愛莉「私と雫のセット扱い多くない?」遥「そうかもね」 (16)

愛莉「私たち、配信で結構いろんな曲カバーしたわよね」
遥「そうね。4人で歌ったのもあれば、ミクたちと一緒に歌ったりもしたし」
愛莉「そうそう。で……私たちから2人と、ミクたちから1人の3人で歌った曲っていうのもあるじゃない」
遥「あぁ……コメントでよく、こんな組み合わせが見たいって書かれてるよね」
愛莉「全体として、個人としてだけじゃなくて……私たちの中での組み合わせっていうのも、注目されてるみたいね」
愛莉「それで、調べ直してみて思ったんだけど……」
愛莉「私と雫のカバー、多くない?」
遥「……言われてみれば」

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みのり「わぁ、期間限定のケーキだって」
雫「美味しそうね。2種類から選べるみたいだけど」
みのり「うーん、悩んじゃうなぁ。雫ちゃんはどっちを食べてみたい?」
雫「私は……うーん……」

愛莉「しかも、なんかこう……」
遥「どの曲も恋愛を主題にしてるって?」
愛莉「そう、それよ!だからファンの人にはそういう風に見えてるのかなって気になって」
遥「意識しすぎだと思うけど……」
遥(意識してるって時点でもう『そういうこと』だと思うんだけど……愛莉はまだ認められないんだろうな)

愛莉「ほら、例えば『ツギハギスタッカート』とか。歌いながら、すごく気になって」
遥「気になる?」
愛莉「曲も振り付けも歌詞も、全てに込められた想いがある。だからカバーをする時も、まずはそれを知ってからなんだけど……」
愛莉「自分から遠く感じる曲もあれば、すごく近いところを見ている曲もある。入り込むか、眺めるかみたいな感じかな」
遥「比喩表現に架空の存在を使うか使わないかって話?」
愛莉「あ、そんな感じかも。聴く人と曲の、距離感っていうのかな」
遥「そういう意味では、近いよね。『ツギハギスタッカート』は」
愛莉「そうそう。だからかな……ちょっと、歌っている時に心が痛むというか」
遥(それはもう、認めるしかないラインまで来てるんじゃない?)

愛莉「一番大切だと思っていた時間が、実は相手にとってはそうじゃなかったりとか」
愛莉「本当は確かめたいけど、直接なんて聞けないし……ってね」
遥(だからといって、ここまで遠回しなのは正直面倒なんだけど……似たような話、何回もされてるし)
遥(側から見てる分には、雫と愛莉はお互いのこと好きだと思うけどな)
愛莉「ま、その分曲のイメージは掴みやすかったわ」

雫「愛莉ちゃん、このケーキを頼もうと思ってるんだけど……」
愛莉「ん?……へぇ、限定メニューで2種類……両方はちょっと重たいかな」
遥「私も興味あるな。頼んでみる?」
みのり「あ、それでね。2つずつ頼んで、みんなでシェアするのはどうかなって」
愛莉「あー、確かに。せっかくなら両方食べてみたいし」
遥「うん、そうしよっか」
みのり「やったっ。じゃあそうするね」

遥「……で、愛莉と雫がそういう風に見えてそうな、私たちでカバーしてる曲だっけ……あとは『恋愛裁判』とか?歌っていたのはみのりと愛莉だけど」
愛莉「あ~……あれはカバーする時、ちょっと苦労したかも」
遥「そう?結構すんなり歌えてたじゃない」
愛莉「それはそうなんだけど……浮気、でしょ?」
遥「だね」
愛莉「いまいちよく分かんなくて」
遥「分かってたらそれはそれで問題かもね。アイドルとしては」

愛莉「恋の経験ってないから、一度決めた人から目移りする気持ちが分からないのよ」
遥(恋の経験はあるよね。現在進行形で)
遥「もっと広く捉えてみたら?恋って絞り込むんじゃなくて、好きなものくらいの範囲で」
愛莉「うーん……目移りしないくらい好きなもの、ねぇ」
遥「……やっぱり、雫かな?」

愛莉「なっ……!?なんでそこで、雫の名前が出てくるのよっ」
雫「愛莉ちゃん、呼んだ?」
愛莉「ち、違う違うっ。呼んでないから」
雫「そう……?」
遥(あ……ちょっと寂しそう?)
愛莉「~~っ……急に変なこと言わないでよね」
遥(今ので雫が寂しがってることにも、多分気付いてる……か。本当に、あと一歩なのにね)

遥「……あ、そうだ。分かりやすい例え、見つけたかも」
愛莉「例え?」
遥「うん。……多分今なら、セカイで休憩中だし……」
遥「みのり、ちょっとこっち来て」
みのり「遥ちゃん、なぁに?」
遥「ちょっと聞きたいことがあって。それとスマホ……」
遥「ミク、いる?」
『遥ちゃん、呼んだ?』
みのり「わっ、ミクちゃん!?」
遥「ちょっと協力してほしいことがあって……」
遥「あ、愛莉はみのりの耳塞いでて」
愛莉「えぇ?……よいしょ」
みのり「わわ、何も聞こえないよ……?」
遥「それで……」

遥「ーーうん。それじゃミク、よろしく」
『任せてっ』
愛莉「そろそろいい?」
遥「あ、うん。ごめんね」
みのり「あっ……もういいの?」

みのり「あの……それで、聞きたいことっていうのは……」
遥「前にみのり、私の歌が好きって言ってくれたよね」
みのり「うんっ。遥ちゃんの歌は、私に力をくれたから」
『でも、私の歌も好きって言ってくれたよね』
みのり「えっ?うん。ミクちゃんの歌っていっぱいあるけど、どれも作った人の想いが伝わってきてーー」
遥「そっか。それなら……どっちが好き?」
みのり「ーーふぇっ!?」
『私の歌と、遥ちゃんの歌。どっちの方が好き?」
みのり「えっ、えっと……それは……!」
みのり「遥ちゃんの歌も好きだし、ミクちゃんの歌も好きだし……どっちもステージで歌ってる時キラキラしてるし……どっち、どっちが……」
みのり「うぅ~……」

遥「っていう感じ。分かった?」
愛莉「えっ、これ私のためだったの?」
みのり「えっ!?」

遥「ふふ、ごめんね?ちょっと意地悪だったかな」
遥「ミクも、手伝ってくれてありがとうね」
『どういたしましてっ。みのりちゃん、ドキドキしてくれたかなぁ』
みのり「えっ……えっ?今のは、冗談……?」
みのり「な、なーんだぁ……びっくりしたよ……」
遥「だって。成功だね」
『わ、すごく顔赤いけど……』
遥「すぐ治ると思うよ。急に呼び出してごめんね?」
『ううん。……あ、もうすぐライブの時間だ!』
遥「そうだったの?……頑張って」
『うんっ。またね』

遥「……今更ながら、こうやって繋がれるのって不思議だよね」
愛莉「そう、ね。私も初めて見た時は驚いたわ」
愛莉「何度も助けられたから、今はあんまり気にしてないけど」

遥「で、わかった?」
愛莉「一度決めたものから目移りする気持ち、のこと?」
遥「うん」
愛莉「……言いたいことは分かるけど、まっっったく頭に入ってこなかったわ」
遥「……そっか」

雫「みんな、ケーキ来て……どうしたの、愛莉ちゃん?」
愛莉「あぁ……なんでもないわよ、なんでも」
雫「そう?」
遥(高望みしない雫と、踏み込めない愛莉……じれったく映るけど、本人達はそれでいいのかな)
みのり「……?」

遥「みのり、そのお皿こっちに貸して」
みのり「あ、うん。よ……っと」
遥「ありがとう。じゃあみのりは私とシェアしよっか」
みのり「は、遥ちゃんとっ!?」
遥「あれ、イヤだったかな」
みのり「そ、そんなことないよっ!でも心の準備が……」

雫「遥ちゃんはみのりちゃんとシェアするんだって。愛莉ちゃん、私とシェアしよう?」
愛莉「あの子……分かっててやったわね……」
雫「愛莉ちゃん?」
愛莉「あ、なんでもないの」
雫「……愛莉ちゃん、さっきから同じことばかり言ってるよ?」
愛莉「そうだったかしら。本当になんでもないのよ」
雫「ほら、また……何か、悩み事?」
愛莉「そんなんじゃないったら。ほら、ケーキ食べましょ」
雫「うん……」

雫「えっと……」
雫「……愛莉ちゃん、あーん」
愛莉「……、……は?」
雫「あー……」
愛莉「いやいやストップストップ。どうしたのいきなり」
雫「え?だって、フォークが1つしかないから……」
愛莉「ケーキは4つ頼んだのに、そんなはず……ホントにない!?」

愛莉「ちょっと遥、そっちにフォーク3つない?」
遥「フォーク?こっちには2つしかないけど」
愛莉「おかしいわね……間違えたのかしら」

雫「愛莉ちゃん?」
愛莉「ごめん雫、フォークもう1つ貰って……」
雫「……愛莉ちゃんは、イヤだった?」
愛莉「……え」
雫「私にこういうことされるの、イヤだったかなって」
愛莉「……~~っ」
愛莉「い、イヤってわけじゃない……けど……」
雫「ほんと?良かった……じゃあほら、あーん」
愛莉「……ぅぁー……もう……」
愛莉「……あむっ」
雫「……美味しい?」
愛莉「ん……美味しい、わよ。……たぶん」
愛莉(こんな状況じゃ、わっかんないっての……!)

遥「…………ふふ」
愛莉「……!……遥……!」
遥(せっかくなんだから、このくらいしないと勿体ないよ?)
愛莉(完全にやられた……!今更やっぱりフォークあったとも言いづらいし……狙ってたわね……!)

遥「そうだ、みのり。私たちもしようか」
みのり「えっ、何を……」
遥「……ほら、あーん」
みのり「…………えぇっ!?」
遥「ほら、早くしないと落ちちゃうよ?」
みのり「あぅ……えっと……」
みのり「……い、いただきますっ!はむ……」
遥「ん。どう?」
みのり「……ん~~~~……!」
遥「わ。今のみのり、すごい顔してる」

雫「ねぇ、愛莉ちゃん。次はそっちのケーキが食べたいな」
愛莉「あぁ、こっち?せっかくだし食べ比べでもしましょうか」
雫「うん。だから、ちょうだい?」
愛莉「え、雫?フォークこっちに渡してなんのつもり……」
雫「あー……」
愛莉「……いやいやいやいや」

雫「え?」
愛莉「いやだって、さっきまでは…………えっと……」
愛莉「その……」
雫「だって、ケーキがそっちにあるから……」
愛莉「だからって、そんなの……」
雫「……」
愛莉「……あー……う~……!」

愛莉「……すぅ……はぁ……っ。えっ、と……」
愛莉「……ん!」
雫「……!あー……んっ」
愛莉(これ、想像以上に恥ずかし……!)
雫「……ふふ、美味しい。愛莉ちゃんが食べさせてくれたからかな」
愛莉「またそういうこと言う……!」

愛莉(遥の策略に乗ってしまってるのは、かなーり不本意なんだけど……)
雫「ねぇ、もう一口ちょうだい?」
愛莉「あーはいはい、ちょっと待ってなさい」
愛莉「……ほら」
雫「あーんっ。んむ……ふふ」
愛莉(雫のこういう顔が見れるのは、悪くない気分ね)

終わり。最近MVとかで供給多すぎない!?ってなって衝動的に書いた。

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 03:11:01   ID: S:JT_QnQ

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 23:27:39   ID: S:Y74gkm

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