イギリスの大通り
ヴィリアン「あら、ウィリアム!」
アックア「こんにちは、ヴィリアン様」スチャッ
ヴィリアン「ちょっ、往来でひざまずかないでくださいっ//」アタフタ
アックア「……うむ」スック
ヴィリアン「どうしてイギリスへ?」
アックア「近くへ寄ったので貴女のお顔を拝見しておこうと」
ヴィリアン「うふふ、お上手ね」
アックア「はは」
ヴィリアン「貴方が暇なら御一緒してもいいですか?」
アックア「もちろんです」
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ヴィリアン「本当はなぜイギリスへ?」
アックア「騎士団長が休暇中と聞きまして」
ヴィリアン「お友達と遊びに来たといったところですか?」
アックア「そんなところです」
ヴィリアン「それなら、私はお邪魔になります…?」
アックア「そんなことはないですよ、大歓迎です」ハハ
ヴィリアン「そう言ってくれると嬉しいです」ニコ
ヴィリアン「……でも、親友水入らずの時間を邪魔なんてできません」
アックア「そうですか…」
ヴィリアン「うふふ。久しぶりに貴方に会えただけで私は満足です」ニコ
アックア「同感です」
ヴィリアン「宮殿が見えてきましたね…」
アックア「……」
ヴィリアン「ではここでお別れです…」
アックア「……そうですね」
ヴィリアン「……」
アックア「……」
ヴィリアン「あの…ウィリアム…」
アックア「……近いうちに」
ヴィリアン「……!」
アックア「近いうちにまた会いましょう。今度は二人きりで」
ヴィリアン「……は、はい…//」
アックア「では、また」
ヴィリアン「ええ、また!」タタッ
アックア「」ペコリ
ヴィリアン「」手フリフリ
アックア「騎士団長を魔術で呼ぶとするのである」ピロリーン
宮殿のどこか
騎士団長「……ん?」ピクッ
アックア「(聞こえるか、騎士団長)」
騎士団長『(この魔力は…ウィリアムか?)』
アックア「(久しいな、騎士団長)」
騎士団長『(全くだ。しかし、友である私へも何の音沙汰もなしとは)』
アックア「(まぁ、色々あったのである)」
騎士団長『(というか、何故わざわざ宮殿の外にいるんだ?)』
アックア「(ヴィリアン様と途中で会ったのでな。宮殿までお送りしたのである)」
騎士団長『(そうかそうか、存分に楽しんだか?)』ハハハ
アックア「(からかうなよ、騎士団長)」
アックア「(しかし、さすがであるな。瞬時に術式から逆算して魔力の主と位置を特定するとは)」
騎士団長『(まだまだ腕は衰えてはいないさ)』
アックア「(そのようであるな)」
騎士団長『(さて、行くか)』
アックア「(?どこへであるか?)」
騎士団長『(私の休日にわざわざ来るということはそういうことだろう?)』
アックア「(そこまで読まれるか)」
騎士団長『(聖人の勘というやつかもしれんな)』
アックア「(なるほど)」
騎士団長『(何はともあれ、どこへ誘うつもりだ?)』
アックア「(飲みに行くのである)」
騎士団長『(付き合おう)』
30分後
居酒屋
騎士団長「来たぞ」
アックア「ふむ」
騎士団長「何年ぶりだろう、お前とこうして飲むのは」
アックア「……」
騎士団長「やはり、どんな立場になっても古き友というのは良いものだな」
アックア「全くである」
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