イレイナ「サヤさん、お出かけしましょう」 (35)


◯月△日

私は朝早く起き、身支度をしたあと宿を出ました。

今日はサヤさんとお出かけをする約束をしているので、その待ち合わせ場所へと向かいます。

夏が終わり秋になり、うだるように暑かった空も、
そよそよと涼しい風が吹き始めた今では、ほうきに乗って飛ぶには絶好だといえるでしょう。

小川を通るときは心地の良い水の音を聞き、原っぱを通るときはどこからか現れた鳥さんたちと共に行き、

清々しい空の旅を満喫しながら、私はニコニコ顔を浮かべます。

「今日はどこへ行きましょうか」

そんなことを考えているうちに、サヤさんとの待ち合わせ場所に着きました。

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「おーい、イレイナさーん」

「あっ、サヤさん」

サヤさんの元気な声ですぐに気が付いた私は、
既に到着し、地に立って手を振るサヤさんのところへほうきを降ろしました。

「少し、遅れてしまいましたか」

「いえいえ、ぼくも今来たばかりなので」

いつものように会話をすると、私は目的であるお出かけ先を聞きます。

「では、今日はどこへ行きましょうか」

そうですねぇ、とサヤさんは少し考えると、パッと目を開いて言いました。

「空の遊園地なんかどうですか」

「とても楽しそうな名前ですね」

私はそこに行き先を決め、サヤさんと共に、『空の遊園地』というところへ行きました。

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