～上条宅の上条さんの寝床～




上条「…」ｽﾔｽﾔ

上条「…」ｽﾋﾟｽﾋﾟ





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インデックス『とうま…』


上条『インデックス！ダメだ！逝くな！気をしっかり持って！』


インデックス『…』ｿｯ…


上条『イン、』



インデックス『───大丈夫。とうまがしてきた悪いこと、は、』


インデックス『罪は、罰は、私が身代わりになってあげるから、』



上条『ふざけんなよ！お前が身代わりになる事なんかないだろ！！』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

上条『お前、何も悪い事してないのに、』


インデックス『いいの。』ﾆｺｯ…


インデックス『とうまはイエス様を信じてるわけじゃないから赦してもらえなかったり、辛くて苦しいかもしれないけれど』


インデックス『私がとうまのイエス様になってあげる』


上条『…』



インデックス『とうまがどれだけ悪い事しても、インデックスはとうまを赦します』



インデックス『とうまが「自分が愛されてない」と思う時があっても、私はとうまを愛してるんだよ』


インデックス『とうまが辛くて苦しい時には私を思い出して。』


インデックス『私はこれで目に見えなくなっちゃうけど、』




インデックス『私はずっととうまのそばにいるから』ﾆｺｯ…

上条『…イヤだ…！イヤだ、イヤだイヤだイヤだイヤだ』



上条『ダメだ行かないでくれイヤだイヤだイヤだ！！』



　　　　　　　　　　　　　『』




上条『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！』

上条「─────ッハ！？」ｶﾞﾊﾞｯ

上条「…」ﾊｧﾊｧ


上条「…」ﾊｧ、ﾊｧ、



カチ、コチ、カチ、コチ。



上条「…」




上条（なんだ夢か…）ﾎｯ

上条（ああ、何か今、凄く嫌な夢を）



上条（…今何時だ？）



4:00



上条（…もう一眠りするか…）ｺﾞﾛ


上条「いてっ」ｺﾞﾝｯ


上条（不幸だ）




『私はこれで居なくなっちゃうけど』




上条「…」

・・・・。




インデックス「ｽｰｯ…ｽｰｯ…」


上条「…」ﾉｿ…

上条「…」ｷﾞｼｯ


上条「…」ﾉｿﾉｿ



上条「…」ｷﾞｭｩ



インデックス「ｽｰｯ…ｽｰｯ…す、」



インデックス「んん…？」ﾁﾗｯ
上条「…」


インデックス「！？」ﾋﾞｸｯ

インデックス（とうまがベッドに入ってきたんだよ）

上条「…」ﾓｿﾞﾘﾓｿﾞﾘ

上条「…悪い。起こしちまって」


インデックス「別にいいけど…どうしたのとうま」


上条「…」


インデックス「具合悪いの？」


上条「…」ﾌﾙﾌﾙ


インデックス「怖い夢でも見た？」


上条「…」ﾋﾟｸｯ


上条「…」ｺｸｯ


インデックス「…そう」

インデックス「怖かったね。でももう大丈夫なんだよとうま」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

上条「…」

インデックス「今日は起きる時間まで私がずっとそばについてるから」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

インデックス「もう少し寝るといいかも。」ｷﾞｭｯ

上条「…ん。」


インデックス「…」ﾅﾃﾞ…ﾅﾃﾞ…

上条「…」

インデックス「…」

上条「…あまり覚えてないんだけどさ」


インデックス「うん」


上条「…俺、自分のせいで何か大事な物を失って」


インデックス「…」


上条「俺が何か悪い事、したらしくて。その身代わりに失ったって」


インデックス「…」


上条「すげー怖かった…驚くほどどうしようも、何も、できなくってさ」


インデックス「そう…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

眠い。きる。最近ずっと精神的にアレで色々あちこちのSSほっぽらかしてるけど数日内には終わらせる。

上条「目が覚めたら…なんかお前の顔見たくなったっていうか、ちゃんと安心したかったっていうか、」


インデックス「…」


上条「…」ｷﾞｭｯ


インデックス「…」


上条「…どこにも行くなよな」ｷﾞｭｩ


インデックス「…」ｸｽ


インデックス「大丈夫なんだよとうま。私はちゃんとここにいるんだよ」ｷﾞｭｯ

上条「…」


インデックス「今も、今までも、これからも。」








インデックス「私を縛ってくれるものは今両腕の中に」ﾆｺｯ

上条「イン、でっくす…」

インデックス「ねぇとうま」



インデックス「”とうま”は知らないと思うけど、昔『地獄の底までついてきてくれる？』って私はとうまに言ったんだよ」


上条「…」




インデックス「───今は『天国でも一緒にいて欲しい』って、思ってるかも」


上条「─っ、///」

上条「…あ、当たり前だろ！お前に噛まれて大丈夫なのもお前のご飯用意すんのも俺くらいしか居ないっての！」ﾌﾟｲ


インデックス「もう！照れ隠しでもそういう事言わないで欲しいかも」


上条「べ、別に照れ隠しじゃねぇーし！///」


インデックス「あのね？とうま。私、これでも結構モテるんだよ？」


上条「へ？」


インデックス「前にアニェーゼ部隊や天草式十字凄教の皆とごはん食べた時とかに過去の私を知ってるシスターが少し話してくれたもん」



インデックス「私と仲良くしてくれてた人はとうま以外にもちゃんと居たんだよ？」


上条「ぐっ、」

　　　　　　　　　　　　　ﾈｾｻﾘｳｽ
インデックス「なんなら”必要悪の教会”に戻るのも1つの道かも？」


インデックス「最大主教がコロンゾンからダイアン=フォーチュンに変わったから害される危険も無いし、顔見知りもいるしー？」


上条「う、」



ほんわほんわ。



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インデックス『ステイルー』


ステイル『フン、最初からこうしてれば良かったものを。やはり君ごときにこの子を任せるべきでは無かったようだね』ニヤァーン！




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上条（…なんかステイルが勝ち誇ったニヤケ面でイヤミを言ってる姿が容易に想像できたわ）

インデックス「学園都市にいるより私の特性を活かせるし、それなりの地位やお金も手に入るかも」


インデックス「正直、とうまと居るよりいい暮らしは出来るんだよ？」


上条「ぐうの音もでねぇ…」ｸﾞﾇｩ




インデックス「…」ﾌｩ




インデックス「──それでも。」ｸﾞｲ

上条「あう」




インデックス「さっきも言ったけど。それをわかった上で私はとうまの傍にいる事を望んで選んでるの！」


上条「！」





インデックス「だから、…だから、」

インデックス「──もう少し、ちゃんとわかりやすく愛して欲しいかも」ｳﾜﾒﾂﾞｶｲ


上条「////」










インデックス「『汝、隣人を愛せよ』だよ？」ｵﾃﾞｺｺﾂﾝ

上条「お、おう…///」

インデックス「さ！もう目を閉じて。まずは目を閉じないと眠れるものも眠れないんだよ」


上条「へいへい」








上条「おやすみ、インデックス」


インデックス「うん、おやすみとうま」

上条（────ああ…今度はいい夢見れそうだ───）






ジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリジリ。




上条「…」


インデックス「…」







インデックス「…おはよう、とうま」ﾆﾔ


上条「…おう、おはようインデックス」ﾊﾊ…





上条（ようやく落ち着いて眠れるかと思ったのに…不幸だー！）

上条「はぁー。さぁて今日も頑張りますかっと」ｷﾞｼｯ


インデックス「とうまーごはんー」


上条「はいはい…お前ってばそればっかりだ、な、」










インデックス（裸ワイシャツ）「？」ｸｼｸｼ


上条「」

インデックス「あ、ごめんねとうま。着るもの無かったからちょっととうまのワイシャツ借りたんだよ」



上条（俺、こんな格好のインデックスと抱き合ったりおでここつんしたり同衾してたんですかー！？！？！？////）








上条「…」ﾀﾗｯ


インデックス「ちょっ、とうま鼻血鼻血！」つティッシュ

インデックス「もう！『”興奮して鼻血を出す”なんてありえない』んじゃないの！？」ﾌｷﾌｷ


上条「うるへー！現に出とるやろがい！！」












ｵﾃｨﾇｽ「…」ﾌｯ

ｵﾃｨﾇｽ「やれやれ。神様の奇跡だけじゃなくて常識すらもぶち殺せるとはな」


ｵﾃｨﾇｽ「全く。もっとキワドイ服装の魔術師やシチュエーションに出くわす事などたくさんあっただろうに」






ｵﾃｨﾇｽ「何故アレにだけは反応するんだか。なぁ？」


スフィンクス「なーん」