読んでも読まなくても大差ない登場人物紹介コーナーその1
狐娘
小学校高学年程度の見た目をしているが実年齢673歳。令和になっても生きている。流星のように煌めく金髪ロングと狐耳、尻尾がトレードマーク。身なりを整えて大人しくしてさえいれば冷たく鋭い印象を与える見た目のようだ。人の世に蔓延る穢や澱みを払う仕事をしている。
古寂びた神社を保有しており、今はその敷地内の住居に上の孫と下の孫で3人ぐらし。尾は六本。
最近「はじめてのスマホ」という本を買った。
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その2
孫娘ちゃん
狐娘の遠い子孫に当たる。成績は普通だが運動はできる明朗快活なJK1。霊感はそこそこあるので、狐娘のやっている仕事を手伝うために東京から親元を離れ地方都市の学校に通っている。最近巫女服姿が様になって来たらしい。
妹ちゃん
孫娘ちゃんの妹。優しい性格で成績は学年でもトップクラスの優等生だが運動はからっきしの小学六年生。おとなしく、自分に自信があるタイプでは無いため男子からよくちょっかいをかけられるのが悩み。霊感は姉より強いらしい。
・孫娘ちゃんと妹ちゃんの名前を逐次募集中。あんまりにもあんまりなモノ以外先着順で適用します
狐娘はのっそりと体を起こした。
四つ折りにしていた枕代わりの座布団がパッと開き、つけっぱなしの薄型テレビからはお昼過ぎの情報バラエティー番組が垂れ流しになっている。
「くああ」
「・・・んん」
寝癖でボサボサの金髪を整える事もせず、ポリポリと頭を掻く。半ケツのスウェット(体が小さいのに大人用のスウェットを着ているせいで余計にだらしない印象を与えている)からはしかし、行き届いた手入れを思わせる6本の尾を覗かせているのだが湿気の影響か、少しへたっとしている。
「ぬぅ・・・頭痛いのう・・・」
低気圧のせいか後頭部が割れるようだ。
・・・昨日は酒の類いは一切入れていないというのにこれでは酒量を押さえるなどと、無意味な事としか思えないとすら考える。
だが、かわいいかわいい二人の孫娘──あの娘らに
「もーおばーちゃんお酒飲み過ぎ!明日お仕事なんだからもうダメだよ?あっ!?もう!めっ!」
「あ、あのねあのねおばあちゃん、おばあちゃんがとっても長生きなのはわかるんだけどね?あんまり沢山お酒のんじゃうとまたあした気持ち悪くなっちゃうよ?だからそれくらいで・・・あ、むぎ茶のむ・・・? うん!すぐにもってくるね!待っててね!」
・・・などと言われては従わざるを得ない。たしかに孫娘たちがこちらに来てから二日酔いに苦しむ日が目に見えて減ったのは事実であり、ワシなんぞには勿体ない、出来た孫だと思う。おまけに器量良しとあってはむしろ悪い虫が寄らぬか心配になる。
・・・身内のワシが言うのもなんじゃが、実際マジであの娘らはモテてると思う。
告白されたりは無いにせよ、潜在的な男子人気は間違いなく高いはずなのだ。たぶん
ちゃぶ台には午前中に淹れたお茶が飲みかけのままに置いてあった。倦怠感を誤魔化す為に湯飲みを一気にあおる。すっかり冷めて冷たくなってはいたが今はむしろその冷たさが心地よく喉を濡らす。
もう何百年と生きてきたが、昼寝から寝覚めた時の何とも言えぬ気だるさ、虚無感は何百回やっても慣れぬ。むしろ回数を重ねる度に僅かずつ、本当に僅かずつであるが不快感が高まっている気さえする。とは言うものの、午睡は止められない。酒と同じで後がしんどいと解っていても一時の快楽に抗えない。それくらいあのまどろみはよいものなのだ。きっと明日もまたワシは昼寝をする事だろう。
さて・・・なぜワシが平日の真っ昼間からダラダラしとるのかと聞いてくる無粋な輩の為に答えとくが単純に、今日は仕事が無いからじゃ。普段は淀みを祓ったり参拝客の相手をしたりするのだ。決して''ニート''などでは無い。ただかれこれ半月程目立った仕事が無いだけであって、''ニート''では無い。
が、暇ではあった。いや、まぁ正確には神社の掃除とかやろうと思えばあるにはあるのだがこうして昼寝をしてしまうとダルくて動くのが億劫なのだ。
さて、夕方までもう一眠りするかの・・・
「・・・」ゴロリ
ポスッと座布団に後頭部を預け、そのまま再びまどろみへ・・・
「イカーン!!!」ガバッ
イカンぞこれは!イカン!余りにも自堕落じゃあ!朝飯食ったらそのままゴロ寝!昼も食わずに晩まで寝て!こんな生活!そもそもワシが最後に外に出たのはいつじゃ!?わからん!わからねば!!これでは''ニート''どころか''ヒキニート''ではないか!!かつては最強と歌われた伝説の妖狐がヒキニートなどと、お笑い話にもならぬわ!
何でも良い!
何か!何か文化的な営みを──
焦燥に駈られもがくように立ち上がる。
が、ダルダルのスウェットのせいで足がもつれる。
「ぬおおっ!?」ズルッ
横にバランスを崩し、そのままエルボー・ドロップの要領でちゃぶ台めがけて肘に全体重を乗せた渾身の強打。激痛。
ドガン!と派手な音が響く。
「うがあぁぁぁぁ!!!!?」
痛みのあまり畳の上で芋虫のようにもがき回る事しか出来ない。
──クソッ!クソォ!ワシともあろう者が!!とっさに肘を妖力で保護する事すらできんとは・・・!いくら何でもボケ過ぎじゃあ!
漫画のキャラクターの様に、頭の中で毒づいてみるが口をついて出るのは
「ふぐうううぅぅぅッ・・・!!」
「何でワシがこんな目にぃ・・・!」ジタバタ
673歳、伝説の妖狐が目に涙を浮かべていた。
悲鳴を聞きつけたのか、廊下からあわただしくどたどたと足音が近づいてくる。
「お、おばあちゃん!?大丈夫!?」
安価下
姉ルートか妹ルートかえらんでね
長期間誰も安価しなかったらこっちでテキトーにサイコロふってどっちか決めます
妹ルート了解
こっからは亀になるので気長にお待ち下さい
たまに本筋とは関係ないオマケ的なのも挟んでいきます
妹ちゃん名前菜緒とかどう
例の遅筆でうだうだ引き延ばす山なしオチなしのスレ?
【数分前 二階 子供部屋(姉)】
マンガの単行本の最後のページを読み終え、ふー とひと息つく。
「四巻も面白かった・・・!」
わたしはお姉ちゃんの部屋で、ベッドに腰掛けながら読後の余韻に浸って居ました。
お姉ちゃんの部屋には面白いマンガが沢山置いてあります。もちろん、菜緒も漫画は買いますけど、買うのはもっぱら『なかよし』とか『マーガレット』といった少女マンガです。
お姉ちゃんは『週間ジャンプ』が好きらしく、今は三作品を単行本で追いかけてるみたいです。菜緒も何作品か少女マンガを追いかけてるので、お互いにみせあいっこをしてます。
ちなみに今、菜緒が読んでるのは、昨日お姉ちゃんがブックオフでまとめて36巻も(菜緒だったらそんなに沢山、重くて持てない!すごい!)買ってきたのを読ませてもらってます。
お姉ちゃんいわく、
「あーね、菜緒ちゃん明日さ!学校創立記念で休みでしょ?もしヒマだったら読んでみてよ!」
「今日友達の家で軽く読ませてもらってさ~、めちゃくちゃ面白かったから全巻買っちゃったw」
との事で、その言葉どおり、こんなに続きが気になる漫画は初めてで、ふと時計を見るともうお昼を回っていて・・・
かれこれ二時間くらい、続けて読み続けていたのでした。
そういえばお腹もすいてきました。
せっかくのお休みです。なにかあたらしく、簡単なお料理をおばあちゃんに教えて貰うのもいいかもしれない
何て事を考えていた時でした。
ド ガ ン!
ウガアアアアア!
「ぴゃっ!?」ビクッ
おばあちゃんの声!?何?何?
とにかく、下に様子を見に行かないと・・・!
お姉ちゃんの部屋を飛び出して少し角度が急な怪談をどたどたと下る。
居間に入ったわたしの目に飛び込んで来たのは、畳の上に苦しそうにうめくおばあちゃんの姿でした。
わたしの背中にさあっと薄ら寒いものが走り抜けるのを感じました。
いくらおばあちゃんの見た目が私と同じくらいでも実際は凄いお年寄り・・・何かがあっても不思議じゃないのです。
これは、きっと只事じゃない────
意識は?苦しんでる?、いやだ、どうしよう、救急車?どうしようどうしよう、応急措置────どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう
だめ、落ち着け、わたし
菜緒がおばあちゃんを、助けなきゃ────
まずは、声を、かける。大きな声で!
彼女はすうっと肺に空気を吸い込む。震えそうになる声を必死に繕い、しかし丹田に力を込め、必死に絞り出す。
「お、おばあちゃん!?大丈夫!?」
とりあえずここまで
【~狐娘のウワサ~】
じつは、一応公務員の扱いらしい
【~菜緒ちゃんのウワサ~】
普段の一人称は「わたし」だが、親しい人と話したりテンションが上がったりすると一人称が自分の名前になっちゃうらしい
このSSまとめへのコメント
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