久川凪と颯姉妹誕生日ＳＳです

こちら独自の内容がありますのでよろしくお願いします

颯「うぅ……寒い……」

P「最近、どこもエアコンを入れるようになったからな」

颯「うぅ……Pちゃん、あっためてよぉ」

P「だからって抱き付こうとしない！」

凪「おや、JCに抱き付かれたいとは、このPは変質者ですな」

P「待って。風評被害」

P「仕方がない……」ｺﾞｿｺﾞｿ

P「ほいっ」ﾌｧｻ



颯「え……これ、Pちゃんの上着……」

P「寒いなら、しばらくそれを着ていなさい」

颯「あ……うん」ｷﾞｭｯ

凪「わざわざ自分の汗と匂いのついたのを寄越すとは……犯罪者の考えることは違いますな」

P「だからぁ！」





颯「……」

颯「……」

颯「…」ｸﾝｸﾝ

颯「……」

颯「これが……Pちゃんの匂いかぁ……」ｳｯﾄﾘ





雪美「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

千枝「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ありす「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

由愛「えっと……その……」ｵﾛｵﾛ

凪「コンビニ前のラーメン屋にて、昨日から冷し中華が始まったそうですよ」

P「あぁ、そういうシーズンか」

凪「では凪を呼んでいるみたいですから、食べに行きましょうか」ｸﾞｲｯ

P「そういう展開かよ……ま、いいけど」





颯「……」ｼﾞｰｯ

P「……何？行きたいか？」

颯「はー、ダメだよ。アイドルなんだから」

凪「これは失敬。はーちゃんも誘わないといけませんね」

凪「どうですか？両手に花。アイドルと堂々といちゃつけるいい機会ですよ」

P「……どうせ折れて行くことになっているんだろうな。しかもおごりで」

凪「ふふっ、冷し中華の力を甘く見ないことです」

雪美「……♪」←Pの膝の上



凪「おや、小学生を膝の上に乗せて仕事ですか？」

凪「ついに妊娠させる気になりましたと」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

P「通報止めて！」

凪「ならこの凪の下半身60cm四方をPに預けます」

P「お前も座る気かよ」

雪美「ダメ……ここ……私の特等席……」

凪「ほほぅ……なら」

ありす「ただいま戻りました……うぇ？！」

颯「なー、帰った……なぬぅ！？」





P「ﾀｽｹﾃ……」

凪「やぁ、はーちゃん、おかえりなさい」←背中に乗ってる

雪美「……」←膝の上

由愛「あ、あの……」←左腕にしがみついてる

千枝「ありすちゃん、颯さん、お帰りなさい！」←足元にしがみついてる



颯「ずるーい！はーも！！」

P「仕事をさせて！」

ありす「右腕が開いているではないですか」

P「パソコンにも触れないの！？」

ありす「いえ、私の頭を撫でながら……」

颯「はーもそれをお願い！」

P「誰も助けてくれない！！」

ありす「どうですか、新作冷製いちごパスタは！！」ﾌﾝﾇ

P「ふむ……いつものより悪くないな。」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

ありす「これも愛の力です！」ﾄﾞﾔｧ



颯「……」

由愛「えっと、本屋さんに行って帰りに……」

由愛「あ……颯…さん……？」

颯「わわっ、ゆ、由愛ちゃん？！」

由愛「何か読んで……料理の本ですか？」

颯「え、えっと……じ、自炊をしないといけないから！！」

由愛「はわわっ、もう少し小さい声で……」ｼｰｯ

颯「あ、はい……///」

颯「あ、Pちゃん」

P「颯か？どうした？」

颯「お、お昼ご飯ってどうするのかな……なんて」

P「うーん、決まってないが……またおごれってか？」

颯「ち、違うの！」

颯「え、えと……」

颯「こ、これ……っ！」ﾍﾊﾟﾝ

P「え……弁当箱？」

颯「じゃあ！！」ﾄﾞﾋﾟｭｰﾝ





凪「青春ですな」

杏「青春だねぇ」

かな子「私も……プロデューサーさんにパンケーキを20枚ぐらい差し入れしようかな？」

智絵里「か、かな子ちゃんレベルの量は……その、と、止めた方がいいと思うよ……」

P「……」

ﾊﾟｶｯ

P「……」

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

P「……」ｶﾞﾘｯ

P「……」

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

P「……ごちそうさま」

凪「で、何がｶﾞﾘｯと来ましたか？」

P「おわっ！？」

杏「料理初心者によくある卵の殻じゃないかな？」

P「……よくわかったな」

かな子「うんうん。昔はよくやったなぁ……」

智絵里「かな子ちゃんでもそんなことがあったんですね」



P「でも……颯には言うなよ」

凪「お？」

杏「どうして？失敗は失敗って教えないと、上達しないよ」

P「そこまで弁当を作らせる気はないから」

P「それより、今の颯は初めて他人に弁当を作ったという想いでいっぱいのはずだからな」

P「それをわざわざ壊すことはないさ」

智絵里「……ですね」

かな子「うんっ！」

颯「//////////」

雪美「真っ赤……」

千枝「ゆ、雪美ちゃん！」

颯「ど、どうしよう……Pちゃんの顔……見られないよ////////」

ありす「……」

ありす「ライバルが増えたわけですか」ﾎﾞｿｯ

由愛「？」

『はっぴーばーすでーつーゆー』

『はっぴーばーすでーであ凪颯ー』

凪「ありがとうございます」

颯「ありがとうねー！」

かな子「それじゃあ、ケーキ持ってくるね」

杏「待ってました！」

智絵里「あ、杏ちゃん……」

P「何でお前が喜ぶ……」

雪美「ケーキ……いちご……」

ありす「かな子さんのケーキ……」ｼﾞｭﾙﾘ

千枝「もう、二人とも！」

かな子「お待たせー」

颯「わぁ……あれ？小さいけど……」

凪「何で……ホールのが二個も……？」

P「そりゃ……な」





P「今日は、久川凪と久川颯の二人の誕生日だからな」

P「双子だからって、一つだけでいいわけじゃないだろうって思って」

P「二人で一つってわけじゃない。一人ずつを大切に想っているって言いたくてな」

かな子「だから、片方はショートケーキ。片方はチーズケーキだよ」

かな子「あと、いちごのタルトにチョコケーキもあるから」

P「誰もそこまで作れとは言ってないが……」



ありす「わくわく」

雪美「わくわく……」



P「ま、いいか」

由愛「いいの……かな？」

智絵里「いいんだよ……うん」

颯「Pちゃん……」

P「あ？す、すまん。勝手にこんな……」

颯「Pちゃん、大好きっ！！」ﾀﾞｷｯ

P「おわっ！」

凪「……なるほど、はーちゃんのはぁとを掴んだわけですな」

杏「そのハートの言い方だと、とあるパッションの行き遅……26歳なんだけど……」

千枝「あーっ、杏さん。佐藤さんの悪口はいけないんですよ」

凪「それはともかく、この凪もうずうずしてきましたので……遠慮なく」ﾀﾞｷｯ

P「お前もかよ」



雪美「……ぶー」

ありす「た、誕生日ですから……」ｷﾞｭｯ

千枝「あ、ありすちゃんが見せられない顔に……」

由愛「す、すまいるだよっ」

凪「はーちゃん……Pならいいと思います」

颯「なーも？……それじゃあ」





凪颯『んー』ﾁｭｯ



P「えぇっ！？」

『What！！』

凪「残りの人生捧げますよ」

颯「生きるも死ぬもPちゃんとなら恐くないからねっ」

杏「待った待った！Pを専業主夫にする計画を台なしにするな！」

かな子「は、ハレンチだよぉ……」

ありす「待ってくれないんですか！？」

千枝「大人になる方法を教えてください！」

雪美「浮気……許さない」

由愛「」ｱﾀﾌﾀ

由愛「あ、あれ……智絵里さんは？」

智絵里「」

由愛「智絵……里さん？」

智絵里「見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで見捨てないで」

由愛「ひぃぃっ！」



―このあとしばらく、由愛ちゃんは智絵里を怖がったそうな



おしまい