由比ヶ浜ママ「えーっと、娘が言うには、同じ総武高校の2年F組の子で、目が腐っている男子らしいわぁ」

雪ノ下母「あぁ、それは『比企谷八幡』君じゃないかしら？その特徴は完全に比企谷君よ、すぐ分かりました」

由比ヶ浜ママ「うぅーん、それがちょっと分からないのよねぇ」

雪ノ下母「何が分からないのですか？」

由比ヶ浜ママ「私もヒッキー君ふだと思ったんだけどねぇ、娘が言うには、文化祭の実行委員としてカリスマ性を発揮して、みんなを引っ張ってたらしいのよお」

雪ノ下母「ええ？じゃあ比企谷君ではないわね。彼は確かに実行委員として働いていたし、彼の働きで文化祭が大変なことになることが防がれたらしいけれど、その方法は、少なくともカリスマと呼ばれる人のそれではなかったはずよ。
もう少し何か言ってませんでしたか？」

由比ヶ浜ママ「目以外に関して言えば、整った顔をしているらしいわあ」

雪ノ下母「比企谷君じゃあありませんか。同じ総武高校で娘さんのクラスメイトで、目は腐っているけれど整った顔、それは比企谷君ですよ」

由比ヶ浜ママ「私もそうだと思ったんですけれどねえ」

雪ノ下母「何が分からないのですか？」

由比ヶ浜ママ「娘が言うには、彼は自分の弟をすごく甘やかしてるらしいのよ」

雪ノ下母「でしたら比企谷君ではありませんね、彼が溺愛しているのは妹のはずです」

雪ノ下母「ほかに何か言ってませんでしたか」

由比ヶ浜ママ「同じ部活の男子生徒と言ってたわねえ」

雪ノ下母「それなら比企谷君ですよ。娘さんが所属しているのは私の娘が部長を務める奉仕部、そして在籍しているのは雪乃と娘さん、そして比企谷君のはずです。男子生徒なら比企谷君しかいませんよ」

＜時系列はプロムより前と思ってください＞