黒井「これは…高木のパンツ!?」 (9)
黒井「なぜ高木のパンツがこんなところに…」
黒井「あいつがここに来たのか?なんのために?」
黒井「いやそもそもなんでパンツを私の机の上に置いたんだ、嫌がらせか?」
黒井「………」
黒井「………」クンカクンカ
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黒井「この真夏の炎天下で長時間放置した酢のような酸っぱい匂い…」
黒井「間違いない、高木の臭いだ」
黒井「高木と同じパンツを持ってた誰かが置いたという線は完全に外れか」
黒井「だがますますわからん、一体何のために?」
高木「わからないのかね黒井」
黒井「なっ!?」
黒井「高木の声だと!?一体どこからだ!」
黒井「どこにいる高木!隠れてないで出てこい!」
高木「私ならここだよここ」
黒井「!?まさか…」
ガタッ!
黒井「私の机の下に隠れていただと!?」
高木「おやおや、見つかってしまったね」
黒井「おのれ!パンツを机の上に置くだけでなく、その下に隠れ潜むとは!」
黒井「馬鹿にするのもいい加減にしろ!警察に突き出してやる!」
高木「いいのかいそんなことをして」
黒井「何だと?」
高木「君が私のパンツを嗅いだところ、もう動画に撮っておいたよ」
黒井「何!?」
高木「芸能プロダクションの社長が男物の下着を嗅いでいたとか、そんなニュースが広まったらどうなるんだろうね」
翔太『うわぁ…クロちゃんってそんな趣味があったんだ』
冬馬『まさか、俺たちのライブ中やレッスン中でもこっそり俺たちの下着も嗅いでいたのか!?』
北斗『社長、ジュピターを結成してくれたことは感謝していますがそれはそれとして俺たちはここから独立します』
黒井「あわわわわわわわわ…」
黒井「消せ!今すぐ削除しろ!」
高木「生憎だが、もうネットにバックアップを取っておいたからね、携帯で消すだけじゃ無理だよ」
高木「ただどうしても消してほしければ、条件を飲んでもらおうか」
黒井「条件だと?」
高木「ああ、君の脱ぎたてのパンツをもらおうか」
黒井「っ…!?」
黒井「…いいだろう」
高木「おや?もっと反発すると思っていたけどね」
黒井「貴様にはもううんざりだ、渡すもの渡すから早く消えて動画も消してくれ」カチャカチャ
ヌギヌギ
高木「ふむ、年の割に良いお尻をしているね」
黒井「やかましい!これやるから速く消せ!」バン!
高木「おっと!ふむ、君の脱ぎたての下着、酒のつまみにぴったりなキツイ匂いをしてて良いねぇ」
高木「良いパンツをくれたお礼に教えてあげよう、実はバックアップなんてないんだ」
黒井「な、なんだと?」
高木「私は鬼ではないからね、そんな非道なことはしない。ただ黒井からパンツを貰うにはこれくらいしたほうがいいと思ってね」
高木「これは君が下着を嗅いだ動画が入っている携帯だ、もう古すぎる機種でSIMも入ってないから上げるよ」
高木「それじゃあ、警備員がやってくる前に私は立ち去るとしよう、今日は美味しいお酒が飲めそうだ」ガチャ
バタン
黒井「………」
黒井「おのれ…おのれ!」
黒井「おのれおのれおのれおのれ高木めぇ!この私にこんなふざけた態度を取るとは!」
黒井「ぬっ!?高木のパンツ、あいつ持って帰らなかったのか!」
黒井「プレゼントのつもりか!?あいつめ!」バッ!
クンカクンカクンカクンカクンカクンカ
黒井「おのれ許さん!でも良い匂いだ、だからこそ許さん!ああ許さぁん!」クンカクンカ
ガチャ
冬馬「黒井のおっさん、ちょっと次の遠征ライブについて話が」
黒井「っ!?」ビクッ
冬馬「」
北斗「」
翔太「な、なにしてるのクロちゃん?丸出しでパンツなんて、嗅い…で……」
黒井「」
黒井「」
黒井「」
『続いてのニュースです』
『961プロダクションに所属している男性アイドルユニット、Jupiterが961プロダクションを辞めて独立することが決まりました』
『リーダーの天ヶ瀬冬馬さんは、「社長と俺たちとじゃ、目指しているものが違いすぎた」とコメントしており』
春香「一体何があったんだろうね?」
美希「さあ?」
P「社長、何か知りませんか?」
高木「んー…」
高木(あとでお詫びのパンツでも送っておくかな♪)
終わり
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