【ミリマス】奈緒「M-1が見たいです!」 (25)
奈緒と一緒にM-1を見たいという思いを胸にSSを書くことにしました。
実在する芸人の名前が登場します。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1609165872
2020年12月20日
午後6時30分
P「もうすっかり暗くなったな…もうみんな帰ったかな?」
奈緒「〜♪」
P「あれ、奈緒まだいたのか。もう外も真っ暗だし送っていこうか?」
奈緒「……プロデューサーさん。」
P「ん?どうした?」
奈緒「今日は……帰りたくないです……。」
P「な、何を言ってるんだ。明日は学校だし早く帰った方がいいだろ?」
奈緒「……私がどうしたくてこう言うてるか分かってくれへんのですか?」
P「(女性がこう言ってくるときって……そういうことなのか……?)」
P「な、奈緒、俺たちはアイドルとプロデューサーの関係だしそもそも奈緒はまだ未成n「プロデューサーさん」
奈緒「プロデューサーさん、私……。」
奈緒「M-1の生放送が見たいんです!」
奈緒「今から帰ってたら帰る途中で始まってまうやないですか。」
P「……お、おう。」
奈緒「ふふ、プロデューサーさんどんなこと考えてました?もしかして、イケナイこと考えてたんとちゃいます?」
P「くそぉ……弱冠17才の女子に負けた……。」
奈緒「あはは、普段のお芝居の練習の成果ですよ!」
奈緒「それに、アイドルとプロデューサーの関係ってことぐらいちゃんと分かってますよ〜。」
P「そうだ、それでいいんだ!」
奈緒「ふーん……。あ、始まった!」
P「でも、録画して後で見ればいいんじゃ。」
奈緒「ダメですよ、こういうのは生で見てこそです!一緒に見ましょ♪」
P「うーん早く帰らないと寝るのも遅くなって健康に良くないぞ。」
奈緒「1日ぐらい寝るの遅くなっても大丈夫ですよ。代わりに明日は早く寝ることにしますから。」
P「そうか、明日の朝起きられるかー?学校に遅刻するなよー。」
奈緒「ううっ……あ、それやったらプロデューサーさんがモーニングコールしてください!」
P「分かったよ。ウチのアイドルには学校でもしっかりしてもらいたいからな。」
奈緒「やったー!ありがとうございますー♪」
P「……にしても、過去の振り返りとかばっかでなかなか漫才始まらないな。これだったら先に帰っても良かったんじゃ……。」
奈緒「これかっこいいやないですか、これも含めてM-1ですよ!」
奈緒「それに、たまにはプロデューサーさんとのんびりテレビ見るのもええかなって。」
P「そうだな、俺も仕事の合間に見ることにするか。」
数分後
奈緒「お、始まりますよ。1組目は……敗者復活!?」
P「ほう、1組目が敗者復活って今まで聞いたことないな。」
奈緒「史上初ですよ!にしても上戸彩めっちゃ表情に出てたわ〜。」
P「上がってくるのは誰かな?」
奈緒「あ、インディアンスが復活しましたよ!」
P「マジ?俺インディアンス好きだから楽しみだな。」
1組目【インディアンス】のネタ後
P「いやー面白かったわ。こういうテンポ良い漫才好きだなあ。」
奈緒「うん、おもろかったですね!点数は……あートップバッターだから低いわー。」
P「そうだな。もっと高くてもいいんじゃないか?これじゃ上位3組に残るの厳しそうだな……。」
奈緒「他のコンビの点数次第ですね。2組目は……東京ホテイソン!」
2組目【東京ホテイソン】のネタ後
P「俺はホテイソンのネタあんまり好きじゃなかったけど、このネタはそこそこ良かったと思う。」
奈緒「うーんそこそこおもろかったと思います。点数は……低いなあ。でもインディアンスのがおもろかったからこんなもんですかね。」
P「とりあえずインディアンスが勝って良かった。」
奈緒「えっと、次は……ニューヨークです!」
3組目【ニューヨーク】のネタ後
奈緒「あはは、おもろかったわ!」
P「去年と比べてだいぶ良かったな。」
奈緒「ニューヨークはこんな感じのブラックなネタがおもろいんですよ〜。」
P「点数は……えーインディアンスより上なのか……。」
奈緒「うーん確かに差が付きすぎかもしれませんね。っと、次は……見取り図!」
4組目【見取り図】のネタ後
奈緒「見取り図やっぱおもろいなあ!勢いあってええなあ。」
P「だな、『無意識でやってしまいました』のところが特に面白かったな。」
奈緒「そうですね!お、高得点出ましたよ!」
P「見取り図は確かに面白かったけど、インディアンスが崖っぷちだ……。」
奈緒「まあまあ、楽しみましょ。次は……おいでやすこがです!」
5組目【おいでやすこが】のネタ後
奈緒「あっははは、めっちゃパワフルやったな!」
P「歌は面白かったけど、ツッコミがちょっとやかましいかな……。」
奈緒「えーそれがええんやないですか。」
P「俺はそんなに好きじゃないかな。」
奈緒「でもめっちゃ受けてましたよ。ほら、点数もめっちゃ高い!」
P「インディアンスが敗退してしまった……。」
奈緒「まあまあそんなクヨクヨせんでください。次は……マヂカルラブリーですよ!」
6組目【マヂカルラブリー】のネタ後
奈緒「あーこれもおもろかったわ!」
P「激しいネタだったな。」
奈緒「ふふ、最初のインパクトが凄かったわ〜。」
P「『終わり』の下りが上手かったと思う。」
奈緒「あ、それも良かったですね!点数は……おお、2位に食い込みましたよ!」
P「見取り図と一点差か。」
奈緒「次は……オズワルド!」
7組目【オズワルド】のネタ後
P「やっぱオズワルドは上手いな。」
奈緒「そうですね、去年に引き続き安定してますね。」
P「点数は……ニューヨークと同じで見取り図のちょっと下か。」
奈緒「誰がファイナル行けるかまだまだ分かりませんね。次は……アキナです!」
8組目【アキナ】のネタ後
奈緒「アキナ好きやったんやけど……ネタ選びミスってもうたな……。」
P「上手かったけど、盛り上がりに欠けたな。」
奈緒「うー期待してただけに残念やわ……。」
P「あーやっぱり点低いか。」
奈緒「次は……錦鯉ですね。」
9組目【錦鯉】のネタ後
P「めちゃくちゃ馬鹿馬鹿しいおっさん達だったな。」
奈緒「ふふ、めっちゃアホでしたね。あー結構笑ってもうたわ。」
P「点数まあまあ高いな。でも見取り図がなんとか逃げ切りそうだ。」
奈緒「レーズンパン食べたくなってきたわ……ウエストランドがラストになりましたね。」
10組目【ウエストランド】のネタ後
P「モテない男の自虐ネタ……共感できたぞ!結構好きかも。」
奈緒「うーん。」
P「でもちょっと女性への偏見が強いかな?」
奈緒「『可愛くて正格良い子なんてこの世にいない』って言うてたけど、ここにおるやないですか〜。ね、プロデューサーさん?」
P「はは、そうだな。奈緒は可愛くて性格も良いぞ。」
奈緒「えへへ……ありがとうございます。」
P「奈緒だけじゃなくてウチのアイドルはみんな可愛くて性格良いはずだ。」
奈緒「……そうですね。あ、これでファイナル進出するコンビが確定しましたね。」
P「さて、どうなるか。」
ファイナル1組目【見取り図】のネタ後
P「うん、やっぱり面白かったな。」
奈緒「ふふ、そうですね。上手さも勢いもあって良かったですね!」
P「ただ優勝するレベルかと言われると、ちょっと物足りないかもな。」
奈緒「後の2組の出来次第ですね。」
ファイナル2組目【マヂカルラブリー】のネタ後
奈緒「あっははは、おもろー!なんやこれ!」
P「今までに見たことのない形の漫才だったな。」
奈緒「あはは、まずこんなんをファイナルでやる勇気がすごいわ〜。」
P「確かに。野田ほとんど喋らなかったしな。」
ファイナル3組目【おいでやすこが】のネタ後
奈緒「うふ、これもおもろかったわ〜。」
P「すごいな、4分ぐらい歌い続けてたな。しかも歌が上手い。」
奈緒「そうですね、確かに歌上手かったですね。」
P「しかし、誰が優勝するか見当がつかないぞ。」
奈緒「うーんマヂラブやないですか?一番盛り上がったと思いますよ。」
P「優勝者は……CMの後だってさ。」
奈緒「お約束ですね。」
CM後
P「いよいよ優勝者の発表だ。」
奈緒「マヂラブかなー。」
TV「ミトリズ、マヂカルラブリー、ミトリズ、マヂカルラブリー、マヂカルラブリー、オイデヤスコガ、オイデヤスコガ」
奈緒「マヂカルラブリー優勝!私の言う通りやったで!」
P「マジか、正直あいつらのネタはよく分からなかったわ。」
奈緒「えーおもろかったやないですか。」
P「俺みたいなおっさんはついていけないんだよ……。」
奈緒「いやいやプロデューサーさんのがマヂラブの二人より若いやないですか!」
P「そんなことより奈緒、M-1終わったからもう帰るぞ!送ってくから。」
奈緒「あ、はい。今支度します!」
奈緒の家の前
奈緒「いやー今日のM-1楽しかったわ〜。ありがとうございました!」
P「そうだな、誰かと一緒にテレビをたくさん見るのも結構楽しいもんだな。」
奈緒「(えへへ……四時間ぐらいプロデューサーさんを独り占めやったわ///)」
P「次はみんなで一緒に見たらもっと盛り上がりそうだな。」
奈緒「……。」
P「じゃあな、早く寝ろよ。おやすみ奈緒。」
奈緒「……おやすみなさーい。」
奈緒「はぁ……今日のM-1イマイチやったわ……。」
・完・
以上です、ありがとうございました。
奈緒の台詞には審査員の意見を、Pの台詞には俺の意見を反映しました。
各芸人のファンの方、もし不快な思いをさせていたら申し訳ないです。
イマイチって言ったのは、Pが自分のことをあんまり見てくれていないってことに対する愚痴を言わせたつもりです。上手く表現できませんでした。
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