【モバマス】裕美「わるいこ記念日」 (24)

モバマス関ちゃんの(たぶん)えっちなSSです。
関ちゃんの性の目覚めが見たかった、などと供述しており。

設定はおーぷんに投稿した
【デレSS】裕美「エロ本…?」柚「エロ本!」
と繋がっています。
読まなくても大丈夫ですが、読んでくれると主が喜びます。

部屋の電気を消して、夏用の肌掛けに潜ってからどれくらい経っただろう。
さっぱり寝付けなくて、何度目かの寝返りを打つ。
8月の夜はじめじめした暑さがまとわりつくようで、
つけっぱなしの扇風機の風も、気休めにしかなっていない。
けど、眠れない理由は、それだけじゃなくて。

今日はオフだった。
柚ちゃんと一緒に、半年ぶりの修羅場真っ最中の比奈さんの家にいって、夏の原稿のお手伝いをした。
比奈さんと柚ちゃんと、漫画を描いて、色んな話をして、ご飯を食べて。それから……。

「はぁ~~……」

ああ、また。大きなため息をつく。

それというのも、比奈さんの家で、柚ちゃんが18禁の漫画を探し出してきて。
見ちゃいけないものだとわかってはいたけれど、私も鑑賞会に参加してしまった。
漫画に描かれていた、男女が恋の営みをする様子はあまりに刺激的で、
手伝っていたはずの比奈さんの漫画の内容すらも上書きするくらい、強烈に印象に残っている。
どうにかして眠ろうと目を閉じるたびに、
どうしてもその時のことを思い出して、意識がはっきりしてしまう。
起きてる間は、他のことを考えていられたから、忘れたと思っていたのに。
もう眠ろうとするのは諦めて、ぱっちり目を開ける。

『いつかあんなことをする日が来るんだよねー』
柚ちゃんの言葉を思い出す。
キスをして、お互いの体を触りあって、味わって……それから、繋がって。
そういうことを、私もする日が来るんだろうか。
そんなことを考えただけで、なんだか胸がどきどきして、
お腹のあたりに、もやもやしたわだかまりを覚える。

えっちなことで頭がいっぱいだなんて、私はだめな子なのかな。
いやいや、そんなことはない、はず。
『いやぁ、柚も年頃のオンナノコだしさ。キョーミがあるわけですよ。だから仕方ない』
柚ちゃんだってそう言ってたし。そもそも、エロ本探しなんて始めたのは柚ちゃんだし。
きっとみんな興味はあって、大っぴらには言わないだけだって。きっと、そう。
私だって、えっちなことに人並みの興味はあるもん。
だから。だからさ。
どうせ寝れないんだし、少しぐらいなら……
えっちなこと、おなにーを、してみても、いいよね?

そう決めたとたん、悪戯をするときのような
いけないことをする背徳感と高翌揚感で、
誰が見てるわけでもないのに、心臓のどきどきする音が、
本当に聞こえるくらいに大きく感じる。

げ。サボってsaga入れ忘れた影響がもろに出てますね。
>>7の「高翌揚感」は「高揚感」です。

伸ばしていた脚を少し立てて、肌掛けの中に右手を潜らせて、
パジャマの上から、大事なところに軽く触ってみる。
……ええと、どうすればいいんだろう。
話には聞いたことあるけど、詳しいやり方は知らなかった。
とりあえず、軽く撫でてみたり、とんとんと叩いてみたり。

「……うーん」

すこしじんじんするような、暖かいような、
はじめての感覚だけど、ただそれだけ。
これで本当にあってるのかなぁ。服の上からじゃだめなのかな。
右手をパジャマのズボンの中に入れて、ショーツごしに触ってみる。
直接触る勇気は起きなかった。ばい菌が入ったら嫌だし。

隔てる布が一枚減ったからか、手の感触と温度が直に伝わってくる。
股間の線にそって、下から上へと撫でてみたり、指を押し付けたり、とんとん叩いたり。
そうしていると、皮膚の内側が痒いような、むずむずした感覚が、股間を中心にじんわりと支配していく。
これが気持ちいいってことなのかな?
でも、体を動かした後とか、晴れた日のひなたぼっこみたいな、
今までに経験した「気持ちいい」とはぜんぜん違う、かな。
何かすっきりしないような、何かを求めているような、切ない感覚。
どうしたら満たされるのかわからないなりに、もっと刺激が欲しくなって、
自然と手を動かす速度が早くなったり、指で押すのが強くなったり。

そうだ、胸も触ったりするんじゃなかったっけ。
遊んでいた左手もパジャマの中に潜らせて、膨らみかけの胸を包み込んで、軽く撫で回してみる。
でも普通に触るだけだと、特に新しい発見はなかった。
なんでだろう。自分の体だからかな。
そういえば、えっちな本の中では、男の人が、女の人の胸を揉んでいた。

目を閉じて、自分の手を、自分の手じゃないかのように思い込んでみる。
昼間見たみたいに、私はベッドに座っていて。
男の人に、後ろから大事なところをやさしく触られているような…
妄想したところで自分で自分を慰めていることには変わりないけど、案外効果があるもので、
自分の手なのに、誰かに触られているような気がしてきて、
ぞわぞわした、鳥肌が立つような、でも嫌じゃない。そんな感覚が肌を駆け巡る。
固くなった乳首が、手とこすれて、ちょっぴり痛いけど、その痛さが癖になる。

えっちな妄想をしていると、どんどん切ない感覚が蓄積されて、
それがだんだん、おまんこのあたりに集結してくる。
いまの私は、えっちなことに夢中になってる、わるい子。
こんな子だってばれたら、みんなに嫌われちゃうかな。
そんな考えもよぎるけど、道徳のブレーキは壊れちゃったみたい。
わるい子になっちゃった背徳感もガソリンにして、変な気分が加速していく。
これまで体験したことのない、でもやみつきになる感覚。もっともっと刺激がほしい。
気持ちいいことに夢中になっている私は、きっと人には見せられない顔をしてるに違いない。
さわさわ、すりすり、つんつん。手の動きはもはや止まらない。
立てていたはずの足は、知らず知らずのうちにぴんと伸びていた。

そうしていると、触っていたショーツがじっとりと濡れてきた。
おしっこが漏れちゃったのかと思って焦ったけど、
手を入れて触ってみると、ねちゃっとしている。
そういえば、オナニーをすると、おまんこから液が出てくるって話も、聞いたことがある。
てことは、これは気持ちよくなってる証拠、ってこと?
あは。私の体はえっちな液を出すことを覚えちゃった。
大人の階段を悪い方に登っているという自覚すらも、いまは興奮剤。
私は肌掛けをめくって、パジャマのズボンとショーツをずりおろし、おまんこを露出させる。
このままじゃ濡れて気持ち悪いから、仕方ないよね。
もっともっと気持ちよくなりたい。不衛生なんて気にしない。
今の私は、えっちなわるいこだもん。

えっちな液のおかげで、おまんこはぬるぬるしていて、摩擦は殆どなくなっている。
さっきと同じようにおまんこを触る。くちゅくちゅと音がして滑らかに動く。
無機質な扇風機の風が、いやらしい手つきで直に脚を撫でていく。
股間の快感がもうすぐ爆発しそうなくらいに膨らんできて、
自然と息が荒くなる。刺激が欲しい。もっともっと満たされたい。
左手も、おまんこのえっちな液をちょっと拝借して、乳首を撫でたりつまんだり。
ぬるぬるの効果で痛みが消えて、指の感触が直に感じられる。妄想の力を借りなくても、ぞわぞわとした快感が走る。
変に好奇心が湧いて、えっちな液をぺろっと舐めてみた。
ほのかに酸っぱいような、苦いような。美味しくないけど、悪いオトナの味。
男の人の精子も、こんな味なのかな。そう思うだけでまた気分が高まる。

おまんこをまさぐっていた右手が、付け根の豆のようなところに触れて、
不意にこれまでとは比べ物にならない大きな刺激が来た。
「ああっ!」
触ることでばちっと弾けて、体中の感覚神経に、直接電流を流されるような、
あまりにも強い衝撃が、声になって漏れる。
周りの部屋に聞こえたらまずい、という理性は、かろうじて残っていた。
でもあの刺激をもう一度味わいたくて、おそるおそる、もう一度触れてみる。

ゆっくり近づけて、指の先でちょん、と豆に触れる。
「んっ……」
来るとわかっていても声が漏れてしまった。
たった一度で慣れるはずもなく、触ると体中がびっくりして心臓の鼓動が跳ね上がり、
なにより豆の部分が痺れて痛い。
あまり直接触るのは、よくないかもしれない。
周りの皮のような皮膚で、包み込むように触ってみる。

(あっ??)
皮で包まれた分、刺激はマイルドになる。
痛みで包まれていた大きな快感が体中を駆け巡り、
全身の筋肉に勝手に力が入るよう。
皮の上から、豆をこりこり、ぬるぬる。体がずきゅんずきゅん反応しちゃう。
ほんとは気持ちいいままに声を出したいけど、必死に我慢。
もはや声を抑える息の音ですらえっちに感じちゃう。
股間にたまった快感の渦は、もう臨界点を迎えそう。
もっと、もっと気持ちよくなりたい。
たしかオナニーの到達点は、イくことだったはず。
ここまできて後戻りなんてできない。イっちゃいたい。
その一心で豆を、乳首をいじめる。そして、そのときはやってきた。

あまりに感度がよすぎて、皮の上からでさえ豆をとても優しく扱っていた右手に、
制御がきかずごりっと力が入ったときだった。
それが火花になって、股間にたまっていた快感が、爆発した。
体中がけいれんするような感覚に脳が一瞬フリーズし、
やがて全身が溜まりに溜まった快感に満たされていると理解する。
気持ちいい、なんて思う暇もないほど、体中が快感に侵されて、
筋肉が勝手にこわばるような感覚を覚える。
「んーーっっっっ!!」
かろうじて残っている理性でパジャマの生地を噛み、必死になって声を抑える。
口から出ていけなかった衝動が、腹いせとばかり体の中をびくん、びくんと駆け巡り、息を荒くさせる。
どうにかしてこの衝動を発散させようと、左手で枕元のクッションを掴み取り抱きしめ、
もはや耐えると表現したほうがいいほどの快感の嵐になすがままにされながら、
パジャマを噛み締めクッションを抱きしめた姿勢のままで、衝撃が引いていくのを待つ。

ゆっくりと快感の嵐は過ぎ去り、凪がやってきた。
5分にも10分にも感じたけれど、実際は1分もなかったのかもしれない。
イっちゃった。イくってすごい。
人間の体って、こんなに敏感なんだ。
断片的ながらも、形のある思考が戻ってきた。心拍数も呼吸もゆっくりに戻っていく。
あとに残ったのは充足した幸福感と、強烈な眠気だった。

もぞもぞと起き上がり、部屋の電気をつける。
汗やら何やら、いろいろな液体で体は汚れていた。
ほんとうはシャワーに入りたいけど、もう日付が回っていて寮のお風呂は使えないし、
今日はこのまま寝るしかない。せめて下着だけでも替えておきたかった。
タオルで体を拭いて新しい下着に替え、明日洗濯しなきゃ、と思いながら、電気を消して再びベッドに潜り込む。
私、えっちなことを覚えた、わるい子になっちゃった。
不思議と罪悪感はなく、むしろちょっと嬉しささえ覚えながら、幸せな気持ちで夢の世界に誘われた。

もっとも翌朝、ものすごい罪悪感に襲われ後悔するのだけど、それはまた別のお話。

おしまいです。お読み頂きありがとうございました。
前作がRかどうか微妙な内容だったのでがっつりRに挑戦してみたのですが、難しいですね。

あと、>>19の?はハートマークに変換して読んでください。文字化け気にしてなかった…。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom