土方「白色彗星との決戦か!」 (19)
時に西暦2202年、三年前の雷鳴ゴランダガーム率いる艦隊との初の交戦を交わした白色彗星帝国ガトランティスは、本格的な地球侵攻を開始。地球・ガミラス連合との交戦により、艦隊を一度は壊滅させられるものの、新兵器大戦艦ことカラクルム級戦艦が地球本星まで接近する事態が発生。辛くも撃沈に成功するも、緊張状態はこれまでになく高まった。
そして、その数ヶ月後、地球を目指すガトランティス艦隊の姿があった。
太陽系 土星 地球連邦防衛宇宙軍 宇宙艦隊司令部 司令官室
副官「失礼します、土方司令! 白色彗星と思わしき勢力の艦隊がシリウス・プロキオン方面より太陽系に向け進撃中の模様!」
前衛武装艦アンドロメダ級1番艦アンドロメダ艦長兼宇宙艦隊司令長官 土方竜「ついに始まったか それで規模は?」
副官「はっ シリウス・プロキオン方面共に約10,000隻の艦隊です。戦艦、巡洋艦、駆逐艦、空母多数! 光学観測によると未確認艦も含むとのことです!」
副官「早速、各惑星基地の駐留艦隊に迎撃を指令します!」
太陽系 土星 地球連邦防衛宇宙軍 宇宙艦隊司令部 司令官室
副官「失礼します! 非常事態です。シリウスプロキオン方面から太陽系に接近する大艦隊の艦影が捉えられました! 恐らく、白色彗星艦隊と思われます!」
前衛武装宇宙艦アンドロメダ級一番艦アンドロメダ級艦長兼宇宙艦隊司令官 大将 土方竜「ついに始まったか それで規模は?」
副官「シリウス・プロキオン共に数は、およそ10000隻! 戦艦、空母、巡洋艦、駆逐艦を多数! 未確認艦もいる模様!」
副官「司令 各惑星の駐留艦隊に迎撃の指令を!」
土方「それは悪手だな 命令する!」
土方「直ちに第1・第2外周艦隊は合流! 同時に冥王星と海王星の第3・第4艦隊も合流させる!」
土方「内惑星艦隊も近傍の艦隊同士を合流させろ! 地球本星艦隊からも1個戦艦部隊を引き抜け! 太陽系外の移民船護衛艦隊からも終結が間に合うものは、最低限の戦力を残し、太陽系内に引き返させろ!」
土方「艦隊は、土星中域に集結させ、ここで白色彗星を迎え撃つ!」
副官「しかし、いくら司令の命令でも艦隊配置を変えるわけには・・・それに移民船団や首都防衛艦隊の引き抜きは・・・!」
土方「敵は数に勝る、このままでは各個撃破されるだけだ! そのためには、何がなんでも戦力集中が必要だ!
全責任は私が負う、その指示を下せ!」
土方「なに、大統領はこの指示を認めるさ 負ければ自らの命と国が危ういからな!」
副官「はっ!」
太陽系第1外周艦隊 旗艦アキレス
艦長「司令、間も無く第2外周感と合流する見込みです!」
司令「うむ。なあ、艦長」
司令「我々は、三年前のガミラスとの戦いで何もできなかった・・・地球は救われ、ガミラスとの融和はなったが、夥しい数の民間人の犠牲者が出るのを防ぐことは叶わなかった・・・」
司令「今度こそ市民の命を守ろうじゃないか!」
艦長「はい、今度こそ市民の生命はやらせはせん、やらせはせんぞおお! ガトランティスめ、カスみたいな状態にしてやる・・・」
地球連邦防衛宇宙軍 第40空間護衛隊 同隊 波動砲搭載コルベットそよかぜ
ヤマモト「10,000隻を超える侵略者・・・!規模でいえば、地球に攻めてきたガミラスを上回る! 果たして我々は勝てるのだろうか・・・」
ヤマモト「いや、勝たねばならない!」ぐっ
タイラー「ヤマモトくん、気を楽にしなよ シリアスぶってると勝てるもんも勝てないよ」
タイラー「人生はそう悪い方にはいかないさ 絶対絶命の地球だってなんとかなったんだし、なんとかなるでしょ」
ヤマモト「艦長、あなたはこんな時によく不真面目で入れますね!」
ヤマモト「こんな時ぐらい、まじめになってください!」
タイラー「従兵、悪いけど自販機から何か飲み物買ってきてくれない?」
ヤマモト「言うだけ無駄か・・・」
ヤマモト(こんなんでも、ガミラス艦を至近距離からの実弾攻撃で仕留めているんだ 指揮官としては有能だから信頼しておこう・・・)
ヤマモト(ガトランティスのやつらも、艦長と戦ったら不幸なアクシデントに見舞われるんだろうか?)
地球連邦防衛宇宙軍 戦略宇宙空母ブルーノア
土門「軍艦は戦うことを目的とした船だが、まさか完熟航海も終えずに実戦投入されるとはな・・・」
日下「本艦のクルーは、すでにいつでも戦闘を行える完璧な状態にあります! 問題はありません!」
土門「その言葉を聞けて何よりだ できればもう少し完璧を期したかったがな」
土門「本艦の搭載機数は、150隻 空母型アンドロメダには劣るが、航空機展開能力は上だ 空母である以上、砲撃戦には参加こそしなくとも、反陽子砲はアンドロメダのショックカノンよりも上の威力を誇る!」
日下「その本艦が戦闘に参加することは、何よりも価値があります!」
地球連邦防衛軍 本星防衛艦隊 SDF-1マクロス以下マクロス級艦隊
キム・キャビロフ「本星防衛艦隊からマクロス級を大量に引き抜くとは、土方司令も思い切った手をする・・・!」
副司令「司令、ヴァルキリーに搭載しているマイクロミサイルの弾頭を反応弾およびMHD弾頭へ換装しました! しかし、よろしいのですか?」
副司令「波動砲使用禁止を訴えるイスカンダルやガミラス元首が批判するやもしれませんが・・・」
キム「敵の物量は、ゼントラーディと同等クラス 最悪、宇宙怪獣並みだ 対抗するためには、こちらも強力な兵器を使わなければならない!」
キム「熱気バサラだろうと歌でどうにかなる状況でない以上、敵に高火力を思いっきりぶつけてやるまでだ!」
地球連邦防衛宇宙軍 本星防衛艦隊 ゼネラルレビル
ワイアット「やれやれ、地球連邦艦隊の総旗艦を金剛型宇宙戦艦に代わり、務めるはずだった本艦が今や1戦隊の旗艦とはな・・・」
ゼネラルレビル以下 ラーカイラム級 サラミス改級巡洋艦 クラップ級巡洋艦 ペガサス級強襲揚陸艦近代化改修済み
ワッケイン「仕方がありません、波動エンジン搭載艦が今や主流ですから」
ワイアット「私としては、相手に勝る優勢な装備によって戦略的に最初から勝てる態勢で臨みたいが、そうも言ってられん!」
ワイアット「一年戦争や内惑星戦争、ガミラス戦役以上に過酷な戦いだが、勝たねばならん! スペースノイドではない本物の宇宙人に地球を好きにさせるものか!」
ワイアット「ところでMSパイロットの様子はどうだ? 砲撃戦はともかく、ガトランティスとやらの戦闘機には有利に戦えるのは実戦証明済みだからな」
ワッケイン「侵略者を撃退すると、意気軒昂とのことです!」
パイロット「ガトランティスか、大軍だがやってやる!」
パイロット2「俺たち、ヤマトやロンド・ベルを引き立てるやられ役じゃないですか・・・」
パイロット「ガンダムタイプの高性能機じゃないが、ジェガンはスタークジェガンに換装済み!」
パイロット「戦いようによっちゃあ、波動エンジン持ちだろうと倒すことも不可能じゃない!」
パイロット2「そうですね、やってやりますよ!」
パイロット2「でもどうせなら、波動エンジン艦対策にアナハイムから送られたハミングバードに乗りたいですよ」
パイロット「お前は、可変ms操縦資格持ってないだろ」
パイロット2「オーブのムラサメならシュミュレータで何度か・・・」
パイロット「可変msは扱い難しいからやめとけ」
イオ・フレミング「ひゅう~予備役に入った俺を呼び寄せたことは、不満たらたらだったが、絶好の舞台とこいつにのれるなら満足できるぜ」
スペリオルガンダム
整備員「・・・エースパイロットにガンダムタイプを当てる方針には反対しません しかし、ブランクがある以上気をつけてください」
イオ「なにぃ、この俺がまともに動かすこともできないってか」
イオ「心配すんな、戦場でワルツを踊ってやるさ!」
太陽系外 USSソヴリン級 USSエンタープライズE
副官「艦隊司令部からの命令だ、ピカード艦長 エンタープライズは、探査任務を切り上げ太陽系に直ちに帰還せよ」
ピカード「ずいぶん急な命令ですね」
副官「ガトランティスの大艦隊に対処する措置の一環だ 土方司令は、土星に防衛戦を築き上げるつもりだ とにかく早く帰還するように!」
ピカード「ガトランティスの全面侵攻とは 危惧していたことが現実に起きてしまったか」
ライカー「ボーグよりもタチの悪い異星人が地球に大挙押し寄せるとは、ゾッとしませんね」
ピカード「とにかく地球に急ごう ワープ準備!」
地球連邦防衛宇宙軍 銀河殴り込み艦隊 銀河系中心部より宇宙怪獣討伐を終え帰還 旗艦エルトリウム
同艦隊司令 ネメシスラアルゴル ネモ船長「まさか、我々が宇宙怪獣討伐に向かっている間にこんなことになっているとはな・・・」
エレクトラ「はい、残念でなりません 一年戦争を超えるししゃがでたことは、忸怩に絶えません」
ネモ船長「だが、ガミラスとの和平はなった・・・ 今は目の前の敵のガトランティスを打ち破るためにもな」
ネモ船長「君のお腹の子のためにもな」
エレクトラ「せ、船長、今はそんなこと言う場合では・・・」
機関長「こりゃあめでたいわい」
カスミ「ノリコ、わかってるわね」
ノリコ「はい、お姉様」
カスミ「コーチの、あの人の望みは地球を守ること」
ノリコ「その望みをけがすことは、許さないんだから!」
カスミ「いくわよ、ガンバスター!」
ノリコ「コーチが作ったガンバスター、伊達じゃないんだから!」
同銀河殴り込み艦隊 ガンバスター VF24をつくった移民船団により救助
ユング「あの2人にだけ任せておけない!」
ユング「あなた達、私たちもガトランティスに目にものを見せてやるわよ!」
部下「イエス、マム!」
銀河殴りこみ艦隊所属 シズラー部隊展開 なお、波動エンジン搭載艦並みの戦闘力 搭載縮退炉は、ユーラシア大陸を破壊できるため
訂正 エルシスラアルウォール ネモ船長
エルシスラアルウォール ネモ船長 訂正
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