ハム太郎「粘着シートに捕まったのだ」ヘケッ(15)

ロコちゃん「最近どこからか小さい足音が聞こえてくるの」

パパ「天井裏にネズミでもいるのかも知れないなぁ」

ママ「怖いわ。どうしましょう」

パパ「よし、粘着シートを仕掛けよう」


ハム太郎「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

ハム太郎「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

ハム太郎「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

ハム太郎「」衰弱死

リボン「最近ハム太郎くん遊びに決まちぇんわね」

タイショー「病気にでもなったのか?」

こうし「あのー、皆で様子を見に行きませんか?」

マフラー「そうね、行きましょ!」

ちびまる「うきゅ!」

ねてる「すぴ~」Zzz...

タイショー「よし! ハムちゃんず、出発だ!」

タイショー「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

こうし「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

リボン「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

まいど「あ、あかん! タイショーはんらが粘着シートに捕まった!」

こうし「助けてえええええぇぇぇぇ!!!」ジタバタ

トラハムくん「落ち着け! いま引っ張る!」グイッ

モギッ

こうし「アッアアッアアアアアアア!!!!」ブシュウゥッ!!

トラハムくん「やべぇ……引っ張ったらこうしの腕がもげちまった」

こうし「」死

×ハム太郎
×タイショー
×こうし
×リボン
○メガネ
○まいど
○マフラー
○ちびまる
○のっぽ
○かぶる
○パンダ
○トラハムくん
○トラハムちゃん
○ねてる

残り10匹

パンダ「きっとハム太郎くんもこのシートにやられたんだ!」

のっぽ「は、はやく来た道から戻りましょう!」

かぶる「ダメだ! ネズミ返しになってて戻れないよ!」

トラハムちゃん「ど、どうすればいいの?!」

トラハムくん「先に進むしかねぇな……!」テチテチ

トラハムくん「あっ」グニッ

トラハムくん「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

トラハムちゃん「ああっ、お兄ちゃんまで粘着シートの餌食に」

残り9匹

マフラー「そうだ! 私のマフラーを下に敷けば粘着シートにかからず進めるんじゃない?」

メガネ「やってみる価値はありますね」

かぶる「僕の帽子も使おう!」

のっぽ「私の本も!」

まいど「ワイのふんどしも!」

パンダ「よし、道が出来た!! 行こう!」

まいど「道は出来たけど……」

マフラー「足場が悪いわね……気を付けないと落ちちゃうわ。パンダくんみたいに」

パンダ「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

トラハムちゃん「あっ、向こうに光が見えるよ!」

メガネ「きっと出口です! 行きましょう!」

ちびまる「うきゅ!」

のっぽ「ダメだ……道が途中で途切れてしまう。他に足場に出来るものはないんですか?」

マフラー「あるわ!」

残り8匹

ねてる「すぴ~」Zzz...

マフラー「この、寝てるだけの役立たずを足場にするのよ!」

のっぽ「!?」

マフラー「おらぁっ!!」グイッ

ねてる「」ベトッ

マフラー「まだ足場は足りないみたいね。あと二匹分くらい」

かぶる「ひっ!」

マフラー「大丈夫、かぶるくんは役立たずじゃないから殺さないわ。殺すのは……」

ちびまる「うきゅ!?」

マフラー「お前だぁっ!!」グイッ

ちびまる「うぎゅああああああ!!」ベトッ

残り6匹

マフラー「そしてもう一匹は、さっき足場作りに貢献しなかったメガネくんよ」

メガネ「そ、そんな! 足場作りに貢献しなかったのはトラハムちゃんだって同じじゃないですか!」

マフラー「うるせぇ! 死ぬんだよ!!」グイッ

メガネ「ああっ!」ベトッ

メガネ「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

メガネ「」

マフラー「これで足場が完成したわね」ニコッ

まいど「お前も死ねやっ! 仲間殺しがっ!」ケリッ

マフラー「あっ」ベトッ

マフラー「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ーーーーーッッッ!!!!」ジタバタ

残り4匹

のっぽ「くっ、生き残ったのは僕たちだけですか」

かぶる「みんなのためにも早く進もう」

まいど「せやな……」

のっぽ「ここは……ロコちゃんの部屋のようですね」

トラハムちゃん「よかった……これでもう粘着シートの危険はないのね」

まいど「緊張が解けたから腹減ったで。おっ、こんなところにチーズが」ヒョイッ

バッチィィィィーーーーーン!!!

まいど「ビィギャアアアアアア!!!!」グチャッ!!

のっぽ「!? ねっ、ネズミ獲り!?」

残り3匹

かぶる「こっ、ここも安全じゃなかったんだ! うわあああああ助けてええ!!」ダッ

トラハムちゃん「あっ、かぶるくん! 落ち着い……」

かぶる「うわっ!?」ズボッ

かぶる「ぎゃああああああああ!!!」ジュウゥ...!!

のっぽ「硫酸の溜まった落とし穴だ! こんなトラップまで……!」

トラハムちゃん「ひぃぃ……」ガクガク

残り2匹

のっぽ「くっ……よく見ると地雷、落とし穴、鉄球、砂塵の大竜巻……罠だらけだ」

トラハムちゃん「こんなにネズミ獲りが仕掛けられているなんて……!」

のっぽ「万事休すか……!?」

トラハムちゃん「そんな……」

のっぽ「いや待てよ! ここはロコちゃんの部屋! ロコちゃんが帰ってくるのを待てば……」

トラハムちゃん「罠が解除される……?!」

ロコちゃん「ただいまー♪」

トラハムちゃん「!!」
のっぽ「!!」

ロコちゃん「部屋の罠、解除!」ポチッ

のっぽ「今だ! 早く外に!」

トラハムちゃん「うん!」

ハムちゃんずハウス

トラハムちゃん「なんとか……戻ってこれた……」

のっぽ「………………」

トラハムちゃん「のっぽくん?」

トラハムちゃん「………………!!」

 のっぽの背中には矢が突き刺さっていた

のっぽ「実は逃げる時に……毒矢のトラップを受けてしまったんだ……」

トラハムちゃん「そんな……! のっぽくん! せっかく逃げられたのに!」

のっぽ「トラハムちゃん……どうか、僕たちのようなトラップ犠牲者がもう出ないように、皆に危険性を説いてくれ……」

トラハムちゃん「うん……! 分かったわ……!」

のっぽ「よかった……それなら、僕たちの死は、無駄に……なら……な……」ガクッ

のっぽ「」死

トラハムちゃん「のっぽくーーーーーーん!!!!」

こうしてトラハムちゃんはトラップの危険性を皆に伝えて回るようになった。
そしてこう呼ばれるようになった。
トラップハムちゃんと。

END

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