ハム太郎「」死
こうし「ハムタロサンがサメに噛まれて死んでしまいました……」
未曾有の大雨によりハム太郎達が住んでいる町は水没。
それと同時にロコちゃんが密かに飼育していた『サメ太郎』が脱走し、町中がサメパニックに陥ってしまったのだ。
サメ太郎「シャアアッ!!」ガブッ
ねてる「びっ!!」死
リボン「ね、ねてるくんが!!」
まいど「このままじゃ全滅や!」
×ハム太郎
○タイショー
○こうし
○リボン
○まいど
○メガネ
○のっぽ
○マフラー
○ちびまる
○トラハムくん
○トラハムちゃん
○かぶる
○パンダ
×ねてる
残り12匹
タイショー「みんな! まだ水没していない場所に上がるんだ!」
こうし「ひいィ~~!」
ちびまる「うっギュボッ!?」ドプッ
マフラー「ちびまるちゃんが水中に引きずりこま……ガボッ!?」ドプッ
かぶる「ちびまるちゃん! マフラーちゃん!」
水面に二匹の血が浮かぶ。
タイショー「…………くそがっ!!」
残り10匹
のっぽ「雨の勢いは収まっていません。このままではここもすぐ水没します」
パンダ「一か八か水の中を進むしかないみたいだね」
トラハムちゃん「そんな……」
リボン「水中でサメから逃げるなんて不可能でちゅわ!」
こうし「僕は絶対にここを離れませんよ!!」
まいど「なにか安全に逃げられる方法はないんか?」
のっぽ「磁力でサメの感覚を狂わせられると聞いたことがあります」
メガネ「なら、磁石かなにかがあれば……」
まいど「サメ対策になるってことやな」
タイショー「誰か磁石持ってねぇか?」
パンダ「工具箱の中に1つだけあったけど、これじゃあ数が少なすぎるよ」
タイショー「でも、もう時間がねぇ。それに頼るしかねぇな……」
トラハムくん「か、覚悟は出来てるぜ、タイショー」
トラハムちゃん「私もよ」
タイショー「よし、合図したら一斉に水中へ飛び込むじぇ!」
こうし「ぼ、僕は残りますよ! 水中を進むなんて自殺行為です!」
かぶる「でも行かないとここも水没するんだよ、こうしくん」
こうし「だ、大丈夫ですよ。時間が経てばサメだって別の場所に」
サメ太郎「ぐしゃああああ!!」ザパッ
こうし「!? 水面から飛び出して……あはあっああ! 引きずり込まれる!」ドプッ
こうし「」
タイショー「まずい! 水かさが増してサメの攻撃圏内へ入ってたのか!」
残り9匹
パンダ「うわぁぁぁぁ!!」ダッ
タイショー「バカ! パンダ、勝手に行くな!」
サメ太郎「しゃああああ!!」ガブッ
パンダ「」死
まいど「くっ、くそぉ! 磁石をくらえやー!」ポイッ
サメ太郎「!?」ドプッ
メガネ「やった! 逃げましたよ!」
トラハムくん「今のうちに先へ進もうぜ!」
残り8匹
タイショー「はぁはぁ……ここならしばらくは安全だじぇ」
トラハムちゃん「タイショーくん! メガネくんとかぶるくんがいないわ!」
のっぽ「その二人は……水中に沈んでいったのを見ました。きっともう……」
リボン「そんな……」
まいど「くよくよしてても仕方ないで! 次はどこへ逃げるんや?」
タイショー「ハムハムビルへ向かう。そこならいくら雨が降っても水没の心配はないじぇ」
残り6匹
トラハムくん「でも、ハムハムビルの周りは平地だ。そこは水没してるはずだぜ」
リボン「また……水の中を行くんでちゅか?」
のっぽ「もう磁石もありません。危険すぎますよ」
タイショー「だから武器を揃えるんだじぇ」
まいど「はっ、逃げるのに夢中で気付かんかったわ。ここは……」
武器屋
タイショー「そう、武器屋だじぇ」
トラハムちゃん「これならサメと戦えるわ……!」
タイショー「俺様はチェーンソーを持ってくじぇ」
リボン「私は水中銃でちゅわ」
まいど「ワイは鉄のハリセンや」
のっぽ「僕は電撃モリ」
トラハムくん「ミスリルソード」
トラハムちゃん「イカサマのダイス」
タイショー「これならいける! いけるじぇ……!」
タイショー「よし、ハムハムビル手前まで来たじぇ」
のっぽ「準備はいいですか、皆さん」
トラハムくん「バッチリだぜ!」
タイショー「まず俺様がチェーンソーで自分を切り裂く。するとサメは血に誘き寄せられる」
まいど「そこを一斉攻撃で仕留めるんやな」
リボン「完璧な作戦でちゅわ」
タイショー「よしっ! じゃあいくじぇ!」バリバリバリ
タイショー「」死
残り5匹
サメ太郎「しゃああああ!!!」
リボン「タイショーくんの血でサメが来まちたわ!」
まいど「くらえ! 鉄ハリセン!」ペチッ
トラハムちゃん「イカサマのダイス!」コロコロッ
サメ太郎「?」
まいど「なっ、効いてない!?」
サメ太郎「ぐしゃあああああ!!!」ガブッ!!
まいど「ぎゃあああああぁぉ!!!」死
トラハムちゃん「ひぎぃぃぃぃぃぃぃ!!」死
残り3匹
リボン「水中銃でちゅわ!」パシュッ
サメ太郎「ぎょああああぁぁぁぁ!!」ジタバタ
トラハムくん「効いてるぜ!」
のっぽ「サメが怯んでいる内にビルへ向かいましょう!!」
リボン「でちゅわ!!」
サメ太郎「しゃあああああああく!!!」メキメキ
リボン「!? 巨大化した!?」
のっぽ「ハムスターをたくさん食べたことによって進化したんだ!」
サメ太郎「しゃああああく!!!」ガンッガンッ
トラハムくん「やばいぜ! このままじゃビルが倒される!」
のっぽ「迎え撃つしかない!」
サメ太郎「ぐしゃあああああく!!!」バキバキッ!!
リボン「ああっ! ビルが崩れていきまちゅわ!」
トラハムくん「サメがくるぞ!!」
リボン「くっ! 水中銃!」パシュッ
サメ太郎「しゃあああああああく!!!」
リボン「効いてない……!?」
サメ太郎「ぐしょあああああああ!!!」ガブッ
リボン「でちゅわぁぁぁぁぁぁぉ!!!」死
のっぽ「巨大化したことで耐久力も上がっているんだ……!」
トラハムくん「くそっ! 打つ手なしかよ!?」
のっぽ「僕の電撃モリを急所に当てることが出来れば、あるいは……」
トラハムくん「急所? 股間か?」
のっぽ「鼻の先です!」
残り2匹
トラハムくん「よし! サメが襲ってきたところを俺がミスリルソードで防ぐ!」
のっぽ「その隙に僕が電撃モリを撃ち込むという訳ですね」
トラハムくん「ああ! 妹の仇を取ってやる!!」
サメ太郎「しゃあああああああく!!!」ザバァッ
トラハムくん「きやがった! こっちだフカヒレ野郎!!」チャキッ
サメ太郎「ぐおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」ガキッ
トラハムくん「どうだぁぁぁぁぁぁミスリルソードの味はぁぁぁぁぁ!!!」グググ
のっぽ「とどめです! 電撃モリぃぃぃぃ!!!」ザシュッ
サメ太郎「っ!?」ビクッ
のっぽ「送電開始!!」ポチッ
サメ太郎「ぐぎゃああああああああ!!」ビリビリ
トラハムくん「やったぜ!!」
のっぽ「けどサメの身体が大きすぎて致命傷には至らない……!」
のっぽ「それなら、もっと深くモリを差し込む!」グッ
サメ太郎「んぐぎゃぃぃぃぁぁぁぁぁぁ!!!」ビリビリ
のっぽ「くっ、近付いたから僕にまで電撃が……」ビリビリ
サメ太郎「ぎゃああああああああぁぁぁぁぉ!!!」ビリビリ
のっぽ「んぎゃあああぁぁぁぁぉ!!!!」ビリビリ
トラハムくん「のっぽー! 手を離せ! お前まで死んじまう!」
サメ太郎「ぎゃおおおおおおおおおおす!!!」ビリビリ
のっぽ「あぎゃぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビリビリ
のっぽ「」死
トラハムくん「くそっ! のっぽが死んだ! サメの野郎は……!?」
サメ太郎「しゃあああああああく…………!」
トラハムくん「まだ生きてやがる!」
トラハムくん「だが瀕死みてぇだな! 俺が引導を渡してやるぜ!」
残り1匹
トラハムくん「この……ライトニングソードでな!」チャキッ
トラハムくん(のっぽの電撃を吸収してミスリルソードがパワーアップしたのさ!)
サメ太郎「…………しゃあああああああく!!」
トラハムくん「来いよサメ野郎! 進化するのはテメーだけじゃないぜ!」
サメ太郎「ぐしゃあああああッッッ!!!」ザバァッ!!
トラハムくん「うおおおおおおおおおッ!!」ザシュッ!!
サメ太郎「うぎゃああああああああ!!!!」
サメ太郎「」死
トラハムくん「へへ…………今夜はフカヒレだな」
トラハムくん「仇は取ったぜ、のっぽ、妹、みんな……」
トラハムくん「…………!?」
サメ次郎「しゃあああああああ!!!」ザバァッ
トラハムくん「なんてこった……! ロコちゃんが飼育していたサメは1匹だけじゃなかったのか!」
サメ次郎「ぐしゃあああああ!!!」
トラハムくん「へっ、だったらもう一度倒すまでだ! かかってきやがれ!!」
サメ次郎「じょおおおおおおおおず!!!」
END
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