王様「君が、高校生という若さで剣士職の最上位まで上り詰めたという・・・」
男「・・・はっ・・・竜騎士の男と申します」
王様「・・・単刀直入に言おう。今、この王国が危機に立たされている。力を貸してくれ」
男「はっ!!必ずや、お期待に沿って御覧に入れます」
王様「うむ・・・。頼んだぞ」
男「・・・王様。私以外に最上位職の方が集められていると聞きましたが」
王様「・・・それなのだが・・・君に、任せたいと思う。リーダーとして、頑張ってくれ」
男「??・・・最上位職の勇者がいるのではないのですか?私より・・・」
王様「・・・うむ。いることには・・・いる」
男「?」
王様「いや、会ってもらえれば分かる。勇者方をここに呼んでくれ」
側近「はっ。承知致しました・・・」
男「・・・(もしや、どうしようもないクズ・・・とか?嫌だなぁ・・・)」
バンッ!!!
男「・・・!」
幼女「父上様っ!何用ですか?私たちは今信頼を深めるための活動(カードゲーム)をーー・・・」
王様「・・・紹介しよう。私の一人娘で、女神の加護を受け『勇者』職となった・・・」
男「っ!?!?」
王様「勇者、だ」
勇者「へ?えっ!?えぇっ!!?あの、もしかして、暗黒の竜騎士・・・様ですか!?!?!?」キラキラ
男「えっ?あ・・・そう・・・だけど」
勇者「やっぱりいいぃぃぃい!!」ぶんぶんぶん
男「っ!?!?」グワングワン
王様「・・・すまない。私の娘は君が昔ここへ来たとき、君に一目ぼれしてしまったようでな・・・」
男「はいっ!?」
幼女2「あ・・・あの・・・勇者・・・ちゃん?」オドオド
男「!?(幼女二人目!?!?)」
勇者「あっ!賢者ちゃん!!この人!!この人だよっ!!暗黒の竜騎士様っ!!」
賢者「えぇっ!?そ、そうなんだ・・・!」
王様「報告が遅れてすまない・・・はっきり言おう。君が、このパーティーで、最年長だ」
男「えぇ!?一応・・・16歳なんですけど・・・」
王様「・・・私の娘が12歳。そちらの賢者が11歳・・・そして最後の一人が・・・」
僧侶「あっ!おにーちゃんっ!!」ダイブ!
男「ごふっ!?」
王様「・・・君のいとこと聞いているよ」
男「・・・なるほど。分かりました・・・リーダーの件、引き受けましょう」
王様「・・・すまない。託したぞ、男よ。娘をよろしく頼む」
男「はっ」
勇者「えへへ・・・」
王様「魔王とは条約を結んでいるのでな。恐らく魔王の意思に反する魔物がいる。まずは南へ行ってくれ」
・・・
男「・・・さて、と・・・みんな。準備はいいか?」
勇者「竜騎士様とならどこへだって行けますっ!!」
賢者「あ、足手まといにならないよう、頑張ります・・・」
僧侶「おにーちゃんがいるから安心っ!」
男「賢者ちゃん以外俺だよりじゃねえか」
勇者「だって、竜騎士様はあの魔王と戦ったんですよね!?そこらの魔物なんてものの数じゃないですよっ!」
男「いや・・・まぁ・・・」
男「さて・・・と。黒竜を呼ぼうか。アイツもそこそこ戦力になる」ピーーーーッ!!!
勇者「あの伝説の暗黒竜ですよねっ!!?」キラキラ
賢者「ドラゴン・・・初めて見ます・・・」ドキドキ
僧侶「おにーちゃん」ギュム
男「・・・来るぞ」
暗黒竜『ヴアァァァァアアアア!!!!!!!!!』ドォン・・・
勇者「っ!?す、すごい威圧感・・・」
男「おーい、止まれ!!風圧で首都が無くなるぞ!!」
暗黒竜『我が主!!!』ブワッサァ!!!
勇者「あばばば飛ばされるよっ!?」
男「こらっ!!やめろっての!!もういい!人型になれ!!」
暗黒竜『我が主・・・』シュン・・・
竜娘「我が主・・・すまない」
男「・・・まぁ被害が出てないから良しとする」
賢者「お、女の子!?」
男「黒竜のヒューマノイド形態だな」
男「んまぁ、ここらはおとなしい魔物しかいないからどんどん進もうkー・・・」
スライム「ピギーーッ!!!ピギュアァアァ!?!?!?」ピチュンッ!
賢者「あの、今なんか襲ってきたスライムいませんでした・・・?」
男「ん?いないいない」
賢者「しかも居合に入った瞬間に消し去られた気がするんですけどっ・・・?」
男「ん?ないない」ゴソ
賢者「え?今スライムの魔石しまいました?しまいましたよね」
男「いや、たまたまここに魔石が落ちてただけだよ。うん」
竜娘「主の攻撃はほぼ100%見切れないからな!」フンス
賢者「まぁ・・・見えませんでしたけど、それ今竜騎士様が攻撃したって言ったようなものですよね・・・?」
勇者「竜騎士様に倒されるなんて幸運なスライムだね・・・!!」
賢者「え、あー・・・まぁ、そうなのかな?」
僧侶「このスライム生き返らせる?」
男「なんでだよ・・・行くぞー・・・」
僧侶「えー?自慢?」
男「何の自慢になんの・・・生き返らせるなら俺が死んだときにしてくれー」
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