ヒロアカss 平和な世界。 (22)

ヒロアカ未来ifのお話です。

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個性抹消薬。それは何処かの企業が製造した薬品だ。


これを体内に摂取すると個性因子が影響を受けて無個性に近い身体へと変化する。


元々は異型個性の人たちをまともな姿に戻すための薬品だった。


この薬で異型に悩んでいた人たちは今まで抱えていたコンプレックスから解消された。


本来ならこれはいいことだ。けど問題はその後…


この薬に目を付けた政治家が国会にあることを提唱した。


現在、僕たちの世界で自らの個性を悪用して力の限り暴れまわるヴィランたち。


彼らにこの薬を投与すれば個性による犯罪は減少するのではないか?


政府はすぐさま警察に呼びかけて個性抹消薬で生成させた個性抹消弾という弾丸を製造。


この弾を撃たれても人が死ぬことはない。


だけど問題がある。それは個性が失われてしまうこと。


すぐさま警察に個性抹消弾が配備され個性犯罪を行うヴィランたちに放たれた。



「チクショウ!どうなってんだ!」

「個性が使えねえ…これじゃあどうにもならねえよ…」


薬を投与されたヴィランたちは能力を失い無個性と化した。

こうしてヴィランたちの犯罪は激減の一途を辿った。

一時期は例年に比べて3%も増加した犯罪件数が見事に解消された。

この平和に人々はこう謳った。


「犯罪が減った!」 「個性抹消弾バンザイ!」 「これで世界は平和になった!」


世界は個性抹消薬のおかげでかつての平和を取り戻した。

そう、平和は取り戻せた。なのに…



「行ってきます。」


「気をつけてね出久。ヴィランが減ったからってまだ街は危険なのよ。」


「わかっているよ。もう心配しないで。」


雄英高校を卒業して三年の月日が流れた。現在僕は実家から地元の大学に通っている。

個性抹消薬が出来てもう五年が経ったというのに母さんはいまだに心配性を抱えている。

それは僕が雄英高校のヒーロー科でヴィラン連合相手に無茶な戦いをしたからだ。

何度も戦いで酷使した後遺症で僕の右腕はもうまともに上がらない。

まあこれでも日常生活においては特に支障はないけど…

え?ところでヒーローになる夢はどうしたのかって?そのことについてだけど実は…



「 「クソガァァァァァァッ!!」 」



いきなり隣の家から物凄い叫び声が響いてきた。またか。

あの叫び声の主は僕の幼馴染のかっちゃん。もう二年以上もこんなことが続いている。

隣の家を玄関から覗いてみると二階からかっちゃんが喚いているのが見えた。

この二年間、毎日同じことの繰り返し。かっちゃんは二年前から家に引きこもったままだ。

その理由だけど…



「テメェ…デクッ!何見てんだコラァッ!」



「あ、おはようかっちゃん。今日は…その…外に出るの…?」



「あ゛ぁっ!出るわけねえだろ…こんなみっともねえザマで出られるかよ…」



叫んだと思ったらかっちゃんはすぐに部屋の中へと閉じこもった。

これが今のかっちゃんだ。かつては雄英高校でトップの実力を誇っていたかっちゃん。

けれど…今はもう…

とにかく考えても仕方ない。僕は迷いを断ち切るようにして学校へと急いだ。



「デクくんやっほ~!」


「緑谷ちゃん。おはよ。」


「オッス緑谷!」


学校へと着くと麗日さんに蛙吹さん。峰田くんが迎えてくれた。

雄英高校で一緒だったのは僕を含めてこの四人だけだ。

あとは散り散りに進学したり就職したりでそれぞれ別の道を歩みだした。



「ところでみんなこの間の個性免許の試験どうだった?実技は自信あるけど筆記がさ…」



「俺は受かったぜ。

といってもこんなくっつく個性が仕事に何の役に立つかわかんねえけど。」



「私は受けなかった。この個性じゃまともな企業では活かせそうにないし…」



「そっか、みんな色々だね。デクくんはどうなの?」



「僕も…ようやく仮免取れたところかな…本免許頑張らなきゃだけど…」



個性免許。それはヒーロー免許に代わって個性の使用を許可される資格のことだ。

この資格はこれまでのような雄英高校みたいなヒーロー科に通わずとも取れるし

仕事で個性を活かす場合においてはこの資格は必須になる。

たとえば電気系の個性を持っていた上成くんなどは電気系の個性を持っていても

個性を役立てるには必ず個性免許の資格が必要だ。

資格の取得には実技や筆記は勿論だけど一番重要なのは性格診断。

これまでヴィランと呼ばれてきた犯罪者たちが自身の個性を悪用していたのは

性格に問題があったからではないかという結論が出た。

だから個性免許の修得にはどんなに実技や筆記での成績がよかろうと

最後の性格診断をパスしないと通ることが出来ない。だから…



「爆豪ちゃんは残念だったわね。」


そんな時、蛙吹さんが俯いた顔でそう呟いた。

同時に麗日さんと峰田くんも悔やんだ顔になってしまった。

この個性免許だけどひとつだけある問題があった。それは先ほどの性格診断についてだ。

実はこの性格診断で落とされる人間は滅多にいない。

もしも落とされる人間がいるとすればそれは人間性に余程問題があるということだ。

今から二年前、その性格診断にかっちゃんは落とされた。

理由はかっちゃんの気性が激しいから。

かつて雄英高校でヴィラン連合にかっちゃんが拉致された時のことだ。

あの時の記者会見で

かっちゃんは記者から気性が激しくヴィラン側に与する可能性があるのではと指摘された。

勿論そんなことはなかった。

けど性格診断のテストではかっちゃんがヴィランになる可能性が高いと診断された。

さらに付け加えるとかっちゃんの火を放つ個性は強力だ。

診断に落ちたかっちゃんはその個性の危険性を示唆されて個性抹消薬を打たれた。

勿論かっちゃんは嫌がり抵抗した。けど現実は非情だ。

どれだけ説得してもかっちゃんの危険性を覆すことも出来ず…

その結果、かっちゃんは個性を失った。それからのかっちゃんは惨めだった。

今までかっちゃんは自分の個性を誇って生きてきた。

それが自らのアイデンティティを失ったことで自信喪失に陥った。

かつて僕を無個性と馬鹿にしていたかっちゃんが無個性に陥るなど余りにも悲惨な末路だ。

あれから毎日家の中で個性が戻れるように火を放つ訓練をしている。

けれどそんな訓練に何の意味もない。

個性抹消薬を打たれたら最後、自力で個性を取り戻すなんて不可能だ。

だから今のかっちゃんは本当に惨めでしかなかった。



「よう、緑谷じゃねえか。久しぶりだな。」


学校が終わり僕は病院に立ち寄ろうとした。そこで懐かしい人と再開する。

あのNo.2ヒーローエンデヴァーの息子にして雄英のクラスメイトだった轟くんだ。

雄英卒業後、彼は医療系の学校に通っているそうだ。だから進路は別々の道になった。


「轟くんはどうして病院に?」


「ああ、母さんの検診だよ。自宅療養になったとはいえ週に一度は定期的に受けてるんだ。」


そうか。お母さんの付き添いなんだ。

僕は詳しい事情を知らないけど轟くんのお母さんは何か病気を患っているらしい。

それが最近調子が良くなって家に帰ってこられるまで回復したようだ。



「そういえばエンデヴァー…いや…お父さんは元気?」


「親父か。あいつは今じゃ蕎麦屋始めるようになったよ。意外だろ。」


「アハハ、エンデヴァーさんがお蕎麦屋さんか。ひょっとして轟くんの好物だからかな。」


「どうだろうな。けど想像したことねえよ。ヒーローじゃない親父ってのはな…」


かつて轟くんのお父さんエンデヴァーさんはオールマイトの引退後にNo.1まで上り詰めた。

人気、実力共に本物の一番になれた。けどそれはほんの束の間だった。

それと同時期に個性抹消薬が製造されたことでヴィランは消えた。

ここで人々はある疑問を抱くようになった。


―――ヴィランがいなくなった世界にヒーローは必要なのか…?

平和になった世界にヒーローはいらない。それが人々の意見だった。

その結果、ヒーロー制度が撤廃された。そして人々はヒーローを捨てた。


「正直、俺は今の世の中を結構気に入っている。平和になってみんな満足してるからな。」


「…平和って…けど…
それじゃあエンデヴァーさんはどうなの?あんなにヒーローに拘っていたはずなのに!」


「親父が拘っていたのはNo.1の称号だ。
けどヒーローが廃れた今ならNo.1や2になんの意味もない。
思えば親父も哀れだよな。あんな意味のない称号なんかに振り回されてさ…
そうさ。俺たち家族がみんなヒーローなんてものに振り回されたんだ。
だからヒーローなんてこの世からいなくなって当然だ。」


轟くんはまるでヒーローのことを吐き捨てるかのようにそう呟いた。

僕にとってその言葉は余りにも意外すぎた。

雄英にいた頃、彼だってヒーローになりたい意志があった。

体育祭で彼と戦った時にその確固たる意志を僕は感じた。

そんな彼がヒーローの存在を否定するなんてありえないはずなのに…



「なあ緑谷、お前ひょっとしてまだヒーローに憧れているのか…?」


「いや…僕はその…」


「悪いことは言わねえ。そんな憧れはさっさと捨てておけ。
俺たちはもうガキじゃない。ヒーローに憧れる時間はとっくに終わったんだ。
そうじゃないと相澤みたいな目に遭うぞ。」


そう忠告すると轟くんは診察室から出てきたお母さんを連れて去っていった。

相澤先生か…懐かしい名前だ…

僕たち雄英高校1年A組の担任にして抹消ヒーローイレイザーヘッド。

あの事件を僕は一生忘れることはないだろう。


それは五年前、ヒーロー制度の撤廃が決まった日のことだ。

学校にはマスコミや保護者一同が押し寄せて学校の運営をどうするか揉めていた。

雄英高校はヒーローを育てる学校。

そのヒーローがいなくなるとなれば学校の存在意義がなくなる。

マスコミはこれからの学校運営をどうするのか質問攻めをして

保護者たちは子供の将来はどうなるんだと教師たちに詰め寄った。

そんな時に事件が起きた。


「相澤ぁぁぁっ!よくも子供の将来を台無しにしやがったなぁぁぁっ!!」


それは余りにも突然の出来事だった。保護者の一人が相澤先生を包丁で刺した。

先生はそれが原因で死んだ。事件の顛末だけを語るなら先生は被害者だ。

けど問題は先生を殺した犯人だ。

その人は昨年、相澤先生が受け持った生徒の親御さん。


「お前のせいだ!お前のせいで子供の人生を台無しにされた!許さない!死ね!死ねっ!」


親御さんはまるで子供の敵を取るかのように憎たらしげに何度も叫びながら刺し続けた。

ここまでの説明で察した人もいると思うけど

相澤先生は素質のない学生を問答無用で除籍にする傾向があった。

雄英高校の校風は生徒に自由を与えるものだけどそれは先生たちも一緒だった。


「生徒の如何は先生の"自由”。」



それは入学式の日にかつての僕たちA組もその洗礼を受けた。

あの時は脅しかと思われたけど

先生は実際に僕たちの前年度に受け持ったクラスの生徒を全員除籍処分に貶めた。

そして今回のヒーローの存在意義の否定。まさに最悪なタイミングでの事件の発生。

これにより雄英高校が教育の場として問題があったのではという声が上がった。

ヒーロー制度の撤廃、雄英高校の存在意義。さらに教師の強権乱用という学校現場の実態。

これにより雄英高校は廃校となった。だから雄英は僕たちの代で終わりだ。

もうヒーローの卵があの学校から輩出されることは二度とないだろう。

そんな物思いに耽っているうちにとある病室へとたどり着いた。

僕は雄英高校を卒業後、毎日この病室に通っている。

病室の前には『八木俊典』という名前が記されていた。

この名を知る人は僕を含めて数人程度しか知らされていない。

そう、この名はかつてのNo.1ヒーローオールマイト。彼の本名だ。

病室の扉を開けるとベッドに横たわり点滴を受けているやせ細った男の人がいた。

オールマイト。僕のヒーローであり偉大なるワンフォーオールの力の継承者だった人だ。



「こんにちは。オールマイト…」


「やあ…緑谷少年…今日も来てくれたか…」


「はい。ところで体調はどうですか。今日は気分良さそうに見えるけど…」


「そう見えるかい?生憎そうでもない。むしろ悪化の一途を辿っているよ。」


オールマイトは僕に偉大なる力、OFAを継承させてくれた恩師だ。

これまで無個性だった僕は彼の継承者となったことで自信を得た。

そのことについて僕は今でも感謝している。

いいや、感謝なんて言葉じゃ表せないくらいだ。

そんなオールマイトがどうしてこんな病室に横たわっているのか?

彼は長年のAFOとの激戦により決して癒えることのない重傷を負った。

そのためヒーロー制度撤廃後は療養を兼ねて入院していた。



「恐らく私の命はもう長くないだろう。相澤くんのあとを追うのも遅かれ早かれだ。」


「そんなこと言わないでください。僕が来たと言うまで死なないって…約束が…」


「ああ、そんな約束もあったな。だがヒーロー制度が撤廃した今ではそれも無意味だ。」


オールマイトの何気ない言葉が僕の心にポッカリと大きな穴を開けた。

まだヒーローの仮免許を取りインターンを経験していた時のことだ。

死穢八斎會の事件と後継者についての問題で僕はオールマイトを問い質したことがあった。

僕は本当に後継者に相応しいのかと…

あの時はエリちゃんの件もあったしとにかく心に余裕がなかった。

そんな時に後継者に僕を選んでくれたというオールマイトの言葉は励みになった。

だからあの凶悪な死穢八斎會も叩き潰すことが出来たんだ。

それなのに…何で無意味だなんて言うんだよ…

僕はあなたのおかげで立ち直れたんだ。だからまた僕を励ましてよ。そのために僕は…



「緑谷少年、もう私のところへ来るのはやめなさい。こんなことは無意味だ。」


「無意味だなんて言わないでください。僕は偉大なあなたのおかげで救われた。だから!」


「その偉大な人間の末路がこれだよ。まったく惨めだろ。」


オールマイトはもう自力で動くことは出来ない。

胃を全摘したことで

満足な食事を取ることが叶わず点滴のみで栄養を補っているのでやせ細る一方だ。

さらに排泄に至っても…

最近では立つことすらつらいそうでオムツで排泄を行っている有様だ。

これじゃあまるで介護施設でお世話になるおじいちゃんだ。

これが…こんなのが…世界を救ったNo.1ヒーローの末路だっていうのかよ…



「でもあなたはNo.1ヒーローだ。もう一度立ち上がらなくちゃ…」


「何を言っているんだ…緑谷少年…世界は平和になった…あの個性抹消薬の力で…」


「ちがう!あんなものなんて関係ない!全部オールマイトが頑張ったからだ!」


「私の力なんて微々たるものだ。そのおかげでAFOや死柄木弔を逮捕出来たじゃないか。」


悔しいけどその通りだ。

僕たちOFAの継承者とAFOとの因縁の対決は呆気なく終わった。

個性抹消薬の力でヴィラン連合の幹部たちは力を失った。

それはAFOや死柄木弔も例外じゃなかった。彼らはもう単なる無個性の人間。

OFAとAFOの宿命が単なる薬の力で解決したなんて納得できないよ!



「納得する必要はない。それはキミ自身の問題であり世界の平和には何の関係もない。」


「けどっ…僕たちはヒーローだ!今まで世界の平和を守ってきた!
それがある日突然すべてを解決する薬が出来たからお払い箱にされた!?
何なんだよこれ…これじゃあ僕たちヒーローは…まるでゴミじゃないか…」


いらなくなったから捨てられる。それはゴミだ。

これまで憧れだった存在がそんなつまらないモノに貶められるなんて納得できない!

居た堪れなくなくなった僕は何も言わずオールマイトの病室を抜け出た。

今のオールマイトの言葉は気の迷いだ。

オールマイトは入院生活が長いから弱気になっていただけなんだ。

ヒーローは尊敬されるべきだ!誰からも敬われなきゃ駄目なんだよ!?

ヒーローがゴミであってたまるか。ヒーローはカッコいい存在なんだ。だから…



「お~い。回収急いでくれ。」


そんな時、道路にゴミ収集車が止まっていた。

見ると積み込みの作業員たちがビルから大きな荷物を持ち出してきた。

それはヒーローグッズだ。けど何で…?


「このビルのテナントだったヒーローグッズ店も廃業か。最近はどこもダメだな。」


「仕方ないだろ。ヒーロー制度が撤廃されて五年だぞ。むしろ今まで保った方だぞ。」


そういえばこのビルにはヒーローグッズ店があったな。

当然だけどヒーローグッズ店は活躍するヒーローがいるからこそ成り立つ商売だ。

けどそのヒーローがいなくなれば店も自然と廃業に追い込まれる。

僕の馴染みだった店もほとんどが廃業するありさまだ。



「ところでヒーローで思い出したがこの前うちに面接に来たヤツだけど元ヒーローだってよ。笑っちまうよな。」


「マジか?ヒーローさまがゴミ収集の仕事やるのかよ!最高にウケる話じゃねえか!」


「まあいいんじゃねえの。
ヤツらのほとんどが失業してハロワには元ヒーローが列作って並んでる状況だからな。」


「ヒーローさまも金がなきゃ生きていけないからな。
あいつら今まで国からたんまり補助金貰ってたんだろ。これからは汗水垂らして働けよな。」


「そうそう!個性抹消薬が出来たんだしもうあんなヤツらに頼む必要ねえしよ!」


その話を聞いて僕の心にドス黒い感情が渦巻いた。

ふざけるな…今まで誰が平和を守ってきたと思っているんだ…

ヒーローだろ。彼らが命懸けで戦い勝利したからこの平和はあるんだ。

決してあんな薬の恩恵なんかじゃないんだ!



「よし、無駄話はここまでにしてさっさと積み込むぞ。」


「あれ?なんか懐かしいフィギュアだな。
確かこれ…オールマイトとかいう昔のヒーローだろ。これも捨てちまうのか。」


「ああ、ちっとも売れなくてな。いいから口よりも手を動かせ。」


ゴミ収集のテールゲートが開きそこにヒーローグッズ…いや…

オールマイトのフィギュアが次々と潰されるように圧縮された。

グシャッ…グシャッ…

あの笑顔の耐えなかったオールマイトのフィギュアが潰されていく様は

まるでヒーローの時代が終わったことを僕に示そうとしているみたいだ。

どうすることも出来ない僕は駆け足でその場を逃げ出した。

もう見ていられなかった。なんだよこれ…やめろよ…ヒーローをゴミ扱いするなよ…

何で誰もわかってくれないんだ!この世界を救ったのはヒーローなんだよ!

それなのに何でヒーローが報われないんだ…どうして…

人々は世界が平和になったと謳っている。

確かに僕だって平和になることを望んだ。けどこんな平和はいらない。

こんなヒーローが否定される世の中なんて僕は望んじゃいないんだ。


end

これにておしまいです。

ヒロアカ世界は確かに平和になりました。

もうこの世界にAFOやヴィラン連合の脅威はありません。

けどその代わりヒーローはいらなくなりました。

この平和な世界を轟くんやお茶子ちゃんたちは受け入れましたが…

そうでなかった人がいたとそんなお話でした。

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