モバP「家庭(に押しかけてくる)的アイドル」 (91)

独自設定・独自解釈あり。短編集。

久しぶりの投稿なので色々と許してください。

無事にスレ立ったら続けます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1548674687

Case1:最初から居座ってる系アイドル

モバP「あー今日も働いた。やあっと家着いた」

周子「あ、おかえりー。今日も遅かったねー」

モバP「おうただいま。あと、周子もお疲れ様。今日はラジオ収録だっけ?」

周子「そうそう。Lippsの子たちとね。誰かさんがきてくれないからみんなぶーぶー言ってたよー」

モバP「……あの、そのぶーぶーって、まさか態度に出してないよね? いや、最悪それはいいや。本番はちゃんとやったよな?」

周子「だいじょーぶだいじょーぶ。待ち時間だけだよー」

モバP「よかった。本当によかった。あのな、向こうは楽しいからって許してくれるけど俺は毎回ひやひ」

周子「本番は聞いてのお楽しみー♪」

モバP「やめて下さい死んでしまいます。君らちょっと個性のお化けすぎんよ。もうちょっと落ち着きもって?」

周子「本当にね。まったく、困っちゃうよね。今度みんなに言っておくよ」

モバP「なに他人事みたいにいってるんだよお前もだよ自覚しなさいよ」

周子「えー私ー? しゅーこちゃんのどこが天真爛漫で天衣無縫、才色兼備な美少女だって?」

モバP「一切言ってないしそんなニュアンスどこにも漂わせてないから」

周子「心の声が聞こえてね。普段は思っていても言えないPさんのために、私が言いやすくしてあげたんだよ」

モバP「そうかありがとう。なら言いたいこと言わせてもらうな。なんで俺の家にいるんだよ帰れよ」

周子「え?」

モバP「え?」

周子「ここ。私のおうち。塩見の巣。おーけー?」

モバP「ノーだ放蕩娘」

周子「? ??? ?????」

モバP「不愉快! ……いやこのネタはよそ様のやつだからこれ以上はやめよう」

周子「しょーがないんだよ。やむにやまれぬ事情があったんだよ。聞くも涙語るも涙、ふかーい事情があったんだよ」

モバP「帰れよ」

周子「やーんせめて聞いてよー」

モバP「いいだろう。武士の情けだ。申してみよ」

周子「電気止まっちゃって」

モバP「そうかそれは大変だなさぁ聞いてやったから帰れ」

周子「薄情すぎひん?」

モバP「そりゃ週一で電気止まってうちにくりゃな。なんで月払いの電気料金が週一で止まるんだよ」

周子「あれ、先週もこのネタ使ったっけ?」

モバP「先々週もな」

周子「わかったわかった。来週は水道止まったことにするから」

モバP「だれがバリエーションを増やせと」

周子「あー今から帰ると夜遅くなっちゃうなーか弱い女子を夜中に放り出すなんてまぁさかプロデューサーともあろう方がするとは思えないなぁー」

モバP「おま、その言い方は卑怯だろ……!」

周子「寂しいなぁー切ないなぁーいまナンパされたらしゅーこちゃんはホイホイついて行っちゃうなー誰か引き留めてくれないかなー」

モバP「……あーわかったよ! もう泊まってけよ!」

周子「いひひ♪ ありがとプロデューサー。愛してるよ」

モバP「はいはいわかったわかった。どうせ飯もまだだろ? 作ってやるから待ってろ」

周子「……冗談やないんやけどなぁ」

モバP「今日も寒かったし、鍋でいいかー」

周子「まぁいっか。うん、今日もおいしいの、よろしくー!」

Case2:どこからともなく付いてきてる系アイドル

モバP「……っと。これで今日のお仕事完了。ちひろさんはどうです?」

ちひろ「私はあと30分くらいですね。あ、でも私は待たなくてもいいですよ。そんなに大したことするわけじゃないので」

モバP「ん、そうですか。ならお言葉に甘えて、先に帰りますね」

ちひろ「ええ、最近インフルエンザ流行ってますから、早く帰ってゆっくり休んでくださいね」

モバP「ちひろさんも。お疲れさまでしたー……さて、帰るか。今日は何を食べるかなー」

まゆ「今日は鶏肉とニンジンが安いみたいですね。シチューなんてどうですかぁ?」

モバP「……。あ、なんか急に餃子食べたくなってきたな。買って帰るか」

まゆ「今から家で作るのは難しいですもんね。そうだ、お休みの日に一緒に餡からつくりませんかぁ?」

モバP「……。おっと、そういえば鍋のだしをとってあったな。ちょっと味整えて雑炊にするか」

まゆ「それはあったまりますねぇ。ご飯を食べて、いっしょにお風呂入って……寒い夜を一緒に温まりましょう?」

モバP「……。よし、気が変わったぞ。今日は奮発して飲みにでも」

まゆ「むじじないでぐだじゃいよぉぉぉー!!!」

モバP「うわぁ! 急に泣き出すな! そりゃしれっと独り言に混ざってこられたら反応しづらいだろ!」

まゆ「ざむいながじゅっどまっでだのにぃー!!! びーじゃんがいじめるぅー!!」

モバP「いじめなんでしてないっての! 大声で人聞きの悪いこと言うな!」

まゆ「……」

モバP「あ、泣き止んでくれ」

まゆ「びーじゃんがおごっだぁぁぁぁぎぃらぁわぁれぇだぁぁぁあぁ!!!!」

モバP「怒ってない! 怒ってないから! ごめんな! 無視してごめんな! 一緒に帰ろ? で、お家で一緒にご飯食べような? な!?」

まゆ「まゆ、Pさんのために頑張ってごはんつくりますねぇ」

モバP「おい」

まゆ「シチューにしようかと思いましたが、お鍋のだしがあるなら雑炊にしますねぇ。Pさんの味付けと私の味付けが合わさって、未来のP家の家庭の味ですね。きゃ♪」

モバP「おい無視するな。さっき自分で言ったろ」

まゆ「たしか葉っぱのお野菜は残ってたはずですが、お肉がないので買っていきましょう!」

モバP「まゆ。愛してるよ」

まゆ「さぁ寒いのでお手て繋いで今なんておっしゃいましたちょっと聞こえなかったのでもう一度ゆっくり耳元で囁くように心をこめて」

モバP「よし帰るか。まゆもついてきていいからご飯食べたら片付け考えずに帰れよ」

まゆ「後生ですから! 録音しますから! もう一度、もう一度お願いしますびーざぁん!」

今日はここまで。

明日は「偶然」いろんなところで会っちゃう系アイドルと家庭的過ぎてすでにご飯作っちゃってる系アイドル。

更新しますねん

Case3:道端で会う機会が多すぎちゃう系アイドル

モバP「ううぅ、いい天気なのはありがたいが、この時期の朝晴れはホント寒いなぁ。さて行ってきまーす」

茄子「おや、Pさんじゃないですか♪ おはようございます。今日もおはやい出勤ですね」

モバP「おぅ、おはよう茄子。茄子も今から出勤か?」

茄子「はい。ちょっと早いかと思ったんですが、いい天気なので少し寄り道していこうかと」

モバP「そっか、確かに空気が澄んでて気持ちいいもんな。茄子の家からちょっと散歩で来れるような距離じゃないけどな」

茄子「あ! Pさんもこれから出勤ですよね? せっかくなのでご一緒に」

モバP「茄子は朝イチはレッスンだったよな? 事務所とはちょうど逆方向だし、ここでお別れだな。イヤー残念だなー」

茄子「……」

モバP「じゃ、レッスン頑張ってな。怪我に気をつけろよ」

茄子「……はい、またあとで♪」

--------昼です!------------


モバP「さて、事務所仕事も終わって営業営業。P業は大変だぜー」

茄子「おや、Pさんじゃないですか♪ 奇遇ですね」

モバP「やぁ茄子。朝に引き続きだな。今日はいいことがありそうだ」

茄子「はい、幸運の女神のお墨付きですよー♪ あ、そうだ、これからお昼でも」

モバP「この後はラジオ収録だったか? 付き添えなくて済まないが、茄子なら大丈夫だと思ってるよ」

茄子「……」

モバP「俺も頑張って仕事とってくるから、よろしくな」

茄子「……はい、またあとで♪」

--------夕方です! ボンバー!------------


モバP「あの局のおっさん、平気で無茶ぶりしやがる……なんだよ『着ぐるみ着たまま札幌まで原付踏破』って。いろんな意味で危険すぎるだろ」

茄子「おや、Pさんじゃないですか♪ 奇遇ですね」

モバP「……茄子さん、今日はエンカウント率高くない?」

茄子「たまたまですよ、たまたま♪」

モバP「ならいいんだけど……。ラジオはどうだった?」

茄子「はい、ばっちりでした♪ ほたるちゃんの『砂丘♡』がとってもかわいかったですよ~」

モバP「なんだそれ。白菊さんの癒しボイスでそれはやばいな。早く聞きたい」

茄子「でしたら、この後一緒に」

モバP「まぁ帰って意味不明な企画の代案作らなきゃならないしな。すまんが後でゆっくり聞かせてもらうよ」

茄子「……」

1モバP「茄子は今日はもう上がりだったよな。インフルエンザ流行ってるし、早く帰れよ」

茄子「……はい、またあとで♪」

--------夜です! ジャスティス!------------

モバP「はぁ、結局こんな時間か。企画作ったはいいけど、誰に任せるかなぁ。『家に帰ったら彼氏が浮気!? アイドルだったらどうするか!』なんて、うちのアイドル向いてる子いるかなあ」

茄子「おや、Pさんじゃないですか♪ 奇遇ですね」

モバP「……ええホントに。ここが我が家の目の前じゃなければ」

茄子「たまたまですよ、たまたま♪」

モバP「いやいや苦しいから。食材と……日本酒かそれ?を持って玄関前待機はどう見てもたまたまじゃないから」

茄子「え、ここPさんのご自宅だったんですか? すごい偶然ですねーこんなところで出会えるなんて幸運ですねー♪」

モバP「あくまでそこを貫くのかぁ。今朝近くで会ったばっかなんだけどなぁ」

茄子「ところでPさん、私、今すっごい料理したいんですよ。一人じゃ食べきれないかもしれないので、だれか一緒に食べてくれそうな方、知りませんか?」

モバP「しゅがーと美優さん」

茄子「……きっとお忙しいからダメですよ」

モバP「きっとって」

茄子「誰かいませんかねーここからおうちが近くてまだご飯食べてない、お仕事帰りのプロデューサーさんはー」

モバP「あれ、プロデューサー限定した意味は?」

茄子「いませんかねー。ちらっ。ちらっ」

モバP「アイドルが男の家に一人でなんて」

茄子「周子ちゃん。まゆちゃん」

モバP「いらっしゃいようこそ我が家!」

茄子「はーいお邪魔しまーす♪」

モバP「はぁ。どうしてこうなった」

茄子「うふふ。そのうち一緒に『ただいま』って言えるようになったらいいですね♪」

Case4:頼んでないのにご飯作ってる系アイドル

ポンピアッ! ポンピアッ! ポンピ

モバP「朝か……おはようございます。さて、シャワー浴びて仕事に……あれ、時間がいつもと違う? 昨日いじったっけ?まぁいいか。起きるかねー」

響子「あ、プロデューサーさん。おはようございますっ。もうすぐご飯ですよ」

モバP「あぁ、おはよう。ご飯ありがとうな。ところで聞いてもいい?」

響子「はい、なんですか? あ、お味噌汁はちゃんと赤味噌ですよ」

モバP「そうなんだ。そりゃありがたい。そうじゃなくて、目覚ましの時間変えたのは響子?」

響子「あ、そうです。あんな時間にセットしちゃだめじゃないですか。ご飯食べれなくなっちゃいますよ?」

モバP「ごめんな。もともとご飯は行きがけにコンビニでもよるつもりだったし、家で食べるつもりなかったし、なんならなんで響子が作ってんのかわからんし」

響子「Pさん、いっつも朝ごはんはパンとかですましちゃってるから、いっそ私が作っちゃおっかなーって思いまして♪」

モバP「うん、そういうのは先に俺に断り入れてからしような? 響子の地元では条例か何かで許されたかもしれないけど、東京では許可なく家に入っちゃダメなんだぞ?」

響子「やだなー。鳥取でもさすがに黙って人の家に入ったら怒られますよー!」

モバP「よかった、もしかして鳥取って日本の法律通じないのかと思ったわ。ところで、ここって俺の家なの知ってる?」

響子「え? はい、知ってますよ?」

モバP「じゃあ、響子が俺の家に、俺に黙って入っちゃうのは怒られることかもって知ってる?」

響子「え? 何でですか? 私、ご飯作りに来ただけですよ?」

モバP「……あれ? いやいや、ここ俺の家。君の家違う。オーケー?」

響子「はい。今はまだそうですね?」

モバP「え、今はって言った? これからもずっとだよ?」

響子「え、なんですか?」

モバP「だからね、今はっていったけどこれか」

響子「え、なんですか?」

モバP「いや、あの」

響子「え、なんですか?」

モバP「……ナンデモナイデス」

響子「もーまだ寝ぼけてるんですか? 顔洗ってきてください、もうご飯出来上がりなので♪」

モバP「おかしい。俺が正しいはずなのに、なんだこの有無を言わせない不思議な圧は」

響子「ところでPさん、聞いてもいいですか?」

モバP「んー? 何かあった?」

響子「Pさんって、家庭的な子が好きですよね?」

モバP「お、おぉ、なんで断定されたのか知らないけど、まぁ好きだよ」

響子「よかったー、Pさんがお仕事している間、頑張ってお掃除やお選択しちゃいますね♪」

モバP「しちゃいますね、じゃないから。俺出たら君も一緒に出るの。今日は俺も一緒に現場行くから、ご飯食べたらすぐ出るぞ」

響子「あ、そうでした! じゃあお家で待ってるのはまた今度ですね!」

モバP「別に待ってなくていいから。というか、ありがたいけど男の一人暮らしにあまり上がりこまないの。……ほかでしてないよな?」

響子「やだなー! こんなことするのはPさんだけに決まってるじゃないですか」

モバP「ならいいんだが……いやよくないけど。まぁちゃっちゃとご飯食べちゃおうか。運ぶくらいは俺がするよ」

響子「あ、ありがとうございます! 共同作業ですね。これからもいっぱいできるといいですね!」

今日はここまで。ありがとうございます。

明日は同級生勘違いさせちゃう系アイドル。もしかしたら乙女(泥酔)系アイドルたちも出すかも

まゆかわ?

まゆかわ。

続き行きますー

Case5:同級生だけじゃなく全力で勘違いさせようとする系アイドル

モバP「わぁい土曜日。P土曜日大好き。好きなだけ寝れる。もうお昼だけどP惰眠貪る」

ピンポーン

モバP「わぁいチャイム。Pチャイム嫌い。どうせ新聞から宗教だから帰れー」

ピンポーンピンポピピピンピンポーン

モバP「うるっせぇ! 誰だ昼間から! 通信教育による入念なイメトレで会得した柔道食らわすぞこのやろう!」

未央「美少女アイドルちゃんみおだよ! アイドルいらんかね!?」

未央「ちょおっと! いくら嬉し恥ずかしだからっていきなり締め出すのはなくない!? ドア閉めないで!」

モバP「やめろ手を離せ! 俺は今日は惰眠間違えたガイアと交信するための修行に充てると決めているんだ!」

未央「なら私は天空の精霊イカロスを召喚する儀式を行おう! 共に超次元的存在との邂逅を目指すのだ!」

モバP「意味不明なことを大声で叫ぶな花の女子高生が恥ずかしいぞ!」

未央「ひどくない! 先に始めたのPさんだよ!?」

モバP「そいえばそうだったね! ごめんね!」

未央「いいよ全然気にしないで!」

モバP「よし! じゃあいったん落ち着いて深呼吸でもしようか!」

未央「そうだね!」

二人「ふぅー」

未央「楽しかった?」

モバP「ぼちぼち」

未央「そっか。それは重畳」

モバ「何キャラだそれは。で、何しにきたの? まさか女子高生が独身男性宅に用もなく来るなんてことないよな?」

未央「もーやだなーPさんは。私がそんな事のためにわざわざ貴重な休みを使うと思うかい?」

モバP「そうだな。売れっ子アイドルちゃんみおがこんな冴えないやつと一緒にいたいとか思わんよな」

未央「もーPさんの早とちりさん♪」

モバP「こりゃ失敬!」

二人「はっはっは!」

未央「もちろん用なんてないただ遊びに来ただけだ!」

モバP「茶番に付き合わせた俺のカロリーとテンション返せよ」

未央「カロリーはともかくテンション返せとは無茶をおっしゃる。Pさんだって乗っかったじゃん」

モバP「先に未央が乗っかってくれたからな。そのお礼」

未央「相変わらず律儀だね。こんな小娘のノリに付き合ってくれるなんて」

モバP「島村さんとか渋谷さんとかと行きゃいいじゃん」

未央「今日はPさんと遊びたかったの! 構えー!」

モバP「えぇ……だいたい、何をしたいってんだよ。俺に任せたらお家でシェスタになるぞ」

未央「私、別にそれでもいいよ?」

モバP「遊びきたんちゃうんか」

未央「Pさんと一緒に居られればね」

モバP「……キミ、そういう事、軽々しくいったらあかんで?」

未央「なんで? Pさん、私の話に付き合ってくれるしテンションも合わせてくれるし楽しいよ」

モバP「それは光栄なんだけどね。でもそれ、あれだから。健全な男衆には精神衛生上よくないから。騒いでるハートがもどかしくて切なくなっちゃうから」

未央「? Pさんにしかこんなこと言わないから大丈夫じゃない?」

モバP「……。あーわかったわかった。とりあえず飯食いに行くぞ。まずはそっからだ!」

未央「わぁい! 美味しい牛丼よろしく!」

モバP「未央は本当に……ま、いっか。ちょっと着替えてくるから待ってろ」

未央「えへへ。Pさん、今日はいっぱい構ってね!」

Case6:酔っぱらっても乙女、むしろ酔っぱらったほうが乙女な系アイドルたち


モバP「今日も、そして今週もお仕事お疲れ様でした。今日は金曜日、そして退勤済み。つまり花金じゃー!」

モバP「……まぁ、まっすぐ帰るだけですけど。もう終電近いですし。作るのめんどくさいからお弁当を買いました。もうちゃっちゃと食って寝よう」

スウィーティー♪ スウィーティー♪ スウィーティー♪

モバP「……佐藤さんから電話です。さて、こんな時、敏腕Pならどうする? 答えは一択。でない」

スウィーティー♪ スウィーティー♪ スウィーティー♪

モバP「出ません。出ません。出ません」

スウィーティー♪ スウィーティー♪ スウィ

モバ「あ、諦めた。こんな時間に電話とか完全に酔っ払ってるだけだし、大丈夫だろ」

♪ドオセーナンテーイウワタシヲー

モバP「……美優さん? 美優さんがなんでこんな時間に? まさか何かあったのか!?」

♪フアンーゴトダーキー

モバP「はいPです! 美優さんどうし」

心『あなたのはぁとにしゅ』

ピッ

モバP「……」

♪ドオセーナンテーイウワタシヲー

モバP「はい、もしもし」

心『こぉら♪ なにいきなり切ってんだ☆ はぁとの電話には出ないし、生意気だぞ♪』

モバP「はぁとさんとはどちら様でしょうか。知り合いにはそのような名前の方はおりませんので」

心『それって「お前のことは心って呼ぶぞ」っていう愛の告白? やぁんスウィーティー☆ しょうがないからプロデューサーだけ呼んでい・い・ぞ♪』

モバP「んなわけあるか。つーかなんだよこんな時間に。美優さんどうした」

心『あ、それ聞いちゃう? 実は美優ちゃんと一緒に、え、なに、何その顔。やめよ? 愛の告白は冗談だから。威嚇するのやめよ?』

モバP「は? なに? 何が起こってるの? 面倒ごとなら切っていい?」

心『待って。本当に待って。ピンチだから。今まさにピンチになったから助けてプロデューサー』

モバP「何なのよホント。俺にどうしろと」

心『わかった、わかったから美優ちゃん! ちゃんと本人から伝えてもらうから! プロデューサー、今から遊びにいくからな☆ 逃げんなよ☆』

モバP「え、は? うちくんの!?」

心『いた! 噛まないで美優ちゃん! 切るから! もう電話切るから! じゃ後でねプロデューサーいったぁ!』

モバ「えぇぇ本当に切りやがった……はぁ、買い物後でよかった。早く帰るか」

モバP「……で、家に着いたわけですが」

心「もう、遅いぞプロデューサー。アイドル待たせるなんて、テクニシャン☆」

モバP「うっさい、てか電話してから5分も経ってないだろ。何でいるの?」

美優「すいません、急に来てしまい……この近くで、ちょっとお酒を飲んでいたもので」

モバP「はぁ、そんなことだろうと思いました。で、心に連れてこられたんですか」

美優「あ、はい、そんな感じです」

心「おーい、ちょっと待てよ☆ 確かに電話しようって言ったのははぁとだけど、美優ちゃんも同罪……てか主犯は美優ちゃんだぞ☆」

モバP「え、どゆこと」

美優「心さん、あの、そのあたりは別に言わなくても」

心「今日飲みたいって言ったの美優ちゃんだし、この近くのお店選んだも美優ちゃんだし」

美優「心さん?」

心「ってか、お店そろそろ出ようかーって話したら急に酔ったフリしだしたし」

モバP「は? 酔ったフリ?」

美優「心さん」

心「『あぁ、急に酔いが回ってきました。家まで帰れません。どこか、少しだけお休みできるような、信頼できる方の家はないでしょうか』って言ってね」

モバP「美優さん」

美優「違うんです」

心「で! 携帯チラチラして、あーこれはつまりいったぁ! 美優ちゃん! 噛まないで!」

美優「ふぃんふぁんほふぇいなふぉといっふぁらめれふ!」

モバP「最初からうちに避難する気マンマンじゃないですか」

美優「ぷは。違うんです! 今日はたまたま! お酒がおいしくて! 気づいたら飲みすぎてしまってて!」

モバP「はぁ」

美優「それでついつい時間がたつのを忘れてしまって!」

心「美優ちゃん。途中からずっとスマホチラチラしてなかった?」

美優「かぷ」

心「いったぁぁぁ!」

モバP「はぁ……で、どうするんですか? もう終電ないですよね」

美優「ぷは。え、えっと、明日も休みだし、良ければPさんも、といいますか、むしろ泊めてほしいといいますか」

心「ぶっちゃけもうプロデューサーの家に上がり込む気つもりしかないから入れろ☆」

モバP「そういうと思ったよ」

美優「すいません……あの、ご迷惑でしょうか?」

モバP「ノーコメントで」

美優「あぅぅ」

モバP「………なんて、さすがにこんな時間、目の前が我が家なのに帰れ、なんて言えませんよ。今日はうちに泊まってってください」

美優「やった、ありがとうございます……!」

心「いえーいプロデューサー太っぱらー! いよっ、憎いねイケメンー☆」

モバP「うっせ。心、お前はちょっとこっち来い」

心「え、なに? ちょ、私だけ怒られるの? それはいくら何でも美優ちゃんひいき過ぎない?」

美優「あ、あの、Pさん。さすがにそれは私も気が引けるというか、むしろ私のほうが悪いというか」

モバP「どっちも何勘違いしてんだ。怒るなんてしないっての。ただこうするだけだ」

ナデナデ

心「えっ? ……あれ? P? 何してんの? なんで頭なでてんの? どゆこと?」

モバP「どうもこうもない。お前が美優さんここに連れてきてくれたんだろ?」

心「う、うん」

モバP「なんだかんだ節度守ってくれてるし、周りよく見てフォローもしてるし。いつもありがとうな。これはそのお礼だ」

心「……はい」

モバP「明日は俺も午後出社だし、今からでも少しくらい付き合う。ちょっとだけ飲むか」

心「……よろしく、お願いします」

美優「かぷ」

モバP「あいってぇ! 美優さん何してんの! 酔ってんの!? あ、酔ってんだ!」

美優「ふぁにふはりひていひゃいひゃひてるんふぇふか!」

モバP「イチャイチャって! そんなことしてないです!」

美優「ひへまひは! ふいはわらひれふ! はあくおうひいれふぇくらふぁい!」

モバP「わかりました! 家はいりましょう! だから噛むないたい!」

美優「なれなれも!」

モバP「ええいわかったから!」

美優「がじがじ」

心「P……」

モバP「心、お前も帰ってこい! 家入るぞ!」

心「え。あ、あぁ、よーし、P……じゃなくて、プロデューサーの家で飲みなおすぞー♪」

今日の更新はここまで。明日は確かに育てたがちょっと信頼されすぎちゃった系アイドルです。

そのあとは未定。終わらせるか、続けるか。

美優さんにかぷってされたい

デレステ新曲、良すぎません?

さて、再開するんやで

Case7:アイドル楽しすぎるせいで昔の鋭さどっか行っちゃった系アイドル

加蓮「あー今日も撮影終わったー。レッスンよりも体力は使わないけど、気持ちは疲れるなー」

モバP「お疲れ様。長丁場がんばったな。ほい、お疲れ様のスポーツドリンク」

加蓮「ありがとー。スタジオはあったかいから、冷たい飲み物がおいしー」

モバP「水着ほどじゃないけど、もう春先のコーデになるからちょっと薄着になるもんな」

加蓮「グラビアとかだったら水着にもなるけど、ちょっと時期早すぎるしね。でもPさんは見たかったんじゃない? 私の水着」

モバP「あほ。いくら何でも女子高生の水着をみたいだなんて思わないよ」

加蓮「えー? こう見えて、けっこう同世代の中では育ってるほうなんだよ? ……あ、そうだ」

モバP「ん、どうした?」

加蓮「私、こんなに育ったよ……プロデューサーが、私をここまで育ててくれたんだよ。その、ごつごつした指で、一生懸命育ててくれたから……」

モバP「人聞き悪いこというなっての! そりゃ育てたけど、体力とかアイドルとしてだ!」

加蓮「あははっ! なんならホントに育ててくれてもいいよー?」

モバP「ったく、大人をからかうなっての。うちの事務所には加蓮よりもすごい人いるし、そんなのにいちいち面白い反応はしないぞ」

加蓮「それセクハラだよー? そりゃ茄子さんとか美優さんには負けるけどさ」

モバP「そういうもんじゃないの。それに、これでもアイドルプロデューサーだからな。女の子への免疫はそれなりにあるんだよ」

加蓮「ちぇー。Pさんがもっとちょろかったら、色仕掛けできたのに。まぁ、まゆには勝ってるからいいんだけど」

モバP「俺なんかにそんなことしてどうするんだよ……」

加蓮「Pさぁん、私、ご飯食べたいなー? もし連れてってくれたら、私、Pさんのこと好きになっちゃうかも!」

モバP「上目づかいで必死にアピールしてるところに努力が見えますが、露骨すぎますね。60点」

加蓮「少しくらいどぎまぎしてくれてもいいじゃん」

モバP「加蓮はよくからかってくるからな。それにどうせポテトだろ? もうちょっと意表を突いてくるんだな」

加蓮「寂しいなぁ。あ、じゃあこういうのは? 今日わたし、Pさんの家に行きたい……な」

モバP「……そうか。わかった。なら、親御さんには俺から連絡しておくよ」

加蓮「え? いや、あの、Pさん?」

モバP「あ、客用の布団はたまたまクリーニングしてるからな。一緒のベッドだが、文句はないよな?」

加蓮「一緒のベッドって……ふぇええ!? ちょ、ちょっとPさん! さすがに冗談だよ!」

モバP「あ、そうだ。大事なこと忘れないようにしなきゃ」

加蓮「な、何!?」

モバP「寝るときには俺のシャツでもいいが……替えの下着、どっかで買わなきゃな」

加蓮「下着!!?? え、あの! 私にはまだ早いっていうか! 心の準備というかいろいろあれこれがそれどれでかくかくしかじかで!」

モバP「……何テンパってんだ。冗談に決まってるだろ」

加蓮「私としてもやぶさかではないんだけどもっと段取りというか手順を踏んでAからZまで一歩一歩踏みしめて!」

モバP「落ち着け」

加蓮「はぅ。あれ? 私、もしかしてなんか変なこと言ってた?」

モバP「変なことってか、どこかのカリスマみたいに純情で自爆してた」

加蓮「なんだ、からかわれただけか……残念なような、ホッとしたような」

モバP「慣れないことすんなよ。それに、そんな勢いで家にいくなんて言わないほうがいいぞ」

加蓮「はーい。ちぇ、たまにはいいかなぁなんて思ったのに」

モバP「まぁ、たまにくらいならいいんだけどな。それにしても、これで何日連続でアイドル来るんだ」

加蓮「は?」

モバP「え? ……あ、やば」

加蓮「ちょっとプロデューサー。今聞き捨てならないことが聞こえたんだけど。ほかの子たち、家に行ってるの?」

モバP「いや、ときどき、ときどきな? ほら、加蓮だって前来たことあるだろ?」

加蓮「うんそうだね。だいぶ前にね。で、何日とか言った? 昨日や一昨日も来たってこと?」

モバP「偶然だよ、偶然……」

加蓮「何日連続? で、誰が来たの。答えて」

モバP「や、ホント、たまたまだから」

加蓮「早く」

モバP「……2日連続です。来たのは未央と周子だし、ちょっと遊んだだけです」

加蓮「……ほんと?」

モバP「えーと、たしかそうだったような気が……」

加蓮「ところで、今まゆと連絡とってるんだけどね」

モバP「すいません嘘です。6日連続、周子、まゆ、茄子、響子、未央、心、美優さんの順番で来ました」

加蓮「へぇ。ずいぶん家にアイドルが来るんだね。モテモテだねプロデューサー。で、何してたの?」

モバP「あの、加蓮さん? 怒ってらっしゃる? ものすごく怒ってらっしゃる?」

加蓮「そうだね。私には口うるさく言うくせに、ほかの女はホイホイあげちゃうようなプロデューサーにはちょっと怒ってるかも。で、何してたの」

モバP「や、一般論として言っただけでね? 別に加蓮だけ呼んでないとか」

加蓮「じゃあ今後は別にいつでも遊びに行っていいってことだね。で何してた」

モバP「いや、あの、そんな大したことは」

加蓮「何してたか教えなさい」

モバP「一緒にご飯食べて時々家に泊めてました! すいません!」

加蓮「ふーん……私をこんな風にしておいて、ほかの子にもそういうことしてたんだー」

モバP「いや、こんな風ってアイドルとしてだよね? プロデューサーだからね? お仕事としてね?」

加蓮「……私もお仕事としてしょうがなく相手してたんだ?」

モバP「いやしょうがなくとかそんなことは決して! ……あれ、俺なんで怒られてるんだ?」

加蓮「じゃあ、私は特別? お仕事とか関係なく、女の子として接してくれた?」

モバP「え、いや、女の子っていうかアイドルとして」

加蓮「……」

モバP「はいそうです! 女の子として接してます!」

蓮「そんな、やだ、急に私のこと一人の女として見てるなんて……」

モバP「え、ちょま、接してると言っただけで見てるとは」

加蓮「何か違うの? はっきり言って。いますぐ。ここで」

モバP「いや、あのえーと。つまりですね。なんというか、あの」

加蓮「……ふふっ! あっははは! やーい騙されたー!」

モバP「は? ……あ、からかったな!」

加蓮「だって! Pさんが、ふふっ! 意表突けって、あははは!」

モバP「あーくそ。こっちも煽った手前なんにも言い返せねぇ……」

加蓮「あー面白い。Pさんホントに必死なんだもん、16の小娘相手に。ねぇねぇ、私の演技どうだった?」

モバP「……よかったよ。無表情に詰め寄るところとかすごい迫真だったわ。さ、気は晴れたか? そろそろ帰るぞ」

加蓮「や、まだ終わってないから」

モバP「え、あれ、加蓮……さん?」

加蓮「ほかの子が家に行ってるのは本当なんだよね。まゆに聞いたらこんな返事が来たんだけど」

まゆ『うふ♡ Pさんの家でご飯、おいしかったですよぉ♡ Pさんの好みの味は私がちゃぁぁぁんとモノにしますので、加蓮ちゃんはファミレスでポテト好きなだけで食べててくださいね♪』

モバP「なにいってんだこの泣き虫」

加蓮「で、Pさんは私と食べるポテトと、まゆのご飯、どっちをとるの?」

モバP「え? あの、そういう話なの? 普通、私のご飯と、とか言わない?」

加蓮「しょうがないじゃん! 私、料理できないんだし!」

モバP「お前まじか……そこは頑張って料理するとかそういう感じにしておけよ」

加蓮「それは明日から頑張る! とりあえず今日は私とポテト食べに行くよ!」

モバP「散々引っ張っておいてそれかよ!」

加蓮「いいの! Pさんは私に、好きなだけポテト作ること! いい!?」

モバP「無茶苦茶だな! ……はぁ、しょうがない。今日は直帰するつもりだったし、スーパー寄って帰るぞ。加蓮も親に帰り食べていくって連絡しておけ」

加蓮「あ、大丈夫。もう連絡してるから」

モバP「準備いいな。じゃ、もういくか」

加蓮「ふふーん、楽しみ。あ、Pさんも、そのうち私も料理頑張るから、楽しみにしててね♪」

今日の更新はここまで。

リクエストありがとうやで。ぐーたら17歳はうまくまとまりそうなので、形になるかも。

おまけ1:QMK

モバP「まゆ、なんで来てくれないんだ。もう、俺の石は残り少ないというのに……」

まゆ「ぷいっ。まゆのこといじめる人のところになんて行きません」

モバP「そんな……こんなにかわいいまゆが来てくれないなんて!」

まゆ「(ふふふ。Pさん、戸惑ってますね。たまにはまゆもポンコツじゃない大人な駆け引きを見せちゃいますよぉ)」

モバP「(って思ってる顔してんなぁ。めっちゃニヤニヤしとるし)」

まゆ「まゆはそんな口先だけのお世辞には見向きもしません。もう立派なレディですから♪」

モバP「そうか。確かにまゆはかわいいだけじゃなく、面倒見もよく家庭的で、素敵なところいっぱいだもんな。そんなまゆが来てくれたら、きっと世の中の男性はずっと一緒にいたくなっちゃうだろうなぁ」

まゆ「もももももちろんPさんさえよければこれからずっとおはようから永遠のおやすみまでまゆがあなたの隣でにっこり微笑んでいますよぉ!!!!」

モバP「チョロい」

まゆ「ぴーじゃんがいじめるぅぅぅぅ!!! びえぇぇぇぇ!!!」

モバP「なんだこのかわいい生き物」

おまけ2:(きっと努力値振り間違えたとかそんな感じ)

モバP「初めて出会ったときには、ちょっと冷めた子なのかな、でも磨けば光るダイヤの原石だな、とか思ってました」

モバP「心に残る小さな憧れ、夢を決して傷つけないように、ゆっくり、でも確実に一緒に歩んできた」

モバP「時にはうまくいかないことや、喧嘩することもあった」

モバP「でも、そんな苦難も乗り越え、今や事務所を代表するといっても過言ではないアイドルに成長した」

モバP「そして、彼女は今、夢の大舞台に羽ばたこうとしている」


加蓮「ヘーイ!」


モバP「どうしてこうなった」


加蓮「狭い病室から抜け出し、今の私は世界レベル!!」


モバP「どうしてこうなった」

多分、育ちすぎた加蓮は世界レベルのヘーイ!の勢いで薄荷を歌ってくれることでしょう。

さて、今日はぐーたらアイドルを投下です。

Case8:ぐーたらしているフリをして実はシニカルなフリをして、ホントは意外と夢見がち系アイドル

杏「ただいまー。お買い物行ってきたよ」

モバP「おかえりーおつかれー」

杏「あー寒かった。コタツに入って飴を」

モバP「じゃ、買ってきたもの片付けて、あとついでにお茶入れてー」

杏「ちょっと。うら若きか弱い乙女に対しねぎらいの一つくらい言ってもいいんじゃない?」

モバP「言ったじゃんおつかれって」

杏「誠意が足りない」

モバP「具体的には」

杏「飴とおもてなしを要求する!」

モバP「おもてなししてるじゃん。お家来たいって言ったから招待したぞ」

杏「そのかわりに家事させるってどういういことだー!」

モバP「来てもいいけどなんでもいう事聞く?って言ったら頷いたのは杏だぞ」

杏「……だって。なんでもとか言われたら色々考えちゃうじゃん」

モバP「ん、なんか言った?」

杏「いーや何にも。とにかく横暴だー! 亭主関白気取ってるつもりかー!」

モバP「マンション出て1分のコンビニにお菓子とお茶買ってくるだけで大げさすぎない?」

杏「杏をこき使うってことがダメなんだよ」

モバP「俺、ちゃんと家を綺麗にして待ってた上にご飯作っててやったんだがなぁ」

杏「それはありがとう。美味しかったよ。ところでプロデューサー」

モバP「なに?」

杏「お菓子にやたらとポテチ多いの、なんでか聞いてもいい?」

モバP「……ダメ」

杏「そっか。じゃあ勝手にポテト好きなアイドルが入り浸ってるって想像しておくよ」

モバP「ちゃんとわかってるじゃないですか。やだー杏ちゃんPのことなんでも知ってるー」

杏「プロデューサーってより他のアイドルのことだけどね。あーヤダヤダ、他の女の面倒見るのに杏を使うなんて。これは報酬弾んでもらわないと」

モバP「報酬だぁ? 何すりゃいいんだよ。あと言い方」

杏「そうだなぁ。ちょっとだけ後ろに下がって」

モバP「コタツから出ろって?」

杏「いや、むしろこたつから出ないように」

モバP「んー、これくらいでいいか?」

杏「いいね、それくらい。で、杏がその空いた空間にお邪魔しまーす」

モバP「座椅子扱いかよ」

杏「何言ってんだよプロデューサー。それで済むわけないじゃないか。ほら、ミカン剥いて杏の口にインだけの簡単な作業に励むんだ」

モバP「お前のほうがよっぽどこき使うじゃんか。ほれ」

杏「あむあむ。へへ、おいしい」

モバP「じゃあ杏はミカン1個ごとに何か家事一つな」

杏「なんだって!? それはレートが違いすぎるじゃないか! 分担を要求する!」

モバP「えー? じゃあ俺が風呂掃除するから、杏は晩飯な」

杏「杏にご飯を任せるなんていい度胸だね。お湯を沸かすくらいならやってやろうじゃないか」

モバP「わかった。晩飯は俺がやる。ただし風呂掃除はしろよ」

杏「杏は普段から仕事頑張ってるから、プロデューサーが家事担当ってことじゃダメ?」

モバP「俺だって仕事してるっての。それに分担って言ったの杏だろ。家事は二人でやるの」

杏「ぐぬぬ。じゃあ洗濯機のスイッチを押すくらい」

モバP「だーめ。ちゃんと分担する。それが仲良く一緒に生活するためのコツだ」

杏「ちぇー。じゃあ適度にちゃんとやるよ。そのかわりうまいご飯よろしくー」

モバP「おう。任せろ」

杏「……」

モバP「……」

杏「……ねぇプロデューサー」

モバP「……なんだ?」

杏「今の会話さ、なんかちょっとあれな感じじゃない?」

モバP「杏も気づいたか。ちょっとってか、完全に新婚夫婦の会話だったな」

杏「ちょ!? 敢えてぼやかしたのに! なんで言っちゃうのさ!」

モバP「気づいてないなら言わなかったけど、気づいてるならいいかなって。なんか誤魔化すほうが変な空気なりそうじゃない?」

杏「それは、そうかもかもしれないけど。しれないけど!」

モバP「ただの会話の流れだろ? 何あらぶってんだ」

杏「うぅ~! プロデューサー! ゲーム! ゲームするよ!」

モバP「なんだ唐突に。まぁいいけどな。スマブラでいい?」

杏「なんでもいいよ! 杏をこんな風にさせた責任取らせてやる! 覚悟しておけ!」

次はちょこっとおまけ投下していきます。

おまけ3:麗しの大人アイドルによる華麗なる会合

モバP「家に帰ったら、大人たちが我が家に(無断で)集まり宴会してた」

楓(25)「唐揚げ食べて、まだまだここからアゲアゲで行きましょう♪」 ←完全に出来上がってる

のあ(24)「……まぐまぐ。……もむもむ。……!? えふっ。えふっ」 ←頬袋いっぱいに食べてたらむせた

友紀(20)「何やってんだー!? そこでなんで変化球投げる! 男なら直球で勝負しろー!!!」 ←ビール片手に法被で野球観戦

若葉(20)「私。大人です。なんでランドセルなんて背負わなきゃならないんですか。ねぇ菜々さん。聞いてますか?」 ←絡み酒

菜々(17?)「……はい。はい聞いてます。聞いてます。……Pさん早く帰ってきてー!!!」 ←シラフ

モバP「……」

モバP「…………」

モバP「あ、仕事しなきゃ」 ←逃亡

おまけ4:(小学校の中では比較的)年長組がお酒(のようなケミカルドリンク)飲んでた


モバP「家に帰るはずが気づいたら黒服の人たちに連れられてなんか豪邸につきました。いや、それはいいんだけど」

桃華「うふふ。Pちゃま♡ 今日からここが、Pちゃまと私たちの愛の巣ですわ♡」

晴「Pのこと考えると、体が熱くなるんだ♡ なぁP、俺の病気治してくれよ♡ 治してくれるまで一緒にいようぜ♡」

千枝「千枝、この中ではちょっとだけ年下だけどPさんに悦んでもらえるようご奉仕しますね♡」

みりあ「プロデューサー♡ みりあ、この中で一番おっきいんだよ♡ どこかわかったら、ご褒美あげるー♡」

梨沙「Pなんかパパに全然及ばないけど♡ しょうがないからあんたでいっぱい練習してあげるわ♡ 光栄に思うことね♡」

ありす「もう待てません♡ Pさん、私のこと今すぐ名前で呼んで抱きしめてください♡」

年長組「「「「「「さぁ、一緒に遊びましょう♡♡」」」」」」」



この後、346プロの妙に色気のあるJSアイドルグループが世のロリコンをことごとく賢者に導くのだが、それはまだ先の話。

おまけ5:自宅じゃないよ。仮に自宅だとしても、自宅という名のアイドル事務所だよ


モバP「ただいまー」

ライラ「あ、おかえりでございますですよー」

モバP「昼飯前に帰ってこれてよかった。周子と杏はちゃんと仕事行ったか分かる?」

ライラ「お二人とも、きらりさんと紗枝さんに連れられて行きましたよー」

モバP「つまりギリギリまで粘りやがったな……あとで二人にお礼言っておこう」

イヴ「ふぁ~……あ、Pさん、おかえりなさい~」

モバP「ただいま、そしておはよう。イヴはもうちょっと早く起きような」

イヴ「昨日はサンタパワーがちょっと足りなくて~」

モバP「サンタパワーってなんだよ。あ、ライラさんご飯お願いしていい? ちょっと書類整理するわ」

ライラ「はいー。Pさんのために頑張って造りますですよー」

イヴ「あぁ、毎日おいしいご飯がお家で食べれて幸せです~」

モバP「昼からレッスンなんだからあんまり食べ過ぎるなよ。さて、仕事するか」

おおむね書きたいこと書けたから、ここらへんで終わり。
ちっひや青木姉妹(トレーナーさん)も出したかったけど、ダレそうだからごめんち。

HTML依頼しておきます。


佐藤亜美菜さん、ご結婚おめでとうございます!!
末永くお幸せに!!

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