サトシ「スイレン!少し太ったんじゃないか?」 (65)

サトシがポケモンスクールを卒業してから15年後

カントー

マサラタウン


スイレン「え?」ピタッ

サトシ「スイレンが作るご飯は相変わらず美味いなー!ピカチュウ?」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

ナギサ「ブイッ!」モグモグ




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1548764394

スイレン「あ、あの…サトシ…今なんて……」

サトシ「ん?いや、スイレン最近お腹出てきたんじゃないかなーっと思ってさ」モグモグ

スイレン「お腹……」

ハナコ「サトシ!」

サトシ「」ビクッ

サトシ「な、なんだよママ…急に大声出して…」

ハナコ「なんだよじゃないわよ!またあなたはそんなデリカシーの無いことを……」

ハナコ「スイレンちゃんに謝りなさい!」バンッ

スイレン「お義母さん……」

ハナコ「スイレンちゃんいっつも私やサトシの為に頑張って…」チラッ

スイレン「い、いいんですお義母さん!私、気にしてませんから!」ボヨンボヨン

ハナコ(あら?確かに言われてみたらお腹がボヨンボヨンになってるわね……)

ハナコ「…………私…スイレンちゃんがいっつも美味しそうにご飯大盛りを食べてる姿見るの好きよ?」ニコッ

スイレン「え?」

ハナコ「良かったわねサトシ!健康的なお嫁さんを貰えて!サトシはカントー1の幸せ者よ」ニコッ

サトシ「へへへ」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「あ、あの……ちょ…」

サトシ「スイレン!マジな話さ、それビール腹ってやつじゃないか?」

スイレン「ビール腹……」

サトシ「ほら!スイレン毎週週に一回はここでカスミと酒盛りするじゃん?」

スイレン「そ、それは……」

ハナコ「ふふっ、スイレンちゃんはカスミちゃんと仲良しだもんね?」

サトシ「しかも二人してビールがぶ飲みおつまみ食べまくりじゃん?そりゃ太るよー」ハハハ

ハナコ「二人共酒豪だもんね?サトシ何かいっつも先に酔いつぶれてるわ。情けない」ハァ

スイレン「で、でも……ビールでお腹がぽっこり出やすいのは男の人だって聞いたことある…」

サトシ「そんなこと俺に言われても…」

バリヤード「バーリリィ!!」

スイレン「それに…カスミはお腹出てない!」キッ

サトシ「……カスミはジムリーダーと副業でスイミングスクールもやってるし…」

スイレン「なにそれ?サトシは…私がいつも家で食っちゃ寝ばっかりしてるから太ったとでもいいたいの…?」ギロッ

サトシ「い、いや……そんなんじゃないよ!」アセアセ

ハナコ「サトシ!スイレンちゃんはサトシの為に家事を頑張ってくれてるのよ!謝りなさい!」

ナギサ「ブイー!」プンプン

サトシ「え!?」ビクッ

ピカチュウ「ピカピィ…」ハァ

二週間後

チュンチュン

スイレン「はい、お弁当」

アシレーヌ「シレーヌ!」スッ

サトシ「サンキュー!スイレン、アシレーヌ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「今日は遅くなるの?帰り」

サトシ「ああ、今日はテレビ局の人が来てさ…撮影が終わった後は一緒に食事に行かなきゃなんないんだ」

サトシ「だから先に寝てていいぜ?」

スイレン「うん、わかっ……」ヨロッ

サトシ「お、おい!大丈夫か?」スッ

スイレン「……大丈夫、ちょっと目眩しただけだから…」

サトシ「なぁスイレン…体調悪いなら病院行けよ?」

スイレン「…うん、今日暇を見て行く…」

サトシ「……何かあったら電話くれよ?すぐに戻ってくるからさ!」

スイレン「ありがとう。でも、心配しないで」ニコッ

サトシ「わかった!んじゃあ、行ってくるよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「いってらっしゃい!今日もお仕事、ゼンリョクで頑張って!」フリフリ

ナギサ「ブイブイー!」フリフリ

アシレーヌ「シレーヌ!」フリフリ



ムサシ「ロケット印のラーメンはいかがですかー!」

コジロウ「カントー1の味を保証するよー!」

ニャース「1日のシメはロケット印のラーメンで決まりにゃー!」

「空いてるー?」

ムサシ「いらっしゃいませお客様ー!」ニコニコ

コジロウ「どうぞお席へーーーーって……」

ニャース「にゃあんだ。おみゃーか」

サトシ「せっかく食いに来てやったのになんだはないだろー?」ブー

ピカチュウ「ピカァ」ブー

ムサシ「あー、ハイハイ。なんだかんだと聞かれたら」

サトシ「いつもの一つ」

コジロウ「チャンピオン様、ロケット印の特製ポカブチャーシュー麺一つ入りましたー!」チャランチャラン

サトシ「その呼び方やめろよー!」

ピカチュウ「ピカ」

ムサシ「つーかアンタ、酒臭いわねー」

サトシ「テレビ局の人と飲んできたらからな」

ニャース「珍しくベロベロじゃにゃいのにゃ」

サトシ「スイレンにあんま飲みすぎんなって言われたからな」

ムサシ「にしても……あのジャリンコだったアンタが…今やカントーのチャンピオンで奥さんもいるとはねー」

コジロウ「時の流れはフシギダネっと」

サトシ「ハハハ…ロケット団のお前らがこんなとこでラーメン屋台やってんのもフシギダネだよ」

ニャース「へいよっ!ロケット印の特製ポカブチャーシュー麺お待ちにゃ!」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「おっ!これこれ!やっぱり飲んだ後のシメはこれじゃなきゃな!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

コジロウ「しっかし、チャンピオン様の行きつけがこんなラーメン屋台と知ったら世間は驚くだろーなー」

ムサシ「ちゃんとテレビや雑誌でこの屋台を宣伝しておきなさいよー?」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「気が向いたらなー」ズズー

ピカチュウ「ピカァ」ズズー

「隣いいかな?」

サトシ「!」

シゲル「やぁやぁ久しぶり!サートシくん」

サトシ「シゲル!」

ムサシ「これはこれは…」

コジロウ「また大物が」

シゲル「マスター。僕にも彼と同じ物を一つ」

ニャース「任せろにゃー!」



シゲル「それにしても……あのサートシくんがカントーチャンピオンとはねー」

サトシ「へへへ、信じられないか?」

シゲル「……そんなことはないさ。なんせキミは…」

シゲル「僕の永遠のライバルだからね」ニッ

サトシ「へへっ」

サトシ「シゲルこそ、今やオーキド博士の跡を継ぐ、若きポケモン学会のプリンスとか呼ばれてるみたいじゃん?」

シゲル「ま、僕なら当然さ」フッ

サトシ「相変わらずだなー」ハハッ

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「……なぁシゲル、仕事でアローラ行ったんだって?」

シゲル「ああ、行ったよ。今回はエーテルパラダイスに行ってきた」

サトシ「エーテルパラダイス……リーリエ、元気してた?」

シゲル「……エーテル財団のリーリエ代表か…うん、彼女は素晴らしいよ」

シゲル「その美貌もさることながら…彼女の演説はとても論理的で、そしてポケモンに対する深い愛情も見てとれた」

シゲル「この僕が思わず聞き惚れるまでにね?」フッ

サトシ「そっか、リーリエ…頑張ってんだな」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

シゲル「当然その後、リーリエ代表を食事に誘ったさ。あっ、勿論仕事上での話だ。下心はないよ?僕は紳士だからね」

サトシ「ハハハ」

シゲル「……ちなみに食事は断られたよ。彼女は多忙のようでね…」フッ

サトシ「……ひょっとして落ち込んでんのか?シゲル」

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「ククイ博士やバーネット博士には会った?」

シゲル「会ったさ。キミの近況を話したら泣いて喜んでいたよ」

サトシ「ククイ博士…バーネット博士……」

シゲル「博士たちから伝言を預かっている。たまには顔を見せにこい!だそうだ」

サトシ「……ああ…必ず会いに行くよ。な?ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカァ!」グッ

シゲル「フッ」ニッ

サトシ「……つーか、近々俺もアローラに行くことになりそうなんだよ」

シゲル「へー、そうなのかい?じゃあ丁度いいじゃないか」

サトシ「ああ、最近アローラのチャンピオンになった女の人いるだろ?」

シゲル「アローラのチャンピオン……ああ、確かアセロラって女性だったかな?」

サトシ「そうそう!実は俺がアローラに居た時に、アセロラとは仲良くしててさ!」

シゲル「へぇ…そうなのかい?彼女はかなりストイックで無駄なメディアの露出や人付き合いを嫌うと聞いたが…」

サトシ「え?あのアセロラが?何かの間違いじゃないか?」

サトシ「だって俺、未だにアセロラとよくLINEしてるぜ?チャンピオンになるためのアドバイスとか相談されてたし……それに、今回のアローラ行きだってチャンピオン交流ってことでアセロラに呼ばれたからなんだぜ?」

シゲル「そんなことを僕に聞かれてもねー…あくまで噂だし…まぁ、実際僕も彼女に会おうとしたけれど、断られた訳ではあるが…」

サトシ「うーん……LINEしてたカンジでは昔と変わらないアセロラだったけどなぁ…何かあったのかな?」

ピカチュウ「ピカァ…」

ムサシ「つーかアンタはいつまでもラーメン一杯で居座ってないで帰りなさいよ!」

コジロウ「そうだぞー!家で奥さんが待ってんだろ?」

サトシ「あー、大丈夫!スイレンには遅くなるから先に寝てていいって言ってあるから………」

サトシ「……………」

ムサシ「ん?」

ニャース「どうしたにゃ?」

サトシ「……あー、そういえばさー…最近スイレンの様子…っていうか調子?がおかしいんだよ…」

ムサシ「様子がおかしい?」

コジロウ「ケンカでもしたのか?」

サトシ「いや、そういうんじゃないんだけどさ…」

シゲル「サートシくんは昔から女の子の扱いがなってなかったからねー」フフン

サトシ「うるさいなー」

シゲル「……で?どういう風におかしいんだい?」

サトシ「……実はさ?スイレン、毎週必ず一回は家でカスミと飲み会してたんだけど……」

シゲル「ふむふむ」

サトシ「……飲み会をやめた。つーか、酒をやめた」

シゲル「酒をやめた?」

コジロウ「良いことなんじゃないか?」

サトシ「うーん…まぁ、そうなんだけどさー…俺、ちょっと前にスイレンに酒飲みすぎでお腹出てきたなって言ったから、それ気にしてんのかなーって」

コジロウ「あー」

シゲル「まぁ、何はともあれ……それが理由でお酒を控えたならいいじゃないか」

シゲル「フフッ、キミの一言でお酒をキッパリやめるなんて、いい奥さんじゃないか。キミにはもったいないよ」

ニャース「愛されてるにゃー」

サトシ「………………」

シゲル「………ん?」

コジロウ「どうしたんだ?」

ムサシ「まだ何かあんの?」

サトシ「……それがさ、スイレン……ここ最近体調崩してんだよ…目眩がするとか、吐き気がするとかで」

サトシ「それに酒をやめたかわりに、やたら酸っぱい物を欲しがるし……」

ムサシ「お腹が出てきて…」

コジロウ「酒をやめて…」

ニャース「かわりに酸っぱい物を欲しがる……」

サトシ「……スイレンが何か重い病気にかかってたら、俺どうしたら…」

ピカチュウ「ピカピ…」ポンッ

シゲル「うーん……キミの話を聞いている限りだと……まるで妊婦さんのようだね」

サトシ「………え?妊婦?スイレンが?」ガタッ

シゲル「」ビクッ

サトシ「そ、それって…スイレンが妊娠してるってことか!?」

シゲル「い、いや…まだそうと決まった訳じゃ…」

ムサシ「妊娠って……まだ決めつけるのは早いんじゃない?」

コジロウ「それに…妊娠してんなら、お前に相談するハズだしなー」

サトシ「そ、そういえばスイレン…今日、病院に行くって言ってた…まさか産婦人科に…?」

シゲル「………サートシくーん?酔ってるのかーい?」

サトシ(そうだ……スイレンが妊娠してるんだとしたら…ここ数週間でのスイレンの異変も話が繋がる……てことは…)

サトシ「俺も……ついにパパに…!!」ウルウル

コジロウ「泣いてる!?」ビクッ

ムサシ「…完全に自分の世界に入ってるわねー」

ソーナンス「ソーナンス!!」

サトシ「……こうしちゃいられない!早く帰ってスイレンに話を聞かなくちゃ!」ガタッ

ムサシ、コジロウ、ニャース「」ビクッ

サトシ「お代はここにおいてく!急いで帰るぞ、ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

タッタッタ

ムサシ「ちょ……」

シゲル「やれやれ」

サトシの家

サトシ「ただいまー」ガチャッ

ピカチュウ「ピカー」

タッタッタ

サトシ「ん?」

ナギサ「ブイー!」ピョン

サトシ「わふっ」ボフッ

ナギサ「ブイブイー!」スリスリ

サトシ「ハハハ!くすぐったいよナギサ!」

ナギサ「ブイブイ!」スリスリ

スイレン「ナギサがお帰りなさいサトシ、ピカチュウって言ってる」ニコッ

サトシ「スイレン…」

サトシ「うん、ただいま!スイレン、ナギサ」

ピカチュウ「ピカァ!」

ナギサ「……ブ…」ピタッ

サトシ「ん?」

ナギサ「ブイ~」オエッ

サトシ「お、おい!いきなりどうしたんだナギサ!?」

スイレン「ナギサがサトシお酒臭いって言ってるみたい」クスッ

サトシ「あっ、悪いナギサ…」ハハハ

ピカチュウ「ピカ」

ナギサ「ブイ」

サトシ「ママは?」

スイレン「お義母さんならもう寝た。こんな時間だし」

サトシ「そっか、スイレンも先に寝てて良かったんだぜ?」

スイレン「またサトシがどっかで酔い潰れたら向かえに行かなきゃいけないから私は待機!」

サトシ「だ、大丈夫だよ!」

スイレン「とか言って、何回か向かえに行かされた記憶があるんだけど?」ジトー

サトシ「あー…いやー…」ハハハ

ピカチュウ「ピカピィ」

スイレン「ふふっ、サトシ、何か食べる?」

サトシ「それも大丈夫」

スイレン「さてはサトシ。また寄り道して食べてきた?ラーメン」

サトシ「エスパータイプかよスイレン」

スイレン「サトシのことならお見通し!伊達に夫婦やってない!」ドヤッ

サトシ「……………」ジーッ

スイレン「? なに?」

サトシ「い、いや……」

サトシ(スイレン……本当に妊娠したのかな?)

スイレン「?」

サトシ「あ、あのさスイレン」

スイレン「ん?」

サトシ「そ、その…今日病院どうだった……?」

スイレン「お薬飲んでれば大丈夫だって!お医者さんのお墨付き!」

サトシ「そ、そっか!」

サトシ(お薬……お薬って何の薬だ?妊婦さん用のやつかな?)

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「なぁスイレン……その……予定日っていつだった?」

スイレン「予定日?何の?」

サトシ「そ、その………赤ちゃんの…」ボソッ

スイレン「赤ちゃん?」

サトシ(! スイレンのこの反応……やっぱり妊娠は俺の勘違いか?)

スイレン「………赤ちゃん………あー」ポンッ

スイレン「確か……半年後!」

サトシ「え!?」ガタッ

スイレン「」ビクッ

サトシ「ま、マジ!?半年後に赤ちゃん産まれんの?う、嘘じゃないよな!?」

スイレン「う、嘘って…どうしたのサトシ!?」

スイレン「てゆーか、確かそれ言ったよね」ジトー

サトシ「そ、そうだっけ?」ハハハ

スイレン「………まったく、サトシは…」ハァ

サトシ(そうか……やっぱりスイレン妊娠してたんだ……)チラッ

スイレン「?」ボヨン

サトシ(………半年後に赤ちゃん産まれる割にはあんまりお腹大きくない気がするけど……こんなもんなのかな?)

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ(……でも…俺、とうとうパパになるのか…)ウルウル

スイレン「ど、どうしたのサトシ!?いきなり泣きだして?」

サトシ「ごめんスイレン……嬉しくて…」グスッ

スイレン「う、嬉しい?赤ちゃんのこと?」

サトシ「そうだよ!」ウルウル

スイレン「ま、まぁ……それは私も嬉しいけど…」

サトシ「うぅ……とうとうパパに……」ウルウル

スイレン「……泣いたり喜んだり…今日のサトシは忙しい。やっぱり酔ってる」ハァ

サトシ「なぁスイレン!!」

スイレン「な、なに?」ビクッ

サトシ「俺さ……今、すっげー幸せだよ!!」ニッ

スイレン「うぇ!?」

サトシ「へへへ!」

スイレン「……サトシ、やっぱり酔ってる…でも……」

スイレン「………私も幸せ」ニコッ

ピカチュウ「ピカァ!」ニコニコ

ナギサ「ブイ!」ニコニコ

日曜日

スイレン「それじゃ、行こっ。ナギサ!」

ナギサ「イッブイ!」

サトシ「スイレーン!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「! サトシ…」

サトシ「今からスイミングスクール?」

スイレン「うん!昼までには戻ってくるから!」

サトシ「へへっ、リザードン!キミに決めた!」ポイッ

リザードン「ザァドン!!」ボフン

スイレン「!」

サトシ「スイミングスクールまで送ってくよ!乗って!」

スイレン「いいの?今日はサトシもせっかくのオフ。ゆっくり休めばいいのに」

サトシ「いーっていーって!もう一人の体じゃないんだしさ!」

リザードン「ザァドン!」

スイレン「? よくわかんないけど、でも……」

スイレン「じゃあ…いい?お言葉に甘えても?」ニコッ

サトシ「おう!」

ピカチュウ「ピカ!」

ハナダジム

コーチ「ハーイ!皆さん。それではポケモンと一緒に水の中を軽くウォーキングしましょう!私とゴルダックの後についてきてくださーい!」

ゴルダック「ダァック!」

スイレン「いこっ、ナギサ」

ナギサ「ブイ!」

パチャパチャ


サトシ「……………」

サトシ(そういや水泳は胎教にいいってネットで見たことあるな)

サトシ「スイレン…頑張ってるな。もう立派なママだよ!」ニコニコ

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「よし!俺も負けてられない!産まれてくる子供のためにも、立派なパパに……」

「なぁにニヤニヤしてんのよ」

サトシ「!」

カスミ「たくっ、ダラしない顔してるわねー」

サトシ「カスミ…」

ピカチュウ「ピカァ」

カスミ「珍しいわね?アンタが水泳教室の見学なんて、今日は家族サービスかなんか?」

サトシ「へへへ、まぁな?」ニコニコ

カスミ「うわぁ…日本晴れみたいな笑顔…」

サトシ「あっ、そうそう!スイレンから聞いたよ!スイミングスクールのお金、タダにしてくれたんだって?サンキューな!」ニッ

カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタ家で飲み会させてもらってるし」

カスミ「てか、他の生徒さんには言わないでよ?」ジトー

サトシ「わ、わかってるよ!」

カスミ「……まぁ、スイレンは最後までそれはそれって、お金払おうとしてたけど……」

サトシ「スイレン頑固だからなぁ…」

カスミ「そうなのよねー…言い出したら聞かないっていうか…」ハァ

カスミ「と、いうわけで…ある条件で手を打ちました」ビシッ

サトシ「ある条件?」

カスミ「……私もいい歳だし、スイレンから毎回アンタの惚け話を聞かされてると…ほら、なんて言うか…羨ましくもなるわけよ」

サトシ「それで?」

カスミ「サトシ!アンタ、チャンピオンだし、色んな地方旅したから顔広いでしょ?」ズイッ

サトシ「ん?」

カスミ「………誰か男紹介して!」

サトシ「えぇ…」

カスミ「えぇ…ってなによ!」

サトシ「だってめんどくさいし…」

カスミ「めんどくさいって……これもスイレンのためなのよ!」

サトシ「スイミングスクールのことは感謝してるけどさー…でもなー…」

カスミ「スイレンは私の結婚式の時に友人代表スピーチするのを楽しみにしてるのよ!サトシは自分の奥さんの楽しみを潰す気!?このダメ亭主!!」

サトシ「ダメ亭主って……タケシやシゲルやケンジじゃダメなの?」

カスミ「………私は新しい出会いでトキメキたいのよ!」

サトシ「ハァ…わかったよ」スッ スッ

ピロリロリーン

カスミ「!」

サトシ「LINEで送っといたからな。確か三人とも彼女いないって言ってたし…後はカスミが頑張れよ」

カスミ「! デントにシトロン…それにグラジオ!三人も…やるじゃんサトシー!」バシッ

サトシ「いだっ!……あー、ついでにマーマネのも送っとくか?」

カスミ「マーマネってあのマーマネ?」

サトシ「そう、あのマーマネ」

カスミ「………んー…マーマネのは別に…」

サトシ「ちなみにマーマネは今、宇宙飛行士で痩せてイケメンだぞ」

カスミ「……一応送っといて」

ピカチュウ「ピカカ…」

カスミ「またねー!スイレン!次も待ってるわよー!」フリフリ

コダック「コパァ」フリフリ

スイレン「うん、ありがとうカスミ!また来るね!」フリフリ

カスミ「あっ、ついでにサトシも!また来たかったら来てもいいわよ?」

サトシ「おう!」

ピカチュウ「ピカー!」


スイレン「何か機嫌良かったね、カスミ」

サトシ「……あのさ、スイレン」

スイレン「ん?」

サトシ「さっきカスミに男紹介してくれとか言われたんだけど…」

スイレン「あー」ポンッ

スイレン「カスミ…酔ったらよく、私も素敵な人と結婚したいーって言ってたから…じゃあ、私からサトシに誰かいないか聞いてあげるって話になって」

サトシ「なるほどなー」

スイレン「…………ごめん、迷惑だった?」シュン

サトシ「い、いや!そんなんじゃないよ!」アセアセ

スイレン「そっか、それなら良かった」ニコッ

スイレン「カスミとよく話してたの。カスミが結婚したら……私やカスミ……それにマオちゃんとかリーリエも誘って家族みんなでどっか旅行行ったりしたいねって!」

サトシ「家族……」

スイレン「……サトシ?」

サトシ「家族みんなで……か、スイレン!それ、すっげーいいよ!」

スイレン「でしょ?」ニコッ

サトシ(きっとその頃には俺とスイレンの子供も…)

サトシ「待ちきれないな!スイレン!」ワクワク

スイレン「うん!」

スイレン「そういえばサトシ…カスミに誰か紹介してあげたの?」

サトシ「えっと…デントとシトロンとグラジオ!あと、マーマネ!」

スイレン「カスミ、苦労しそう」

スイレン「あっ、そうだサトシ!それと…出たついでに寄りたいとこあるんだけどいい?」

サトシ「うん、いいよ!どこ?」

タマムシデパート

ワイワイ

スイレン「えーっと、次は……」

ナギサ「ブイブイー♪」

サトシ「お、おいナギサ!頭の上で暴れんなって!」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ

サトシ「にしてもスイレン、随分買うなー」

スイレン「うん、来週アローラ行くでしょ?その準備」

サトシ「なるほどなー」

サトシ「まっ、荷物持ちなら任せとけよ!(赤ちゃんがいる体なのに、無理させる訳にはいかないしな)」

スイレン「………?」キョトン

サトシ「どうしたの?」

スイレン「いや……サトシが大人しく買い物や荷物持ちに付き合うなんて…」

サトシ「俺は子供かよ」

スイレン「……怪しい…まさか…後ろめたいことでも…」ジトー

サトシ「あるわけないだろ」

スイレン「うーん…ならいい!でも後で一応、スマホチェック」ニコッ

サトシ「……信用してないじゃん…」ハァ

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「……最後、あそこに寄っていい?」

サトシ「え?」チラッ

『ベビー用品コーナー』

サトシ(ここは……!!!)

スイレン「サトシ、私一人で見てくるから少し休んでてもい……」

サトシ「スイレーン!これ見ろよー!」

スイレン「え?」

サトシ「見ろよこれ!ベビーベッドだってさ!」ウキウキ

スイレン「う、うん……?」

サトシ「自由にお試しで寝ていただいて構いません……か…ピカチュウ!ナギサ!ちょっと寝てみてよ!」

ピカチュウ「ピカ!」ゴロン

ナギサ「ブイ!」ゴロン

サトシ「ピカチュウー!ナギサー!パパだぞー!」ニコニコ

ピカチュウ「ピカァ♪」キャッキャッ

ナギサ「ブイ♪」キャッキャッ

スイレン「サトシ!?」

サトシ「スイレン!スイレンもやってみろよ!」チョイチョイ

スイレン「え!?」

ピカチュウ「ピカァ!」

ナギサ「ブイ!」

スイレン「え、えっと……」

サトシ「ほらっ!スイレン!」ニコニコ

スイレン「…………ま、ママでちゅよー?」ニコニコ

サトシ「へへへ」ニコニコ

スイレン「………………////」ボフン

サトシ「おいスイレーン?なにテレてんだよー?」

スイレン「だ、だって……!////」

サトシ「なぁ、これ買ってく?」

スイレン「買わない!!////」

サトシ「そっか、まだ早いよなー?」ニコニコ

スイレン「うぅ……サトシ、やっぱり今日はちょっと変!」

ピカチュウ「ピカァ!」ゴロンゴロン

ナギサ「ブイ!」ゴロンゴロン

サトシ「えーっと……おっ!」タッタッタ

スイレン「まさかサトシがこんなにベビー用品選びに乗り気だなんて…意外」

サトシ「スイレーン!」

スイレン「………?今度はなに?」

サトシ「へへへ!このピカチュウの絵がついたガラガラとイーブイの絵がついたガラガラどっちがいいかなー?」カランカラン

スイレン「えーっと……」

サトシ「よし!迷った時は両方だ!両方買ってこうぜ!」ヒョイ

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「うーん…でもガラガラはいいアイデアかも!うん、これにしよう」ヒョイ

サトシ「だろ?……って、何でガラガラの絵がついたガラガラなんだよ!」

スイレン「いや、何でって……」

サトシ「ピカチュウとイーブイの奴にしようぜ!あっ、まさかガラガラのガラガラってダジャレかスイレン?」

スイレン「何言ってるのサトシ?これ、お願いします」

店員「はい、ありがとうございます」ニコッ

スイレン「贈り物用でお願いします」

店員「畏まりました。合計で……」

サトシ「スイレーン!ピカチュウとイーブイに……」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイブイー!」

スイレン「サトシ」

サトシ「な、なに?」ビクッ

スイレン「少し静かにして!」

サトシ「………ごめんなさい…」シュン

ピカチュウ「ピカァ…」シュン

ナギサ「ブイ…」シュン

一週間後

アローラ地方

空港

サトシ「久しぶりだなー!アローラ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「やっぱり故郷の空気はおいしい!!」スゥー

ナギサ「ブイ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「ククイ博士とバーネット博士…早く会いたいな…」

スイレン「私も…お父さんとお母さん……ホウとスイに会いたい!」

サトシ「………カキやマーマネ…元気かな……?」

スイレン「マオちゃんとリーリエと……いっぱいある!話したいこと!」

ピロリロリーン

サトシ「あっ、俺のLINEだ」スッ

スイレン「? 誰から?」

サトシ「アセロラだよ!今空港に向かえに来てくれてるってさ!」

スイレン「え?向かえ………?でも、アセロラはチャンピオンなのに何でワザワザ…」

サトシ「午前中は予定入ってないかららしいぜ?それに、俺やスイレンに早く会いたいんだってさ!」

スイレン「そ、そうなの?」

サトシ「アセロラとの待ち合わせ場所は……」

スイレン「………………」

ピカチュウ「ピカ」

サトシ「えっと、アセロラとの待ち合わせの場合は…」

ピカチュウ「ピカァ」

「サトシー!ピカチュウー!」

サトシ、ピカチュウ「!」

アセロラ「久しぶりー!」タッタッタ

ミミたん「キュー」

サトシ「ははっ!アセロラ!ミミたん!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「久しぶり!アセロラ!ワザワザ向かえに来てもらって悪いな?」

アセロラ「いーのいーの!呼んだのはアセロラだしねー?」

アセロラ「……って、んー?スイレンは?」キョロキョロ

サトシ「トイレに寄ってからくるってさ!だからここでちょっと待ってようぜ?」

アセロラ「そっかぁ」ニコッ

サトシ「そうだアセロラ!LINEでも言ったけどさ?改めて、アローラチャンピオンおめでとう!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「えへへ、ありがとうサトシ♪」

サトシ「グラジオとの決勝戦テレビで見たよ!すっげーバトルだったな!燃えたよ!」

アセロラ「んー……まぁ、それほどでもあるかなー?なんてね?」ニコッ

サトシ「アセロラ!明日の交流会終わったら俺とバトルしてよ!」

アセロラ「うん!もっちろん!アセロラもサトシとバトルしたいと思ってたの!」

サトシ「へへへ、楽しみだなー!あー、そういえば他の…」

アセロラ「ねぇサトシ」

サトシ「ん?なに?」

アセロラ「アセロラがアローラのチャンピオンになれたのはね?サトシのお陰!本当にありがとう!」ニコッ

サトシ「なに言ってんだよ?俺なんかたいしたアドバイスもしてないしさ?チャンピオンになれたのはアセロラの実力……」

アセロラ「ずっと心の支えだったの」

サトシ「え?」

アセロラ「ありがとう、サトシ」ニコッ

ミミたん「キュー」

>>22
訂正

サトシ「えっと、アセロラとの待ち合わせの場合は…」

サトシ「えっと、アセロラとの待ち合わせの場所は…」

サトシ「心の支えって…な、なんだよアセロラ…大袈裟だよ」ハハハ

アセロラ「うふふ」ニコッ

サトシ(やっぱりシゲルの言ってた噂なんてアテになんないな)

サトシ(俺が知ってる…子供の頃と同じ優しいアセロラのまんまだよ!)

サトシ「へへっ」ニッ

アセロラ「? どうしたの?サトシ」

サトシ「んーいや、アセロラは変わんないなって!」

アセロラ「何それ~?アセロラだって変わったよー?」

サトシ「どんな風に?」

アセロラ「なんと!身長が子供の頃よりちょっと大きくなりましたー!」

サトシ「へぇー?」

アセロラ「あーっ!信じてないでしょ!」プクー

サトシ「アハハ、信じてるよ!」

アセロラ「まったく!まぁ、でも……」

サトシ「?」

アセロラ「……サトシも大人になったんだね」

サトシ「まーな!」エッヘン

アセロラ「あっ、やっぱりあんまり変わってないや」

サトシ「いっ!?どっちだよ!」

アセロラ「ふふふ」クスッ

サトシ「そういえばさ、アセロラ!他の人たちはまだ来てないの?」

アセロラ「? 他の人たち?」

サトシ「そーそー!他の地方のチャンピオン!だって今日はチャンピオン交流会だろ?」

アセロラ「……………」

サトシ「いやー!みんなに会うのは久しぶりだなー!シンオウのシロナさんとかはさ?俺がチャンピオンになったばっかの時に結構お世話になったんだ!」

アセロラ「……………」

サトシ「イッシュのアイリスはさ!昔一緒に旅してた仲間なんだ!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「ちょっとうるさいとこもあるけどいい奴だし、バトルも強いからアセロラにも紹介……」

アセロラ「来ないよ」

サトシ「え?」

アセロラ「今回の交流会はアセロラとサトシだけだよ」ニコッ

サトシ「………そ、そうなの?」

ミミたん「キュー」

アセロラ「えへへ、まぁ…実を言うとただアセロラがサトシに会いたかっただけなんだよねー?」ニシシ

サトシ「会いたかったって…だったらLINEで言ってくれれば良かったじゃん!時間作って遊びにきたのに!」

ピカチュウ「ピカー!」

アセロラ「本当にアローラに遊びにくる時間何て作れたの?アセロラもチャンピオンになってからわかったけど……思ってたより忙しくて旅行に行ける暇なんてあんまり作れないよね?」

サトシ「うっ…ま、まぁ…」

アセロラ「それに…サトシもアセロラもお互いチャンピオンなんだし、お互いの時間を合わせるなんてもっと大変だよ!」

サトシ「確かにな……」

アセロラ「だから……ちょっとズルしちゃったかもしれないけど、チャンピオン交流会って口実を作ってアローラに来てもらったの!」

アセロラ「サトシも……今回は仕事じゃなくて、アローラ観光のつもりで気楽にはねやすめくらいの気持ちでいてよ!」ニコッ

サトシ「アセロラ……そこまで考えて……」

サトシ「へへっ!サンキューな!アセロラ!」ニッ

アセロラ「ふふっ、気にしないで!それに……安心したよ!」

サトシ「安心?なにが?」

アセロラ「サトシが子供の頃のままでね!」ニコッ

サトシ「?」

ピカチュウ「ピカピ…」

「サトシー!」

アセロラ「!」

サトシ「あっ!スイレン来たみたいだ!」

スイレン「ごめん、遅くなった!」タッタッタ

ナギサ「ブイブイー!」タッタッタ

アセロラ「………」

サトシ「大丈夫だよ!時間はいっぱいあるんだしさ!」

アセロラ「アローラ、スイレン!久しぶりー!」ニコッ

ミミたん「キュー」

スイレン「うん、アローラ!アセロラ!久しぶり」

ナギサ「イッブイ!」

アセロラ「スイレン!会いたかったよ!元気してたー?」

スイレン「うん!遅くなったけど…アセロラ、アローラチャンピオンおめでとう!」

アセロラ「えへへ、ありがとう」ニコッ

アセロラ「スイレン!カントーでの生活はどう?」

スイレン「本音を言うと、少し恋しい時がある。アローラ」

サトシ「え!?そうなの?」

スイレン「でも…カントーはカントーですっごくいい!」

スイレン「サトシのお母さんは優しいし…空気はおいしいし、友達もいるし…ポケモンたちもノビノビしてる!」

サトシ「スイレン…」

アセロラ「サトシとの生活はどう?」

スイレン「サトシは……」

サトシ「」ドキドキ

スイレン「……人の話はあんまり聞かないし、オフの日は昼まで寝てる時もあるし、あんまり家事は手伝わないし…」ハァ

サトシ「」グサッ

スイレン「チャンピオンになってから夜は遅いし、あんまり旅行もいけなくなった。それに…お酒で潰れて向かえに行かされることも度々、おまけにイビキはうるさい」ジトー

サトシ「スイレーン!」

ピカチュウ「ピカピィ」

スイレン「でも……」

サトシ「!」

スイレン「すっごく幸せ!」ニコッ

サトシ「スイレン……」ウルウル

アセロラ「……そっかぁ…良かったね!スイレン」ニコッ

スイレン「うん!」

アセロラ「いいなぁ…アセロラもカントー行きたかったなぁ…」ボソッ

サトシ「いつでも遊びに来いよアセロラ!」

スイレン「うん!歓迎する!」

アセロラ「へっへー!だったら…今度お邪魔しちゃおっかな?」

ミミたん「キュー」

サトシ「っと、じゃあ…どうする?」

スイレン「せっかくアセロラが向かえに来てくれたんだし、私の家に荷物置いたら、一緒に食事でも…」

アセロラ「あー…ごめんね?アセロラ、もう帰るよ」

サトシ「え?」

アセロラ「アセロラ、こう見えてもチャンピオンなの!色々と忙しいんだよねー?」

サトシ「じゃ、じゃあ……本当にワザワザ出迎えしてくれただけ?」

アセロラ「うん!今日は…サトシとスイレンの顔を見に来ただけだからね!」

アセロラ「………本番は…明日の交流会でね?」ニコッ

サトシ「わかった!明日を楽しみにしてるよ!アセロラ!」

アセロラ「うん!じゃあ…また明日ねー?」フリフリ

ミミたん「キュー」

サトシ「おう!」

スイレン「アセロラ!また明日!」

スイレンの家

ホウ「お姉ちゃん!ナギサ!アシレーヌ!お帰りー!」

スイレン「ただいま」ニコッ

ナギサ「イッブイ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

スイ「サトシお兄ちゃん!ピカチュウ!バトル教えてー!」

サトシ「おう!後でな!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイ「やったー!」

スイレンママ「スイ!サトシくんとピカチュウはカントーから来たばっかりで疲れてるのよ。休ませてあげなさい?」

サトシ「大丈夫ですよ!バトルならいくらでもできますから!」

スイレン「サトシはバトルバトルポケモンポケモンって変わらない。子供の頃からずっと」ハァ

スイレンママ「どれくらい泊まってくの?」

スイレン「予定では一週間」

サトシ「お世話になります!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレンパパ「どうせなら住んでもいいんだぞ?この家に」

サトシ「!」

スイレン「お父さん…何でいるの!?」

スイレンパパ「何でって…ここは俺の家だ!俺がいるのは至極当然!」

スイレン「そうじゃなくって……お仕事は?」

スイレンママ「……実は……お父さん…今無職なの…」シクシク

サトシ、スイレン「え!?」ビクッ

スイレンママ「……なーんちゃって!うっそだよーん♪」

サトシ「な、なんだ…嘘か…」ホッ

スイレンパパ「本当は…お父さん、可愛い娘夫婦のためにワザワザとったんだぞー!休み!」ハッハッハー

スイレン「心臓に悪い嘘はやめて!!」

スイレンママ「あらあら、ごめんなさい?」

スイレン「まったく…」

スイレンパパ「サトシくん。スイレンは強いから尻に敷かれっぱなしだろー?」ヒソヒソ

サトシ「アハハ……まぁ、ケンカした時は勝てないですね…」

スイレン「聞こえてるんだけど」

サトシ「……まぁ、でも……そんな所も可愛いと思ってます」

スイレンパパ「いやぁ!わかってるねー!」

スイレン「ちょ…////」ボフン

スイレンママ「あらあら」クスクス

ホウ「アツいねー」

スイ「うん、アツアツだねー」

サトシ「スイレンは家でやることあるから、その間その辺ブラブラしてていいって言うけど、どうするピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカァ」

サトシ「んー……博士たちのとこは夜にスイレンと行くからいいとして……」

ピカチュウ「チュウ」

サトシ「…………そうだ!」ポイッ

ボフン

ガブリアス「ガブ!」

ピカチュウ「ピ?」

サトシ「ピカチュウ!あそこ行こうぜ!」

ピカチュウ「!」

アーカラ島

サトシ「! いたいた!おーい!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「ん?いったい誰………って、サトシ!ピカチュウ!」

サトシ「へへへ、アローラ!久しぶり!カキ!」

カキ「アローラ!久しぶりだなー!サトシー!」

カキ「つーか、来るなら連絡してくれ!ビックリしただろ!」

サトシ「アローラには今日来るって言ってあったろ?」

カキ「それは知っていたが、俺の家に来るならってことだ!せめて連絡の一つくらいはしてくれよ!何も用意してないぞ?」

サトシ「いーっていーって!何もいらないよ!」ハハハ

カキ「相変わらずだなサトシは……ん?スイレンはどうした?一緒じゃないのか?」キョロキョロ

サトシ「スイレンは今実家だよ!色々やることあるからその間ブラブラしてていいって言われたんだ!」

カキ「なるほどな」

サトシ「それよりカキ!島キングの方はどう?」

カキ「……フッ、サトシ……チャンピオンになって日和ったか?」

サトシ「!」

カキ「……トレーナー同士、お互いのバトルの調子を聞くときは…」スッ

ボフン

ガラガラ「ガラッ!」

サトシ「……ああ、そうだな!」ニッ

サトシ「いけっ!ピカチュウ!キミに決めた!」

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「それでこそサトシだ!……ガラガラ!」

ガラガラ「ガラッ!」


スドドドド……!!!

ガラガラ「ガラ…」バタリ

カキ「くっ…」

サトシ「やったな!ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「やるなサトシ!さすがカントーのチャンピオンになっただけはある」

サトシ「カキもな!熱いバトルだったぜ!」

カキ「だが……もう一度やったら次は俺が勝つ!」

サトシ「へへっ!何度でも受けてたつぜ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「……変わらないな。お前は」フッ

サトシ「なぁカキ!今カキ以外の島キングってさ!」

カキ「……メレメレはハウ、ウラウラはマーレインさん、ポニはハプウだ」

サトシ「……そっか…!みんなとバトルしたいなー…」

カキ「頼めばやってくれるかもな?」

カキ「……さてと、それじゃあ話はここまでにして…」

サトシ「おう!もう一度バトルだ!!」

ピカチュウ「ピカァ!」

「まったくアンタたちは~~」

サトシ、カキ「!」

マオ「久しぶりに会ったのにバトルバトルって…スクールの頃から変わってないんだから~…」ハァ

アマージョ「ジョッ」

サトシ「マオ……!アマージョ!」

ピカチュウ「ピカー!」

マオ「アローラ、サトシ!ピカチュウ!」

サトシ「アローラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「お、おいマオ!何でここに!」

マオ「ん?スイレンから連絡があったんだよ。ひょっとしたらサトシがそっち行くかもしれないからってね」

サトシ「お見通しかスイレン…」ハハハ

カキ「そ、そうじゃなくてマオ!お前今お腹に赤ちゃんがいるんだぞ!あんまり出歩いたら体に負担が……」

マオ「もぅ!少しくらい大丈夫だって言ってるでしょ!過保護なパパでちゅねー?」サスサス

カキ「で、でも…」アワワ

サトシ(…そういえばスイレンが言ってたっけ…マオ、妊娠してるんだって…)

サトシ(そっか……カキはパパ……マオはママになるのか……)

サトシ「へへへ」

マオ「? どうしたのサトシ?」

サトシ「……実はさー、マオ…」ニコニコ

カキ「サトシ!マオを変な目で見るのは許さんぞ!!」キッ

サトシ「は?」

マオ「アホ」ペチッ

カキ「いだっ!」

ピカチュウ「ピカピカ」ヤレヤレ

マオ「アローラ、サトシ!ピカチュウ!」

サトシ「アローラ!」

ピカチュウ「ピカー!」

カキ「お、おいマオ!何でここに!」

マオ「ん?スイレンから連絡があったんだよ。ひょっとしたらサトシがそっち行くかもしれないからってね」

サトシ「お見通しかスイレン…」ハハハ

カキ「そ、そうじゃなくてマオ!お前今お腹に赤ちゃんがいるんだぞ!あんまり出歩いたら体に負担が……」

マオ「もぅ!少しくらい大丈夫だって言ってるでしょ!過保護なパパでちゅねー?」サスサス

カキ「で、でも…」アワワ

サトシ(…そういえばスイレンが言ってたっけ…マオ、妊娠してるんだって…)

サトシ(そっか……カキはパパ……マオはママになるのか……)

サトシ「へへへ」

マオ「? どうしたのサトシ?」

サトシ「……実はさー、マオ…」ニコニコ

カキ「サトシ!マオを変な目で見るのは許さんぞ!!」キッ

サトシ「は?」

マオ「アホ」ペチッ

カキ「いだっ!」

ピカチュウ「ピカピカ」ヤレヤレ

訂正
連投になったので>>32は無しで

マオ「えぇ!?スイレンが妊娠?」

サトシ「そうなんだよー!つーか、スイレンならマオには言ってると思ったんだけど、意外だな」

マオ「聞いてないよ!てゆーか、それ本当なの?サトシの勘違いじゃなくて?」

サトシ「か、勘違いじゃないよ!スイレンに赤ちゃんの予定日聞いたら半年後だって言ってたしさ!」

マオ「半年後……?」

カキ「マオと同じだな!」

サトシ「マオも半年後に赤ちゃん産まれんのか!?じゃあ、俺たちの子と同じ歳だな!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

マオ「う、うん…そうだね」

カキ「なんだサトシー!サトシもパパになるのか?」ガシッ

サトシ「へへへ!まぁな?」

カキ「だったらサトシ!アローラに住め!俺たちの子供と一緒にスクールに通わせようぜ!」

サトシ「あっ!それもいいかもな!……でも…俺、カントーチャンピオンだし…」

サトシ「あー……どうすれば……」

ワイワイ

マオ「……………」

マオ(スイレンとはよく連絡とるけど……妊娠した何て一言も言ってなかったよ……)ウーン

マオ「とりあえずスイレンに聞いてみよ」スッ スッ

浜辺

ザザーン

スイレン「……………」

ナギサ「イッブイー!」キャッキャッ

アシレーヌ「シレーヌ!」キャッキャッ

スイレン「……………」

「スイレーン!」

スイレン「!」

リーリエ「ハァハァ……やっぱりスイレンでした!もうアローラに着いていたんですね?」

シロン「コーン!」

スイレン「リーリエ…シロン…」

リーリエ「アローラ!お久しぶりです!スイレン、ナギサ、アシレーヌ」ニコッ

スイレン「うん、アローラ!久しぶり、リーリエ」ニコッ

スイレン「リーリエ…何でこんなとこに…お仕事は?」

リーリエ「はい、論理的結論から言いますと……今からエーテルパラダイスに向かう途中でしたが…スイレンを見かけたので、少し遅れるとビッケさんに伝えておきました!」

スイレン「大丈夫なの?」

リーリエ「はい!私、エーテル財団代表ですから!」エッヘン

シロン「コーン!」

スイレン「さすがリーリエ…」

リーリエ「……それよりスイレンこそ何故浜辺に?」

スイレン「………心が落ち着くから。海を見てると……」

リーリエ「……サトシは一緒ではないんですか?」

スイレン「………………」

リーリエ「……何か……悩み事ですか?」

スイレン「そ、そんなんじゃ…」ビクッ

リーリエ「……ふふっ、隠さなくてもわかります。だって友達ですからね?」スッ

スイレン「……………」

リーリエ「……私で良かったら話してみてくださいスイレン。スイレンの悩みが…何かはわかりません、でも……」

リーリエ「論理的結論から言いますと、きっと女の子同士の方が話しやすいことだってあるんじゃないですか?」

スイレン「………………」

リーリエ「ね?」ニコッ

シロン「コン!」

スイレン「リーリエ……」

ザザーン…

リーリエ「えぇ!?サトシが浮気ですか!?」

シロン「コーン!?」

スイレン「り、リーリエ!ちょっと声大きい!」

リーリエ「す、すみません…」

リーリエ「……ですがあのサトシに限ってそんな……スイレンの勘違いかなんかではないんですか?」

スイレン「………………」

スイレン「………私だってわかってる…サトシはそんなことしないって…でも…」

リーリエ「……何か…あったんですか?」

スイレン「……前々からサトシがずっとアセロラとLINEしてることは知ってた…」

リーリエ「……それは…サトシとアセロラがお互いチャンピオン同士だからではないですか?あの二人は…昔から仲がいいですし…」

スイレン「うん、それもわかってる。サトシは別にアセロラとLINEしてることも隠さないし…内容だって私に見せてくれるし…」

リーリエ「で、ではやはりスイレンの勘違いですよ!アセロラにしても…サトシとスイレン、友達の二人が夫婦なんです!」

リーリエ「スイレンからサトシを奪うようなことはしませんよ…」

スイレン「わかってる。わかってるでも……サトシは最近妙に私に優しいし…」

スイレン「サトシもアセロラもそんなことする人じゃない……そんなのはわかってる…でも…」

スイレン「私……不安で…」グスッ

リーリエ「スイレン……」

スイレン「本当は私……今回アローラに来るのが怖かったの…」

リーリエ「……怖い…?」

スイレン「………今回のチャンピオン交流会でアセロラに呼ばれたのはサトシだけだった…」

スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をするための口実らしい」

リーリエ「……………」

スイレン「………私、空港でアセロラが向かえに来てくれるって言った時に嘘ついたの」

リーリエ「嘘…ですか?」

スイレン「………うん、トイレに行くって言って…サトシとアセロラ、二人っきりにしたらどんな会話するのかって隠れて見てた」

リーリエ「……………」

スイレン「………二人とも、楽しそうにしてた…」

リーリエ「それは…サトシもアセロラもお互い久しぶりに会ったからですよ。考えすぎですスイレン」

スイレン「それだけじゃない…今だって…やることがあるって嘘ついて…サトシに一人でどっか行ってきていいって…私…」

リーリエ「……それで、サトシは今どこに?」

スイレン「………わかんない…でも…もし、アセロラのとこに行ってたら…私…怖くって…」グスッ

リーリエ「お、落ち着いてくださいスイレン!きっとサトシのことです!カキのところにでも行って、バトルしようぜー!とか言ってますよ!」

スイレン「………私もそう思う…だからマオちゃんにLINEした。サトシはきっとそっちに行くからって」

リーリエ「スイレン…」

スイレン「わかってる。わかってる……でも、私たちはもう、スクールに通ってた頃の…子供の頃とは違う…」

リーリエ「……………」

スイレン「…友達のアセロラを少しでも疑ってる自分が嫌……サトシやアセロラを試した自分が嫌…!」グスグス

スイレン「…サトシのことを…信じられない私が嫌……」グスッ

リーリエ「……………」

シロン「コーン……」

リーリエ「スイレンは…サトシのことが大好きなんですね?」クスッ

スイレン「…え?」

リーリエ「だってそうじゃないですか?大好きだからこそ、不安になるんです!心配になるんです!どうでもいい方が相手ならば、好きにしろって気にも止めませんよ」

リーリエ「ふふっ、サトシが羨ましいですね?こんなにスイレンから愛されて」

スイレン「あ、愛!?////」ボフン

リーリエ「! そうやって赤くなるとこ…スイレンは子供の頃から変わっていませんね?」クスッ

スイレン「うぅ…それは…////」

リーリエ「…………確かに私たちは大人になりました…子供から大人になるまでに色々なことを経験して…みんな成長していくんです…」

スイレン「成長…」

リーリエ「………きっとその大人になる過程で、良くも悪くも変わっていく人もいるでしょう…ですが…」

リーリエ「………今のスイレンのように、そこに根付いた芯の部分は変わらないと思います」

スイレン「!」

リーリエ「…私もマオも…カキやマーマネも…アセロラやサトシだって、いくら大人になっても変わらない物はあるハズです」

リーリエ「それに……サトシのことなら、私よりも、ずっと一緒に居るスイレンの方がわかっているんじゃないですか?」

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「ふふっ、すみません。何か説教みたくなってしまいましたね?」

スイレン「うぅん。そんなことない!ありがとう、リーリエ!」

リーリエ「………もし、スイレンが不安なら、一度サトシにたいあたりで思っていること全部をぶちまけてはどうですか?私たちが知っているサトシなら、きっと全部受け止めてくれますよ!」

リーリエ「くよくよ悩んで溜め込んでいるスイレンはスイレンらしくありませんしね?吐き出した方がスッキリします!」

スイレン「私らしくない……か…」

リーリエ「………一人で聞くのが怖いなら、いつでも私やマオを頼ってください!私たちは100%スイレンの味方です!私もマオも、スイレンを泣かすような人は許しません!!」

シロン「コーン!」

スイレン「……うん!」ニコッ

リーリエ「ふふっ、その笑顔…それでこそスイレンです!」ニコッ

スイレン「……よーし、そうと決まったら、早速サトシに話を……」

ピロリロリーン

リーリエ「! スマホが鳴っていますね?」

スイレン「私だ」スッ

スイレン「!」

リーリエ「サトシからですか?」ヒョコッ

スイレン「うぅん、マオちゃん。サトシ…やっぱりカキのところに行ったんだって!」

リーリエ「ふふっ、やはりそうでしたか」

スイレン「うん…(少しでも疑ったりして、ごめんねサトシ)」ホッ

ピロリロリーン

スイレン「…………ん?」スッ スッ

リーリエ「? どうかしたんですかスイレン?」

スイレン「……ちょっと…困ったことになったかも…」

リーリエ「! サトシが何かやらかしたんですか!?」

シロン「コーン!!」

スイレン「……やらかしたって言うか……サトシ、何か勘違いしてるみたい…」ムゥ

リーリエ「勘違い???」

スイレン「…………サトシ、私が妊娠したと思ってるっぽい…」

リーリエ「に、妊娠ですか!?スイレン……いつの間に………」チラッ

スイレン「……言われてみれば、最近のサトシの行動…思い当たる節が……」ウーン

リーリエ「………確かに言われてみれば、スイレンのお腹がぽっこりと……」

スイレン「……ごめんリーリエ。これ、ただのビール腹…」

リーリエ「………そ、そうですか…何かごめんなさい…」

スイレン「……いや…」ズーン

アシレーヌ「シレーヌ」ポン

リーリエ「で、ですがスイレン!良かったじゃないですか!サトシが最近スイレンに妙に優しかったのは、きっとスイレンが妊娠したと思い、スイレンとお腹の子を気遣っての行動ですよ!」

スイレン「そうかも。サトシ…昔っから思い込んだら突っ走るとこあったから……」

リーリエ「……ですね。まったくサトシは…子供のままなんですから…」ヤレヤレ

スイレン「リーリエ、笑いごとじゃないかも…マオちゃんの話だと…サトシ、すごい浮かれてるみたい。子供がデキたと思って」ハァ

リーリエ「そうですか…ですがスイレン。そう言う割には…」ジーッ

スイレン「?」

リーリエ「なんだか嬉しそうに見えますね?」クスッ

スイレン「!」

スイレン「……うん、そうかもね」ニコッ

シロン「コーン!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「イッブイ♪」


ザザーン……

アーカラ島

マオ(あー……スイレンが妊娠はやっぱりサトシの勘違いだったかー)スッ スッ

サトシ「先週スイレンと一緒にタマムシデパートのベビー用品コーナーに行ったんだよ!」

カキ「おぉ!俺もよく、マオとデパートのベビー用品コーナーに行くんだ!」

サトシ「なんていうかさー……今まではそんなに気にしたことなかったけど、生まれてくる子供のことを考えたら、いつまで見てても飽きないっていうか…」ヘヘヘ

カキ「その気持ちわかる……!わかるぞサトシー!!」ウンウン

ピカチュウ「ピカァ!」

マオ(………ベビー用品コーナーに半年後の出産……サトシのことだから、スイレンが私のためにやったことを、スイレンが妊娠したと勘違いしたのかな………?)

サトシ「俺……子供が生まれたらさ………?マサラの家を改築しようと思ってるんだよ」

カキ「ほう……家を改築、か…」

サトシ「うん!ママとバリちゃん…俺とスイレン!それにこれから生まれてくる子供でさ!三世帯になるわけだし、そろそろかなって!」

カキ「まぁ、確かに何れはってカンジだしな!」

カキ「そういえばサトシー!生まれてくる子は男の子なのか?女の子なのか?」

サトシ「あっ!そういえば聞いてないや!後でスイレンに聞かなきゃ!」

カキ「たくっ!お前は!ちなみに家は女の子だぞー?」

サトシ「女の子かぁ…カキの娘って苦労しそうだなー」

カキ「どういう意味だ」

ハハハハハ

マオ「……………」

マオ(うわぁ……サトシ、すっかり盛り上がっちゃってニトロチャージだよ……今さらスイレンの妊娠はサトシの勘違いだって言えない雰囲気…)タラッ

マオ(………ま、この件は私のクチからじゃなく、スイレンのクチから直接言うべきだね)ウンウン

サトシ「……子供が生まれたら……また色んな地方を冒険したいな…」

サトシ「チャンピオンになる前まではスイレンと一緒に色んな地方に行ったりしてたけどさ?最近は忙しくて行けなかったから……」

カキ「サトシ…」

サトシ「へへっ…今度はスイレンと生まれてくる子供と……家族で一緒にさ?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

カキ「家族……か…」フッ

サトシ「あっ、そうそう!スイレンが言ってたんだけどさ?マオとカキも子供が生まれたら…俺たちの家族と一緒に旅行いかないか?家族ぐるみで!」

カキ「なんだそれ!最高だな!」

カキ「おーい!マオー!」

マオ「? なに?」

カキ「今サトシと子供が産まれたら家族ぐるみで旅行にいこうって話をしてたんだ!」

マオ「え!?」ビクッ

サトシ「マオは行きたいとこある?スイレンはやっぱり…ホウエンかなー?」

マオ「………うーん……旅行かぁ…」

マオ「……ジョウト……いや、シンオウとかカロスも行ってみたいかも!」

ピカチュウ「ピカァ」ニッコリ


ワイワイ

>>40
訂正
三世帯→二世帯

リーリエ「……………」ジーッ

ゲッコウガ「コウガ…」ジリッ

リーリエ「っ~~~!!このゲッコウガ可愛いです♪」ギュウ

ゲッコウガ「コウガ!!」アセアセ

スイレン「うん!私自慢のゲッコウガ!サトシとカロスに行った時にゲッコウガのたまごを譲ってもらって、育てたの!ケロマツから!」

スイレン「ちなみに女の子!」

リーリエ「たまごからですか?では、このゲッコウガはスイレンの娘みたいなものですね?」

スイレン「うん、そうかも」ニコッ

ゲッコウガ「/////」テレッ

シロン「コーンコーン」クイクイ

スイレン「あっ、シロンが嫉妬してる!」

リーリエ「ふふっ、わかっていますよシロン?シロンは私とって大切な娘……いや、妹……?うーん…何と言えば…」

スイレン「シロンはリーリエにとって大切な家族!」

リーリエ「はい、そうですね!シロンは家族です!」ナデナデ

シロン「コーン!」

「スイレーン!」

スイレン、リーリエ「!」

サトシ「いたいたー!探したよー!」タッタッタ

ピカチュウ「ピカァ!」タッタッタ

スイレン「サトシ…」

サトシ「! あれ?リーリエ?」

リーリエ「アローラ。お久しぶりですサトシ、ピカチュウ」ニコッ

シロン「コーン!」

サトシ「アローラ!久しぶり、リーリエ!シロン!」

サトシ「スイレンの家に行ったら、スイレンがどっか出かけたって言うからさー!心配したよ!リーリエと一緒にいたんだな?」

スイレン「う、うん!心配かけてごめん…」

サトシ「気にすんなって!リーリエと一緒で安心したよ!」

ピカチュウ「ピカー!」

スイレン「あの…サトシ……」

サトシ「あっ、そうそう!さっきカキのとこ行ってバトルしてきたんだけどさ!」

スイレン「知ってる、マオちゃんから聞いたから」

サトシ「へへっ、それでさー?スイレン!」ニコニコ

スイレン「?」

サトシ「マオとカキにも言ったし……もうリーリエにも言っちゃおうぜ?」

スイレン、リーリエ(まさか……)

サトシ「なぁ、リーリエ!実はさ!」

リーリエ「な、なんですか?サトシ?」

サトシ「へへっ」ポン

スイレン「!」

サトシ「……実は…俺とスイレンに子供ができたんだ」ヘヘヘ

スイレン、リーリエ(やっぱり…)タラッ

サトシ「俺……パパになるんだよ…」ニコニコ

ピカチュウ「ピカー!」パチパチパチ

リーリエ「え、えーと…」

リーリエ(うわぁ…サトシすごい嬉しそうです…とても勘違いだって言えない雰囲気…)タラッ

リーリエ(スイレン…)チラッ

スイレン「………」

サトシ「さっきさ!カキとマオと子供が生まれたらさ旅行にって話を…」

スイレン「サトシ!」

サトシ「ん?なに?」

スイレン「その……その件だけど…」

サトシ「そういえば生まれてくる子って男の子?女の子?」

スイレン「え!?」ビクッ

リーリエ「スイレン!言うなら今しかないです!あのサトシのテンション、早く言わなければ、場合によってはサトシを深く傷つけてしまいますよ!」ヒソヒソ

スイレン「う、うん!」コクリ

スイレン「そのー…妊娠は……」

サトシ「……ま、どっちでもいいけどな」

スイレン「え?」

サトシ「へへへ!男の子でも女の子でもさ?どっちでもいいよ!俺とスイレンの子供なんだ!元気に真っ直ぐ育ってくれれば、それ以上言うことはないよ!」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシ…」ウルッ

リーリエ(うわぁ…最高に言い出しにくい状況ですね…)

シロン「コーン……」

サトシ「へへっ」スリスリ

スイレン「……ちょ!サトシ、何を!!////」

サトシ「なに今さらお腹触ったくらいでテレてんだよスイレーン」ニコニコ

スイレン「で、でも…リーリエの前…/////」カァー

リーリエ「あ、私のことは気にしないでください」ニコッ

サトシ「へへへ……この中に俺たちの子供が……」プニッ

スイレン「ううぅ////」

サトシ「スイレンのお腹プニプニしてんなー」ニコニコ

サトシ「へへへ」プニンプニン

サトシ「………………」プニンプニン

サトシ「……なぁ、スイレン……赤ちゃんいる割にはプニプニしすぎじゃない…?」プニッ

ピカチュウ「ピカァ」

スイレン「あ、当たり前!////」

サトシ「………へ?」

スイレン「だってそのお腹……赤ちゃんじゃなくてビールしか入ってないから!!」

サトシ「………ビール……?」

スイレン「うん、ビール……」コクリ

サトシ「……………」プニップニッ

サトシ「………えぇぇぇぇぇ!!?」

サトシ「び、ビールってあのビール!?」

スイレン「うん…あのビール」コクリ

サトシ「だ、だってスイレン……この間体調悪いって…あれって妊婦さんの症状じゃないの!?」

スイレン「……あの時はちょっと風邪気味で…」

サトシ「……最近お酒やめてたし、スイミングスクールにも行ってたじゃん!あれってお腹の子供のためじゃなかったの!?」

スイレン「……スイミングスクールはその…ダイエットのため////」

スイレン「……サトシにお腹出てきたって言われてショックだったし、いい機会だからお酒もやめようと」

リーリエ「サトシ!女の子に太ったは禁句ですよ!」プンプン

シロン「コーン!」プンプン

サトシ「……一緒にベビー用品見たり、予定日が半年後ってのは……?」

スイレン「……勘違いさせちゃったみたいだけど…それ、マオちゃんのこと」

サトシ「そ、そんな…じゃあ俺が赤ちゃんだと思ってたのはスイレンの贅肉…」

リーリエ「サトシ!!」

サトシ「ご、ごめん…」ビクッ

ピカチュウ「ピカピィ…」

スイレン「その…サトシ、ごめん…勘違いさせるようなことしちゃって…」

サトシ「………いや…」

リーリエ「………えーと、そのー……あまり言いたくはありませんが、夫婦間のデリケートな問題で…その……」

リーリエ「………普通は奥さんが妊娠しているかしていないかくらいは気づきませんかサトシ?」

サトシ「……………」

スイレン「……リーリエ、もういいよ」

リーリエ「で、ですが……」

サトシ「……いや、リーリエの言うとおりだよ」

リーリエ「!」

サトシ「……そうだな、普通に考えればスイレンが妊娠してなかったことくらいわかるよ…それなのに俺、勝手にスイレンを傷つけて…その上、子供がデキたとか一人で舞い上がっちゃって…子供の頃から何も成長してないな…」ハハハ

スイレン「サトシ……」

サトシ「……もしスイレンが本当に赤ちゃん出来てたら、真っ先に俺に報告してくれて、一緒に喜んでくれるハズなのに…」

サトシ「俺、スイレンのことわかってるつもりで、全然わかってなかった…」

サトシ「ごめん!!」ペコッ

ピカチュウ「ピカ」ペコッ

スイレン「……………」

スイレン「……マオちゃんからLINEでだいたいの状況は聞いてる…」

サトシ「……え?」

スイレン「サトシ、私に赤ちゃんがデキたと思って一人で舞い上がってたって!」ズイッ

サトシ「うっ…」

スイレン「……生まれてくる子供のことを考えたらベビー用品コーナーはいつまで見てても飽きない、マサラの家を改築する、子供が出来たら家族で色んな地方を旅したい…えーと、それから…」ウーン

サトシ「も、もうやめてくれよ~!////」カァー

ピカチュウ「ピカピカ」

スイレン「最近サトシ、妙に優しかったのもそのせい?」

サトシ「妙にって……」

スイレン「……勘違いされて勝手に盛り上がられて…すごく恥ずかしかったし困った」

サトシ「……ごめ…」

スイレン「ふふっ」クスッ

サトシ「?」

スイレン「嘘でーす♪」ニコッ

サトシ「……え?」

スイレン「……ちょっと恥ずかしかったし、困ったのは本当!でも…」

スイレン「……赤ちゃんがデキたと思って……すっごく喜んでくれるサトシを見てたら…」

スイレン「嬉しかった!とっても!」ニコッ

サトシ「スイレン……」ウルッ

スイレン「あっ、サトシ!泣いてる!そんなんじゃ立派なパパにはなれないよ?」ジトー

サトシ「な、泣いてないよ!」ゴシゴシ

スイレン「よしよし」ナデナデ

サトシ「こ、子供扱いすんなよー!」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコニコ


マオ「良かったねー…スイレン!」グスグス

カキ「………サトシの後を追ってきたら…何がどうなってるんだ???」

リーリエ「夫婦っていいですねー…」ポー

マオ「リーリエならすぐにイイ人見つかるよ!」

リーリエ「は、はい!私にもいつか、ギャロップに乗った王子様が~!!」キラキラ

カキ「王子様って……リーリエ、少し自分の歳を……」

マオ「アホ!!」ペチ

カキ「いだっ!」

シロン「ゴン!!」グルル

リーリエ(サトシもカキも完全に尻に敷かれていますね…)



スイレン「それでねー?サトシが……スイレン、俺…スイレンを……」

リーリエ、マオ「うんうん!!」ワクワク

サトシ「や、やめろよスイレン!」

マオ「ちょっとサトシ!今いいところなんだよ!」

リーリエ「邪魔しないでください!」

サトシ「い、いや…だって…」

カキ「サトシ、ガールズトークに割って入るのは野暮ってもんだぞ?」ポン

サトシ「他人事だと思って…」

ピカチュウ「ピカー!」

ナギサ「ブイ!」

ワイワイ

サトシ「……つーか、何処行くの?」

スイレン「みんなで博士の家行くって話じゃなかった?」

マオ「いーからいーから!」

カキ「黙ってついてこい」ニッ

サトシ、スイレン「?」

ガヤガヤ

リーリエ「………ふふっ、つきましたよ?」ニコッ

スイレン「! ここって……」

サトシ「ポケモンスクール……」

ピカチュウ「ピカァ!」

アシレーヌ「シレーヌ……」

サトシ「うおー!なつかしー!」キラキラ

スイレン「…マオちゃん、リーリエ…これってどういう…」

「やっときたね!サトシ、スイレン!」

サトシ、スイレン「!」

マーマネ「僕待ちくたびれちゃったよー!!」

トゲデマル「マキュキュ!」

サトシ「マーマネ!?」

スイレン「トゲデマル!?」

ピカチュウ「ピカー!」

>>15
訂正
カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタ家で飲み会させてもらってるし」

カスミ「まー、スイレンとは親友だからね!よく、アンタの家で飲み会させてもらってるし」

>>37
訂正
スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をするための口実らしい」

スイレン「………アセロラが言うには…私たちにゆっくりアローラ旅行をしてもらうための口実らしい」

サトシ「ははっ!マーマネー!久しぶりだなー!」

スイレン「アローラ!久しぶり、マーマネ!」ニコッ

マーマネ「うん、サトシもスイレンも元気そうで良かったよ!」

サトシ「つーかマーマネ!この間テレビでマーマネ見たよ!今すっげーことしてんだってな!」

マーマネ「ま、まぁね////」テレッ

サトシ「スイレンと二人で話してたんだ!よくわかんないけどマーマネすげーな!って!」

スイレン「そうなの!マーマネ、難しいこと言ってて、何が何だかチンプンカンプンだけどすごいってサトシと話してたの!」

マーマネ「そ、そう…どうも…」アハハ

カキ「あいつら…あれでホメてるつもりか?」ヤレヤレ

マオ「そういうカキはこの間テレビでマーマネが話してたこと理解できたのー?」ジーッ

カキ「……いや、全然…」

マオ「アハハ!実は私も全然だったけどねー?」

マーマネ「聞こえてるよ…」

リーリエ「だ、大丈夫ですよマーマネ!私はちゃんと理解できましたから、落ち込まないでください!」アセアセ

マーマネ「ありがとうリーリエ」ホロリ

トゲデマル「マキュキュ!」スリスリ

ピカチュウ「ピカカ!」スリスリ

マーマネ「あっ、そうそうサトシ!ここでサトシたちを待ってたのは僕だけじゃないんだよ!」

サトシ「え?」

「サトシー!ピカチュウー!」

サトシ「……この声…」

ロトム図鑑「久しぶりロトー!」ヒュー

サトシ「ロトム!」

ピカチュウ「ピカァ!」

ロトム図鑑「サトシー!ボクと離ればなれで寂しかっ……」

サトシ「……会いたかったよ…ロトム…」ギュッ

ロトム「ロロ?」ビビッ

ロトム図鑑「サトシー!少し抱きしめる力が強いロト!」

サトシ「ごめん…もう少しだけ…」ギュゥ

ロトム図鑑「……やれやれ、サトシにはやっぱりボクがついてないとダメみたいロト」

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

リーリエ「ふふっ、ロトムに少し嫉妬しちゃいますかスイレン?」

スイレン「そ、そんなことない!」

マオ「大丈夫だよー、リーリエー!スイレンはいっつもサトシにああやって抱きしめられながら、愛の言葉を囁かれてるもんねー?」

リーリエ「おぉ…!スイレン、その話詳しく!」キラキラ

スイレン「い、いつもじゃない!からかわないでマオちゃん!/////」カァー

キャー キャー

カキ、マーマネ「……………」

カキ、マーマネ(何か会話に入っていきにくい雰囲気だな…)

トゲデマル「マキュキュ」コロコロ

「まったくお前らはいくつになっても変わらないな」

サトシ「!」

ククイ「よぅ!サトシ、スイレン!」

バーネット「アローラ!大きくなったわね!」ニコッ

スイレン「…ククイ博士…!バーネット博士!」

バーネット「ふふっ、スイレン!主婦業はどう…?って、さすがに結婚して2年ならもう馴れたか?」

スイレン「はい、ちょっと大変だけど……やりがいはあります!」

バーネット「…そうね?自分で選んだ大好きな人の為ですもんね?」クスッ

スイレン「ま、まぁ////」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ククイ「サトシー!お前の活躍はテレビでいっつも見てるぞ?立派になって……」

サトシ「ククイ博士……」ウルッ

ククイ「……サトシ…」

ロトム図鑑「サトシー!どうしたロトー?涙なんか流して?どこか痛いロトー?」

サトシ「わかんない…わかんないよ…でも…」グスッ

サトシ「……ククイ博士にホメられたら……涙が…勝手に…」グスグス

ククイ「……サトシ、お前は俺の自慢の息子だ。胸をはれ!そして…」ポン

ククイ「困ったことがあったらいつでもこい!」

サトシ「………うん!」ゴシゴシ

ピカチュウ「ピカピ…」

バーネット「ククイくん……サトシがチャンピオンになってから2年間ずっと…サトシが出てる番組を必ず録画してるのよ?」クスッ

スイレン「ククイ博士、親バカ!」

バーネット「ふふっ、そうね?」

スイレン「……でも…血は争えないと思う…」

バーネット「え?」

スイレン「だってきっと…サトシも親バカになるから!」ニコッ

バーネット「……うん、きっとそうね?」ニコッ

教室

ワイワイ

サトシ「へへっ!この教室、懐かしいなー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「サトシはよく、居眠りしてた」フフフ

サトシ「……そんな昔のことは忘れたな」

ククイ「サトシー!どうせなら授業もしてくか?」

サトシ「……バトルの授業なら…」ハハハ

バーネット「ふふっ、今日は二人のために特別に教室を貸してもらったけど…ごめんなさい?お酒は無しでいいかしら?」

カキ「大丈夫です!いや…むしろ、マオは妊婦なんで、お酒なんてとんでもない!!」クワッ

スイレン「おぉ、マオちゃん!愛されてる!アツアツ」ニヤニヤ

マオ「……そ、そんなんじゃないって!///」

リーリエ「さっきの仕返しですか?スイレン」クスッ

スイレン「サトシも飲んだら倒れちゃうからいらないよね?お酒」ニコッ

サトシ「スイレンだってダイエットでお酒やめたんだろ?丁度いいじゃん!」

ロトム図鑑「サトシー!スイレン!夫婦喧嘩はイワンコも食わないロトー!」

ピカチュウ「ピカピカ」コクコク

マーマネ「……ねぇ、リーリエ。後で二人で飲まない?僕、いいお店を知って…」ヒソヒソ

リーリエ「すみませんマーマネ。私、明日は早いので」ニコッ

マーマネ「そ、そうなんだ…」ガクッ

トゲデマル「マキュキュ」ポン

サトシ「おぉー!この料理、すっげーうめー!」モグモグ

ピカチュウ「ピカァ!」モグモグ

マオ「マオちゃん特製、サトシとスイレンアローラ大歓迎スペシャル料理だよ!」

カキ「どうだー?サトシー!マオの料理はー?羨ましいだろー?」ニヤニヤ

サトシ「うん、美味いよ!スイレンの料理の次にな!」モグモグ

マオ「……やれやれ、サトシもカキもいつまでたっても子供だね?」ハァ

スイレン「うん、まったくもって同感!」ハァ

リーリエ(と、言うわりには二人とも嬉しそうですね?)モグモグ

サトシ「あっ、そういえばさリーリエ!」

リーリエ「? なんですか?」

サトシ「グラジオってどうしてんの?」

リーリエ「お兄様ですか?」

サトシ「そうそう!この間さー!グラジオにカスミのLINE教えてやったのに、返信こないんだよー!」

マーマネ「え!?グラジオもカスミとLINEしてるの?」

カキ「なんだマーマネ?その言い方だと、お前もカスミとLINEしてるみたいだな?」

マーマネ「え、えーと…実はその……」

スイレン「ちなみにサトシはマーマネとグラジオの他にも後二人教えてる。カスミのLINE」

マーマネ「え!?」

カキ「…マーマネ!ここが男の見せ所だぞ!!好きな子をゲットしたいなら、ライバルを蹴散らしてでも……」

マーマネ「……べ、別にそんなんじゃ……」

マオ「アハハ、だってさー?いいのー?リーリエー?」ニヤニヤ

リーリエ「? 何がですか?」

マオ「ドンマイ、マーマネ」

サトシ「んでさー、リーリエ!グラジオの話なんだけど…」

リーリエ「ああ…!そうでしたね!論理的結論からいいますと、今お兄様は……」

リーリエ「カロス地方にいます」

シロン「コーン!」

サトシ「グラジオがカロスに?」

スイレン「なんで?」

リーリエ「はい、あれは……遡ること半年前のアローラリーグ決勝戦」

サトシ「ああ!あのアセロラとのアローラチャンピオンの座を賭けたバトルな!俺とスイレンもテレビで見てたよ!すっげー燃えたよな!」

カキ「ちなみに俺たちは生で見たぜ!」

マーマネ「リーリエが特別席を用意してくれたんだ!」

サトシ「マジ?いいなー!俺も生で見たかったなー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

スイレン「……………」

マオ「……スイレン?」

リーリエ「……で、その決勝戦ですが……お兄様はアセロラ相手に惨敗してしまい…」

ロトム図鑑「せっかくサトシが燃える決勝戦だと言っていたのに、惨敗だと言い切ってしまったロト」

リーリエ「……お兄様は…その決勝戦で己の未熟さと世界の広さに気付き、武者修行の旅に出たんです!」

サトシ「武者修行……グラジオ……」

リーリエ「お兄様は言っていましたよ!次こそは必ずアセロラに勝つ……そして……もし、サトシに会ったら伝えておいてくれ」

サトシ「!」

リーリエ「俺は強くなって帰ってくる!サトシ、お前よりもな、と!」ビシッ

シロン「コーン!」

サトシ「へへっ!グラジオ…!」ウズッ

ピカチュウ「ピカァ!」

マオ「てことはリーリエは連絡とってるんだ?」

リーリエ「はい、時々ですが」

カキ「それからグラジオはどうしたんだ?もうカロスに行ってから結構たってるだろ?」

リーリエ「えーと……実はですね…お兄様……あれからカロスチャンピオンに挑み…」

マーマネ「え!?カロスチャンピオンに!?」

スイレン「サトシ、カロスのチャンピオンって…」

サトシ「ああ…」

サトシ「ユリーカか!」ニッ

カキ「カロスチャンピオンに挑んでどうなったんだ!?」ワクワク

リーリエ「……見事ボロ負けしたようです」ハァ

スイレン「踏んだり蹴ったり…」

リーリエ「お兄様は暫くカロスで修行するから帰らないそうです」

マオ「まさかカロスチャンピオンに勝つまで帰ってこないつもりなの!?」

リーリエ「そこまでは…お兄様は昔から勝手な方ですからね?」クスッ

シロン「コーン」

カキ「そういえば決勝戦といえばアセロラ!あの強さはヤバかったな!」

サトシ、スイレン「!」

マーマネ「うん、バトルの強さもそうだけど、何と言ってもあの気迫!」

マーマネ「いや……もはやあれは気迫と言うよりも鬼迫と言うべきかな?」フフフ

マオ「なにが鬼迫よ!上手いこと言ったつもりー?女の子になんてこと言うのよマーマネー!」ジトー

マーマネ「いやぁ……ハハハ…僕はそんなつもりじゃ……」

サトシ「ねぇ、アセロラ…そんなにすごかったの?」

マーマネ「すごいなんてもんじゃないよ!あれはバトルの鬼だねー!」

マオ「まだ言う?」ジロッ

マーマネ「ご、ごめん……」

リーリエ「ですが実際、お兄様は完全にアセロラに気圧されていましたからね…」

サトシ「あのグラジオが!?」

カキ「ひょっとしたらアセロラ……今ならサトシよりもバトルが強いかもな?」ニヤニヤ

サトシ「マジ…?」

スイレン「…………」

リーリエ「大丈夫ですよスイレン」ヒソッ

スイレン「リーリエ……」

リーリエ「私はアセロラと仲良くしているんですが…スイレンが不安に思うようなことをアセロラは絶対にしません。心配しないでください」ニコッ

スイレン「リーリエ…ありがとう」ホッ

マオ(あー……それでスイレンはさっきからアセロラの話題が出ると不安そうな顔してたのかー)

マオ(まったく、私にも相談してくれればいいのに!スイレンったら水臭いんだから!)

マオ「サトシ!何があったかは知らないけどさ、スイレンを不安にさせるようなことしちゃダメだよ!」

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカピィ」

サトシ「…………」

サトシ「あのさ…」

リーリエ「なんですか?」

サトシ「いや…アセロラのことなんだけど…変な噂を聞いたんだ」

リーリエ「変な噂?」

サトシ「うん、なんかテレビに出たがらないとか、人付き合いを嫌がるとか……俺の知ってるアセロラとはちょっと違う印象で…」ハハハ

マーマネ「あー……確かにネットの掲示板でそういう風に書かれてるのは見たことあるかも」

カキ「マーマネはともかく…サトシまでそんな噂信じてるのか?」

サトシ「い、いや!俺は勿論信じてないよ!昨日直接会った時は俺の知ってるアセロラだったし!」

サトシ「……ただ…何でそんな噂が流れてるのかなって…ちょっと心配になって…」

リーリエ「す、スイレン!勿論今のサトシの発言は友達としてってことです!決して他の意味は……」ヒソヒソ

スイレン「うん、わかってる。それに…私も気になる。その噂!」

マオ「んー……まぁ、確かに前みたくしょっちゅう会うってことは無くなったかもねー」

サトシ、スイレン「!」

カキ「アセロラも2年前にいきなりチャンピオンを目指すって言い出してからは、ほとんどポケモンバトル一筋みたいなとこがあったからな」

マオ「もうサトシがビックリーリエになっちゃうくらいだったよー」

スイレン「2年前……」

カキ「でもまぁ…何ヵ月に一回は俺とバトルしにくるぞ」

マオ「そしてバトルが終わったら、私が作ったモーモーミルクを贅沢に使った料理をおいしー!って言いながら食べてくんだよ!」

カキ「だから別に人付き合いが悪いってことはないんじゃないか?」

マオ「そうそう!まぁ…確かにしょっちゅう会う間柄じゃなくなっちゃったけど…アセロラもチャンピオンで忙しいし、それは仕方ないよ!」

サトシ「そ、そっか」ホッ

ピカチュウ「ピカー!」

リーリエ「私……アセロラとは親しくさせて頂いてるんですが…」

サトシ「そうなのかリーリエ!」

リーリエ「はい、2年前にアセロラがチャンピオンを目指すと言い出した時にはゼンリョクでサポートさせて頂きました」

リーリエ「あの時のアセロラには…言葉では言いあらわせられない強い意志を感じたんです!」

スイレン「強い意志……?」

マオ「あー、リーリエよくアセロラとお泊まり会とかやってるもんねー」

サトシ「お泊まり会……そんなに仲いいのかリーリエ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

リーリエ「はい!先程のアセロラがテレビに出たがらないと言うのは本当です!アセロラは……自分がチャンピオンとして特別に持て囃されたり、注目されるのが嫌だったようですので…」

マーマネ「じゃあ、なんでチャンピオンになったのさ」

リーリエ「……メディアの規制は私がアセロラに頼まれてやったことです」

サトシ「マジかよ。アセロラもそうだけど、リーリエもすげーな」

スイレン「リーリエ、まるでアセロラの敏腕マネージャー」

リーリエ「それ程でも////」テレッ

マーマネ「僕はアセロラとは、みんなといる時くらいしか会ってないかな?」

カキ「まぁ…マーマネの場合は仕事が忙しくて、俺らですらほとんど会えないからな」

マオ「結局噂なんて、誰かが面白おかしく尾ひれ背鰭を付けてるもんだよ!蓋をあければこんなもん!」

カキ「だな。他が何を勝手なことを言っているかは知らないが、俺が知っているアセロラは、昔と変わらないアセロラだ」

サトシ「カキ…マオ…」

リーリエ「ですが…論理的結論からいいますと、そのような噂が流れているのは不愉快です!!」

リーリエ「即刻、ネットに規制を……」

スイレン「リーリエ、怖すぎ」

サトシ「……まぁ、でも…安心したよ」ホッ

ピカチュウ「ピカァ!」

ククイ「よう!思い出話はとびはねるくらいはずんでるか?」ガラガラガラ

サトシ「! ククイ博士!バーネット博士!」

スイレン「どこいってたの?てか、それはなに?」

ククイ「ふふふ、聞いておどろけー?これはだな?」

バーネット「スクリーンよ!それと、家から持ってきたククイくん秘蔵の2年前のサトシがカントーチャンピオンになった時のデータ!」

サトシ「いっ!?」

ピカチュウ「ピカァ!?」

バーネット「ククイくんが今ここで上映会するってきかないのよ!」

ククイ「お、おいバーネット!余計なことは言わなくていい!」アセアセ

スイレン「ククイ博士、やっぱり親バカ!」

マオ「へぇー?あの時のかー!」

マーマネ「あの時はみんなでカントーまで応援に行ったよねー!」

リーリエ「はい!あの時の興奮は忘れません!」

サトシ「ハハハ…参ったな…」

カキ「サトシ!せっかくだ!一緒に見ようぜ!」

サトシ「えーと……」

ピカチュウ「ピー」

スイレン「ほらほら、サトシ。座って」ポンポン

サトシ「お、おう……」

ククイ「じゃあロトム!このデータをよろしく頼む!」スッ

ロトム図鑑「お任せロトー!むむむ……?」ビビビ

ロトム図鑑「博士ー!これ、サトシとスイレンの結婚式のデータも入ってるロトー!」

ククイ「お、おい!言うなロトム!せっかくのサプライズだったのに!」

サトシ、スイレン「!?」

スイレン「ちょ…////」

サトシ「お、俺!外の空気吸ってくるー!」ピュー

ピカチュウ「ピカピィ!」タッ

ククイ「お、おい!待てサトシ!ピカチュウ!」

カキ、マオ、リーリエ、マーマネ、バーネット(逃げたなサトシ)



サトシ「たくー!ククイ博士にも困っちゃうよなピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカー」

サトシ「……なぁピカチュウ……昼間の話じゃないけどさ?もし俺に子供ができたら……」

サトシ「なれるかな?ククイ博士みたいな立派なパパに」

ピカチュウ「ピカピ…」

「サトシ!」

サトシ「!」

スイレン「…もう、いっつもいっつも私を置いて飛だして!」ハァ

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「スイレン……」

スイレン「…そんなんじゃ、ククイ博士みたいなパパにはなれない」ジトッ

サトシ「き、聞いてたの?」ハハハ

スイレン「うん、バッチリ」ニコッ

スイレン「サトシ、色んな意味ですぐに突っ走るのは変わんない。子供の頃から」ジーッ

サトシ「ハハハ…かもな?俺ももう少し大人になんなきゃー…」

スイレン「……だから…私はサトシからは目が離せない。これも……ずっと変わんない」

スイレン「子供の頃から…ずっと!」ニコッ

サトシ「スイレン…」

スイレン「…ねぇ、サトシ…昼間の話…私とサトシに子供がデキたらって」

サトシ「あー…あれは勘違いして悪かっ……」

スイレン「サトシは……何してあげたい?その子に!」

サトシ「……え?」

サトシ「……………うーん…そうだな~……とりあえずは……」

サトシ「一緒にポケモンバトルしたり、遊んであげたりしてやりたいよ!」

サトシ「最初のポケモンはやっぱりピカチュウがいいかなー?」ナデナデ

ピカチュウ「ピカァ♪」

スイレン「ふふっ、サトシらしい!」ニコッ

サトシ「スイレンは?」

スイレン「うーん…私は……やっぱり釣りかな?それと……一緒に泳いだり…バルーンの練習したり……」

サトシ「ははっ、スイレンらしいよ」

サトシ「だったら……アシマリもゲットしなきゃな?それと、イーブイも!」

スイレン「うん、そうだね!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「ブイッ」

サトシ「なぁスイレン!もし男の子が生まれたらさ!」

スイレン「!」

サトシ「……ポケモンバトルを教えて……ジムや島巡り!んで、チャンピオンで行く行くはポケモンマスター!」

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「あっ、でも……女の子だとしても…」

スイレン「女の子だったら断然コンテスト!」ビシッ

サトシ「いっ!?」

スイレン「バルーンやZ技を教えて……ホウエンやシンオウのコンテスト…カロスのポカロンにも出場させたい!」

スイレン「当然、私とサトシは娘の晴れ舞台は皆勤賞!どこのコンテストでも…絶対に見に行くの!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「ああ…それもいいかもな?」ニッ

ピカチュウ「ピカァ!」

サトシ「まぁ、でも…」

スイレン「……うん、その子が自分で選んだ道が一番!」

サトシ「……子供が生まれたらさ?また色んな地方を旅したいな?」

スイレン「……うん、サトシと私とその子……親子三人で…」

サトシ「……色んな場所で、色んな人やポケモンと出会って……」

スイレン「……三人でバルーンの中に入って、色んな地方の海もお散歩したい!」

スイレン「それで……釣るの!カイオーガ!」

サトシ「へへっ、スイレンは子供の頃からそればっかだな?」

スイレン「サトシだって…」クスッ

スイレン「……きっとサトシに似たら…バトルバトルーで、一直線な子になっちゃう…いつでも!」

サトシ「……子供と二人で嘘ついて俺をからかうなよー?スイレン」

スイレン「さぁ、それはどうでしょう?」フフフ

サトシ「おい」

スイレン「……でも…きっとサトシに似たら太陽みたいにあたたかい子になる!」ニコッ

サトシ「スイレンに似たら海みたいに澄んだ子になるな…」

スイレン「……私とサトシの子なら…心配ない!どんな子でも!」

サトシ「ああ、俺とスイレンの子なら…絶対に元気で真っ直ぐな子だよ!」

スイレン「……ずっと一緒」ギュッ

サトシ「当然だよ。家族だからな」ニッ

ピカチュウ「ピカピカ」ニコッ

アシレーヌ「シレーヌ!」

ナギサ「ブイッ♪」

教室

バーネット「ついこの間まで……」

バーネット「この教室で授業を受けていたあの子たちがあんなに立派になるなんてね?」

ククイ「ああ、子供たちのせいちょうほど嬉しいものはないよ」

バーネット「そして…またあの子たちも親として、子供たちに何か大切なものを伝えていくのね…」

ククイ「時の流れはフシギダネ、ってな」

ロトム図鑑「サトシとスイレンのツーショット保存ロト!」パシャッ

ロトム図鑑「後で二人にみせてやるロト!」

ククイ「スイレンの顔がふんかするからやめてあげなさい」

ロトム図鑑「ロ?」

バーネット「ふふっ」クスッ

カキ「ん?マオ…その袋はなんだ?」

マオ「あー、これ?さっきスイレンからもらったやつだよ!」

マオ「ちょっと早いけど、サトシとスイレンから出産祝いのプレゼントだってさ!」

カキ「な、なに!?なんでそれを早く言わないんだ!」バッ

マオ「こらっ!それをあけるのはスイレンとサトシが来てから!」

カキ「す、すまん…つい…」

マオ「たくっ!」

ヒラッ

マーマネ「ん?」

リーリエ「マオ、スイレンから貰ったお祝いの袋から何か落ちましたよ?」

マオ「え?」ヒョイッ

マオ「これは…」

カキ「ん?なんだその紙?予約券とか書いてあるな?」

マーマネ「"マサラタウンのスイレン様"って書いてあるね?スイレンが何か予約したのかな?」

リーリエ「これは…」

マオ「ふふっ、スイレンったら…こんな大事な物を袋から出し忘れるなんて…やっぱり少し抜けてるとこあるね?」

リーリエ「ですね?」クスッ

マーマネ「女子ばっかりで盛り上がってなんなのー?」

カキ「おいマオ!それって何の予約券なんだ?」

マオ「カキ~!よくベビー用品コーナーに行くわりには、こんなのも知らないの~?」ジトー

カキ「え?」

マオ「これは…赤ちゃんのガラガラに好きな絵をプリントして、オリジナルのガラガラを作れる予約券だよ」

マーマネ「オリジナルのガラガラ?」

カキ「な、なに!?そんな素晴らしい物があったなんて!!」

リーリエ「それにしても………やはり、論理的結論からいいますと、あの二人は似た者夫婦ですね?」クスッ

マオ「うん、そうだね…どうやら気が早いのはサトシだけじゃなくて、スイレンもだったみたいだよ」クスッ

マオ「……スイレンが頼んだガラガラのデザイン…」スッ

マオ「"サトシの帽子を被ったピカチュウ"と"前髪がスイレンのイーブイ"か」




おわり

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