鬼娘「>>2と戦う」 (71)
【鬼ヶ島】
鬼娘「暇だなぁ 待てど暮らせど誰もちっとも退治しに来ないよ」
鬼娘「待ってるのも飽きたしたまにはこっちから出向こうかな >>2のところに行こう」
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狼(赤ずきんの)
鬼娘「ごめんくださーい 殺し合いをしに来ました」
狼「デュフフwwwwww待っててね赤ずきんたんwwwwwwwwwwww」
鬼娘「うわきも」金棒
狼「おっとwwwwwwwwいきなり入ってきてご挨拶ですなwwwwwwwコポォwwwwwwwwwwwww」回避
狼「拙者愛する赤ずきんたんとの逢瀬の準備に忙しいのでwwwwwちょっと人外娘に構ってる暇はwwwwwwwwwwwないwwwwwwwwってwwwwwwwいうかwwwwwwwwwwwwww」
鬼娘「喋り方の気持ち悪いロリコンだったんだ 食べるってそっち?」
狼「礼儀のなってない極東の人外猿にはwwwwwwwwwwwwww安価下ですぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
狼「昇ォォー竜ゥー裂破ァァァッッ!!!」ドギャァ ドギャァ
鬼娘「おお速い」ブロッキング
狼「鬼発生のこいつを初見で止めたですとwwwwwwwwwwwwww」三発目
鬼娘「しゃがみ見てから判別余裕でした」金棒
狼「割り込ッ」ドゴシャァッッ
鬼娘「何流なんだい それ? 同門はいるのかな 君よりもっと強い人に会ってくるから教えて」
狼「待ってくだされwwwwwwwwwwww待ってwwwwwwwwwwwwwww殺さないでwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
鬼娘「負けたんだから死ななきゃだめだよ」
狼「安価下するからwwwwwwwwwwwwwwww命wwwwwwwwwwwwwだけはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
鬼娘「はい?」
狼「引っ掛かったなアホがwwwwwwwwwwwwwwwwwこういう事態に備えてwwwwwwwwwwwwwwww拙者は腹に核爆弾をwwwwwwwwwwwwww飲み込んでwwwwwwwwwwwwwおっwwwwwwwwwwwwwたのwwwwwwwwwwwだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
狼「本番前の練習wwwwwwwwwwwwwwwwwww赤ずきんたんと一体化するためだったのですがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこうなっては致し方wwwwwwwないwwwwwwwwwwwwwwwコポォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
鬼娘「核爆弾ねえ 要は爆発に巻き込まれなければいいんでしょう?」安価下
狼「ファッ!?」
鬼娘「フンハァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!」
狼「何ですとwwwwwwwwwwwwwふかくこしをおとした強烈なせいけんづきでwwwwwwwwwwwwww空間にwwwwwwwwwwwwww歪みがwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
狼「吸いwwwwwwwwwwwwwww込まwwwwwwwwwwwwwwwれるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwウボァーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ぎゅーーーーーーーーーーーーーーーん
鬼娘「果し合いが大好きなわたしへの当てつけなのかな それは」
鬼娘「あの技を磨けばわたしにも通用するかもしれなかったのに そういうことされると本当がっかりするよ」
安価下「でもトドメ刺そうとしてたじゃん」
鬼娘「そう言わないと本気で来てくれないからみんな」
鬼娘「こんにちは 次は君が相手してくれるの」
豚狼「ぶふぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッ」吐息
鬼娘「うおあ!」ビュォオオオオオオッ
豚狼「兄者を殺ったな 確かにあれは倒錯が過ぎる男だった 修行を怠け童女に現を抜かすから肝心の戦闘力が疎かになったのよ あの体たらくでどう狩人を突破するつもりだったのやら」
豚狼「だが拙者は違うぞ 己の肺活量一本で獲物を仕留めることに命を懸けている」
鬼娘「すごい 台風みたいだったよ」wktk
豚狼「先日も東京タワーの解体に手を貸してきたところだが あの吹撃を喰らっても後退るだけとはな……強者とお見受けしたッ!」スゥゥゥゥウウウウウウウウゥゥゥゥゥ
鬼娘「かかって来い 安価下で迎え討とう」
鬼娘「はぁぁぁぁあああああッ……!!」溜め
豚狼「(凄まじい気配! あれが解き放たれればただでは済むまい 良くて消し炭)」
豚狼「(撃つ前に決めるッ!!!)」ブォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ
鬼娘「ぐっ 浮かされッ―ー」
豚狼「そのまま第三宇宙速度で太陽まで吹っ飛ばしてやる!!!!」
鬼娘「本当にそうなるかもっ……ただ」
鬼娘「その前に君の負けが確定した」
豚狼「!!!」
鬼娘「滅!!」
鬼娘「波ォー動拳!!!!」バシュゥーーーーーーッッ
豚狼「見事っ……」
ドッグァァアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァアン
鬼娘「大分吹っ飛んでるなあ あの息に波動拳の反動で物凄い勢いだ」ひゅーん
鬼娘「勝敗が直接確認できなかったのは心残りだね……どこへ行くんだろう……あ 落ちてきた」
スタッ
鬼娘「ここは 【安価下】?」
鬼娘「スタッていうかドボンだった」ぶくぶくぶくぶく
鬼娘「あれ 海の中なのにラブホみたいな建物が……」
下女「あっお客様よ! 肌が赤いわ! スプライサー?」
下女「Mrバブルスを呼んでこなきゃ!」
下女「エレノアお姉さまああー! 変なのが来たあああ!!」
乙姫「それには及びません 騒がしいわ静かに」
下女「はい乙姫様!」
鬼娘「なになに どこなのここ……息出来てるし」
乙姫「亀に乗らずにきたのですね? 潜水艦では来れない場所だというのに」
乙姫「遠い所から遥々ようこそおいでくださいました ゆっくりしていってね」
鬼娘「歓迎してくれるのは嬉しいけど調子狂うなあ」
乙姫「なにか欲しいものはある? 玉手箱は切らしているしやめたほうがいいわよ」ふふ
鬼娘「じゃあ【安価下】がいいな」
乙姫「ええどうぞ 自慢のお酒です」
鬼娘「言ってみたけど本当に作ってるんだ 海の中なのに地酒っていうのも面白いね」
乙姫「さ 一献」
鬼娘「ありがとう お姫様もほら一緒に飲もう」
乙姫「いえ 私は……」
鬼娘「ほらっ かんぱーい!」
乙姫「……乾杯」
鬼娘「飲んだ飲んだ……あれみんな潰れちゃった」
鬼娘「ん お姫様?」
乙姫「【安価下】」
鬼娘「お姫様だってそうじゃない げふぅ~」ゲェェェェップ
乙姫「わ 私はあんまりお酒に強くないのです……だからお酌だけにしとこうと思ったのにィ……」うぇっぷ…
鬼娘「ふふん ちょっとこっちおいで」ぐい
乙姫「きゃっ」
鬼娘「貴女、いい身体してるわね……(なあんちゃって)」スリ
乙姫「や やだ……」
鬼娘「(あれお姫様ウブー)」
乙姫「その……あの……」
下女「しつれいしまーす お酒とお料理のお代わりに……あっ乙姫様がぁ!!」
鬼姫「あっやべ」
下女「こんのおレズ鬼いい!! ホーネット行けえ!!!」plasmid
鬼姫「【安価下】」
乙姫「えぇっ!」
下女「ふざけるな乙姫様はノーマルだああああ!!! インフェルノ!」炎
下女「ウィンターブラスト!」氷雪
下女「エレノアお姉さま早くきてー!! きてー!!」EVE不足
鬼姫「ガチで。」ブゥゥゥゥンブゥゥンブンブンブンブゥゥゥゥン
乙姫「だって 女の人同士でだなんて……」
鬼姫「愛に性別なんて関係ないよ」ブーーーーーーンブーーーン
鬼姫「ごめんちょっと蜂引っ込めてくれる?」
下女「はい」
下女「はいじゃないが」
下女「殺せえ殺せええええ!」
乙姫「ま 待ちなさい!」
下女「乙姫様!?」
鬼姫「返事を聞かせてくれる?」
乙姫「【安価下】」
鬼娘「あちゃあ 振られちゃったか」
下女「ああ 残念でしたね……」
下女「てめェどっちの味方だ?」
下女「ざまあ! ざまあ! ごーほーむおーがびィっち! すくりゅーゆー!」
乙姫「いきなりは ちょっと……」
鬼娘「いいよいいよ お友達でもOKしてくれて嬉しいな よろしくね」
乙姫「はい こちらこそ」
鬼娘「それじゃあそろそろ行こうかな また来てもいい?」
乙姫「いつでもいらしてください」
下女「気をつけて! また来てね!」
下女「乙姫様が言うならしかたがないわ」
下女「帰れ! 帰れ! ふぁっきゅーレズびィっち!」
鬼娘「お付きさんブレないなあ」
鬼娘「やっぱり我が家が一番落ち着くなあ」
【安価下】「頼もう!!! 鬼ヶ島が主はここかァ!!!!!」
鬼娘「来たね いらっしゃい」
かぐや姫「命のやり取りに餓えし者がおわすと聞き月面基地よりアポロ111号で馳せ参じたァ!! いざ死合わんッッ!!!!」
鬼娘「どこから突っ込めばいいのかわからないけど とりあえず女の子の挑戦者は初めてだな」
鬼娘「いいよ おいで」
かぐや姫「アームストロング流奥義!! 【安価下】!!!」
鬼娘「スクリューパイルドライバー??? そんな貧体でわたしにかけようっていうの?」
かぐや姫「月面基地の科学力はぁああああああああああああああああああああああああああああ」蒸着
アーマード・カグヤ「宇宙一ィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!」ガッキィィィイイイイン
鬼娘「嘘ぉ 機械の鎧?」
AC「月での私闘では無敗を誇るこのわたくし"堅きサイクロン"の一撃必殺技を受ゥけてみよォォォオオオオオオ!!!!」グワァァァッ
鬼娘「凄い馬力 抜けられない……」ガシッ
AC「はあああああああああッッッッッッ!!!!!!!」
鬼娘「ッ」
ドッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ
鬼娘「か は……ッ……!」
AC「はーッはッはッはッはッはッ!! 鬼ヶ島の鬼破れたり!!!! お前を地上最強ロードへの鏑矢とするのだァ!!!!!!!」
鬼娘「いい……いい一撃だった……」ユラァ
AC「ぬッ! まだ立つかッ! 落着角度まで完璧にこれが決まって立った者は月にはおらなんだ」
AC「賞賛に値するッ!! しかし地獄がいまだ終わらぬという話でしかないぞ鬼よッ!!!!」
鬼娘「この前の忍者といい現代兵器なんてゴミくずだと思っていたけど これならこっちも本気で行ってよさそうだね」
鬼娘「いざ! 【安価下】ッ!!!!」
鬼娘「はぁああああッッ!!!」ビキビキビキ
AC「筋肉が膨れ上がってッ……」
鬼娘「行くぞッ!!!」瞬歩
AC「速いッ」
鬼娘「せええエいッ!!」
AC「ふんんぬうううううアッッ!!!」
ガッシィィィィイイイイイイィィィィィッッッ
鬼娘「握り砕くッッ!」ググググググググ
AC「超筋力といえど所詮は生身よッ 鉄と肉との剛性の差は如何ともし難かろう!!!」ギギギギギギギギギギッギ
AC「唸れェ我が愛機ィィィィイィ猛れよモーターァァァアアアアアアア!!!!」握潰
バキ ベキ ボキボキゴキバキ
鬼娘「っ ぐぅッ!」
AC「畳みかけるッ!! 観石鉢ヘッドバッド!!!」頭突
AC「蓬莱バンカー!!!」杭撃
AC「火鼠ボンベ!!!」火炎放射
AC「ドラゴンレッキングボール!!!」鉄球
鬼娘「ッ……だが遅い 鉄球はマズかったね!」バッッッ
AC「スワローシェルファンネル」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
鬼娘「! 邪魔な……」
AC「トドメだッ……赫奕拳!!!!」
ドヅゥゥッッッッ
鬼娘「――――――」
AC「心臓破裂は不可避……立ったまま逝ったか……動力系に異常 スーツはここまでだな」解除
AC「スデゴロのみで通していたわたくしに搭載武装までも使わせるとは やはり地球には強者が犇めいて……」ガギッ
AC「? スーツを解除できない そこまで無理をさせていたか?」
鬼娘「……やるねェ……」
AC「!!!」
鬼娘「機械のことはよく分からないけど……」
鬼娘「掴まれたままじゃ戻せないんじゃないのかな 腕」グッ
AC「馬鹿な 確かに正中線を捉えたはず!!?」
鬼娘「それはわたしの大胸筋だ」
AC「だいっ――!?」グルンッ
鬼娘「しぃえァおらぁぁぁああああああッッッッ!!!!!!」投
AC「上空に 投げッ――ふ ふん それがどうしたというんだ ブースターをッ」
鬼娘「全力でぶん殴るとねェ 沈んじゃうんだよ」
鬼娘「島がさ」グァッッッッッッ
AC「う うぬおああああああッ!!!!!!」
ドゴッシャアアァァァァァァァァァァァアアアアァァァァァアアアアアアアアアァァァァァァアアアァァァァァアアアアァァァァァアアアアアッッッッッッツツッツッッッッッッッッ
かぐや姫「……だ 脱出間に合って良かったぁ……はうう 勝てると思ったのにぃ……!」ビクビク
鬼娘「いやいやいい線行ってたよ どうしたの 鎧無くなった途端借りてきた猫みたいになっちゃって」
かぐや姫「あのアーマーが無いとダメなんですぅ私ぃい……やっぱりこんな穢れまみれの蛮族の惑星になんか降りてくるんじゃなかったぁぁあ……」エグエグ
鬼娘「【安価下】」
かぐや姫「いえ おじいさんだけですけど……えっなんで知ってるの」
鬼娘「いやなんとなく言ってみただけ まだ健在そうだったから 蛮族の惑星とかひどいなあバーバリアンだから反論できないけど」
鬼娘「お爺ちゃんが心配してるなら早く帰った方がいいよ なにか手伝おうか」
かぐや姫「じゃあ日本の竹林まで送って行ってもらっていいですか……アーマードカグヤ壊れちゃったから……」
鬼娘「え 日本?」
かぐや姫「はい日本ですぅ……」
鬼娘「なおのことひどいなあ蛮族呼ばわり……」
かぐや姫「あっ違うんです! そのぉ 月の教育というか インプラントで直接思想を植え付けるのがデフォなので 私やる側だから職業病っていうかぁ……」
鬼娘「お月様こわい」
鬼娘「ごめんね発電機のメンテまでしてもらっちゃって オンチだから助かるよ」漕
かぐや姫「いいえこれぐらいは……でも自家用の発電機が原子力ってどうなってるんですか鬼ヶ島」
鬼娘「中に死体とか入ってたでしょ よく平気だったね」
かぐや姫「ししししし死体い? そんなの見ませんでしたけど」
鬼娘「なら良かった 溶けちゃったのかな」えっちらおっちら
かぐや姫「……ところで 手漕ぎ船って本土までどれくらいかかるんですかぁ……?」
鬼娘「お話してたからのんびり漕いでただけだよ 急ぐ? 沖縄から北海道まで五分で往復できるよ」
かぐや姫「ええええ……」
かぐや姫「ん あれはなんですか?」
鬼娘「【安価下】だね」
かぐや姫「外から見ただけでオランダ人って分かるんですか? まだ遠いからはっきり見えません……」
鬼娘「あれ 知らない? フライング・ダッチマン号って言えば分かるかな」
かぐや姫「!! じゃあオーランド・ブルームに会えるんですかぁ!? どうしようどうしようサイン貰わなきゃ!」
鬼娘「一応幽霊船なんだけど怖がらないんだね あとそれは映画の話だから……」
鬼娘「ほら もうちゃんと見えるんじゃない」
かぐや姫「わくわく……ってなんじゃありゃあ!?」
船長「おー鬼女ぁ 久しぶりだなァ外出るのか」
鬼娘「久しぶり こちらヘンドリック・ファン・デル・デッケン船長 幽霊船の船長をやってる幽霊だよ」
かぐや姫「なにあれぇ は 帆船に潜水艦とか軍艦とか漁船とかタンカーとかのパーツが色々くっついた気持ち悪いキメラ船になってる……そんな非ィ科学的な……」
船長「沈没した船を有効利用しとんだよォ カッコいいだろォ?」
かぐや姫「なんで沈まないんですか!?」
船長「もう沈んでるからこれ以上沈まないよ ガハハ」
船長「どこ行くんだ? 近くまで乗っけてくかァ?」
鬼娘「いいの 悪いね」
船長「俺は 海の 男だからな!! ガハハハハハハハ ケープタウン以外ならどこへでも連れてってやるぞ」
鬼娘「じゃあ行こう ほら手」ギュ
かぐや姫「あ ありがとうございます……本当に沈みませんか」
船長「観光用にこしらえた船首三連カノン砲とかあるけど見てく?」
かぐや姫「わああ!! クラーケンは? クラーケンは呼べますか!?」
船長「呼べるよォ 装置もレプリカじゃないのがちゃあんとあるぞォ」
かぐや姫「鬼さんありがとうございました! ちょっと見学に行ってきますね!!!」ダダダダダダダダ
鬼娘「元気だなあ」
船員「船長! 船長どちらへ!?」
鬼娘「どうしたの」
船員「あっ鬼ヶ島の姐さんお久しぶりです 実は【安価下】が近づいてきてまして」
鬼娘「ええ それはマズくない」
ズズゥゥ……ン
鬼娘「もうか」
船員「速過ぎてソナーで捉える頃には既に向こうの確殺距離だったんです!」
鬼娘「銛はまだ取ってある?」
船員「いいんですか助かりますけど」
船長「なんの騒ぎだァ!! 観光案内が台無しじゃあねェか!!」
鬼娘「リヴァイアサンだって 丁度よかったお腹空いてたから」E:銛
船長「クラーケン呼ぶか?」
鬼娘「イカ焼きにしていいならどうぞ 蒲焼きの準備しといてくれると嬉しいな」ドボン
船長「おーい聞いたな サルベージと七輪の準備だァ!」
かぐや姫「えぇ……」
鬼娘「泳ぎは好きじゃないんだ 筋肉は脂肪より重いから……」ぶくぶくぶく
リヴァイアサン「何 あなた……私の邪魔をするというの?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
鬼娘「縄張りの話をするならこの辺は海上自衛隊のだと思うよ」
リヴァイアサン「その船だって喜望峰の辺りでしょうが! 単純に色んな船が合体してるせいで浮かんでるだけで凄くうるさいのよ!! 安眠妨害!!!」
鬼娘「そうなんだ」
鬼娘「ところで強そうだね ちょっと遊ぼうよ」
リヴァイアサン「は 水中で海竜とやり合おうだなんて 極東の猿は筋肉ばかりで脳味噌が入っていないのね!!!」ゴォァッッ
鬼娘「楽しみ……【安価下】ッ!!」
リヴァイアサン「ガァァアアアアアァァァァッッッ!!!!」咬
鬼娘「ふッッ!!」ガヂッッッ
リヴァイアサン「あははは! 顎を押さえてみせたのは褒めてあげるけどいつまでサザエさんのエンディングが続けられるかしら!? タマァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!」ギギギギギギギィィギギギギ
鬼娘「(これは こっちの方が手っ取り早いかもしれない)」緩
リヴァイアサン「緩めたわね 貰った!!!」
バグン
リヴァイアサン「げうっぷ 他愛ない」げふ
リヴァイアサン「所詮は陸生生物 私を倒したければ艦娘でも連れてく るの ね……ぇッ……ゥ……」
鬼娘「ネーミングはなんとかならなかったのかなあ」腹ン中
ボッゴァァァァアアアアアアアアァァァァァァァァンッッッッッッッッ
かぐや姫「ひやああ すごい水しぶき!!」
船長「随分デカい海ヘビだな」
リヴァイアサン「ごァ……ッ……」
鬼娘「腹は開通したみたいだね よっと」スタッ
船長「おう おかえり」
かぐや姫「無事でしたか……ってくさい!」ぅぇ
鬼娘「ひどい」
鬼娘「けどもっとひどいことになるかもだから中に入ってた方がいいと思うよ」
かぐや姫「??」
リヴァイアサン「」
バァアァァァァァアァァァアアアァンッッッ
リヴァイア」
バァアァァァンッッ バァァンッ
リヴ」
バァンバァンバァンバァンバァンバンバンバンバンババババババババbbbbbbbbbbbbbb
鬼娘「準備しておいてくれた?」
船長「早すぎらァまだだよ できたら呼ぶからゆっくりしてな」
鬼娘「ありがとう じゃあ休んでようか……あれ」
かぐや姫「みっ ミンチ肉にぃいっ」
鬼娘「どんなお肉だって食べる前はああなんだから 気にしない気にしない」
かぐや姫「はやく帰りたいです……」
かぐや姫「また乗りたいですっ!!」
船長「到着だァ 一泊二日のご利用ありがとうございましたァ~」
鬼娘「ありがとう船長 良かったね楽しかったみたいで 美味しかったでしょ?」
かぐや姫「月は代用食ばっかりですから調理風景とかなくて 新鮮な食べ物やっぱりいいですね!」
鬼娘「それで竹林ってどこにあるの」
かぐや姫「【安価下】です! よろしくお願いします!」
鬼娘「中国のしかもウイグル自治区じゃん 思いっきり内陸だし……」
かぐや姫「だから航行中に改造して空飛べるようにしたんですっ!」
船長「じゃああぁぁぁぁぁまぁぁぁぁたぁぁぁなぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
鬼娘「ドップラー効果がかかったまたななんて初めて聞いた」
鬼娘「なんにもないよ 竹林なんてどこに」
かぐや姫「地元の人達も気付いてないと思います」
かぐや姫「月に帰った時やっかみがあるとおじいさん大変だろうからっていくつか贈り物をしたんですけど……」つリモコン
鬼娘「偉い人とかに送ったっていう不老不死の薬のことでしょ」
かぐや姫「不老不死??? そんなのありえないじゃないですか 冷凍睡眠ポッドです送ったの」
かぐや姫「で おじいさんに送ったのが――」ポチ
ブイィーーーーン
鬼娘「不毛の山岳地帯に竹林が……」
かぐや姫「特製のステルス迷彩です! 高度な欺瞞性能を持ちながらなんと内側にいても外が見える優れものなんですよ!!」
鬼娘「……すごいの それ?」
かぐや姫「じゃあまず透明になるとはどういうことかってところから説明しますね」
鬼娘「やめて……船の中でも聞いたけどそれ頭が痛くなるんだってば」
警報『不明なアクセスによるステルスフィールドの解除を確認』
鬼娘「えっ」
かぐや姫「あっ 防衛装置つけてるの忘れてた」
警報『侵入者確認 排除します 去ィ死ィ吧ァァァ!!!』ガチャガチャガチャガチャ
かぐや姫「気を付けて! 茂ってる竹とタケノコの何本かはカモフラージュされた自立機動レーザー砲台です!」
鬼娘「マジ?」
かぐや姫「【安価下】対策が欲しいって言ってたから奮発したんですうう それが裏目にでるなんてえええ」
鬼娘「筋肉!!!!」ビスビスビスビスビスビスビスビス
かぐや姫「(レーザー防いでる……)」
竹砲台「」バチバチ
警報『損害甚大 機能停止……』
かぐや姫「まだ作動してるってことは来てるんだ帝さま」
鬼娘「ロリコンにコールドスリープなんてもの渡すから……」
鬼娘「ええ じゃあスクラップにしちゃったけど大丈夫かな」
かぐや姫「大丈夫すぐ直せますから」ガチャガチャ
鬼娘「どこから工具を 姫っていうかメカニックだねもう」
竹取翁「おいコラ人様の防犯設備になにさらしとんじゃボケそこのリーペンクイツ……ってぐーややんけ! いつの間に帰ってきたんや!?」
かぐや姫「おじいさん!」
竹取翁「どーぞ 粗茶ですが」
鬼娘「あ はい」
かぐや姫「おじいさん ただいま!」
鬼娘「初めまして友達です ごめんねあれ壊しちゃって」
竹取翁「かまへんかまへん いやーいっぺん解放軍にハッキングでダウンさせられたことあったんでとにかく落ちたら警戒モードになるよう弄ってたんですわ」
鬼娘「なるほど」
かぐや姫「月から見てたよおじいさん! 竹産業から初めて竹取コングロマリットにまで成長させたのは本当にすごいです! 今は宇宙事業に力を入れてるんですよねっ?」
竹取翁「ホントはこっちから会いに行くつもりやったんやが いやはやカッコつかんなぁ」
鬼娘「あの 寿命……」
かぐや姫「長寿インプラント」
竹取翁「体はクローンなんですわ 記憶をロードして平安時代から長生きしとるんや ……む」ビコーン
かぐや姫「?」
鬼娘「何か来る」
竹取翁「レーダー並みとは恐れ入るで そう そしてその頃からなっがい付き合いなのが――」モニターon
帝『ジジィィィィイイイイイイイ!!!! 今日こそ貴様の科学力をかぐやたん再会のため余に献上してもらうぞをををををををををを!!!!!!』ドドドドドドドド
かぐや姫「ポッドに入ったまま……なんですかあれ 改造されて蜘蛛みたいな足が生えてる……」
鬼娘「アンドーナッツ博士呼んでこよう」
竹取翁「チッ ステルスがダウンしたからここもダメや 引き払わんと」
帝『くんくん……くんくん……これはっ おおおおおこれは!!!!!!!!!!!!』
帝『にほいがする!! 竹林からお前の加齢臭に交じって鉄と油が染みた十二単の香りが漂ってくるぞォ!!! いる!!!! かぐやたんがいる!!!!!!!!!!!!!』
帝『かぐやたああああああああああああああああああああああん出てきてええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』ザシザシザシザシザシザシザシザシ
かぐや姫「うっっわ……」
竹取翁「基本ワープなんやけど 流石に砲塔が無いと運転開始まで時間稼げそうにないな……」
鬼娘「任せて」バッ
帝『かぐやたッ――なんだ貴様 鬼か! なぜ中国に鬼が!?』
鬼娘「やあキングP 強そうなマシーンだね」
鬼娘「ちょっと遊ぼうよ」金棒
帝『余とかぐやたんの逢瀬を邪魔立てしようというのだなァァ……? ふざけるなァァァアアアアッッ人外!!!!!』
帝『ならばこちらにも考えがあるぞゥお!? 今すぐそこをどかなければ平安時代から連綿と続く世界の影のエンペラーである余の力を以て【安価下】してくれるわァ!!!!!!!』
鬼娘「なんだって……?」
帝『素に銀と鉄 礎に石と契約の大公 祖には我が大師シュバインオーグ 降り立つ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出で 王国に至る三叉路は循環せよ――』
鬼娘「……?」
帝『実はそこまで詳しく知らんのだ 以下省略!』
帝『汝三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来たれ 天秤の守り手よぉおお!』
犬「ワンッ!! ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!」
猿「ウキーキーキキーキキキキキーキキィィー!!!」
雉「キジィィーーーーーッッッ!!!!!」
帝『急速解凍ッ!! 細胞リジェネレイトッ!!!!』プシューーーー
帝「とォーーうッッッ!!!!」シュバッッ
スタッ
帝「さぁ……鬼退治の時間であるぞ」抜刀
鬼娘「へえ へえええ そうきたか」
鬼娘「いいね いいよすごくいい 烏帽子の桃太郎なんてわくわくさせるなあ」
帝「待っていてくれかぐやたん……余は必ず鬼の手からそちを救い出しッッ!!」
帝「そして添い遂げ 日本昔話で帝『素に銀と鉄 礎に石と契約の大公 祖には我が大師シュバインオーグ 降り立つ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出で 王国に至る三叉路は循環せよ――』
鬼娘「……?」
帝『実はそこまで詳しく知らんのだ 以下省略!』
帝『汝三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来たれ 天秤の守り手よぉおお!』
犬「ワンッ!! ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!」
猿「ウキーキーキキーキキキキキーキキィィー!!!」
雉「キジィィーーーーーッッッ!!!!!」
帝『急速解凍ッ!! 細胞リジェネレイトッ!!!!』プシューーーー
帝「とォーーうッッッ!!!!」シュバッッ
スタッ
帝「さぁ……鬼退治の時間であるぞ」抜刀
鬼娘「へえ へえええ そうきたか」
鬼娘「いいね いいよすごくいい 烏帽子の桃太郎なんてわくわくさせるなあ」
帝「待っていてくれかぐやたん……余は必ず鬼の手からそちを救い出しッッ!!」
帝「そして添い遂げ 改題した"最強無敵不死身愛の戦士帝列伝 ~新約かぐや姫 桃太郎伝説~"として日本昔話で市原悦子さんにナレーションしてもらうのだッッ!!!!」
鬼娘「面白そうだね それじゃあまず市原さんを呼んできてくれる?」金棒
帝「犬! 猿! 雉! 鬼娘に【安価下】アタックをかけるぞ!!」
帝『素に銀と鉄 礎に石と契約の大公 祖には我が大師シュバインオーグ 降り立つ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出で 王国に至る三叉路は循環せよ――』
鬼娘「……?」
帝『実はそこまで詳しく知らんのだ 以下省略!』
帝『汝三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来たれ 天秤の守り手よぉおお!』
犬「ワンッ!! ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!」
猿「ウキーキーキキーキキキキキーキキィィー!!!」
雉「キジィィーーーーーッッッ!!!!!」
帝『急速解凍ッ!! 細胞リジェネレイトッ!!!!』プシューーーー
帝「とォーーうッッッ!!!!」シュバッッ
スタッ
帝「さぁ……鬼退治の時間であるぞ」抜刀
鬼娘「へえ へえええ そうきたか」
鬼娘「いいね いいよすごくいい 烏帽子の桃太郎なんてわくわくさせるなあ」
帝「待っていてくれかぐやたん……余は必ず鬼の手からそちを救い出しッッ!!」
帝「そして添い遂げ 改題した"最強無敵不死身愛の戦士帝列伝 ~新約かぐや姫 桃太郎伝説~"として日本昔話で市原悦子さんにナレーションしてもらうのだッッ!!!!」
鬼娘「面白そうだね それじゃあまず市原さんを呼んできてくれる?」金棒
帝「犬! 猿! 雉! 鬼娘に【安価下】アタックをかけるぞ!!」
帝「喰らえっキビ団子ッッ!!」
鬼娘「あんな大げさな魔法で喚んだのに結局餌で操ってるの ちょっとがっかりだな」ブオン ベチャッ
鬼娘「ホームラン ああ金棒についちゃった」
帝「原点からして餌付けだろうが! そぅおら畜生ども食いたきゃかかれェェーーーッッ!!!!」
犬「アァァァ――――ムパンチ!!!」ローラーダッシュ
猿「インファイト!!!!」威力120闘防御↓↓
雉「たっぷり礼をしてやるぜ!!!」チャージ弾
鬼娘「あははは」金棒
犬猿雉「」ドグチャァッッッ
帝「そこだ」シュバッ
鬼娘「なにが?」ガキン
ギギギググググググググ
鬼娘「ん あれ死なない」鍔競り
帝「細胞活性化技術よ 身体能力の増強はそのほんの一端にすぎぬがなァ!」ギャリィン
鬼娘「近づくためだけに大道芸を見せてくれたんだ かわいそうに」
帝「余を間合いに入れるためだけの布石よ彼奴らめは 我が刀の錆となれい!!」
鬼娘「よっほっ おお結構強い チャンバラでわたしと切り結ぶなんて」ガギンガギン
帝「とどめだ!!!」
鬼娘「わたしは別にこのままでもいいんだけど いいのかな? なにか忘れてない」
帝「何? はっ――!!」
バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ
竹取翁「転送準備完了!!」
かぐや姫「鬼さん オッケーです! 早く!」
鬼娘「わたしの勝っちー」ひらひら
かぐや姫「え なんで手を振って――」
帝「ふざけるな!! そうはさせるかァァァアかぐやたあああああああああん!!!!」
鬼娘「ディーフェンス ディーフェンス」
帝「かッ……かくなる上はぁぁぁああああああぁぁぁぁッッッッッッッッ!!!!!!!!」【安価下】
かぐや姫「鬼さんっ!」
鬼娘「また遊ぼお姫様 楽しかったよ」
かぐや姫「そんな 待っ」
バシュン
鬼娘「さあてと これで集中して――」ドズッッッッ
鬼娘「あれ」ブシュゥッ
帝「余の邪魔立てをするのみならず 真剣勝負でよそ見とは……その慢心が命取りと知れい」グリィッ
鬼娘「……う゛っ ぐふ……」ヨロ
帝「本気を出しておらぬのがそちだけだと思うたか これだけは使いとうなかったが致し方あるまいッ……」妖刀装備
帝「ここまで不快な思いをしたのは久方ぶりだぁぁぁあああ!!! 腸が煮えくり返って憤死しそうだぁぁああああああぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
帝「ぬしは殺す!!! くびり殺す!!!! 決めたァ!!!!! かぐやたんの嫁入り道具はぬしの素ッ首じゃあああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
鬼娘「道具じゃないじゃんよ それ……う げほッ……」ブンッ
帝「ふん」バシュッ
鬼娘「!! 金棒がっ――」真っ二つ
帝「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ズバババババババババババババババ
鬼娘「うぁあああああッ!!」ズシャァァァア
ドズン……
鬼娘「ぐ……う…………」
帝「腰を下ろしこうべを垂れよ 鬼の分際たるぬしに抱き首をさせてやろうというのだ はようせい」
鬼娘「あはは……参ったな……いるもんなんだね 強いやつは…………痛いけど 楽しい……楽しかった」
鬼娘「いいよ わたしの負けだ……落としなよ」スッ
帝「一端の口を利くでない 化生が」ヒュンッ
【安価下】「待ったァァーーーーッッッ!!!!」
鬼娘「っ……?」
ギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラ
帝「あれは……解放軍の59式戦車?」
59式≪かわせ 鬼女ッッ!!!!≫機銃掃射
鬼娘「!!」バッ
ズダダダダドドドドドドドドドドドドドドチュインチュインチュィンチュィンチュィンチュンチュンチュンチュンチュンチュン
帝「機関銃とはな だが」ギギギギギギギギギギギギギギギギン
帝「妖刀に身を委ねた余を止めるには もはや不足ッ!!!」無傷
59式≪分かってるよ≫砲塔指向
帝「ぬ!」
ズッッドォォオオオオオオオオォォォォオォォォーーーーーーーーーーン
鬼娘「行った? ふう ああ 死ぬかと思った久しぶりに……」
鬼娘「耳おかしくなる……やっぱり現代兵器なんてあれだよ くそだよ」
59式≪でもその現代兵器で助かったじゃねーか 捨てたもんじゃないだろ?≫キューポラ開放
鬼娘「君は……」
桃太郎「ヒーローは遅れてくるもんだぜ」
キュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラキュラ
桃太郎「いやそうなんだけどさ 途中から代々の家業にも一つ任務が加わったんだよ」つ包帯
鬼娘「帝」ぐるぐる
桃太郎「世界中で時の権力者から敵視されてる されてきた あいつキモいけどかなりヤバくてさ」
桃太郎「ご先祖がなんかの拍子で手ェ貸した時にお願いされたのが運の尽き 今や桃太郎一族は世界中で分家の分家の分家って広がっちゃてロリコン狩りの血筋だよ」
桃太郎「俺んとこの家はここに根付いてるから中国政府の支援を受けてる こいつなんかも毛沢東から賜った一家の相棒だよ」
鬼娘「ええー……それで放っておかれてたの?? そんなあ そんな理由でか ええー……」
桃太郎「あいつは世界の危機だからなあ 不倶戴天の敵が大人しくしてる以上は他ってなっちゃったんじゃない」
鬼娘「待っていたのに」
桃太郎「だからほら 来ただろ」
鬼娘「こうじゃないよ はあ まったくもう」
鬼娘「でもま いいや 分かった あいつの行った場所は分かる?」
桃太郎「派手に動いてるおかげでロリコンレーダーが今日はビンビンだからな 手伝ってくれんの?」
鬼娘「わたしのライフワークを奪ってた」
鬼娘「あとロリコンはキモい 収監されて囚人にお尻を掘られるべきだと思う それになにより」
鬼娘「強い」ニィ
鬼娘「行かない理由がないよね」
桃太郎「おっかねー」
鬼娘「よし怪我治ったほら出発 なんだっけ パンツァーフォー?」
桃太郎「あいよ……いざ最終決戦の地【安価下】へだ!」
ビュオォォォォォォォォォォォォォオオォォオォ……
鬼娘「ふふん ロケーション完璧」
桃太郎「引きこもってたにしてはボキャブラリー豊富だよなあんた」
鬼娘「色んなのが来たからね 変な軍隊とか 忍者とか かぐや姫とか」
鬼娘「桃太郎以外」ジト
桃太郎「はいはい……」
帝「来たか……化生に小童」
帝「待っておったぞ」
桃太郎「このためにわざわざ人払いをしたのか? どうやった」
帝「今の世の為政者は特に札束で頬を叩かれるのが好きなのだ」
帝「それに気位が無い 日の本の国も落ちたものよ」
桃太郎「へん 弱腰の日本人らしーぜ」
鬼娘「ああそっか 殆ど中国人なんだっけ」
帝「頭を冷やした……しかしぬしだけはどうしても殺さねば気が済まん それは変わらぬ」
帝「ようやっと見つけたかぐや姫を逃がしてくれたその罪は 万死に値する……去ね 化生」抜刀
鬼娘「妖刀が馴染んでるみたいだね」
帝「霊山での瞑想が効いたというところだろう 今度は首を落とすぞ」
帝「素手か 化生の鬼には似合いだ……」ジャキ…
桃太郎「なんだあの気迫……やっぱタダもんじゃねーな 軍隊でも呼んどくべきだったか」カシャン
59式≪援護するぜ 死ぬなよ赤鬼≫
鬼娘「そっちこそ」
59式≪でも素手はきついんじゃないのか どうすんだ≫
鬼娘「大丈夫だよ」
鬼娘「秘策があるから」【安価下 LAST】
鬼娘「来ぉぉぉぉぉぉぉぉいッッ 金棒ぉぉおッッッッ!!!」指パッチン
ヒュォアアアアアアアァァアアアッッ
帝「! 後ろからなにか来るッ!!」ガギィィン
59式≪何か飛んできて 弾きやがった? 死ねオラァ!!≫ズドドドドドドドドドドドドドドド
帝「ふんぬあああああああッッッ!!!!」ガギンギンギンギンギンギンギギギギギギ
59式≪マぁシンガンの弾ァ叩き落としながら近づいて来るだとォッ!≫弾切れ
帝「斬 鉄 ッ!!」
鬼娘「下がってて」援護防御
ズバァァァアアッッ
鬼娘「ちっ 爆肉剛体でも駄目か」ブシュッ
帝「骨まで断てんとは!」
帝「ぬァらば同じ個所へ太刀を重ねるまでよッ――なんだ!? また飛んできて」
ガギンッッッ
帝「これは 金棒か?」
ヒュンヒュンヒュンヒュン パシッ
鬼娘「あーあ使っちゃった これ鬼ヶ島の柱なんだ」金砕棒
鬼娘「崩れちゃってるだろうなあ でもご先祖様も納得してくれると思うから 本気中の本気でやらせてもらうね」
帝「鬼に金棒というわけか? 笑止! 得物に因って得意になるなど 三流の心得よッ!!!!」
鬼娘「来い 強者」
鬼娘「私を楽しませろ」
帝「叩ッ斬るッッッ!!!!!」ヒュァッッッッッ
鬼娘「叩き潰す」ゴォッッッッッッッッ
ザシュッッ
桃太郎「なッ――鬼!」
鬼娘「――――」
帝「ふふはは……ふははははは!! 化生が!!! 肉を斬り 骨をも断ったぞ!!! これでこそ胴太貫よ!!!!!」
鬼娘「こ……れで……もう」
鬼娘「刀は 振れない」
帝「…………!!!!!」
鬼娘「さらばだ」ブ ォ ン
ドゴッシャァアアアァッッ
鬼娘「骨を断たせて」ヨロ
鬼娘「命を 砕……」グラァ
ドズゥンン……
桃太郎「おいっ おいしっかりしろ!」
桃太郎「起きろやったんだぞ! こんなロリコン野郎と共倒れになる気かよ!? おい しっかり――――」
鬼娘「(……ああ……意識が 遠く……でも……)」
鬼娘「…………た……のし かっ……た…………な」
それが希代のロリコン 帝の最期だった
肉のペーストと化した死体はリジェネレイトによって蠢き蘇ろうと試みていたが
中国の桃太郎が責任をもって処分した 一番近いゴミ処理場はこの戦いの余波で活性化した富士山の火口であった
鬼娘の危機を知り 海底は竜宮城から乙姫 月からはかぐや姫
そして影の世界的脅威たる帝を倒したことにより各国の力添えもあって 鬼娘は一命を取り留めた
意識を取り戻した鬼娘は地獄の閻魔とどう戦ってやろうかなどと考えていたが
期待に胸を膨らませて目を開けた時 視界に入った友人達の安堵する顔を見て そちらの楽しみは延期になったのだなと察した
暗殺拳を源流とする格闘術を兄とともに修めていた(割に使わなかった)狼は再戦を熱望していた
望むところだと答える鬼娘であったが 周りから帝の件を聞くと狼は"お前より弱い奴に会ってくる"と残して消えた
兄のことを聞いたが音信不通とのことだった 帝の影響でこれからの昨今ロリコンは一層風当たりが強くなる 生きていても末路はお察しだろう
泣き腫らした顔をからかうと 乙姫は"またそうやってからかうんですから"と泣き笑った 脈あり?
下女は相変わらず騒々しかったが その内容はそっちから友達になったのだから乙姫様を悲しませるなというものだった
だが元気が出て超能力が使えるようになるとかいう注射器は遠慮した
かぐや姫と竹取翁が鬼娘の回復に一番貢献したと言えるだろう
ガタガタ揺れる戦車では運べないからと突貫修理のアーマードカグヤで駆け付けて 治療が受けられる場所までひとっ飛びに運んでくれたのだ
ストーカー被害の解消を思えば礼の内にも入らないという二人の見舞い品は宇宙食だった
嬉しかったが不味かった
今や空をも股にかけるキメラ船フライング・ダッチマン号の船長は富士山へのとんぼ返りの際も実は戦車運搬のために同道していた
鬼娘の狩りを参考にして海竜などのジャイアントキリング漁法を確立した彼らは食品業界に参入する腹積もりとのことで 見舞い品に試供品のウミヘビステーキを持ってきた
これは美味かった というのを正直に伝えたらかぐや姫は拗ねた
一先ずの回復を見届けると 桃太郎はふらりと去っていった
伝言があった"殺し合いじゃなしに遊びに行っていいなら顔を出してもいい 勝負相手は他の人見つけて"
そんなん詐欺だよと怒る鬼娘だったが 血族のうち強いとされる人間がリストアップされたメモを残していったので留飲を下げた
生贄である
金砕棒が失われたことで崩壊した鬼ヶ島は各々からの援助で無事再建された
ニュー鬼ヶ島に帰ってきた鬼娘は再び遊び相手が現れるのを待つことにしたが
戦い以外の趣味を見つけた彼女の元には 以前より来客が多くなった
おわり
もしかして地獄だか世界の理だか転生だか題材にした安価ss書いたことある?
>>67
いや ない
当時の仕事がキツくてエタった安価スレが一個だけだけど そういうんじゃなかった
安価取ってくれた人たちありがとう 毛沢東はすまんキャラが分からんかってん堪忍な
ところで鬼っ子の抜けるやつ知らん?
あと和服物で最後まで脱がないAVとかない? コスプレで売ってるのに途中で脱がしやがると監督の鼻にローション詰めたくなるよね
そっか
結構昔書かれたやつだし別人だろうな
キャラわかんねえ上に版権でさえないやつは性格適当でいいんだぜ
キャラ安価くらいは守るっていう心持ちが大切
しんどうの鬼の母娘と姉妹シリーズ
話数多い
単行本一冊レベル
コスプレもの自体あんま好きじゃない
脱ぐなら全部脱げや派
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