ちなつ「そういうわけで、ゆるゆりがもし４コママンガになったらどうなるか」
　　　　
ちなつ「４コママンガじゃなくて、４レスＳＳでお送りしまーす」

ちなつ「それでは、どうぞ！」

あかり「いきなりな始まりだね？」

『始まり』


(ごらく部の部室)


ｶﾞﾗ

ちなつ「こんにちはー」

あかり「あ、今日はちなつちゃん」

ちなつ「あれ？結衣センパイと京子センパイはまだ来てないの？」

あかり「うん、まだだよ」

あかり「ちなつちゃん、みんな来るまで何してよっか？」

ちなつ「あれ？あかりちゃん」

あかり「ん？」

ちなつ「居たんだ」

あかり「いきなり一話目からひどい！？」

『存在感』


あかり「いきなりひどすぎだよちなつちゃん！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

ちなつ「冗談だってば、あかりちゃん」

ちなつ「けど、これから京子センパイと結衣センパイが来たら」
　　　
ちなつ「あかりちゃん、もっと目立たなくなっちゃうねー」

あかり「そ、そんなさも当たり前のように言わないでよ･･･」

あかり「よ･･･よーし、それじゃ今の内に目立っておかないと！」

あかり「みなさーん、私、赤座あかりでーす、ゆるゆりの主人公でーす」

ちなつ「そして、私は･･･」

ちなつ「吉川ちなつでーす！中学１年生でーす」

ちなつ「それじゃ、魔女っ娘ミラクるんのモノマネしまーす」

ちなつ「変身！魔女っ娘ミラクるん、きゃーるるーん♪」

あかり「あかりより目立たないで！？」

『集合』


ｶﾞﾗ

京子「よーっす」

ちなつ「あ、京子センパイ今日はー」

あかり「あ、京子ちゃん」

結衣「やぁ、遅くなった」

ちなつ「あ、結衣センパーイ、待ってましたよー」

あかり「結衣ちゃんも･･･」

京子「あ、あかり」

あかり「ん？」

京子「居たんだ」

あかり「それはもういいよ！？」

『ごらく部活動』


京子「さーてと、今日は何すっかなー」

結衣「いつもみたく、マンガ読んで終わりだろ」

ちなつ「そうですねー」

あかり「マンガ読むのって、ガマンガできないねー。なんちゃってー」

京子「たまにはみんなでジョギングとかしない？」

結衣「何でジョギングなんだよ」

ちなつ「京子センパイが１番やらないやつじゃないですか」

あかり「ジョギング？」

あかり「え、えーと･･･。いきなりジョギングなんて、ショッキングー。なーんちゃってー」

京子「そ、そんな事ないって。私はみんなの健康を思って･･･」

結衣「そ、その前に、お前は日ごろの夜更かしを」

ちなつ「え、ええ･･･」

あかり「うーん･･･。ジョギング、ジョギング･･･」

京子「ど、どうしたんだあかり？」

ちなつ「きっと、みんな揃って一人だけ目立たなくなっちゃうのを警戒してるんですよ･･･」

結衣「だ、大丈夫だってあかり、そんな警戒しなくっても･･･な？」

『せっかくだし』



京子「お、そうだ。せっかくの４レスＳＳなんだしさ」

京子「ここからみんな、１レスづつ使って自己アピールしよう！私たちちょうど４人だしさ」

結衣「じ、自己アピールって、お前そんな急に」

ちなつ「一人１レスづつ使ってですか？」

あかり「え？あ、あかり緊張しちゃうよぉー」

京子「１レス使って、思いっきりアピールするチャンスだぞー？じゃ、まず私から」

京子「どーも！私、歳納京子でーす！」

京子「ごらく部の部長でーす！はい、じゃ次結衣ね」

結衣「あ、ああ･･･。ど、どうも船見結衣です。えーと、特技はゲームで･･･」

結衣「お、おいもういいだろ。はぁ、恥ずかしいな」

ちなつ「あ、じゃ次は私ですね。私、吉川ちなつでーす！」

ちなつ「将来の夢はアイドルでーす。はい、じゃ次はあかりちゃん」

ちなつ「･･･って、あれ？ここで４レス目じゃありませんか？」

あかり「あかりの番は！？」

『せっかくだし２』


あかり「もー、ひどすぎだよぉ！」ﾌﾟﾝｽｶ

京子「わ、悪い悪いあかり、ついうっかりしてた」

京子「お詫びに、次から３レス全部あかりが使っていいからさ」

あかり「え？次からからあかりが全部使っていいの？」

結衣「良かったねあかり」

ちなつ「ほらあかりちゃん、思いっきり目立てるよ？」

あかり「よーし！じゃあ･･･」

あかり「あ、ど、どうも赤座あかりでーす！中学１年生でーす」

あかり「え、えーと、好きな食べ物はオムライスでーす」

あかり「え、えーと･･･。それから、えーと･･･」

あかり「･･･」

あかり「わーん！せっかくなのに、大したこと思い浮かばなかったよーっ！」

京子「チャンス、あげたのに･･･」

結衣「なんて不憫な･･･」

ちなつ「かえって、悪い事しちゃいましたね･･･」

『生徒会』

(生徒会室)


綾乃「まーた歳納京子、プリント出し忘れて！」

千歳「あらあら、歳納さんもうっかりさんやなぁ」

綾乃「千歳、今からごらく部に行くわよ！待ってなさいよ歳納京子ー！」

千歳「あ、綾乃ちゃん綾乃ちゃん、今回は４レスＳＳやそうやから」

綾乃「４レスＳＳ？」

千歳「そうや。次でオチをつけんとあかんよ？」

綾乃「オチ？」

千歳「そうそう。次の４レス目で何か面白い事言って締めるんや」

綾乃「それじゃあ･･･プリント出し忘れるなんて、ノンノンノートルダムよ！」

綾乃「これでいい？さ、行くわよ！」

千歳「ぞ、ぞんざいやなぁ綾乃ちゃん」

『プリント出し忘れたら』

(ごらく部)


ｶﾞﾗ

綾乃「としのーきょーこー！」

京子「お？おおよーっす綾乃」

綾乃「あんたというあんたは！これで何回目よ！いい、今度プリント出し忘れたら･･･」

京子「出し忘れたら？」

綾乃「それは、もちろん」

綾乃「罰金バッキンガムよーっ！」

千歳「あ、綾乃ちゃん、それはできればオチに使わな」

綾乃「いい？歳納京子、あんたのお蔭で･･･」

京子「メソメソー、メソポタミア！」

結衣「お前がオチをつけようとするな」

『大好き』


櫻子「向日葵･･･」

向日葵「何ですの櫻子･･･」

櫻子「私･･･好きだ。大好きなんだ」

向日葵「櫻子、そんな･･･」

櫻子「だから･･･向日葵」

向日葵「いけませんわ、櫻子･･･」

櫻子「給食のちくわの磯部揚げ、お前の分もよこせーっ！」

向日葵「あげませんわよ！まったく意地汚いですわね」

あかり「櫻子ちゃん、ちくわの磯部揚げ大好きだもんねー･･･」

ちなつ「展開がベタ過ぎよ」

『４レス目』



櫻子「なー向日葵ー、今回って４レスで終わる４レスＳＳなんだよな？」

向日葵「ええ、みたいですわね」

櫻子「よーし、それじゃあ４レス目で思いっきり向日葵の悪口を言おー！」

向日葵「何ですのそれ」

櫻子「そうすれば向日葵、私に言われっぱなしで終わりじゃん！バーカバーカ、向日葵のバカっぱい！」

向日葵「･･･ふーん」

向日葵「数も数えられませんの？櫻子は」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

櫻子「し、しまったーっ！いででーっ！」

『ぽい感じ』


京子「なーなー結衣、萌え４コマっぽい感じ出そうぜー」

結衣「何だそれ」

京子「なんか、適当にゆるーい会話して」

結衣「それから？」

京子「そんで、最後にテヘペロってやって終わる」

結衣「そんなんでいいのか？」

京子「うん。テヘペロ♪」ｷｭﾋﾟﾝ

京子「ほらね」

結衣「やめんか」

『シュール４コマ』



京子「じゃさ、じゃさ、シュール４コマごっこしようぜ！」

結衣「シュール４コマごっこ？」

京子「そう、いきなり上からサバとか落っこちてきたりするシュールな」

結衣「意味がわからんぞ。なんでサバなんだよ。んな事あるわけ」

サバ「･･･」ﾋﾞﾀﾞﾝ!

京子「･･･」

結衣「･･･」

サバ「･･･」

京子「･･･」

結衣「･･･」

サバ「･･･」ﾋﾟﾁ

『だからって』



千鶴「･･･」

千鶴「･･･」

千鶴「何だ」

千鶴「４レスＳＳだからって、振れば私が面白い事しようと頑張ると思ってたなら」

千鶴「大間違いだからな、歳納なんちゃら」

京子「ちぇーっ、乗ってくると思ったのに」

『気だるい午後』



あかね「･･･ふぅ」

あかね「今回は、短く終わる４レスＳＳね。だと･･･」

あかね「せっかくの、あかりのパンツ頭にかぶっての優雅な午後のティータイム」

あかね「もう、ここで終わりなのね･･･シクシク･･･」

『姉妹』



ともこ「へー、４レスＳＳねー」

ちなつ「そうよお姉ちゃん。今回は４レスＳＳよ？」

ともこ「いつもこうだったら、ちなつはどう？」

ちなつ「私？私は少し困っちゃうかも･･･。お姉ちゃんは？」

ともこ「うーん、そうね。お姉ちゃんも困っちゃうかもー」

ちなつ「お姉ちゃんも？･･･うんまぁ」

ともこ(だって、あかねちゃんと接する時間が短くなっちゃうし･･･)

ちなつ(結衣センパイとお話しする時間が、少なくなっちゃうもんねー･･･)

『ここまでの感想』



ちなつ「あかりちゃん、あかりちゃん」

あかり「ん？どうしたのちなつちゃん？」

ちなつ「ここまでで、どんな感じだった？４レスＳＳは」

あかり「うーん･･･。話がテンポよく進む感じがするかなぁ」

あかり「こういうのも、たまにならいいかなーって思ったよぉ」

ちなつ「そうなの。けど･･･」

あかり「ん？」

ちなつ「結衣センパイと京子センパイが登場した辺りから」

ちなつ「テンポの関係で、あかりちゃんの出番がだんだん少なく･･･」

あかり「いつも通りの方が絶対いいよぉ！？」

『最後』



京子「さーて、ついにラストだー」

京子「というわけで、最後は４レスＳＳにふさわしく綺麗なオチで締めよう！」

結衣「４レスＳＳならではの綺麗なオチ？」

ちなつ「どういう事ですか？」

あかり「何をするの？」

京子「こう、起承転結にのっとって、最後にどーんと！」

結衣「言ってる事が漠然とし過ぎだろ･･･」

ちなつ「綺麗にオチをつけるのって、案外難しいかも知れませんよ？」

あかり「どうしたらいいのか全然わかんないよー」

京子「あ、ちょ、ちょっと･･･へくし！」

結衣「おいおい京子、くしゃみなんかしてる場合じゃ」

ちなつ「４レスしか使えないのに、無駄にしないで下さい」

あかり「京子ちゃん大丈夫？」

京子「いやー、悪い悪い･･･」

京子「･･･あ、そうだ！こういうのは」

あかり「きょ、京子ちゃんここで終わりだよ！？オチも何もないよ！？こんなのでいいの！？ねぇ！？」


終わり