ありす「ですから生まれる子どもの名前を決めなくてはと思いまして」

晴「だから付き合ってもねえし結婚もしてねえから、小学生が子どもが生むってどんな状況だよ」

ありす「12才の母ですね。14才でも12才でも変わらないので何も問題ありません」

晴「何の話だよ」

ありす「私達最近似てきましたねって話です」

晴「絶対違う」

ありす「それで名前なんですが」

晴「マジでこの話に続けるのか」

ありす「エコー検査の結果は女の子でしたので、私達の子どもに相応しい名前を考えてきました」

晴「オレの話はスルーだよな。パスしたんだから、トラップしろよ」

ありす「これがスルーパスですね」ﾌﾝｽ

晴「うまくねえし意味わからねえから」

ありす「名前ですが梨沙なんてどうでしょうか？」

晴「よりにもよって！ お前まじかよ！！」

ありす「よく海外ではお世話になった人の名前を付けますからね」

晴「どういう過程でどんな世話になったんだよ！」

ありす「まあ、成長したら晴さんを狙う性格の悪い泥棒猫になりそうですが、大丈夫です娘には愛を持って接します」

晴「絶対私怨だろ。というか梨沙とちゃんと仲良くしてくれよ」

ありす「浮気に寛大な私ですが、浮気相手と仲良くするつもりはありませんので」

晴「さも当たり前のように言ってるけど、一応否定しておくが橘と付き合ってないけどな」

ありす「じゃあ誰と付き合ってるというのですか！！」

晴「面倒くせえな！！」

ありす「もう一人の子の親になるんですよ！ いつまでもフラフラしてたら私たちの娘がどう思うかそろそろ真剣に考えてくださいよ！！」

晴「とりあえず色々置いておいて、オレが浮気性なのはおかしいからな」

ありす「無自覚に女の子を攻略している晴さんが何を言っても信憑性ないですから」

晴「納得いかねぇ」

ありす「まあいいです、晴さんだって本当は浮気したくて浮気するわけではないでしょうから、言い寄られてしまうだけですものね」

晴「もう何を言っても浮気するってのはひっくり返らないのな。そもそも誰とも付き合ってもないし」

ありす「そういうなら浮気なんてせずに今すぐ私の晴さんになってください」

晴「だから別にオレは誰のものでもないからな」

ありす「いいですか、私は晴さんと許されることなら永遠に抱きしめていたいです。愛しているので一生離すことはしたくないです」

晴「突然なんだよ」

ありす「たとえ届かない距離でも、私は晴さんが見つめてくれるだけで永遠に瞳を奪われてしまいます。貴方の全てに愛を注いでいますので」

ありす「私だけの晴さんになれば、どんな道でも駆け出して貴方の前に直ぐに駆けつけます。絶対に何があってもどんな状況でも」

ありす「晴さんとの恋が叶わないなら全てを忘れてしまいたいけど忘れれませんから死ぬしかないですね」

晴「ストップストップ！ 何だよ急に」

ありす「許されぬ恋なんてないと思いましたので」

晴「意味がわからん」

ありす「言いたいことも言えないこんな世の中おかしいですよ！」

晴「好き放題言ってるじゃねえか！」

ありす「まあいいです。ではそろそろ行きましょうか？」

晴「は？ いきなりなんだよ」

ありす「二人の愛の巣に戻るまで、まだ時間ありますよね？」

晴「一部に誤解を招きそうだから言うけど、普通に橘の家に泊まりで遊びに行くだけだからな」

ありす「時間があるのでそれまでデートします」

晴「いやいやデートってなんだよ」

ありす「では集合は駅で、買いたいものがあるので付き合ってください」

晴「あーなるほどね、つか集合って今から2人で向かえばいいんじゃねえのか？」

ありす「付き合ってください！」

晴「何でそれを2回言った」

近くの駅

ありす「お待たせしました」

晴「やけに遅かったな、結構待ったぞ」

ありす「お待たせしました」

晴「なんで繰り返すんだよ」

ありす「お待たせしました」

晴「...今来たところだ。その服似合ってるぜ」

ありす「あ、ありがとうございます///」

晴「それで何買いに行くんだ？」

ありす「私の服です。晴さんの好みに合ったものを選んでくださいね。是非晴さん色に染めてください」

晴「その言い方やめろ」

ありす「好きな人の趣向に合わせるのは合理的なんですよ！！」

晴「言い方を考えろって言ってるんだよ！」

ありす「本当は嬉しいくせにツンデレになる晴さん可愛いです。愛してます。」

晴「その溢れ出る好意もどうにかしてくれよ」

ありす「恥ずかしがり屋さんですね」

晴「周りの目が痛いんだよ！！ またSNSで夫婦漫才だのやっぱり付き合ってるだの騒がれるだろ！！」

ありす「世間が認めてるのになぜ晴さんは認めないんですか！！」

晴「無から有を作るからだよ！ さっさと買いに行くぞ！」

ありす「晴さんはどっちのワンピースが良いと思いますか？」

晴「どっちも似合うと思うぜ」

ありす「じゃあ両方買いますね」

晴「即決だな」

ありす「晴さんが似合うと言ってくたものは全て買いますので」

晴「いや、それはどうなんだよ」

ありす「あっ、これとこれでしたらどっちか好きですか？」

晴「下着じゃねえかよ！ しかもどっちも小学生がつけるには派手だろ！！ そんなのオレに決めさせるな！！！」

ありす「晴さんが好きな下着を選んだ方が色々と合理的では？」

晴「そういうのはまじでやめろ」

ありす「デートでいい雰囲気になってそのまま家でって流れでは！？」

晴「帰る」

ありす「嘘です嘘です！ 帰らないでください！ 私のことを捨てないでください！！ もう二度と晴さんの言うことに逆らいませんので！！！ どんなことも受け入れます！！！」

晴「おまっ！ 大声でとんでも無いことを言うなよ！！」

ｻﾞﾜｻﾞﾜｻﾞ

晴「取り敢えずこの場を離れるぞ」ｶﾞｼ

ありす「そこは私の手を掴むところですよ！ なんでカバンを掴むんですか！！」

晴「うるせ！！」

in橘家

晴「あー疲れた」

ありす「おかえりなさいあなた」

晴「一緒に帰ってきたよな。なんで迎え入れたみたいな雰囲気出してるんだよ」

ありす「妻として当然です」

晴「あーはいはい」

ありす「あっ、買ってきた服しまってきますので居間で待っててください」

晴「おう待ってるぜ」

ありす「晴さんお待たせしましたってあれ？ 机に突っ伏して、もしかして寝ちゃってますか？」

晴「...」ｽ-ｽ-

ありす「最近忙しそうでしたし、疲れてたんでしょう。今日も色々連れ回してしまいましたし」

ありす「無防備な晴さん見れるとは役得ですね。私の上着でもかけときましょうか。目が覚めたら私のにおいで包まれて幸せでしょうし」

晴「んっ、ふぁぁぁー」

ありす「あっ、晴さん起きましたか？」

晴「やべ寝ちまってたか。...橘近すぎないか？」

ありす「お気になさらず」

晴「...衣服は乱れてねぇな。顔も湿ってないし、変なことしてねえよな？」

ありす「流石に失礼では？」

晴「いや心当たりあるだろ。何時間ぐらい寝てたんだ？」

ありす「3時間ぐらいですね」

晴「橘はそうやってオレの隣に何時間ぐらいいたんだ？」

ありす「3時間ぐらいですね」

晴「本当に何にもしてねえよな？」

ありす「失礼ですね！ 何もして無いですよ！」

晴「3時間もオレの隣で何してたんだよ」

ありす「晴さんの匂いを嗅いで、ほっぺを触ってたぐらいですよ」

晴「...まぁいいやそれぐらいなら。あと上着サンキューな」

晴「せっかく遊びに来たのに寝ちゃってごめんな」

ありす「いえ疲れが溜まってるなら私と一緒の時にこそ休むべきですよ」

晴「橘も疲れる要因なんだけどなあ」

ありす「私と一緒にいるとドキドキする的な意味ですか？」

晴「違う」

ありす「取り敢えずご飯でも用意しますね」

晴「マジでずっとオレの隣に居たのか」

ありす「いちごパスタを用意しますので」

晴「いちご料理は苺なしで」

ありす「いっつもそれじゃないですか、全くわがままな晴さんですね」

晴「橘の料理はそれがなぁ」

ありすの部屋

晴「ふぅ飯もうまかったし、風呂もいい湯だったぜ。」

ありす「いつになったら一緒風呂入ってくれるんですか？」

晴「そういうのは無しだ」

ありす「夫婦なのに」

晴「違うから」

ありす「まあいいです。それではもう寝ましょうか」

晴「え？ これから遊ぶんじゃねえのか？」

ありす「結構夜遅くなってきましたし」

晴「まあ橘がそう言うなら」

ありす「さあ晴さんどうぞお先に布団で横になってください」

晴「何企んでやがる」

ありす「良いから早くしてください。あっ、うつ伏せでお願いします」

晴「絶対変なことすんなよ」

ありす「それでは失礼して触らせて頂きます」

晴「お前マジで変なことすんなよ！？ って何してんの？」

ありす「何ってマッサージですよ健全な」

晴「健全なって...なんで？」

ありす「お疲れみたいでしたので少しでも晴さんが休めたらと思いまして」

晴「...サンキューな」

ありす「いえいえ気にしないでください。良妻は気が使えますので」

晴「終わったら一緒に寝ような」

ありす「はいっ！」

次の日事務所


晴「うーす」

ありす「お疲れさまです」

梨沙「ちょっとあんた達またデートしてたんでしょ！」

ありす「嫉妬とは見苦しいですね」

晴「まあ遊びに行っただけだからな」

梨沙「大丈夫？ あんた最近疲れてたのにありすの相手なんかして」

ありす「安心してください。晴さんは昨日私が癒してあげましたから」

梨沙「はあ？ 疲れさせたの間違いでしょ」

晴「いやそうでもないぜ」

梨沙「え」

ありす「えへへ」

梨沙「え」

高速投下終わり

多分腕枕ぐらいしてもらったんじゃなですかね

あとでhtml出しときます