【ミリオン】 紬 「エミリーさんにトイレを教えるのですか!?」 (32)


みなさんこんにちわ。
以前、 志保「Pさん、ヒゲはやしたんですか!?」
を書いたものです。

大前提として、本作はアイドルがトイレに行く世界です。
今回はすこし下ネタもでてくるため、苦手な方はご容赦を。

誤字脱字・キャラ崩壊・知識の誤り・エミリー語違ってんよ!
などはご容赦ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1558602602


765プロ事務所

P 「えーっと今日は明日の紬の初センター公演の舞台チェックと、
  クレシェンドブルーイベントの演出打ち合わせと……(ブツブツ」

小鳥「あっPさん!お疲れ様です!…って、書類読みながら歩いたら危ないですよ〜。」

P 「…っと、小鳥さん。すいません。舞台の打ち合わせが佳境で…。」

小鳥「39人も新しいアイドルが所属したんですもの。色々なご苦労があると思います。はい、お茶です♪」

P 「…ありがとうございます。少し前も、紬のセンター公演の練習中にエミリーとひと悶着ありましたが、
  前より仲が良くなったようでよかったです。」

小鳥「その話ならエミリーちゃんに聞きました♪『紬さんは私の目指す大和撫子の理想でしゅ~』
   って目をキラキラさせて…ふふっ!」


ガチャッ
社長「お、音無くんと君かね。話をしているところすまない。いま少しいいかね。」

P 「社長お疲れさまです。大丈夫です。」

社長「うむ。今から工事の業者が入るから少々うるさくなるよ。3時間ほどで終わると思うが。」

P 「工事って…どこか悪くなったんですか?」


社長「うむ。君も奔走している39プロジェクトの始動と、新劇場の設立など、
躍進著しい我が765プロは、今後ますますの盛り上がりを見せるだろう!」


P 「はぁ。」


社長「同時に、今後、取引先や記者が我が事務所を訪ねてくる機会も増えるだろう!」

  「そこで、客人が我が事務所のトイレを訪れると、なんとウォシュレットもない
冷たい便座に座らされ、用便を強要させることとなる!
これは我が事務所の名誉に…ひいてはアイドルたちの評判に関わると思わんかね君ぃ!」


P 「そこはオフィスを移すという考えに至らないのか…(ボソッ」

小鳥「(Pさん。社長、どうもお尻が…)コソコソ」

P 「(あっ…(察し)コソコソ」


〜tips〜 
『日本の温水洗浄便座事情』

現在我が日本国での温水洗浄便座の普及率は18年時点で80%と全世界トップの温水洗浄便座大国であります。

80年にTOTOによる初のウォシュレットが発売後、物件の建て替えブーム時に洋式便器の普及とともにシェアを拡大。
市場シェア率はTOTO製品が50%超えと1強状態です。

ちなみに、温水洗浄便座を指差しこれはなんだと聞くと皆さん『ウォシュレット』と呼ぶくらいには
呼び名として定着していますが、こちらはTOTOの製品の""商品名""であって、
総称としては正しくありません。
Lixilは『シャワートイレ』、Panasonicは『ビューティ・トワレ』等各社違います。

今作ではあえて総称としての『ウォシュレット』呼びをしています。



小鳥「でも、ウォシュレットに変えるだけなら、便座部分だけ変えればいいんじゃ…」


社長「むっふっふ…それはだね音無くん!できてからのお楽しみというものだよ…!」
「なにせ、私の… うぉっほん!事務所の皆のためだからね!一番いいものを付けたよ!」


社長「無論、社長として""工事の出来の確認""をしなければならんから、
最初に使うのは私だがね!ははは!」

〜数日後〜
765プロ事務所


エミリー「紬さん♪いつもお似合いですが、本日のその髪飾りは大変素敵です♪」

紬 「そっそうですか…?// これは水引き細工といってそう高級なものではないのですが…。」


ガチャッ
P 「お、紬とエミリーじゃないか。ずいぶんと楽しそうに話していたみたいだな。」

エミリー「仕掛け人さま!お疲れ様です。
紬さんの髪飾りのお話をしていました。とてもお似合いだと思いませんか?」

P 「そうだな。毎日変えていると思っていたが、紬にすごく似合っているよな。」

紬 「(ピクッ)それはつまり、あなたは毎日私を盗み見るような真似をしていた、ということですか?」

P 「そ、そうじゃなくて。 と、ところでエミリーは日本に来てまだ日が浅かったよな。
もう日本には慣れたか?」

エミリー「はい♪来日して早いものでもうひと月です。転入先の学校でも学友ができました♪」


P 「そうか。母国のイギリスとの生活様式の違いで困っていることとかはないか?」

エミリー「困っていること…とは違いますが、驚いたことがあります。」

「厠の便座についてです。」

紬 「厠(かわや)…というと、お手洗いのことですね。」

エミリー「はい♪ 日本の厠の便座は常に温かく保たれていますよね?

厠ですら人をもてなす気配りに溢れているところに、和の心を感じました♪」

P 「ほう。イギリスにはああいったウォシュレットはないのか?」

紬 「…むっ!」Pの肘ギューー
紬 「(ちょ、ちょっと待ち!P!女性に対して、その…あまりそういった話題は…)ヒソヒソ」

P 「(あっ、そうか。つい好奇心で…)ヒソヒソ」

エミリー「そうですね。英国ではあの形態のものは見たことがありませんね。
英国では築100年以上の建物が多く、ああいった最新機器というものの
導入は遅れているのでしょう。残念でしゅ…(ショボン」


P・紬「(あ、そこは意外と気にしないんだ…)」

〜tips〜
『イギリスの温水洗浄便座事情』


日本では当たり前の温水洗浄便座も、世界的に見れば高級ホテルや日本料理店以外には
お目にかかれないイロモノ扱いです。
イギリスではエミリーのセリフ通り、古い建物ほど良い、と考えるような風潮があるそうで、
温水洗浄便座等のハイテク品の普及には理解が及んでいない面もあるようです。
現在はTOTO UK事業部があり、ロンドン市内にショールームも展開しています。


日本と違い、ユニットバスが多いことや、
イギリスの水は硬水なため、細いノズル内で成分が結晶化し故障する、
そもそもトイレに電源供給コンセントがない、
など英国での温水洗浄便座普及には課題が山積しています。


キレイな軟水と、新築文化の根強い日本だからこその高い普及率なのかもしれません。



エミリー「ただ、便座や壁に電子開閉器(スイッチ)がたくさんありますよね?」
「私はあまり機械に明るくないため、どこかを押してしまって壊してしまうと考えて、
結局使えていないのです。」


「ほかにどのような"和の心"があるのか、とても興味があります♪」


P 「だったら、今の事務所のトイレを使ってみるといい。
紬のセンター公演で来れなかったろうが、2日前にトイレを最新のものに改装したんだ。」


エミリー「WOW!! それはいいですね!少し行ってまいります♪♪」トテトテトテ…

〜765プロ事務所 トイレ前〜

エミリー「外観は特に変わっていませんね。では!」ワクワク

ガチャッ


トイレ『こんにちわ!』便座カバーウィーン



エミリー「!!!!!!?????」


「これは…!!!常々より礼儀を重んじる国だと教えられてきましたが、便座すら礼儀正しいなんて……」


「便座とはいえ、礼を持っては礼で返す。使わせていただきますね?便座さま?」ペコリ



(エミリーお花採取中)

ジャバーーーーー(水の流れる音



エミリー「さて、この壁についている電子開閉器ですが…このM♪とは何をする機能なのでしょう」ポチー


トイレ『登録音楽を再生します』


""Thank you for ようこそ♪私達のステージ♪この情熱♪止められない♪〜""



エミリー「!? おっ、音楽が鳴り始めました…!!とても良い曲ですが、ここは厠ですっ!
今は聞きたくありませんっ!」
「ど、どこの電子開閉器を押せば止まるのでしょうか…えっ、えいっ」ポチー



トイレ『温風モード起動』 ヴォーーーーーーーー!!!!


エミリー「……っっっっ////!!!???」



エミリー「と、とつぜん、お尻へ温風が流れてきました……!!!///

初めて味わう感覚……」ゾワゾワッ

エミリー「音楽も温風も不快でなりません!止まってくださいっ!えっ、えい!」ポチー



トイレ『音姫起動します』ジャバーーーーー(電子音)



エミリー「み、水が流れてしまいました!!(勘違い)

ど、どうしましょう!押してない電子開閉器はこれですね!止まってくださいっ!ポチー」



トイレ『噴射します』ノズルウィーーーン……


エミリー「ふっ、噴射するってなにを……まっ、待ってくだ…………」



プシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





エミリー「Noーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」






紬 「エミリーさん!?なにか……あったん……っと…!そんなに水浸しになってどうされたんですか!」


エミリー「紬さんっ!!助けてくださいっ!!便座さまに何度言っても噴射をやめてくれないのです!!!」

「なんどもたのんだのに……なんども……」ウルウル

ヘナヘナ~


エミリー「私……おしりに…あんな……。もうお嫁にいけましぇん…… 」ポロポロ



紬 「(助ける…?…便座さま…?おしり…?)」


紬 「な、なんなん……(放心」


P 「ど、どうしたぁ!?いまエミリーの悲鳴が……!」


P 「こ、これは……

泣き崩れている水浸しのエミリーに…

トイレを一点に見つめ放心している紬…」


P 「……犯人はトイレだな!?

いまとっちめてやるぞ…っ!」バッ


〜トイレ室内〜

""瑠璃色金魚が見上げるのは♪凛と佇んだ花菖蒲♪私あなた~♪""(鳴り続ける音楽)

ジャバーーーーーーーーーーー!!!(流れ続ける流水音)

フォーーーーーーーーーーー!!!(吹き続ける温風)

シャーーーーーーーーーーーーーー!!!(弧を描き噴射され続けるノズル水)



P 「な、なにこれ……」

〜事務所 衣装室〜


P 「どうだ?エミリー。着替えも終わって少しは落ち着いたか?」


エミリー「はい…。その、なんと言ったら……//
あのような醜態を…はしたない…// いえ…よもやそのような次元では…」

エミリー「……いけませんっ!このような恥辱!!生き恥でしゅ!!
わたしも大和撫子の末席を汚すもの…ハラキリセップクしか………!!!」


紬 「おっ落ち着いてください!早まらんといて、エミリーさん!」


エミリー「情けは無用です!紬さん!最期だけは…
立派な大和撫子として死なせてくだしゃいぃ……!///(ポロポロ」



P(調べてみると、基本的にはウォシュレットは安全機構として、
便座から立つと機能が停止するように出来ているのだが…)


P(今回は噴射の際にエミリーが暴れたせいで、壁にかけた手提げ袋が
便座のセンサー読み取り部分に落ちたせいで誤動作したようだ…)


P 「エミリー、聞いてほしい。世にはこんな諺(ことわざ)がある。
『百折不撓(ひゃくせつふとう)』だ。」

エミリー「ひゃくせつ…ふとう?」


P 「そうだ。何度の失敗もめげることなく、くじけずに挑戦をし続ける
という意味だ。」


P 「エミリーはなんでアイドルになろうと思った?」


エミリー「グスン)立派な…大和撫子になるため…。貴音さまや、紬さんのような。」

紬 「うっ、うちに!?うちはただの呉服屋の娘で…模範となるような人間では…」

エミリー「そんなことありません!この前の主役公演での歌唱……
後衛舞手(バックダンサー)として参加できて光栄でした!」

P 「うん。でも紬は練習中にダンスがうまく踊れずに苦しんだな?」


紬 「…そうです。自分の不甲斐なさに腹が立ち、苛立ちからエミリーさんにひどいことを…。」

「しかしそんな私を馬場さんや周防さん、そしてエミリーさんはまた受け入れてくれました。」
「皆さんの支えがあったから、センター公演をやり遂げることができました。」
「本当に、感謝しています。」


P 「うん。そうだったな。」
「なぁ、エミリーの憧れる大和撫子は1つや2つ嫌なことがあって、投げ出すような女性か?」


エミリー「…違います!きっと紬さんも貴音さまも困難があったら、
それに気丈に立ち向かう強いお人です!…それこそが私の憧れる大和撫子で ……ハッ!」


P 「そうだな。俺もエミリーにそうあってほしいと思ってる。」
「もう、大丈夫だな?」

エミリー「…はい。お世話を…おかけしました。」
「不肖エミリー、百折不撓の精神で今後も邁進します!」

P 「よし!良い返事だ。」


エミリー(ありがとうございます。仕掛け人様。いつか、私の主演公演の機会を頂けたら…)

エミリー(今日のように諺(ことわざ)で感謝のお気持ちをお伝えします!)



P 「さて、一件落着だな。俺は仕事の続きを…」


エミリー「まっ、待ってください!仕掛け人様!」

「立派な大和撫子となるためには、困難に立ち向かうことが大切なのはわかりました。」

「では、わたしはこの温水洗浄便座へ立ち向かわなくてはいけません!」



P 「えっ、そこは立ち向かわなくてもいいんじゃない?」



エミリー「そういうわけには行きません!転んでもただでは起きない…それも大和撫子です!」

「そういうことなので…仕掛け人様。はしたないお願いかもしれませんが…///

「私に温水洗浄便座の使い方を教えていただけませんか? ///」



P 「……そうか。俺が…トイレの……使い方を…」
P 「おしえる……。」
P 「…」


P「…お前の出番だ!紬っ!」


紬「!!!!???」



紬 「(なっ、なんでうちなん!?あっ、あなたという人は…どこまで…っ!
元はといえばあなたがっ………!)ヒソヒソ」

P 「(なぁ紬…今の世の中は辛い。
コンプライアンス遵守や働き方改革、セクハラパワハラ問題等、
ひとつの不正・不満が明るみになった途端、SNSでばらまかれる時代。
俺のようなしがないサラリーマンは本当に生きづらい世の中だ。)」


P 「(そんな中で、俺のような自称アイドルプロデューサーの会社員男性が、
少女(13)を個室に連れ込みトイレを教えていた、なんて)」


P 「(仮にエミリーが親御さんにでも言ってみろ。間違いなく俺はブタ箱行きだ!)」


紬 「(た、たしかに妙な説得力が……。でもうち、誰かにトイレを教えるなんて…できん!)」


P 「(大丈夫だ!紬!センター公演を成功に導いたお前なら、トイレの使い方くらい余裕なはずだ!)」


紬 「(なんかうちの成功体験が利用されてるような……)」



紬 「わかりました。エミリーさん。Pに成り代わりわたくしが、その…トイレの……カァ///
ウォ、ウォシュレットの使い方をご教授いたしますっ!」


エミリー「紬さん…っ!ありがとうございます!紬さんに温水洗浄便座の使い方を
教えていただけるなんて…光栄ですっ!」



〜765プロ事務所 トイレ前〜


紬 「では、P。行ってまいります。さぁエミリーさん。」

(エミリーの手を取る紬)

エミリー「あっ……///(ギュッ) はいっ!参りましょう!」


P 「頼んだぞー!紬!」


パタン



紬 「さぁエミリーさん。まずここのボタンを押すと……」

エミリー「あっ!すごいです。ここがこんなふうになっているのですね……熱い。
ではここを押すと……」

紬 「エミリーさんっ!急に押しては…あっ!あっ!」プシャーーーーーーー

エミリー「こんなに勢いよく飛び出してくるのですねっ!
とめどなく流れてきます…っ!停止は…こちらですね♪」

紬 「…左様です。では、こちらのこれは……」シャーーーーー

エミリー「だっ、駄目です紬さん…弱めて…ください…強いです‥‥」

紬 「ふふっ!わたしも(このウォシュレットを)触るのは初めてですが、楽しいです。」




P「だめだ……ドア越しだととてもじゃないがウォシュレットの説明に聞こえない……っ!!!」


〜数ヶ月後〜

765プロ 夏 合宿場

ミーンミンミンミーン…


P 「さぁ、はるばる毎年恒例の夏合宿にやってきたぞ。」


環 「おやぶん、おやぶん!ここ、秘密基地か?ボロくてとっても楽しそうだぞー!」


P 「こ、こら!環。オーナーさんの前で!
うちのような大所帯を格安で受け入れてくださるところはそうないんだぞ!」

オーナー「いいえー。実際ボロですからのぉ。子供は元気があってええでしょう(ニコニコ)
隣の家とも離れてるから、ダンスや音楽は気にせんでええので。」

P 「ありがとうございます!本当に助かります!」

オーナー「ただ………」

P 「ん?なにかありましたか?」

オーナー「トイレが昔ながらの形なので、お若い方には馴染みがないかもしれませんが。」


P 「あぁーなるほど…汲み取り式のトイレですか。最近は減ってしまいましたからねぇ。」


P・オーナー 「ははははは……!」


P 「…ハッ」


P 「………っっ!!!ゆ、百合子!!エミリーはどこに行った!?」


百合子「えっ?エミリーちゃんなら、さっきトイレに…」


P 「まっ、まてエミリー!!!いくな!!エミリーーーー!」


以上です。お目汚しを失礼しました。


母国から他国へ移り住むことは生半可なことではありません。
エミリーちゃんも日本しゅきしゅきですが、いくら好きでも
どうしても相容れない文化や風習があるんじゃないかな、と思って
参考に留学生のオーストラリア人の友人に取材しました。

嫁にすら舐められたことのない俺の汚いケツを愛撫してくれた
ラブリーなトイレ文化を切々と語られたので、こんなことに…。

エミつむが書きたかった…ただそれだけだったのに…。

皆様のお暇つぶしになれたのであれば幸いです。

エミリーの父駐日して日が浅かったか....
乙です

>>7
エミリー(13) Da/Pr
http://i.imgur.com/9OpKKgh.png
http://i.imgur.com/NhzSoUN.jpg

白石紬(17) Fa
http://i.imgur.com/G09quRI.png
http://i.imgur.com/hTynsLF.png

>>2
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg

>>26
大神環(12) Da/An
http://i.imgur.com/Ca7e9Co.jpg
http://i.imgur.com/GLLGMT3.png

>>27
七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/CtjR4Mi.jpg
http://i.imgur.com/2tY73qW.png


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