リーリエ「え?そうですか?」コフー コフー
シロン「コーン!」
リーリエ「うーん……新作のマラサダ美味しいです!」モグモグ
マオ「………………」
スイレン「…………」
カキ「リーリエのやつ……だいぶ太ったよな?」ヒソッ
マーマネ「う、うん……トゲデマルよりまんまるだね……」ヒソッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1559132578
リーリエ「モグモグ」コフー コフー
マオ「ね、ねぇ…リーリエ……マラサダあれで何個目かな?」ヒソヒソ
スイレン「数えてない……30個越えたとこから」ヒソヒソ
ナギサ「イッブイ」
マーマネ「ね、ねぇ……そろそろ止めた方が……」ヒソヒソ
カキ「そ、そうだな……確かにマラサダは美味しいが……食べ過ぎは体に良くないしな。もう手遅れかもしれないが」ヒソヒソ
サトシ「あのさ!リーリエ!」
リーリエ「? なんですか?」コフー コフー
スイレン、マオ、カキ、マーマネ(あっ、サトシがいった)
リーリエ「このマラサダは私のオヤツです!誰にもあげません!!」コフー コフー
シロン「コーン!」グルル
サトシ「いらないよ!それよりさ、リーリエ!」
リーリエ「?」コフー コフー
サトシ「相撲取りみたいだな!」ニッ
ピカチュウ「ピカァ!」
リーリエ「」ポロッ
シロン「コ……」
リーリエ「………す、相撲…」プルプル
シロン「コン……」
マオ、カキ、マーマネ(うわぁ……サトシ……)
スイレン(私がサトシにあれ言われたら……きっと明日から登校拒否…)ゾクッ
ナギサ「イッブイ……」
リーリエ「………さ、サトシ……!女性にむかって……!」プルプル
シロン「ゴォン!!」グルル
ロトム図鑑「サトシー!女の子にむかって相撲取りは失礼ロトー!!」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「そ、そうだな!ごめんリーリエ!」
リーリエ「………」プルプル
スイレン、マオ、カキ、マーマネ(リーリエ……怒りでうち震えてる……)ゾゾゾ
サトシ「えーと……その……」アハハ
リーリエ「」プルプル
サトシ「………そ、そうだ!」ポンッ
サトシ「今のリーリエ、ハリテヤマみたいですっげーカッコいいよ!!」ニッ
リーリエ「ハリ……」コフー コフー
ロトム図鑑「サトシ……まさか今のでホメたつもりロト?」
サトシ「え?」
ピカチュウ「ピカピ……」
スイレン、マオ、カキ、マーマネ(え?……じゃないよ…)ハァ
リーリエ「うぅ……!!」グスッ
サトシ「」ビクッ
リーリエ「ひ、酷いですー!あんまリーリエですー!!」ウワァーン
シロン「コーン!」
ドスン ドスン ドスン
ロトム図鑑「リーリエが暴れることによって地響きがー!!」
マオ「サトシのアホ!マヌケ!」
スイレン「デリカシーゼロ!!」
マーマネ「サトシ!リーリエに謝りなよ!!」
サトシ「ご、ごめ……」
リーリエ「うわぁぁあ~ん!!」ビエーン
ドスン ドスン ドスン
マオ「ま、待ってよリーリエ!」
ウワァァァーン
ロトム図鑑「リーリエが泣きながら行ってしまったロト…」
ピカチュウ「ピカァ……」
カキ「アホ」ハァ
サトシ「うぅ……ごめん……」
…………
ドスン ドスン
リーリエ「………まったく!」コフー コフー
リーリエ「サトシにも困ったものです!」モグモグ
シロン「コーン!」
スイレン「う、うん!ホントホントー」ニコニコ
マオ「アハハ…あれはちょっとないよねー?」
アマージョ「ッジョ!」ニコニコ
リーリエ「………女の子相手に相撲取りだなんて……最低です!最低すぎです!」モグモグ
シロン「コン!」プンプン
スイレン、マオ「……………」
スイレン、マオ(そう思うなら食べるのやめなよ…)ハァ
リーリエ「………論理的結論からいいますと、確かに最近私は…すこ~しだけぽっちゃりしましたがー……」コフー コフー
ドスン ドスン
スイレン、マオ(少しだけぽっちゃり??)
リーリエ「………相撲取りと言われる程には……」モグモグ
「おやおや」
リーリエ、マオ、スイレン「!」
ハラ「これはこれは……お久しぶりですな?」ニコニコ
リーリエ「! ハラさん……」モグモグ
スイレン、マオ(あっ、相撲取り)
ナギサ「イッブイ」
マオ、スイレン「アローラ!ハラさん!」
ナギサ「イッブイ!」
アマージョ「ッジョ!」
ハラ「はっはっは。アローラ!スクールの帰りですかな?」ニコニコ
リーリエ「アローラ。お久しぶりですハラさん!先日はZ技の件で……」コフー コフー
ハラ「………むむむ?」
リーリエ「?」
ハラ「……キミは………」
リーリエ「? モーンの娘のリーリエですが……」
ハラ「………リーリ………えっ!?」ギョッ
リーリエ「?」ビクッ
スイレン、マオ(そりゃあ驚くよね。リーリエ、この前とは別人みたいに肥えてるもん)
シロン「コーン……」
ハラ「そ、そうでしたか……いやはや、これは失礼しましたな……」
リーリエ「い、いえ……」コフー コフー
ハラ(それにしても……)チラッ
リーリエ「?」コフー
ハラ(あの華奢な少女がこんなに丸々と……いったい何が……)ジロジロ
リーリエ「………あ、あの……」コフー
ハラ(しかし見れば見る程に……素晴らしき体型!ハラハラしますな!)ジロジロ
リーリエ「………えーと……ハラさん……?」コフー
シロン「ゴォン!!」グルル
ハラ「……これは逸材……原石ですな?」ニヤリ
リーリエ「げ、原石……?」ビクッ
スイレン「鳴らしとく?防犯ブザー」スッ
マオ「や、やめときなよスイレン…」
スイレン「うっそでーす♪」テヘッ
ナギサ「イッブイ!」テヘッ
翌日
ポケモンスクール
サトシ、カキ、マーマネ「えぇーー!?ハラさんの相撲部屋にスカウトされたー!?」
リーリエ「は、はい……まだ"仮"ですが………」コフー
シロン「コーン」
マーマネ「リーリエ……相撲部屋って…」
トゲデマル「マキュキュ!」
カキ「仮とは言え……島キング直々に弟子にスカウトされるとは…」ゴクリ
ロトム図鑑「リーリエすっげーロトー!」
サトシ「カッコいいー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
マオ「ちょっと男子ぃー!リーリエの気持ちも考えてあげなよー!スカウトされたって言っても相撲取りだよ!?」ジトー
カキ「うっ……そ、そうだな……すまんリーリエ……」
リーリエ「い、いえ……」コフー
サトシ「でもさ!カッコいいじゃん!」
スイレン「サトシ、サトシのキモチもわかる。でも……リーリエは女の子」ジトー
サトシ「うっ……そ、そっか……」
マーマネ「………で、リーリエはハラさんに何て答えたの?」
リーリエ「そ、その……今までお相撲何て考えたことありませんでしたし……」コフー コフー
シロン「コーン」
マーマネ「………ま、そりゃそうだよね?じゃあやっぱり断って……」
リーリエ「………断ろうとしたんですがそのー……ハラさんの押しが強くて……相撲取りだけに」コフー
マーマネ(ここ……笑ってあげるとこなのかな?)
トゲデマル「マキュキュ」
リーリエ「それでその……とりあえずは見学してから決めることに。なんせ、私の"素質"を見抜かれてしまったみたいで////」テレッ
シロン「コーン」
ロトム図鑑「リーリエ……満更でもなさそうロト」
マーマネ「えぇ………」
ハラの稽古場
ハラ「ふんっ!ふんっ!」ドスッ
ハリテヤマ「ハリー!」
ハラサーン
ドスン ドスン
ハラ「! この地響きは!!」
リーリエ「アローラです!」コフー コフー
ドスン ドスン ドスン
シロン「コーン!」
ハラ「おぉ!来てくれましたかな!待っていましたぞ!」
ハリテヤマ「ハリー!」
リーリエ「はい!その、実は……」チラッ
ハラ「!」
カキ「こ、ここが島キングの稽古場……感動だ!!」
サトシ「うっおー!!すっげー!!」キラキラ
スイレン「うん!すごい!」
ピカチュウ「ピカー!」
ナギサ「イッブイ!」
ロトム図鑑「ハラの稽古場!データに加えておくロト!」パシャッ パシャ
マーマネ「ね、ねぇ……リーリエが本当に相撲取りになりたいって言ったらどうするの?」ヒソヒソ
マオ「………う~ん………」
リーリエ「お友達も一緒に見学したいということですが……よろしいでしょうか?」コフー
ハラ「はっはっは。もちろん!みんな、今日は存分に楽しんでいってくだされ!」
ハリテヤマ「ハリー!」
サトシ、スイレン、カキ、マオ、リーリエ、マーマネ「ありがとうございます!!ハラさん!!」ペコッ
ワイワイ
ロトム図鑑「サトシー!あっちに面白そうなものがあったロトー!」
サトシ「マジ!?行ってみようぜ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「サトシ!私も行く!」
ナギサ「イッブイ!」
カキ「ん?マオ……何見てるんだ?」
マオ「ハラさん直伝のちゃんこ鍋のレシピだよー!すっごいんだよこれ!」キラキラ
アマージョ「ッジョ!」
カキ「へぇー?島キング直伝のちゃんこか!」ワクワク
リーリエ「まったく!今日は私の見学ですのに…」コフー
シロン「コーン!」
ハラ「はっはっは!楽しんで頂いてるようで結構結構!」
マーマネ「! ハラさん!あれってまさか!」
トゲデマル「マキュキュ!」
ハラ「! マーマネくん!良いところに気付きましたな?」
ハラ「あれこそが我々相撲取りにとっての戦場……"土俵"ですな!」ニヤリ
リーリエ、マーマネ「戦場………」ゴクリ
ハラ「………どうですか?せっかくの見学…土俵にあがって相撲をとってみては?」ニヤリ
リーリエ「えぇ!?」ビクッ
リーリエ「そ、そんな!私ごときが神聖なる土俵でお相撲を取るなんて!!」コフコフー
シロン「コーン!」
ハラ「はっはっは、そう固くならずに」
ハラ「………マーマネくん、相手をしてあげてくれますかな?」チラッ
マーマネ「!」
マーマネ(この相撲で僕が勝てば……リーリエは相撲取りになるのを諦めてくれるかな……?)
マーマネ「………リーリエ!土俵で相撲を取るなんてあんまり経験できるもんじゃないよ!」
マーマネ「ハラさんもいいって言ってるんだしさ……せっかくだからやってこうよ!」
トゲデマル「マキュキュ!」
リーリエ「マーマネ……」
シロン「コーン……」
ハラ「ふっ」ニヤリ
ザワザワ
サトシ「リーリエとマーマネが相撲対決!?」ワクワク
ピカチュウ「ピッカー!」
ロトム図鑑「これは記録しておかなくてはロトー!!」
ハラ「え~……それでは……これより……リーリエ対マーマネのウルトラポケ相撲対決を始める!!」
リーリエ「…………」
シロン「コーン!」
マーマネ「…………」
トゲデマル「マキュキュ!」
スイレン「おぉ!リーリエ、ジャージまで用意してきて気合い充分!!」
マオ「リーリエー!がんばリーリエ!だよー!」
カキ「マーマネー!負けるなよー!」
ハラ「ウルトラポケ相撲はポケモン同士が闘うポケモン相撲と違い、戦うのは人間同士!ただし……」
ハラ「人間に直接攻撃を当てないことを条件に、一度だけ……土俵外にスタンバイさせたポケモン一匹によるサポート技を使うのが認められるのですな!」
サトシ「ポケモンによるサポート技だって?」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ……」
カキ「なるほど…たった一度のサポート技をどこで使うか……これが勝利のカギだな…」
スイレン「ウルトラポケ相撲、奥が深い!」
ハラ「ポケモンの技を人間に当ててしまっては失格!技を一度以上使っても失格!後は相撲と同じルール!」
ハラ「以上!質問はありますかな?」
リーリエ「ありません!」
シロン「コーン!」
マーマネ「僕も大丈夫!」
トゲデマル「マキュキュ!」
サトシ「なぁ!どっちが勝つと思う?」ワクワク
カキ「そりゃあマーマネだろ?いくらリーリエが太…ぽっちゃりしたからって、マーマネは男だぞ?」
サトシ「だよな!」ヘヘッ
マオ「それはどうかなー?」
サトシ、カキ「!」
スイレン「なんたってこれはウルトラポケ相撲!普通の相撲じゃない!」
スイレン「なんだったらサトシ!賭ける?」
サトシ「賭け?」
スイレン「私はリーリエが勝つのに賭ける!リーリエが勝ったら……」ウーン
スイレン「サトシは1週間、登校前には私をむかえにきて、帰りは家まで送ること!」ニコッ
ナギサ「イッブイ!」
サトシ「おもしろそー!!乗ったよ!」ワクワク
ピカチュウ「ピカピカ!」
マオ「じゃ、リーリエが勝ったらカキは1週間私の買い物で荷物持ちで」
アマージョ「ッジョ」
カキ「お、おい!ちょっと待て!やるとは言ってないぞ!」
カキ「それに……マーマネが勝った時の俺とサトシの条件は……」
マオ「あっ、ほら!始まるよ~」
カキ「おい!」
ハラ「それでは…見合って見合って~……」
リーリエ「…………」スッ
ハラ「……はっけよい!!」
マーマネ(リーリエ……リーリエを相撲取りにはさせない……悪いけど…)スッ
マーマネ(ゼンリョクでいくよ!!)キッ
ハラ「のこった!!」
ハリテヤマ「ハリー!!」
マーマネ「トゲデマル!!」
トゲデマル「マキュキュ!!」
ピカッ
リーリエ「! うっ……目が!!」
ハラ(ほう…?トゲデマルの電撃で目眩ましとは……なかなかやりますなマーマネくん)ニヤリ
マーマネ「よし!このまま……」
ガシッ
リーリエ「!」
カキ「マーマネが目眩ましを利用してリーリエをガッチリ掴んだぞ!!」
サトシ「いっけー!マーマネー!そのまま押し出せー!!」
ピカチュウ「ピカァ!!」
マーマネ「このまま土俵の外に押し出して……」グググ
リーリエ「うぅ………」コフーコフー
マーマネ「!」
マーマネ(う、動かない……あの花のように華奢だったリーリエがまさか……)チラッ
リーリエ「うぅぅ……」コフーコフー
マーマネ(…………僕の予想以上に太って……)ガクッ
トゲデマル「マキュキュ……」
カキ「お、おい……マーマネのやつ……押してるハズなのに、何かショック受けてないか?」
サトシ「どうしたんだよマーマネー!」
スイレン「さすがリーリエ!予想以上の重量級!ずっしリーリエ!!」
ナギサ「イッブイブイー!」
マオ「リーリエー!そのままふんばリーリエ!だよー!」
アマージョ「ッジョォ!!」
マーマネ「……ぼ、僕だって負けられないんだー!!」グググ
リーリエ「!」
サトシ「マーマネの力が上がった!」
スイレン「火事場のばかぢから!!」
マーマネ「うわぁぁぁぁ!!」グググ
ムニッ
マーマネ「!」
リーリエ「?」グググ
マーマネ(や、やっぱり……太ってもリーリエはリーリエだ……柔らかいよ////)ポッ
カキ「………?マーマネの力が急に抜けた……?」ハテ
マオ「これだから男は…」ハァ
アマージョ「ッジョ」ヤレヤレ
リーリエ(よ、よくはわかりませんが、急にマーマネの力が抜けました……チャンスです!)グググ
リーリエ「…………シロン!マーマネの周りの土俵を凍らせてください!!」コフー
シロン「コーン!!」ヒュオオ
カチコチ
マーマネ「わわわわっ!」ツルツル
スイレン「土俵がシロンの氷でカチコチのツルツル!」
サトシ「マーマネ!ふんばれー!こけたら終わりだぞー!!」
ピカチュウ「ピカァ!!」
マーマネ「わわわわっ!!」ツルツル
リーリエ「い、今です!!一気に押し出して!!」オオオ
マオ「! な、なに!?リーリエからオーラみたいなのが!」
カキ「なんだあれは……?Zパワーともまた違うような……」ウーン
ハラ「むっ!あれは……」ピクッ
リーリエ「たぁぁぁぁ!!」グググ
マーマネ「あわわわわ!!」ツルツル
ハラ「あれはまさに……」
リーリエ「とりゃー!!」グイン
"風清月白の相"
ハラ(やはり……逸材でしたな?)ニヤリ
マーマネ「うわぁー!!」ズテン
カキ「う、嘘だろ……?」タラッ
マオ「リーリエがマーマネを……」
スイレン「投げ飛ばした……」
サトシ「すっげー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!!」キラキラ
ハラ「勝負あり!そこまで!」
ハラ「勝者リーリエ!」
リーリエ「わ、私が……勝った……」
シロン「コーン!」
スイレン「リーリエ!マーマネを投げ飛ばすなんてすごい!」キラキラ
マオ「リーリエ!カッコよかったよー!」キラキラ
リーリエ「スイレン……マオ………」
ワイワイ
マーマネ「うぅ……いたた……」
トゲデマル「マキュキュ……」
カキ「………まぁ、その……なんだマーマネ……」
サトシ「………マーマネも頑張ったよ……」
ピカチュウ「ピカー…」
マーマネ「サトシ……カキ……ピカチュウ……」
ロトム図鑑「マーマネー!今の相撲、バッチリ録画したロトー!」
マーマネ「うわぁ……」
リーリエ「……私が……マーマネを投げ飛ばし……」ドクンドクン
ハラ「……どうでしたかな?"相撲"は?」ニヤリ
リーリエ「! ハラさん……」コフー
リーリエ「………………」ドクンドクン
リーリエ(…………まだ……体が熱い…血のざわめきが……興奮がおさまらないです……)ドクンドクン
リーリエ「これが……"相撲"…」コフー
シロン「コーン」
ハラ「ですな」ニコッ
ハリテヤマ「ハリー!」
サトシ「にしてもリーリエ……すごかったなー!」
カキ「ああ!まさにリーリエ覚醒だな!」
スイレン「サトシ、明日から送り迎えよろしく」ニコッ
ナギサ「イッブイ」
サトシ「げっ……」
ピカチュウ「ピカピ……」
マオ「カキ!買い物の付き合いと荷物持ちよろしくね?」ニコッ
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミィ」
カキ「」
ワイワイ
翌日
ポケモンスクール
スイレン、マオ「えぇーー!?リーリエ、お相撲さんになることにしたの!?」
リーリエ「えっとその…まだ"仮"ですが……」コフー
シロン「コーン!」
マオ「"仮"って?」
リーリエ「昨日あれからハラさんと話し合った結果……本格的にハラさんのお部屋に入って力士を目指すのは"大会"に出てみてから決めようってなったんです」コフー
マオ「大会?」
リーリエ「はい!来月行われる"アローラ女子ウルトラポケ相撲大会"です!」
スイレン「アローラ女子ウルトラポケ相撲大会…」ゴクリ
マオ「そんな大会があったなんて……」
リーリエ「一先ず、来月のアローラ女子ウルトラポケ相撲大会までは、放課後にハラさんのお家に通って相撲のお稽古です!本格的に力士を目指すかどうかはその大会に出てみてからということになりました!」コフー
シロン「コーン!」
マオ「そっかぁ……うん、リーリエ!大会頑張ってね!私たちも応援にいくよ!」
アマージョ「ッジョ!」
リーリエ「ありがとうございます!」ニコッ
スイレン「それにしてもリーリエ……"力士"だなんて!本格的!」
ナギサ「イッブイ!」
リーリエ「す、すみません!つい専門用語が////」テヘッ
マオ「リーリエカッコいいー!!」キラキラ
スイレン「"力士"関取リーリエ!爆誕!!」
リーリエ「ま、まだ気が早いですよ////」テレッ
シロン「コーン!」
サトシ「なになにー!何の話してるのー?」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「リーリエ、来月あるアローラ女子ウルトラポケ相撲大会に出るんだって!」
カキ「アローラ女子ウルトラポケ相撲大会だって?」
サトシ「なにそれ!おもしろそー!!俺も出たい!」キラキラ
マーマネ「サトシー!聞いてた?女子の大会だよ?」
サトシ「あっ、そっか……」ハハハ
ロトム図鑑「サトシー!だったら女装して出ればいいロト!サトシならきっとバレないロト!」
サトシ「……あー、いやぁ……それはやめとくよ……」
カキ「にしてもリーリエ、大会に出るってことは……本格的に力士を目指すのか?」
リーリエ「いえ……それはまだ大会に出てからです。ですが…」コフー
リーリエ「昨日のマーマネとの一番……あれから私…その…何といいますか……」コフー
サトシ、カキ「!」
リーリエ「あの時の興奮が忘れられず……血が騒ぐといいますか……体の芯から熱くなるような……」ゾクゾク
シロン「コーン!」
サトシ「リーリエ………」
カキ「わかるぜリーリエ!つまり……昨日のマーマネとの相撲がリーリエの相撲魂に火をつけたってわけだな?」ニッ
リーリエ「相撲……魂…」トクン
マオ「なるほどね~……奇しくも……マーマネとの相撲がリーリエの相撲取りへの道しるべになっちゃったわけかぁ……」チラッ
マーマネ「……昨日の勝負に負けた以上、僕にリーリエを止める権利はないよ」
マーマネ「だから……リーリエが力士への道を進むって決めたんなら…僕はリーリエをゼンリョクで応援するだけだよ」
トゲデマル「マキュキュ!」
マオ「………へぇ?」
マオ「なによマーマネー!男らしいじゃん!」ポンッ
マーマネ「ま、まぁね?////」テレッ
サトシ「なぁリーリエ!俺もリーリエの夢、ゼンリョクで応援するよ!」ニッ
サトシ「だからさ、何か俺に出来ることがあったらすぐに言ってよ!できる限りリーリエの力になりたいんだ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「!」
リーリエ「ありがとうございます!サトシ!」コフー
シロン「コーン!」
スイレン「……………」
アシレーヌ「シレーヌ」
放課後
リーリエ「うぅ……初めてのお稽古……緊張します!」コフコフー
シロン「コーン!」
マオ「アハハ……なんだかリーリエがお稽古って言うと……ピアノとかのお稽古に行くみたいだね?とても相撲のお稽古に行くとは思えないよ…」
リーリエ「もぅー!マオ!からかわないでください!」プンスカ
ドスンドスン
マオ「あわわ!リーリエ!興奮しないで!地響きが………!」
ズシン ズシン
リーリエ「……ゼーゼー……そういえば……スイレンはどうしたんでしょうか?」
マオ「う~ん……確かサトシと一緒だったのは見たけど……」
リーリエ「サトシと……まさかスイレン、デートでしょうか?」キラキラ
マオ「アハハ、どうだろうね?何せ相手はサトシ……」
「とりゃー!!」
マオ、リーリエ「!」
リーリエ「この声は………」
マオ「………スイレン?」
アマージョ「ッジョ?」
スイレン「とりゃー!!」ドスッ
ハラ「そうそう!つっぱりは腕の力だけではなく、心でうつのですな!」
スイレン「はい!親方!」ドスッ
サトシ「いいぞー!スイレーン!」
ロトム図鑑「さっすがスイレン!飲み込みが早いロトー!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ナギサ「イッブイ!」
ハラ(うむ……この子も逸材……)フムフム
リーリエ、マオ「スイレン!?」
スイレン「! マオちゃん、リーリエ……」
ナギサ「ブイ」
マオ「ど、どうしてスイレンが……」
スイレン「私も弟子入りしたの!ハラ親方に!」
リーリエ「!」
マオ「ハラ親方って」
スイレン「リーリエ!私も出ようと思う!来月のアローラ女子ウルトラポケ相撲大会!」
ナギサ「イッブイ!」
リーリエ「ほ、本当ですか!スイレン!」キラキラ
スイレン「うん!ゼンリョクで頑張ろうとしてるリーリエ、カッコいいし!それに……面白そうだから!相撲!」
リーリエ「スイレン……大会に向けて、一緒にがんばリーリエです!」ガシッ
シロン「コーン!」
スイレン「うん!がんバルーン!」ガシッ
アシレーヌ「シレーヌ!」
ハラ(うむ……共に凌ぎを削りあい、そして高めあい、助け合う友……これぞ人生にはかかせぬものですな!)ウンウン
サトシ「へへへ!スイレン!リーリエ!頑張れよ!大会、絶対に応援にいくからな!」
ピカチュウ「ピカー!」
リーリエ「はい!当然です!」コフー
スイレン「サトシ……」
スイレン「……うん!私、頑張る!」ニコッ
サトシ「おう!」ニッ
ハラ「はっはっは!ではー……稽古をはじめますかな?」
リーリエ、スイレン「はい!親方!」
シロン「コーン!」
アシレーヌ「シレーヌ!」
ナギサ「イッブイ!」
スイレン「…………」チラッ
サトシ「! 相撲の稽古、ここで見てくよ!頑張れよ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「うん!よーし、ゼンリョクだよ!アシレーヌ!ナギサ!」
リーリエ「! スイレン、気合い充分ですね!私たちも負けてられませんよ!シロン!」
シロン「コーン!」
ワイワイ
ロトム図鑑「………マオ…」チラッ
マオ「私はやらないよ。相撲」フリフリ
シェイミ「シェミィ」
そして……来るべきアローラ女子ウルトラポケ相撲大会に向けて
ハラ親方の元
リーリエとスイレンの厳しい稽古がはじまった
スイレン「だぁぁぁぁぁ!!」ドドド
ハラ「違う!つっぱりはただ勢い任せにうつだけではなく、もっと一発一発に心を込めてうつのです!!」
スイレン「はい!親方!」ドドド
ハラ(うむ……体は小柄でとても相撲向きではない……だがやはり……天性の運動神経とセンスがある……)フムフム
ハラ(そして……)チラッ
リーリエ「ど、どすこ~い……」ペチッ
シロン「コン……」
リーリエ「うぅ……厳しいです……相撲の稽古……」ヘロッ
シロン「コーン」
ハラ(この子は……体はとても相撲に恵まれているし、センスは悪くない……だが……開花するのには少し時間がかかりそうですな……)
ハラ(しかし……)
ハラ「……どうしたのですかな?もう終わりですかな?」
リーリエ「!」
ハラ「……やる気がないならば帰って頂いてもよろしいですぞ?」
リーリエ「…………」ググッ
リーリエ「……ま、まだまだ!これからです!」スクッ
リーリエ「シロン!こっからが私たちのゼンリョクです!」
シロン「コーン!」
ハラ(このゼンリョクの根性と情熱!これこそがこの子の一番光る持ち味ですな!)
スイレン「リーリエ………よし!私たちもリーリエとシロンに負けてられない!」グッ
アシレーヌ「シレーヌ!」
ナギサ「イッブイ!」
ハラ「ふっ、やはりお二方とも逸材……ですな?」ニッ
ハリテヤマ「ハリー!!」
にほんばれの日も
おおあめの日も……
ザーザー
スイレン「ハァハァハァ…!」タッタッタ
ナギサ「イッブイ……!」タッタッタ
リーリエ「……ハァハァ……」ヘロヘロ
シロン「コン!」タッタッタ
リーリエ「……うぅ……」ヨロッ
バタリ
ベチャッ
スイレン「! リーリ……」
リーリエ「……わ、私のことは構わず、先に行ってくださいスイレン!」
スイレン「………え?で、でも…リーリエ、もう走れないくらいヘロヘロ……」
リーリエ「……論理的結論からいいますと……確かに今、スイレンに手を借りてゴールまで走るのは楽でしょう……ですが……」
リーリエ「……自分の足で……走ってゴールまで行かなくては意味がないんです!!」
スイレン「リーリエ……」
シロン「コーン……」
スイレン「………わかった」クルッ
リーリエ「!」
スイレン「………ゴールで待ってる!いこっ、ナギサ!」タッタッタ
ナギサ「イッブイ!」タッタッタ
リーリエ「………ありがとうございます……スイレン……」
リーリエ「………さ、私たちもゴールまでもうひとがんばリーリエ!ですよ、シロン!」ヨロッ
シロン「コーン!」
そして……
マオ「パンパカパーン!ハラさん直伝のレシピから作った、マオちゃんこ鍋だよ~!」
アマージョ「ッジョォ!」
マオちゃんこ鍋「」グツグツ
リーリエ、スイレン「おぉ~!!」キラキラ
マオ「リーリエ!スイレン!これ食べて……大会、頑張ってね!」ニコッ
リーリエ「ごっつぁんです!マオ!」バクバク
スイレン「マオちゃん!ごっつぁんです!」バクバク
マオ「アハハ、スイレンはともかく……リーリエもすっごい食欲だね?」
リーリエ「はい!力士は食べるのも稽古の内!ですから!」バクバク
スイレン「稽古の後のマオちゃんこ鍋!最高!」バクバク
マオ「ふふっ、ありがとう」ニコッ
シェイミ「シェミィ」
ハラ「ふぅむ……」
リーリエ、スイレン「!」
リーリエ「親方!お先にちゃんこ、頂いております!」
スイレン「ごっつぁんです!」
ハラ「いやいや、二人はまだ正式な弟子ではない。構わないのですな、それよりも……」
リーリエ、スイレン「?」
ハラ「大会まで後10日……そろそろ二人に……」
ハラ「……四股名を授けようと思うのですな?」
リーリエ、スイレン「!!」
マオ「シコ名?」
アマージョ「ッジョ?」
ハラ「……渚ノ海(ナギサのうみ)スイレン……」
スイレン「!」
ハラ「そして……」
ハラ「白雪姫(ましろのゆき)リーリエ……これでどうですかな?」
スイレン「渚ノ海……か、カッコいい…!!」キラキラ
ナギサ「イッブイ!」
アシレーヌ「シレーヌ♪」
リーリエ「白雪姫……わ、私の四股名……」ウルウル
シロン「コーン!」
ハラ「気に入って頂けましたかな?」
リーリエ、スイレン「ごっつぁんです!ハラ親方!!」ペコッ
ハラ「うむ」ニコニコ
スイレン「よーし!マオちゃんこ鍋食べたら早速、いつもの模擬試合しよ!白雪姫!」
リーリエ「はい!今日こそは負けませんよ!渚ノ海!」
ワイワイ
マオ(最初はどうなるかと思ったけど……リーリエもスイレンも頑張ってるね?)ニコッ
ハラ「………愛菜の花(アイナノハナ)マオ……どうですかな?」
マオ「……あ、私はいいです」フリフリ
シェイミ「シェミィ」フリフリ
アローラ女子ウルトラポケ相撲大会前日
リーリエ「たぁーっ!」グイッ
スイレン「うあっ!」ドサッ
ハラ「そこまで!勝者、白雪姫!!」
サトシ「おぉ……リーリエ……」
カキ「リーリエのやつ……とうとうスイレンを投げ飛ばした……」
マーマネ「すごい!すごいよリーリエ!」
リーリエ「………ハラ親方の元でお稽古を初めてから、毎日欠かさずにやっていたスイレンとの模擬試合……」コフー
シロン「コーン……」
リーリエ「………あの日から……今日で1000試合目……」
スイレン「うぅ……負けた…」ガクッ
ナギサ「イッブイ」
リーリエ「………999敗………」
マオ「リーリエ……とうとう……」ウルウル
リーリエ「…………1勝……」ジーン
シロン「コーン!」ジーン
スイレン「リーリエ、私の負け!……今は」
リーリエ「スイレン……」
スイレン「………でも、本番は明日!明日の大会は負けない!絶対に!」ニコッ
リーリエ「! はい、私もです!」ニコッ
マオ「リーリエ……スイレン……」ウルッ
カキ「…………まったく!」ニッ
サトシ「へへへ!明日は二人をゼンリョクで応援だー!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「そうだね!リーリエとスイレンでワンツーフィニッシュだよ!」
ロトム図鑑「録画はボクにお任せロトー!」
ワイワイ
ハラ(この分だと……明日は問題なさそうですな?)
ハラ「……相撲でも何でも…大切なのはゼンリョクで楽しむ心……」
ハラ「明日は……悔いのないよう、ゼンリョクで楽しんでくだされ」フッ
ハリテヤマ「ハリー!」
…………
サトシ「……いよいよ明日だなー、スイレン!」
ピカチュウ「ピッカー!」
スイレン「うん、ちょっと緊張…」ドキドキ
スイレン「でも……目指すは当然優勝!!」メラメラメラ
アシレーヌ「シレーヌ!!」メラメラメラ
ロトム図鑑「スイレンが燃えてるロトー!」
サトシ「へへへ、スイレンなら大丈夫だよ!」
スイレン「サトシ……」
スイレン「………明日」
サトシ「?」
スイレン「明日……もし私が優勝したら…伝えたいことあるの……サトシに…」ドキドキ
サトシ「? 伝えたいこと?」
ピカチュウ「ピカー?」
ロトム図鑑「スイレンー!サトシに伝えたいことって何ロトー?」
スイレン「そ、それはナイショ!////」
アシレーヌ「シレーヌ!」
スイレン(優勝を口実にするのはちょっと卑怯かもしれない……でも……)
スイレン(伝えるんだ、サトシに……大好きだよって!)ドキドキ
ナギサ「イッブイ!」
サトシ「……そっか、楽しみにしとくよ!スイレン!」ニッ
スイレン「う、うん!////」
サトシ「………スイレン!」
スイレン「!」
サトシ「頑張れよ!」グッ
ピカチュウ「ピッカー!」グッ
スイレン「うん!」ニコッ
アシレーヌ「シレーヌ!」
ナギサ「イッブイ!」
リーリエの屋敷
ルザミーネ「……………」
ドスン ドスン
「お母様……」ガチャッ
ルザミーネ「!」
リーリエ「いったい何のご用でしょうか?」コフー
シロン「コーン」
ルザミーネ「…………」ハァ
リーリエ「? お母様、申し訳ないのですが、ご用なら早めにして頂けますか?明日は私、大切な大会があるので……」コフーコフー
ルザミーネ「リーリエ……あなた…明日は相撲大会に出るんですって?」
リーリエ「はい!そうなんですよ!出るからにはもちろん、優勝を目指してゼンリョクでがんばリーリエです!」
シロン「コーン!」
リーリエ「よろしければ、お母様も明日応援に……」
ルザミーネ「……リーリエ、あなた……ずいぶんと太………まるまるしたわね?」
リーリエ「! わかりますか?力士として、この体型を維持するのには苦労……」
ルザミーネ「……リーリエ……私は可愛いあなたに……できる限りは好きなことをさせてあげたい」
リーリエ「? お母様?」
ルザミーネ「だから……最近、ハラさんのところに通って相撲の稽古をしていることも……明日、相撲の大会に出ることにも口出しをするつもりはないわ?」
ルザミーネ「……ただ……あなたの将来については別よ?」キッ
リーリエ「……お、お母様………な、なにを言って……」
シロン「コーン?」
ルザミーネ「…リーリエ!…あなたの将来の話についてはまた後日…とりあえず、今は一つだけ言わせて」
リーリエ「………え?」
ルザミーネ「痩せなさい!」キッ
リーリエ「…………な!?」
シロン「コーン!?」
………………
………
…
翌日
アローラ女子ウルトラポケ相撲大会 会場
ワイワイ ガヤガヤ
マオ「うわぁ!結構いっぱい人が来てるんだねー!」
サトシ「うぉぉぉ!!燃えてきたーっ!!」
ピカチュウ「ピッカー!」
ロトム図鑑「サトシが出場するわけではないロトー!」
サトシ「わ、わかってるよ!」
マーマネ「あれ?肝心のリーリエとスイレンは?」キョロキョロ
マオ「ユニフォームに着替えてくるってさ!」
サトシ、カキ、マーマネ「ユニフォーム??」
「おまたせー!」
サトシ、カキ、マーマネ「!」
リーリエ「とうとうこの日がやってきました!」コフーコフー
シロン「コーン!」
スイレン「燃えてきた!私のハートはめらめらバーン!!」メラメラメラ
ナギサ「イッブイ!」
アシレーヌ「シレーヌ♪」
マオ「ユニフォームって……」
マーマネ「ジャージの上から廻しとか……」
カキ「かなりシュールな絵だな……」
スイレン「この大会は廻しがゼッケンがわり!!」
サトシ「あっ、本当だ!スイレンの廻しに"渚ノ海"って書いてある!カッコいいー!!」キラキラ
ピカチュウ「ピカァ!」
スイレン「/////」テレッ
ロトム図鑑「スイレン、リーリエ。ジャージの上から廻しとか動きにくくないロト?」
リーリエ「論理的結論からいいますと、このジャージはハラ親方が動きやすいように作ってくれた特別製のジャージです!」コフー
スイレン「上から廻しをつけても機動性ばつぐん!!」ビシッ
サトシ「すっげー!!」キラキラ
カキ「そういえばハラさんはどうしたんだ?」
マーマネ「リーリエたちの親方でしょ?」
リーリエ「確かにハラさんは私たちの親方ですが……」コフー
スイレン「同時に、この大会の実行委員長!」ビシッ
マオ「実行委員長………」
リーリエ「親方は実行委員長である以上、私たちを贔屓するわけにはいきませんからね」コフー
スイレン「応援はしてるけど、試合は公平に!だって!」
カキ「さすがハラさんだ!」ウンウン
ロトム図鑑「リーリエー!スイレン!対戦表が出たロトー!」
リーリエ、スイレン「!」
マオ「どれどれ?」ヒョコッ
カキ「……リーリエとスイレンは真逆のブロックか…となると…」
サトシ「あたるのは決勝だな!」
ピカチュウ「ピッカー!」
マーマネ「良かったね!これなら、リーリエとスイレンでワンツーフィニッシュも夢じゃないよ!」
リーリエ、スイレン「……………」
スイレン(この大会……優勝して……サトシに伝えるんだ!私のキモチ!)メラメラメラ
リーリエ(この大会に優勝して……お母様に認めてもらうんです!私の力士道を!!)メラメラメラ
リーリエ「………渚ノ海」コフー
スイレン「………うん、白雪姫。言葉はいらない」
"決勝で会おう!!"
ザワザワ
マオ「そろそろリーリエの一回戦が始まるね!」
サトシ「楽しみだな!ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「ロトム!リーリエの一回戦の相手は?」
ロトム図鑑「えーと……」ビビビ
ロトム図鑑「命乃岩(みことのいわ)という力士ロト」
カキ「……命乃岩……?」
リーリエ「うぅ……緊張してきました……!」ドキドキ
シロン「コーン!」
「あなたが私の対戦相手?」
リーリエ「!」
ライチ「勝っても負けても恨みっこなしのゼンリョク勝負をしましょ?」ニコッ
ルガルガン「ガルッ」
サトシ、カキ、マオ、マーマネ「ライチさん!?」
リーリエ「……え?……あ……わ、私の対戦相手……ライチさんですか!?」
シロン「コン!?」
ライチ「? 私を知ってるの?」
リーリエ「なに言ってるんですかライチさん!私です!リーリエです!」コフー
ライチ「……リーリ……えっ!?」
ルガルガン「ガルッ!?」
ライチ「……た、確かに……よく見たらシロンがいるわね?」ウーン
シロン「コン!」
ライチ「……その……リーリエ……す、少し会わない内に太……ずいぶんと丸くなったわね?」アハハ
リーリエ「はい!私、力士を目指してますので!」
ライチ「そ、そう……でも……やるからにはゼンリョクよ!リーリエ!」
リーリエ「はい!よろしくお願いします!ライチさん!」コフー
カキ「まさか一回戦の相手がライチさんだとは……」
マーマネ「一回戦から島クイーンが相手だなんて……リーリエ……クジ運悪すぎだよ!」
サトシ「ライチさんとバトルかぁ……いいなぁ!リーリエ!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ「ど、どうしようロトム!リーリエの対戦相手があの、カッコよくて美人で可愛くて強いパーフェクトウルトラビーストのライチさんだなんて!」オロオロ
アマージョ「ッジョ」オロオロ
ロトム図鑑「マオの中でライチはどこまで美化されてるロト?」
クチナシ「お~い、そろそろ試合はじめていいかぁ?」ヒョコッ
サトシ「えっ!?クチナシさん?」
ピカチュウ「ピカァ!」
クチナシ「お~、兄ちゃん。久しぶりだなぁ」
サトシ「な、何でクチナシさんがいるんですか!?」
クチナシ「バイトだよ。めんどくせーけど、ハラさんに頼まれちまったからなぁ」
サトシ「そ、そうなんですか……」
マーマネ「まるで……島キング島クイーンのバーゲンセールだね…」ハハハ
カキ「感動だ!!」クワッ
マオ「」ビクッ
クチナシ「んじゃ、一回戦第一試合はじめんぞ~」
ライチ、リーリエ「」ゴクリ
クチナシ「メレメレ~……ましろの~ゆきぃ~」
リーリエ「……」スッ
シロン「コン!」
クチナシ「……ア~カラァ~……みことの~いわぁ~」
ライチ「……」スッ
ルガルガン「ガルッ!」
クチナシ「みあってみあってぇ!はっけよい!」
ライチ、リーリエ「…………」
クチナシ「バトルスタート!!」
カーン
リーリエ「シロン!土俵を凍らせてください!!」
シロン「コン!」ヒュオオ
カチコチ
ライチ「!」
クチナシ「あの嬢ちゃん、土俵を凍らせやがった!さぶっ!」ブルッ
ライチ「土俵がカチコチに……これじゃあ下手に動くと滑ってころんじゃうわね……」
クチナシ「いでっ!」ツルッステーン
リーリエ「チャンスです!この氷のフィールドの勢いに乗ってライチさんを土俵の外まで押し出しです!」スイー
サトシ「すっげーリーリエ!氷がはった土俵をスケートみたいにスイスイ滑ってく!」
マーマネ「まさに土俵上の白雪姫だね!」
ライチ「……ルガルガン」スッ
ルガルガン「ワォーーン!!」
パリンパリン
リーリエ「! な!?」
シロン「コン!?」
マーマネ「う、嘘でしょ!?ルガルガンのとおぼえでリーリエがはった氷が割れた!?」
カキ「さすが島クイーン…」ゴクリ
マオ(リーリエには悪いけど……やっぱりライチさんはカッコいいな)
サトシ「……すっげー……」ゾクゾク
ライチ「覚悟しなよー!リーリエー!」ダッ
リーリエ「………くっ!」ビクッ
ライチ「とりゃーー!!」ダッ
リーリエ「きゃっ!!」ビクッ
ライチ「……っとっとっと…!?」コケッ
ズテン
リーリエ「………へ?」キョトン
カキ「ライチさんが……」
ロトム図鑑「勢いをつけすぎて転んだロト」
マーマネ「………この場面でドジっ娘属性を発動するなんて…」
マオ「ライチさん……」
ライチ「……いたた……」
リーリエ「………え、えと……」
クチナシ「勝負あり!!勝者、白雪姫!!」
リーリエ「! や、やりましたシロン!一回戦突破です!」コフー
シロン「コン!!」
サトシ「すっげーリーリエ!!あのライチさんを倒して一回戦突破だー!!」
ピカチュウ「ピカー!」
マオ「え、えーと……」
カキ「……いいのか?こんなんで……」
サトシ「な~に言ってんだよ!運も実力の内だよ!な?ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
マーマネ「そ、そうだね!サトシの言う通りだよ!」
ロトム図鑑「サトシもたまにはいいこと言うロト」
………
カキ「まぁ、何はともあれ……リーリエは無事一回戦突破だな!」
マオ「次はいよいよスイレンの試合だね!」ワクワク
サトシ「へへへ!頑張れよ~!スイレン!」
マーマネ「ロトム!スイレンの対戦相手は?」
ロトム図鑑「えーと……」ビビビ
ロトム図鑑「スイレンの対戦相手は武蔵國(むさしのくに)と言う力士みたいロト」
スイレン「リーリエはあのライチさんを倒して一回戦突破!私たちも続かなきゃ!」
アシレーヌ「シレーヌ!」
「ちょっとちょっと~」
スイレン、アシレーヌ「!」
ムサシ「なによ~?私の対戦相手って、このチビ青ジャリガール?」ウィーン
ニャース「せっかくこの大会の為に"スモウパワードスーツ"を用意したのににゃ!」
コジロウ「こりゃあパワードスーツのテストにもならないなぁ?」
コジロウ「……ま、ムサシ!この試合は楽勝だろうし気楽にやれ!」
ソーナンス「ソーナンス!!」
スイレン「……………」
マオ「ちょ、ちょっと!武蔵國って人!なによあれー!」
カキ「明らかに何か機械みたいなのを着込んでるな!」
マーマネ「反則だよ!」
サトシ「卑怯だぞ!正々堂々やれー!」
ピカチュウ「ピカー!」
ブーブー
ニャース「ジャリ共がにゃにか騒いでるにゃ!」
ムサシ「ふーん!聞こえませーん?」ウィーン
コジロウ「俺たちが反則してるって証拠でもあんのかー?」
ソーナンス「ソーナンス!!」
クチナシ「………おい、お前!……ちょっと調べさせてもらっていいか?…」
コジロウ、ニャース「」ビクッ
ムサシ「ちょ、ちょっと!乙女の体に何しようとしてんのよ!変態!」ウィーン
クチナシ「………んだとぉ?」カチン
スイレン「………いい」スッ
クチナシ「………あ?」
スイレン「………私の目標は優勝」
スイレン「この程度、眼中にない!」
アシレーヌ「シレーヌ!」
ニャース「………が、眼中ににゃいだとぉ?」プルプル
コジロウ「ナマイキなジャリンコめぇ~!」プルプル
ソーナンス「ソーナンス!!」
ムサシ「………いいわ、好都合よ」ウィーン
ムサシ「そのナマイキな面……泣き顔に変えてやるわよ!」ニヤッ
スイレン「こっちのセリフ」ニッ
クチナシ「……たくっ、しゃーねぇな…」ポリポリ
クチナシ「……んじゃ、試合をー……」
ムサシ「くらいなさい!!必殺!!百裂張り手!!」ウィーン
ドドドド
クチナシ「! お、おい!」
カキ「あいつ!まだ試合が始まってないのに攻撃してきやがったぞ!」
サトシ「どこまで卑怯なんだ!!」
マーマネ「あわわ!スイレン!」
マオ「スイレーン!よけてーっ!!」
ドドドド
スイレン「………アシレーヌ!歌って!!」パチン
アシレーヌ「シレーヌ♪」
~♪
スイレン「……………」スッ
コジロウ「……な!?」
ニャース「まさか……そんにゃ……」
ドドドド
スイレン「♪」スイー
クチナシ「………おいおい……嘘だろ……?」
ムサシ「………くっ!」ウィーン
ドドドド
スイレン「♪」スイー
カキ「スイレンが……」
マーマネ「アシレーヌの歌に合わせて踊りながら……」
ロトム図鑑「…武蔵國の強烈な連打張り手を避けてるロト……」
マオ「………すごい……すごいよスイレン!」
サトシ「………ああ……」
サトシ「すごいよ……スイレン…」ゴクリ
ピカチュウ「ピカァ!」
ニャース「にゃあ…ま、まるで…海風に揺らめくさざ波のごとく……」ゴクリ
ムサシ「………な、なんで当たんないのよ!?」ドドドド
スイレン「………ハラ親方が言ってた」スイー
ムサシ「!?」ドドドド
スイレン「………勢いだけの…心のこもらないつっぱりは届かない!」キッ
スイレン「……見せてあげる!本当のつっぱり!!」ゴゴゴ
ムサシ「………なっ!?」ビクッ
マオ「み、見て!スイレンからオーラみたいなのが出てるよ!」
マーマネ「あれは……僕と相撲をした時のリーリエと同じオーラだよ!!」
スイレン「……私の心は…めらめらバーン!!」ボボボ
"鬼炎万丈の相!!"
ムサシ「ヒィ……!!」ビクッ
ニャース「にゃ、にゃあ……にゃんかヤバそうにゃ……」
コジロウ「む、ムサシー!!」
スイレン「……母なる海に抱かれて……」スッ
スイレン「………響け!!水平線の彼方まで!!」キッ
スイレン「わだつみのシンフォニアつっぱりー!!!」ブンッ
ムサシ「ひえぇぇぇぇ!!」ビクッ
スイレン「たぁっ!!」トン
ムサシ「………って…へ??」
ニャース「さ、散々偉そうにゃこと言っておいてなんにゃ!そのへにゃちょこのつっぱりは!!」
コジロウ「……ふぅーっ!驚かせやがって……」ホッ
ソーナンス「ソーナンス!!」
ムサシ「ふ、ふんっ!やっぱジャリンコね!!100倍にして返し……」ピシピシ
スイレン「………」
ムサシ「………へ?」ミシミシ
ニャース「にゃ……なんにゃ……?」
コジロウ「ムサシのスモウパワードスーツにヒビが……」
スイレン「………さっきも言った!つっぱりは心!」
スイレン「………私のゼンリョクのつっぱりは……水面に伝う歌声のように響く……」
スイレン「水平線の彼方まで!!」キッ
ムサシ「………な……!?」ピシピシピシピシ
チュドーン☆
ヤナカンジー
キラーン
ロトム図鑑「スイレンがつっぱりでスモウパワードスーツを破壊したロトー!!」
サトシ「武蔵國とその仲間も爆発でぶっ飛んでっちゃったなー」
ピカチュウ「ピカァ!」
マオ「………あっ、キテルグマがあいつらを回収した!」
カキ、マーマネ(スイレンは怒らせないようにしよう…)ゾゾゾ
クチナシ「おーおー、景気よくぶっ飛んでいっちまったなー」
クチナシ「………つー訳で……」ニッ
クチナシ「このバトル、渚ノ海の勝ち!」
スイレン「やったー!」ピョンッ
アシレーヌ「シレーヌ♪」
控え室
ワイワイ
ロトム図鑑「リーリエ!スイレン!一回戦突破おめでとうロトー!」
カキ「二人とも、ナイスバトルだったぞー!」
リーリエ「ありがとうございます!」ニコッ
シロン「コーン!」
スイレン「うん!でも……勝負はまだまだこれから!」
ナギサ「イッブイ!」
アシレーヌ「シレーヌ!」
マーマネ「リーリエ!ライチさんに勝つなんてすごいよ!」
リーリエ「あ、あれはたまたま運が良かっただけです////」テレッ
マオ「スイレン!スイレンがあいつらをぶっ飛ばしたのスカッとしたよー!」
スイレン「神聖な相撲の場!卑怯ものは許さない!」ブイッ
カキ「リーリエ!スイレン!この調子で決勝までゼンリョク疾走だ!」
リーリエ「はい!」
スイレン「うん!」
マーマネ「ロトム!リーリエとスイレンの次の相手は?」
ロトム図鑑「……えーと……」ビビビ
スイレン「………そういえばサトシは?」キョロキョロ
マオ「さっきクチナシさんと話してたよ?」
スイレン「クチナシさん……?」ウーン
ロトム図鑑「リーリエの相手は大根里(だいこんのさと)そして……」
スイレン「………私、ちょっとサトシさがしてくる!」ダッ
ナギサ「イッブイ!」ダッ
アシレーヌ「シレーヌ」ノソノソ
マオ「あっ!スイレン!」
ロトム図鑑「スイレンの相手は化ノ川(ばけのかわ)と言う名の力士ロト」ビビビ
…………
デサー ウフフ
スイレン(! サトシの声!誰かと話してる)コソッ
サトシ「クチナシさんがいるからもしかしてって思ったけど、やっぱな!」ヘヘヘッ
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「うふふ、こっちはサトシが居ると思わなかったからビックリだよー?」
ミミたん「キュー」
スイレン(! アセロラ……やっぱり……)コソッ
ナギサ「イッブイ……」コソッ
サトシ「アセロラも一回戦突破したんだな!おめでとう!」
アセロラ「うん、ありがとう!」ニコッ
アセロラ「それにしてもー……リーリエとスイレンも出場してるなんてねー?」
サトシ「ああ!リーリエもスイレンも優勝するって気合い充分だぜ!」
アセロラ「そっかー!だったらアセロラも負けてられないね!」
アセロラ「サトシ!」
サトシ「ん?なに?」
アセロラ「アセロラのことも応援してくれる?」ニコッ
サトシ「あったりまえだろ?」
ピカチュウ「ピカー!」
アセロラ「えへへ、やったね♪」
ミミたん「キュー」
スイレン「…………」
アセロラ「あっ、そうそう……アセロラの次の対戦相手なんだけど………」
サトシ「!」
アセロラ「………渚ノ海って人らしいの」
サトシ「え!?」
スイレン「!!」
アセロラ「………アセロラを応援してくれるよね?サトシ」ニコッ
ミミたん「キュー」
スイレン「………………」
…………
二回戦
ワイワイ
ロトム図鑑「みんなー!スイレンの試合が始まるロトー!」
アセロラ「まさかー……渚ノ海がスイレンだったなんてね?アセロラ、ビックリだよー」ニコッ
ミミたん「キュー」
スイレン「うん、私も!化ノ川がアセロラだったなんて驚いた!」
ナギサ「イッブイ」
カキ「スイレンの対戦相手がアセロラだったなんてな」
ロトム図鑑「アセロラの身体能力はスイレンにも引けをとらないロトー!」
マーマネ「え?そうなの?」
サトシ「うん!スイレンもすっげーけど、アセロラもすっげーんだぜ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
カキ「へぇー?そりゃあ楽しみだな!」
マーマネ「二人は友達だし、クリーンでいい試合が見れそうだね!」
サトシ「うん!」
マオ「…………………」
クチナシ「…ウラウラ~………ばけの~かわぁ~」
アセロラ「………スイレン!ゼンリョクでいいバトルをしようね!」ニコッ
クチナシ「メレメレ~……なぎさの~うみぃ~」
スイレン「うん!私のゼンリョク、アセロラにぶつける!」ニコッ
クチナシ「………みあってみあって~………はっけよい」
スイレン、アセロラ「…………」スッ
マオ「ねぇサトシ!サトシはどっちを応援してるの?」
サトシ「ん?そりゃあ……」
クチナシ「バトルスタート!!」
カーン
サトシ「どっちもだよ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「だぁぁぁぁ!!」ブンッ
アセロラ「たぁぁぁぁ!!」ブンッ
バキッ
サトシ、カキ、マオ、マーマネ「」ビクッ
スイレン「…………うがぁっ!!」ヨロッ
アセロラ「………ぐぅっ…!!」ヨロッ
マーマネ「ひ、ひぃぃ……ふ、二人同時に顔面張り手……」ヒェー
カキ「お、おい!ロトム!女子相撲で顔面攻撃ってありなのか……?」
ロトム図鑑「原則として、女子相撲においては顔面への攻撃は禁じ手とされているロト……ただ……」
ロトム図鑑「これはウルトラポケ相撲。男子も女子もなく、ルールが適用されているロト」
カキ「つ、つまり……顔面への攻撃もありってことか……」
サトシ「スイレン……アセロラ……」
マオ「い、いくらバトルって言っても……」
スイレン「うわぁっ!!」ブンッ
アセロラ「きゃっ!!」バキッ
アセロラ「………てやぁー!!」ブンッ
スイレン「うぁっ……!!」メキッ
バキッ メキッ
カキ「………スイレンもアセロラも……二人とも顔面への張り手攻撃しかしない……」ゴクリ
サトシ「い、いったいどうなってんだよ!」
ピカチュウ「ピカァ……」
マーマネ「ど、どこがクリーンなバトルなのさ!」
マオ「ね、ねぇロトム!止めた方がいいよ!」
ロトム図鑑「………そう言われても……バトルを止める権利はボクたちにはないロト……止める権利があるのは……」チラッ
スイレン「…………うがぁ!!」ブンッ
バキッ
アセロラ「あぁぁぁぁあ!!」ブンッ
バキッ
クチナシ「……………」
ロトム図鑑「スイレンとアセロラの当事者同士……もしくは……」
ロトム図鑑「審判のクチナシだけロト……」
……試合開始からどれだけの時間が経ったのだろう……
バキッ メキッ
スイレン「ァアァアア!!」ブンッ
アセロラ「うぁあああぁ!!」ブンッ
試合が開始してからスイレンとアセロラはただひたすら、お互いの顔を張り手で殴りあった
試合開始直後の愛らしい少女たちの顔の面影はもはやなく……
スイレン「………ハァ……ハァ…」ボロッ
アセロラ「………うぅぅ……」ボロッ
ボロボロに膨れ上がった顔で、土俵の上の少女たちは繰り返す
お互いの顔に……ゼンリョクの張り手をぶつけ合う闘いを
スイレン、アセロラ「うわぁぁぁ!!」ブンッ
バキッ
シーン……
ボロボロの少女たちを横目に静まり返る会場に……
スイレンとアセロラの張り手の音だけが響き渡る
スイレン「うわぁぁぁ!!」ブンッ
アセロラ「あぁぁぁあ!!」ブンッ
バキッ メキッ
クチナシ「……………」
これはもう相撲ではない。ただの殴りあいだ
このままでは……下手したら少女たちの命の危険すらありえる
会場の観客たちも……審判であるクチナシも……誰もがそう思った……だが……
スイレン(痛い……なんでこんなことしてるの……?私……)ヨロッ
アセロラ(もう嫌だよ……助けてよ……おじさん……サトシ……)ヨロッ
スイレン、アセロラ(でも………)グッ
クチナシ「………くそっ……」
クチナシも観客たちも……誰もが二人を止めたかったが………止められなかった……
スイレン(アセロラには……)ブンッ
アセロラ(スイレンには……)ブンッ
スイレン、アセロラ(負けたくないから!!)
バキッ
会場にいる誰もが……土俵の上でバトルしている小さな二人の少女たちの……
意地と覚悟を感じとっていたからだ
ナギサ「……イッブイ…」ゴクリ
ミミたん「キュー……」
アセロラ「………スイレン……は…やっぱりすごいね……?」ヨロッ
スイレン「………?」ヨロッ
アセロラ「………でも、ね?……アセロラ、もうこのバトル…終わらせたいの……」ゴゴゴ
スイレン「!?」
アセロラ「終わらせるよ。黒く塗り潰して…」
"修羅戦黒の相!!"
アセロラ「くらえーっ!!無限暗夜への誘い張り手ー!!」ブンッ
スイレン「…………ぐあっ!!」メキメキ
サトシ、カキ、マオ、マーマネ「スイレーン!!」
スイレン(…………あぁ……い、意識がとぶ…)ヨロヨロ
マオ「もういい……もういいんだよスイレン……」グスッ
カキ「………ああ、スイレンはよく頑張った!」
マーマネ「スイレン!もう立ち上がらなくてもいいんだよ!」
スイレン(マオちゃん……カキ……マーマネ……)ヨロッ
スイレン(…………うん、そうだね……私、頑張った…)フラフラ
アセロラ「………お願いスイレン……もう立ち上がってこないでよ……」ヨロッ
スイレン(…………もう痛いし、疲れたし……このまま……)
スイレーン
スイレン「…………?」クラクラ
サトシ「スイレーン!!頑張れー!!負けるなー!!」
スイレン「!!」フラフラ
スイレン(聞こえる……サトシが私を応援する声……)フラフラ
ガッ
アセロラ「!」
スイレン「……ハァ……ハァ……」
ロトム図鑑「スイレンが体勢を立て直したロトー!!」
サトシ「いっけー!スイレン!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「……倒れない理由……そんなの決まってる!最初から!」ボボボ
アセロラ「な……」
スイレン「負けられない!このバトルだけは!!」ボボボメラメラメラ
"鬼炎万丈・青春の相!!"
アセロラ「スイレンの目にハートマークにが浮かんで……」タラッ
スイレン「私のゼンリョク!!響け!水平線の彼方まで!!」
スイレン「わだつみのシンフォニア張り手ー!!」ブンッ
アセロラ「………わかったよスイレン……決着をつけようよ……」スッ
アセロラ「無限の暗夜への誘い張り手ー!!」ブンッ
スイレン「うわぁぁぁぁ!!」ゴオン
アセロラ「だあぁぁぁぁ!!」ブォン
メキッ
……………
……
…
控え室
ハラ「…………」ガチャッ
リーリエ「! 親方……」コフー
シロン「コン!」
ハラ「……たった今……」
リーリエ「はい…見ていました。渚ノ海が化ノ川と引き分けたようですね……」
ハラ「………引き分けとは言え……見事な相撲でしたぞ。私は短い間とは言え……彼女を育てられたことを誇りに思いますぞ」
ハラ「白雪姫。二回戦で引き分けた渚ノ海の意思を継ぎ……」
リーリエ「………きっと先程の試合……渚ノ海……スイレンにとっては決勝戦よりも価値がある試合だったんだと思うんです」
リーリエ「たとえ引き分けだったとしても……ゼンリョクを出しきり、ぶつかっていくだけの…」
シロン「コーン!」
ハラ「!」
リーリエ「ですから親方、私はスイレンの意思を次ぐのではなく……」コフー
リーリエ「スイレンと同じで……自分の意思で…自分の意地を通す為の相撲をするつもりです」コフーコフー
リーリエ「もちろん!優勝を目指して!」ニコッ
シロン「コーン!」
ハラ「……うむ!(二人とも……成長しましたな)」ニッ
リーリエ「……では、言って……」
ハラ「白雪姫!」
リーリエ「?」
ハラ「私はこの大会の実行委員会故……白雪姫や渚ノ海だけを贔屓することだけはできませぬ。だが……これだけは言わせて欲しい」
リーリエ「……え?」
ハラ「………がんばリーリエ!ですぞ!」
リーリエ「親方………」
リーリエ「………はい!」クルッ
リーリエ「いってまいります!!」グッ
シロン「コーン!!」
ドスン ドスン ドスン
>>51
訂正
リーリエ「……では、言って……」
↓
リーリエ「……では、行って……」
二回戦(リーリエ)
ワイワイ
マオ「ま、まだリーリエの試合はじまってない?」
アマージョ「ッジョ!」
シェイミ「シェミィ!」
カキ「ああ、丁度これからだ!」
サトシ「マオ!スイレンの様子どうだった?」
マオ「うん、大丈夫!アセロラと一緒に医務室でぐっすり眠ってるよ!」
サトシ「そっか、良かった」ホッ
ピカチュウ「ピカー!」
マーマネ「リーリエの対戦相手って誰だけっけ?」
カキ「確か……大根里とか言う力士じゃなかったか?」
マオ「大根……」ウーン
ロトム図鑑「みんなー!リーリエとシロンが出てきたロトー!」
サトシ、カキ、マオ、マーマネ「!」
リーリエ「シロン!この試合はまだ夢への一歩にすぎません…ですが!」コフー
リーリエ「論理的結論からいいますと、その一歩一歩を着実に進まなければ夢に近づくことなんかできません!」コフコフー
リーリエ「この試合もゼンリョクでいきますよ!」キッ
シロン「コーン!」
「ぬわぁー!リーリエではないか!」
リーリエ「………え?」
ハプウ「まさか妾の対戦相手がリーリエとは……偶然なのじゃ!」
バンバドロ「ドロー!」
リーリエ「ハプウ!?」コフー
シロン「コーン!?」
マーマネ「えぇぇ!?リーリエの対戦相手の大根里ってハプウだったの!?」
マオ「やっぱり……」
カキ「まさかリーリエ……島クイーンと連続で対決とは……」ウーン
サトシ「いいなぁ!リーリエ!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ロトム図鑑「しかし……あのまるまる太ったリーリエを見て、一発でリーリエだとわかるとは……」
ロトム図鑑「さすがハプウ!島クイーンだけあるロト!」
サトシ、カキ、マーマネ「確かに」ウンウン
マオ「それ、間違ってもリーリエの前では言わないでね」
アマージョ「ッジョ!」
>>50
訂正
アセロラ「スイレンの目にハートマークにが浮かんで……」タラッ
↓
アセロラ「スイレンの目にハートマークが浮かんで……?」タラッ
クチナシ「よ~し、んじゃ…はじめんぞ~」
リーリエ、ハプウ「…………」スッ
クチナシ「ポ~ニィ~……だいこんのさとぉ~!」
ハプウ「リーリエ!いくら友とはいえ、勝負は勝負なのじゃ!」
ハプウ「ゼンリョクでいくのじゃ!!」メラメラメラ
バンバドロ「ドロー!」
クチナシ「メレメレ~……ましろの~ゆきぃ~!」
リーリエ「………私の夢は、アローラ女子横綱になることです!!」
リーリエ「望むところです!ハプウ!!」メラメラメラ
シロン「コーン!」
クチナシ「みあってみあって~…」はっけよい!」
リーリエ、ハプウ「」スッ
クチナシ「バトルスタート!!」
カーン
リーリエ「シロン!こなゆきで土俵を凍らせてください!」
シロン「コーン!」ヒュオオ
カチコチ
ハプウ「ぬっ!土俵がシロンの氷でカチカチなのじゃ!」
マーマネ「出たよ!リーリエの得意技!」
サトシ「いっけー!リーリエ!」
ピカチュウ「ピカー!」
リーリエ「いきますよ!ハプウ!!」スイースイー
ハプウ「バンバドロ!じならしじゃ!」
バンバドロ「ドロ!」ドスン
ピリピリピリ……
パリン
リーリエ「!!」
マオ「あ~っ!バンバドロのじならしでシロンがはった氷が!」
カキ「ハプウ……さすがは島クイーンってとこか…」ムゥ
ハプウ「いくぞー!リーリエー!」ダッ
リーリエ「!!」
ハプウ「ほにゃあ!!」バッ
ガシッ
サトシ「! ハプウがリーリエを捕まえた!」
ロトム図鑑「ようやく相撲らしくなってきたロト!」
ピカチュウ「ピカァ!」
ハプウ「ほにゃあ!!」グググ
リーリエ「ううぅ……」グググ
ハプウ「なるほどリーリエ……だいぶ肥えたようなのじゃ…じゃが……」グググ
ハプウ「畑仕事で鍛えた妾をナメるなよ!!このまま土俵の外まで押し出してくれる!!」ググググググ
リーリエ「ううぅ…あぁ……!!」ズザザ
カキ「おい!リーリエが押されはじめてるぞ!」
サトシ「リーリエー!がんばれー!」
マーマネ「リーリエー!負けないでー!!」
マオ「リーリエ!ふんばリーリエ!だよ!」
リーリエ(うぅ……!このままでは負け……)ズザザ
「なにやってるの!リーリエ!!」
リーリエ「!!」ピクッ
サトシ「い、今の声って……」
マーマネ「まさか……」
カキ「! お、おい!あそこを見ろ!!」
サトシ、マーマネ、マオ「!!」
ルザミーネ「リーリエ!あなた……この大会に優勝して……私に相撲の面白さを教えてくれるんじゃなかったの!?」
リーリエ「お母様……」ズザザ
ルザミーネ「だったら……そんなに苦しそうな顔してないで……」
ルザミーネ「笑いなさい?」ニコッ
リーリエ「お母様……」ズザザ
リーリエ「………はい!」ニコッ
ハプウ(! なんじゃ……?今にも土俵の外に押し出されそうなこの状況で笑っておる……?)タラッ
リーリエ(…………あの時と同じだ……)グググ
ハプウ「!」グググ
マオ「み、見て!リーリエが押し始めてるよ!」
ロトム図鑑「きっとルザミーネのお陰ロトー!母のチカラは偉大ロトー!」
ピカチュウ「ピカー!」
リーリエ(こんな状況なのに……体が熱くて…血が騒いで…)ドクンドクン
ハプウ「……ぬおぉ……!?」グググ
リーリエ「いきますよ!!ハプウ!!」グイッ
ハプウ「ぬっ!?」 グググ
リーリエ「これが…私のゼンリョクです!!」グイイー
ハプウ「ぬおぉー!?」
リーリエ(やっぱり……相撲は面白いです!)
リーリエ「てやーっ!!」バッ
サトシ「いっけー!リーリエー!」
ピカチュウ「ピカー!」
カキ「そこだー!」
マーマネ「そのままハプウを土俵の外までぶん投げちゃえー!!」
マオ「リーリエー!!ウルトラがんばリーリエ!!」
ルザミーネ「太ってても痩せてても……笑顔で楽しそうにしてるリーリエはアローラで一番可愛くわね?」ニコッ
>>59
訂正
ルザミーネ「太ってても痩せてても……笑顔で楽しそうにしてるリーリエはアローラで一番可愛くわね?」ニコッ
↓
ルザミーネ「太ってても痩せてても……笑顔で楽しそうにしてるリーリエはアローラで一番可愛いわね?」ニコッ
ハプウ「とりゃあー!」ブンッ
リーリエ「きゃっ!」ズシン
シロン「コン!?」
クチナシ「そこまで!!勝者、大根里!!」
ハプウ「やったー!妾の勝ちなのじゃー!!」ピース
バンバドロ「ドロー!」
サトシ「……え?……え?……リーリエ……負けたの??」
ピカチュウ「ピカ?」
マーマネ「……リーリエが押し返してたと思ったら……」
カキ「……逆にリーリエがハプウにぶん投げられた…」
マオ「う、嘘!?だってリーリエ、勝ちそうな雰囲気だったよ!?」
ロトム図鑑「……自力の差が出たっぽいロト」ウーン
リーリエ「……わ、私の負け………?」コフー
シロン「コン……」
リーリエ「……………」コフーコフー
リーリエ「………あるぇ?」
こうしてリーリエは二回戦でハプウに敗れた
そして次の日からダイエットを始めた
10年後
アイナ食堂
カランカランカラン
マオ「!」
サトシ「アローラ!マオ!」
スイレン「久しぶり!マオちゃん!」ニコッ
ピカチュウ「ピカピカ!」
ナギサ「イッブイ!」
サトシとスイレンは結婚して、カントー地方に住んでいた
今日はアイナ食堂でポケモンスクールの簡単な同窓会だ
マオ「サトシー!スイレン!やっと来たー!来ないんじゃないかって心配したよ!」
アマージョ「ッジョ!」
スイレン「ごめんマオちゃん!サトシが道に迷って…」
マオ「えぇ!?」
サトシ「子供の頃に散々来てたんだし、迷うわけないだろ!スイレンの嘘だよ」
マオ「スイレ~ン?」ジト
スイレン「えへへ」テヘッ
ハラ「おやおや、これはこれは……懐かしい顔ですな」
サトシ「ハラさん!」
スイレン「アローラ、親方!お久しぶりです!」ペコッ
サトシ「ハラさん!今日はどうしたんですか?」
ハラ「アイナ食堂特製のマオちゃんこ鍋を食べたくなりましてな」
マオ「ハラさんはウチのお得意さんだからね!」
ハラ「それにしても……お二人とも立派になられましたな?」ハッハッハ
サトシ「ありがとうございます!」
スイレン「ごっつぁんです!」
ハラ「………ん?」ジーッ
スイレン「?」ポッコリ
ハラ「おやおや、そのぽっこりと出たお腹…もしや、また力士を目指しているのですかな?歓迎しますぞ?」フッフッフ
スイレン「えーと、これは……」
マオ「ハラさん!そんな訳ないじゃないですか!」
ハラ「はっはっは、冗談ですぞ!」
マオ「もう~!…スイレン、まさか……」
スイレン「うん、サトシとの子供////」コクリ
マオ「やっぱり!おめでとう!サトシ、スイレン!」
スイレン「うん!」ニコッ
サトシ「サンキュー!マオ!」ニッ
ピカチュウ「ピカー!」
「なんだサトシ~?」
サトシ「!」
カキ「なんだかんだでしっかりスイレンと夜の相撲はとってるんだなぁ?」ニヤニヤ
マーマネ「カキ……その下ネタはさすがにデリカシーないよ」
マオ「ホント、さいてー」ペシッ
カキ「いだっ!」
サトシ「! カキ!マーマネ!」
ピカチュウ「ピカー!」
スイレン「夜の相撲////」ボッ
ナギサ「イッブイ」
マオ「あっ、そうだ!そういえば、お相撲さんに抱っこされた赤ちゃんはとっても健康に育つって話らしいよ!」
サトシ「マジ!?」
スイレン「親方!赤ちゃんが産まれた時はお願いします!」ペコッ
ハラ「うむ、私でよければ」
マオ「あとは夜に合流する博士とロトムとー……」
マーマネ「リーリエだね!」
スイレン「そういえば……どうしたの?リーリエ」
サトシ「仕事かな?確かリーリエ、エーテル財団ですっげー役職についてるんだっけ?」
マオ「リーリエなら、仕事で昨日カロスに行ってたから、少し遅れるってさ」
サトシ「カロス?」
マオ「うん、カロスクイーンとイッシュのチャンピオンと一緒に食事会だったらしいよ?」
スイレン「さすがリーリエ!ウルトラキャリアウーマン!」
マーマネ「カロスクイーンとイッシュのチャンピオンって確か……」
サトシ「ほらっ、俺とスイレンの結婚式に来てた!」
スイレン「サトシが昔一緒に旅してた仲間で……カスミたちと一緒にお祝いの出し物やってくれてた人たち!」
マーマネ「ああ……カロスクイーンってあの美人さんかぁ」
カキ「マーマネはカロスクイーン派か?俺はイッシュチャンピオン派だ」ヒソヒソ
カキ「なぁ、マーマネ?今度リーリエに頼んで、カロスクイーンとイッシュチャンピオンを呼んで合コンを……」ヒソヒソ
マーマネ「え?えぇ……僕はいいよ……」
マオ「そうだよカキー?身の程を弁えなよ!」プクー
アマージョ「ッジョ!」
カキ「み、身の程ってなんだ!!」
ワイワイ
リーリエ「す、すみません!遅れましたー!」ガチャッ
シロン「コーン!」
マオ「待ってたよー!リーリエ!」
カキ「久しぶりだな!」
リーリエ「はい!最近お仕事が忙しくってみなさんに会えず……」
サトシ「リーリエ!」
スイレン「お久しぶリーリエ!」
リーリエ「サトシ!スイレン!」
マオ「アハハ、リーリエ!見てよスイレンのお腹!赤ちゃんが………ってえ!?」
リーリエ「? なんですか?」
マオ「い、いや……」
サトシ「な、なぁスイレン……リーリエのお腹……」
スイレン「うん、身体はほっそり、なのにお腹はぽっこり!間違いない!」
カキ(こりゃ合コンは無しだな……)ハァ
マーマネ「そ、そんな…リーリエ……嘘でしょ?」ガクガク
ハラ「はっはっは、これはめでたいですなー!」
リーリエ「?」
マオ「あ、あのさ……リーリエ?」
リーリエ「はい、なんでしょう?」ニコッ
マオ「リーリエ……ずいぶんお腹大きくなったね?」
リーリエ「……………」サスッ
サトシ、スイレン、マオ、カキ、マーマネ「」ゴクリ
リーリエ「……実は……最近少しばかり太ってしまいまして////」テヘッ
サトシ、スイレン、マオ、カキ「……え?」
サトシ、スイレン、マオ、カキ「………なんかごめん…」
リーリエ「? は、はい……?」
マーマネ(良かった、妊娠じゃなかった…)ホッ
シロン「コン」
完
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません