モバP「ナチュラル同棲佐久間まゆ」 (408)
モバP「はぁ~さみさみ....」
モバP「今日ももうこんな時間か」カチャカチャ
モバP「ゆっくり風呂にでも浸かってさっさと寝よ」
ガチャリ
まゆ「おかえりなさい、Pさん」ペコ
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モバP「おぉ、ただいま」
モバP「どうした?そんなところで」
まゆ「はい、Pさんを早く出迎えたくて待ってました」ニコ
モバP「その気持ちは嬉しいんだが」
モバP「外に一番近い玄関の床の上で待ってると風邪ひくぞ」
まゆ「で、でもPさんを....」
モバP「お前はアイドルなんだからさ、体調管理も仕事のうちだ」メッ
まゆ「まゆはPさんさえよければいつでもアイドルを
モバP「すみませーん、まゆがどいてくれないと部屋に入れないんですけどー」
まゆ「あ、ごめんなさい」スッ
モバP「じゃあ俺は風呂入るわ」
ピロリン
まゆ「ちょうど今沸いたみたいです」
モバP「お、サンキュー」
まゆ「ご飯は食べますか?」
モバP「んーちょっと遅いし軽めで」
まゆ「わかりました」
モバP「あーぬくぬくだー」
まゆ「外、寒いですから」
モバP「この時間になると尚更なー」
モバP「冷えた体にはやっぱり」
まゆ「44度、ですか?」
モバP「そそ、完璧」
まゆ「Pさんのことなら任せてください!」フンス
モバP「ご飯は?」
まゆ「お魚とお味噌汁でいいですか?」
モバP「おけおけ」
まゆ「どうぞ」
モバP「ありがと、いただきます」
モバP「(モグモグ)」
モバP「この魚何?」
まゆ「ブリが旬なので照り焼きにしたんですけど、美味しくなかったですか?」ウル
モバP「いや、めっちゃ美味いわ」
まゆ「それはよかったです」ニコニコ
モバP「せっかく軽めって言ったのにさ」
モバP「こんなに美味いおかず出されたら白飯も食べざるを得ないな~」
モバP「まゆちゃん悪いわ~悪い子だわ~」
まゆ「もう///褒めてもお茶碗1杯しか出ませんよ///」
モバP「やったぜ」
モバP「俺が太ったらどうしてくれるんだ!」バクバク
まゆ「その時は責任を取ります」
モバP「はは、頼むよ」
まゆ「はい!」
まゆ「明日は何時に出られますか?」
モバP「7時半くらい?」
まゆ「わかりました、お弁当用意しておきます」ニコ
モバP「まゆも自分の仕事があるんだから無理するなよ?」
まゆ「Pさんのためにする無理は無理とは言いません」ニッコリ
モバP「まったく....」
モバP「電気消すぞ?」
まゆ「はい」
モバP「....」
まゆ「....」
まゆ「なんだか、まだ2人一緒のベッドは恥ずかしいですね///」
まゆ「ね、Pさん」
モバP「ん、そうだな」
まゆ「でも2人分の体温であったかいです」
モバP「....」
まゆ「Pさん?」
モバP「zzz....」
まゆ「....お疲れだったんですね」
まゆ「おやすみなさい」ニコ
モバP「....」チラ
まゆ「zzz....」スヤスヤ
モバP「....」
モバP「!!!?!?!?!?!?!?!?!?!!??!!??!?!!!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!」
モバP「(刺激しちゃマズいと思ったから合わせてたけどなんでまゆがうちにいるんだ???)」
モバP「(いや普通にめちゃくちゃいい彼女?奥さん?だったけどさ)」
モバP「(俺まゆに告白してないしプロポーズもしてないし)」
モバP「(そもそもプロデューサーとアイドル以上の関係ではないしそれ以外の感情もないし....)」
モバP「(でもなぜかお風呂は沸いてるしご飯もあるし)」
モバP「(歯ブラシは2本あるしMAYUって書いてあるマグカップが置いてあるし)」
モバP「(ベッドはダブルになってるし枕も2つあるし)」
モバP「(そもそも最初の『どうした?そんなところで』も)」
モバP「(そんな寒いところに座って、じゃなくて)」
モバP「(なんでまゆうちの中にいるの?さっき事務所で別れたよね?って意味だし)」
モバP「(あとご飯中にまゆが言った『その時は責任を取ります』)」
モバP「(驚異の真顔だったんだが)」
モバP「(人間ってあんな真顔するの?あの時のまゆの顔血液流れてなかったぞ絶対)」
モバP「....」
モバP「....」
モバP「(....もしかして)」
モバP「(実はこれが正しくて今までもそうやって生活して来てて)」
モバP「(今日たまたま俺が事務所から帰ってくるときに頭を打って記憶喪失になったのか?)」
モバP「....」
モバP「....」
モバP「いやねーわ」ボソ
まゆ「んん....」ムニャ
モバP「!!!」ビクッ
モバP「....」チラ
まゆ「zzz....」スヤスヤ
モバP「....」
モバP「(今までまゆからアピールされたことは多々あったけど)」
モバP「(こんなに大胆な行動は初めて、というか可愛らしい女の子のまゆに限ってこれはありえない)」
モバP「(つまり夢だな)」
モバP「(細かいことは気にせず寝よ)」
モバP「(寝て起きたら全て元通り、事務所で会ったまゆと笑顔で朝の挨拶だ)」
モバP「おやすみ!」
ナ チ ュ ラ ル 同 棲 佐 久 間 ま ゆ
モバP「んんぅ....」パチリ
モバP「....」パチパチ
モバP「ハッ!?」チラ
モバP「いない....か....」
モバP「....」
モバP「我ながら変な夢見ちゃったな~ったくもう!」アハハ
モバP「担当アイドルと同棲する夢なんてプロデューサー失格だ!!!」アハハ
モバP「う~んやっぱりでかいベッドはいいなあ!」
モバP「思い切ってシングルを捨ててダブルを買ったんだっけか!忘れたわ!」アハハ
モバP「枕もね、こう2つあればその日の気分で変えられるからね!柔軟な対応可!」アハハ
モバP「さてと仕事に行きますか~!」
モバP「ん、弁当?」
モバP「....」
モバP「さては昨日の俺、翌日の弁当まで作るなんてめちゃくちゃ頑張ったな!」アハハ
モバP「『昨日食べなかったものと今朝適当に作ったものを詰めただけです、よかったらどうぞ』」
モバP「こ~んな可愛らしいメモまで残しちゃってよぉ~!」アハハ
モバP「1人でこんなことして虚しいわ!!!」アハハ
モバP「ぜんっぜん覚えてないけど!!!!!!」アハハ
モバP「....」
モバP「無理だわ」
モバP「昨夜から続く超常現象を認めるしかないわ」
モバP「まゆいたわ」
モバP「うん」
モバP「....」
モバP「....うん」
パカッ
モバP「うわ~この弁当めちゃくちゃ凝ってるじゃん....」
モバP「絶対適当に作ったもの詰めただけじゃないだろ....」
モバP「....」
モバP「ん?」
ガサゴソ
モバP「これに使われてる食材全部無添加!?」
モバP「俺なんかのためにこんなたっかいのもったいない....」
モバP「俺の健康を気遣ってくれてるのはありがたいけど....」
ナ チ ュ ラ ル 弁 当 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「(満員電車っていうのはどうにかならんのかねえ)」ギチギチ
モバP「(なんで毎日毎日朝から疲労感たっぷりにならなきゃいけないんだ....)」ギチギチ
ドンッ
モバP「あ、すみません」
まゆ「い、いえ///」ポッ
まゆ「Pさん、偶然ですね」ニコ
モバP「偶然だな」
モバP「でも朝早く出たんじゃなかったのか?」
まゆ「諸事情で今日は電車で行くことにしました」
モバP「そっか」
モバP「でもさ、満員電車なんて何があるかわからないし」
モバP「なるべく避ける努力はしてくれよ?」
まゆ「はぁい」
モバP「....」
モバP「!!?!?!?!!??!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!!?!??!?!?!?」
モバP「(どこからだ!?どこから後をつけられてたんだ!?)」
モバP「(そうでもしなきゃこの車両数人の数でピンポイントで俺の目の前に来るなんて不可能だ!!!)」
まゆ「きゃっ....」ギュッ
まゆ「すみませんPさん、ちょっとだけこうさせてください....///」ギュッ
モバP「(いや、そもそも俺が家を出たとき本当に室内にまゆはいなかったのか!?)」
モバP「(実は室内に隠れてて最初から一緒に通勤してたんじゃないのか!?)」
まゆ「Pさん?」ギュギュ
モバP「(あの弁当は半分愛情でも半分は先に家を出たと思わせるためのブラフだったんじゃないのか!?)」
まゆ「....」ニギニギ
まゆ「....もう」プクー
ナ チ ュ ラ ル 急 接 近 佐 久 間 ま ゆ
モバP「おはようございまーす」
まゆ「おはようございます」
ちひろ「おはようございますPさん、とまゆちゃん?」
ちひろ「今朝は現場に直行だったような....?」
モバP「(同じ部屋から来たせいで直行とか関係なくなったんだけどな)」
まゆ「たまたま会ったのでPさんと一緒に行こうかなと思いまして」ニコニコ
モバP「ん、すまんまゆ」
まゆ「?」
モバP「片づけとかなきゃいけない仕事があるから今日の撮影は別のPが行く予定なんだ」
まゆ「....」
まゆ「Pさんは?」
モバP「昼までここで仕事だ」
モバP「ごめんな?」
まゆ「いえ、お仕事ですから」ニコ
モバP「(怒っては....)」
まゆ「?」ニコニコ
モバP「(ないか)」ホッ
モバP「....」カタカタ
モバP「....」カタカタ
ちひろ「Pさん」
モバP「はい?」
ちひろ「お昼どうします?」
モバP「えぇーもうそんな時間ですか」
ちひろ「ずっと集中されてましたからね」
ちひろ「私でよければお付き合いしますよ」
モバP「うーん....」
モバP「あ、今日弁当あるんだった」
ちひろ「!?」
ちひろ「Pさんがお弁当を!?」
モバP「どこだー」ガサゴソ
ちひろ「とかなんとか言ってコンビニで買ってきたってオチですか?も~騙され
モバP「あった」ゴト
ちひろ「庶民的なお弁当箱!?」
モバP「ってことなので今日はこれにします、せっかく誘っていただいたのにすみません」
ちひろ「....」ポケー
モバP「?」
ちひろ「い、いえいえ!そそそそういうことなら早く言ってくださいよPさん~!」ペシペシ
モバP「いていて」
ちひろ「も~Pさんも隅におけない人ですね~!」ペシペシ
モバP「えぇ?」
ちひろ「あーもうわかりました、独り身の私は寂しくどこかで食べてきますよ!」テクテク
モバP「???」
モバP「ま、いいか」
モバP「さて」
モバP「いただきます」
まゆ「いただきます」
モバP「!!?!?!?!?!!?!??!???!?!??!?!!?!!?!?!?!?!?!?!?」
モバP「まゆ!?」
モバP「仕事は!?」
まゆ「済ませてきました」
モバP「(普通にやったら午後までかかるはずだったんじゃ....)」
みく「PチャンPチャン!聞いて!」
モバP「どうした?」
みく「今日のまゆチャン凄かったにゃ!」
モバP「まゆは常に凄いだろ(良くも悪くも)」
まゆ「もうPさん///」ポッ
みく「瞬きする間に衣装が変わってて」
みく「いつの間にか撮影が完璧な状態で終わってたにゃ!」
みく「そして誰もそれを認識できなかったにゃ!!!」
モバP「えぇ....」
まゆ「みくちゃんったら大袈裟ですよ」ニコニコ
モバP「(まゆならあり得ると思えてしまうな....)」
みく「2人とも今日お弁当?みくも一緒に食べる~」
モバP「おー、おう」チラ
まゆ「みんなで食べたほうがきっと美味しいです」ニッコリ
モバP「(みく大丈夫かな、あとで大きすぎる報復受けないかな)」ハラハラ
モバP「(モグモグ)」
みく「Pチャンがお弁当なんて珍し~」チラ
まゆ「(モグモグ)」
みく「まゆチャンのも美味しそうにゃ~」
みく「あれ?」
みく「なんか、2人のお弁当似てるような....」
まゆ「(モグモグ)」
まゆ「(ゴックン)」
まゆ「///」ポッ
みく「....」
みく「....あああああ!!!!!!」
みく「こ、これもしかしてまゆチャンが!?」
モバP「うん」
みく「そういうこと?そういうことなのまゆチャン?」
まゆ「いえ、そういうわけでは///」ポッ
みく「そうならそうと言ってにゃ~」
みく「Pチャンも2人で愛妻弁当を食べるつもりならキチンと断るべきにゃ!」
モバP「え?いや愛妻弁当....愛妻弁当か....」
みく「もう、照れなくてもいいにゃ~」
みく「あ」
みく「....」
みく「みく、邪魔だった?(小声)」コソコソ
まゆ「いえいえ、さっき言ったことは全て本心です」ニコ
みく「あ~とってもいい子にゃ~」
みく「全部まゆチャンが作ったの?」
まゆ「時間がなかったのでいくつかは既製品もあります」
みく「入り時間早かったのに凄すぎるにゃ~」
まゆ「そんなに手間はかかってませんよ」
モバP「....」
モバP「(ハメられた...................!!!!!!)」ガックリ
モバP「(朝唐突に用意されていた弁当も)」
モバP「(まゆが仕事をさっさと済ませて昼に間に合わせたのも)」
モバP「(みくが昼食の場に入ることを歓迎したのも)」
モバP「(全ては同じ弁当を見せつけ既成事実として事務所に広めるためだったんだ................!!!!!!!)」
モバP「(みくは恋愛話には目がない年頃)」
モバP「(ましてや事務所内恋愛とくれば水を得た魚のように飛びつく................!!!!)」
モバP「....」
モバP「(過ぎてしまったことは仕方ないか)」
モバP「(パク)」
モバP「(モグモグ)」
モバP「美味いよ」
まゆ「ありがとうございます」ニコ
みく「あらあらにゃあにゃあ」ニヤニヤ
みく「事務所ではいいけど外でやっちゃダメだよ、2人とも!」
まゆ「もちろんです」
モバP「....」
モバP「(ここであからさまに否定したところで)」
モバP「(眼前に証拠を突き付けられているみくは認めないだろう)」
モバP「(というかまゆの目の前でそんなことしたら事態がどう転ぶかわからん....)」チラ
まゆ「?」ニコニコ
まゆ「どうでしたか?」
モバP「凄く手が込んでてめちゃくちゃ美味い、栄養バランスも彩も完璧だ」
まゆ「そうですか///」
モバP「でもな、朝早くから何もここまでしなくてもいいんだぞ」
モバP「昨日の夜も言ったが、健康第一、まゆの負担になるようなことはやめてほしい」
まゆ「....明日からはもう少し時間のかからないものにしますね」ニコニコ
モバP「(....全否定して刺激してもアレだし今俺に言えるのはこれくらいか)」
モバP「(まあ平日はまゆも学校があるしここまで極端なことはしないだろう)」
みく「!」
みく「Pチャン今『昨日の夜』って言った?言ったよね?」
みく「昨日の夜ってみく結構遅くまでここにいたけど」
みく「Pチャンは事務所にいたしまゆチャンは現場から直帰だったよね」
みく「どこで何を言ったにゃ???」ニヤリ
モバP「」
みく「ねえねえまゆチャン!」
まゆ「みくちゃん、それは秘密です」ニッコリ
みく「気になるにゃ~....」
みく「Pチャンの歯の浮くようなセリフ気になるにゃ~....」
モバP「(俺から失言を引き出したうえで)」
モバP「(まゆ本人は肯定も否定もしないことでみくの好奇心をさらに刺激している)」
モバP「(ここまで計算してるのか....?)」
ナ チ ュ ラ ル ア ピ ー ル 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「....」テクテク
モバP「....」チラ
モバP「(周囲に人影はなし)」
モバP「(事務所を出るときに確認した通りまゆはまだ仕事中)」
モバP「(なんだが....)」
ガチャリ
まゆ「おかえりなさい」ニコニコ
モバP「....ただいま」
モバP「(だろうな)」
モバP「まゆ、昨日も言ったがここで待つのはやめろって」
まゆ「はい、言われたことを守って今日はしっかり1メートル下がってます」
モバP「そういうことじゃなくてだな....」
まゆ「今日は早かったんですね」
モバP「一応日曜だし多少はな」
モバP「(俺としてはまゆの早さの方が不思議なんだが)」
モバP「(昼のあれを見せられたらもう何があっても驚けないな)」
まゆ「晩ご飯、何がいいですか?」
モバP「うーん....」
モバP「なんでもいいや」
まゆ「わかりました」ニコ
モバP「(なんでもいいが一番困るって母さんが言ってたから試してみたが)」
モバP「(この程度で機嫌を崩すまゆじゃないか)」
まゆ「ごちそうさまでした」
モバP「ごちそうさま」
まゆ「Pさん、お風呂どうぞ」
モバP「ん、今日はまゆから入ってくれ」
まゆ「え?でも....」
モバP「いつも以上に仕事頑張ってただろ?」
モバP「それに家事だってやってるんだ」
まゆ「Pさんのためになることはまゆにとって呼吸みたいなものですから....」
モバP「じゃあ俺のためを思って提案を受けてくれ」
まゆ「Pさん、ズルいです....」プク
モバP「な?」
まゆ「仕方がないのでお言葉に甘えます」
ガラガラ
モバP「....」
モバP「さて、これでしばらくまゆは戻ってこないし」
モバP「少し部屋の中を探索するか」
モバP「と言っても....」
モバP「知らないうちに家具が2人用になってるくらいで他に目立った変化はないんだよなあ」
モバP「まゆの私物とか全然ないし」
モバP「ってことはさすがに今日は家に帰るのか?」
モバP「明日は平日だし....」チラ
<制服>
モバP「あー........」
モバP「んー........」
モバP「部屋にこれがあるのを誰かに見られたら俺は犯罪者扱いだな」
まゆ「上がりました~」トテトテ
モバP「!」
モバP「今入るわ」
まゆ「ごゆっくりどうぞ」
ジャー
モバP「(昨日からひたすら刺激を避けて行動してきたが)」
モバP「(1日が過ぎてもまゆが家に帰る兆しはない)」
モバP「(別に俺のことはどうでもいいんだ)」
モバP「(ただ気がかりなことが2つ)」
モバP「(まず、いくらなんでもまゆが働きすぎなこと)」
モバP「(今まではおそらくしてこなかったであろう家事に加えて)」
モバP「(仕事も普段以上に頑張っているに違いない)」
モバP「(これじゃあいくらまゆでも長くはもたないんじゃないか....?)」
モバP「(もう1つは男と同棲しているという現状だ)」
モバP「(所属事務所の社員とそんなことをしているなんて)」
モバP「(世間にばれたら事務所、そして何よりまゆ自身へのバッシングで溢れるはず)」
モバP「(順調にステップアップしているまゆのアイドル生命が)」
モバP「(あろうことかプロデューサーの俺が原因で断たれるなんてことは)」
モバP「(絶対にあってはならない)」
モバP「....」
モバP「怖い怖いと逃げ回るのは俺の都合だ」
モバP「あくまでアイドルが第一」
モバP「....」
モバP「キチンと話し合おう」
モバP「....」
まゆ「Pさん、今日のお湯はいかがでしたか?」
まゆ「入浴剤を入れてみたんです♪」
まゆ「なんでもリラックス効果のある
モバP「まゆ」
まゆ「?」
モバP「どうして昨日から、さも当然のようにここで暮らしてるんだ」
まゆ「....」
モバP「一緒に住んで、なんでもかんでも俺の世話をしてくれなんて」
モバP「命令した覚えも、頼んだ覚えもない」
まゆ「....」
まゆ「迷惑、でしたか....?」
モバP「全然迷惑じゃない」
モバP「むしろまゆみたいないい子と暮らせるなんて」
モバP「ただの一般人の俺からすれば夢みたいな話だ」
まゆ「///」
モバP「ただな、俺は俺である前に」
モバP「佐久間まゆのプロデューサーなんだ」
まゆ「....」
モバP「その制服、明日ここから直接学校へ行くつもりなんだろ?」
モバP「このマンションから出ていくところを誰かに見られたらどう言い訳するんだ」
まゆ「....言い訳なんてしません」
まゆ「まゆはまゆの心に従って、こうしているんですから」
モバP「....」
モバP「とにかく、同棲ごっこは今日で終わりにしよう」
まゆ「....」
モバP「お前のためを思って言ってるんだ」
まゆ「まゆの....ため....」
モバP「そう」
モバP「どうせまゆのことだ、ファンや下世話なメディアに見つかるなんてことはないだろうさ」
モバP「本当はな、スキャンダルなんかより」
モバP「頑張りすぎてるまゆの身体が心配なんだよ」
モバP「昨日から何度もそう言ってるだろ?」
まゆ「Pさん....」
モバP「....」
モバP「今日は遅いから泊まっていってくれ」
まゆ「....」
モバP「明日出るときはくれぐれも注意するように」
まゆ「....はい」
まゆ「おやすみなさい」
モバP「....おう」
モバP「....」
モバP「(まゆが強く反論することはなかった)」
モバP「(おそらく自分のしていることの強引さはよく分かっていて)」
モバP「(俺に正論をぶつけられる覚悟もしていたのだろう)」
モバP「....」
モバP「(これで良い)」
モバP「(俺は俺である前に、まゆのプロデューサーなんだ)」
モバP「....」チラ
モバP「いない、か」
モバP「少し言いすぎたかもしれないが、あれだけ言えば俺が心配する気持ちも伝わったかな」
モバP「ん?」チラ
<弁当>
モバP「....」
まゆ『言われた通り無理のない範囲でお弁当を作りました』
モバP「............」
モバP「はぁ............」
モバP「伝わってるのか本当に....」
モバP「....」カパッ
モバP「ふふっ....」クスリ
モバP「確かに、昨日より簡素だ」ニヤ
モバP「全く伝わってないってわけではないみたいだし、一応言った甲斐はあったか....」
モバP「しかしまゆはなんで、突然あんな行動に出たんだろう」
モバP「今までも多少は距離が近いな、と感じることはあっても」
モバP「ここまで露骨に態度に表すことはなかったような....」
モバP「....」
モバP「なかったよな....?」
モバP「....」
モバP「ま、いいか、これにて一応解決解決」
ナ チ ュ ラ ル 物 分 か り が い い 佐 久 間 ま ゆ
モバP「(あれから数日)」
モバP「(まゆがうちに押しかけてくることはなく)」
モバP「(仕事場でも今まで通りに戻ったようだった)」
モバP「(たまにぶっ飛ぶ時はあるが)」
モバP「(基本的には超優秀なアイドル)」
モバP「(それが佐久間まゆなのだ)」
ピンポーン
モバP「....」
モバP「....」
ガチャリ
まゆ「こんにちは」ペコ
モバP「....」
モバP「まゆ、あのなぁ
まゆ「お蕎麦どうぞ」スッ
モバP「蕎麦?」
まゆ「あ、申し遅れました」
まゆ「隣に引っ越してきた佐久間です♪」
まゆ「これから、その....」
まゆ「末永くよろしくお願いしますね///」
モバP「....」
モバP「!!?!!?!?!?!?!?!!?!??!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ナ チ ュ ラ ル と ん ち 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「」
まゆ「Pさん?」
モバP「はっ」
まゆ「お蕎麦どうぞ」スッ
モバP「ご丁寧にどうも」
まゆ「それでは」
ガチャリ
モバP「....」
モバP「急襲に驚いて普通に受け取ってしまった」
モバP「....」
モバP「....いやいや」
モバP「これはセーフなのか?」
モバP「同居や同棲ではない、これは間違いない」
モバP「ただ隣ってなあ....」
モバP「まゆなりに俺の説教との妥協点を考えた結果なんだろうが....」
モバP「うーん....」
モバP「やっぱり事情を詳しく聞いた方がいいか」
ピンポーン
ガチャリ
まゆ「はーい?」
モバP「....なんで俺の部屋から出てくるんだ」
まゆ「お隣さんですから♪」
モバP「普通のお隣さんは自分の部屋から出てくるだろ!」
まゆ「つまりPさんにとってまゆは普通のお隣さんではない....?」
まゆ「....」
まゆ「///」
モバP「そういう意味じゃない!」
ナ チ ュ ラ ル 全 線 開 通 佐 久 間 ま ゆ
モバP「(あのあと問い詰めたところ)」
まゆ『同じマンションから出てきても問題がなくなればいい』
モバP「(というなんとも大胆かつ合理的な発想の基に行われた引っ越しのようだった)」
モバP「(確かに言い分は通っている)」
モバP「(もちろん褒められた解決方法ではないが)」
モバP「(しかしながら、嵐のような再会とは裏腹に)」
モバP「(数日前までのような家事やら世話やらをしてくることはなくなった)」
モバP「(俺のお説教が無に帰したというわけではないらしい)」
モバP「(とりあえず今はそれだけでも良しとしよう)」
まゆ「どうしたんですか?」
モバP「いや、なんでもない」
モバP「それより、今日のイベントも最高だったぞ」
まゆ「....」
まゆ「Pさんからのその言葉が、私の一番のエネルギーです」ニコニコ
モバP「こんなのでよければいくらでも言ってやる」
まゆ「こうして2人きりで車に乗っていると」
まゆ「なんだか、ドライブデートしてるみたいですね」フフッ
モバP「いや、俺らの目の前にもう1人いるよね」
モバP「タクシーの運転手さんがいるよ、ほらよく見て」
運転手「俺は運転に集中しとくから、このことは見ざる言わざる聞かざるにしとくよ」ニヤリ
モバP「(タクシー運転手なのにデリカシーがありすぎる)」
まゆ「Pさんと2人きり....///」
モバP「あ、もうこれまゆの中じゃ2人きりで設定が固まってるわ」
まゆ「まゆは....Pさんの....」カクッ
まゆ「望む....」カクッ
モバP「疲れたんだろ、着くまで寝てていいぞ」
まゆ「せっかくのデート....」
モバP「寝とけって、もっとちゃんとしたのをしてやるから」
まゆ「!」
まゆ「じゃあ甘えちゃいます....」パタリ
モバP「....」
モバP「(膝くらい貸してやるか)」
モバP「運転手さん、さっき言った目的地なんですけど」
モバP「なるべく遠回りして行ってください」
運転手「ふっ....」ニヤリ
運転手「了解」グッ
ナ チ ュ ラ ル 膝 枕 佐 久 間 ま ゆ
運転手「そろそろですよ」
モバP「わかりました」
モバP「まゆ、着くってさ」
まゆ「はぁい....」パチクリ
まゆ「....」トテトテ
モバP「ありがとうございました」
運転手「ん?あんたもここで?」
モバP「?」
モバP「俺の家ですから」
運転手「2人とも同じ所で....」
運転手「....なるほど」ニヤリ
モバP「げっ」
モバP「ってことで」
モバP「次から直帰の仕事は俺が送迎するから」
まゆ「いいんですか!」
モバP「(同じマンションに住むことによって必然的に帰る場所も同じになり)」
モバP「(それによって直帰の仕事の際にタクシーを利用させづらくする)」
モバP「(まゆの引っ越しはこれまで見越してたのか....?)」
まゆ「今度こそドライブデートですね♪」
モバP「ただの送迎だ」
まゆ「もう」プクー
まゆ「Pさんの運転する車....」
まゆ「私、助手席に乗ります」
モバP「他にも人が乗ってるときはそれでもいいけど」
モバP「2人の時なら後ろの方が広いんじゃないか?」
まゆ「運転してるPさんの横顔をずっと見てます///」
モバP「運転に集中できなくなりそうだからやめてくれ」
モバP「あ、後ろなら角度によってはバックミラーで正面の顔が見られるかもしれないぞ」
まゆ「しょ、正面....」
まゆ「これは....」
まゆ「難問です....」
モバP「ミレニアム懸賞問題レベルの悩み方」
まゆ「それでもやっぱり助手席です!」
モバP「なんで?」
まゆ「助手席ってなんだか特別感がありませんか?」
まゆ「恋人特権というか」
モバP「恋人じゃないだろw」
モバP「(ハッ!?)」
モバP「(またまゆにハメられた!)」
モバP「(うっかり口を滑らせて本音を言わせることによって)」
モバP「(ブチギレながら)」
まゆ『既成事実を作ってあげますよぉ♪』
モバP「(とか言って襲ってくるつもりなんじゃ....)」チラ
まゆ「....」
まゆ「それなら、担当特権ということにします」ニコ
モバP「お、おう」ホッ
まゆ「今日も寒いですね、早く部屋に入りましょうか」トテトテ
モバP「自分の部屋に入れよ?」
まゆ「はぁい」
モバP「(よかった、俺の考えすぎか....)」
まゆ「....」
ナ チ ュ ラ ル 助 手 席 佐 久 間 ま ゆ
モバP「(まゆが隣に越してきてから)」
モバP「(俺の生活は少しばかり制限されるようになった)」
モバP「(その中の一つが音だ)」
モバP「(それ以前にも隣の人は住んでいたのだが)」
モバP「(他人ではなく知り合い)」
モバP「(しかも自分の担当アイドルが住んでいるとなると)」
モバP「(一挙手一投足、あらゆる生活音が聞かれている可能性を考えてしまう)」
モバP「(別に聞かれたからどうというわけでもないはずなんだが....)」
モバP「....」
モバP「(なんとなく気恥ずかしい///)」
モバP「(全力全開大音量のおならをしたり)」
モバP「(アダルティなビデオを見たり)」
モバP「(テレビに向かって独り言を話すのをまゆに聞かれていたらと思うと)」
モバP「(恥ずかしい///)」
モバP「(そんなつまらないプライドと見栄によって俺の生活は少々窮屈になっている)」
モバP「(しかし....)」
モバP「(まゆの部屋からは騒音どころか生活音すら全く聞こえないな....)」
モバP「(本当に住んでんのか?)」
モバP「....」
モバP「おーい、まゆ、伊藤園(おーいお茶伊藤園のリズム)」
まゆ「なんですか?」ガラガラ
モバP「今回は突然呼びかけた俺が悪いがなるべく玄関から来てくれ」
まゆ「ベランダの方が近かったんです」
モバP「(ベランダの仕切りはピンピンしてるのにどうやって来たんだ....)」
モバP「ごめんな、いきなり呼びかけて」
まゆ「Pさんからの呼びかけなら常に大歓迎です」ニコ
~翌日~
モバP「....」ガチャリ
まゆ「おはようございます」
モバP「おはよう」
まゆ「そういえばPさん」
モバP「ん?」
まゆ「午前3時22分頃に大きな寝返りを打ってました」
まゆ「起きるまでの寝返りの回数は14回だったのでちょっと少なめですね」
まゆ「寝返りは質の良い睡眠に繋がりますから、もう少し硬めのマットレスにした方がいいかもしれないです」
まゆ「柔らかすぎると寝返りがしづらいので」
モバP「そうか、じゃあ注文しとくわ」
まゆ「あ、すみません、朝からいきなりこんな....」
まゆ「うっとおしいですよね....」
モバP「いやいや、俺の身体のこと気遣ってくれてるんだろ?」
モバP「何も悪いことないさ」
まゆ「それなら、よかったです///」
モバP「ただ、俺の寝返りの回数がわかるってことは寝てないんじゃないのか?」
モバP「前にも言ったが健康第一で
まゆ「いえ、夢の中でPさんが寝返りを打つ音が聞こえたので数えておいたんです」
モバP「....」
モバP「そうか、それならいいけどさ」
モバP「!!!??!!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?」
モバP「(会話の始めから終わりまで何一つわからなかったんだが!?!?!!?!?)」
モバP「(俺の寝返りの音そんなにデカいか!?)」
モバP「(寝てるからわかんねえよ!!!)」
モバP「(隣人の夢の中まで聞こえる音出してたら俺自身が起きるだろ!!!!)」
モバP「....」
モバP「(あと夢の中で数えてたってなんだよ!!!!)」
モバP「(睡眠管理アプリか何かか!?)」
モバP「(もはやそれは夢じゃないだろ!!!!!)」
モバP「(半分起きてるだろ!!!!!!)」
モバP「....」
モバP「(きっとこのマンションの壁が薄くて天井裏の壁がないんだな)」
モバP「(俺の寝返りがうるさいとかまゆが人知を超えた力を手にしているとかじゃないんだ)」
モバP「(気にしない気にしない)」
ナ チ ュ ラ ル レ オ パ レ ス 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「ふぅ....」
ちひろ「お疲れですか?」
モバP「いやー疲れてないときなんてありませんよ」アハハ
ちひろ「それもそうですね」クスリ
菜々「!」
菜々「....」ヒョコヒョコ
菜々「....」ジャー
菜々「....」トクトク
菜々「プロデューサー、お茶どうぞ!」コト
モバP「菜々さん、俺のことなんていいので自分の身体を労わってあげてください」ニッコリ
菜々「せっかく淹れたのになんてこと言うんですか!」プンスカ
モバP「(ズズ)」
モバP「あぁ~............」
モバP「働きたくねぇ................」
杏「プロデューサーも段々分かってきたみたいだね」ニヤリ
ちひろ「ろくでもないこと言わないでください!」
ちひろ「Pさんが抜けたらここ回らなくなっちゃいますよ!」
杏「(そんなに仕事押し付けてるから杏みたいなこと言うんじゃ....)」
菜々「まあまあ、そう言わずにもう少しだけ頑張りましょ?」
モバP「....」ジー
菜々「なんですか....?」ゾク
モバP「....」ジー
モバP「なんか菜々さんってさ」
モバP「精神面は成熟しきってるから包容力が凄いけど」
モバP「見た目は小動物みたいで愛らしいですよね」
菜々「!?」
モバP「見た目は可愛らしいのに頭は良くて健気で」
菜々「い、いきなり何を」
モバP「....」
モバP「....」ナデナデ
菜々「ひゃっ///」ビクン
モバP「....」ナデナデ
菜々「ちょっとPさん///」
モバP「あーこれこれこの感じ」ナデナデ
モバP「実家のワンコを思い出すなあ」サワサワ
杏「そこはウサギにしてあげて」
ちひろ「杏ちゃん、一応ウサミン星人ですよ」
ちひろ「というかPさん、あんまりやりすぎるとセクハラですよ」
モバP「この愛撫に性的な感情は一切ありません」ペタペタ
菜々「んっ///Pさん///そこはっ....ちょっと....///」トロン
ちひろ「菜々さんのリアクションが半分アウトなんですけど」
モバP「そーれ高い高ーい!」ヒョイ
菜々「ひゃっ///」
モバP「癒しだ癒し!アニマルセラピーだ!」ナデナデ
杏「も~うるさいなぁ、いつまでやって
まゆ「いいなぁ」ボソ
杏「!!?!?!?!?!?!?!?!??!?!!?!?!?!!!?!?!?!?!?」
まゆ「こんにちは杏ちゃん」ニッコリ
杏「いたんだ、まゆちゃん」アハハ
まゆ「今来たところです」
まゆ「ところでこれ、いつからやってるんですか?」
杏「え、えー....」
杏「....」
杏「....1分前くらいかな?」メソラシー
まゆ「まゆ、5分前からこの机の下にいたんですけど」
杏「うん、ちょっと時計読み間違っちゃった!ごめんごめん!」
まゆ「いいなぁ」ボソ
杏「....」
まゆ「まゆ、Pさんにああいうこと全然してもらえないんです....」
まゆ「少しくらい触っても何も言わないのに....」
杏「(何されても受け入れるんじゃ....)」
まゆ「いいなぁ」ボソ
杏「....」
杏「まゆちゃんはさ、スキがなさすぎるんじゃない?」
まゆ「まゆの好きは抱えきれないくらいありますよ?」
杏「その好きじゃなくて、隙間の隙」
まゆ「隙?」
杏「菜々ちゃんを見てごらんよ」
まゆ「?」ジー
モバP「肩車だ~!!!」
菜々「P、Pさん!いい加減に!」ヒョコヒョコ
モバP「はー軽い軽い!」
菜々「絶対落とさないでくださいよ!こんな高さから落とされたらナナ
モバP「あっ」ズデ
菜々「ぴぎゃ~~~!!!!!」
杏「ね?」
まゆ「???」
杏「菜々ちゃんが隙だらけだからこそ」
杏「プロデューサーもああやって恥も外聞もなく、ガールとして接することが出来るんだよ(適当)」
まゆ「なるほど....」メモメモ
杏「まゆちゃんはさ、年の割に大人っぽいっていうか」
杏「歴戦の猛者感があるから」
杏「プロデューサーもレディとして接しちゃうんじゃない?(適当)」
まゆ「ふむふむ....」
杏「あ、あとさっき『小動物みたいで愛らしい』とも言ってた」
まゆ「小動物....」
まゆ「杏ちゃんの意見、参考にさせてもらいます」シュバ
杏「消えた....」
杏「....」
杏「杏しーらない」グデー
モバP「はースッキリした」テクテク
モバP「....」ガタ
モバP「よっこいせ....」ポス
モバP「(ん?机の下に何か....乃々か?)」チラ
まゆ「にゃぁん」ニコ
モバP「....」
モバP「すぅー」スー
モバP「はぁー」ハー
ちひろ「どうかしました?」
モバP「いえ、疲れからか幻覚を見てしまったようで」
まゆ「にゃぁん」ニコニコ
モバP「!!?!?!!??!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ちひろ「えぇ....」
杏「あっ........」メソラシ
まゆ「ごろごろ」スリスリ
モバP「ま、まゆ!?お前それ!?」
ちひろ「それみくちゃんのSSR衣装、アヴァンチュール・シャトじゃないですか!」
まゆ「にゃんにゃん」コテン
モバP「おまっ、その恰好であんまり動き回るなっ!」チラ
ちひろ「勝手に使っちゃダメなのに....」
まゆ「にゃ~ん」ペシペシ
??「ここは私に任せなさい....!」
モバP「あ、あなたは―――っ!!!!」
モバP「にゃんにゃんにゃん三人衆の一人」
モバP「高峯のあ!!!」
ちひろ「えぇ....(困惑)」
杏「みくちゃんじゃないんだ....」
のあ「まゆが何の理由もなくこんなことをするはずはない....」
のあ「私がにゃん・にゃん・にゃんで学んできた全てを賭けて」
のあ「まゆの心の深層を読み解くわ....」
ちひろ「そんなことしなくていいですから....」
モバP「お願いします....!」
まゆ「にゃんにゃん」ゴロゴロ
杏「なにこれ」
のあ「....」ジー
まゆ「....」ペシ
のあ「....」ジー
のあ「ふっ....」クスリ
モバP「何かわかったんですか!?」
のあ「微かに感じる....でもまだ足りないわ....」
のあ「もっとまゆと同調を....」
まゆ「にゃぁにゃぁ」コテン
のあ「....」
のあ「....」
のあ「この感情は........」
のあ「....空腹?」
モバP「く、空腹!?」
のあ「まゆの着ている衣装は猫を模したもの....」
のあ「猫といえば....」
のあ「........」
モバP「っ....」ゴクリ
杏「いつまでやんの」
ちひろ「気が済むまでじゃないですか」
のあ「........ミルク」
のあ「まゆは....」
のあ「まゆは身を挺して........」
のあ「ミルクを欲しているのよ................!」
モバP「なるほど!!!!」
まゆ「うにゃ....」ショボン
杏「ダメだこりゃ」
ちひろ「仕事しよ」
モバP「美味いか~まゆ~」
まゆ「....」ゴクゴク
まゆ「ありがとうございました」
まゆ「着替えてきます」
テクテク
ちひろ「結局なんだったんでしょうか」
モバP「ミルクが飲みたかったんですよ」
杏「(こいつ一回誰かにシバかれた方がいいな)」
まゆ「....」テクテク
のあ「まゆ」
まゆ「....のあさん」
のあ「プロデューサーに触れてて欲しいなら、もっと策を練るべきよ」
まゆ「でも菜々さんみたいにすればPさんから触れ合ってくれると思って....」
のあ「あなたが欲しているそれは、愛情からくるものでしょう?」
のあ「あの作戦が上手くいったとして、それはあなたの求めるものではない....」
まゆ「....」
まゆ「それじゃあ、まゆはどうすれば....」
のあ「....」
のあ「正解は誰にもわからない....それは私にも....」
のあ「まゆの自由にしたらいい....」
まゆ「....」
のあ「これは私からのお礼よ....」スッ
まゆ「お礼?」
のあ「妥協を知らないネコの装い....なかなか良かったわ....」
まゆ「?」
のあ「明日の空は、深い黒よ............」スタスタ
まゆ「....」ガサゴソ
まゆ「これは....」
ナ チ ュ ラ ル ス キ ン シ ッ プ 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「帰ってきたら突然部屋に炬燵が出現していた」
炬燵「(もぞもぞ)」
まゆ「炬燵ですよぉ」
モバP「もう猫はいいのか?」
まゆ「気が済みました」
モバP「(ミルクで....?)」
モバP「で、これは何だ」
まゆ「炬燵ですよぉ」
モバP「それは見ればわかる」
モバP「あと俺の部屋には明らかに不釣り合いな大きさだということもな」
まゆ「まゆからのプレゼントです」
モバP「プレゼントを貰うような予定はなかったが」
まゆ「Pさんは寒い時、ポケットに何を入れますか?」
モバP「ポケットに?そんなのカイロくらいしかないだろ」
まゆ「カ イ ロ」ニッコリ
モバP「(東京フレンドパークのアトラクション ボディ&ブレインで関○宏がやってる誘導尋問かよ)」
まゆ「そのカイロについてです」
まゆ「隣で寒そうにしている人がいて、自分がカイロを2つ持っているとしたらどうしますか?」
モバP「片方のポケットに1つずつ入れて使う」
まゆ「隣の人に渡しますよね」
モバP「いや俺は
まゆ「隣の部屋で寒がっているPさんがいたので」
まゆ「余っていた炬燵を差し上げたんです♪」
モバP「嘘つけ!こんなバカでかい炬燵、2つも持ってるわけないだろ!」
モバP「お前の部屋俺と同じ間取りだぞ!」
まゆ「まあまあまあまあ」
まゆ「まゆと一緒に日本式で冬を乗り切りましょう」
モバP「(一緒には確定事項なんだな)」
まゆ「(ぬくぬく)」
まゆ「どうですか?」
モバP「ん、これは、あれだな」
モバP「あったかいな」
まゆ「暖かいものをたくさん合わせてますから」ニコ
モバP「掛け布団の中にヒーターまでついてるからな」
モバP「淹れたての緑茶まで飲んで体の内側からも温めてるし」
まゆ「それだけじゃありませんよ?」
モバP「あとはー....敷布団とか?」
まゆ「2人で入っているからこんなに暖かいんです」ニコ
モバP「なるほど」
まゆ「....」
まゆ「///」テレ
モバP「(照れるくらいなら言わなきゃいいのに)」
モバP「(まあしかし)」
モバP「(いつもの突拍子もない襲来ではあったがこれはこれで悪くない)」
まゆ「この炬燵の良いところ、1つ見つけました」
モバP「なんだ?」
まゆ「炬燵で寝てしまうと、風邪をひきやすいのでよくないって言います」
モバP「よく母さんから言われたな」
モバP「でもこの心地よさには抗えないんだよなあ」
まゆ「よく見てください、これなら抗えるんです」
モバP「?」
モバP「別に普通の炬燵じゃないか」
まゆ「この部屋の寸法ほぼぴったりに炬燵がはまっているので」
まゆ「炬燵に下半身を入れて寝転がるスペースがないんです」
モバP「お前が考えなしに巨大炬燵を持ってくるからだろ....」
まゆ「Pさん、炬燵を精一杯楽しむために」
まゆ「まゆの部屋との壁を壊して、いっそのこと1部屋にしませんか?」
モバP「炬燵を口実に再同居の方向へ持って行こうとするんじゃない」
まゆ「残念です」ニコニコ
モバP「(天使のような微笑みから悪魔の提案、さすがまゆ)」
モバP「(さすまゆ)」
まゆ「そういえば」
まゆ「今日事務所でのあさんからこんなものを貰ったんです」スッ
モバP「これ、のあの出てる映画のチケットじゃないか」
まゆ「はい、映画の『ペア』チケットです」
モバP「....」
まゆ「Pさん、一緒に
モバP「ダーメ」
まゆ「....どうしてですか」
モバP「あのなあ、前も言ったけど」
モバP「まゆは一応芸能人、それもアイドルなんだぞ?」
モバP「男と2人で映画を見ているのがばれたらどうするんだ」
まゆ「で、でも、これは事務所の人から貰ったものですし」
まゆ「Pさんと観に行くのも不自然ではないと思うんです!」
モバP「そうは言ってもなあ、真実ってのは受け取り手次第でどうにでもなるんだ」
モバP「いくら根底にそういう事実があったところで、世間からどう思われるかはわからない」
まゆ「どうしてもこの映画が見たいんです!」
モバP「そんなに見たいなら他の奴と行ってきていいぞ?」
モバP「誰か一緒に行きたい奴がいたらオフもどうにか合わせるから」
まゆ「Pさんと行きたいんです!!!」
モバP「....」
モバP「(今日はやけに粘るな....)」
モバP「....」チラ
まゆ「....」プクー
モバP「(あんまりへそを曲げられて明日の撮影に影響が出ても困るし)」
モバP「(適当に誤魔化しておくか....)」
モバP「....」
モバP「(あときっぱり断るの怖い)」
まゆ「....」プクー
モバP「わかった、もしこの作品が公開されてる間に」
モバP「急遽時間をつぶさなきゃいけなくなって」
モバP「周りに映画館くらいしかないって時は」
モバP「2人で観に行こう」
モバP「映画館デートだ」
まゆ「デ、デート!?」
モバP「そうだ、俺が」
まゆ「Pさんが?」
モバP「まゆと」
まゆ「私と?」
モバP「デートする」
モバP「これでいいか?」
まゆ「Pさんとデート....映画館の暗闇....2人きり....」
まゆ「///」ポッ
モバP「(目先の欲に釣られて物事の本質を見失っているな、まゆ)」ニヤリ
モバP「(だが俺の提示した状況がそう易々と起こるはずはない)」
モバP「(結局のところ俺は、聞こえのいい言葉で体よく断ったというだけの話)」ニヤリ
モバP「(勝ったッ!恋愛頭脳戦完!)」
ナ チ ュ ラ ル お こ た 佐 久 間 ま ゆ
続きます
まゆ「突然降りだしましたね」
モバP「あぁ....」
まゆ「撮影はしばらく中断ですね」
モバP「あぁ....」
まゆ「今日は屋外でのロケでしたし、雨が上がらないと再開は難しそうです」
モバP「あぁ....」
まゆ「困りました、この辺りで時間をつぶせそうなところといえば....」
まゆ「映画館」
まゆ「くらいしかありません....」
モバP「....」
モバP「(これも全てまゆの計算通りだっていうのか!?)」
モバP「(俺は出せる限りの知恵を絞りだして)」
モバP「(ようやくまゆから一本取れたと喜び)」
モバP「(昨日は久しぶりに勝利の美酒を酔うことが出来た)」
モバP「(俺が小躍りしてたのはまゆの手のひらの上だったのか!?)」
モバP「....」チラ
まゆ「....」ジー
モバP「行こうか」
まゆ「はい!」ニッコリ
モバP「平日の午前、そこまでアクセスも良くない映画館だからか人はそこまでいないみたいだな」
まゆ「人がたくさんいたらPさんとのデートを世界にアピールできたんですけど....」
モバP「(んなことされたら俺の首がすっ飛ぶんだよなあ)」
モバP「なんか食べるか?」
まゆ「いえ、大丈夫です」
モバP「おけ」
まゆ「....」ニコニコ
モバP「?」
モバP「ふー」ストン
モバP「(このスクリーンにはそこまでいないどころか俺らだけじゃないか....)」
まゆ「2人きり....」ボソ
モバP「あー、これどういう映画なんだ?」
まゆ「?」キョトン
モバP「いやキョトンじゃなくてさ」
まゆ「のあさんからたまたま貰ったものなので、まゆもよく知らないんです」
モバP「この映画がどうしても見たかったんじゃ?」
まゆ「....」
まゆ「あ」
モバP「はぁ~、別にいいよ、大体察しはついてたから」
まゆ「察しはついていたのにPさんの方から誘ってくれたんですね♪」
モバP「ん、まあな」
モバP「(行くつもりはなかったんだが)」
パッ
モバP「始まるな」
まゆ「はい」ニコ
モバP「(大人しくしててくれよ)」
モバP「(ふむふむ、この映画は)」
モバP「(遠い未来の研究所で働く主人公ののあさんが)」
モバP「(その美貌をやっかむ同僚から事故を装って無理やり縄文時代にタイムスリップさせられてしまうも)」
モバP「(持ち前のカリスマ性で人心を掌握することで)」
モバP「(歴史をも動かす力を持つことになったから)」
モバP「(過去を歪めてタイムパラドックスを発生させ未来に復讐をしようと奮闘する、ってストーリーなのか)」
モバP「....」
モバP「(めちゃくちゃだけど結構面白いな)」
サワ
モバP「!!!??!?!?!!??!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!」
モバP「(椅子の横に置いている俺の手に誰かが手を被せてきた!?)」
モバP「(誰かと言っても隣にはまゆしかいないんだが)」
モバP「(まさか、暗がりかつここには俺たち以外いないのをいいことにまゆがやりたい放題しようとしてるのか....?)」
モバP「(表情を伺ってみよう)」チラ
モバP「(薄暗い上にマスクをしているからまゆの表情ははっきりとはわからないが....)」
まゆ「....」スン
モバP「(真顔か?)」
モバP「(真顔なのか?)」
まゆ「....」スン
モバP「(真顔だ)」
モバP「(ということはつまり、映画に没頭しすぎて無意識に手を置いてしまったというだけみたいだな)」
まゆ「....」スン
モバP「(おぉ、ついに未来でも過去の歪みが形となって表れ始めたな)」
モバP「(一体どうなってしまうんだ....)」ゴクリ
スト
モバP「!!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!??!!?!?!?!??!?!?!??!?!!?!??!」
モバP「(俺の肩の辺りに誰かが頭を預けてきた!?)」
モバP「(誰かと言っても(以下略))」
モバP「(まさか今度こそ、暗がりかつここには俺たち以外いないのをいいことにまゆがやりたい放題しようとしてるのか....?)」
モバP「(表情を伺ってみよう)」チラ
まゆ「....」スン
モバP「....」ジー
まゆ「....」スーン
モバP「(めっちゃ真顔だ)」
モバP「(まあまゆも連日の仕事で疲労は溜まってるはずだし)」
モバP「(いくら若いといっても首や肩周りにそれが蓄積されていてもおかしくない)」
モバP「(映画に集中しすぎるあまり無意識に体が楽な体勢を求めてしまったのかもしれないな)」
モバP「....」
モバP「(俺は少し厳しくしすぎているのかもしれないな)」
モバP「....」
ナデナデ
まゆ「!!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!!!?!?!?!?!?!?!?!!??!!?!?!?!?」
まゆ「!!?!?!?!!!?!?!?!?!?!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!??!?!?!?」
まゆ「!!?!?!?!?!?!!!?!?!?!?!??!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!!」
モバP「いやー設定がイロモノすぎて最初は期待してなかったけど」
モバP「正直すげー面白かったわ」
モバP「のあさんシュールギャグもいけるんだな」
モバP「?」
モバP「まゆ?」
まゆ「」
モバP「寝てたのか、やっぱり疲れてたのかもしれないな」
モバP「....」
モバP「....」ナデナデ
まゆ「」ビクン
モバP「ふっ、まゆでも寝てる時はビクッってするんだな」クスリ
まゆ「」
続きます
モバP「おはよ」
まゆ「....」
まゆ「....おはようございます」フイッ
まゆ「....」テクテク
モバP「....」
モバP「おかしい」
モバP「どうもまゆの態度が冷たいというかよそよそしい気がする」
モバP「なんで?」
心「いや知らねーよ☆」
モバP「別に普段の俺への態度が好ましいわけではないし」
モバP「むしろ少しはアイドルとしての自覚を持って欲しいとも思っていたんだが」
モバP「担当アイドルとプロデューサーという関係的に不仲ってのはあまりよろしくない」
心「そりゃそうだ」
モバP「しかし原因がこれといって思いつかないんだよなあ」
心「なんか怒らせるようなことしたんじゃない?」
モバP「なんかってもなあ....」
モバP「てか昨日までは普通だったんだよ」
モバP「いつものように仕事に行って」
モバP「2人で映画観た後、部屋まで送って別れたときまでは普通だった気がする」
心「ん?」
モバP「でー今日会ったらあんな感じで」
心「ちょちょちょ」
心「昨日なんて?」
モバP「映画観た」
心「誰と?」
モバP「まゆと」
心「2人で?」
モバP「2人で」
心「....」ジー
モバP「?」
心「うん、プロデューサーんちの隣にまゆちゃんが引っ越して来たってのは知ってる」
心「それなら部屋まで送るのは普通」
モバP「うん」
心「一応」
心「まゆちゃんの年は16だし法的にはセーフだけど、ファンから何されても知らないからね?」
モバP「?」
モバP「何を勘違いしてるのかは知らんが」
モバP「そういう感情も関係も一切ない」
モバP「撮影が中断になって暇になったから」
モバP「まゆが観たいって言った映画に連れていっただけだ」
心「ふーん....」
心「....」
心「18歳未満の人に淫行させる行為は違法らしいぞ☆」
モバP「させるわけねーだろコラ、ぶっ飛ばすぞ佐藤」
心「どーして魅力的な18歳以上が周りにたくさんいるのに茨の道を進んでしまうのか....」
心「お姉さんは悲しい!」シクシク
モバP「....めんどくさ」
心「言ったな?今『この年増痛キャラめんどくさい』って言ったな?」
モバP「被害妄想も甚だしい」
心「この後暇だろ?付き合え☆」ガシィ
モバP「ついさっきアイドルとの2人行動を否定しといてお前から誘うのか」
心「はぁとは26歳だし~」
モバP「論点をすり替えるな」
心「でねぇ、はぁと思うんだけど~」
心「プロデューサーはさぁ、ついてるわけ~?」
モバP「....」
心「あ、ついてるってのはチ
モバP「分からないから黙ってたんじゃないからな!」
心「あはははははは~」
モバP「佐藤飲みすぎだぞ」
心「両手に花どころか、手足の指全部でも足りないくらいのおっきな花畑の中心にいるのにさぁ~」
心「堅すぎるぞ~プロデューサーは~」フラフラ
モバP「....ったく、何言ってんだか」
モバP「ほら、帰るぞ」ガシィ
心「や~んセクハラ」ケラケラ
モバP「家まで送ってってやるから、少しは歩く努力をしてくれ」
心「はぁとの家遠いもん~」
モバP「じゃあそこのベンチで寝ろ」
心「....」
心「そうだ、プロデューサーんちがいい」ニヤリ
モバP「はぁ?何言ってんだ」
心「だってぇ、はぁとの家よりずっと近いじゃん☆」
モバP「そういう問題じゃ....」
まゆ「まゆの部屋はどうでしょう」ニッコリ
モバP「!!?!?!?!!?!?!??!!?!??!?!!?!?!!??!?!?!?!?!?」
モバP「まゆ!?どうしてここに!?」
まゆ「Pさんの帰りが遅いので迎えに来ちゃいました♪」
モバP「夜の8時に1人でうろつくなんて危ないことやめてくれ....」
心「さっきアイドルを路上に放置しようとしてた奴が何か言ってるな~」ケラケラ
まゆ「さあ心さん帰りましょう」ニコニコ
心「まゆちゃんちで2次会だ~」ヨタヨタ
まゆ「お~」
モバP「絶対やめろよ」
モバP「(ん?)」
モバP「(そういえばまゆの態度いつも通りだ)」
モバP「(朝のは気のせいだったのか)」
まゆ「まゆ、明日は予定ないのでゆっくり寝られますよ」ニコ
心「助かるわ~、ところで何飲む?」
モバP「(ついさっきまゆの年の話してたくせになんてこと言ってんだよ)」
モバP「いたいけな少女に絡むな」ポカ
心「いて~、もっと担当を大切にしろ~」
モバP「むしろ蝶よ花よと可愛がってやってるくらいだ」
心「これで可愛がってるつもりならその花枯れてるぞ☆」
モバP「ごめんなまゆ、巻き込んじゃって」
まゆ「いえ、大人の女性とのお泊り会ってなかなかないのでちょっと楽しみです」ニコ
モバP「(部屋についたら速攻寝そう、とは言えない)」
モバP「この埋め合わせはちゃんとするよ」
まゆ「埋め合わせ!?」
モバ「どうかしたか?」
まゆ「い、いえ、埋め合わせだなんてそんな///」
まゆ「昨日の映画だけでもう....」ゴニョゴニョ
モバP「?」
モバP「(まあよかった、嫌われたとか怒らせたとかじゃなさそうで)」ホッ
心「....」
心「....ふーん」ボソ
ナ チ ュ ラ ル 介 抱 佐 久 間 ま ゆ
まゆ「狭いところですがどうぞゆっくりしてください」ニコ
心「へ~ここがまゆちゃんとプロデューサーの愛の巣か~」
まゆ「そんな、愛の巣だなんて///」
心「....」
心「まゆちゃんはさ」
心「プロデューサーとどうなりたいの?」
まゆ「....」
まゆ「お水飲みますか?お酒の後に飲むお薬は持っていないので
心「だいじょぶだいじょぶ」
心「はぁとそんなに酔ってないから」ニコ
まゆ「....」
まゆ「そうですか」
心「で、どうなん?」
まゆ「....」ジロ
まゆ「まゆがPさんと深く関わろうとすること、そんなに気に入りませんか?」
心「....」
続きます
心「ぜ~んぜん!」
まゆ「?」
心「はぁとは別にプロデューサーのこと好きじゃないもん」
心「ただの飲み友達」
まゆ「はぁ」
まゆ「だったらなぜあんなことを聞いたんですか?」
心「まゆちゃんが心配でさ」
まゆ「私が....?」
心「まゆちゃんがプロデューサーのことを好きな気持ちを否定するつもりはないよ」
心「アイドルではあるけど、その前に16歳の女の子なわけだし」
心「ただ、ね」
心「まゆちゃんがどうなりたいか、それ次第じゃずーっと苦しい思いをするんじゃないかって」
まゆ「....」
まゆ「まゆはまゆのために行動しているので、苦しむことはありません」
まゆ「むしろ毎日Pさんからたくさんの幸せを貰ってます」
心「今はそうかもしれないけど、この後もずっと叶わないかもしれない恋を続けていくつもり?」
心「あんなに近くにいる相手だからこそ尚更辛いかもしれないよ」
まゆ「....」
まゆ「さっきの質問にまだ答えていませんでした」
まゆ「Pさんとどうなりたいか」
まゆ「答えは」
まゆ「Pさんの望む通りのアイドルになって」
まゆ「トップに立つこと」
まゆ「それだけです」
心「....」
心「....そっか」
心「凄いね、まゆちゃんは」
まゆ「これが私の義務なので」ニコ
心「....」
心「ジャーキー食べる?」
まゆ「もう歯磨きしちゃいました」
心「おっけ、じゃあ寝よっか」
まゆ「もういいんですか?」
心「あんな覚悟見せられたら何も言うことないし」
心「あとクソ眠い」
まゆ「やっぱり酔ってるじゃないですか」
心「てへ☆」
まゆ「少し狭いかもしれませんけどベッドにどうぞ」
心「初めてのダブルベッドの使い道がプロデューサーとの同衾じゃなくてすまぬ」
まゆ「その時が来たらまた買い替えます」ニコニコ
心「さ、さっすがぁ....」
心「さっきはあんなこと言ってたけど」
心「もし何かあったらお姉さんに相談していいからさ」
まゆ「....」
心「はぁと、まゆちゃんよりちょ~っとだけ長く生きてるし」
心「何より応援してるから」
まゆ「....」
まゆ「そういえば10歳差でしたね」
心「....具体的な年齢差出すのやめて、結構来るわ」
心「というか10歳?10歳ってやばいな?」
心「自分の歳もまゆちゃんの歳も知ってたけどいざ目の当たりにすると凄く離れてない?」
まゆ「....」
まゆ「ぐう」zzz
心「ちょ~い、はぁとの心にバズーカ打ち込んどいてさっさと寝るんか~い」
心「....」
心「切ない」
まゆ「冗談です」
心「お姉さんを軽く手玉に取るのやめろ?」
まゆ「....」
まゆ「これから先、Pさん」
まゆ「そしてまゆの気持ちがどうなるかはわかりません」
まゆ「でもきっと、後悔することはないって」
まゆ「思うんです、思ってます」
心「....」
まゆ「ただもしも、ほんの少しだけ不安になったり」
まゆ「悲しい気持ちになったりしたときは」
まゆ「頼る可能性がないこともないかもしれません」
心「ふふ」
心「なんかそういう顔見せられちゃうと益々年齢差感じちゃうな~」
まゆ「まゆ、16歳ですから」
心「んぐぅ....」ジタバタ
ナ チ ュ ラ ル 入 眠 佐 久 間 ま ゆ
モバP「んん....」パチクリ
モバP「もう朝か....」
モバP「....」チラ
まゆ「zzz....」
モバP「....」
モバP「....」チラ
心「zzz....」
モバP「....」
モバP「ふぅ....」
モバP「....」
モバP「!!!?!!?!?!?!!!?!?!??!?!?!??!??!?!?!??!?!?!?!?!?!?!??!」
モバP「(なんで俺の隣にまゆと佐藤が寝てるんだ!?)」
モバP「(服は....)」チラ
モバP「(....着てるな)」
モバP「(ほっ)」
モバP「(いやほっじゃねーわ!)」
モバP「(俺は昨日こいつらを部屋まで送り届けた後自室に帰って)」
モバP「(間違いなく自分のベッドで寝たんだ)」
モバP「(壁が薄いからこいつらの話声は聞こえてきてたが)」
モバP「(どう転んでも一緒に寝るなんてありえないはず)」
モバP「(にもかかわらずこの始末)」
モバP「(どうなってんだ一体)」
モバP「....」
モバP「(事情は分からんがこの状況はマズい)」
モバP「(俺に非はないが、男性から女性に対する行為は疑わしいなら罰せられるというのが世の常)」
モバP「(朝から無駄な労力を割きたくないしさっさと出よう)」
心「おはよ」
モバP「おはよう!」ニッコリ
心「....」ジー
モバP「(ニッコリ)」
心「えーっと、とりあえず今日で事務所からさよならってことでいい?」
モバP「こういうことになるよなうん知ってた」
モバP「いやな?俺も朝今起きたんだが」
モバP「なぜかお前らが隣にいてビックリしたんだよ」
心「性犯罪者はみんなそう言う」
モバP「言わない」
モバP「そもそもなあ、こっちだって半分被害者みたいなもんだろ」
モバP「人の部屋に勝手に入ってきてよお、俺のプライベートはないのか?」
心「?」
心「よく見て」
モバP「?」
心「ここ、まゆちゃんの部屋」
モバP「....」
モバP「....」チラ
モバP「!!!!?!!?!?!?!?!?!?!!!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!!!!??」
モバP「え、え、てことは不法侵入者ってもしかして」
心「プロデューサーの方」
モバP「うーんこれは退職だな」
心「免職の間違いじゃない?」
モバP「で、でもなあ、本当に身に覚えがなくてなあ....」
心「覚えてないですんだら早苗さんはいらないんだよね」
まゆ「むにゃ....」パチクリ
まゆ「あ、Pさん心さん、おはようございます」
心「聞いてよまゆちゃん、この男はぁと達が寝てる間に勝手に入ってきて」
心「挙句の果てには同じベッドで寝てたんだってさ」
まゆ「まゆが連れてきました」ニコ
心「ん?」
まゆ「まゆが連れてきました」ニコニコ
心「」
モバP「はぁ....」
モバP「まゆ、俺が起きてるときはまだいいけど」
モバP「寝てるときに色々するのはやめてくれ」
モバP「寝起きの頭じゃ混乱を通り越して恐怖なんだよ」
まゆ「すみません....」シュン
心「ちょいちょいちょいちょい」
心「なんで?」
まゆ「昨日は心さんも同じベッドにいたので、いつもとは違う環境になってしまって」
まゆ「そのせいなのか少し寝つきが悪かったんです」
心「狭かったならごめんね」
まゆ「だから抱き枕代わりに寝ているPさんをこう」
まゆ「ちょちょっと連れてきました」
心「!!!?!?!?!?!?!?!?!?!??!??!?!?!?!?!??!!?!?!?!?!??!」
モバP「本当勘弁してくれよ、危うく失職と逮捕のコンボ食らうところだったんだぞ」
まゆ「今度からは気をつけますね」ニコニコ
心「??????????」
心「プロデューサーなんでそんなに普通なの??????」
モバP「え?」
モバP「だってこれがまゆの普通で俺の日常だし」
まゆ「うふふ///」
心「....」
心「(歳で勝ってるくらいで相談に乗れる相手じゃないのかもしれないわこの子)」
ナ チ ュ ラ ル 人 体 移 動 マ ジ ッ ク 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「はぁ」
ちひろ「どうかしました?」
モバP「いや、現場走り回ってる時って『ゆっくり座りたい』って思うんですよ」
ちひろ「時間の制約が多いところをいくつも担当するわけですからね」
モバP「でも今ってデスクワークじゃないですか」
モバP「ゆっくり座って、ってのは達成してるはずなんですけど」
モバP「今度は『いい加減動き回りたい』って気持ちなんですよねえ」
ちひろ「つまりは働きたくないと」
モバP「まー平たく言えばそういうことになりますけど」
ちひろ「一部の労働ジャンキー以外はみんなそう思っていますよきっと」
モバP「そんなもんですかねえ」
ちひろ「というか」
ちひろ「Pさんも周りからはそういう風に思われているんじゃないですか?」
モバP「俺が?」
ちひろ「自分の担当アイドルのためならたとえ火の中水の中でしょう?」
モバP「プロデューサーですから」
ちひろ「プロデューサーの鑑ですね」
ちひろ「(ここまで尽くしているからこそ、あんなに好かれているんでしょうか)」
モバP「俺は彼女たちのために全力で仕事に取り組んでいるだけであって」
モバP「労働欲求を満たすために働いているわけじゃありませんよ」
モバP「自分の生活のためならもっと割の良い仕事ありますしね」
ちひろ「真摯すぎます」
モバP「普通ですよこれくらい」
モバP「ところでまゆ」
まゆ「はい?」
ちひろ「!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!??!?!?!??!」
モバP「こんな仕事がしたいとかあるか?」
まゆ「したいことですか?」
ちひろ「その前に、まゆちゃんはどこから出てきたんですか!?」
モバP「ちひろさんの机の下にずっといたじゃないですか」
ちひろ「えぇ....」
まゆ「Pさんには敵いませんね」クスリ
モバP「なんというか、まゆの発するただならぬ気配を感じ取れるようになったな」
モバP「それでも3割程度だが、前は全くだったから進歩した方だ」
まゆ「まゆの熱視線に答えてくれるようになったんです♪」ウフ
ちひろ「(まゆちゃんの超人的な能力がPさんにも伝染しかけている)」ゾク
まゆ「ゆくゆくは5割、7割と能力を伸ばしていって」
まゆ「まゆのいるところどこでも突き止めて追いかけ回してほしいです」
モバP「仮に特殊能力を極限まで伸ばせたとしてもそういうことはしない」
まゆ「まゆはいつでもウェルカムですよぉ」
ちひろ「(能力バトル漫画の話みたいになってます)」
まゆ「まゆ、Pさんの用意してくれるお仕事なら何であっても楽しくできます」ニコニコ
ちひろ「バンジーやスカイダイビングでも?」
まゆ「もちろんです」ニコニコ
ちひろ「なんというか、そういう仕事ってまゆちゃんっぽくないような....」
モバP「アイドルイメージの低下するような下品な仕事以外はオールオッケーですよまゆは」
まゆ「はい♪」
ちひろ「確かに、バラエティ然とした仕事ってまゆちゃんっぽくはないですけど」
ちひろ「仮にバンジーやスカイダイビングをまゆちゃんがしたところでイメージは下がらないのかもしれません」
モバP「むしろ上がるまでありますよ」
モバP「まあそんな仕事これまで来たこと皆無なんですが」
ちひろ「まゆちゃんがテレビ映えするリアクションをとるとは思えませんから....」
ちひろ「(Pさん絡みくらいですかね、まゆちゃんが取り乱すのは)」
まゆ「そういえば....」
モバP「?」
まゆ「したい仕事、というわけではないんですけど」
モバP「何かあるのか?」
まゆ「白無垢が着たいです」
モバP「白無垢ぅ?」
まゆ「前に別の仕事でPさんと結婚式を挙げたときはドレスだったので」
モバP「挙げてないぞ」
ちひろ「仕事って言ってるのに即矛盾してます」
まゆ「次は神前結婚式がいいんです」
モバP「まあまゆならどっちでも似合うんだろうけどさ」
まゆ「///」
ちひろ「(素、なんですかねこれ)」
モバP「そういうタイプの仕事はなかなかないかなあ」
ちひろ「ブライダル関係の仕事はどうしてもドレス中心ですから」
まゆ「そうですか....」
モバP「すまんな、俺の力不足だ」
まゆ「いえ、Pさんのせいでは....」
モバP「うーんそうだな」
モバP「白無垢は本番にとっといてくれ」
まゆ「ほ、本番!!?!?!!?!?!?」
ちひろ「....」
ちひろ「(今の状況は半分自業自得かもしれません)」
まゆ「ほんばん....///」
まゆ「....」
まゆ「披露宴の引き出物は何にしますか?」
ちひろ「この一瞬でそこまでいっちゃった」
ナ チ ュ ラ ル 挙 式 佐 久 間 ま ゆ
続きます
仁奈「プロデューサー!」
モバP「ん~どうした?」
仁奈「かくれんぼをするですよ!」
モバP「かくれんぼぉ?」
モバP「んー....」チラ
ちひろ「(ニコニコ)」マル
モバP「じゃー1回だけだぞ?」
仁奈「全力の仁奈を見せるですよ!」フンス
モバP「でも俺と仁奈だけじゃ人数足りなくないか?」
仁奈「?」
仁奈「3人でごぜーますよ?」
モバP「ちひろさんは仕事中だからできないぞ?」
仁奈「?」
仁奈「ちゃんともう1人いるでごぜーます」
モバP「そんな仁奈には見えて俺には見えないって、小梅みたいなこと言うんじゃなーよ」アハハ
仁奈「....」ジー
モバP「....」ゾク
モバP「おい仁奈、その虚空を見つめる猫みたいな表情やめろ」
仁奈「....」
モバP「本当やめろって....」
仁奈「プロデューサーの後ろの天井にまゆおねーさんが張り付いてるですよ」
モバP「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!!??!!!!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!」
まゆ「蜘蛛の気持ちになってました」ニコ
モバP「蜘蛛の気持ちってかもうスーパースパイダーに噛まれてるだろ」
仁奈「楽しそうでいーですね!仁奈もしてえです!」
モバP「まゆは特殊な訓練を受けているからこれが出来るんだ」
仁奈「仁奈もできるようになるですか???」
まゆ「女の子はみんな、15歳を過ぎたらこれが出来るようになりますよ」ニコニコ
仁奈「やったー!」ピョンピョン
モバP「(仁奈にはまゆのこういう面はあまり真似して欲しくないな....)」
モバP「(他の面は完璧だから目指してもらって大いに結構なんだが....)」
仁奈「ね?ちゃんといたですよ」
モバP「すまんすまん」
まゆ「それじゃあじゃんけんで鬼を決めましょうか」
モバP「だな」
仁奈「じゃ~んけ~ん」
仁奈「ぽん!」
仁奈「あ~仁奈が鬼でごぜーます!」
仁奈「60秒数えるから隠れるですよ!」
まゆ「はーい」
仁奈「....」
仁奈「鬼....」
仁奈「鬼の気持ちに....」
仁奈「なるですよ....」
仁奈「....」
仁奈「いーち、にー、さーん」
モバP「(あんまり難しいところに隠れても仁奈が可哀想だし)」
モバP「(近場の見つかりやすいところがいいな)」
モバP「(んー)」キョロキョロ
モバP「(俺のデスクの下でいいか)」
モバP「....」ガサゴソ
まゆ「....」
まゆ「これって....運命でしょうか?」
モバP「なんでここにいるんだよ」
まゆ「アンダーザデスクですから」
まゆ「というか」
まゆ「この辺りで隠れられる場所ってここくらいのような気が」
モバP「運命でもなんでもないな」
まゆ「出会いは必然だったんですね////」ニコ
モバP「悪くなったほんやくコンニャクでも食べたのか?」
モバP「....」
モバP「さて俺は別の所に」
仁奈「よんじゅきゅー、ごじゅー、ごじゅいーちー」
まゆ「もう新しい場所を探して隠れる時間は残ってませんよ?」
モバP「だったらもう適当なところに無理やり隠れるしかないな」
まゆ「Pさん」
まゆ「仁奈ちゃん、あんなに楽しそうにしています」
まゆ「小さいのにいつもお仕事を一生懸命頑張っているんですから」
まゆ「束の間の休息の時くらい無邪気に遊ばせてあげませんか?」
モバP「....」
モバP「....わかったよ」
モバP「ま、ここじゃすぐ見つかると思うけどな」
まゆ「その時は鬼を交代してもう一回やりましょう」ニコニコ
モバP「それがいいかもな」
仁奈「ろくじゅっ!」
仁奈「....」
仁奈「....」
仁奈「ニンゲン、テキ、ニンゲン、コロス、ニンゲン、クウ」
仁奈「ングアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」ダッ
仁奈「ドコダニンゲンッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
ガチャリ
モバP「えぇ....」
モバP「なんか仁奈、狂気に支配されてたように見えたんだが」
まゆ「まあまあかくれんぼですから、気長に待ちましょう」
まゆ「いずれここも探しに来るはずです」
モバP「自分から出ていくわけにもいかないしな」
まゆ「狭いところって落着きますね」
モバP「それはそうなんだが....」
モバP「さすがに2人には狭すぎないか?」
まゆ「この狭さがいいんです」ニコ
モバP「そういうもんかねえ」
まゆ「なんだかPさんと世界で2人だけになったみたいです」ウフフ
モバP「(すぐそばにちひろさんいるんだけどなあ)」
まゆ「///」
モバP「ぜんっぜん来ねえ」
まゆ「遅いですねぇ」
モバP「まー事務所の中だし何かあったってことはないんだろうけど....」
モバP「....」
モバP「鬼いないし今のうちに別のとこに隠れようかな」
まゆ「....」
モバP「よっこい」ギュウ
モバP「ん?」チラ
モバP「な、なんだこれは!?」
リボン「(ギシィ)」
モバP「謎の赤いリボンが俺の両手首にきつく絡みついている!?」
まゆ「一体どこからこんなものが....?」
モバP「あのーまゆさん」
まゆ「はい?」
モバP「誰がどう見てもあなたの腕のリボンが絡みついていると思うんですけど」
まゆ「....」
まゆ「ハッ」
モバP「今気が付いたみたいな顔されても」
まゆ「このリボン、いつからまゆの腕に!?」
モバP「普通に今朝から巻いてたよね」
モバP「なんなら今日だけじゃなくちょくちょく巻いてるよね」
まゆ「....」
まゆ「実はこのリボン....意志に反して勝手に動いてしまうんです....」
モバP「お前のリボンは寄生獣か何かかな」
モバP「そもそもリボンは自分の意志だろうがそれに反しようが動かないぞ」
まゆ「....」
まゆ「....Pさん、イジワルです」ショボン
モバP「....」
モバP「ふっ....」クスリ
モバP「今更移動する必要もないか」
まゆ「Pさん....!」
モバP「だってさ」
仁奈「オレタチ....ニンゲン....クウ....」
モバP「もう見つかってるし」
まゆ「」
まゆ「....」ヒュンヒュンヒュンヒュン
仁奈「ニンゲン....コロ....」
仁奈「ス....」シュン
モバP「ナウシカみたいな鎮め方してんな」
仁奈「あ、プロデューサーもまゆおねーさんもみーっけ!」
モバP「見つかっちゃったかー」
まゆ「仁奈ちゃん、強いですね」フフ
仁奈「仁奈の本気は強いですよ!!!」フンス
まゆ「またかくれんぼしましょうね」ナデナデ
仁奈「次は他のみんなも誘いてーです!」
まゆ「....」ニコ
モバP「....」
モバP「(めっちゃいい姉してるな....)」
モバP「(いやもうこれは母か?)」
まゆ「Pさん」
モバP「ん?」
まゆ「さっき一緒に机の下に隠れていて思ったんですけど」
モバP「え、ごめん臭かった?」
まゆ「いえ、そういうことではなくて」
モバP「?」
まゆ「あの....」
まゆ「さっき、狭いところだったので密着してましたよね」
モバP「そうだな」
まゆ「....Pさんと身体が触れ合うたびに」
まゆ「ゴツゴツした肩や」
まゆ「ガッシリした腕」
まゆ「Pさんという人を、肌で感じることが出来た気がしたんです....」
モバP「うん」
モバP「....」
モバP「うん?」
まゆ「それが....その....」
まゆ「嬉しかったです....///」
モバP「....」
モバP「?」
モバP「ありがとう?」
まゆ「いえ....」
まゆ「....」
まゆ「ま、またやりたいです///」テレ
モバP「おう」
まゆ「///」
ちひろ「....」
ちひろ「(惚気るのはいいんですけど事務所ではなく家に帰ってからやってくれませんかね)」
ちひろ「(私完全に蚊帳の外というかいない者扱いというか)」
ちひろ「....」
ちひろ「(私も参加すればよかった)」
ナ チ ュ ラ ル ス タ ジ オ ジ ブ リ 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「お疲れ」
モバP「お茶いる?」
まゆ「いただきます」
まゆ「....」ゴクゴク
まゆ「はぁ」
モバP「どうよ調子は」
まゆ「Pさんから見てどうでしたか?」
モバP「質問を質問で返すなよ」
まゆ「Pさんの感想が聞きたいんです」
モバP「....」
モバP「....俺はいつも通り良かったと思うよ」
モバP「この調子で後も頑張ってくれ」
まゆ「どこが良かったですか?」
モバP「....」
モバP「全部」
まゆ「....」
まゆ「///」
モバP「いつも通りってのは、お前を煙に巻こうとしてるんじゃなくて」
モバP「俺が思ったことを言っただけだ」
モバP「さすが一流アイドル」
まゆ「....」
まゆ「....それじゃあ」
まゆ「ご褒美をください!」
モバP「ふむ....」
モバP「(まあそのくらいなら可愛いもんか)」
モバP「いいだろう、ただし俺の経済力に見合ったものにしてくれよ」
まゆ「はい、確実にPさんが用意できるものです」
モバP「なんだ、もう決まってるのか」
まゆ「当然です」
まゆ「まゆが望むのは....」
まゆ「ミネラルウォーターを、5分以内に飲むことです」
モバP「?」
モバP「飲み物なら今さっきお茶渡しただろ?」
まゆ「いえ、急にミネラルウォーターも飲みたくなったんです」
モバP「ふーん、そこの自販機のやつでいいか?」
まゆ「はい♪」ニッコリ
モバP「(今日は最近の中じゃ気温が高い方だったから喉も乾くか)」
モバP「さてと」チラッ
モバP「あれ」
まゆ「どうかしましたか?」ニッコリ
モバP「いや....」
モバP「ここのミネラルウォーター売り切れだわ」
まゆ「それは大変ですね」
モバP「ちょっと別の階の自販機で買ってくるわ」
まゆ「お願いします」ニコニコ
モバP「ちょっと待っててな」
まゆ「はーい」
モバP「まさか売り切れとは....」
モバP「まーこういうこともあるか」
モバP「えーっと水は」チラッ
モバP「....」
モバP「ここも売切れ....」
モバP「もう1階上がって買ってくるか....」
モバP「あ」
まゆ『ミネラルウォーターを、5分以内に飲むことです』
まゆ『5分以内に』
モバP「そういやこんなこと言ってたし、一旦戻って事情を話すかー」
モバP「まゆも適当に目安を言っただけでその時間にこだわるとも思えないし納得してくれるだろ」
モバP「いやー申し訳ない、別の買いも売切れでさ」
モバP「なんかさっき5分って言ってただろ?一応聞いといた方がいいと思って戻ってきた」
まゆ「2つの自動販売機で売切れだなんて、珍しいこともあるんですね」
モバP「本当になあ」
モバP「じゃー他の階に行って探して
まゆ「ダメですよ」
モバP「え?」
モバP「あー、もう水じゃなくて他の奴でいいってことか」
まゆ「違います」
まゆ「まゆはあの質問から5分以内、現時点で残り2分以内に」
まゆ「ミネラルウォーターを飲むんです」
モバP「?」
訂正
モバP「いやー申し訳ない、別の階も売切れでさ」
モバP「なんかさっき5分って言ってただろ?一応聞いといた方がいいと思って戻ってきた」
まゆ「2つの自動販売機で売切れだなんて、珍しいこともあるんですね」
モバP「本当になあ」
モバP「じゃー他の階に行って探して
まゆ「ダメですよ」
モバP「え?」
モバP「あー、もう水じゃなくて他の奴でいいってことか」
まゆ「違います」
まゆ「まゆはあの質問から5分以内、現時点で残り2分以内に」
まゆ「ミネラルウォーターを飲むんです」
モバP「?」
モバP「いや、それが無理だったからどうするって聞いたんだぞ」
まゆ「そこに、ありますよ」
モバP「どこだ?」
まゆ「Pさんの」
まゆ「鞄の中に」ニコ
モバP「!!!??!!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?」
モバP「(ま、まさかっ!?)」
モバP「(これも全てまゆの用意した舞台だったということか!?)」
モバP「(俺の思考や言動を操ってご褒美の話を引き出したのも)」
モバP「(ミネラルウォーターに謎のタイムリミットを設けたのも)」
モバP「(この場所から5分以内で帰って来られる自販機で売り切れていたのも)」
モバP「(全てはまゆが俺の....)」
モバP「(飲みかけのミネラルウォーターを手に入れるためだったというのか!?)」
モバP「ぐぅ....」
まゆ「Pさん、あと1分30秒です」
まゆ「ご褒美、まだかなあ」
モバP「くっ....」
モバP「(自販機は....ダメだ)」
モバP「(1分半じゃ他の階まで行って戻ることは不可能....)」
モバP「(そもそも仮に間に合ったところでまゆの手によって売切れにされている可能性だってある....)」
モバP「(しかしこの建物内で他に手に入れる手段はない....)」
モバP「(俺の持つミネラルウォーターの中身だけを飲ませようにも....)」
モバP「(この周辺に紙コップや他の入れ物は見当たらない....)」
モバP「(まゆに渡したお茶もまだ残っているからそれに入れることもできない....)」
モバP「....」
モバP「(これは....)」
モバP「(詰み、なのか....?)」
モバP「(俺はまたもやまゆに敗北してしまうのか....?)」
モバP「(俺がこんなに弱いから、まゆは気持ちを隠そうともせず....)」
モバP「(勝ち確定のボーナスステージ相手にダイレクトアタックを連発してくるのか....?)」
モバP「(担当アイドルに手玉に取られる俺は....)」
モバP「(プロデューサー失格なのか....?)」
モバP「....」
まゆ「あと1分ですよPさん」ニッコリ
モバP「....」
モバP「ふっ」
モバP「まゆ、俺の覚悟をよく見ておくんだな」ダッ
まゆ「Pさん!?」
モバP「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」ザブザブ
まゆ「!?」
まゆ「Pさんが猛烈な勢いで手を洗っています!?」
モバP「どりゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!」ゴシゴシ
まゆ「手に僅かな菌が残留することすらも一切許容しないという迫力です!?」
モバP「もうこれで............」ショリショリ
モバP「終わってもいい............」ガリガリ
モバP「だから............」ジョボジョボ
モバP「ありったけを..................」ガシガシ
モバP「はぁ....はぁ....」
まゆ「Pさん、スーツがビショビショです」
まゆ「それに今の手洗いは何か関係があるんですか?」
モバP「....」
モバP「お前が欲しいのはこれだったな」スッ
まゆ「!」
まゆ「はい、それを早くこっちにください♪」
モバP「ほらよ」
まゆ「ああ!ありがとうございます!」
まゆ「それでは早速....」
モバP「まゆ」
まゆ「はい?」
モバP「俺がいつ、ペットボトルから直接飲んでいいと言った」
まゆ「....」
まゆ「言ってませんけど、この辺りに移せるようなものはありませんよ?」
モバP「お前にはこれが見えないのか」ニヤリ
まゆ「これって....何もないんじゃ....」
まゆ「はっ!?」
まゆ「まさか」
モバP「ふふ....」スッ
まゆ「それは!?」
まゆ「Pさんの手!?」
モバP「これにミネラルウォーターを注いで飲むんだ」
まゆ「!?」
まゆ「何を言っているんですか!?」
まゆ「そもそも、まゆが欲しいと言ったのは....」
まゆ「!」
モバP「気づいたようだな」
モバP「お前がいつ」
モバP「俺の持っているミネラルウォーターのペットボトルが欲しいと」
モバP「言った?」
まゆ「くっ....」
モバP「お前はあくまで『ミネラルウォーターを飲みたい』としか言っていないんだ」
モバP「つまり」
モバP「ご褒美の中に『どうやって飲むか』までは含まれていない!!!」バーン
まゆ「....」
モバP「さあ、俺の手の中にミネラルウォーターを注いで」
モバP「思う存分ゴックゴック飲んでいいぞ!」
モバP「安心してくれ、衛生管理はプロデューサーの基本」
モバP「神速の手洗いによって俺の手のひらは、菌どころか手相まで消えてしまったほどの完璧な衛生状態だ」
まゆ「....」
モバP「さすがのお前でも」
モバP「この公共の場で、俺の手のひらに包まれた水を飲むなどという恥辱にまみれた行為は」
モバP「できないだろう」
ドボドボ
モバP「何ィ!?」
モバP「お椀型に待機させている俺の両掌を水で満たしただと!?」
まゆ「Pさんのありったけ、見せてもらいました」
まゆ「だからまゆも」
まゆ「ありったけで返します」
モバP「ぁぁ....ぁぁ....」
まゆ「それではいただきます」
モバP「や、やめろ!それ以上は俺の身が持たない!!!」
まゆ「Pさんが悪いんですよ、まゆだってこんな....こんな....」
まゆ「激しいことをするつもりはなかったんですから」
モバP「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」
まゆ「ごちそうさまでした」
モバP「」
まゆ「またお願いします」
モバP「お断りだ....」
まゆ「そういえば、そろそろ次の現場に移動しなきゃいけませんけど」
まゆ「そのスーツどうするんですか?」
モバP「スーツ?」サワサワ
モバP「あぁ....」グッショリ
モバP「うん....」
モバP「すまんまゆ、先にタクシーで行っといてくれ」
まゆ「構いませんけど、Pさんは?」
モバP「俺か?俺は」
モバP「お外走ってくるううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダッ
モバP「くっそおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダダダダッ
まゆ「....」
まゆ「ふふっ」クスリ
まゆ「Pさんって、たまに凄く」
まゆ「....」
まゆ「大胆です」
まゆ「///」
続きます
ナ チ ュ ラ ル 水 佐 久 間 ま ゆ
失礼しました
モバP「....」ボー
モバP「珍しく早めに家に帰れたけど」
モバP「何をすればいいのかわからずボーっと過ごしてしまう」
モバP「....」ボー
ピンポーン
モバP「?」
モバP「はーい」
ガチャリ
まゆ「隣の者です」
モバP「知ってます」
まゆ「あの、夕食はもう済ませましたか?」
モバP「んーまだだけど」
まゆ「うっかり材料を多く買ってしまったので」
まゆ「お裾分けに」
モバP「....」
モバP「(前みたいな強制同居パターンではなさそうだな....)」
モバP「それじゃあお言葉に甘えて」
まゆ「よかったです」
まゆ「今から持ってきますね」
モバP「持ってくる?」
モバP「作りすぎた料理をお裾分けするんじゃないのか?」
まゆ「....」ダッ
モバP「返事もせずにダッシュで行っちゃったよ」
まゆ「まず、お鍋が煮立つまで待ちます」
まゆ「ちなみにこのつゆは、昆布とカツオで朝からとったお出汁がベースなんです」
モバP「いやいや」
モバP「お裾分けって言葉の意味知ってる?」
まゆ「知ってます」
モバP「じゃあ教えてくれ」
まゆ「今この瞬間です」
モバP「嘘つけ!」
モバP「家からカセットコンロとデカい鍋とたくさんの材料持ってきて何がお裾分けだ!」
まゆ「全国でどうかはわかりませんけど地元ではこれをお裾分けと言っていました」
モバP「全宮城県民に謝れ」
まゆ「煮立ってきたのでまずお肉とお魚を入れます」
まゆ「今日は鶏肉と....旬の鰆を用意しました」
まゆ「最初にこれを入れることでスープに更なる旨みをプラスできるんです」
モバP「すげー普通に料理進めるんじゃない」
モバP「そもそも、どう見たって新品のコンロや1人暮らしにはやたらデカい鍋があったり」
モバP「朝から出汁取ってたり」
モバP「明らかに用意周到なのになんで材料だけ多く買い過ぎるんだよ」
まゆ「まゆの中の悪魔、あくまゆが囁いたんです」
まゆ「Pさんと同じ鍋をつつきたいって....」
モバP「ここまで来たらもう誤魔化す気皆無だな」
モバP「まあ誤魔化してたの最初だけだったけど」
まゆ「次に火の通りにくい人参を入れます」
モバP「あー腹減った」
まゆ「もう少し待っててくださいね」ウフフ
モバP「はーい」
モバP「(まゆ、そして己の食欲に抗うのは無駄だと判断した俺は)」
モバP「(目の前でテキパキと鍋の用意を進めていくまゆと)」
モバP「(早くも美味そうに湯気を出している鍋本体に集中することにした)」ジー
まゆ「そんなに完成が待ち遠しいですか」クスリ
モバP「俺も結局は卑しい獣、食欲の前では何人たりとも平常心で入られんのだ」
まゆ「獣....」
まゆ「今度はお豆腐とキノコを入れます」
モバP「豆腐、冷奴もいいけど鍋のも美味いんだよなあ」
まゆ「そういうと思って多めに買っておきました♪」ウフ
モバP「元々材料を多めに買ってたって話なのに豆腐はさらに多めなのか....」
モバP「(ま、どう見てもうっかり多めの量じゃなく、ピッタリ2人分だから心配はいらないんだが)」
まゆ「最後にネギと春菊と白菜を入れて」
モバP「春菊なあ、子供の頃は嫌いだったなそういや」
まゆ「でもここ数年で好きになったんですよね」ニコ
モバP「おう、よく知ってんな」
まゆ「Pさんから前に聞きました」ニコニコ
モバP「(絶対言ってない)」
モバP「(女子高生に春菊の話なんかするプロデューサーがいてたまるか)」
まゆ「そろそろ食べましょうか」
モバP「やったぜ」
モバP「いただきます」
まゆ「いただきます」
モバP「(ぱく)」
モバP「(もぐもぐ)」
モバP「うん」
モバP「間違いないな」
まゆ「お鍋ですから」
モバP「最近さ、鍋って色んな種類あるじゃん?」
まゆ「そうですね、昨日お買い物に行ったときも」
まゆ「色々なスープが売っていたのでどれにしようか迷いました」
まゆ「結局自分で作ったのでオーソドックスな寄せ鍋になってしまったんですけどね」
モバP「レモン鍋とかミルフィーユ鍋とか担々鍋とかさ」
モバP「絶対美味いだろうよ、見ればわかる」
モバP「でも結局、『あぁ鍋だわ』ってなるのはこれなんだよ」
まゆ「昔からずっと食べてきて飽きちゃったりしてませんか?」
モバP「それなんだがな」
モバP「他の鍋って味の方向性が大体決まってると思うんだよ」
まゆ「あぁ、言われてみれば確かに....」
モバP「キムチ鍋にしてもトマト鍋にしても、そのままで満点の美味さなんだが」
モバP「なんというかスープの味がそのまま主役になってしまってる気がするんだ」
まゆ「なるほど....」
モバP「具材のポテンシャルを最大限に生かせるのは」
モバP「寄せ鍋なんだよなあ」ガツガツ
モバP「そして具材によってスープの味もさらなる飛躍を遂げる相乗効果」
モバP「これぞ鍋、やっぱり鍋はこれ」ガツガツ
まゆ「凄い食べっぷりです」
モバP「食べてて思ったんだけどさ」
モバP「やっぱり出汁を一からとっただけあってめっちゃ美味いわこれ」
まゆ「そうですか?」
モバP「お前の手間がそのまま鍋の味に出てるんだよ」
モバP「寄せ鍋だからな」
まゆ「そう言ってもらえると本当に嬉しいです」ニッコリ
モバP「料理の味に対しては俺は真摯なんだ」
まゆ「でももう1つ、私が入れた物を忘れていますよ?」
モバP「....」
モバP「愛情、とか言うんだろ」
まゆ「ふふ、Pさんともすっかり以心伝心ですね」クスリ
モバP「もうお前のそういう言動は飽きるほど聞いたからな」
まゆ「正解したので、お鍋の締めをどうするか決めてください」
モバP「うどん」
まゆ「1玉でいいですか?」
モバP「俺はいいけどまゆの分はどうするんだ」
まゆ「まゆはお腹がいっぱいなので」
まゆ「Pさんから一口もらいます♪」
モバP「最後までちゃっかりしてんな」
モバP「....」
モバP「(今日のお礼ってことにしとくか)」
モバP「やっぱりこの季節の鍋は最高だな!」
まゆ「暦の上ではもう春ですよ?」
モバP「んなこと言ったってまだ寒いんだからしょうがない」
まゆ「それもそうですね」
モバP「かの清少納言も言っている」
モバP「『春はあけぼの』『夏はよる』『秋は夕暮れ』」
モバP「『冬は鍋』」
まゆ「清少納言さん冬だけ食欲に負けてますよ」
モバP「冬は寒いから栄養を蓄えないといけないんだ」
モバP「だから清少納言も俺らと等しく卑しい獣となってしまっていたという名文だ」
まゆ「なるほど....」フム
モバP「真面目な顔して考え込むのやめて」
モバP「そういやなんで突然鍋だったんだ」
まゆ「最初に言いませんでしたか?」
まゆ「『Pさんと同じ鍋をつつきたい』とあくまゆが囁いたって」
モバP「いやだから、なんで数多の料理の中から鍋を選んだのかなって」
まゆ「そういうことですか」
まゆ「Pさんがこの前、意地悪をしてペットボトルをくれなかったじゃないですか」
モバP「(意地悪というかほぼ正当防衛だろ)」
モバP「(結局逆転コールド負け食らったし)」
まゆ「だから今度こそその願いを実現したくて」
まゆ「同じ鍋をつつくことにしたんです♪」
モバP「....」
モバP「?」
ナ チ ュ ラ ル 唾 液 交 換 鍋 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「....たまには」
モバP「広い風呂で思いっきり羽と足を伸ばしたい」
モバP「都会の喧騒から少しの間でいいから距離を置きたい」
ちひろ「旅行にでも行って来ればいいじゃないですか」
モバP「俺にそんな暇があるように見えますか」ジー
ちひろ「私だってないんですからお互い様です♪」
モバP「いい年してお互い悲しいですね」
ちひろ「ド直球やめてくださいよ」
モバP「ですね、ますます悲しくなりました」
ちひろ「本当ですよもう」
モバP「ただどうしても広いお風呂は諦めきれないので」
モバP「今日は銭湯に行って来ることにします」
ちひろ「銭湯!いいですね~」
モバP「なんでもうちの近くに新しく銭湯が出来たらしくて」
モバP「いやまあ近くってほど近くでもないんですけど、割と近めにできて」
モバP「そこの割引券がポストに入ってたんですよ~」
ちひろ「羨ましい....」
ちひろ「どうせ銭湯に行くなら湯冷めする前に家に帰りたいので、近いに越したことはないんですよねぇ」
モバP「そうなんですよねー」
モバP「あ、割引券2枚入ってたんで1枚いります?」
ちひろ「いいんですか?」
モバP「せっかくですしどうぞ」
ちひろ「ありがとうございます~」
ちひろ「....」
ちひろ「(これってもしかして、誘われてる?)」
ちひろ「(一緒に銭湯に行こうって誘われてる!?)」
ちひろ「(でもでも、ご飯ならまだしも銭湯ってもう少し段階を踏んでからの方が....)」
モバP「あ、じゃあ俺帰りますね」
ちひろ「(ですよねー)」
モバP「うわー人多いな....」
モバP「まあそれでも部屋の風呂よりは広いだろ....」
まゆ「お待ちしてました」
モバP「!!!??!?!??!?!?!?!?!?!??!?!???!?!?!??!?!??!?!!??!!!?」
モバP「ほんっとお前はいつも突然現れるな!」
まゆ「そんなことありません、半径数メートルに接近するまで気づいてくれないPさんが悪いんですよ?」
モバP「気づくわけあるか!」
モバP「あと一応言っとくが、銭湯は当然男女別だ」
モバP「一緒に入るなんて無理だからな」
まゆ「公衆浴場で混浴だなんて何を言ってるんですか....」
モバP「んだとコラ」
まゆ「Pさんの方から常識の壁を越えてそんなことを求めてくるなんて」
まゆ「....」
まゆ「///」ポッ
モバP「言いたい放題言いやがって....!」
モバP「ま、そういうことだからお前は大人しく女湯に入るんだな!」
モバP「俺は日頃の疲れをひろ~くてたくさ~ん種類のある風呂でたっぷ~り癒させてもらう!」バーン
まゆ「....果たして」
まゆ「この人の多さで本当に癒すことが出来るんでしょうか?」ジー
モバP「ぐっ....」
モバP「い、いいやこの人の多さは必ずしも悪いことではない!」
まゆ「?」
モバP「人が多いとは即ち、この銭湯の満足度が高いというわけだ!」
まゆ「単に新しさを物珍しがった人たちが集まっているだけじゃないんですか?」
モバP「....」
モバP「しょうがないだろ....こんなんでも部屋の風呂よりはマシなんだよたぶん....」
まゆ「そんなPさんに提案があります」ニッコリ
モバP「提案?」
まゆ「実は....」
まゆ「部屋よりもずうっと広いお風呂を....」
まゆ「誰にも邪魔されずに楽しめる方法が一つだけあるんです....!」
モバP「何ィ!?そんなことがあるのか!?」
モバP「俄かには信じられんが....」
まゆ「まゆがあらゆる情報を分析した結果」
まゆ「1つだけ発見してしまったんです....!」
モバP「(そんな都合の良い話があるはずはない、はずはないんだが....)」
モバP「(まゆならやりかねないという謎の信頼がないことはない....)」
まゆ「まゆの見つけたたった1つのスマートな方法....」
まゆ「それは....」
まゆ「家族風呂です!」バーン
モバP「先に上がったら俺を待たなくていいから!」
まゆ「ちょっと待
モバP「じゃあな!」テクテク
まゆ「Pさ~ん....」
モバP「いや~素晴らしい!素晴らしいお湯だ!」
モバP「最近の銭湯はこれでもかってくらい色々ありすぎて困っちゃうな」
モバP「というかこれ銭湯って言っていいんだろうか」
モバP「かつての銭湯像とはあまりにもギャップがありすぎて自信が持てないぞ」
まゆ「いいお湯でしたね」ニコニコ
モバP「待ってなくていいって言っただろ」
まゆ「今上がったところです♪」
モバP「そういうことにしといてやるよ」
モバP「ギリギリ徒歩圏内だからいいなここ」
まゆ「そうですねぇ」
まゆ「冬も終わりかけなので、この時間でもそんなに寒さは感じませんね」
モバP「風呂上がりにはちょうどいい風だ」
モバP「牛乳買っといたけど飲む?」
まゆ「出る前に飲んだ方が良かったんじゃないですか?」
モバP「あんなに混んでるところで2人仲良く飲むわけにもいかないだろ」
まゆ「....」
まゆ「別にPさんからすればやましい関係ではないみたいですから」ガシッ
まゆ「堂々とすればいいんじゃないですかぁ」ニコォ
モバP「コラやめなさい」ペシ
モバP「前にも言ったが俺がどうとかじゃなく世間様の目があってだな」クドクド
まゆ「....わかってます」プイ
モバP「はぁ....」
モバP「ほら、コーヒー牛乳といちご牛乳好きな方選んでいいから」
まゆ「まゆはそんなものが欲しくて一緒に銭湯に行ったんじゃありません」
まゆ「家族風呂だって我慢したのに....」
モバP「それは当たり前」
モバP「選ばないなら俺が選ぶぞ?」
まゆ「....」
まゆ「....いちごにします」
モバP「はいはい」
ナ チ ュ ラ ル 湯 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「戻りましたー」
ちひろ「おかえりなさい、早かったですね」
モバP「うちのアイドルはみんな優秀ですから」
モバP「ん?」チラ
響子「こういうときは....これを....」ガサゴソ
まゆ「なるほど....」コクコク
モバP「あの2人、キッチンで何やってるんですか?」
ちひろ「響子ちゃんがまゆちゃんにお料理を教えてるみたいですよ」
モバP「はー料理....」
モバP「別に今でも十分美味いのになぁ」
ちひろ「Pさん、そんなこと言っちゃダメですよ?」
モバP「あ、すみません」
ちひろ「もう、まゆちゃんが誰のために教わってると思ってるんですか....」
モバP「....」
モバP「....そうなんですかねえ」
ちひろ「?」
響子「ここで」
響子「血を....」
まゆ「血....」
まゆ「こうですか?」
ドポドポ
モバP「!!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!!?!?!?!?!??!?!??!」
ちひろ「!!?!?!!?!??!?!??!?!?!?!?!??!?!?!?!???!?!?!!?!?!?!」
モバP「え?今何か不穏な材料名聞こえませんでした?」
ちひろ「不穏な音も聞こえた気が....」
モバP「....」
ちひろ「....」
2人「いやいやいやいやいやいやいやいや」
ちひろ「そんなわけないですよね!」
モバP「そうですよ、当たり前じゃないですか!」
ちひろ「まゆちゃんだけでなく響子ちゃんもいますし!」
モバP「そうそう、『お料理得意なんです!』の響子ですよ?」
モバP「俺らは安心して仕事をしてればいいんです!」
ちひろ「あーもうビックリして損しましたよ!」
2人「....」
モバP「あはは」
ちひろ「うふふ」
まゆ「すみません、少しいいですか?」
モバP「あ、はい」
まゆ「響子ちゃんに習った料理を作ってみたので試食をお願いしたいんです」
モバP「お、おう、いいぞ」
モバP「ねえちひろさん!」
ちひろ「う゛ぇ゛っ!?」
ちひろ「え、えー、だってそれPさんに食べて欲しくてまゆちゃんが作ったんじゃないですかー」
ちひろ「そんなの申し訳なくて私もらえませんよー」
響子「いえいえ、まゆちゃんも色んな人からの味の感想が欲しいと思います」
響子「ね?」
まゆ「もちろんです、ちひろさんにもお願いできますか?」
ちひろ「いやーでも私今お腹が空いてるからPさんの分まで全部食べちゃうかもしれません!」
まゆ「料理はまた作ればいいですし」
まゆ「完食してもらえるくらい美味しかったならそれもまた嬉しいです」ニコニコ
響子「準備するのでちょっと待っててください♪」
ちひろ「」
ポン
ちひろ「....」チラ
モバP「よかったですね」ニコォ
ちひろ「っ....!」
モバP「お腹いっぱい食べましょう」ニッコリ
ちひろ「Pさんこそ、せっかくまゆちゃんが作ってくれたんですからおかわりも食べ尽すくらいの勢いでないと」ニッコリ
2人「....」
モバP「まあ明らかにヤバそうならこっちから指摘して回避しましょう....」
ちひろ「そうですね....」
まゆ「お待たせしました」
モバP「....!」ゴクリ
ちひろ「....!」ゾクッ
まゆ「これが今日作った料理です」ゴトッ
モバP「お、おぉ....」
モバP「黒いな....」
響子「安心してください、焦げてるわけじゃないですよ」ニコニコ
まゆ「お口に合えばいいんですけど....」
ちひろ「なんだか全体的に黒っぽくて、汁気が多いですね」
ちひろ「それ以外は普通の野菜炒めでしょうか」
モバP「ちなみにこの黒いのはなんなんだ?」
まゆ「それはもちろん」
まゆ「血」
まゆ「です」ニッコリ
2人「!!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!??!?!?!!?!!??!?!??!?!?!?!?!?!??!」
響子「安心してください、食べても大丈夫な血です!」
モバP「食べても大丈夫な血ってなんだよ!?」
まゆ「キチンと火を通してますし問題なく食べられますよ?」キョトン
ちひろ「食用可とかそういう話ではなくて精神的なことです!!!」
響子「....Pさん、ちひろさん」
響子「せっかくまゆちゃんが頑張って作ったものなのに」
響子「食わず嫌いはメッ、です!」
モバP「食わず嫌いとかそういう問題なの...?」
まゆ「Pさん」
まゆ「あーん....///」スッ
モバP「いやでも
響子「文句を言わない!」グイッ
モバP「んぐっ」パクッ
ちひろ「Oh....」ゾクゾク
モバP「んっ....んぅ....」モグモグ
モバP「....」ゴックン
ちひろ「P、Pさん....?」
モバP「美味い!」
ちひろ「えぇ....」
まゆ「よかったぁ....」
響子「ほら、だから言ったじゃないですか」
モバP「うん、美味い」
モバP「めっちゃ美味いわこれ」
モバP「....」
モバP「いやでも味はいいけどさ....」
モバP「血なんだろこれ....」
響子「確かに豚の血を使った料理はほとんどありませんし抵抗があるのもわかりますけど」
響子「だからって食べないのはもったいないです!」
2人「....」
2人「え?」
モバP「今何の血って言った?」
響子「豚の血です」
響子「これは沖縄の一部で食べられている『チーイリチャー』って料理です」
モバP「ぶ、ぶたぁ....?」ヘナヘナ
まゆ「今朝事務所の冷蔵庫を開けたら袋一杯の豚の血液が入っていまして」
まゆ「話によると沖縄に行っていた誰かのお土産だったらしく」
まゆ「自由に使ってよいという話でしたから、響子ちゃんにいいレシピはないか聞いてみたんです」
響子「あまり馴染みのない料理だったので、上手にできたみたいで何よりです♪」
モバP「沖縄土産くらいもっと無難なものチョイスしろよ....」
ちひろ「そういえばちとせちゃんが妙に赤黒いペットボトルをくれたような....」
モバP「そんなところで吸血鬼の末裔の血を騒がせなくていいから....」
モバP「まーそういうことなら心配はいらない....のか?」
まゆ「ちひろさん、味はどうですか?」
ちひろ「ハムッ!ハフハフッ!!!」ガツガツ
ちひろ「凄く美味しいですよこれ!」
モバP「疑惑が晴れた瞬間にスタートダッシュ決めるとかちひろさんセコっ!」
モバP「俺にも!俺にも食わせて!」
ちひろ「だって響子ちゃん直伝でまゆちゃんが作った料理なんて美味しいに決まってるじゃないですか!」バクバク
モバP「クソ、こうなったら俺もっ!」パクパク
響子「あれ?まゆちゃん」
響子「その絆創膏どうしたんですか?」
まゆ「これですか?」
まゆ「お料理をしているときに包丁で切ってしまったので」
まゆ「急いで貼ったんです」
響子「えぇっ!?大丈夫なんですか?ごめんね、全然気づかなくて」
まゆ「いえいえ、まゆ1人でも簡単に処置できるくらいの傷でしたし」
響子「そう?だったらよかった....」
まゆ「何も問題はありませんでした」ニコ
まゆ「何も」ニコニコ
ナ チ ュ ラ ル 出 血 大 サ ー ビ ス 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「....」チラ
まゆ「....」ペラ
文香「....」
まゆ「....」
文香「....」ペラ
まゆ「....」ペラ
文香「....」
まゆ「....」
モバP「....」
モバP「なぁ」
茜「はいっ!」
モバP「しー」
茜「シー!」
モバP「あの2人が揃って読書だなんて珍しいけど」
モバP「いつからああしてるんだ?」
茜「私が来た時にはもうあの状態でした!」
モバP「なるほど....」
モバP「(なんとも目に優しい組み合わせだが....)」
モバP「(まあ大人しくしてくれてるならそれでいいか)」
モバP「(しかしまゆがあんなに読書に没頭するなんてな)」
モバP「(普段なら俺が事務所に入ってくると同時に背後を取るような奴なのに)」
モバP「(文香からよっぽど面白い本でも教えてもらったんだろうか)」
まゆ「....」
まゆ「ふふっ....」クスクス
まゆ「!」
まゆ「文香さん....(小声)」ツンツン
文香「?」
まゆ「これ見てください(小声)」パッ
文香「....」ジー
文香「んふ....」クスリ
まゆ「ふふふっ....」クスクス
茜「!?」
茜「文香ちゃんが読書中に声をあげて笑っている!?」
モバP「まゆの本の内容がよっぽど面白いみたいだな」
茜「ちょっと見てきます!」ダッ
モバP「おーい邪魔しないように....ってあんな雰囲気なら別にいいか」
茜「お邪魔します!!!」ズザー
茜「文香ちゃん大爆笑のその本を見せてください!」
まゆ「茜ちゃんも気になりますか?」
茜「もちろんです!」
まゆ「それじゃあどうぞ」
茜「....」ジー
茜「....クフッ」クス
茜「アハハハッ!!!!!アーッ!アハッ!!!」ジタバタ
茜「イヒヒヒヒヒッヒヒヒヒッヒヒヒ!!!!!!!!!!!」ゲラゲラ
茜「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!」ドタバタ
モバP「(どんだけ面白いんだよ....)」
まゆ「面白いですよね、これ」
茜「い、いやっ、これはっ....ひっ....これはダメですよっ....!」
文香「....」
文香「....」ウズウズ
茜「文香ちゃん?」
文香「それって....」
文香「これのことですか?」スッ
茜「アーーーーーーーーーッ!!!!!!!アハハハハハハハハハハハヒハイヒヒッ!!!!!!!!!」ゲラゲラ
文香「んふふふふっ....」クスクス
茜「ヒーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!ヒーッ..........ぐるじい....ぐるじい....」ゼーゼー
まゆ「文香さん、茜ちゃんが可哀想ですよ」ニコニコ
文香「すみません、茜さんがあまりにも楽しそうだったのでまた見せてしまいました....」
モバP「(これ使いようによっては茜死ぬんじゃ....)」
モバP「(というか)」
モバP「(あいつら一体何読んでんだ?)」
モバP「(まゆが読んでるのは普通の本よりもかなり大きくて)」
モバP「(装丁も立派な図鑑みたいなやつだし)」
モバP「(文香が読んでるのはそれより少し小さいけど単行本よりは大きくて)」
モバP「(かなり薄めのノートみたいなやつだし)」
モバP「(遠目からじゃよくわからんがどっちも普通の本って感じではないんだよな)」
モバP「(それに加えて3人があのリアクションを取るほどの内容)」
モバP「(謎だ....)」
モバP「....」
モバP「(見てこよ)」
モバP「お前ら何読んでんだ~」
まゆ「Pさんも読みます?」
モバP「なんか気になって仕事が手につかないから読むわ」
まゆ「どうぞ」スッ
モバP「んーなになに....」
モバP「....」
モバP「俺のアルバムじゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!」バシーン
モバP「なんでこんなところに俺の0歳から7歳までのアルバムがあるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!」バシバシ
まゆ「....」
まゆ「落ちてました」
モバP「言い訳する気も起きないから雑な嘘つくな」
まゆ「Pさんの実家に落ちてました」
モバP「いくら実家でも思い出の品を落としたままにしてるような親ではないんだが?」
まゆ「タンスの中に落ちてました」
モバP「それは収納って言うんだぞ覚えとけ」
モバP「てか俺に内緒で実家訪問するのやめてくれない?」
まゆ「お義母さんのお料理がおいしいので月に一度行ってます」
モバP「俺より親と遭会ってんなお前」
モバP「あとしれっと血縁関係詐称するのやめろ」
モバP「はぁ....まあまゆのことだしそんなことだろうと思ってたわ....」
モバP「でー文香は何読んでんの?」
文香「読みますか?」
モバP「俺馬鹿だから文香の読むような本読めっかなー」ペラ
モバP「....」
モバP「俺の絵日記じゃねーか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バシーン
モバP「もうなんか流れ的に察してたけどさ!!!!!!!!!!!!!!!!!」バシバシ
文香「落ちていました」
モバP「まゆのガバガバ言い訳が伝染してるじゃねーか!」
文香「事務所の床に落ちていました」
モバP「あ、これ真実だわ、まゆが実家からアルバムと一緒にかっぱらってきた奴落としたんだわ」
モバP「もー文香もさ、まゆを止めてくれよー本当」
文香「す、すみません、最初はそのつもりだったんですが」
文香「その、とても面白かったもので....」
茜「プロデューサー!文香ちゃんを責めないであげてください!」
茜「この面白さには誰も抗えません!!!」
モバP「お前らに面白い面白いって大爆笑されてる俺の身にもなってくれよ....」
まゆ「身近な人の昔の写真や文章ってそれだけで心が温かくなりますからね」ニコニコ
モバP「いやさっきの茜のリアクションはそんなほのぼのとしたもんじゃなかったぞ....」
モバP「で、さっき何見てあんなに笑ってたんだよ」
モバP「文香の持ってた絵日記の方ならまだわからんでもないが」
モバP「アルバムでそんな笑えるようなもんあるか?」
まゆ「ほのぼの家族写真の中で一枚だけ異彩を放つP少年の写真があるんです」
モバP「なんかあんまり見たくねーな」
文香「せっかくですし思い出を振り返ってみては....」ウズ
文香「茜さん」
茜「なんですか?」
文香「....」スッ
茜「あはははっはははいはいあはいはあはははああはははああひっひっふはへっへっは!!!!!!!!!!!!!!!」ジタバタ
文香「Pさんもこのようにノスタルジーに浸れるかもしれませんよ」
モバP「ノスタルジーとは一体....」
モバP「はぁ」
モバP「しゃーねー見てみるか....」
まゆ「どうぞ」スッ
モバP「んー....」ジー
モバP「....」
モバP「あはははははははははははっっっっっ!!!!!!!!!」ゲラゲラ
ナ チ ュ ラ ル 拾 得 佐 久 間 ま ゆ
続きます
まゆ「PさんPさん」
モバP「ん?」
まゆ「じゃんけん」
まゆ「しませんか?」ニコニコ
モバP「じゃんけん?」
まゆ「はい」ニコニコ
モバP「....」
モバP「なんでいきなりじゃんけん、なんだ?」
まゆ「まゆがじゃんけんをしたらおかしいですか?」
モバP「いやそんなことはないんだが....」
モバP「(なぜいきなりじゃんけんなんだ....?)」
モバP「(まゆのことだ、じゃんけんから始まる綿密な計画を既に立てていて)」
モバP「(俺をいつものように罠に嵌めようとしている可能性も十二分にある)」
モバP「(というかそうでもなければ突然じゃんけんをしようだなんて....)」
モバP「(いや別におかしいってほどじゃないんだが....)」
モバP「(まゆだからなあ....)」
モバP「....」チラ
まゆ「?」ニコ
モバP「(ただ今のところじゃんけんに付随するルールや条件は一切提示されていないし)」
モバP「(ここは少し様子を見てみよう)」
モバP「わかった、じゃんけんをしよう」
まゆ「♪」
モバP「それで、だ」
モバP「じゃんけんという両者の間で明確に勝敗が決定するゲームをするということは」
モバP「何か別の目的もあるんじゃないか?」
モバP「(ここはあえての先制攻撃)」
モバP「(そもそも現時点で俺はじゃんけんという勝負のみしか受けていない)」
モバP「(後出しでとんでもないことを言い出したら降りればいいだけの話なんだ)」
モバP「(何も相手の指定してきた舞台で意地を張る必要はない)」
まゆ「....」
まゆ「何もありませんよ?」
モバP「....」
モバP「は?」
まゆ「まゆはPさんとじゃんけんがしたかっただけです」
モバP「....」
モバP「じゃーんけーん」
モバP「ぽん」グー
まゆ「ぽ」パー
まゆ「ん!」ギュー
モバP「....」
モバP「俺はお前に今じゃんけんで負けた」
モバP「俺がグーを出して」
モバP「まゆはパーだったからな」
まゆ「はい♪」
モバP「そこに限っては負けを認めよう」
モバP「ただ俺のグーはなぜ、お前のパーに包まれているんだ」
まゆ「Pさん、じゃんけんはなぜ」
まゆ「あのような力関係が成り立っているか」
まゆ「ご存知ですか?」
モバP「まあ大体はな」
まゆ「ハサミは紙を切ることが出来るのでチョキがパーに勝ち」
まゆ「石はハサミで切ることが出来ないのでグーがチョキに勝ち」
まゆ「そして」
まゆ「紙は石を包むことが出来るのでパーがグーに勝つんです」
まゆ「しかし最近のじゃんけんはそんな大切なことを忘れてしまっています!」
モバP「大切かそれ?」
まゆ「そこでまゆは」
まゆ「一度原点に立ち返り」
まゆ「本来のじゃんけんを思い出そうとしているんです!」
モバP「本音は?」
まゆ「Pさんの手をギュっとしてみたくて」ニコォ
モバP「はぁ....」
モバP「そんなに回りくどいことするくらいなら普通に言やぁいいのに」
まゆ「....」
まゆ「えっ!?」
まゆ「つ、つまりそれって....」
まゆ「まゆがPさんに触りたい時にストレートに申告をすればいつ何時でもそれに対応してもらえるってことですか!?」
モバP「!!!?!??!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!??!?!?!」
モバP「(やられた!!!まゆは最初から、俺があまりの回りくどさに呆れてあんな発言をさせ)」
モバP「(言質を取って堂々と俺公認のスキンシップを行えるようにする作戦だったのか!!!!!!)」
モバP「(やはりじゃんけんは囮、一見無害なように見せかけておいて)」
モバP「(勝負に乗った時点で既にまゆの胃の中だったのか....)」ガクッ
まゆ「ちひろさん!今聞いてました?」
ちひろ「あーはいはい聞いてましたよー」ハー
ちひろ「公衆の面前でイチャつくのは自重してくださいねー」ケッ
まゆ「うふふ....」ニコ
まゆ「2人きりの時だけにしましょうね♪」ニッコリ
モバP「」
ナ チ ュ ラ ル 誘 導 佐 久 間 ま ゆ
まゆ「お疲れ様です」
モバP「お疲れ様はそっちだろ?」クスリ
まゆ「いえいえ」
モバP「もう帰るよな?」
まゆ「はい、Pさんのおうちに帰ります」
モバP「誤解されるような言い回しはやめなさい」
まゆ「事実ですから」ニッコリ
モバP「はいはい早く乗った乗った」
まゆ「はーい」
まゆ「そういえばなんですけど」
モバP「んー?」
まゆ「Pさん前に『埋め合わせでなんでも1つ言うこと聞く』って言ってましたよね?」
モバP「はぁ?」
モバP「お前なあ、さすがに突拍子がなさすぎる」
モバP「いくら俺でもそこまで雑な嘘は信じないな」
まゆ「いえ、確かに言ってました」
モバP「いくら俺でもそんなことは言わないし言ってたら覚えてるぞ」
まゆ「まゆの部屋に心さんを泊めたとき」
モバP『この埋め合わせはちゃんとするよ』
まゆ『埋め合わせ!?』
モバP『どうかしたか?』
まゆ『い、いえ、埋め合わせだなんてそんな///』
まゆ「ほら」
モバP「あー....」
モバP「うー....」
モバP「言ってるな」
まゆ「言ってます」ニコ
モバP「いやでもちょっと待て」
モバP「この発言のどこに『なんでも1つ言うことを聞く』ってニュアンスがあるんだ」
まゆ「まゆはPさんと以心伝心ですから」
まゆ「たとえ言葉の表面にはなくとも」
まゆ「内に秘められた真意に気付くことが出来るんです」
モバP「その以心伝心一方通行なんですけど」
モバP「お前、人が覚えてないのをいいことに内容捏造しようとしてただろ」
まゆ「まゆもうろ覚えだったんです!」
モバP「さっきその時のやり取りを一言一句復唱してたくせによく言うわ」
まゆ「....」
モバP「そ・れ・に!」
モバP「お前『いえそんな』って」
モバP「断ってんじゃねえか!」
まゆ「これは『いえそんな』という遠慮の言葉ではなく」
まゆ「『家損な』です」
モバP「どういうことだよ」
まゆ「『今時持ち家なんて損するだけですよ』という意味です」
モバP「どう考えても会話の流れとつながらないだろ!」
モバP「会話を正確に引用して上でその言葉を当てはめると」
モバP「『い、家、埋め合わせだなんて損な///』」
モバP「意味わかんねえだろこれ!」
まゆ「それは違います」
まゆ「『い、家、埋め立て地だなんて損な///』」
まゆ「つまり、埋め立て地は地震の際に液状化のリスクが高いのでそこに家を建てるのは損だ、という意味なんです」
モバP「なんで家の液状化の話でお前は頬を赤らめてるんだよおかしいだろ!」
まゆ「まあそれはさておき」
モバP「(珍しく不利な立場になったら即なかったことにしやがった)」
まゆ「まゆに全くそういう意識はありませんでしたけど」
まゆ「確かにほんの少しだけ内容に相違があったことは認めます」
モバP「お前のほんの少しは随分幅広いな」
まゆ「しかしそれが」
まゆ「Pさんが自ら申し出た埋め合わせを拒否する要因にはなり得ないと思いませんか?」
モバP「んん....それはまあ....」
まゆ「何にがいいですかねぇ....」
まゆ「やっぱりここは同棲....」
モバP「それはもう前にやっただろ....」
まゆ「それなら2人旅行とか....」
モバP「旅行できるほどのまとまった休みをお互い合わせられると思うか....?」
まゆ「....」
まゆ「わかりました」
まゆ「Pさんも大変なのはまゆもわかっていますし」
まゆ「まゆのために苦労を掛けたいわけでもありません」
モバP「ま、まゆ....」ウルウル
まゆ「ここは間を取って」
まゆ「1日デート、これにします」
モバP「ま、まゆ....?」
まゆ「ちなみにプランはPさんがすべて考えてください」
モバP「どことどこの間を取ったらそういう結論に至るん....?」
まゆ「次のオフの日、楽しみにしています♪」ニッコリ
モバP「有無を言わせて」
まゆ「社会人なんですから埋め合わせの約束を守ってください」
モバP「そんな殺生な....」
ナ チ ュ ラ ル 過 去 掘 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「ということでデートすることになったんですけど」
モバP「これってアイドルのプロデューサー的にオーケーですか?」
ちひろ「アウトに決まってます」
モバP「ですよねー」
ちひろ「まあそれはあくまで事務所の社員としての立場で物を言うとですよ?」
モバP「?」
ちひろ「まゆちゃんも一人の女の子なんですから」
ちひろ「たまにはデートくらいしてあげないと可哀想かなあと」
ちひろ「Pさんも彼氏としての責任を....」
モバP「彼氏?」
ちひろ「彼氏じゃないんですか?」
モバP「彼氏じゃないですよ」
ちひろ「えーっと....」
ちひろ「新手の惚気ですか?」
モバP「???」
ちひろ「事務所でイチャイチャを見せつけるのは飽きたから今度は自逆風自慢に切り替えたんですよね?」
モバP「えーっと....」
モバP「俺一度でも彼氏だって言いましたっけ?」
ちひろ「いや言ってはいませんけど」
ちひろ「察してくださいって感じだったじゃないですか」
モバP「....」
モバP「順を追って説明します」
ちひろ「?」
モバP「ということで」
モバP「まゆの強制同棲から始まり」
モバP「色々なイベントを経て」
モバP「こういうことになったわけなんです」
ちひろ「....」
ちひろ「冗談では」
モバP「ないです」
ちひろ「えぇ..................................」
ちひろ「えぇ.....................................................?????????????」
ちひろ「なんなんですか本当.....................................」
ちひろ「もー............................................」
モバP「なんかすいません」
ちひろ「正直私としては付き合ってて欲しかったですよ」
モバP「さっきと言ってること真逆なんですけど」
ちひろ「私の個人的な意見です」
モバP「なるほど」
ちひろ「今一番言いたいこと言わせてもらいます」
ちひろ「まゆちゃんにあれだけ色々させて」
ちひろ「あんなにアピールさせておいて」
ちひろ「Pさんはデートに連れていくことすら渋るんですか?」バシバシ
モバP「い、いやだって、俺まゆのプロデューサーだしまゆはアイドルだし....」
ちひろ「あのですねえ」
ちひろ「16歳の女の子なんですよ?」
ちひろ「仕事も頑張って学校にも行って」
ちひろ「さらにPさんに全力でぶつかってるんですよ?」
ちひろ「なのにPさんからは何もなしって....」
ちひろ「何も感じないんですか????」ガシガシ
モバP「やー....あはは....」
モバP「感じないってことはないですけど」
モバP「まゆにも前、期待に応えるようなことは難しいって話しましたし」
モバP「その辺りはわかってると思ってて....」
ちひろ「頭で分かっていたとしても」
ちひろ「それで心が救われるわけじゃないんです」
モバP「....」
ちひろ「デートでしたっけ?」
ちひろ「いくらでも行ってこいですよ!!!」
モバP「えぇ....」
ちひろ「バレたとき?マスコミ対応どんとこいです!!!!!!!!!」
ちひろ「なんなら最後までどうぞ!!!!!!!!!!」
モバP「それは法的にアウトなんで絶対ないです」
ちひろ「あと1つ聞いても?」
モバP「今更そんな前置き要りませんよ」
ちひろ「....」
ちひろ「Pさんはまゆちゃんをどう思ってるんですか?」
モバP「大切な担当アイドルに決まってますよ」
ちひろ「それはプロデューサーとしての言葉ですよね」
ちひろ「私は1人の人間としての答えが聞きたいんです」
モバP「....」
モバP「そう言われちゃうと途端に難しい質問に感じますねー」アハハ
ちひろ「....」
ちひろ「Pさんは恐らくその質問に対する答えを持ち合わせていないと思うんです」
ちひろ「なぜなら今までそのことについて考えるのを避けてきたから」
モバP「....」
ちひろ「今度のデートで」
ちひろ「そういう部分についても少しは考えてみたらどうですか?」
モバP「....」
モバP「....仮に」
モバP「仮に俺が前向きな答えを出してしまったらどうするつもりなんですか」
ちひろ「その時はPさんが責任を取って駆け落ちでもなんでもしてください」
モバP「笑えないですよ....」
ちひろ「それか個人事務所でも立ち上げて、ついでに私も雇ってください」
モバP「もっと円満な道はないもんですかね....」
ちひろ「ふふっ....」クスクス
ちひろ「デートのこと、聞かせてくださいね」
モバP「まあちひろさんから全責任を被る宣言も頂きましたし」
モバP「まゆとの約束なのでやれるだけやってみます」
ちひろ「そんなこと言ってません」
モバP「えー散々人唆しといて酷いですよー」
ちひろ「大人なんだから自己責任でお願いします」ニコニコ
ちひろ「....」
ちひろ「(これは余計なことしちゃいましたかね....)」
ちひろ「(でもまあ)」
ちひろ「(行くところまで行ってくれた方が私としても色々吹っ切れられるのでありがたいというか)」
ちひろ「....」
ちひろ「はぁ、どこかで飲みなおしたい気分....」
ちひろ「そうだ、オープン戦の結果は....」チラ
ちひろ「よし、キャッツ負けてる」
ちひろ「....」ピポパ
ちひろ「あ、友紀ちゃん?今からどうですか?」
ピンポーン
まゆ「はぁい」ガチャリ
モバP「よ」
まゆ「Pさん!どうしたんですか?」
モバP「や、ちょっとデートについて考えたんだがな」
まゆ「は、はい」
モバP「....」
モバP「期待しといてくれ」
まゆ「!」
まゆ「いいんですか?そんなこと言ったらハードル上がりますよ?」クスクス
モバP「俺は約束を守る男だ」
まゆ「///」
モバP「それに」
モバP「これは俺のためでもあるからな」
まゆ「???」
モバP「ま、気楽に待っててくれ」
まゆ「当日まで緊張で眠れそうにありません!」
モバP「それは寝ろ、体調崩すぞ」
ナ チ ュ ラ ル 不 眠 不 休 佐 久 間 ま ゆ
続きます
モバP「....」
ピンポーン
ガチャリ
まゆ「おはようございます....」フラフラ
まゆ「けほけほ」
まゆ「くしゅん」
モバP「なんかめちゃくちゃ顔赤くて咳しててくしゃみしてんな」
まゆ「気のせいです」
モバP「....」
モバP「....」ピト
モバP「....何度?」
まゆ「計ってみたら31.5度でした」
モバP「正直に」
まゆ「体調は大丈夫なので行きます!」
モバP「まゆ」
まゆ「嫌です、楽しみに待っていたんです!」
モバP「看病するから」
まゆ「38.7度です」
モバP「準備してから行くから着替えて寝といてくれ」
まゆ「....はい」
ガチャリ
まゆ「....」ジー
モバP「....」
まゆ「....」ジー
モバP「俺がいたら眠れないか?」
まゆ「そんなことありません!」
モバP「じゃあ寝て?」
まゆ「....」
まゆ「....」
まゆ「眠れません....」
モバP「やっぱりダメじゃないか....」
まゆ「....Pさん」
モバP「ん?」
まゆ「....今日は本当にごめんなさい」
モバP「風邪なんてどうしようもないことだ」
モバP「謝る必要なんかない」
まゆ「楽しみにしすぎて3日ほど眠れなかったんです」
モバP「前言撤回」
まゆ「ごめんなさい....」
モバP「....まぁ、まゆも好きでこうなったわけじゃないし仕方ないな」
まゆ「Pさん....」
モバP「んじゃ、俺はこれで一旦帰るから」
まゆ「えぇっ!?」
モバP「何かあったら呼んでくれ、どうせ隣にいるし」
まゆ「でもさっき看病してくれるって....」
モバP「そのつもりだったけど俺がいると寝れないんだろ?」
モバP「風邪を治すための看病で逆に悪化するようなことがあっちゃいけないし帰るわ」
まゆ「....それなら最後に1つだけいいですか?」
モバP「なんだ?」
まゆ「まゆが眠るまで手を握っていてくれませんか?」
モバP「よくあるやつだけどお前にやったら救急車沙汰になりそうだからやめとく」
まゆ「そんなぁ....」
モバP「大人しく寝とけばまた来るからさ」
モバP「今は治すことに専念してくれ」
まゆ「わかりました」
まゆ「部屋に帰ることは渋々認めます」
モバP「それ自分で言う?」
まゆ「その代わり」
まゆ「Pさんの部屋の居間の」
まゆ「左側の壁に背中を預けて座っていてください」
モバP「???」
まゆ「ワイヤレス充電です」
モバP「???????????????」
まゆ「直接では緊張と興奮で休息が取れないので」
まゆ「壁越しにPさんを感じることで休息を取りつつエネルギーの補給に努めます」
モバP「???????????????????????????」
ナ チ ュ ラ ル 技 術 革 新 佐 久 間 ま ゆ
ガチャリ
モバP「....」チラ
まゆ「ハァ....ハァ....」
モバP「(ワイヤレス充電は出来たんだろうか)」
まゆ「ハァ....ハァ....」
モバP「(この顔を見る限りまだまだかかりそうだな)」
モバP「....」
モバP「(今は眠れてるみたいだしここで様子を見とくかぁ)」スト
モバP「....」チラ
まゆ「zzz....」スウスウ
モバP「....」
モバP「(めっちゃ顔良いな)」
モバP「(いや別に風邪を引いて弱った顔だからとかではなく)」
モバP「(普段から常に思ってるんだが)」
モバP「(そのうえ仕事は完璧)」
モバP「(というか完璧以上)」
モバP「(性格も非の打ち所がない)」
モバP「(良いところを挙げればキリがない)」
モバP「....」
モバP「(そんな子が)」
モバP「(俺のことを好きだと言ってくれている)」
モバP「(ちひろさんに聞かれたこと)」
モバP「(何も言い返せなかった)」
モバP「(まゆの想いに答えを出すどころか)」
モバP「(それに向き合おうとすらしてこなかった)」
モバP「(....まゆのためにと思ってずっとそうしてきたのは間違いだったんだろうか)」
ゴソ
モバP「?」チラ
まゆ「zz....んん....」
まゆ「....Pさん」ウトウト
モバP「....」
モバP「....」ナデ
まゆ「大好きです....」ニッコリ
まゆ「....zzz」グゥ
モバP「....あぁ」
モバP「….」
モバP「うん」
モバP「俺もだ」
ナ チ ュ ラ ル 告 白 佐 久 間 ま ゆ
そろそろ終わります
あと少し続きます
まゆ「zzz....」
まゆ「ん....」
まゆ「ふわ....」パチパチ
モバP「おはよう」
まゆ「....」
モバP「おはよう」
まゆ「!!?!!?!!?!?!?!?!!?!?!??!?!?!?」
まゆ「Pさん!?部屋に帰ったはずじゃ....」
モバP「まゆの顔を見て少し考え事をしてたんだ」
まゆ「考え事?」
モバP「それより体調はどうだ?」
まゆ「あ、はい、だいぶんよくなったと思います」
モバP「そうか、それはなにより」
まゆ「ありがとうございます」ペコ
モバP「俺は何もしてないよ、まゆが頑張ったから治っただけの話だ」
まゆ「いえ、Pさんは私にとって五大栄養素よりも大切な存在ですから」
モバP「俺に栄養はないぞ」
モバP「(といいつつまゆなら俺という存在から未知の栄養素を取りだす器官を作り出していてもおかしくはないように思える)」
まゆ「それで、私の顔を見て考え事をしていたって言ってましたけど....」
モバP「あぁ、それな」
モバP「いや看病にさ、戻ってきたんだよ、お前が寝てから」
まゆ「はい、私普段なら廊下を歩く音で気が付くんです」
まゆ「でも今日は風邪のせいなのか気づけませんでした、すみません」
モバP「気づかなくていいから....」
モバP「それでな、まゆの顔をこう、じーっと見てたら」
モバP「思ったんだよ」
まゆ「?」
モバP「めちゃくちゃ顔がいいなって」
まゆ「???????????????????????」
まゆ「い、いきなり何を
モバP「今までずっと見ないふりしてたんだが」
モバP「俺まゆのことが好きなんだわ」
まゆ「!!?!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?」
まゆ「!!?!?!?!????!??!!!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?」
まゆ「!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!??!??!?!?!?!?!?!?!!?!?!!!?!」
まゆ「??!?!?!!?!!?!?!?!??!?!?!?!???!?!?!?!?!!?!?!?!??!?!?!?!?」
まゆ「!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!」
まゆ「」フラ
モバP「おいおい!」パシ
まゆ「」グタ
モバP「寝た」
モバP「まだ風邪が治りきってないのか?」
まゆ「はっ!!!!」ガバッ
モバP「おはよう」
まゆ「あ、おはようございます」ペコ
モバP「もう朝だから正しい挨拶だな」
まゆ「あれ、まゆいつから寝てました?」
モバP「夕方に一旦起きて、そのあとすぐ突然寝て今までずっとだな」
まゆ「....」
まゆ「すみません、熱に浮かされた妄想と夢と現実が混ざってしまっていて、現状がよくわからないんです」
モバP「俺がまゆに告白したところ」
まゆ「それってやっぱり現実でしたか?」
モバP「俺はたぶん実際に口に出したと思う」
まゆ「ですよね」
モバP「うん」
まゆ「....」
まゆ「えーっと....」
まゆ「ありがとうございます」ペコ
モバP「いえいえ」
まゆ「....」
まゆ「Pさんの言葉に、理解も感情も全然追いつきません」
モバP「まー突然だったからな」
モバP「正直、俺自身も自分の言葉に色々置いてかれてるわ」
まゆ「ふふ、なんですかそれ」クスリ
モバP「ふっ、わからん」クスクス
まゆ「Pさん」
モバP「ん?」
まゆ「Pさんがずっと言っていたことですけど」
まゆ「いいんですか、まゆ、アイドルなんですよ?」
モバP「おいおい、今まで散々大胆不敵な振る舞いを連発してきた奴が言うのか?」
まゆ「いえ、それはなんというか出来心で」
モバP「出来心多すぎ」
まゆ「で、でも!」
モバP「まーまゆの言ってることは正論だよ」
モバP「正論とかクソくらえって気持ちになっちゃったんだから仕方ない」
まゆ「....そうですか」
モバP「納得したか?」
まゆ「元々Pさんから好きだと言ってもらえたことに不満なんてありませんから」
まゆ「ただもしPさんがまゆのために嘘をついている、なんてことがあったら嫌だったんです」
モバP「お前なんだよ、超いい女か?」
まゆ「....Pさん」キッ
モバP「あ、すまんすまん、気に障ったか?」
まゆ「いえ、トキメキの過剰摂取で体調に支障が出そうなのでそういうのは少しずつ慎重に言ってください」
まゆ「そうして地道に体を慣らしていけば数年後には体が受け付けるようになると思います」
モバP「俺が待たせ過ぎたばかりにまゆがこんな体に....」
まゆ「その通りです!」
まゆ「まゆが、一生懸命、Pさんにぃ....いっぱいっ....色々....やってきたんです....」ポロポロ
モバP「まゆ....」
まゆ「わたし、Pさんを好きになって本当に....本当にっ....!」ポロポロ
モバP「まゆ....」ギュッ
まゆ「本当によかったです....」
まゆ「ずっとず~っと前から、大好きでした....」ポロポロ
モバP「....俺もだ」ギューッ
まゆ「ひぐっ....ひん....」
モバP「落ち着いたか?」
まゆ「一応は....」
モバP「考えたんだけどさ」
モバP「結婚式は白無垢でいいんだよな?」
まゆ「!!!!!!!!!?!??!!??!!?!?!?!?!??!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
まゆ「Pさんは話の流れとか場の空気は気にされないんですか?」
モバP「気にするけど今回はあえてな」
まゆ「?」
モバP「今日くらいはまゆを翻弄したいんだよ」ニヤニヤ
まゆ「もう....」プクー
まゆ「Pさん、それにしても今すぐに結婚だなんてそんな....」
モバP「まだしないぞ」
まゆ「?」
モバP「まゆがアイドル界の頂点に立ったらの話だ」ニヤリ
まゆ「!」
まゆ「Pさん、まゆを鼓舞するのが上手ですね」ニコニコ
モバP「未来のシンデレラガールを見出した敏腕プロデューサーだからな」フンス
まゆ「それならまゆも頑張らないといけませんね」ウフフ
モバP「いやまあまゆは頑張りすぎなくらいだからもうちょっと手を抜いてもらっても」
まゆ「いえ、これからは仕事に一層力を入れて取り組みます」
モバP「結婚する前に体壊さないでくれよ....」
まゆ「うふふ」クスクス
まゆ「結婚までPさんのお休みもなくなりますから覚悟しておいてください」ニッコリ
モバP「!!?!?!?!?!?!?!?!!?!!?!?!!?!!?!?!?!?!?!?!??!?!?!!!!?!?」
ナ チ ュ ラ ル 天 下 取 り 佐 久 間 ま ゆ
みく「ついにこの日が来ちゃったにゃ~」
菜々「出会いの頃からずっと見てきたので感慨深いですねえ」
みく「ナナチャン、今日はなんだか大人の魅力にゃ~」ツンツン
菜々「お、大人....」
みく「お祝いの日だからみくも今日はアイドルパワー全力でおめかししてきたにゃ」フンス
菜々「大人....」
杏「はぁ~すっごい人....」
杏「....」
杏「これだけ人が多いとなんだかちょっとだけ帰りたく」ガシ
杏「....」チラ
のあ「にゃん」
杏「せっかくのドレスが台無しですよ」
のあ「せっかくのドレスを脱ぎ捨ててどこかへ行こうとしていたのは誰だったかしら」
杏「....」
杏「....のあさんも一緒にどうです?」
のあ「行きましょう」ガシ
杏「冗談ですよ~」ズルズル
心「まさか一回り下の子に先越されちゃうとはな~」ハァ
仁奈「心おねーさん、うれしくねーんですか?」
心「ん?すっごい嬉しいに決まってるじゃ~ん」ウリウリ
仁奈「きゃはははっ!くすぐったいです~」ケラケラ
心「ただ溢れる若さとアイドルでも負けて」
心「結婚まで取られたら」
心「はぁとは何が勝てるのかなーってさー」シロメ
仁奈「よくわからねーですけどとりあえず笑うんですよ!」
仁奈「それでぜ~んぶ解決でごぜーます!」
心「に、仁奈ちゃぁん....」ギュー
響子「こういうところのお料理は何度見ても綺麗ですね~」
文香「見た目だけではなく味も素晴らしいです」
茜「ハフッ!!!ガツガツッッッ!!!!!」
茜「ぷはぁ~っ!!!どれもこれも美味い!!!!!」バーン
響子「私もいつか、茜さんにあんな風に食べてもらいたいです!」
文香「茜さんはいつもああなのでは....」
茜「響子ちゃん!私カレーが食べたいです!」
響子「!」
響子「わかりました!今から厨房を借りて作ります!」
文香「もうすぐ式が始まりますからそれは後にしましょう....」
茜「そうですね!晩御飯にお願いします!」
ちひろ「あ゛ぁ゛............」ゲッソリ
みく「ちひろさん、今日もやっぱり動く屍にゃ」
心「一番プロデューサーに肩入れしてたからしゃーない」
ちひろ「肩入れなんてしてません.........」
杏「でも本当は?」
ちひろ「...............」
ちひろ「あ゛ぁ゛...........」ゲッソリ
響子「ダメですよ杏さん、ちひろさんをいじめちゃ」
ちひろ「悲しいわけじゃないんですよ、2人ともずっと前から一緒にいましたし」
仁奈「誰も聞いてないのにいきなりむぐっ」ガバ
菜々「仁奈ちゃんもちひろさんのお話聞きたいですよね~!聞きたいですか!よ~し菜々が肩車するのでそこで聞きましょう!」
文香「あまり無理をしない方が良いのでは....」
ちひろ「むしろ凄く嬉しいんですよ....嬉しいんです....」
ちひろ「....でも」
ちひろ「...............................」
ちひろ「あ゛ぁ゛...........」ゲッソリ
茜「ちひろさん!こういう時は走りましょう!走っていれば何でもできる!!!!行きましょう!!!!!!」
ちひろ「そうですねそうしましょうか!ボンバー!!!」
のあ「そろそろ始まるわよ、大人しく座って」
ちひろ「....そうですね」
ちひろ「2人の晴れ姿、この目でしっかりと見届けないといけませんね」ニコ
モバP「....」ソワソワ
モバP「....」ソワソワ
モバP「(落ち着かねえ....)」
モバP「(しかしまさかこんなに早く結婚することになるとは....)」
モバP「(最初に言ったときは10年くらいの長期的な計画として考えてたのに)」
モバP「(1年て)」
モバP「(まゆがトップに立った時嬉しさより先に)」
モバP「(全国のまゆファンから刺される恐怖が来たもんなあ....)」
モバP「(まゆファンがみんな物わかりが良くて助かった)」
モバP「(いやあれは物わかりとかじゃなく達観してるってやつなんだろうか)」
モバP「(まあ)」
モバP「(悪い気はしないな)」
モバP「(緊張はするけど)」
モバP「(正直普段からクソ綺麗なまゆの晴れ姿が早く見たい)」
まゆ「呼びました?」
モバP「!!!?!?!?!?!?!?!!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!!!!?!?!」
モバP「なんでここにいるんだよ!!!!」
まゆ「Pさんが私を呼ぶ声が聞こえたので」
モバP「それはなまゆ、幻聴って言うんだぞ」
まゆ「そんなことより、これどうですか?」ヒラ
モバP「あー....」
モバP「今じっくり見られてよかったわ」
まゆ「?」
モバP「まゆの白無垢破壊力やばい」
モバP「ここで慣れとかないとみんなの前で卒倒するわ」
まゆ「1年間散々その手の口撃を受けたので倒れることはなくなりました」
モバP「耳は真っ赤だけどな」
まゆ「///」
モバP「ま、最初のをここで見といたところでまだまだ着るからな」
まゆ「お色直し3回とも白無垢はやりすぎですよ」
モバP「まゆが着たかった、俺が見たかった」
モバP「WINWINだろ?」グッ
まゆ「それはそうですけど....」
モバP「てかもう始まるだろ、さっさと戻った方がいいぞ」
まゆ「....」
まゆ「....Pさん」
モバP「ん?」
まゆ「よろしくお願いします」ペコ
モバP「珍しくしおらしいな」
まゆ「私だって緊張くらいします」プク
モバP「....」
モバP「せっかくアイドルとプロデューサーがメインなんだ」
モバP「アイドルとしての」
モバP「まゆと俺、2人の集大成」
モバP「みんなに見せてやろう」ニヤリ
まゆ「!」
まゆ「はい!」ニコ
ナ チ ュ ラ ル ア イ ド ル 佐 久 間 ま ゆ
【完】
以上になります、ここまでお付き合いいただきありがとうございました
続けようか迷いましたがこれから書くペースの維持が難しいので完結を優先しました、完結出来てよかったです
まゆは可愛いですね、まゆすき
このSSが少しでも読者の方の人生の糧になれば幸いです
そのようなお言葉をいただけて光栄です、ありがとうございます
普段はギャグ中心の酷い作品が多いのでご期待に沿えるかは分かりませんが、過去作のリンクを貼らせていただきます
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https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1550330410
【モバマス】彼女たちのシミとワイシャツと私戦争
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1558792210
・それ以外
【モバマス安価】乃々「森久保乃々魂の5番勝負....?」
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【モバマス安価】乃々「森久保乃々魂の5番勝負~りたーんず~....?」
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【モバマス】乃々「雪の日」
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【モバマス】心「プロデューサー、あのさ」 P「?」
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