サトシ「フリマアプリ?」 (61)

ククイの家

サトシ「う~ん……」

ロトム図鑑「サトシー!どうしたロトー?悩み事ロトー?」ヒュー

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「あーロトム、ピカチュウ。実はさ?」

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ロトム図鑑「お金がほしいー?」

ピカチュウ「ピカー?」

サトシ「そうなんだよー?欲しい物があってさー」

ロトム図鑑「サトシ!だったらククイ博士から貰っているお小遣いで買えばいいロト!」

サトシ「それが……もう使っちゃって」テヘヘ

ロトム図鑑「使ったって……お小遣いは先週貰ったばっかりロトー!」

サトシ「そうなんだよな~……だから博士にお金貸して欲しいって言うのも気が引けちゃって……」

ロトム図鑑「だったら来月のお小遣いまで我慢するロト」

サトシ「いやだ」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「なぁロトムー?ドーンってお金を稼げるいいアイデアないかなー?」ユサユサ

ロトム図鑑「やれやれ、サトシは本当にしょうがないサトシロト」ハァ

ロトム図鑑「サトシ!ボクにお任せロト!」

サトシ「さっすがロトム!」

ピカチュウ「ピカー!」

………

サトシ「フリマアプリ?なにそれ?」

ピカチュウ「ピカー?」

ロトム図鑑「サトシ!フリーマーケットは知ってるロト?」

サトシ「うん、いらなくなった物とかをみんなで持ってきて売ったり買ったりするやつだろ?」

ロトム図鑑「その通りロト!そして、フリマアプリとは……簡単に言えば、その売買をスマホを通じて行うアプリのことロト!」

サトシ「うおぉぉお!!すっげー!!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!」キラキラ

ロトム図鑑「そして、ボクがオススメするフリマアプリは、今アローラで人気No.1のフリマアプリ"アローラフリーマーケット"略してアロフリ!」

サトシ「アロフリ……?そういえば……スクールでみんながそんな話をしてたような……」ウーン

ロトム図鑑「アロフリはアローラ中の人間が使わなくなった物を持ち寄って出品し、売買している大人気のアプリロト!」

サトシ「アローラ中の人間が……売買…?」ゴクリ

サトシ「…………わかったよロトム!つまり、俺もそのアロフリでいらない物を売ってお金を稼げってことだな!」ポンッ

ロトム図鑑「その通りロト!サトシにしては冴えてるロト!」

サトシ「一言余計だよ」ジトー

ピカチュウ「ピカー」ジトー

ロトム図鑑「ロ?」

サトシ「ま、いーや!んじゃ、早速いらない物を………って、俺……よく考えたらスマホ持ってないや」

ピカチュウ「アッチャー」

ロトム図鑑「サトシ!ピカチュウ!心配ご無用ロト!アロフリは既にボクの中にインストール済みロト!」

サトシ「うおぉぉお!!さっすがロトムー!!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!」キラキラ

ロトム図鑑「えっへんロト!」ドヤッ

ロトム図鑑「サトシ!早速アカウントを作ってログインするロト!」

サトシ「赤??」

ピカチュウ「ピカピ…」

ロトム図鑑「アロフリでのサトシの個人証明みたいな物ロト!いいからサトシはこの画面の指示に従って文字を入力するロト!」ビビ…

サトシ「わ、わかったよ!」

サトシ「………えーっと……名前は………サトシでいいや!」ピッピ

サトシ「出身はメレメレで……性別は男。歳は……」ピッピ

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「………んで………うげっ!?パスワード!?」

ロトム図鑑「それはサトシが忘れそうだからボクが決めて入力しておくロト」ピッピ

サトシ「さ、サンキューロトム……」ハハハ

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「………ん?アイコンって??」

ロトム図鑑「これはアロフリでのサトシの"顔"みたいな物ロト」

ロトム図鑑「好きな写真や画像を設定できるロト!もちろん、空白でもオーケーロト!」

サトシ「へぇー、なるほどな!んじゃ、アイコンはピカチュウで!」

ロトム図鑑「了解!ボクの中にある、ピカチュウの写真をアイコンに設定しておくロト!」ピピピ

ピカチュウ「ピカァ////」テレッ

ロトム図鑑「アカウント設定完了ロト!」

ロトム図鑑「サトシ!いよいよアロフリ開始ロト!」

サトシ、ピカチュウ「」ドキドキ

サトシ「うおぉぉお!すっげー!色んな物が売ってるー!」ワクワク

ピカチュウ「ピカー!」

サトシ「! こっちにはレアなモンスターボール!!カッコいいー!欲しいなー!」キラキラ

ロトム図鑑「サトシ、そのモンスターボールの下に書かれた数字を見てみるロト」チョンチョン

サトシ「………ん?10000……?これって……」

ロトム図鑑「そのモンスターボールの値段ロト」

サトシ「………だよなぁ……」

ピカチュウ「ピカー」

ロトム図鑑「………根気よく探せばレアな物や掘り出し物も見つかるかもしれないロト」

ロトム図鑑「………中には、運よく安値で出ているレア物をゲットし、それを他で高額で売り付ける所謂"転売"をする人もいるロト。これはアローラでも問題視されー……」

サトシ「あっ!ピカチュウ!Zクリスタルのレプリカだって!カッコいいー!!」キラキラ

ピカチュウ「ピカー!」キラキラ

ロトム図鑑「………って、聞いてないロト。まぁ……サトシには関係ない話ロト」

ロトム図鑑「サトシ。試しにこの商品をクリックしてみるロト」

サトシ「ん?女の子の服じゃん!俺、こんなの欲しくないよ!」

ロトム図鑑「いいからクリックしてみるロト」

サトシ「わかったよ」ピッ

ババッ

サトシ「………ん?出品者……マザービースト……えーっと、この服は娘が去年着ていた物で……」

ロトム図鑑「商品をクリックするとその商品のデータが見られるロト!出品者の評価……商品のアピール…配送方法…等々、色んなデータを考慮して商品を購入するロト」

サトシ「へぇー、よくわかんないけどすっげー」

ロトム図鑑「………ま、今は売ることが目的ロト!それは追々……」

サトシ「………!見ろよロトム!この服80000円だってさ!」

ロトム図鑑「は、80000!?中古の服にそんな値段……しかも、Souled out済みになっているロト……よっぽど高価な服……」ゴクリ

ロトム図鑑「おまけにこのマザービーストの評価はメチャクチャいいロト!サトシ、この売り手を参考に…」

ピカチュウ「ピカピカ」チョイチョイ

サトシ「………ん?この服の写真……他にも何枚かあるな」スッスッ

ロトム図鑑「! ビビッ!こ、これは……?顔は見れないようになっているけれど、この商品の服を着た女の子の写真ロト!」

サトシ「あっ、本当だ」

ピカチュウ「ピカ」ピッ

サトシ「ん?これって……」

ロトム図鑑「マザービーストが出品している商品一覧ロト……」

サトシ「女の子の服ばっかりだなー」

ロトム図鑑「し、しかも……全部馬鹿みたいな値段の癖に、Souled out済み……」ゴクリ

ロトム図鑑「………マザービースト…………エグい商売をするロト……」タラッ

サトシ「………にしてもこの写真に映ってる金髪の女の子……どっかで見たことあるようなー………」ウーン

ピカチュウ「ピカァ……」

ロトム図鑑「………っと、本題を忘れるところだったロト!」

ロトム図鑑「サトシ!サトシも早く使わなくなったいらない物を出品してお金を稼ぐロト!」

サトシ「いらなくなった物かぁ…」ウーン

サトシ「………………」ジーッ

ピカチュウ「ピカァ…」ジーッ

ロトム図鑑「な、何で二人してボクの方を見るロトー!!」プンプン

サトシ「じょ、冗談だって!」ハハハ

ピカチュウ「ピカピカ!」

…………

ロトム図鑑「………で、見つけてきた物が……」

スニーカー「」ボロッ

ロトム図鑑「このボロボロのスニーカーロト?」

サトシ「ああ!そうなんだよ!このスニーカーはさ?」

スニーカー「」プーン

ロトム図鑑「! ビビッ!サトシのボロスニーカーから毒ガス発生!毒ガス発生!危険ロト!」

サトシ「ど、毒ガスじゃないよ!ずっと洗ってないから少し臭うだけだよ!」

ロトム図鑑「いばって言うことじゃないロト」

ピカチュウ「クチャイ」オエッ

サトシ「このスニーカーはさ!俺が昔履いてた物で……」

サトシ「あの頃はすっごく流行ってたから買いに走った思い出のスニーカーなんだよ!」

サトシ「…………ま、ずっと履いてて履き潰しちゃったからボロボロだけどそれでも……」

サトシ「…………思い出がつまった……今では世界中探しても見つからない最高のボロボロ靴だよ」ヘヘッ

ロトム図鑑「サトシ……」

ピカチュウ「クチャイ」

ロトム図鑑「………そんな大切な思い出がつまったスニーカーを売っちゃうロト?」

サトシ「うーん……本当はさ?部屋に飾っておきたかったんだけど……」

サトシ「…………飾るよりも……誰かに履いて貰った方がスニーカーも喜ぶんじゃないかなって」ヘヘッ

スニーカー「」ボロッ プーン

ロトム図鑑「そんなボロな上に臭うスニーカー誰も履かないと思うロト」

ピカチュウ「クチャイ」オエッ

ロトム図鑑「………ま、いいロト。とりあえずそのスニーカーを出品するロト」ピピピ

ロトム図鑑「えーっと……申請無しの即購入オーケー…送料はこちらが負担、配送方法は匿名ポケセンパック……サトシ!この条件でいいロト?」

サトシ「いいよー!」

ピカチュウ「ピカー!」

ロトム図鑑「サトシ!肝心の値段はどうするロト?」

サトシ「5000円で」

ロトム図鑑「ご、5000円!?」

サトシ「うん!目標額が5000円なんだよ!そのスニーカー…買った時は10000円くらいだったし、5000円くらいならいけるよな?」ニッ

ピカチュウ「ピカピ……」

ロトム図鑑(じょ、冗談じゃないロト!こんなボロボロでおまけに臭うスニーカー……ボクなら1000円貰っても引き取りたくないロト!)

ロトム図鑑(そ、それを……ましてやお金を払ってまで買うなんて、いったいどんな物好きが………)

ロトム図鑑「………ん?物好き……?」ピクッ

サトシ「? どうしたの?ロトム?」

ロトム図鑑「………サトシ、ボクにお任せロト」ニヤッ

サトシ「え?」

ピカチュウ「ピカ?」

ロトム図鑑「………まずは商品のボロスニーカーの写真を一枚」パシャッ

スニーカー「」ボロッ プーン

ロトム図鑑「………そしてー……サトシー!」

サトシ「ん?なに?」

ロトム図鑑「サトシ!顔を隠すロト」

サトシ「?」スッ

パシャッ

サトシ「!? な、なにすんだよロトム!」

ロトム図鑑「何って……今の写真を商品紹介欄に載せるロト」

サトシ「は!?な、なんで俺の写真まで……」

ロトム図鑑「いいからボクの言う通りにするロト!!お金が欲しくないロトー!?」

サトシ「わ、わかったよ……」ビクッ

ロトム図鑑「わかればいいロト。値段は……まずは50000から言ってみるロト」

サトシ「ご、50000!?」

ロトム図鑑「サトシ!最初は高い値段で様子を見て、徐々に値段を安くしていく。商売の基本ロト!」

サトシ「そ、そっか……さすがロトム」

ピカチュウ「ピカピ……」

ロトム図鑑「………えーっと、商品説明……」ピピピ

ロトム図鑑「このスニーカーはボクが少し前までずっと履いていた思い出のスニーカーです。洗わずに置いていたので少し臭います」ピピピ

サトシ「お、おいロトム!余計なこと書くなよ!!」

ロトム図鑑「いいからボクに任せておくロト!!」

サトシ「」ビクッ

ロトム図鑑「………値段交渉、出品時の状態、その他諸々……コメント欄にて相談受け付けます」ピピピ

ロトム図鑑「………出品っと」ピッ

サトシ(大丈夫かな…)

ピカチュウ「ピカァ……」

ロトム図鑑「これで一先ず、スニーカーの出品は完了ロト!」

ロトム図鑑「後は売れるまで気長に待つロト。場合によっては値下げ交渉も……」

サトシ(不安だ……)

ロトム図鑑「そうだサトシ!ただ売れるのを待っているだけでなく、他にも売れそうな物を探し…」

ロトム図鑑「!」ビビビ

サトシ「! どうしたロトム!」

ロトム図鑑「……サトシ!ピカチュウ!出品したスニーカーのコメント欄を見るロトー!」

サトシ、ピカチュウ「!」


プリンセス「それって本当にサトシが履いてたスニーカーなの?証拠を見せてください」


サトシ「……色ミミッキュのぬいぐるみがアイコンの……プリンセス……?」

ロトム図鑑「………サトシ、どうやら釣れたみたいロト」ニヤッ

サトシ「釣れたって……つーか、疑われてるぞ?てか、サトシとか言われてるけど、この人もしかして知り合……」

ロトム図鑑「サトシ。スニーカーを履いて写真を撮るロト。プリンセスにサトシの物だって証拠を見せるロト」

サトシ「わ、わかったよ……」ハキハキ

サトシ(…つーか、俺の物だって証拠必要か……?)ハキハキ

サトシ(それに……プリンセスってお姫様だよな?てことは、この人女の人??)ハキハキ

サトシ(……何で女の人が俺のスニーカーなんか……)ハキハキ

ピカチュウ「ピカピ……」

パシャッ

…………

プリンセス『うん。わかったよ。正真正銘、サトシのスニーカーだね!』


ロトム図鑑「どうやらプリンセスは信用してくれたみたいロト」

サトシ「お、おう……」


プリンセス『それじゃ、プリンセス!このスニーカーを買っちゃいまーす♪』


ロトム図鑑「サトシ!やったロト!スニーカーが売れたロト!」

サトシ「ま、マジ……?あのスニーカーが50000円で……ゆ、夢でもみてんのかな……?」

ピカチュウ「ピカァ……」


サトシさんのスニーカーが海王牙さんに50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……


ロトム図鑑「サトシー!今正式にスニーカーが50000購入されたロト!!」

ロトム図鑑「………後は、プリンセスの入金の知らせが来てから配送手続きをポケモンセンターで……って、ん……?」

サトシ「? どうしたの?ロトム」

ピカチュウ「ピカ?」

ロトム図鑑「い、いや……それが……購入者がプリンセスではなくて……」

サトシ「……え?」


購入者:海王牙

その頃

スイレンの家

スイレン「……………」スッ スッ

スイレン「……うん!やっぱりアロフリは暇潰しに最適!」←海王牙

ナギサ「イッブイ!」

スイレン「……お小遣い少ないから買えないけど……眺めてるだけで楽しい!色んなもの!」スッ スッ

アシレーヌ「シレーヌ♪」

スイレン「……あっ!このルアー、レアなやつ!いいなぁ」

スイレン「……えーっと、こっちは……」スッスッ

スイレン「!」

スイレン「……このスニーカー……どっかで見たことが…」ピッ

出品者:サトシ

スイレン(え?さ、サトシ!?サトシって……で、でも……いくらサトシでも、本名で出品なんて……)

スイレン「…………」

スイレン「……いや、サトシならありえる…」ゴクリ

ナギサ「イッブイ」ウンウン

スイレン「……でも、サトシ……興味無さそうにしてた。アロフリ……」スッ スッ

スイレン「だから…これがサトシのスニーカーな訳……」スッスッ

スイレン「!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

スイレン(……こ、これ……顔隠してるけど、サトシだ!私にはわかる!)

ナギサ「イッブイ!」

スイレン(……じゃ、じゃあ…これは本当にサトシが履いてたスニーカー………)ゴクリ

スイレン「…………」スッ スッ

スイレン「……ね、値段!サトシのスニーカーの!!」チラッ

¥50000

スイレン「………ご、ごま…………」プルプル

アシレーヌ「シレ……」

スイレン「……いち、じゅう、ひゃく……せん……まん……」

スイレン「……何度数えても5000円じゃなくて50000円…」ハァ

ナギサ「イッブイ」

スイレン(……5000円ならともかく、50000円なんて大金…用意できない…)ウーン

スイレン「……でも……ここで私が買わなきゃ……もし、サトシのスニーカーが私以外の……どっかの変態女に買われたら……」ゾクッ

スイレン「……………」

アシレーヌ「……シレーヌ?」

スイレン「………ナイナイ。こんなボロボロのスニーカーに50000何て出す人いるハズない」ウンウン

スイレン「……で、でも!こういうのはいけないってサトシには忠告しておこう、一応!」

スイレン「そうと決まったら、早速サトシに電話して、取り止めてもらおう。スニーカーの出品!」グッ

ナギサ「ブイ!イッブイ!」クイクイ

スイレン「? どうしたの?ナギサ……………!」

スイレン「サトシのスニーカーのコメント欄にコメントが!!」シュババババ


プリンセス『それって本当にサトシが履いてたスニーカーなの?証拠を見せてください』


スイレン「」

ナギサ「イッブイ!」ニコニコ

スイレン(……サトシのスニーカーだって証拠を見せてくれ……?な、なにこの人……?プリンセスって言うくらいだし……女の人……?)タラッ

スイレン「……………」スッ

スイレン(やっぱり……!心配した通り!変態が寄ってきた!)スッスッ

スイレン「変態女プリンセス……!思い通りにはさせない!」スッスッ

スイレン「サトシは………私が守る!!」メラメラメラ

アシレーヌ「シレーヌ………」

スイレン(このプリンセスって変態女……!絶対にサトシのスニーカーをクンカクンカスーハーする気だ!)

スイレン「そんなこと……絶対にさせない!」スッ

スイレン「サトシに電話して……知らせなきゃ!サトシの危機!」

ナギサ「イッブイー!」

ビビ

スイレン「! またサトシのコメント欄に………画像が……」スッ

スイレン「! こ、これ……スニーカーを履いたサトシの画像……」ゴクリ


プリンセス『うん。わかったよ。正真正銘、サトシのスニーカーだね!』


スイレン(やっぱり正真正銘、サトシのスニーカーだったんだ)パァァ

アシレーヌ「ウアー……」

スイレン「……って、違う違うちが~う!!」ブンブン

スイレン「は、早く!サトシに連絡!!」

ビビ

スイレン「! コメント欄!?」シュババババ


プリンセス『それじゃ、プリンセス!このスニーカーを買っちゃいまーす♪』


スイレン「!? な……この変態女!購入する気!?」ワナワナワナ

ナギサ「イッブイ!」

スイレン「……っ!させない!!」チラッ

即購入可

スイレン(即購入可……)ゴクリ

スイレン「……サトシを変態から守る為なら……50000なんて何のその!」

スイレン「だあぁぁぁぁ!!女は度胸!ここで行かなくていつ行くの!?私!!」スッ

スイレン「私のゼンリョク!響け!!出品先のサトシまで!!」ポチッ

アシレーヌ「ウア……」


海王牙さんがサトシさんのスニーカーを購入しました

スイレン(ど、どうしよう……勢いで買っちゃった…サトシのスニーカー…)

ナギサ「イッブイ」

スイレン「……配送方法が匿名ポケセン配送だったから、とりあえずサトシには私が購入者だってのはバレない…でも…」ホッ

スイレン「問題はお金…50000何て大金……お母さんに貸してって頼んだらきっとおうふくビンタ!」ハァ

スイレン「それに……何に使うの?って聞かれたら、何て答えれば……」ウーン

ナギサ「ブイー……」

スイレン(正直にサトシの使用済みスニーカー買ったって言うべきかな?でも、変態だと思われたら……)ウーン

ナギサ「イッブイ!ブイブイ!」

スイレン「! ナギサ……」

ナギサ「イッブイ!」グッ

スイレン「……うん、そうだね!」ニコッ

スイレン「私はサトシを変態から守ったんだ!結果的に!」

スイレン「それに私……サトシとは将来的に結婚だって考えてる!////」ポッ

スイレン「だから…今お母さんに50000円借りるのは、私とサトシへの将来への投資!そう考えればお母さんも納得するハズ!絶対に!」グッ

ナギサ「イッブイー!」

スイレン「よーし!そうと決まったら、早速お母さんに借りにいこう!お金!」タッタッタ

ナギサ「イッブイー♪」タッタッタ

アシレーヌ「ウアー……」



10分後

スイレン「……うぅ……お母さんにお金借りれなかった上に泣かれた……」ガクッ

ナギサ「イッブイ……」

アシレーヌ「シレ」

スイレン「どうしようお金……後3日以内に払わなきゃ、スニーカーが流れ……」

ブーブー

スイレン「……この大変な時に電話……いったい誰?」ムスッ

着信:アセロラ

スイレン「……電話……アセロラからだ…」スッ

スイレン「アローラ、アセロラ。どうしたの?」ピッ

アセロラ『アローラ、スイレン!ごめんね?急に電話しちゃって』

スイレン「うぅん、大丈夫!暇してたとこ!(早く切り上げて考えなきゃ。お金を用意する方法)」ニコニコ

アセロラ『いきなりなんだけどね?スイレン……』

スイレン「? なに?」

アセロラ『……アロフリってアプリ知ってる?』

スイレン「うぇっ!?」ビクッ

スイレン「……う、うん!もちろん!アロフリはアローラ1の大人気フリマアプリ!知らないわけない!」

アセロラ『だよねー?スイレンはアロフリやってるの?』

スイレン「な、なんで!?」ビクッ

アセロラ『うーん……ちょっと聞いて貰いたい話があるの』

スイレン(き、聞いてもらいたい話?な、なに?どういうこと??)

スイレン(……ま、まさかアセロラ……さっきのサトシのスニーカーのやり取り見てて……気づいたんじゃ……私が海王牙だって)ドキドキドキ

アセロラ『実はねー?さっきアセロラ……とある商品を買おうとして、出品者さんに交渉してたの…』

スイレン「……とある商品?」

アセロラ『そうなのよ!そうしたらね?まだアセロラが交渉中なのに、別の人が即買いで横取りしてきて……』

スイレン「………ふーん……」

アセロラ『まったく!酷いよねー?確かにあの商品、交渉無し即購入オッケーだったよ?でも……』

アセロラ『まだ他の人が交渉中に横取りしてくなんてマナーがなってないよ!』プンプン

スイレン「……………」

アセロラ『ごめんね?スイレン、いきなりこんな話しちゃって……』

アセロラ『でもアセロラ……その人が許せなくって…最近はネットもマナーが守れない人が増えたよね?イヤになっちゃうよ!』プンプン

スイレン「……………」

アセロラ『あーあ……あの商品欲しかったなぁ……』

アセロラ『……なーんてね?ごめんね?ただの愚痴でした!でも……アセロラがこんな愚痴を言えるのはスイレンだけだから……』

スイレン「……ねぇ、アセロラ」

アセロラ『? なに?』

スイレン「……ちなみに……何?アセロラどうしても欲しかった物」

アセロラ『……えーっとね?たいした物じゃないんだけど………』

アセロラ『ちょっぴりレア物の靴なの!……って言っても……中古だったけどねー?』エヘヘ

スイレン(……やっぱり……)

スイレン(アセロラだったんだ!!変態プリンセスの正体!!)ギリリ

アシレーヌ「シレ…」ビクッ

アセロラ『スイレンはアロフリでお買い物とかしてるの?』

スイレン「……うぅん。私は眺めてるだけ!色んなものあるからそれだけで楽しい!アロフリ!」ニコッ

アセロラ『うんうん、アセロラ、わかるよスイレンのキモチ!』

アセロラ『スイレン!スイレンはまだお買い物したことないようだから、忠告しておくね?さっきアセロラが言ったようなマナーが悪い人には気をつけてね!』

スイレン「うん!わざわざ忠告ありがとう!」ニコッ

スイレン「変態プリンセス」ボソッ

アセロラ『うぇっ!?』ビクッ ←プリンセス

スイレン「? どうしたの?アセロラ」ニコニコ

アセロラ『……い、いや……その……ちょ、ちょっと最後の方よく聞こえなかったなー?あ、アセロラの聞き間違えならいいんだけどー……確か変態って……』アハハ

スイレン「サトシの使用済みスニーカー」ボソッ

アセロラ『!?』ドキッ

アセロラ『……ま、まさかスイレン……海王……

スイレン「ていっ」

ブチッ

ツー ツー

スイレン「……まさかアセロラが変態プリンセスだったなんて……幻滅」ハァ

スイレン「やっぱりあの時私が買っておいて良かった。サトシのスニーカー!これからは……アセロラは要注意っと」

ナギサ「イッブイ!」

アシレーヌ「シレー……」

スイレン「アセロラのことはとりあえず置いといて、何とかしなきゃ!お金!」

スイレン「………う~ん……やっぱり、手っ取り早く稼ぐ方法と言ったら、あれしかない!私もアロフリに出品!」

ナギサ「ブイー!」

スイレン(でも……一気に50000稼ぐ物なんて、何を出品したら……)ウーン

スイレン「…………そういえば……前に見たマザービーストって人、服を売って稼いでた、すっごく」

スイレン「でも……購入者の中には男の人っぽいのも居たし……きっと変態だ。変態に私の服が買われるのは絶対にイヤ!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

スイレン「…………となるとー……」チラッ

釣竿「」

スイレン「! あれって…」

スイレン「これ……私が小さい時に使ってた釣竿……」ジーッ

釣竿「」

スイレン「! そうだ!」ポンッ



スイレン「…………えーっと……商品名"伝説の釣竿"っと」ポチポチ

スイレン「………たった一本限りの限定モデル!早い者勝ち!中古ですが、出品者の私は小さい頃この釣竿でポケモンを釣って釣って釣りまくりました。クレームは受け付けません。」ポチポチ

スイレン「…………ちなみに出品者は最近カイオーガを釣りました。……これでよしっ!」

ナギサ「ブイー」

スイレン「…………私が小さい頃、この釣竿でポケモンを釣って釣って釣りまくったのは嘘じゃない!……それに、最近私がカイオーガを釣ったのも本当だし、この釣竿でカイオーガを釣ったとは一言も書いてない」ウンウン

スイレン「私が小さい頃、お父さんが私用にって、作ってくれた釣竿だから…一本限りの限定モデルも本当!嘘は何一つ書いてない!」

アシレーヌ「シレーヌ……」

スイレン「後は……匿名ポケセン配送…交渉無しの即購入オッケー、っと」ポチポチ

スイレン「値段は……50000円!っと!うん、これてよし!」グッ

ナギサ「ブイー!」

スイレン「送料込みの仲介料はアロフリに取られるけど…少しだし、それくらい何とかなる!」

スイレン「……後は……3日以内に何とか売れれば……」

ビビビ

スイレン「!」

海王牙さんの伝説の釣竿が白雪姫さんに¥50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……

スイレン「す、すごい!もう売れた!私の釣竿!」キラキラ

ナギサ「イッブイ!」

スイレン「………購入者は……白雪姫?女の人かな?」

スイレン「とりあえず、白雪姫に感謝!ありがとう、白雪姫!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

スイレン「後は……白雪姫からお金の入金を待って配送するだけ!そしてサトシのスニーカーに入金!」

スイレン「そして、サトシのスニーカー!ゲットだぜ♪」

ナギサ「イッブイブイー!」

スイレン「! あっ、そうだ!白雪姫からの入金を待ってる間にっと」スッ

アシレーヌ「?」

スイレン「…………サトシのスニーカーの取引ページで……えーと……」スッ

スイレン「……スニーカーは洗わないで配送お願いします……」ポチポチ

アシレーヌ、ナギサ「ウアー……」

リーリエの家

リーリエ「ザオボーザオボー!」タッタッタ

シロン「コーン!」

ザオボー「おやおやリーリエ嬢ちゃん。そんなに上機嫌でどうしたんですか?」

リーリエ「これ!これ見てください!」スッ

ザオボー「? スマホ……?」ジッ

ザオボー「………おー、これは……アロフリですか。リーリエ嬢ちゃんもアロフリを……」

ザオボー「実は私もアロフリを良く利用していましてー……いやぁ、このアプリにはアローラ中の色々な物が集まり、何でもある!まったく、便利な世の中にー…」ウンウン

リーリエ「もぅー!アロフリの感想ではなく、この商品を見てください!」プクー

シロン「コーン!」プクー

ザオボー「? 商品?」

伝説の釣竿

ザオボー「…………なになに?一本限りの限定品"伝説の釣竿"……?」

リーリエ「はい!」キラキラ

ザオボー「…………出品者はこの釣竿でポケモンを釣りまくり……最近はカイオーガを……ふむふむ、かなり胡散臭いですね」ジーッ

ザオボー「…………して、値段は……ご、ごまん!?」ビクッ

リーリエ「はい!すごいですよね!伝説の釣竿!」キラキラ

シロン「コーン!」

ザオボー「いやいやリーリエ嬢ちゃん、すごいって…値段といい、名前といい、商品説明といい……完全に嘘臭いですよこの釣竿……」

ザオボー「いいですかー?こういう輩は上手いこと言って商品を高値で買わせるんです!そして、クレームをつけた途端"嘘は書いてないよ?"とか、言い出すひじょ~に、タチの悪い輩です!」

リーリエ「ざ、ザオボー!海王牙さんを悪く言わないでください!」プクー

シロン「コーン!」グルル

ザオボー「ネット越しで顔もわからない、明らかに怪しいこの出品者を悪く言わないでくれ?甘い!甘いですよ!リーリエ嬢ちゃん!」ビシッ

リーリエ「」ビクッ

ザオボー「いいですか?いい機会なので、クチうるさいと言われようとも言わせて頂きます!」

ザオボー「リーリエ嬢ちゃんは少し人を信用しすぎです!世の中にはこのように上手いこと言って人を騙そうとする輩がわんさかいるんです!」

ザオボー「そして……リーリエ嬢ちゃんのような人のいい人間を騙すんです!リーリエ嬢ちゃんのような人間は奴等にとってはいいカモネギです!」

リーリエ「そ、そこまで言わなくても……」

ザオボー「いいえ、言わせて頂きます。これもリーリエ嬢ちゃんの為です!いいですか?リーリエ嬢ちゃん、少しは人を疑うということも覚え……」クドクド

リーリエ「ザオボーお説教長いです」プクー

シロン「コーン」

ザオボー「…ん?良く見るとこの伝説の釣竿……購入済みになっていますねー?」ジーッ

ザオボー「ほら見たことか!こうやって明らかに怪しい物を買うような愚か者がいるから、奴等も付け上がってー……」

リーリエ「お、愚か者じゃありません!」

ザオボー「………ん?ま、まさか……」

リーリエ「……はい!」

リーリエ「買っちゃいました♪伝説の釣竿!」←白雪姫

シロン「コーン♪」

ザオボー「ハァ!?」

ザオボー「か、買っちゃいましたって…何を言ってるんですかあなたは!!」

リーリエ「50000は少し高いと思ったんですが……一本限りの限定品らしいですし、思いきっちゃいました!」ニコッ

シロン「コーン!」

リーリエ「あぁ……目に浮かびます……私がこの伝説の釣竿でカイオーガを一本釣りして……みんなが驚く顔が…」ホワーン

ザオボー「いったいどんなお花畑を妄想しているんですか!」

リーリエ「あっ、この釣竿は私が購入した物です。欲しいって言っても譲りませんよ」フフン

ザオボー「いりませんよ!そんな詐欺まがいな物!」

リーリエ「ま、まだいいますか!」プクー

シロン「コーン!」グルル

ザオボー「………ハァ……やれやれ……」

ザオボー「…いいですか?リーリエ嬢ちゃん。アロフリの支払い期限は3日以内です」

リーリエ「そうですね!急いで海王牙さんに50000円支払わないとね、シロン!」

シロン「コーン!」

ザオボー「そうじゃありません!」キリッ

リーリエ「え?」

ザオボー「アロフリは3日の期限以内にお金を支払わなければ、その商品は自動的にキャンセル扱いになります。つまり……その釣竿にお金を払ってはダメですよ?」

リーリエ「な、何故ですか!?」

ザオボー「その商品が詐欺だからです」

リーリエ「詐欺じゃありません!!」

ザオボー「詐欺です!」

リーリエ「違います!」

ザオボー「違いません!」

リーリエ「絶対に違います!!」

ザオボー「あー、もう!埒があかない!!」

ザオボー「………わかりました……どうやら私が散々忠告しても聞く耳を持たないようですねー?リーリエ嬢ちゃん」

リーリエ「やっと諦めましたかザオボー!じゃあ、早速お母様にお金を借りに行きましょうか?シロン!」

シロン「コーン!」

ザオボー「待ちなさい!」

リーリエ「………へ?」

シロン「コーン?」

ザオボー「………確かにリーリエ嬢ちゃんが買い物したいからお金を貸してと言えば、代表はお金を貸してくれるでしょう……」

リーリエ「お母様……最近アロフリで私の服を売って稼いでるみたいですし、当然の権利です!」

リーリエ「それに、お母様もお金が欲しかったら、いつでも借りに来ていいって……」

ザオボー「………リーリエ嬢ちゃん、その商品が欲しければ、支払い期限以内にご自分でお金を稼いでみてください」

リーリエ「………なっ!?」

ザオボー「………私にあれだけ大見得を切ったんです。当然、それくらいできますよねー?それとも……」

ザオボー「リーリエ嬢ちゃんは、3日でたかだか50000円程度を稼げず、いつまでも代表に頼りっきりのベイビーちゃんですかぁ?」ジトー

リーリエ「で、できますよ!それくらい!」カチン

シロン「コーン!」

ザオボー「おっ、言いましたねー?」ニヤニヤ

ザオボー(3日で50000……出来るハズがない!やはり言っても聞かない輩にはこれに限る!)

ザオボー(これで商品はキャンセル、詐欺には引っ掛からない!そして…リーリエ嬢ちゃんも社会の厳しさ、お金を稼ぐことの大変さを学ぶことが出来て一石二鳥!やはり私は天才だ!)

リーリエ「ザオボー!私があの釣竿をゲットしてカイオーガを一本釣りするのを楽しみにしていてください!」フンッ

シロン「コーン!」

ザオボー「あー、ハイハイ。それでは……せいぜいがんばリーリエしてください、リーリエ嬢ちゃん」ニヤニヤ

リーリエ「………それとー……」

ザオボー「? まだ何か?」

リーリエ「………アロフリでヘンテコな機械を高い値段で売るのはどうかと思いますよ?」

ザオボー「!? な、何故それを!?……そ、それに!ヘンテコな機械ではなく、芸術品です!」

リーリエ「………でも…全然売れてないじゃないですか」

ザオボー「買い手が私の開発したマシーンの有能さを理解できていないだけです!!」

リーリエ「ソーデスカイ」

シロン「コーン……」

…………

リーリエの部屋

リーリエ「………とは言ったもののー……」ウーン

リーリエ「………論理的結論からいうと……3日で50000円稼ぐって言ったら、やっぱりアレしかないよね?シロン」

シロン「コン!」コクコク

リーリエ「………ズバリ、アロフリへの出品デビューです!」ワクワク

シロン「コーン!」

リーリエ「何を出品しようかなー?私が昔着ていた服は全部お母様(マザービースト)が持って行っちゃってるしー……」ウーン

シロン「コーン!」ウーン

リーリエ「………! あっ、そうだ!」ポンッ

シロン「コン?」

リーリエ「………確かあそこにー………」ゴソゴソ

リーリエ「! ありました!」ヒョイッ

シロン「!」

リーリエ「ジャーン!私が昔使っていた笛です!確か…これ、高かったハズです!」

リーリエの笛「」

リーリエ「この笛……私が昔使っていたお古だから、中古だけど…有名なメーカーの笛だし、50000円で出品しちゃってもいいですよね?」

リーリエ「………えーっと、この角度から……」スッ

リーリエの笛「」

パシャッ

リーリエ「………うん!どれもこれもいい映りです!」

シロン「コン!」

リーリエ「………この写真を私の出品欄にアップしてー……」

リーリエ「………」ウーン

シロン「コーン?」

リーリエ「………論理的結論から言いますと……まだまだ後人押しが足りない気がします……」ウーン

リーリエ「! そうだ!」ポンッ

シロン「?」

リーリエ「………えーっと、スマホをタイマーショットにしてここに設置して……」ゴソゴソ

リーリエ「………後は…私が実際に笛を吹いている写真を撮れば完璧です!」

リーリエ「これで……中古でもちゃんと使えますよ!ってとこをアピールする作戦です!どうですか?シロン?」フフン

シロン「コーン!」

リーリエ「………では…早速笛を吹いて……」スッ

ピュロロ~♪


パシャッ

リーリエ「………あとは、顔がわからないよう加工して……」スッスッ

リーリエ「完成です!」

シロン「コーン!」

リーリエ「………よくよく考えれば……音は入らないので、ちゃんと吹けてるのかどうかはわからないですね……」ウーン

シロン「コーン……」

リーリエ「………まぁ、いいです!とりあえず出品を……」スッスッ

リーリエ「………えーっと、商品名"月の笛"……昔使っていた物ですが、しっかりと音が出ます。有名な○○というメーカーの物で、アローラの月のように美しい音色と、美しい笛の音色につられて、ポケモンたちが寄ってくるのが特徴です。何か質問があればコメント欄にてお願いします」ポチポチ

リーリエ「¥50000、交渉無しの即購入オッケー。匿名ポケセン配送パック。………こんな感じですかね?」

シロン「コーン!」

リーリエ「………で、では……いよいよ私の、アロフリ出品デビューです!」ゴクリ

シロン「コン……」ゴクリ

リーリエ「えーい!」ポチッ

白雪姫さんが"月の笛"を出品しました

リーリエ「や、やったよシロン!出品できたよ!」

リーリエ「あっ、見て!私が出品した月の笛が新着商品のところに!」キラキラ

シロン「コンコン!」キラキラ

リーリエ「ふぅー!緊張したー………って、これから買って貰うのが目的でしたね?」テヘッ

リーリエ「………3日以内にこの笛を売って…伝説の釣竿をゲット……」

ビビビ

リーリエ「!」

白雪姫さんの月の笛がウルトラトゲクワガノンロボさんに¥50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……

リーリエ「も、もう売れたんですか!?」

シロン「コン!」

リーリエ「や、やりましたよシロン!お母様に頼らずに50000ゲットです!」グッ

リーリエ「やっぱりこの笛の良さが、わかる人にはわかるんですね?」

リーリエ「ふっふっふ、ザオボーが驚く顔が目に浮かびます!」ウキウキ

シロン「コン!」

リーリエ「………さて、私の笛を買って頂いた音楽家さんはー………」チラッ


購入者:ウルトラトゲクワガノンロボ

マーマネのラボ

マーマネ「う~ん……」サッスッスッ

マーマネ「最近のアロフリは掘り出し物があんまりないな~」スッスッ

トゲデマル「マキュキュ!」

マーマネ「! あっ!」ピタッ

トゲデマル「マキュ?」

マーマネ「このオシャボ、10000円で売ってる!?これ、他のフリマアプリなら平均価格15000円だよ!」

マーマネ「ここで僕が10000円で買って、他所で売れば…仲介料を取られるにしてもそこそこの利益になる……」ゴクリ

マーマネ「……でもなぁ……10000円かぁ……高いなぁ…」ハァ

マーマネ「今月はアロフリで色々買い物したから、お金あんまりないしなぁ……どうしよう……悩むなぁ…」スッスッ

マーマネ「…お小遣い前借りしようかな?このオシャボの利益は捨てがたいし………ん?」ピタッ

トゲデマル「マキュ?」

新着商品:月の笛

マーマネ「………月の笛……?珍しい物が出てるね?」ポチッ

マーマネ「…………ふむふむ、有名なメーカーの笛か……確かに中古とは言え、この笛に50000円は安いね」スッスッ

マーマネ「…………まぁ、でも……言ったって50000円だからなぁ…とても手の届く代物じゃないし、第一……他で出して売れなかった時のリスクが高い……」スッスッ

マーマネ「……ん?」ジッ

トゲデマル「マキュキュ?」

マーマネ(この笛の写真を撮った場所……リーリエの部屋に似てる……まさか……)スッスッ

マーマネ(………他にも画像が何枚かあるみたいだ……)

マーマネ「…………」ゴクリ

マーマネ「…………」スッスッスッ

マーマネ「!?」

トゲデマル「マキュ?」

マーマネ「こ、この三枚目の写真!目は隠してわからないようにしてるけど……間違いなく、月の笛を吹いてるリーリエだよ!!」ガタッ

マーマネ「…………てことは、これはリーリエが使用済みの笛…」ゴクリ

トゲデマル「マキュ」コクコク

マーマネ「うぅぅ……!!って、僕は何を考えてるんだ!!これじゃ、まるで変態みたいじゃないか!」ブンブン

マーマネ「リーリエはクラスメイトなんだ!そんな目で見ちゃいけないよ!!だ、だいたい!いくらリーリエの使用済みの笛とはいえ、50000何て大金出せるわけ……」

マーマネ(……で、でも……もし僕がここでこの笛を買わなきゃ、きっとロリコンの変態さんが……)ゾクッ

トゲデマル「マキュキュ……」

マーマネ「…………匿名ポケセン配送ってことは……この笛を僕が買ったのはリーリエにバレないよね?」ボソッ

トゲデマル「マキュ?」

マーマネ「……トゲデマル!僕は疚しいキモチや、下心があるわけじゃないんだ!」

トゲデマル「キュ??」

マーマネ「ぼ、僕が変態からリーリエの笛を守ってあげなきゃ!これは……サトシやカキには出来ないことなんだ!!」

マーマネ「…………そう!リーリエのナイトである僕にしか出来ないことなんだ!!」

トゲデマル「マキュ!?」ビクッ

マーマネ「…………50000円がなんだ!!リーリエを護るためなら安い買い物だよ!」スッ

マーマネ「えーい!!即購入だ~!!」←ウルトラトゲクワガノンロボ

ポチッ


白雪姫さんの"月の笛"を¥50000で購入しました。

マーマネ「ハァハァ……か、買っちゃった……リーリエの笛……」

トゲデマル「マキュキュ」

マーマネ「でも……後悔はしてないよ。この笛はきっと、リーリエのナイトである僕の手元にあるのが本来の在るべき場所だったんだ……」

トゲデマル「マキュ…」

マーマネ「…………問題は……どうやって支払い期限の3日以内に50000円を作るかだけど……」

マーマネ「……う~ん……今あるお金は全部笛代にするとして……いつもみたいにアロフリで安い掘り出し物を見つけて、他で売ってコツコツ貯めるじゃ、絶対に間に合わない」

マーマネ「………と、すると……今僕の手元にある物をアロフリで売って50000円稼ぐしかないか…」チラッ

トゲデマル「マキュ」コクコク

マーマネ「…………高く売れそうな物って言ったらパソコンとかだけど………さすがに売りたくないしなぁ……」ウーン

マーマネ「…………」ウーン

マーマネ「! あっ、そうだ!この前作ったアレなら!」ポンッ

トゲデマル「マキュ?」

マーマネ「あったあった!」ゴソゴソ

マーマネ「ジャーン!僕が昔作ったトゲデマル型目覚まし時計!」

トゲデマル型目覚まし時計「」

トゲデマル「マキュキュ!」

マーマネ「えーっとね?、このトゲデマル型目覚まし時計を今の時間に設定してっと…」カチカチ

コト

トゲデマル型目覚まし時計「マキュキュー♪」ジリリリリー

マーマネ「なんと!その時間にトゲデマルのなきごえで知らせてくれる優れものさ!」

トゲデマル「マキュー!」

マーマネ「さらに、真っ暗な中でも対応できるようにライト機能付き!懐中電灯や電気スタンドのかわりにもなるんだ!」

トゲデマル型目覚まし時計「マキュー!」ペカー

トゲデマル「マキュ!マキュキュ!」ピョーンピョーン

マーマネ「……と、まぁ……作ったはいいけど………よくよく考えれば、僕には本物のトゲデマルがいるから必要ないってことに気づいて閉まったまま忘れちゃってたんだっけ……」アハハ

トゲデマル型目覚まし時計「」ショボーン

マーマネ「……トゲデマル型目覚まし時計!今こそキミが活躍する時だよ!」グッ

マーマネ「……まずは、このトゲデマル型目覚まし時計をスマホで写真に撮って……」スッ

トゲデマル型目覚まし時計「」

パシャッ

マーマネ「これをアロフリに出品だ!えーっと……」スッスッ

マーマネ「商品名"トゲデマル型目覚まし時計(単3電池二本付き)"自作品ですが、正確な時間を刻みます。指定した時間になると、可愛いトゲデマルのなきごえで知らせてくれる優れものです。暗闇で光る機能もついているので、懐中電灯やライトスタンドのかわりにもなります。」ポチポチ

マーマネ「普段は電池式ですが、でんきタイプの技を蓄え、エネルギーとしても使えます。質問があればコメント欄で」ポチポチ

マーマネ「……っと、商品説明はこんなものかな?あとはー……申請なし即購入オッケー。匿名ポケセン配送パック……値段は……」ポチポチ

トゲデマル「マキュ?」

マーマネ「材料費は5000円くらいだけど……一個しかない限定品だし、工賃と思い出補正とトゲデマルの可愛さで¥50000っと」ポチポチ

トゲデマル「マキュキュ////」テレッ

マーマネ「よし!あとは、さっき撮った写真を加工して出品だー!!」

トゲデマル「マキュキュー♪」

………

マーマネ「出品完了っと」

トゲデマル「マキュキュ!」

マーマネ「早く売れないかなぁ?これが売れたらリーリエの笛に入金できる……」

マーマネ「リーリエの笛……楽しみだなぁ」ワクワク

トゲデマル「マキュー」

ビビビ

マーマネ「ん?」

ウルトラトゲクワガノンロボさんのトゲデマル型目覚まし時計がホシガキに¥50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……

マーマネ「……や、やったよトゲデマル!50000円で売れたよ!!」

トゲデマル「マキュキュ!」

マーマネ「うぅ……夢みたいだ!!あとは、入金を待ってリーリエの笛を……」ホワーン

トゲデマル「マキュー!」

マーマネ「えーっと、トゲデマル型目覚まし時計を買ってくれた人はー……」チラッ


購入者:ホシガキ

カキの家

カキ「………」スッスッ

ホシ「お兄ちゃ~ん!」

カキ「なぁに?ホシ?」デレーン

ホシ「またスマホでアロフリ見てるのー?ホシにも見せて~!」キラキラ

カキ「もちろん!いいよぉ♪」ニコニコ

ホシ「やったー!」

ホシ「うわー!色んな物あるー!あっ、これ可愛い!」キャッキャ

カキ(アロフリに目を輝かせるホシは可愛いなぁ)デレーン

カキ「……え、えーっと……ホシ」コホン

ホシ「? なに?」

カキ「お兄ちゃん、この間お小遣い貰ったばっかりだから、何でも好きな物を一つだけ買ってやるぞー?」

ホシ「な、何でも!?ホント?お兄ちゃん!」

カキ「あぁ!本当だ!兄ちゃんに二言はない!」ニッ

ホシ「やったー!お兄ちゃん大好きー!」

カキ(大好き……ホシ……)ウルウル

ホシ「じゃあね!ホシ、これ欲しい!」スッ

カキ「どれどれ~?(ホシのことだ、ぬいぐるみさんとかかな~?)」ヌッ

トゲデマル型目覚まし時計 ¥50000

カキ「」

カキ「うぇぇぇ……?ご、ごま……」プルプル

ホシ「? お兄ちゃん?」

カキ「ぁ……い、いや……」

カキ(おいおい……50000って嘘だろ!?くそっ!1000円までとか条件を決めておくんだった!)

カキ(………とにかく、この商品の説明を見てみるか……)ポチッ

ホシ「」ワクワク

カキ「……えーっと、なになに?"トゲデマル型目覚まし時計"時間になったらトゲデマルの鳴き声で知らせてくれる………懐中電灯のかわりにもなり………」スッスッ

カキ「………………」

カキ(何だこれ!!ちょっと便利な目覚まし時計ってだけだろ!!)

カキ「……たくっ!これならマーマネからトゲデマルを借りて来た方がマシだ」ボソッ

カキ「……あ、あのねー?ホシー?こ、これはちょっと高いから他の物に……」チラッ

ホシ「………何でもって言ったのに……」シュン

カキ(! ほ、ホシが落ち込んでる!!)

ホシ「………そうだよね。50000円はちょっと高いよね……ごめんね?お兄ちゃん……」ズーン

カキ「……ぁ、いや………その~……」チラッ

質問はコメント欄にて……

カキ「! こ、これだ!!」ガタッ

ホシ「」ビクッ

カキ「そ、そうだ!コメント欄で値下げ交渉だ!!上手く交渉して、2000円くらいにー……」スッスッ

※なお、値下げ等の交渉は受け付けません

カキ「」

カキ「……ぐうぅ…!くそっ!ウルトラトゲクワガノンロボめ!!」プルプル

ホシ「ごめんねお兄ちゃん………やっぱりそれいいよ」

カキ「えっ?」

ホシ「………えへへ、なんだか急にいらなくなっちゃった!」ニコッ

カキ「ホシ……」

ホシ「さぁて、ホシ、お外で遊んでこよっと!いこっ?バクガメス!」

バクガメス「ガメース」

カキ(ホシ……お前、俺に無理させまいと強がって……)ウルウル

カキ「………………」

ポチッ

ウルトラトゲクワガノンロボさんのトゲデマル型目覚まし時計を¥50000で購入しました。

ホシ「! お兄ちゃん!?」

カキ「……言ったろホシ」

カキ「お兄ちゃんに二言はないってな!」ニッ

ホシ「お、お兄ちゃん……無理……してない……?」

カキ「そんな訳ないだろー?50000なんてお兄ちゃんからしたら安いモンだ!」ハッハッハ

ホシ「わーい!お兄ちゃんカッコいいー!大好きー!」ギュッ

バクガメス「ガメース!」

カキ「いやぁ?アハハー/////」テレッ

カキ(………どうやって3日以内に50000を作れば……)タラッ

…………

カキ「……………」ゴソゴソ

カキ「……やっぱり3日以内に50000となると……俺もアロフリで出品しかないか……」ゴソゴソ

カキ「アロフリの利用者はアローラに住む住人……俺が50000で商品を出品して、すぐ売れる。そして向こうが今日明日中に金を振り込んで、俺が即発送すれば、次の日に商品が届いて取引は成立……!」ゴソゴソ

カキ「……上手くいけば、期限の3日以内には間に合うハズだ!もうこれしかない!!」ゴソゴソ

カキ「……とは言った物の……売れそうな物がまったくないな……ガラクタばっかだ…」ハァ

カキ「うぅ……は、早く出品しないと期限が……」ゴソゴソ

キラン

カキ「? なんだこれ?」ヒョイッ

デコ包丁「」

カキ「包丁……?危ないな……ん?この……持つ所が宝石でデコデコな包丁……どっかで見た気が……」ウーン

カキ「………………」ウーン

カキ「! そうだ!!」ポンッ

ライチの店

カランカラン

カキ「ライチさ~ん!!」ガチャッ

ライチ「! カキー!珍しいわねー?どうしたのー?」

ライチ「……アクセサリーを買いにきたって柄でもなさそ………あっ!もしかして、誰かにプレゼン……」

カキ「ハァハァ……」ギラン

ライチ「ほ、包丁!?」ビクッ

ライチ「お、落ち着いてカキ!いったい何が……」

カキ「あっ!い、いや……これは………」アセアセ




ライチ「……あー、この包丁!よく見たら私が昔自作した包丁ね!懐かしい~!」キラキラ

ライチ「そう!この柄の部分の宝石がとってもキュートで……」ウンウン

カキ「そうですね。お陰で持ちにくくて、家に来た時にいらないって置いてったんでしたね」

ライチ「あー、いやぁ……そうだったかなぁ?」アハハ

カキ「……ライチさん!頼みがあるんです!」

ライチ「? 頼み?」

カキ「この包丁……俺にください!!」キリッ

ライチ「くれ?まぁ…元々カキの家に置いてった物だから別にいいけどー……」

カキ「あ、ありがとうございます!!」

ライチ「……でも何でこんな使いにく包丁なんか…」

カキ「その……実は、俺の親父の親父の孫の同級生の食堂をやってる女の子がライチさんの大ファンで……」

ライチ「わ、私の大ファン!?」ガタッ

カキ「そうなんです!それで、その子にライチさんの包丁の話をしたら、欲しいって言い出して……」

ライチ「……はは~ん?なるほど、そういうことかぁ?」ニヤニヤ

カキ「え?」

ライチ「つまり……女の子にプレゼントって訳ね?やるじゃないカキ~?」ニヤニヤ

カキ「は、はぁ……」

ライチ「いいわ!あげる!」

カキ「あ、ありがとうございます!その……ついでに、包丁にサインも貰っていいですか?」

ライチ「いいわよ!お安いごよう!」サラサラ

カキ「つ、ついでに!包丁を持って写真も一枚お願いします!!」

ライチ「? いいけど…何で写真まで……」

カキ「ライチさんの物だって証拠がいるんです!!」クワッ

ライチ「わ、わかったわ……(証拠…?)」ビクッ

ライチ「………カキぃ?そのかわり……」ジトー

カキ「な、なんですか?あっ、包丁のお金なら、後日…」

ライチ「いらないわ!それより……」

ライチ「ちゃんとその子のハートをゲットしてきなよー?」ニコッ

カキ「は、はぁ……」スッ


パシャッ

>>34
訂正
カキ「お兄ちゃんに二言はないってな!」ニッ

カキ「お兄ちゃんに二言はないってな!」ニッ ←ホシガキ

カキの部屋

カキ「……さっき撮ったライチさんが包丁を持った写真を載せてっと」ポチポチ

カキ「……商品名"ライチオリジナル包丁"…アーカラの美人島クイーンライチさんが昔作ったオリジナル包丁です」ポチポチ

カキ「柄の部分が宝石でデコレーションされていてとってもキュート。ライチさんのサインも入っています。一本限りの限定品!早い者勝ちです」ポチポチ

カキ「匿名ポケセン配送、申請なしの即購入オッケー、¥50000……まぁ、こんなとこだな」フゥ

カキ「……あとは、今日中に売れて、明日中に入金してくれれば……」

カキ(ライチさんは騙したみたいで申し訳ないが……背に腹は変えられん!ライチさんには今度、焼き肉でも奢ってあげよう…)

ビビビ

カキ「!」シュバババ

ホシガキさんのライチオリジナル包丁があまっじょちゃんさんに¥50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……

カキ「な、なに!?もう売れたのか!?」

カキ「さ、さすがライチさんだ!!ありがとう!アローラの守り神たちよ!ありがとう……!ライチさん!ライチさんは女神だ!!今ならタケシのキモチもわかる!!」アッハッハ

カキ「あ、あとは……このあまっじょちゃんが明日中に入金してくれれば……」チラッ

購入者:あまっじょちゃん

カキ「ハハハ!ホシー!お兄ちゃんやったぞー!!もうすぐホシが欲しがってたトゲデマル型目覚まし時計をゲットできるぞー!!」アッハッハー

マオの家

マオ「うぅぅ……どうしよう…」ハァ

シェイミ「シェミィ?」

マオ「……暇潰しにと思ってアロフリ眺めてたら……たまたま新着商品に出てきたから……」

マオ「……ついつい買っちゃったよ……ライチさんオリジナル包丁(¥50000)…」←あまっじょちゃん

アマージョ「ッジョオ……」

マオ「でも……仕方なかった。仕方なかったんだよ!」

マオ「だ、だって一本限りの限定品だったんだもん!普通買っちゃうよー!」

マオ「ちゃんとライチさんが包丁持ってる写真も出てたし、それになんたってあのライチさんのサイン入りだよ!?」

アマージョ「ジョオジョオ」ドードー

マオ「あの包丁……柄が宝石でデコデコしてて、実用性はなさそうだけど、でも……可愛かったし、持ってるだけでライチさんに見守られてるみたいですっごく心強そう!ちょっと高かったけど、いい買い物したなぁ」ウンウン

シェイミ「シェミィ……」

マオ「あー……楽しみだな。ライチさんオリジナル包丁……あの包丁を持ってれば私もきっと……」ウットリ

マオ「美人でカッコよくてポケモンバトルも強くて優しくてオトナの女ってカンジでそれでいてちょっぴりドジなところも可愛いパーフェクトウルトラビーストのライチさんに少しでも近づけるのかなぁ」ホワーン

アマージョ「ッジョ……」

マオ「ふふっ、楽しみだね!ライチさんの包丁!」ニコッ

シェイミ「シェミシェミィ」コクコク

マオ「……でも、その前にっと……」スクッ

アマージョ、シェイミ「!」

マオ「………支払い期限3日以内に50000……どうしよ…」ガクッ

アマージョ「ッジョォ…」ハァ

シェイミ「シェミィ……」ヤレヤレ

…………

マオ「………う~ん……」ゴソゴソ

アマージョ「ッジョ」ゴソゴソ

シェイミ「シェミィ」ゴソゴソ

マオ「なかなかアロフリで売れそうな物ないなぁ…」ゴソゴソ

アマージョ「ジョオ…」ゴソゴソ

マオ「………私がちっちゃい頃着てた服……今アロフリに出品出来そうな物って言ったらこれくらいしかないけど…」ピラッ

マオ「でも確か……アロフリのシステムって、出品した物が売れて入金されたらすぐお金が入る訳じゃないって聞いたことあるしな~……」ウーン

マオ「……てことは、チマチマ何百円何千円の服を売ってたんじゃ、3日で50000は全然間に合わないってことだね」ウーン

シェイミ「シェミィ」

マオ「………何か、ドーンとすぐ50000円くらいで売れそうな物……」

マオ「………あるわけないっか、そんな都合のいい物……」ハァ

シェイミ「シェイミ!シェイミ!」チョンチョン

マオ「あっ、ダメだよシェイミ!そこはお兄ちゃんが昔使ってた部屋…………」

マオ「! あっ、そういえば!」ピキーン

ククイの家

サトシ「あ~、早く入金されないかなぁ?50000!」ウキウキ

ピカチュウ「ピカ一!」

サトシ「………あっ!そうだ!5000円でアレ買っても結構お金残るな!ついでだし、アロフリで買い物でもしよっかな?」スッスッ

ロトム図鑑「サトシー!50000円が入金されたからといって、すぐにお金が貰える訳ではないロト!」

サトシ「え?そうなの?」

ロトム図鑑「そうロト。アロフリは 出品→購入→支払い→発送→商品到着→出品者と購入者互いの評価」

ロトム図鑑「この取引の過程を終えて、初めて出品者が現金にも変えられる"アロフリポイント"を貰えるロト!」

サトシ「嘘!?」

ロトム図鑑「更に、入金や発送には3日という期限があって……その3日を越えても入金、発送が無い場合は取引がキャンセル扱いとなり……」

サトシ「そ、それを早く言えよロトム!!」

ロトム図鑑「? 何を慌てているロト、サトシ?海王牙が入金さえすれば、慌てずとも取引を終えればサトシにはちゃんとお金が入り……」

サトシ「俺が欲しい物って、発売期間が明後日まで限定のアローラ限定モデルのスニーカーなんだよ!!」

ロトム図鑑「あ、明後日!?」

ピカチュウ「ピカァ……」

サトシ「うわぁぁぁぁ!!ど、どうしようロトム!!」

ピカチュウ「ピカ一!」

ロトム図鑑「お、落ち着くロトサトシ!」

サトシ「んなこと言ったって…!そのアローラ限定モデルのスニーカーって、4年に一度、1ヶ月間しか売ってない超レア物なんだよ!!」

ロトム図鑑「そ、そんなにレアロト!?だったらイベント終盤の今、きっともうどこに行っても売り切れロト!」

サトシ「そ、そういうこと言うなよロトム!!」

ロトム図鑑「ごめんロト」

ピカチュウ「ピカ一」

サトシ「なぁ!何とかならないかなぁ?」

ロトム図鑑「……うーん……明後日までに間に合うとしたら……」

ロトム図鑑「アロフリはアローラ限定のアプリロト!特に、ポケセンパックはアローラ内の配達しか対応しないロト!なので、朝イチに商品を発送すれば、その日か、遅くとも翌日には海王牙の元にサトシのスニーカーが届くロト!」

サトシ「マジ!?」

ロトム図鑑「海王牙が今日中に入金→サトシが明日の朝イチでスニーカーを発送 これなら、ギリギリ明後日までにお金が手に入る可能性があるロト」

サトシ「……って、ことは……海王牙の入金次第ってことか……」ゴクリ

ピカチュウ「ピカ一」

サトシ「うぅ……!頼むよ海王牙!!何でもするからさぁ!!今日中に入金してくれ!!」

ロトム図鑑「サトシ。ここは運頼みよりも、ククイ博士にお金を借りた方がいいんじゃないロト?」

サトシ「で、でも……それは……」

ロトム図鑑「商品が売れた以上、よっぽどのことが無い限りお金は入ってくるロト!」

ロトム図鑑「それに……最悪、海王牙がキャンセルしたとしても、プリンセスにスニーカーを売ればいいロト」

サトシ「そ、それもそうか……そうだな!」スクッ

サトシ「よし!ククイ博士にお金を借りにいこう!50000も入るんだ!倍にして返せばいいや!」

ピカチュウ「ピカ一!」

ヒラッ

ロトム図鑑「! サトシ、何か落ちたロト!」ヒロイ

サトシ「あーそれ、さっき言ってたスニーカーのチラシだよ……っと、そんなことよりも、早く博士のとこに……」

ロトム図鑑「………ん?このチラシ……………」ジーッ

ロトム図鑑「…………あーーーっ!!!」

サトシ「な、なんだよロトム!!急に大声出すなよ!!ビックリするだろ!!」キーン

ピカチュウ「ピカ一!」キーン

ロトム図鑑「さ、サトシ!このチラシ……」プルプル

サトシ「な、なんだよ?」

ロトム図鑑「去年のチラシロトー!!」ピラッ

サトシ「う、嘘だ!!そ、そんなハズ…」チラッ

サトシ「………去年のだ……」ガクッ

ロトム図鑑「…………そんなに話題のスニーカーなのに、何の話題にもなっていない…おかしいと思ったロト」ハァ

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「………まだだ…」スクッ

ロトム図鑑「さ、サトシ……?」

サトシ「俺はまだ諦めないぞ!!」

ピカチュウ「ピカピ……」

サトシ「………ロトム!アロフリだ!アロフリを開いてくれ!」

ロトム図鑑「さ、サトシ……まさか……」

サトシ「アロフリはアローラ中の物が集まってるんだ…」

サトシ「探すんだよ!アローラ限定モデルのスニーカーを!」ニッ

ピカチュウ「ピカ一!」

………

ロトム図鑑「アローラ限定モデルスニーカー…サトシの足のサイズのモデル……販売中の物で検索中……検索中……」ビビビ

サトシ、ロトム「」ゴクリ

ロトム図鑑「サトシー!ヒットしたロト!!」

サトシ「よっしゃー!!」スッスッ

ピカチュウ「ピカ一!」

サトシ「………うぅ!どれもこれも高いな……新品未開封で100000越え……中古でも6、70000か……」タラッ

ロトム図鑑「4年に1ヶ月間だけの限定モデルならば当然ロト」

サトシ「で、でも!元は5000円だぜ!?」

ロトム図鑑「そ、そんなことをボクに言われても……」

サトシ「………あ~~!!くっそー!」

サトシ「………ん?」ピタッ

ピカチュウ「ピカピ?」

ロトム図鑑「どうたロト?サトシ!」

サトシ「あ、あった!50000で!」

ロトム図鑑「ほ、本当ロト!」ビビ

ロトム図鑑「……なになに?アローラ限定モデルスニーカー…¥50000本当ロト!」

ロトム図鑑「しかも……5年前のモデルで新品未開封!これはかなり良心的ロト!」

サトシ「へへっ!だろ?購入っと」ポチッ

ロトム図鑑「あ、あ~~!!な、何をやってるロトサトシ!?」

ピカチュウ「ピカ一!」

サトシ「なにって……買ったんだよ!このスニーカー!」

ロトム図鑑「か、買ったって!50000ロト!」

サトシ「大丈夫!海王牙に売ったスニーカーの分が丁度50000じゃん!それで買えるよ!」

サトシ「元々、このスニーカーを買おうと思って稼いだお金だしさ?」

ロトム図鑑「た、確かにそうだけどロト~……」

ロトム図鑑「サトシ!50000で売ったとはいえ、アロフリに仲介料が取られるから、50000円から少し引かれてお金を受けとることになるロト!」

サトシ「まぁ、少しだし、お小遣いの前借りで何とかなるよ!」

ピカチュウ「ピカァ!」

サトシ「それにさ!見てみろよ!この値段なら、今買わなきゃすぐに売れちゃうよ!こんなチャンスめったにないよ!」

ロトム図鑑(た、確かに……50000とはいえ、この限定モデルのスニーカーの平均価格から見たら、格安ロト……)

ロトム図鑑(子供サイズとはいえ、これならマニアや転売屋が黙ってないロト……)

ロトム図鑑「……わかったロト。サトシがそれでいいなら、ボクは何も言わないロト」

サトシ「へへへ!さっすがロトム!」

ロトム図鑑「でもサトシ!3日いないに50000が払えなければ、キャンセル扱いに……」

サトシ「大丈夫だって!俺のスニーカーはもう50000で売れてんだしさ!」

サトシ「へへっ!早速ククイ博士にお小遣いの前借りいこうぜ!ピカチュウ!」クルッ

ピカチュウ「ピカ一!」クルッ

タッタッタ

ロトム図鑑「……まったく、サトシは…」ハァ

ロトム図鑑「……スニーカーの出品者……名前から予測すると、どうやら女の子のようロト……」チラッ

ロトム図鑑「………通りでこんな格安の価格で出品を…………」

サトシがスニーカーを購入する15分ほど前……

マオの家

マオ「お父さ~ん!」

マオパパ「ん?どうしたんだいマオ?」

マオ「お兄ちゃんの部屋にさ!何かカッコいいスニーカーあったじゃん!」

マオパパ「……あ~、アレなぁ……確か…5年くらい前に買ってきた限定モデルとかってやつの…」

マオ「そう!それ!アレ……貰っていいかな?」

マオパパ「いいんじゃないかな?確かアレ、サイズを間違ったとかで、一度も箱を開けなかったみたいだし……」

マオパパ「今はウルも旅に出てることだし、スニーカーのことなんかすっかり忘れてるだろう!だからいらないんじゃないかな?」

マオ「やったー!じゃあ、私貰っちゃうね!」

マオパパ「ハハハ、一度も履かなかったスニーカーだ。マオが貰ってくれるんならきっとウルも喜ぶよ」ニコッ

マオパパ「……それにしてもマオ?何で男物のスニーカーが欲しいんだい?」

マオ「い、いや……それはそのー……」

マオパパ「まさか……誰かにプレゼントかい?」ニヤニヤ

マオ「ま、まぁ…そんなとこ……(ある意味そうだし……間違ってはいないよね?)」ダラダラ

マオパパ「……カキくんかな?」

マオ「は、はぁ!?な、なんでカキが出てくるのよ!!////」

マオパパ「あっはっは!マオも年頃だなぁ!」

マオの部屋

マオ「まったくもぅ!お父さんったら!」プクー

アマージョ「ッジョ!」

マオ「まぁ……でも……スニーカーもゲット出来たし、やったね!」ポチポチ

シェイミ「シェミィ!」

マオ「……えーっと、スニーカーの紹介画像はこんなもんでいいかな?あとはー……」ポチポチ

マオ「商品名"アローラ限定モデルスニーカー"五年前に販売されたモデルです。新品未開封、一品限りの早い者勝ち。サイズは~………」ポチポチ

マオ「匿名ポケセン配送パック、申請なしの即購入可!値段はっと……」ポチポチ

マオ「確かこれって、元は5000円くらいだけど、4年に一度、1ヶ月間しか発売されない超レアな靴だしー……」

アマージョ「ッジョ!」

マオ「50000円ジャスト!ちょっぴり高い気もするけど……いけるよね?」ドキドキ

シェイミ「シェミシェミィ!」コクコク

マオ「……うん!シェイミの許しも出だし、えーい!いっちゃえ~!」ポチッ

あまっじょちゃんさんがアローラ限定モデルスニーカーを¥50000で出品しました。

マオ「よ、よし!出品完了!あとは売れるのを待つだけだね!」ドキドキ

シェイミ「シェミィ!」

マオ「あ~…早く売れないかなぁ?……待っててね!ライチさんの包丁!」ウキウキ

アマージョ「ッジョ!」

>>48
訂正
マオ「……うん!シェイミの許しも出だし、えーい!いっちゃえ~!」ポチッ

マオ「……うん!シェイミの許しも出たし、えーい!いっちゃえ~!」ポチッ

ビビビ

マオ「ん?」チラッ

あまっじょちゃんさんのアローラ限定モデルスニーカーがサトシさんに¥50000で購入されました。入金を確認後、3日以内に配送を手続きを……

マオ「う、嘘!?もう売れたの!?」ガタッ

アマージョ「ッジョ!?」ガタッ

マオ「やった~!さすがアローラ限定モデルスニーカーだよ~!ありがとうお兄ちゃん!」

シェイミ「シェミシェミィ!」

マオ「これで明日までにお金が入金されれば……憧れのライチさんの包丁が……」ウキウキ

マオ「……そうだ!えーっと、購入者は……」チラッ

購入者:サトシ

マオ「………え?さ、サトシ……?」ギョッ

アマージョ「ッジョ!?」

マオ「い、いや……サトシって…まさか、そんなハズ……」ウーン

マオ「で、でも……アイコンがピカチュウだし……それに、サトシなら本名で登録ってことも……」

シェイミ「シェミ……」

マオ「………………」ウーン

マオ「………ま、そんなわけないっか」ヤレヤレ

マオ「確かにこのアイコンのピカチュウ……サトシのピカチュウによく似てるけど、サトシ…確かアロフリやってないって言ってたし……」

マオ「それに……仮にサトシが今日からアロフリやり始めたにしても、サトシが50000円なんて大金持ってるハズないもんね~」アハハ

アマージョ「ッジョ!」コクコク

マオ「………さてと、無事スニーカーも売れたことだし……私はっと…」スクッ

マオ「このサトシさんから入金されたら、でんこうせっかで発送できるように、スニーカーを梱包しておこーっと♪」ルンルン

アマージョ「ッジョォ♪」ルンルン

シェイミ「シェミィ♪」ルンルン

…………………

………



スイレンの家

スイレン「サトシの使用済みスニーカーが届いたら……これに入れよう!私のマル秘宝箱の中♪」ゴソゴソ

ナギサ「イッブイ♪」

アシレーヌ「シレーヌ……」

スイレン(サトシの使用済みスニーカーが届いたら言うんだ……)

スイレン(アローラ、マイドリームって)ウットリ

「おねーちゃん!何してるのー?」

スイレン「」ビクッ

ホウ、スイ「」ニコニコ

スイレン「ほ、ホウ……スイ……お、驚かさないで!!」ドキドキ

ホウ「あ~!おねーちゃん機嫌よさそう!」ビシッ

スイ「きっとボーイフレンドと何かあったんだ!」ビシッ

スイレン「も、もう!ちがう~!/////」

ホウ、スイ「あたりだ~!」キャッキャッ

ナギサ「イッブイ!」

スイレン(………今から楽しみ!サトシの使用済みスニーカー……)エヘヘ

アシレーヌ「シレ……」ハァ

スイレン「早く入金してくれないかな~白雪姫……」


リーリエの家

リーリエ「うふふ♪伝説の釣竿……楽しみだね?シロン!」

シロン「コーン♪」

リーリエ「あっ!そうです!」ポンッ

シロン「コン?」

リーリエ「どうせ伝説の釣竿でカイオーガを釣るなら……それなりの舞台が必要ですね!」

リーリエ「確か、前にスイレンがカイオーガを釣ったとか言ってた場所の近くにキャンプが出来そうな場所があったハズです……」ウーン

リーリエ「そうだ!どうせならみんなでそこでキャンプもしましょう!」

リーリエ「論理的結論からいいますと、そうと決まったら善は急げ!早速キャンプの計画です!」

シロン「コーン!」

リーリエ「………えーっと、今週の日曜ならきっと釣竿が届いていますよね?日曜をキャンプの日に指定して、ザオボーを引率に……」ブツブツ

シロン「コン……」

リーリエ「うふふ♪私が伝説の釣竿でカイオーガを一本釣りして……みんなやザオボーが驚く顔が今から楽しみだね?シロン!」ニコッ

シロン「コーン!」ニコッ

リーリエ(ウルトラトゲクワガノンロボさん……早く入金して頂けるでしょうか……?)ウフフ

マーマネの家

マーマネ「えーっと、ロマンチックなシチュエーションで僕がサッとリーリエから買った月の笛を出すでしょ?」

トゲデマル「マキュマキュ」コクコク

マーマネ「そうしたらリーリエは僕に聞くんだ?マーマネ、その笛どうしたんですか?って」

マーマネ「そして僕はこう答える」

トゲデマル「マキュ…」ゴクリ

マーマネ「買ったのさ?リーリエを変態から守る為にね?って」フッ

トゲデマル「マキュー!!」

マーマネ「きっとリーリエはこう言うね?でもその笛……50000円で売ったんですよ!?って」

マーマネ「僕はこう答える…リーリエの為なら50000円なんて安い買い物さ」

マーマネ(リーリエの声マネ)「ま、まさか…ウルトラトゲクワガノンロボさんってマーマネ……」

マーマネ「…そして僕は無言で月の笛を演奏、リーリエは僕にメロメロだよ!うん、完璧なシミュレーションだね!」

トゲデマル「マキュマキュ!」

マーマネ「よし!そうと決まったら、アローラにあるロマンチックな場所の検索と……笛の練習もしとかなきゃ!」

マーマネ「……あ~……楽しみだなぁ……リーリエの月の笛……」ホワーン

マーマネ「……ホシガキさん……早く入金してくれないかなぁ…」

トゲデマル「マキュキュ!」


カキの家

カキ「ホシ~」ニコニコ

ホシ「な、なに!?お兄ちゃん?」ビクッ

カキ「なんでもないよ~♪」ウフフ

ホシ「きもっ…」ボソッ

カキ(ふふふ!驚くだろうなぁ?ホシ……まさか俺があの50000もするトゲデマル型目覚まし時計を買ったなんて思ってないだろうからなぁ?)フッフッフ

カキ(ホシ……感激のあまり抱きついてくるかもなぁ…お兄ちゃん大好き~って…)ニコニコ

ホシ(お兄ちゃん……さっきからずっとホシの方見てニヤニヤしてる……)

バクガメス「ガメス……」

カキ「楽しみだなぁ」ニコニコ

ホシ「お兄ちゃんがおかしくなった」

カキ(あまっじょちゃん…早く入金してくれないかなぁ?)ニコニコ

マオの家

マオ「よし!ライチさんの包丁はこのケースに入れて飾ろっと!」

アマージョ「ッジョ!」

マオ「……アマージョ、シェイミ!私は……ライチさんの包丁でライチさんになる!」

アマージョ、シェイミ「!?」

マオ「……いや、ライチさんを越えるんだ!!」メラメラメラ

アマージョ、シェイミ「」パチパチパチ

マオ「えへへ?なーんてね?」クスッ

マオ「……楽しみだなぁ……ライチさんの包丁……」

マオ(サトシさん……早く入金してくれないかな?)


ククイの家

ククイ「たくっ!50000のスニーカーをアロフリで買ったって……何をやってるんだ!」

サトシ「ご、ごめんなさい……」

ピカチュウ「ピカ……」

バーネット「サトシ!アロフリはサトシにはまだ早いわ?ましてや50000何て大金のお買い物……せめて私たちにも相談してからにして!」

サトシ「う、うん……気を付けます……」

ククイ「……にしても……よくサトシが履いてたスニーカーなんて50000円で売れたな?」

サトシ「うん!それには俺もビックリしたよ!」

ククイ「そんなにレアなやつなのか?」

サトシ「うーん……確かにあの頃は流行ってたけど……限定とか特別モデルって訳でもないし………なんでだろ??」

ククイ「なんでだろって……」

バーネット「…ね、ねぇロトム……そのサトシのスニーカーを買った人の目的って……」ヒソヒソ

ロトム図鑑「………恐らく……」

バーネット「……今後、その海王牙って人と、ついでにプリンセスって人には要注意ね」

ピカチュウ「ピカ」

ククイ「サトシ!」

サトシ「? なに?博士?」

ククイ「限定モデルのスニーカーが届いたら……それを履いて元気に走り回ってる姿を見せてくれよ!」ニッ

サトシ「博士………」

サトシ「うん!もっちろん!!」ニッ

ピカチュウ「ピカ一!」

バーネット「まったく!」クスッ

サトシ「へへへ!限定モデルのスニーカー、楽しみだな?ピカチュウ!」

ピカチュウ「ピカ一!」

サトシ(海王牙……早く入金してくれないかな?)ワクワク

翌日

ポケモンスクール

サトシ「結局昨日は海王牙からの支払いなかったなぁ」トボトボ

ピカチュウ「ピカ一」

ロトム図鑑「サトシ!50000円は大金ロト!そう易々ポンと用意できる金額ではないロト!」

サトシ「でもさ~……今日中に入金が無かったら、アローラ限定モデルのスニーカーの支払い期限に間に合わないじゃん!」トボトボ

ピカチュウ「ピッカ一!」

ロトム図鑑「だったら、サトシのスニーカー取引ページで、ボクが海王牙に今日中に入金するよう、コメントを送っておくロト?」

サトシ「本当!?頼むよロトム!」トボトボ

ロトム図鑑「ボクにお任せロトー!」

ピカチュウ「ピカァ!」

サトシ「へへへ!楽しみだな!アローラ限定モデルのスニーカー!」ワクワク

サトシ「みんなー!アローラー!」ガラッ

>>52
訂正
カキ(ふふふ!驚くだろうなぁ?ホシ……まさか俺があの50000もするトゲデマル型目覚まし時計を買ったなんて思ってないだろうからなぁ?)フッフッフ

カキ(ふふふ!驚くだろうなぁ?ホシ……まさか俺が本当にあの50000もするトゲデマル型目覚まし時計を買ったなんて思ってないだろうからなぁ?)フッフッフ

ワイワイ ガヤガヤ

サトシ「ん?」

ピカチュウ「ピカ一?」

ロトム図鑑「何か騒がしいロトー」

カキ「ようサトシー!」

マーマネ「アローラ!」

サトシ「どうしたんだ?何か盛り上がってるみたいだけど……」

リーリエ「実は……今度の日曜に、みんなでキャンプに行こうって話をしてたんです」ニコッ

サトシ「キャンプ!?」キラキラ

ピカチュウ「ピカ一!」

マオ「そう!月曜日は祝日だし、泊まりがけでね!」

スイレン「海の側でキャンプの予定!サトシも絶対に来て!」

アシレーヌ「シレーヌ!」

サトシ「いくいくー!行くに決まってるよー!」

ピカチュウ「ピカ一!」

リーリエ「では、全員参加決まりてすね?」ニコッ

シロン「コーン!」

>>56
訂正
リーリエ「では、全員参加決まりてすね?」ニコッ

リーリエ「では、全員参加決まりですね?」ニコッ

サトシ「楽しみだなー!キャンプ!」

スイレン「うん!待ちきれない!」

ナギサ「イッブイ!」

マーマネ「だね!」

マーマネ(日曜日なら月の笛も届いてるハズ!それに……キャンプなんて最高のシチュエーションじゃん!)ワクワク

マオ「すっごい食材もっていくからね!期待しててよ!」

マオ(料理には使えないかもしれないけど…ライチさんの包丁持ってってみんなに自慢しよっと♪)

カキ「な、なぁ!ホシもつれてっていいか?」ワクワク

カキ(た、確かあのトゲデマル型目覚まし時計……ライト機能もついてたよな?)

カキ(キャンプならあの機能も大活躍だ!ホシにいいところ見せるぞ~!)ワクワク

リーリエ「もちろんオッケーです!」ニコッ

リーリエ「あっ、ちなみに引率はザオボーにして頂く予定です」

リーリエ(キャンプという大舞台で私が伝説の釣竿でカイオーガを一本釣り……)

リーリエ(今からみんなやザオボーが驚く顔が楽しみです!)ワクワク

サトシ「なぁ、ロトム」ヒソッ

ロトム図鑑「!」

サトシ「日曜日なら、アローラ限定モデルスニーカーも届いてるよな?」ヒソヒソ

ロトム図鑑「まぁ、上手くいけば……」

サトシ「キャンプに履いてってみんなをビックリさせようぜ!」シシシ

ピカチュウ「ピカ一!」

スイレン(サトシのスニーカーが届いたら……アセロラを家に呼んで自慢しよっと♪)ワクワク

スイレン「本当楽しみ……」

ブーブー

スイレン「!」ゴソゴソ

スイレン(スマホが鳴ってる……アロフリからだ……)チラッ

スイレン「………いっ!?」ビクッ

マオ「? どうしたの?スイレン」

スイレン「い、いや……!何でもないの!」アセアセ

スイレン(サトシとの取引ページ……サトシから今日中に入金してくれってコメントが入ってる……)ダラダラ

スイレン(ど、どうしよう……で、でも……もし払わなかったら……きっとサトシからだらしない女だと思われちゃう…)チラッ

ナギサ「イッブイ」

サトシ「? 何かスイレン、俺の方見てないか?」

ロトム図鑑「きっと気のせいロト」

ピカチュウ「ピカ一」

スイレン(………うぅ……こうなったら……白雪姫にコメントで……)ポチポチ

ブーブー

リーリエ「!」ゴソゴソ

リーリエ(! アロフリの海王牙さんからです!えーっと、なになに?)

リーリエ(………今日中に入金お願いします……今日中!?そ、そんな……)

リーリエ(………で、でも……もし払えないで釣竿の取引をキャンセルされたら……)

リーリエ「…………………」

シロン「コーン」

リーリエ(………こ、こうなったら!笛の入金を早めてくれるよう、ウルトラトゲクワガノンロボさんにコメントです!)ポチポチ

ブーブー

マーマネ「?」ゴソゴソ

マーマネ(………あっ、アロフリの取引ページにコメント……リーリエからだ……)チラッ

マーマネ(………えっ!?支払いを早めてくれ!?)ビクッ

マーマネ(そ、そんなこと言われても……まだホシガキさんからは目覚まし時計の入金がされてないし……あー、もう!何やってんのさホシガキさん!!)

トゲデマル「マキュキュ」

マーマネ(………で、でも……ここでまだ払えないって言ったらカッコ悪いし…)チラッ

リーリエ(? マーマネが私の方を見ているような……)

マーマネ(あーっ!もう!ホシガキさんにコメントして、急いで支払ってもらうように言うしかないか!)ポチポチ

ブーブー

カキ「ん?スマホが鳴ってるな」スッ

カキ(アロフリの……昨日のウルトラトゲクワガノンロボからか……)チラッ

カキ「……………なにィ!?」

ガラガラ「ガラッ!?」ビクッ

カキ(ぐうぅ……!!今日中に入金しろだぁ?ウルトラトゲクワガノンロボめ…いったい何処まで人の足元をみれば……!!)ギリリ

マーマネ(!? な、何故かカキの機嫌が悪そう)ビクッ

カキ(だ、だが……ウルトラトゲクワガノンロボとの取引がキャンセルされれば、きっとホシが悲しむ……)クッ

カキ(………不本意だが……ここは従うしかない……か。そうと決まったら、あまっじょちゃんに急いで支払うようコメントだ)ポチポチ

ブーブー

マオ「! スマホ……」スッ

マオ(………アロフリ……ライチさんの包丁のホシガキさんからだ)スッ

マオ「…………いっ!?」ビクッ

アマージョ「ッジョ?」

マオ(えぇ!?今日中に支払いしてください!?む、無理だよ!まだサトシさんから入金されてないもん!)

マオ(で、でも……ライチさんの包丁……あぁ~!)

マオ(………仕方ない、とりあえずサトシさんには今日中に支払いしてもらうようコメントして………ホシガキさんには期限内にはお金払えますって言っとかなきゃ)ポチポチ

シェイミ「シェミィ」

マオ「あ~、もぅ!」ポチッ

ポチポチポチポチポチポチ

サトシ「? 何かみんなさっきからずっとスマホいじってないか??」

ピカチュウ「ピカァ……」

ロトム図鑑「ビビッ!サトシー!」

サトシ「ん?どうしたロトム?」

ロトム図鑑「アロフリから連絡が来たロトー!」

サトシ「え?マジ?」

ピカチュウ「ピカ一!」

カキ「ん?アロフリ?」

マーマネ「サトシ!サトシもアロフリやってたの?」

サトシ「へへへ!まぁな!昨日からだけど!」

マオ「……昨日から……?」

スイレン(私は知ってたけど)フフン

リーリエ(よくわからないけど、何故かスイレンがドヤッてますね??)

シロン「コーン!」

サトシ「で?ロトム!誰から?まさか海王牙から支払いしたよの連絡?」ワクワク

ピカチュウ「ピカ一!」

スイレン「」ビクッ

リーリエ(…海王牙……?)

ロトム図鑑「違うロトー!あまっじょちゃんから、早くアローラ限定スニーカーのお金を払ってくれとの請求の連絡ロト!」

サトシ「いっ!?マジ?」ビクッ

マオ「えっ」



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