アイドルごとにプロデューサーが居る設定。
美優「へぇー、じゃあ楓さんも、同じ日に同窓会なんですね」
楓「はい。なんだか偶然ですね。もしかしたら同じ高校だったりして……」
美優「それはないと思いますけど……」
美優P「お疲れ様でーす」
美優「あ、プロデューサーさん」
P「何の話してたんです?」
美優「あ、はい。明日、私も楓さんも同窓会なんです。偶然ですねって……」
P「そっか……美優さんの同窓会、明日か……」
美優「……?どうかしたんですか?」
P「いや……少し心配だなって」
美優「心配?」
P「美優さんはきっと高校の時から綺麗だから……美優さんが初恋だったなんて男もきっといっぱい居るんですよ。それでこの同窓会で想いが再燃して……なんてことになったら」
美優「もう……プロデューサーさんったら、やきもちですか?大丈夫ですよ。私はいつまでもあなたの物ですから」
P「それじゃ足りません。もっと、美優さんは俺だけの物だって証拠が欲しい。証拠を刻みたい……」ギュッ
美優「……仮眠室、行きましょうか」
楓(……なるほど)
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楓「プロデューサー」ヒョッコリ
楓P「なんですか?」
楓「私、明日同窓会なんです」
P「ああ、言ってましたね。楽しんできてくださいね」
楓「……?えいっ」ペシッ
P「?」
楓「プロデューサー。私、明日同窓会なんです」
P「はぁ……楽しんできてくださいね?」
楓「……?えいっえいっ」ペシッペシッ
P「あの、楓さん?俺のこと壊れたおもちゃかなんかと思ってらっしゃる?」
P(なんだ……?また楓さんの奇行発作が起きてるぞ……何やら何かが不満のご様子)
P(こういう時は、十中八九お酒を飲ませれば解決する)
P「楓さん。今日俺の家で飲みますか」
楓「飲みます」
楓「ぷはぁ」ルンルン
P「よしよし」ナデナデ
楓「やっぱりプロデューサーの膝の上でなでなでされながら飲むお酒は最高ですね」ゴキゲン
P「ふぅ。なんとか機嫌を直してもらえて良かったです」ナデナデ
楓「機嫌?」
楓(私、機嫌が悪かったんでしたっけ……?何で……?あっ)
楓「思い出しました。私同窓会に行くんです」プクー
P「しまったやぶへびだ」
楓「なでなでの手が止まっていますよ」
P「はい」ナデナデ
P(お酒じゃないなら……駄洒落だな。同窓会……。同窓会どうそうかい道祖迂回……?)
P「旅をつかさどる神が迂回……?えっと、寄り道は楽しい的な……?」
楓「何を言ってるんですか?」キョトン
P「こっちが聞きたい」
楓「やきもちですよやきもち。私はプロデューサーにやきもちを焼いて欲しいんです」
P「何を言ってるんですか?」
楓「美優さんのプロデューサーさんは同窓会に行く美優さんにやきもちを焼いていました。羨ましいです。私もやきもちを焼かれたいです」
P「……なんだ、そんなことですか」
楓「プロデューサーは、私が他の男の人とキャッキャウフフしてもよいと言うのですか」
P「嫌ですよ。嫌ですけど……だからって行くな。とは言えないじゃないですか」
楓「嫌なんですね?」
P「はい」
楓「半分満足です」ムフー
P「半分?」
楓「まだ私に自分の物であるという証拠を刻むくだりが残っています」
P「……それはその、つまり」
楓「そういうことです」
P「……楓さん。そういう、エロい行為をしなければ愛を感じれない。みたいな状況はとてもよろしくないと思うんですが」
楓「そういうわけではありません。私はただやきもちエッチをしてほしいだけです」
結果、プロデューサーにありえないほど焼餅を焼かれ同窓会に行けなかった楓さんなのであった。終わり。おしまい。
以上になります。
書いていてこの楓さん全然駄洒落言わないなと思ったけど楓さんの駄洒落はあくまで彼女の魅力の一つに過ぎず、それがなくとも楓さんは十分お茶目で可愛いのだ。だからこれでいいのだ。
「お茶目」って言葉よくないですか?天然とも面白いとも違う、唯一無二の可愛らしさがありますよね。皆さんもお茶目な女の子を見たら「お茶目だなぁ」と言って「お茶目」という言葉を流行らせましょう。
「嫁」と「同窓会」という単語が並ぶと脳が破壊されそうになります。
ありがとうございました。
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