川内「らしいよ。本部からの電報だし確かなんじゃないかな」
提督「本当か、じゃあ大和とかのステータス2倍にしたら深海勢との戦争とかクソヌルゲーじゃん!で、どうすればいい?」
川内「何でも提督の魔法使いの素質を注げばいいんだって」
提督「なんだそりゃ、そんなもの持ってる人間がいるわけないだろ」
川内「焦らない焦らない、具体的な方法としては、30歳を過ぎていない提督の童貞をケッコンカッコカリした艦娘に捧げればいいって書いてあるね」
提督「えぇ…どんな理屈でそんな事になるんだよ」
川内「いやそもそも私達の存在自体が色々と理屈を無視してるから」
提督「そう言われればまあそうなんだが」
川内「それにあの悪名高い第一研究所による成果って書いてあるから多分数え切れない位の提督候補生で実験したんでしょ」
提督「なんてかわいそうなことを…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1568278406
川内「もしかして提督は乗り気じゃない?童貞も捨てられて戦力もアップできるって話だから一石二鳥だよ?」
提督「どどど童貞ちゃうわ!」
川内「テンプレ乙。この前酔った時に愚痴ってたの青葉が広めて皆知ってるから」
提督「ぐ…俺はまだ清い体でいたいんだ。家族設計は戦争が終わってから考えたいタイプなんだよ」
川内「どうせビビってるだけでしょ、上手くやれないんじゃないかーって」
提督「び、ビビってねーし!天才の俺にできないこととかねーから!」
川内「ハイハイ」
提督「と、ところで川内はステータスアップに興味ないのか?」
川内「今までに私が沈みそうになったことある?」
提督「…ないな。ケッコンしてからは被弾したのすら見てないし」
川内「そういうこと」
提督「まあ長い付き合いの川内だから言うけど俺には心に決めた人がいるからパスしたいんだ」
川内「んー、でもそう上手くはいかないと思うよ?」
提督「は?なんでだよ」
川内「だってその隙間から」
|д゚)ワレアオバー キチョウナジョウホウ ニュウシュセリ
提督「あ、おい!」
青葉「いい情報聞いちゃいましたよ!これはすぐに皆さんに伝えないと!」
提督「逃がすかコラ」
青葉 スタコラサッサー
一時間後
提督「クッソ、どこに逃げやがった…」ゼーハー
川内「もう諦めなよ、それにほら」
ー艦娘連絡網ー
青葉<皆さんこの録音データを確認し、各自行動を始めるようお願いします!
[.wav]
提督「このデータちゃんと俺が乗り気じゃないってところは切ってあるのが」
川内「まあそこら辺は抜からないよね」
提督「…ん、待てよ?俺とそういうことしたいやつなんているわけないじゃん。戦力アップしたいだけなら適当にごまかせばいいし心配して損したわ」
川内「ホントにそうかなぁ。ま、ケッコンしてる艦娘と99に近い娘はチェックしておくに越したことはないんじゃない?」
今更ですが書きながら投稿してるので遅いです、すみません
あと、出す艦娘は2,3隻決めてあったのですが、今から急用で出かけるのでもし読んでくださってる方がいらして希望があった場合その娘を書くかもしれません
新艦はまだ気分的にイベやってないので無理です、ご了承ください
提督「それもそうだな、頭に入れておいて損はないか。えっとケッコンしてるのは…」
バーン!
天龍「提督!」
提督「うおっ!」
川内「はっやいなぁ」
提督「一応聞くがどうした?」
天龍「とぼけたってネタは挙がってるんだぜ?」
提督「!」ダッ
天龍「おっと逃がさねぇよ!」ヒュッ
サクッ
提督「あっぶな!お前剣なんか投げやがって、刺さったらそれどころじゃないだろ」
天龍「悪ぃな、でもオレも遊んでる余裕はないんだ」
提督(どうする、いきなりピンチだ!川内はニヤニヤしながら見てるだけだし…ここは龍田を召喚して…)
天龍「じゃ、早速注いでもらうとするか、魔法使いの素質とやらを」ガシィ
提督(まだ4レス目だぞ、早すぎだろ!クソ、どうか一発逆転を!神様仏様龍田様!)
天龍「で、魔法使いの素質ってどうやって注ぐんだ?なんかキラキラーって感じの振りかけるとか」
提督「…???何言ってんの?」
天龍「は?提督と川内が話してたんだろ、提督の素質を注いでもらったらパワーアップできるって。だから急いで来たんだよ。あ、でも量に限りがあるとかか?なら魔法の使い方教えてくれるとかでもいいぜ。それで深海棲艦吹っ飛ばせば強そうだからな!」
提督「そうか。天龍はそのままでいてくれるのが1番だ」ポンポン
天龍「なんでだよ!同じ軽巡の川内とかは艦隊の主力として活躍してるんだしオレももっと強くなって第一線で戦いたいんだ!ケッコンはしたけどやっぱり遠征中心で出撃は近海ばっかだしさ。今のままじゃいつか駆逐艦にも置いてかれそうで怖いんだ…なぁ、頼むよ…オレ、もう…」
提督「なぁ、天龍。俺がなんでお前に指輪を渡したか考えたことあるかい?」
天龍「そりゃ練度が99になったからだろ」
提督「本当にそうか?99になっても貰ってない子もいるだろ?」
天龍「それは提督の懐にも限界があるだろうし順番に渡していくとかだろ」
提督「うぐっ、懐が厳しいのは確かだが…でも天龍には他の99になった子よりも先にあげただろ」
提督(そのせいで香取さんとかはしばらく口もきいてくれなくなったけど)
天龍「それは…まあ」
提督「俺はそれだけ評価してるんだ。実際大規模作戦の時には起用してるじゃないか、天龍はそのままでも十分俺の貴重な戦力だよ」
天龍「そ、そうかな。ヘヘ」
川内(チョッッロ!大したこと言ってないのに!)
提督「だから魔法とかに頼らないでこれからも今まで通り頑張ってくれ」
天龍「そうだよな、魔法なんてズルいものに頼らなくても撃って切って全部凪ぎ払えばいいもんな!そんな簡単なことにも気づけなかったなんてな」
提督「あとその清らかな心のままでいてくれたら嬉しい」
天龍「?」
提督「ああ、別に忘れてくれてもいい」
天龍「なんのことかわかんねぇけどまあいいや。あ、でも今度提督の魔法使うところは見せてくれよな!」
バタン!
提督「ふぅ、天龍が魔法を信じてるくらいピュアで助かったわ。てか助けてくれよ」
川内「だって秋雲が『チ◯コのモデルになれー!』って提督を追いかけ回してた時に真っ赤になって突っ伏してた天龍だよ?提督とまぐわったりするわけないじゃん」
提督「へぇ。後で青葉にその時の写真貰お」
提督「しかしさすが俺の鎮守府の艦娘。みんなこんな感じでピュアだろ」
川内「いや今日話に出てきた秋雲とか青葉とかが既に違うじゃん」
提督「うっせ、あれはあれで可愛いからいいんだよ」
ていとくー ていとくー
提督「ん?誰か呼んでね?」
川内「ついに誰か狙いにきたかな」
ババーン!
足柄「提督!」ハァハァ
提督「足柄か、そんなに慌ててどうした」
足柄「提督の童貞をって話があったでしょ?」
提督「ああ。でも足柄まだ練度低いじゃん」
足柄「ええ、結構悔しい…じゃなくて、それを聞いた羽黒が倒れちゃったのよ!」
提督「は?羽黒は今どこだ?」
足柄「医務室で明石が診てくれてるわ。提督も一緒に来てちょうだい」
提督「おう」
川内「私は留守番しとくかな、ここ空けとくと大淀が怒りそうだし」
提督「そうだな、頼む」
ー医務室ー
コンコン
明石「いいですよ~」
提督「失礼、足柄から羽黒が倒れたって聞いたんだけど」
明石「ええ。でも病気とかではないので心配しなくても大丈夫ですよ、今はぐっすり眠ってます」
提督「そうか、なら良かった」
明石「その足柄さんは一緒に来なかったんですか?」
提督「え?いや一緒に来て………ないな。マジか、どっかではぐれたのか」
明石「まあ後で来ますよ。それより羽黒さんのことよっぽど心配だったんですね」
提督「いやそうでもないぞ、足柄が何があったか説明するくらいには余裕あったからな。あいつ緊急の時は問答無用で引きずっていくからな」
明石「ふーん、でもここに入ってきた時の提督の顔真っ青でしたよ?いつも思うんですけど、冷静な振りしても大体艦娘にはバレてるんで無意味かと」
提督「そんなことない、俺はいつだって冷静だ」
明石「んー。ま、騒いでまわるよりはいいですけど。ところでちょっと羽黒さんの様子見ててくれませんか?済ませたい用事があるので」
提督「オーケーオーケー、いってらっしゃい」
提督「しっかし羽黒が童貞を捧げるってのを理解したのも意外だったがそれよりも倒れるほど嫌だったのか。別に俺も無理強いなんてしないのに」
羽黒「い、嫌じゃないです!」
提督「うぉっ!羽黒起きてたのか」
羽黒「さっき司令官さんが入ってきた音で」
提督「そっか、すまんな」
羽黒「いえ、そんなことないです。十分眠れましたし」
羽黒「それより司令官さんは初めての相手が私なんかじゃ嫌ですか?」
提督「おいおい、そんなキャラじゃないだろ」
羽黒「私がどんなキャラかは分かりませんし、そういうことをするのは正直怖いです。でもそれで司令官さんのお役に立てるのなら私…」
提督「…羽黒は素敵な女性だ、だけど別に俺はそんなことを強要する気はない。第一今のままでもみんな活躍してくれてるだろ?ましてや怖くて倒れた羽黒に体の関係を求めようだなんて」
提督(まあぶっちゃけそんなに拒否られるのもそれはそれでショックではあるけど)
羽黒「そうじゃないです!」
提督「!」
羽黒「あ、す、すみません。でも私が倒れたのはそうじゃなくて…」
提督「え、じゃあどうしたんだ」
羽黒「そ、その…司令官さんが他の人に盗られるのを想像したら気分が悪くなってきて…」
提督「へ?」
羽黒「じゃあ先に司令官さんを襲っちゃえばいいのかなって…でもそれじゃはしたない女だって思われて嫌われちゃうんじゃないかって考えてたらぐるぐるしてきちゃって…」
提督(流れがあやしい…)
羽黒「でも寝てる間に夢で司令官さんが他の人とお付き合いするところを見たらその相手とそれを認めてしまった自分がどうしても許せなくて…だから決めました。羽黒はなんとしても提督の初めてのお相手をするって。例え他の人と喧嘩になったとしても…」ジリッ
提督「そ、そうか…」アトズサリ
羽黒「だから…覚悟してください!」ダッ
提督「いやだ!俺はまだ童貞でいたいんだぁ!」ダダッ
羽黒「大丈夫です!以前足柄姉さんに教わったテクニックがあれば司令官さんも満足してくれるはずですから!」
提督「純情な妹になんてこと教えてやがるんだあいつは!」
???「ほいっ」グイッ
提督「うぉっ」ヒュオッ
羽黒「え、司令官さんが消えた…?」
???「危ないところだったね、でもまあここなら安全でしょ」
提督「いや、助かったよ」
提督「那珂ちゃん」
那珂「へっへーん、もっと誉めてくれてもいいんだよ?」
提督「しっかし床にこんな部屋があったなんて知らなかったわ」
那珂「設計者の趣味か知らないけど、こんな感じの隠し部屋がいっぱいあるんだよ、青葉ちゃんとかも情報収集の時によく使ってるし」
提督「…司令の俺が知らない部屋がいっぱいあるって鎮守府の防犯機能的にいいのか…?」
那珂「でもなんで逃げてたの?はぐはぐすごい剣幕だったけど」
提督「鎮守府で流れてる噂知ってる?パワーアップできるって話」
那珂「ああうん、聞いた聞いた」
提督「あれで羽黒が多分パワーアップしないといけないって思い詰めちゃってちょっとおかしくなってるんだよ」
那珂「ふぅん、そうなんだ」
提督「ああ。責任感の強い娘だからね」
那珂「でもでもぉ、提督は那珂ちゃんにメロメロだから迫ったところで無駄なのにね?」
提督「?ああ、アイドル活動ね。CDを一枚目から即日購入してる大ファンだからな。この前の新曲も良かったぞ」
那珂「ありがと♪でもぉ、とぼけちゃダメだぞ♪」
提督「へ?」
那珂「提督が那珂ちゃんを自分だけのアイドルにしたいと思ってるて知ってるんだから♪」
提督「いや、そんなことは」
那珂「照れなくてもいいってば」ドンッ
提督「ヒッ!あ、アイドルが男に壁ドンしてるのバレたらスキャンダルでアイドル続けられなくなるぞ」
那珂「ここは提督の鎮守府だから提督のハートを鷲掴みにして言うこと聞かせればいいだけだし」サワ
提督「や、やめ…」
川内「はーい、そこまで」
提督「川内!」
那珂「チッ、余計な邪魔が」
川内「場所を誤ったね。水雷戦隊のトレーニングに隠し部屋をよく使ってる私が把握できない訳ないじゃん」
那珂「たしかに…那珂ちゃん失敗失敗」テヘッ
川内「大体なんで今更提督にアプローチかけようとしてんの?要らないって言ってたじゃん」
提督「マジかよ…」
那珂「んっとねー、お気に入りの提督を奪ったら川内ちゃんどんな顔するのかなーって」
川内「は?」
那珂「川内ちゃんの笑顔もいいんだけどさ、たまには憎しみに歪む顔も見たいかなーって。濡れそうだしステータスも上がるし一石二鳥でしょ?那珂ちゃんあったまいいー!って思って」
川内「アホか」トスッ
那珂「あうっ」ドサッ
提督「お、おい。気絶させるのはやりすぎなんじゃ…」
川内「まったく、誰かが隠し部屋使ってるからチェックしたらこんな有り様だし。襲われたくないんだったらもっと危機管理してよね」
提督「いやホント助かりました…」
川内「じゃ、帰ろっか。大淀に部屋番任せてるし」
提督「おう、チンタラして折檻なんて勘弁だ」
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