摩美々「ふふー、まみ味ですよー」 (15)
アイドルマスターシャイニーカラーズ、田中摩美々のSSです。次レスから投下していきたいと思います
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1568993607
ある日
摩美々「プロデューサー、これどうぞー」
P「ん?これは......マフィンか。また作ってくれたのか?」
摩美々「はいー、また味見に協力してくださーい」
P「喜んで。いただきまーす。............」
摩美々「どうですか~?」
P「............~~~~~~~~~~ッ!からっ!ゲホッ!から、からっ!エホッ!水!」
摩美々「ふふー、特製タバスコマフィンですよー。気に入っていただけましたかー?」
P「ふぁみみ~!」
摩美々「おっとっと~。では今日は失礼しまーす。おつかれさまでした~」
P「んぐっ、んぐっ......プハァ!こら摩美々!逃げるな!おーい!」
またある日
摩美々「プロデューサー、これどうぞー」
P「また差し入れか?ありがとう」
摩美々「今日はレモンクリームマフィンですよー。アレンジに挑戦してみました~」
P「美味しそうだな。いただきまーす」
摩美々「......ふふー」
P「んぐんぐ、今回のは普通においしすっっっっっぱ!すっぱ!なんだこれ!?」
P「摩美々ー!ってもういないし!あいつめ......」
P「ん?このメモは」
『プロデューサーへの感謝の分だけレモンマシマシにしておきましたー。おそまつさまでーす』
P「ハァ、全く......」
またまたある日
摩美々「プロデューサー、どうぞー」
P「おっ、ありがとう!今日のは見た目は普通だな?」
摩美々「さぁー?どうでしょうねー」
P「いい加減俺も慣れて来たからな、もし変な味がしても平気で食べてやろう。ちなみに何味なんだ?」
摩美々「今日のはですねー、まみ味でーす」
P「......まみ味?」
摩美々「まみ味でーす。食べてみてのお楽しみー」
P「よくわからないが、秘密ってんなら当ててやるからな、いただきまーす。モグモグ........................なん、この、なんだ?」
摩美々「わかりますかー?」
P(甘い?しょっぱい?すっぱい?辛い?わからん、色々複雑に存在してるのにあまりにも輪郭がぼんやりしている。うまいのか?まずいのか?それすらわからん。なんだこれ)
P「......降参だ。どういう作り方したんだ、これ」
摩美々「色々混ぜてなんとも言えない味を目指しましたぁ。プロデューサーの困ってる顔、面白かったですよー」
P「くっ、取り乱さなかったのにすごい負けた気分だ......!」
摩美々「ふふー」
またまたある日
摩美々「お疲れ様で─」
はづき「プロデューサーさん、お疲れ様です~」
P「はづきさん、お疲れ様です。コーヒーありがとうございます」
はづき「いえいえ~」
摩美々「!」ササッ
摩美々(私、なんで隠れてるんだろ......)
P「あっ、そうだ。よっと......」
はづき「Pさん、それは?おいしそうなマフィンですね~」
P「ええ、摩美々が作ってきてくれたんです」
摩美々(......!)
P「せっかくなんで、コーヒーと一緒に頂こうかなって」
はづき「最近よく持ってきてますね~、摩美々ちゃん。」
P「ええ、まあ一個は毎回イタズラマフィンなんですけど......いつももう一個普通の奴が付いてまして。取っておいて休憩の時に食べるのが楽しみなんです。」
はづき「あらあら~、ふふっ。それはいいですね~」
P「ええ。しかも最初に比べて段々美味しくなってるんですよ。一生懸命練習してるんだなーと思ったら嬉しくて。いただきます。......うん、美味い」
摩美々(.............)
数日後
摩美々「プロデューサー、どうぞー」
P「おっ、ありがとう。いただきます」モグモグ
摩美々「......随分普通に食べますねー。結構たくさんカラシ入れたつもりだったんですケド」
P「ははは、俺も大概慣れたからな。そう簡単には驚かないえふっ、ごめんやっぱ水、けほっ」
摩美々「そうですかー、それじゃ」
P「あ、摩美々!」
摩美々「なんですかぁー?お説教なら聞きませんよー」
P「今日のこれもだけど、この前の普通のマフィン、美味しかったよ、ありがとうな。」
摩美々「別にー、プロデューサーのために練習したわけじゃないですケド。試食をお願いしてるだけですー」
P「それでもだよ。ついででもなんでも、担当アイドルがお菓子作ってくれたってんなら嬉しいさ」
摩美々「......そうですかー」
摩美々(そういう所、ホントにズルいですよねー)
P「ん?なんか言ったか?」
摩美々「なんでもありませーん、おつかれさまでーす」
P「?そっか、気をつけて帰れよー」
P(担当アイドルが作ってくれたお菓子なら嬉しいさ)
摩美々「............」
P(おいしかったよ、いつもありがとうな)
摩美々「ふふー♪」
また数日後
P「おっ摩美々、お疲れ」
摩美々「おつかれさまでーす。今日も作ってきたんで、いいリアクションお願いしまーす」
P「望むところだ。そう簡単にいくと思うなよ。ちなみに今日は何味なんだ?」
摩美々「今日はぁー、まみ味でーす」
P「またあのよくわかんないやつか?よーし、今度こそ何が入ってやるか当ててやる」
摩美々「自信満々ですねー。それじゃーあ、プロデューサーは目を閉じてくださーい」
P「? なんか必要なのか?ほい」
摩美々「大丈夫でーす。それじゃぁ─」
P「............」
P「............おい摩美々?一体何が―」
チュッ
P「!?」
摩美々「ふふー♪」
P「なっ、まみ、なっ、なぁ!?」
摩美々「だから言ったじゃないですかー、『まみ味でーす』ってー」
摩美々「プロデューサーのその顔、最高ですよー♪」
P「ちょっ、な、摩美々~!」
摩美々「おつかれさまでーす」
P「おいコラ待て!何のつもりだ!おい!摩美々ーーーーー!」
摩美々「.............」
摩美々「........................しちゃった」カアァ
おしまい
以上となります。拙作をお読みいただいてありがとうございました。HTML化依頼出してきます
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません