伊織「ふぅ、新年の挨拶も済ませたし、初詣も行った…お正月ってなんだかんだで忙しいのよね…みんなは仕事入れてたらしいけど、仕事入れなくて正解だったわ…」
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伊織「お正月くらい自宅でのんびりテレビでも見ながら過ごすのがいいわよね…」ピッ
TV『笑いの神様!新春!ネタ祭りぃぃぃい!』
伊織「あら、お笑いね…まぁこの時期は多いわよね…」
TV『まず最初は…このコンビ!「765のツインキャノン!」双海亜美・真美!』
伊織「は!?」
亜美真美『『はいどーも!』』
亜美『亜美です!』
真美『真美です!』
亜美真美『『亜美真美です!』』
伊織「いや、何普通に漫才してんのよこいつら!?できるの!?」
亜美『ねえねえ、真美』
真美『どうしたの?亜美?』
亜美『亜美ね、どうしても思い出せない人がいるんだYO!』
真美『えぇ!?それは大変だ…それじゃあ真美にどんな人なのか教えてYO!』
亜美『うーん…同じ765プロのアイドルなんだけど、女の子なのにめっちゃかっこいいんだ!』
真美『…それって、まこちんじゃん。女の子でかっこいいって言ったらまこちんしかいないっしょ?』
亜美『けどね、フリフリの衣装着ても似合うんだよ?』
真美『あぁ、じゃあまこちんじゃないかぁ…まこちんはね、クロムハーツとA&Gしか身につけちゃいけない呪いがかかってっからね!他には何か情報ないの?』
亜美『うーんっとね…空手やったことあるって言ってた!』
真美『じゃあまこちんじゃん!女性アイドルだって言ってんのに空手をアピールするなんてまこちん以外に考えられないYO!』
亜美『何でも瓦なら3枚は割れるらしいよ?』
真美『じゃあまこちんじゃないじゃん!?まこちんは瓦どころか某国のSPだって倒しちゃうんだから!他には?』
亜美『うーん…一発ギャグも持ってるんだって』
真美『じゃあまこちんじゃん!まこちんには「まこまこりん」って言う国民的ギャグがあるんだから!』
亜美『何でもそのギャグを見るとみんな幸せになるらしいよ?』
真美『じゃあまこちんじゃないじゃん!?生っすかでの惨劇を忘れたの!?あの時のゆきぴょんは生きる希望を根こそぎ削り取られてたYO!』
伊織「パクりじゃない!?これ絶対に12月22日以降に考えたでしょ!?」
亜美『笑顔が見れるならパクりだっていい…そうっしょ?』
伊織「やかましいわ!?そっちまでパクるな!こんなの見てられないわよ!チャンネル変えるわ!」ピッ
マチャアキ『新春!カラオケバトル!U-18新人戦!』
伊織「あぁ、あるわね、この手の素人参加型の番組」
マチャアキ『続いての挑戦者は…』
伊織「こういう大会で有名になってCDデビューする人たちも最近増えてるから、まぁバカにはできない歌唱力よね…」
マチャアキ『765プロ!如月千早!』
千早『…』ペコリッ
伊織「いや、素人参加型だって言ってるでしょうがぁぁぁぁあ!?」
マチャアキ『まさかのプロからの参戦だけど…』
伊織「ほら見なさいよ!マチャアキだって混乱してるじゃない!?」
千早『プロかどうかは関係ありません…他のことならば負けても構いません…けれど、歌だけは…歌だけは…誰にも負けられないんです!特に同世代には…」
伊織「重っ!?何でそんな覚悟背負って来てんのよ!?誰もそんなつもりで見てないのよ!」
マチャアキ『ははは…まあまあ千早ちゃん、これはアマチュアの大会だからお手柔らかにね…』
千早『はい、もちろんです』
伊織「本当にわかってるんでしょうね?」
マチャアキ『それでは歌っていただきましょう…千早ちゃん、曲は?』
千早『「細氷」でお願いします』
伊織「わかってないじゃない!?加減しろって言ってんのよ!」
千早『暗い暗い心に写る私のひとみ~♪』
マチャアキ『さあ、結果は…何点だぁ~?何点!?』
100.000
マチャアキ『ひゃ…100点満点…』
伊織「どうすんのよ…予選で満点叩き出したらこの後の子たちはどうするのよ…」
千早『プロとして当然です』
伊織「もう黙りなさいよ、あんたは!?」
春香『千早ちゃん凄い!』
伊織「あんたも行っとんかい!?」
マチャアキ『さぁ、これで順位が変わります!如月千早さんが一位になります!』
伊織「番組ぶち壊しじゃない…ん?」
ランキング
一位、如月千早 100.000点
二位、〇〇×× 98.652点
八位、天海春香 83.548点
伊織「あんたも出てたの!?っていうか点数低っ!?何歌ったのよ!」
ナレーション『Aブロック代表は圧巻の如月千早!同じ事務所で「蒼い鳥」を歌った天海春香は残念ながら八位敗退』
伊織「チョイス!?あんたなら『乙女よ大志を抱け??』とかあるでしょ!?」
ナレーション『この後、熱唱!「arkadia」!』
伊織「もういいわ!?あんたら足して2で割なさいよ!チャンネル変えるわ!」ピッ
ナレーション『続いて見極めるのは、「牛肉」。Aは高級A5ランクの国産黒毛和牛。一方Bはその辺のスーパーで買ってきたオージービーフ』
伊織「ふぅん、まあ高ければいいってわけじゃないけど、Aの方は中々いいんじゃない?」
>>21は間違い、本当はこっち…
マサトシ『一流芸能人は誰だ!?芸能人格付け検査ぁぁぁあ!』
伊織「はいはい、恒例よね。高級品かそうじゃないかを当てるあれよね」
ナレーション『続いて見極めるのは、「牛肉」。Aは高級A5ランクの国産黒毛和牛。一方Bはその辺のスーパーで買ってきたオージービーフ』
伊織「ふぅん、まあ高ければいいってわけじゃないけど、Aの方は中々いいんじゃない?」
ナレーション『そして、最後のCは牛肉ですらない豚肉!これを選ぶと2ランクダウン!流石にこれを選ぶバカ舌芸能人なんていないよね!?』
伊織「酷いわね…まあそんなの選ぶやつなんて…」
ナレーション『挑戦するのは…この2人!』
真『頑張ろうね!雪歩!』
雪歩『うん!真ちゃん!』
伊織「いやぁぁぁぁぁあ!?」
ナレーション『2人が出した答えは…?』
雪歩真『『せーの…!』』
雪歩 A
真 C
伊織「いやぁぁぁぁぁあ!?雪歩!あんた次第よ!事務所の命運かかってるからね!?」
雪歩『え?ま、真ちゃん…C?』
伊織「ほら見なさいよ。親友ですら引いてるじゃない」
真『え?これは結構わかりやすいと思ったけどな…?』
伊織「なんであんたが合ってる前提なのよ?どこから来るの?その自信?」
雪歩『Aが一番美味しくなかった?』
伊織「そうよ!自信持って説得しなさい!」
真『うーん、確かに美味しかったんだけど…こう…なんていうか想像した通りの味だったんだよね…』
伊織「何をグルメぶった発言してんのよ!?はっ倒すわよ!」
真『その点Cは今までの牛肉の概念を覆すような味だったよ』
伊織「だってそもそも牛肉じゃないからね…」
真『ほら、僕を信じて?ね?』
伊織「雪歩!聞いちゃダメ!これは悪魔の囁きよ!?」
雪歩『うーん…でも確かに予選会は全部真ちゃんが当ててたし…』
伊織「え?この2人予選会から参加してたの?あれって芸人さんの枠じゃないの?」
雪歩『Cで』
伊織「雪歩ぉぉぉお!?」
ナレーション『チーム765プロ四連続不正解の菊地の意見を信じてCの部屋へ…』
伊織「学習しなさいよ!?四連続で外してたら五回目も外すのよ!というかよく予選会通ったわね!?次よ次!」ピッ
照英『大食らい王座決定戦ー!』
伊織「あぁ、あるわね大食い系の番組…この手の番組って出場選手がコアなところで有名になってたりするのよね…」
谷やん『…』ズルズルズル
もえあず『…』ズルズルズル
照英『さぁ、予選一種目はラーメン…それぞれがどんどん丼を空けていくぅ!』
谷やん『おかわり!』(三杯目)
MAX鈴木『おかわり!』(四杯目)
伊織「ははぁ…中々見応えあるわね…」
貴音『おかわり!』(十二杯目)
伊織「って、あんたも参加してんの!?いや、薄々出るかもとは思ってたけども!」
照英『飛び入り参加の四条貴音さん、圧倒的だー!』
伊織「プライベートで参加するな!」
照英『一方、こちらは苦戦を強いられています…』
響『うぐっ…うぅ…』ナミダメ
伊織「いや、あんたは何で居るのよ!?」
響『ひぐっ…じ、自分…はつ…初詣に…行こうとした…えぐっ…だけらのにぃ…』ズルズル
伊織「完全に貴音に巻き込まれてるじゃない!?断りなさいよ!」
美希『…』zzz…
伊織「あんたも居たんかい!?せめて起きなさいよ!響がどえらい目にあってんのよ!?」
貴音『おかわり!』(三十五杯目)
伊織「ペース!?今の間に何があったの!?もういいわ!チャンネル変えるわよ!」ピッ
ジョージ『はじめての買い物!新春スペシャル~!』
伊織「そうそう、もうこういうのでほっこりさせてもらいましょ…」
ジョージ『今回はじめての買い物に挑戦していただくのは…こちら!』
あずさ『三浦あずさと申します~』
伊織「あずさぁぁぁあ!?ここであんたなの!?」
ナレーション『今回は同じ事務所のある人物からの依頼がありました…』
※プライバシーの観点から、モザイクと音声処理を施しています。
スタッフA『もう…本当に大変なんです…いつもいつも…こう…次元を超えてるレベルの方向音痴で…』
伊織「いや、これ律子よね?秋月のAよね、これ?」
ナレーション『今回は、スーパーで特売のもやしを買って同じ事務所の高槻やよいちゃんに届けてもらいます…』
やよい『うぅぅ…あずささん…大丈夫でしょうか…』
伊織「絵面的には摩訶不思議なことになってるわよ…心配する方とされる方が逆よ…」
ナレーション『当番組では、毎回カメラマンが複数で撮影していますが…』
スタッフA『こんなんじゃあずささんは撮影する前に行方不明になります』
ナレーション『という一言でいつもの倍の人数を配置』
伊織「なんで成人女性が幼児よりも手がかかるのよ!?」
ナレーション『更に質問ができるように通行人に扮したスタッフも複数人ついていますが…』
スタッフA『そんな人数でうちのあずささんを止められるとでも思ってるんですか?』
伊織「もう陸戦兵器みたいな言い草ね…」
ナレーション『その一言でそちらも更に倍の人数を用意しました』
伊織「えぇ…」
ナレーション『万全の準備をして、はじめての買い物…スタートです』
スタッフA『あずささん、スーパーはここからまっすぐですからね?まっすぐですよ?ほら、見えてますよね?』
あずさ『はい、あのスーパーですね?』
スタッフA『はい、そこでもやしを買ったらここに戻ってきてください』
やよい『帰ってきたらもやし祭りですね!』
あずさ『えぇ、楽しみにしてるわ♪』
伊織「何この、極限までに単純化されたルートは…」
あずさ『それでは、行ってきます~♪』
スタッフA『いや、ちょっと待ってください。お守り型のマイクを…ってあれ?』
やよい『あずささん!?あずささん!?どこですか!?』
ナレーション『なんと開始前に行方不明に』
伊織「放送事故じゃないの!?」
スタッフA『なんでこんなことになるのよぉぉぉぉお!?』
BGM『しょげないでよベイベ~♪』
伊織「やかましいわ!?もう見てられないから変えるわよ!」ピッ
ナレーション『俺たちに休みはない!密着警官24時!』
伊織「ふぅ…まぁ休みの日にこれはどうかと思うけど…これならアイドルは出ないわよね…」
ナレーション『最近芸能人の逮捕者も多く話題になっている薬物乱用。取締りのプロはこう語る…』
警官『やはり罪悪感はありますからね、所持している人は挙動不審になりがちです』
伊織「なるほどね…納得できる意見だわ」
ナレーション『年末の東京で突然…プロの動きが止まった』
警官『あの女の人…怪しいですね…すいません!』
小鳥『え?』
伊織「小鳥ぃぃぃい!?何してんのよ!?どんな形でテレビ出演してんのよ!?」
警官『ちょっとカバンの中身見せてもらえますか?』
小鳥『え?無理です無理です!?』
ナレーション『よほど見られては困るものがあるのだろうか?激しく抵抗する女性』
伊織「なんでそこまで抵抗するのよ…」
警官『まあまあ、そう言わずに…あっ…』
小鳥『あっ…』
バサッ
小鳥『いやぁぁぁぁぁあ!?』
ナレーション『そこに広がったのは某アイドル事務所のアイドルに似た女性たちが、同性同士でまぐわっている本…』
小鳥『違う!?違うのぉぉぉぉお!?私のじゃないのぉぉぉぉお!?』
伊織「…コミケ帰りだったのね」
ナレーション『こうして女性は薬物所持こそしていなかったものの猥褻物陳列で逮捕された…』
伊織「逮捕されたの!?というか陳列はしてなかったわよね!?」
prrrr
伊織「え?何?電話?」
ガチャッ
伊織「もしもし?」
小鳥『あ、良かった!やっと通じた!あのね、伊織ちゃん、私…ちょっと理由は言えないんだけど今警察にいてね…』
伊織「…」
小鳥『みんなお仕事だから電話通じなくて…できたら身元引き受け人になってほしくて…いや、嘘じゃないんです!本当に知り合い何です!』
アナウンサー『番組では行方不明になった方々の情報もお待ちしております。東京都、三浦あずささん。番組の収録中に…』
伊織(来年は仕事入れてもらおう…)
終わり
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