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鷹富士茄子「どうしてほたるちゃんは私に依存してくれないんですか!?」
鷹富士茄子「どうしてほたるちゃんは私に依存してくれないんですか!?」 - SSまとめ速報
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鷹富士茄子「どうしてほたるちゃんは私とデュエットしてくれないんですか!?」
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鷹富士茄子「幸せの法則〜ルール〜……最高のイベントでした……」
茄子「『幸せとは?』という、私たちについて語る上では欠かせないテーマ……」
茄子「ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、私からほたるちゃんへの感情とほたるちゃん自身の強さ……! さらにネタバレになってしまうので多くは語れませんが、ふたりが辿り着いた幸せのカタチとアイドルとして輝くための決意……!」
茄子「揺れ動く私のココロに、思わず私もスマートフォンを握る手が熱くなってしまいました……!」
茄子「うぅ……イベント予告の時点で1/20~1/28の期間の休暇を頂いておいてよかったです……まぁ運良く、その期間に来たお仕事は全て後日にリスケでどうにかなる仕事だけだったので問題なかったですが……」
茄子「初日から懸命に走った結果、上位に入賞することもできました……! よかったです……!」
茄子「ね?」
茄子「ほたるちゃん?」
白菊ほたる「……ええと……はい」
茄子「あれ? なんだか表情が優れないですね……?」
ほたる「い、いえ……その……前までとパターンが違ったので……」
茄子「ダメですよほたるちゃん! 3回もおんなじパターンじゃ飽きちゃいますから! かくし芸だって、多くても同じネタは2回まで! です!」
ほたる「そ、そういうものなんですか……?」
茄子「ともあれ、さっき配信されたエンディングコミュも素晴らしかったと思います」
ほたる「そうですね……」
茄子「……ほたるちゃん?」
ほたる「は、はいっ……? どうかしましたか……?」
茄子「やっぱりなんだか、様子がおかしいような……? 目も合わせてくれませんし……」
ほたる「そっ……そんなことないですよ……?」
茄子「本当ですか……? もし私のことを嫌いになったのならちゃんと言ってくださいね? 潔く死を選ぶので」
ほたる「こ、怖いこと言わないでください……!!!」
茄子「まあ、ほたるちゃんが何でもないと言うのなら、私はそれを信じます」
ほたる「あ、ありがとうございます……」
茄子「ところで、私は上位に入ることができましたが、ほたるちゃんはイベント、どうでしたか?」
ほたる「え゛っ……」
茄子「?」
ほたる「ええと……そ、その……こ、コミュも本当に素晴らしくて……!」
茄子「そうですね♪ それで、ほたるちゃんの成績は……」
ほたる「本日はお日柄もよく……」
茄子「最近は雨ばかりで困っちゃいますね〜」
ほたる「……」
茄子「……」
ほたる「……」
茄子「……あれ?」
茄子「……ほたるちゃん、イベント、何ポイント稼ぎましたか〜?」
ほたる「……」
茄子「ほたるちゃん」
ほたる「……です」
茄子「はい?」
ほたる「17999ポイントです……」
茄子「???????」
茄子「?????」
茄子「なぜ?????」
茄子「な」
茄子「なんで?????」
茄子「なんでですか?????」
ほたる「こ、これには理由が……」
なんでですか「?????茄子」
ほたる「か、茄子さん! 表示がバグってます……!」
茄子「ほ、ほたるちゃん……上位報酬アイドルが何ポイントからもらえるのかご存知ですか……?」
ほたる「18000ポイントです……」
茄子「ほたるちゃんの成績は……?」
ほたる「17999ポイントです……」
茄子(ほたるちゃんは報酬のラインは知っている→最終結果はその一歩手前→1曲やるだけで稼げるポイントを稼がなかった→意図的に稼がなかった→ほたるちゃんは私のカードがいらない→ほたるちゃんは私がいらない→ほたるちゃんは私が嫌い)
なん茄で?か「??です子??」
ほたる「く、崩れ方がどんどん酷く……!?」
茄子「……」ズーン
ほたる「あ、あの……」
茄子「どうして……? どうしてほたるちゃんは私のイベントを走ってくれないんですか!?」
ほたる(ここでタイトルを回収するんですね……)
茄子「ちびキャラになっても幸運を招いてくれそう……! ルームに置いておくだけでご利益もありそう……! しかもマフラーを貸してくれる」
茄子「セリフもかこほたを感じるものばかり……! 衣装も大正浪漫でおしゃれ……! しかもマフラーを貸してくれる」
茄子「こんなのスターランク15にするなっていう方が無理じゃないですか!! 当然の考えとして!!!」
茄子「どうして……? どうしてほたるちゃんは4倍期間が始まってないのに爆走したりイベント走るかルームでぷちかこちゃんを眺めるか迷ったり放置編成でポイントを稼いでいる自分に一抹の罪悪感を感じて意味もなく手動で一曲やってみたりしてくれないんですか……!?」
茄子「……放置編成のくだりは私自身の気持ちでした」
ほたる「ええと……」
茄子「……いつから聞いてましたか」
ほたる「むしろ私の目を見て全部言っていたのに……?」
茄子「うぅ……せっかく今日もプレゼンを用意してきたのに……」パチン
『鷹富士茄子とルームに配置するとこんなにもおトク!』ババーン
ほたる「そこについては特に責任は感じませんが……」
茄子「まず1つ……」
ほたる「プレゼンは進めるんですね……!?」
『顔がいい』
ほたる「すごいメンタル……」
茄子「顔がいいなんて……照れちゃいますね……!」テレテレ
ほたる「自分のプレゼンで……!?」
茄子「……ううう」
ほたる「茄子さん……?」
茄子「こんなプレゼン、カードを持ってないほたるちゃんにしても虚しいだけです……!」グスン
ほたる「いえ、私がカードを持っていてもこのプレゼンは虚しい部類に入るんじゃないかと……」
茄子「そんな言い訳は聞きたくありません! 黙ってイベントランキングトップを独走してファンの間からこれ本物の白菊ほたるじゃね?って噂されたりしてしまってください!!!」
ほたる「その要求は今言われても……」
茄子「やっぱりダメですか……いえ、ダメなのは私自身ですね……」
ほたる「茄子さん……その……話を聞いていただけると……」
茄子「結局『かこほた』も世界トレンドに入らなかったですし……」
ほたる「そこは読めてたかと……」
茄子「幸運の女神が聞いて呆れます……目の前の女の子ひとりに好かれることもできないんですから……ハネムーンの約束もできないし」
ほたる「最後の一言がなければ『そんなことないですよ』って言えたのに……」
茄子「ところで、どうしてほたるちゃんはこの部屋に?」
ほたる「……」
茄子「あれ? ここは『私の話を聞いてくれるなんて、茄子さん優しい……!』って流れだと思ったんですが……」
ほたる「茄子さん、よく聞いてください」
茄子「はい」
ほたる「ここ、私の部屋です」
茄子「……」
ほたる「……」
茄子「……あれぇ?」
ほたる「あれぇではなく」
〜女子寮・ほたるの部屋〜
茄子「どうりでいつも最初にある『〜事務所〜』みたいなアレがないと思いました!」
ほたる「そういうことは言わない方が……」
茄子「叙述トリックというやつですね!」
ほたる「何の意味もない驚きを与えただけでしたね……」
ほたる「茄子さんはお昼になるなり私の部屋に来て、私の目の前でイベント順位とエンディングコミュを確認した後、冒頭の『幸せの法則〜ルール〜……最高のイベントでした……』という独り言を始めました」
茄子「そう言えばそうだった気も……!」
ほたる「流石にびっくりしますよ……パターンとかそういう問題でもないですし……」
茄子「でも、私が訪ねてきたことで、建て付けの悪かった女子寮のドアが直りましたから〜」
ほたる「それはすごいと思いますけど……ええと、落ち着いたところで、私の話を聞いてくれますか……?」
茄子「もちろんです!」
ほたる「当然ですみたいな顔をしていますが、前科があるので……」
ほたる「ええと……まず、私は茄子さんのことを嫌いになったりしません……! むしろその……す、好き……です」
茄子「じゃあハネムー
ほたる「茄子さんのカードも欲しくて、イベントを初日から頑張っていました」
茄子(スルー……)グスン
ほたる「運が悪くて放置編成を組むこともできないので、なぜかイベント期間に増えてしまったお仕事の合間に少しずつ、少しずつ、進めていたんです」
茄子「ほたるちゃん……」
ほたる「そうして最終日、なんとかあと1回で茄子さんを入手できるというところまで漕ぎ着けたんですが……」
茄子「ですが?」
ほたる「スマートフォンが爆発しまして……」
茄子「oh...」
ほたる「晶葉さんにすぐ修理を依頼して、尽力していただいたんですが……イベント終了には間に合わず……」
茄子「そうだったんですね……」
ほたる「……いえ、言い訳ですね。結局私には、茄子さんを手に入れる資格がなかったんです……」
茄子「……ほたるちゃん」
ほたる「……はい」
茄子「本来だったら私は、その言葉を否定して、『本物の私がここにいるじゃないですか』って、そう言って抱きしめるべきなんだと思います」
ほたる「……」
茄子「でもそれは、私のカードを手に入れるために頑張ったほたるちゃんに対する冒涜なんじゃないかと、そう思うんです。カードが私自身の下位互換なら、それを欲しいと思ったほたるちゃんの気持ちも下に置くことになってしまいます。それはダメです」
ほたる「……」
茄子「頑張ったという過程、届かなかったという結果、胸に残った悔しさ……それらの気持ちが私のカードに向けられていることを、私は誇りに思います」
ほたる「茄子さん……」グスッ
茄子「でも、ひとりのほたるちゃんのお友達として、その涙を受け止めることはできます……! 辛かったら泣きましょう! さあ!」
ほたる「茄子さん……!」ギュッ
茄子「よしよし……お疲れ様でしたね」ナデナデ
ほたる「どうして急にマトモなことを言うんですか……!!!」ギュー
茄子「えっ、怒られてる!?」
茄子「落ち着きましたか?」
ほたる「はい……ご迷惑を……」
茄子「とんでもない! カコさんの胸ならいつでもウェルカムですよ〜」
ほたる「では、私も結果と向き合いたいと思います」ポチッ
茄子「それがいいですね。大丈夫です、たとえ報酬まで届かなくても、ほたるちゃんの努力は……努力は……」
ほたる「?」
茄子「……あれ?」
ほたる「どうかしましたか……?」
茄子「報酬って……確か……」ブツブツ
ほたる「茄子さん……?」
茄子「……あ!」
ほたる「え?」
茄子「ふふふ……そっか、どうしてこんな、簡単なことに気がつかなかったんでしょうね」
ほたる「ええと……」
茄子「ね? とにかく、イベント結果を見に行きましょう!」
ほたる「はあ……」
『獲得イベントpt:17999』バーン
ほたる「やっぱり……」
茄子「それで、どうでしたか?」
ほたる「どうって……見ての通り……」
茄子「いいえ、そこではなく、順位、です♪」
ほたる「……え? ……あ!」
『イベント順位:105000位』バーン
ほたる「これって……!」
茄子「はいはい、プレゼントボックスには〜?」
『[幸せの法則〜ルール〜]鷹富士茄子:ポイントランキング60001位〜120000位で加入したアイドルです』
ほたる「わぁ……! そっか……順位報酬があったんだ……!」
茄子「ふふふ……よかったですね、ほたるちゃん」
ほたる「はいっ!」
茄子「ハネム
ほたる「本当によかったです……!」
茄子「さっきより食い気味に……」
茄子「ま、まあ、では改めて!『鷹富士茄子をルームに配置するとこんなにも
ほたる「あ、間に合ってます」
茄子「……そんなぁ」グスン
茄子「では、せめてお昼はどうですか?」
ほたる「確かにお腹も空いてきましたし、それくらいなら……」
茄子「じゃあちょっと女子寮のキッチンをお借りしますね! ほたるちゃんの胃袋、掴んじゃいますよ〜♪」
ほたる「響子さーん、今日のお昼はなんですかー……?」トコトコ
茄子「ほたるちゃぁぁぁん……」シクシクシクシク
ほたる「じ、冗談ですから……」
茄子「これはやっぱりハネム
ほたる「くどいです」
茄子「ひぃん……」
おわり
ありがとうございました。
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