ありす「京セラドームよ、私は帰ってきた!」 (13)

―橘ありすって知ってるかい?

―6年前、京セラドームに参戦していちごパスタを振る舞ったそうじゃないか

―今じゃ世の中荒れ放題

―ぼやぼやしていると、いちごパスタを口に放り込まれるぜ!



―どっちもどっちも!どっちもどっちも!

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モバP(以下P)「コホンコホン……というありすのプロフィール動画を…ゴホンゴホン」

ちひろ・ありす「却下」

P「ん……コホンコホン…ならブライガー風の……ゴホンゴホン」

千枝「というより、プロデューサーさん。風邪ですか?」

P「いや、多少咳が出る程度だ……マスクもしているし心配ないぞ」フラフラ

ちひろ「はいはい。立って話すことすら困難なプロデューサーさんは、仮眠室でひとまず休んでください」

ありす「そうですよ。みんなに移ったら大変ですし」

P「う……すまん……ゴホンゴホン」





雪美「……P……」

雪美「……ねぇ、ペロ……私、どうしたらいいの……?」

ペロ「にゃあ」

雪美「…でも……迷惑じゃ……」

ペロ「にゃあ」

雪美「うん……頑張ってみる……」

ペロ「にゃあ」

雪美「うん……モンプチでいい……?」





由愛「えっと……雪美ちゃんとペロ……会話が通じてるの?」

カチャ

キィィィ

雪美「……おじゃま……するね……」

P「くー、コホンコホン……すー、ゲフンゲフン」

雪美「P……苦しそう……」

雪美「待ってね……今、楽にしてあげるから……」





雪美「えっと……風邪を私に移せばいいんだよね……」

雪美「P……絶対に助ける……」

スッ

チュッ

雪美「これで……もう大丈夫……」

雪美「大丈夫……これはチュッじゃないから……ノーカン…」

雪美「おやすみ……」



パタン

―次の日

バタン

P「おはようございます!」

千枝「あ、Pさん。もう風邪は直ったんですか?」

P「あぁ、すっかりな」

ありす「しかし、直りかけが一番重大です。さ、私特製のいちごパスタを」

P「あぁ、すまん。まだ胃の調子はイマイチなんだ。いちごだけ貰うよ」ヒョイ

ありす「そうですか……仕方がありませんね」

ありす「由愛さん、さぁどうぞ」



由愛「え…………なん……で……私?」

由愛「」チーン

千枝「由愛さーん!」

ありす「一口食べただけで、あまりのおいしさに悶絶するなんて、自分の才能が恐いです」

P(たしかに恐いな……違う意味でだが)



P「って、雪美はまだ来てないのか?」



カチャ

雪美「ゴホンゴホン……P……ゴホンゴホン……元気になった……ゴホンゴホン」フラフラ

P「雪美「雪美さん!!」

千枝「ふぇっ?千秋さん?」

千秋「どうしてこんなに!?ひょっとして今流行りのコロナウィルス!?こうしてはいられません。不肖、黒川千秋。雪美さんを連れて病院に連れて行きます。救急車?雪美さんが一大事に待つだなんてあまりにもかわいそうです!黒川の力をもってして…」

ドスッ

千秋「うぐ……」パタリ

由愛「い……一撃!?」

ちひろ「はいはい、千秋ちゃんは落ち着いて」

ちひろ「で、今雪美ちゃんの親御さんから連絡がありましたけど、朝から風邪だったのに今し方目を話した隙にいなくなったみたいですね」

P「こら、雪美。風邪の時は休んでないと昨日の俺みたいに苦しいだけだぞ。お前も苦しくない方がいいし、オレもお前が苦しむ姿を見たくないからな」

雪美「でも……ゴホンゴホン……Pが心配で……ゴホンゴホンッ」

P「雪美……うん。わかった。とりあえずオレは元気だから、今はゆっくり直そうな」スッ

雪美「うん……でも…よかった……」

雪美「少し……寝るね……」ウトウト



P「まったく……あ、ちひろさん」

ちひろ「……30分なら大丈夫ですよ。延長したらしばらく白い封筒で」

P「ありがとうございます」スッ

雪美「すーっ、すーっ」クイッ

千枝「わぁ……お姫様だっこ……」

ありす「う、羨ましくなんか……ないです」

千秋「雪美さんをよろしくお願いします」



P「おぅ!」ガチャ

―佐城家

雪美母「薬は飲んだし、あとはゆっくりしてなさい」

雪美「……うん……」





雪美「すーっ、すーっ」

雪美母「すっかり眠ってしまいましたね」

P「ん……では私はこれで」スクッ

グッ

P「ん?服の裾が……?」

雪美「すーっ、すーっ……」ガッチリ

P「また……これは……どうしたら」

雪美母「あらあら。プロデューサーのこと、本当に大事に思ってるのね」

P「こんな私で……恐縮です」

雪美母「もう直に手を離すと思いますから……それまでゆっくりしていってくださいね」

P「ありがとうございます」





雪美「ん…………ここは……」

P「あぁ、お前のうちだ。さすがに気になってな」

雪美「うぅ……寝顔を見られた……///」

雪美「これは……銃殺刑……確定……」

P「おいおい、物騒だな」

雪美「それぐらい……恥ずかしい……///」

P「なら、どうしたら許してくれるかな?」

雪美「…………」



雪美「なら……キスして……」

P「ってそれはまずい!」

雪美「大丈夫……親愛のキスだから……」

雪美「ペロへの挨拶と同じ……」

P「ソッカー、ソレハシカタガナイネー」

雪美「隙あり……」ズイッ

P「うわっ!」

チュッ





雪美「ふふっ……やった……」

雪美「これで……Pは私の婚約者……」

雪美「きっと……私のものにしてみせるっ」

―部屋の外



雪美母「……ふーん」

P「ふぅ……やっと寝たか……」

雪美母「あら、Pさん。もっとゆっくりしてらしてもよかったのに」

P「ははっ、雪美の顔を見れただけで充分ですよ」

雪美母「そうですか……でしたら」





雪美母「責任取って、雪美をもらっていただからないと」

P「いいですよ。責任…………?!」

P「今……」アセダラダラ

雪美母「ふふっ……親娘公認です」

雪美母「まだ10歳ですが、末永くお願いしますね」

P「ははは……」ビクビク





おしまい

途中で寝オチしてました。すみません



あ、中の人云々は、由愛、聖、小春をプッシュしようと思ってます

ではありがとうございました

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