ライダー女子会(ゲイツ編) (11)
ここは恋する乙女を応援するssです。よろしければどうぞご覧下さい。
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戦いは終わった。スウォルツ率いるタイムジャッカーは俺たち仮面ライダーによって倒された。
その結果、未来はかつての荒れ果てた絶望ではなく希望溢れる明るい明日へと変わった。
これもすべてジオウの…いや…常磐ソウゴのおかげだ。
思えばヤツのことを敵として見ていた。だが今は違う。
俺はソウゴのことを友だと思っている。いや、それ以上の存在だと…
フン、まさか俺が誰かに対してこんな気持ちを抱くとはな。この気持ち、これが…
「そう、これは恋よ。」
え?誰?俺のモノローグに誰が割り込んできた!?
鳳蓮「凰蓮・ピエール・アルフォンゾ。恋する女子ライダーよ!」
京水「同じく泉京水。私も恋する乙女よ!」
「 「そして私たちは!恋する女子ライダーを応援する!ライダー女子会よ!!」 」
え?ライダー女子会!?何だそれは!聞いたこともないぞ!?
鳳蓮「聞いたこともなくて当然よ。何故ならたった今出来たばかりの会合だもの。ところで貴女、恋をしているわね。それも一途な恋ね。」
ゲイツ「馬鹿な…この俺が恋など…俺は戦士だ!恋などとうつつを抜かすなど…」
京水「そう、クールぶってるライダーは恋する男の子に一途な恋をしてしまう。よくあることよ。だからお姉さんたちがあなたに恋のレクチャーをしてあ・げ・る♥」
ちがう!俺は恋などしていない!
俺がソウゴに抱いている気持ちは決して恋などでは…
鳳蓮「NON!もう自分の気持ちを隠すのはおやめなさい。みんな…というよりも視聴者は気づいているのよ。」
京水「そうよ、ジオウ16話でアンタたちベルトを交換したじゃない。
あれって所謂指輪交換みたいなもんでしょ。
ライダー同士でベルトを交換するってことは結婚を誓うのと同義ってことなのよ!」
そうか…そうだったのか…
なんとなく流れでやったけどあれってそういう意味が含まれていたのか。
それではこの気持ちは本当に…
京水「けど結婚を誓い合っても安心は出来ないわ。何故ならアンタが愛してしまった男はあのジオウよ。」
鳳蓮「そう、あいつは我が魔王。いくら希望の未来に繋がったとしても最悪の可能性をもたらすことは十分にありうるのよ。」
そうか…やはり…未来はまだ確定などしていない…
これからも凡ゆる可能性が含まれているのか。それはソウゴが悪の道に走る可能性も含まれているんだ。
鳳蓮「サイテーサイアクの魔王。つまり可愛い男の子を取っ替え引っ替え手を出す色情魔な未来よ。」
ゲイツ「待て一体何の話をしている?」
京水「思い出しなさい。あいつは劇中でアンタ以外の男の子に手を出していたでしょ。
忠実な家臣のウォズ、自分の言うことを聞くからってソウゴときたら白ウォズにまで手を出していたでしょ。」
鳳蓮「それにタイムジャッカーのウールくん。
同僚の二人がアレ過ぎるブラック企業の過酷な労働さに漬け込んで手を出していたもの。
あの手腕こそまさに我が魔王じゃない!」
確かにソウゴは人たらしなところがあるが…そういえば他のレジェンドライダーたちも…
鳳蓮「ほら、貴女だって思い当たる節があるじゃない。このままではジオウがイケメン男子を手当たり次第貪ってしまうわ。」
京水「イケメン男子がいなくなればこの世は干物女とブサメンだらけの地獄と化すわ!まさにサイテーサイアクの魔王の所業よ!?」
なんかよくわからないがこのままだと悲惨な事態に陥るらしい。
だが俺にどうしろというんだ?
鳳蓮「ソウゴが浮気症なのは貴女が原因よ。ゲイツ!貴女には乙女としての自覚が足りないの!」
京水「まさにその通りね。いっつも芋臭いジャージ着てそんな色気のなさじゃソウゴが浮気に走るのも無理ないでしょ!」
ゲイツ「バカを言うな!これは2068年の最先端ファッションだぞ!」
そうだ、この2068年の最先端ファッションが芋臭いわけがない。
これが芋臭いというならウォズやスウォルツたちの服なんてまともに街中歩けないだろ。
京水「とにかくソウゴを最低最悪の魔王にさせないためにもやるべきことは唯一つ。」
鳳蓮「ゲイツ、もう一途な想いを寄せる乙女の時間は終わり。今こそ恋を成就させる女子ライダーに変身する時よ。」
ゲイツ「俺が女子…けどどうしたら…そもそも俺は…」
鳳蓮「Bruyant!おだまり!」
京水「女子なら腹を括りなさい!仁義見せなさいよ!」
そういって二人は俺を羽交い締めにすると無理やり身体を弄り回した。
その様子はまさに昭和ライダーにおける改造手術よろしく俺という人間の原型を奪っていった。
気づいた時にはすべてが変わっていた。今こそ新たなる誕生の瞬間だ。
鳳蓮「祝いなさい!新たなる女子ライダーの誕生を!」
京水「その名も明光院ゲイツ改め明光院ゲイ子。恋する素敵な女子ライダーの誕生よ!」
これが俺…いや…アタシ…
新たなる姿に変身俺…アタシは…とても鮮やかな姿へと変身を遂げていた。
ヘアメイクをばっちり決めて唇には真っ赤な口紅を染めて…
服装もいつものようなジャージじゃなくて白いフリルの清楚な服装だ。
自分で言うのもなんだがなんて愛らしい姿なんだ。
もうあんな芋臭いジャージなんて着られないわ。
ゲイ子「アタシ…綺麗になったのね…まるで生まれ変わったみたい…」
鳳蓮「そう、今の貴女はとっても綺麗。ウォズやウールくんになんて絶対負けないわ。」
京水「アンタはもう芋臭いジャージから卒業したの。これならソウゴだって見返してやれるわよ。」
そうね、今までこんな魅力に気付かなかったなんて…
ソウゴもきっと見直してくれるかもしれない。
ありがとう女子会のみんな!アタシ絶対に頑張る!この恋を必ず叶えてみせるんだから!
鳳蓮「これで一人の女子ライダーが恋の悩みを解決出来たわね。」
京水「けど恋に臆病な女子ライダーはまだたくさんいるはずよ。」
鳳蓮「そういった乙女のためにライダー女子会はこれからも頑張って活動していくの。」
京水「ライダー女子会は恋する乙女たちを応援するためにこれからも頑張っていくわね。」
「 「応援よろしく~!」 」
つ・づ・く・かも♥
これで終わりです。みんなもゲイツの恋が叶うように応援してね!
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