【異種族レビュアーズ】デミア・デュオデクテット「モーツァルトより愛をこめて」 (16)

地方都市の魔道士である吾輩は、長旅の末にようやくこの魔法都市に辿り着いた。

ここに来た理由は他でもない、大魔道士デミアの店を訪れるためだ。

あのレビュー記事が頒布されて以来、彼女のサキュバス店は巷を騒がせている。

特にエルフの若者がレビューしていた内容は衝撃的だった。

旅費を考慮しても最高レベルの魔道の講義を受けられるのは目から鱗だった。

研究分野こそ多少異なるとはいえ、その根底にある魔道には共通点も少なくない。

市内はどこもかしこも様々な種族で溢れ返っている。しかも男性の多い事と言ったらない。

そしてほとんど例外なく件のデコイを侍らせて歩いている。

やや無軌道な印象は残るが、政治に一切関与していない吾輩がそれ咎めても仕方あるまい。

「あのレビューが出回ってから観光客が大分増えたんですよ」

かくいう吾輩もデコイを受け取り、雑談しながら腕を組んで歩いている。

ふむ……なるほど、確かに噂に違わぬ素晴らしい佳人だ。

眩しいその肌色の面積の多さには、見ているこっちが気恥ずかしくなる。

とはいえそんな反応をしているのは吾輩くらいだ。

まあこの三日間で慣れるしかあるまい。

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   #  #  #

「従来の錬金法では生成物の収量が芳しくありませんが、この魔道をこのように応用すれば……」

吾輩は適当な宿屋を借りて彼女に早速講義をお願いした。

その知識は吾輩の想像以上だった。深遠なる叡智の奔流とでも形容すべきか。

なるほど、これは他のしゃちほこばった高位魔道士の寝惚けた講義を聞くよりもずっと有益である。

彼女は吾輩の理解度に合ったカリキュラムを即座に立ててくれた。

後はそれに沿って無理なく学習していけばいいのだ。

勉学に励んでいた遠い学生の頃に戻ったような、若々しい気分で授業を受ける事が出来た。

これほど知的好奇心を刺激された経験はかつてなかった。

惜しむらくは、デミア女史に教鞭を取り後進を導く意志が希薄な所だろうか。

一応優秀な弟子が数人いるとの事だが、研究の片手間に軽く教える程度だという。

限りある貴重な時間を、研究以外に浪費するのは勿体ないのだそうだ。

研究に没頭していた吾輩にもその理屈は良く分かる。

適性のある者に限ってその職に就いていない。

適性のないものに限ってその職で威張って恥を晒している。

世界とはそういうものだ。

   #  #  #

「そろそろ食事にしますか?」

彼女に言われて吾輩は気づかされた。

朝に魔法都市に到着してから授業を受け、早くも夕刻に差し掛かろうとしている。

授業が楽しくて、摂食をすっかり忘れていた。

「何か食べたいものってあります?」

情けない事に吾輩は何も思い浮かばなかった。

研究に明け暮れる独身男性の食生活は、質素を極めている。

この数年、面倒くさくてハムと青菜をパンで挟んだものしか食べていない。

食道楽という言葉とは全く無縁の世界に住んでいる吾輩に

彼女は子供の頃の思い出を色々と聞いてきた。

いくつかその質問に答えていると彼女は転移魔法を駆使して買い物を済ませた。

驚いた事に三日間の食事代も五千ゴールドの中に入っているという。

授業の復習をしながら待っていると、食欲を煽るような良い匂いが鼻をくすぐった。

彼女はテーブルにとうもろこしのスープと白身魚のムニエルと海鮮サラダの三品を運んできた。

久々にスプーンの重みを感じながら、スープを飲んでみる。

優しい旨味が一気に幸せを呼び込み、舌を綻ばせた。

不作法ながら食器に口を付けて一気にそれを飲み干した後、魚のムニエルをいただく。

ああ、これは幼少の頃によく食べた。漁村の出身だった吾輩には懐かしい味だった。

スパイスによる味付けも故郷のものだ。

海鮮のサラダを口に運んでいると長い事忘れていた味が舌の上で次々と蘇っていく。

久し振りに吾輩はまともな手料理を堪能した。

どうも彼女は吾輩の話から出身地を割り出し、更に思い出から好みまで分析して調理したらしい。

何と聡明な女性か! 彼女が妻であったなら離婚する男も居なくなるに違いない。

それから三日間、吾輩は彼女の講義を受け合間に美味しい手料理を食べて幸福の内に過ごした。

もうそれだけでもここに来た甲斐があったというものだ。

   #  #  #

「ねぇ、最後にイイコトしてみませんか?」

三日目、午前中の授業を受けた後の食事の席だった。

ここまで性的な干渉を全くしてこなかった彼女がいきなりこのような事を口にしてきたのだ。

元々授業が目当てであった吾輩は、既にこの店には満足していた。

だが彼女的にはやはりサキュバス店ならではの醍醐味も味わってほしいようだ。

「しかしだね、吾輩のつまらん子種なぞ何の研究材料にもならんよ」

オムレツを平らげた吾輩はフォークを宙でひらひらさせた。

デミア女史がサキュバス店を格安で開いている理由については

この三日間で何となく理解出来た。

デコイはあくまでデコイ、人間のように食べ物を消化は出来ない。

となると体内に入ったものはそのままか転移魔法でどこかしらに転送される訳だ。

つまり本体のデミア女史の下に転移先を指定した場合

無数の種族が徒に迸った個人情報を彼女は握る事になる。

彼女は労せずしてそれを秘密裏に調達し、多種族の全てを研究で知る事も可能という訳だ。

そしてノコギリ・焼きごて・鉄鎖を使う物騒な客がいたとしても

消えるのはデコイだけで本体にダメージはない。

しかも研究費用まで入るのだから、経営しない理由がないではないか。

まさに才色兼備たる彼女だからこそ出来る芸当という訳だ。

裏を返せば、吾輩のような地位も知名度も平々凡々な

地方都市の人間魔道士のものなど、ありふれていて研究対象にすらならないだろう。

「ご推察の通り。でもここは一応サキュバス店。
 何かしらご縁があっていらっしゃったんだから、ここは一つ出会いを大切にしましょう。
 普段と違う事をするのは、奇抜なアイデアの源になりますし」

デコイに果たして縁などあるのかとは思うものの、言っている事は筋が通っている。

「シャワー、浴びに行きましょう?」

結局吾輩は他の者たち同様に彼女を抱く事にした。

先に熱いシャワーで体を洗っていると扉が開いて彼女が入ってくる。

妖艶なるデミア女史の裸身は、血を滾らせた若者にとってはさぞかし御馳走に映る事だろう。

だが吾輩にとっては慎ましい愚息にやや血を通わせる程度だ。

この手の店を利用した事のない吾輩がどうしていいやら分からず直立していると

彼女はその豊乳を用いて、吾輩の体を洗い始めた。

体を泡と一緒に滑る彼女の手、押し付けられる彼女の乳房。

おお、女性が柔らかな全身を使って男の体を清めていく。

「なかなか元気になりませんね……」

風呂から上がった後、愚息のすまし顔を見て彼女はやや困惑していた。

確かにマジカルスライムをまぶしたその豊か過ぎる乳房で挟んでもらえて心地は良かった。

しかしとうの昔に枯れた身の上、なかなか愚息も思ったようにいかない。

そもそも女性に縁のない研究人生を送ってきた童貞の吾輩は

性欲に身を任す感覚すら忘れてしまっていた。

男として自信を無くしていた吾輩に対して、彼女は色々と語りかけてくれた。

決して劣等感を刺激させないその会話術に感心しながらも

やはり無性に恥ずかしくなってくる。

そうそう、子供の頃の話をしているうちに

吾輩は忘れかけていた記憶をふと思い出した。

母の頼みで隣村まで薬草を買いに行った帰りの事だ。

道脇に生い茂った草むらに隠れるようにしてしゃがみ込んでいる少女がいた。

歳は吾輩と同じくらいだったと思う。

苦しそうだったので声をかけようとしたら、むわっとする不快臭が鼻を襲った。

草の生え間から覗いた彼女の下半身は何も身に着けていなかった。

たくし上げられたスカートの下からは、細い脚と白く大きな尻が剥き出しになっている。

目を奪われているうちに彼女は苦悶の声を発しながら

尻から赤ん坊の腕くらいはある太さと長さの老廃物をひり出した。

吾輩の股間に訳も分からぬ熱い迸りを感じたのは、それが最初で最後だった。

「それです!」

彼女は指を鳴らして言った。

すると台所でなにやらごそごそした後に転移魔法を用いて、彼女と吾輩は野原の広がる市外に移った。

市内での性行為は禁じられているが、野外交渉でないと抜けない客もいるらしい。

市外なら、市長のお咎めもないという訳だ。

彼女は吾輩の目の前でスカートをめくり、その美臀を見せつけた。

「ちょっと恥ずかしいですが……んうぅっ……!」

ああ、今思い出してもあの感動の潮流は忘れられない!

彼女はあらかじめ体内に移したチョコレートゼリーを

吾輩の前で尻からムリムリと出してみせたのだ。

顔を真っ赤にして恥じらいながらもいきみ、太々と長い擬似老廃物を

排泄する様を見て、吾輩は下腹に熱を覚えた。

見るとあの慎ましい愚息が少年の頃のように雄々しく反り返り

ローブを突き破らんほどになっているではないか!

ああ! うんこ、うんこ、うんこ!

吾輩は熱にうなされたように快哉を叫んだ。

うんこ、うんこ、うんこ!

この世界にこれほど甘美な言葉があろうか!

吾輩はたまらずローブをまくり上げ、むず痒い箇所を右手で何度も慰めた。

数十年ものの迸りは彼女の大きな白臀に降り注ぎ、その蜜肌を熱く焦がした。

無論、彼女の愛しい生成物にもたっぷりと。

涙ぐむほどの快感! うんこだ! そう、うんこだ!

ああ、何と恐ろしい……このような素晴らしい経験をする前に朽ち果てようとしていたとは!

「ああ、うんこだっ! うんこだっ! ハハハ!
 うんこが出たがっているっ! ハハハハハ!」

吾輩は残りの時間を全て使って、彼女に色々尻から出してもらった。

芳しい菊花を舐めて甘味を味わっていると彼女は仰向けになった吾輩の顔に跨り

クリーム状のチョコレートを大きな尻からひり出す。

白尻が顔の上で何度も円を描きながら動き、吾輩の顔に

甘ったるく重いとぐろをたちどころに作り上げた。

もう顔中チョコまみれになりながら、私は夢中で迸らせた。

彼女は「変態っ? 変態っ?」と優しく罵倒しながら

その尻を顔に押しつけて前後に動き、ひり出したチョコを吾輩の顔にまんべんなく塗りつけた。

童心に返ったかのように満面の笑みを浮かべながらまたも迸った吾輩は

最後にそのチョコを互いの体に塗り合って楽しんだ。

「じゃあ、また来てね」

夢のような三日間を与えてくれた彼女に吾輩は別れを告げた。

星の瞬く夜の下ではチョコレートの匂いが漂っている。

彼女の消えていく様を見つめながら、吾輩は研究が落ち着いた後にまたここを訪れる決意をした。

そして今度は心行くまで彼女と遊び尽くすのだ。

以上です。デミア嬢がエロ可愛すぎたのでSS書いてみました。

修正前
>>11
彼女は「変態っ? 変態っ?」と優しく罵倒しながら

修正後
>>11
彼女は「変態っ? 変態っ?」と優しく罵倒しながら

>>11
彼女は「変態っ? 変態っ?」と優しく罵倒しながら



彼女は「変態っ♪ 変態っ♪」と優しく罵倒しながら

に修正

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