「お花見」【ラブライブ!ss】 (18)

※ss初心者ですがよろしくお願いします

ガラガラ
穂乃花「ごめん!待たせちゃって」

ことり「おはよう。穂乃花ちゃん」

海末 「穂乃花、さては昨日夜更かしでもしたんですか?」

穂乃花「いやあ…そんなことは」

海末 「図星ですね…寝不足ですって顔に書いてありますよ」

穂乃花「えへへ...」

海末 「はあ...これからは気をつけてくださいね」

ことり「ふふっ、じゃ行こっか」


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穂乃花「わあー!きれい!」

海末「壮観ですね」

ことり「ほんとに綺麗だね」

穂乃花「桜ってなんのために咲いてるんだろうね」

ことり「えっ?」

穂乃花「もしかしたら『私たちに見てほしい』って満開に咲いてるのかな」

海末「そうかもしれませんね」

海末「どの辺に座りましょうか」

ことり「結構混んでるね...あっ、あっちの方すいてるかも」

穂乃花「向こうに空いたベンチあったよ!」ダッ

海末「待ってください、穂乃花!」



穂乃花「わたしいいもの持ってきたんだ」

海未「気になりますね」

穂乃花「おまんじゅうだよ!ほら、じゃん!」

ことり「わたしも実はお弁当作ってきたんだ」

穂乃花「わあ、きれい!おいしそう!」

ことり「えへへ、そうかな」

ことり「穂乃花ちゃん、ウェットティッシュあるよ」

穂乃花「ありがと、ことりちゃん」

海末「昔を思い出しますね」

穂乃花「え?」

海末「幼稚園の頃、この公園で。一緒にお弁当を囲んだじゃないですか」

穂乃花「んー」

ことり「懐かしいね。川岸の大きな木のそばで鬼ごっことかしたっけ」

海末「穂乃花の足が速くってなかなか捕まらずにいると、向こうから寄ってきたりして」

ことり「私も途中で疲れちゃって『穂乃花ちゃん止まって』って言ったりね」

海末「ふふっ」

穂乃花「そんなに速かったかな、私」

海末「そうですよ」

ことり「私なんか全然捕まえられなかったなあ」

穂乃花「そうだ!」

穂乃花「今からかくれんぼしようよ、みんなで!」

海末「今からですか?」

穂乃花「久しぶりにさ!」

海末「...」

穂乃果「そうと決まれば...最初はグー、じゃんけん...って出してよ二人とも!」

海末「私が鬼ですか...」

穂乃果「10秒だよ!」

海末「...じゃあいきますよ、1、2、3...」

穂乃果(どこに隠れよう)

穂乃果(ことりちゃんは道沿いの茂みのほう行っちゃったし...)

穂乃果(川のほうへ行ってみよう)タタッ

穂乃花(相変わらず大きな木だなぁ...)

海末(ここなら...大丈夫かも!)サッ


「あの…」


穂乃花「え...?」


「どいたほうがいいでしょうか?」


穂乃花(...海末...ちゃん...?)

穂乃花「え?なんで...小さくなって」

幼海末「すみません、それでは」ダッ

穂乃花「ちょっと待って!」

穂乃花(海末ちゃんだ...)


「ことりちゃん、みーつけた!」

「えへへ、見つかっちゃった」


穂乃花「わたし...?」

-街中-
穂乃花(だめだ...落ち着かないと)

穂乃花(どういうこと?公園にいた子たち、小さい頃の私たちにそっくりだった。それに木の裏に隠れてたのも...)

穂乃花(走って行っちゃった時落としたハンカチ、拾ってきちゃったけど)

テクテク
穂乃花(街の風景ってそんなに変わらないなぁ)

穂乃花(いけない、どうやって帰るのか考えなくちゃ)

穂乃花(家に行ってみようかな?でもお父さんもお母さんも私のこと分からないか...)

穂乃花(警察の人?でもなんて説明すれば...)

穂乃花(どうすればいいんだろ...)


穂乃花(…赤信号か)ピタッ

穂乃花(...あれ?向かいにいる子って)

タタッ
穂乃花「おーい!」

幼海末「!」

穂乃花「さっき、公園にいたよね。聞きたいことがあるんだけど...」

幼海末「えっと、あの...」

穂乃花「あっ、ごめんごめん。何でもない」

穂乃花「もしかしてこのハンカチ、あなたのじゃない?」

幼海末「あっ、ありがとうございます」

穂乃花「いいよ。良かった」バイバイ



幼海末「...あの!」

穂乃花「そっか。はぐれちゃったんだ」

幼海末「はい。お姉さんに遭ったあの後、見つからないようにって、つい公園の外まで出て隠れてたんです」

幼海末「声がしなくなったから戻ってみたら、友達がいなくなってて...」

幼海末「焦って街中を走ってまわったんです。そしたら迷子になっちゃって...」

穂乃花「大丈夫!」

幼海末「...え?」

穂乃花「お姉ちゃんが一緒に探してあげる」

穂乃花「だから元気出して。泣いちゃダメだよ」

幼海末「...どうして分かったんですか」

穂乃花「目が赤かったから。そうだ、名前はなんて言うの?」

幼海末「海末です」

穂乃花「海末ちゃんかぁ。良い名前だね」

テクテク
幼海末「...それじゃあ、お姉さんもお友達とはぐれてしまったんですか?」

穂乃花「まあね。桜がきれいだから見に行こうーって」

穂乃花「そしたら...まあいろいろあってね」

穂乃花「海末ちゃんは今いくつなの?」

幼海末「6歳です」

穂乃花「そっか。じゃあ今度小学校?」

幼海末「そうです」

穂乃花「...心配なことでもあるの?」

幼海末「いえ、怖いというか、何というか...」

穂乃花「大丈夫だよ。どんなことがあっても友達がいれば」

幼海末「そうですか」

穂乃花「そうだよ」

(結局私の家に来ちゃったな...)

幼海末「ここって...」

穂乃花「ちょっと休もうか。古そうなお店だけど...入ってみる?」

穂乃花(ちょっと強引だけど)


ガラガラ

幼穂乃花「わっ!海末ちゃん!よかった!」

幼ことり「心配したよ!」

幼海末「穂乃花...ことり…」

幼穂乃花「海末ちゃんがいなくなって、あちこち探したんだけど見つからなくって」

幼穂乃花「お母さんに言おうと思って一旦家に帰ったんだ」

幼海末「そうだったんですか...」

幼海末「お姉さん...わたし」クルッ


幼海末「お姉さん...?」

-公園-

穂乃花「この桜の木が原因なら...」

穂乃花「またここに隠れれば」サッ

穂乃花「...ダメだよね」

穂乃花(ここにいてもしかたないか...)


海末「穂乃花。見つけました」

穂乃花「え?」


ことり「穂乃花ちゃん!どこに隠れてたの?」

海末「あの桜の木の裏です」

ことり「そっか~。なかなか見つからなかったよ」

海末「さて、もうそろそろ帰りますか。時間も時間ですし」

海末「穂乃花、どうかしましたか?」

穂乃花「いや、別に…なんでもない」

海末「明日は雨が降りそうですけど、屋上練習できますかね...」

ことり「そうだね、どうなるかな...」

穂乃花「...今日は疲れた」

ことり「今日は暑いくらいだったもんね~」

海末「あっ、穂乃花」

穂乃花「なに?」

海末「肩に花びらがついてますよ、ほら」

穂乃花「...ほんとだ」

穂乃花「ありがと、海末ちゃん」

以上です。ありがとうございました。

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