凛「あまり大人をからかうもんじゃないよ」

リン「あなたもまだ子供でしょうに…いいでしょう、ではお試しにひとつ…」ｼｭッ


ﾎﾞッ


凛「な…」

巨大リン「これで信じてもらえました？」

凛「ふ、ふーん…結構面白そうじゃん」

リン「ではお買い上げありがとうございます」

凛「え、まだお金…」

リン「もういただきました、あなたの寿命1年を」

凛「・・・・・」

～凛の自室～

凛「う～ん…」

凛「よく考えたらあれトリックの可能性あるんだよね…」

凛「ま、マッチひと箱くらいならいいか」



凛「ちょっとやってみよう」ｼｭッ


ﾎﾞッ


凛「・・・・・」ﾑﾝﾑﾝ

凛大好きP「凛、愛してる」ﾄﾞﾔｧ

凛「！？」ﾋﾞｸﾝ


凛「ほ、ホントに出た…」

凛大好きP「凛…」

凛「プロデューサー…」



ﾌｰﾝ…

～翌日 事務所～

凛「ふぅ…」ﾂﾔﾂﾔ

卯月「凛ちゃん？今日はご機嫌ですね」

凛「そう見える？」

卯月「何かあったんですか？」

凛「…別に？」


ｶﾞﾁｬ


P「おはよう」

卯月「あ、プロデューサーさん、おはようございます！」

凛「おはよ、プロデューサー」

卯月「あれ？」

凛「どしたの卯月？」

卯月「いや、いつもの凛ちゃんと違うなーって」

凛「どこが？」

卯月「いつもだったらプロデューサーさんにグイグイ詰めていくのに…」

凛「そんなのプロデューサーに迷惑でしょ」

卯月「凛ちゃんがまともなこと言ってる！？」

まゆ「あ、Pさぁん、おはようございますぅ」

P「お、おはよう…」


卯月「ほら、いつもはあんな風に…」

凛「私ってそんな風に見られてたんだ…」

卯月「あ、ごめんなさい」

凛「いや、いいよ」

凛「ほらほらまゆ、そんなにひっついたらプロデューサーも困ってるでしょ」ｸﾞｲ

まゆ「おやぁ？今日の凛ちゃんはどうかしたんですかぁ？」

凛「何が？」

まゆ「いつもだったら抜け駆けは許さないよとか言って張り合うじゃないですかぁ」

凛「気づいたんだよ、現実のプロデューサーにアレしようとする愚かさにね」

まゆ「？」

まゆ「あの凛ちゃん、何か様子がおかしかった…」

まゆ「一体何を」




リン「何故でしょうね」

まゆ「！？」ﾋﾞｸッ

まゆ「見かけない子ですねぇ」

まゆ「というか、その机の下はまゆの特等席なんですけどぉ？」

リン「これは失礼…よいしょっと」ｽﾄﾝ


リン「誰でも自分のセーフティーゾーンを作りたがるもの、人は安心できる場所を常に求めているのですね」

まゆ「・・・・・」

リン「はじめまして。私マッチ売りのリンと申します」

まゆ「いけ好かない名前ですねぇ」

リン「火をつけている間に思ったこと」

リン「つまり妄想が現実になる妄想マッチです」

リン「妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ」

まゆ「妄想…」

まゆ（まさか凛ちゃんもこれで…）

まゆ「いくらですかぁ？」

リン「お代はいただきません、寿命1年と交換です」

まゆ「安いのか高いのか判別しかねますねぇ」

リン「それでは、お買い上げありがとうございました」

～まゆの部屋～

まゆ「つい勢いで買ってしまいましたが、本当に効果あるんですかねぇ？」

まゆ「まぁ折角だから一本」ｼｭッ



ﾎﾞッ



まゆ大好きＰ「まゆ、愛してる」

まゆ「！」ﾋﾞｸﾝ

まゆ「成程、凛ちゃんもこれを…」

まゆ「妄想マッチ、本物のようですねぇ」

まゆ「しかしまだまだ甘いですねぇ」

まゆ「まゆは更に上をいきますよぉ」

まゆ「究極のP愛、それは…」

P（まゆ）「まゆ自身がPとなり！」

まゆ（幻）「うふふ…」

P（まゆ）「理想のPさんになりきってまゆを愛でる！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

P（まゆ）「これが究極のP愛！」

P（まゆ）「こんなこと凛ちゃんでは思いつかないでしょう、うふふふふふ…」

リン「・・・ふぅ」

リン「愛の形は人それぞれですね」

クラゲ「じゃあリンちゃんは恋したことあるの？」

リン「あるように見えます？」

クラゲ「う～ん…微妙」

リン「クラゲさんは恋多そうですよ」

クラゲ「ハハハ…まぁね」

リン「褒めてませんけどね」

～数日後～

乃々「最近まゆさん見ないですね…」

輝子「フヒ…何か新しい幸せを見つけたとかなんとか言ってたぞ…」

乃々「そうですか…アンダーザデスクも解散ですかね」



乃々「あ、私仕事行ってきますね」

輝子「フヒ…頑張れよ」

輝子「さて…」ｺﾞｿｺﾞｿ

キノコ「・・・・・」

輝子「フヒ…今日も可愛いな」


輝子「こいつらも親友みたいに喋れればいいんだけどな…」



リン「どこのキ〇ピオですか」

輝子「！？」

輝子「だ、誰だオマエは…」

リン「初めまして、マッチ売りのリンと申します」」

輝子「ま、マッチ？」

リン「火がついている間に思った事…」

リン「つまり妄想が現実になる妄想マッチです」

リン「妄想は少々過大表現ですが、レトロ調でオシャレですよ」

輝子「妄想が…現実に…」

リン「お代は寿命1年分です、それでは…」ﾌッ


輝子「消えた…」


輝子「私は…」


輝子「キノコ達全員と…話したいな…」ｼｭッ



ﾎﾞッ

キノコ「ショーコちゃん！」

輝子「！」

キノコ「やっと声が届いたね！」

輝子「まさかこんな日が来るとは…」


輝子「妄想マッチ…凄いな」

～翌日～

ｿﾚﾃﾞﾈｰ

輝子「うんうん、やっぱキノコと話せるって最高だな！」

ｶﾞﾁｬ

P「おはよー…」ﾌﾗﾌﾗ

輝子「よお親友、どうした？そんなにゲッソリして」

P「ああ、実は実家からマツタケが送られてきてな…」

輝子「おお…凄いな」

P「それ食おうとしたらヤメテ―って声が聞こえて…」

P「食べたらギャーって叫び声が聞こえてな…」


P「夢にまでキノコに襲われて眠れなかったんだ…」

輝子「え…」

輝子「どうなってるんだ…まさか世界中のキノコが言葉を？」

P「どうした？」

輝子「な、なんでもないぞ…」


ｼｮｰｺﾁｬｰﾝ



輝子「・・・・・」

輝子「まさか…な」

～だが数日後～

ニュースキャスター『日本がキノコの侵略を受けています！』


キノコ隊長「キノコに人権をー！」

キノコ副隊長「キノコに政権をー！」


P「た、大変な世の中になったな…」

輝子「・・・・・」

輝子（そして瞬く間に、キノコは日本を占拠した）

輝子「町中キノコの苗床でいっぱいだ…フヒ」


輝子「そして私は…」



従者キノコ「姫、お食事ができました」

輝子「フヒ…今行く」

輝子（今私はこいつらに姫として担がれている）

輝子（アイドルとP以外の人間はみんなキノコに寄生されて奴隷と化している）


従者キノコ「姫、次はどうされますか？」

輝子「そうだなぁ…アメリカでも攻めてみるか？」

キノコ隊長「かしこまりました」

輝子「フヒヒ…みんな友達だぁ…」



輝子「ヒャッハー！」



ﾋｬｯﾊｰ!