【かくしごと】可久士「姫がとんでもないものを持っていた」 (24)

~後藤家~

姫「お父さん、お風呂空いたよ」

可久士「ああ、それじゃお父さんも入ってこようかな」


バタン


可久士「さて…ん?」

可久士「全く姫のやつ、こんなに脱ぎ散らかして…」ガサガサ

可久士「ん?これは…」

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可久士(俺はこの時、とんでもないものを見つけてしまった)

可久士「ひ、姫…」


可久士(ま、まさか姫が…)


可久士(こんな大人っぽいパンツを持っているなんて…)

~翌朝~

可久士「ハァ…」ズーン

姫「お父さん?どうしたの?」

可久士「いや、何でもないよ姫」

姫「そう?私学校行くね」

可久士「あ、ああ、気を付けてな」

姫「うん、行ってきます」タタタ…



可久士「姫…」

~仕事場~

可久士「ハァ…」

志治「先生?どうしたんですか?」

羅砂「なんか今日ずっと上の空だよ~」


芥子「姫ちゃんと何かあったんじゃないですか?」

亜美「あっ馬鹿!」

可久士「うわあああああああああ!!!!!ひめええええええええええええ!!!!!」ガクガクブルブル

亜美「ほら言わんこっちゃない!」

芥子「す、すみません…」

羅砂「姫ちゃんと喧嘩でもしたの?」

可久士「なぁ、わかるか?」

志治「あ、普通に言うんですね」

可久士「娘がエロい下着を持っている事を知った親の気持ちを!」

4人「は?」

志治「なるほどなるほど、そういう事が…」

芥子「一応聞きますけど、先生が買ったわけじゃないんですよね?」

可久士「当たり前だ!俺が姫にそんなもん買う訳ないだろ!」


可久士「できれば高校まで白で通してもらいたいもんだ…」

亜美「それはそれでキモイです」

羅砂「でも姫ちゃんも女の子なんだし、そういうのに興味があってもおかしくないんじゃない?」

可久士「何?君らはあんな布1枚にそんな拘りがあるというのか?」

亜美「それセクハラですよ」

可久士「す、すみません…」


羅砂(そういえば今日派手なのはいてきちゃったな~)

亜美(未だに縞パンなんて言えない…)

十丸院「もう!そんなに気になるなら聞けばいいじゃないですか!」

可久士「何?」

十丸院「こんな大胆な下着パパは認めませんよーってね!」

十丸院「まぁ僕は褐色な女の人が白パンでも全然イケ…」


バキィ!


十丸院「ぐはぁっ!?」ドサッ

十丸院「な、何で…」

可久士「テメェ、姫を何だと思ってやがる…」

可久士「もし聞いて今度から洗濯物別ねとか言われたらどーする!?」

可久士「それは娘の反抗を示す合図なんだぞ!」

十丸院「そんな大げさな…」

志治「まぁ、確かに同じ空間にいて距離置かれるのはちょっと堪えますよね」


・2人で車乗って後部座席に座る

・4人掛けのテーブルで向かい合って座らない

・自分が入った後の風呂に入りたがらない


可久士「だろ!ああ…そう考えたら気になってきた…」ワナワナ

可久士「帰ったら聞いてみるか…いやでもなぁ…」

亜美「結局ハッキリしないんかい」

~後藤家~

姫「ただいまー」

姫「ってまだお父さん帰ってきてないよね」


タタタ…


奈留「姫ちゃーん!」

姫「あ!千田ちゃん!こんにちは」

姫「何かあったの?」

奈留「いや、恥ずかしい話なんだけどね…」

奈留「この間姫ちゃんちで夜中パーティーやったじゃん?」

姫「うん」

奈留「その時お風呂借りたじゃない?その時に…」


奈留「パンツ忘れちゃったみたいでさ…」

姫「ああ、それなら私が預かってるよ」

奈留「あ~よかった」

姫「はいどうぞ」

奈留「ありがとう~なんか汗かいちゃった、ちょっとシャワー借りていい?」

姫「うん、お父さんまだ帰ってこないしいいよ」

奈留「それじゃお言葉に甘えて」

~風呂場~

奈留「~♪」

姫「ここにタオル置いとくね」

奈留「ありがと」

姫「それにしてもこんなに派手なパンツなんて…これもアイドルのたしなみなの?」

奈留「アイドルは見えない所にもこだわりを見せないとね」

姫「そういうもんなのかなぁ…」

姫「あ!牛乳切らしてたんだった、ちょっと買ってくるね!」

奈留「行ってらっしゃ~い」






可久士「気になって早く帰ってきてしまった…」

可久士「姫にあのパンツについて問いたださないと…」

可久士「ああでも嫌われたらどうしよう…」

可久士「姫ー?帰ったぞー!」

シーン…

可久士「あれ?まだ帰ってないのか?」


シャアア…


可久士「こんな早くに風呂?掃除でもしてるのかな?」

ガチャ

可久士「姫ー?」


奈留(全裸)「ふー!いいお湯だった…って」


可久士「・・・・・」

奈留「・・・・・」

姫「ただいまー」


イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアア


スパーン


姫「!?」


奈留「ハァハァ…」

姫「千田ちゃん?どうしたの?」

奈留「ゴメン姫ちゃん!今日はもう帰るから!お父さんに付き合うならアイドル引退後ねって言っといて!」


姫「え?」

~その夜~

姫「もう、お父さんったらあわてんぼうなんだから」

可久士「ハハ、面目ない…いてて…」

姫「でも許してくれたみたいだからよかったね」

可久士「そ、そうだな…」

姫「私もいつか千田ちゃんみたいなのはくのかなぁ?」

可久士「姫は姫の好きなのでいいんだぞ?」

姫「…うん、そうだね」

可久士(いつか姫も、俺のすることを嫌がるんだろうか…)


可久士(その時までは、姫をめいっぱい可愛がってやるとするか…)


可久士(ま、あの爺さんが送ってきたパンツは履かせないけどな!)


~おわり~

以上になります

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