【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」 (983)

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....Pさん)」

幸子「....」

幸子「(最近ボクの現場に全然着いてきてくれません)」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1589973642

幸子「(それどころか、あまりお話もできていませんし....)」

幸子「....」

幸子「(こんなにカワイイボクが目の前にいるのにどうして仕事に集中できるんでしょうか!!!)」

幸子「(どうかしていますよ!まったく!)」

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「....」

幸子「(....仕方ないですねえ)」

幸子「(シャイで恥ずかしがり屋のPさんのために)」

幸子「(ボクの方から構ってあげることにしましょう!)」

幸子「(そもそも)」

幸子「(Pさんの方から担当アイドルであるボクに手を出すことはできませんからね!)」

幸子「(ここはボクが一肌脱ぐとしましょう!)」フフーン

何をする? >>4

靴下を脱ぐ

幸子「(さて....)」

幸子「....」ヌギ

幸子「....」ヌギ

幸子「(....まずは手始めにこの靴下を)」クンクン

幸子「(....カワイイ香りですね)」ニッコリ

幸子「(これを....)」

どうする? >>6

小銭を詰めてブラックジャックにする

幸子「(小銭を詰めてブラックジャックにしましょう!)」

幸子「(小銭小銭♪)」ガサゴソ

スッカラカン

幸子「(ちょ、ちょっとこれじゃ足りませんね....)」

幸子「(....でも靴下をブラックジャックにできないとPさんに構ってあげることが出来ません!)」

幸子「(こうなったら、誰かに小銭を貸してもらわないと....)」

幸子「(でも誰に借りたら....)」

誰に借りる? >>9

ありす

ガチャリ

ありす「お疲れ様です」

幸子「あ、ありすさん」

ありす「?」

ありす「なんですか?幸子さん」

幸子「お金を貸してくれませんか?」

ありす「え゛っ!?」

幸子「お金を貸してほしいんです!」フフーン

ありす「....」

ありす「....あの」

ありす「アイドル同士でそういうのはよくないと思います」

幸子「え?」

ありす「私も幸子さんもまだ未成年なんです」

ありす「お金の貸し借りという時点であまり褒められたものではありませんが」

ありす「せめて自分で責任のとれる立場になってからそういうことはすべきです」

幸子「あ、はい....すみません....」シュン

ありす「....」

ありす「....はぁ」

ありす「一応事情だけ、教えてもらえますか?」

幸子「....」

幸子「靴下に小銭を詰めてブラックジャックにしようかと....」

ありす「....」

ありす「....」

ありす「....?」

ありす「あの、もう一度説明してもらってもいいですか?」

幸子「靴下に小銭を詰めてブラックジャックにしようかと....」

ありす「....」

ありす「ブラックジャックとは、あのトランプゲームのことですか?」

幸子「違います」

ありす「え?違うんですか?」

ありす「それじゃあ、漫画の神様が描いた医療漫画の金字塔的作品のことですか?」

幸子「違います」

ありす「????」

幸子「ブラックジャックというのは」

幸子「円筒形の布にコインを詰めて、棒状にした棍棒の一種です!」

ありす「なるほど....」ポチポチ

幸子「今回はこの、ボクの靴下に小銭を詰めようかと思っていまして」

ありす「こんなものがあるんですね....」ポチポチ

ありす「....」

ありす「?」

ありす「....えーっと」

ありす「これを作るのに小銭が必要なのは分かりました」

幸子「じゃあ!」

ありす「それで、これは何に使うんですか?」

幸子「Pさんに使います!」ビシッ

ありす「Pさんに使う!?」

ありす「これ棍棒ですよね!?」

幸子「?」

幸子「はい!」

ありす「」

ありす「棍棒をPさんに使うってまさか....!?」

幸子「その通りです!」ニッコリ

ありす「(おおおお落ち着かないと....)」

ありす「(今幸子さんを刺激したら、何をするかわかりません!)」

ありす「さ、幸子さん、なぜそのようなことを....?」

幸子「Pさんが最近忙しそうだからです!」

ありす「(忙しそうだから楽にしてあげようと!?)」

ありす「ら、楽にする方向性間違ってませんか....?」

幸子「楽に....?」

幸子「ボクはただ、Pさんに構ってあげようかと思っただけで」

ありす「(構う=暴行なんですか!?)」

ありす「(幸子さん、いつからそんな半グレのような思考に....)」

ありす「....」

ありす「....幸子さん、もう一度よく考えてみましょう」

幸子「考える....」

幸子「(ありすさん、もしかして)」

幸子「(Pさんに構ってあげる他のいい作戦でもあるんでしょうか!)」

ありす「一度深呼吸をして、少し休憩しましょう」

幸子「は、はぁ....」

幸子「すー」

幸子「はー」

ありす「落ち着きましたか」

幸子「落ち着くも何もボクは最初から十分に落ち着いていますけど」

ありす「....座りましょうか」

幸子「?」

幸子「....」ポス

ありす「....」ポス

ありす「....」ジー

ありす「....Pさんにも、家族がいます」

ありす「ご両親、ご兄弟、恋人、はわかりませんが....」

ありす「それに、血のつながりはありませんが」

ありす「この事務所の皆さんだって、Pさんのことを大切に思っているはずです」

幸子「そうですね」

ありす「....」

幸子「....つまり」

幸子「家族も巻き込むということですか?」

ありす「全然違いますよ!!!」

ありす「私の話聞いてました!?」

ありす「幸子さんは心が痛まないんですか!?」

幸子「....」

幸子「どうして心が痛むんですか?」ニッコリ

ありす「(そんな....)」

ありす「(幸子さんの心はもう完全に....)」

幸子「むしろボクが直々に構ってあげるんです!」

幸子「感謝して欲しいくらいですよ!」

ありす「(壊れてしまっている....)」

ありす「....」ブルッ

ありす「....早く、呼ばないと」ブルブル

幸子「?」

幸子「急にスマホを取り出してどうしたんですか?」

幸子「ボクの写真でも撮ります?」

ありす「早く....早く....」ブルブル

ズルッ

ありす「あっ!」

カシャン

シュー

コツン

幸子「....」ジー

ありす「」

幸子「....」

幸子「....落としましたよ」ニコ

ありす「」チョロチョロ

幸子「大丈夫ですか?」

ありす「すみません....すみません....」ガクガク

幸子「?」チラ

幸子「一体どう110番!?」

ありす「(終わった....)」

幸子「ちょ、ちょっとありすさん!どうして警察に電話をかけようとしているんですか!?」

ありす「....」ガクガク

ありす「っ....」ゴクリ

ありす「(こうなったら最期くらい....)」

幸子「ありすさん?」

ありす「さ、幸子さんっ!」

幸子「はい!?」

ありす「人を殺めるのは、間違っています!」バーン

幸子「へ?」

幸子「というわけなんですよ」

ありす「」

幸子「誤解を招くような言い方をしてしまって、すみません」

ありす「....本っ当ですよ!」

ありす「大体なんなんですか!」

ありす「なぜPさんに構うために、棍棒を作るという発想に至るんですか!!!」

ありす「それを作ったところで、どう使うつもりだったんですか!!!!!」バンバン

幸子「そ、それは....」

どう使う? >>26

肩たたき

幸子「そんなの決まってるじゃないですか」

幸子「叩くんですよ!」

ありす「やっぱり暴力しか頭にない半グレかサイコパスだったんですね!」

幸子「肩を叩くんです!」フフーン

ありす「か、肩....?」

幸子「ええ、Pさんに構ってあげたいのはやまやまですが今はお仕事中ですからね」

幸子「肩たたきくらいならPさんの負担にもなりませんし」

幸子「日頃の疲れも癒せるかもしれません!」

ありす「....」

ありす「....どうぞ」

ありす「私の10円玉貯金です」

幸子「ありすさん!」

ありす「用が済んだらすぐに返してください」

幸子「もちろんですよ!大切に使わせてもらいます!」

ありす「....」

ありす「....が、頑張ってください」

幸子「!」

ありす「それでは私はレッスンがあるので」タッ

幸子「ありがとうございます!」ペコ

幸子「さて....」ジャラ

幸子「....」ジャラジャラ

幸子「....」ジャララ

幸子「....」ジャランラ

幸子「....」ジャミラ

幸子「....」ジャコビ

幸子「んっ....」ギュッ

幸子「できました!ブラックジャック!」ババーン

幸子「よいしょ」ズル

幸子「よいしょ」ズル

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」ジー

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「....Pーさん!」

P「ん?」

幸子「肩たたきしてあげます!」フフーン

P「どうしたんだ突然?」

幸子「まあまあ、遠慮しないでください」

P「....」

P「せっかくだし、やってもらおうかな」

幸子「さすがですPさん、これの価値を誰よりも分かっていますね!」

幸子「ボクの肩たたきなんて超プレミアものですよ!」

P「確かになぁ、ファンなら金を払ってでもしてもらいたいだろうな」

幸子「そうですそうです!」

幸子「(あれ、ファンならって、Pさん自身はボクのファンじゃないってことでしょうか)」

P「幸子ー?」

幸子「あぁすみません!それじゃあ行きますよ!」

P「よろしくー」

幸子「せーの!」ブン

ミシッ

P「ん゛き゛っ゛」

幸子「どんどん行きますよ!」ブン

P「ちょっと幸子!タンマっ!」

メキメキッ

P「っ゛っ゛っ゛」

P「ヤバい!幸子!これダメなやつ!」

幸子「まだまだ!」ブン

P「や

グシャァ

P「」

ちひろ「もうこんなことしたらダメですよ!」

幸子「すみません....」ショボン

P「ちひろさん、そのくらいで」

P「幸子も悪気があったわけじゃないんです」

ちひろ「そういう問題じゃありませんよ....」

ちひろ「鎖骨も肩甲骨もグシャグシャで外科手術が必要なレベルだったんですよ?」

ちひろ「骨が粉砕されていたせいで、肩の位置がおへその高さくらいまで落ちてたじゃないですか!」

P「肩を落とすってああいうことなんですね」アハハ

ちひろ「スタドリを飲まなかったらどうなっていたか....」

P「俺はこの通り!元気になりましたから!」グルングルン

ちひろ「もう....スタドリ代は来月のお給料から天引きですからね!」

P「はいはい」

ちひろ「幸子ちゃんも気を付けてください」

ちひろ「Pさんが防御力に極振りしてなかったら」

ちひろ「スタドリがあっても、肩の位置は乳頭の高さくらいまでしか戻らなかったかもしれないんですよ?」

幸子「はい....」ショボン

P「ちひろさん、後は俺から言っときますから」

ちひろ「....」

幸子「すみませんでした....」ペコ

P「いやいや、別にいいんだよ」

幸子「でも、Pさんが痛い思いを....」

P「アイドルの全てを受け止めるのが俺の仕事だ」

P「それに」

P「幸子が俺を思ってしてくれたこと」

P「確かに、身体は少しだけ痛かったけど」

P「逆に心は元気になったよ」ナデナデ

幸子「Pさん....////」

P「あ、でも、今度肩たたきするときは普通のでいいからな」クスリ

幸子「そうします!」

幸子「....」

幸子「(ボクとしたことが、失敗してしまいました....)」

幸子「(Pさんに構ってあげるということばかり考えていたせいで)」

幸子「(周りが見えなくなっていたのかもしれません....)」

幸子「....」

幸子「(....でも!)」

幸子「(ここで止まっても仕方ありません!)」

幸子「(今回の失敗を活かして)」

幸子「(次の成功に繋げましょう!!!)」バーン

2日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....昨日は失敗してしまって)」

幸子「(Pさんにも迷惑をかけてしまいました....)」

幸子「....」

幸子「(....つまり)」

幸子「(昨日の借りを今日返します!)」

幸子「(待っててくださいPさん!)」バーン

P「....!」ゾク

何をする? >>50

(輿水だけに)腰を揉む

幸子「(昨日は肩を叩いて失敗しましたから)」

幸子「(今日は腰を揉みましょう!)」

幸子「....」

楓「輿水だけに腰を揉む、ふふ」

幸子「!?」

幸子「楓さん!突然現れたと思ったら思考を読まないでください!」

楓「この辺りからギャグの波動を感じたので」

楓「仕事を早く切り上げて、急いで帰ってきたんです」

幸子「そんなことしなくていいんですよ....」

楓「それで、幸子ちゃんはプロデューサーの腰を揉むんですよね?」

幸子「そうするつもりですけど」

楓「でもあれを見てください」

幸子「?」

P「....」カタカタ

楓「今のプロデューサー、座っています」

幸子「ハッ!?」

幸子「これじゃあ腰が揉めません!」

楓「腰が揉めない幸子ちゃんは」

楓「プロデューサーの座っている椅子にシット」

楓「してしまいますね♪」ウフフ

幸子「....」

どうする? >>53

加蓮直伝の幽体離脱からユッコ直伝のサイキックで揉む

幸子「....こうなったら」

幸子「あの技を使うしかありませんね....」

楓「あの技....?」

幸子「....」スタスタ

幸子「....」ゴロン

楓「幸子ちゃん、どうして横になるんですか?」

幸子「楓さん、ボクの身体を見張っていてください」

楓「身体を?」

幸子「....」

幸子「....あれは、数日前のこと」

楓「回想シーンですか」

楓「シーンと聞いておきます」

~数日前~

小梅『あ、加蓮さん』

幸子『?』

幸子『どこにいるんですか?』

小梅『幸子ちゃんの真上だよ』

幸子『....』チラ

幸子『一応見てみましたけど、こんなところにいるわけないじゃないですか』

幸子『そもそもボクの真上は空中ですよ?』

小梅『うん』

幸子『うんって....』

幸子『小梅さんは何を言っているんですか....』

小梅『うん、うん、わかった』

幸子『も、もう、そうやって脅かそうったって』

小梅『幸子ちゃん、今日のパンツは大人っぽいって言ってる』

小梅『不埒感あるって』

幸子『!!?!?!??!??』

幸子『ふふふふふ不埒感ってなんなんですか!?』ダラダラ

幸子『そんな適当な言葉じゃボクは騙されませんよ!』

小梅『....』

小梅『うんうん』

幸子『なんですか』

小梅『○○○の○に○○○○が○○てて』

幸子『ストップ!ボクが悪かったです!!!』

小梅『....』

小梅『幸子ちゃん、意外と大胆、だね....////』

幸子『そ、その話はもういいじゃないですか....』

幸子『....』

幸子『....ちょ、ちょっと待ってください』

幸子『それじゃまさか、加蓮さんは....』

小梅『幽霊になってる』クスクス

幸子『いやいやいやいや笑ってる場合じゃないですよ!?』

小梅『大丈夫、これ大丈夫な幽霊だから』

幸子『幽霊における大丈夫って悪霊じゃないってだけですよね!?』

小梅『ううん、さっきの加蓮さんは生霊だよ』

幸子『い、生霊?』

加蓮『ハロー』

幸子『うわぁっ!?』

幸子『小梅さんのせいでボクにも見えるようになっちゃったんですけど!?』

加蓮『いや、アタシ実物、リアルだから』

幸子『へ?』

小梅『幸子ちゃんのパンツをまじまじと見た後、すぐに体に戻ってこっちに来たんだね』

加蓮『そゆこと♪』

幸子『ボクにはもう何が何だか....』

加蓮『アタシ、幽体離脱ができるの』

幸子『幽体離脱?』

加蓮『昔ね、入院中に何度か魂が抜けかけることがあったんだけど』

加蓮『気が付いたら、魂の出し入れを自由に操れるようになってたんだよね~』

幸子『本来出し入れするものじゃないですよ....』

小梅『....』

小梅『....幸子ちゃんも、実はできたりしないの』

幸子『いやできるわけないですよ....』

加蓮『うーん....』ムムム

加蓮『....可能性はあるかも』

幸子『えぇ....』

加蓮『幸子ちゃん、過酷な企画やロケの連発で何度か魂抜けかけてるんじゃない?』

幸子『まあそれはそうですけど』

小梅『幸子ちゃんのロケはAED必須....』

加蓮『それなら幽体離脱のポテンシャル高いよ!』

幸子『はぁ』

加蓮『まずはね、目を閉じるの』

加蓮『そして、魂が抜けかけた時の光景を瞼の裏に映して』

幸子『....』グッ

加蓮『そしたら次に、既に亡くなっている大切な人を思いだして....』

幸子『....』ググッ

幸子「ということがありまして」

楓「面白そうなことをやっているんですね」フフ

幸子「加蓮さん直伝の幽体離脱を、ボクも会得したんです!」フフーン

楓「おぉ~」

幸子「なのでボクは幽体離脱をしてPさんの腰を揉んできます!」

楓「....あのー」

幸子「なんですか?」

楓「幽体離脱した時って、物体に触れることはできるの?」

幸子「フフーン、良い質問ですね」

楓「あら、この質問は想定通り?」

幸子「もちろんです」

幸子「楓さんの言うように」

幸子「幽体の弱点は、物理的な干渉が不可能なこと」

幸子「加蓮さん自身もそう言っていました」

幸子「しかしボクは!」

幸子「それすらも克服してしまったんです!」

楓「あ、これってもしかして」

幸子「いえ、回想にはいきません」

幸子「あれはとても、人様に明かすような内容ではありませんから....」フイッ

楓「(哀しい目....)」

楓「(一体幸子ちゃんに何があったというの....)」

幸子「まあ紆余曲折ありまして」

幸子「ボクは、裕子さん直伝のサイキックを会得したんです!」

楓「サイキック....」

楓「(裕子ちゃんが教えられるサイキックなんてあるのかしら)」

幸子「作戦はこうです!」

幸子「幽体離脱で体を抜け出したボクは、Pさんに気付かれることなく背後に回り込みます」

幸子「そして!」

幸子「全神経を集中、サイキックパワーの最大出力をもって」

幸子「Pさんのガチガチの腰を全力で揉みます!!!」

楓「なるほど....」

楓「よくわからないけど、頑張って!」グッ

幸子「任せてください!」

幸子「それでは....」スッ

幸子「」カクン

楓「私は幸子ちゃんの身体を見張っておけばいいのね」

幸子「お願いします!」

楓「....」

幸子「あ、聞こえないんでした」

幸子「それでは早速」

P「....」カタカタ

幸子「むむ....」ググッ

P「....」ピタ

P「なんだ....?」

P「腰の辺りに違和感が....」

楓「(まさか本当にサイキックが....?)」

幸子「フフーン、効いていますね!」

幸子「....集中」

幸子「....」ムムム

幸子「....これがボクの」

幸子「全力です!!!」ムムーンッ

バキベキボキィッッッ

P「?」

P「あれ?」

P「いきなり景色が逆さまに」バタン

ちひろ「Pさん!?」

ちひろ「どうしていきなり身体が二つ折りになっているんですか!?」

楓「あらあら」

幸子「あわわわわわわわわわわ」

ちひろ「もう!」

ちひろ「事務所内での幽体離脱とサイキックの使用は禁止します!」

幸子「すみません....」ショボン

加蓮「アタシは覗きくらいしか使ってないのに....」ブーブー

裕子「私なんてサイキックが成功したこともほとんどないんですが....」

ちひろ「教えたあなたたちも同罪です!」

加蓮・裕子「「そんな~....」」

P「ちひろさん、そのくらいで」

P「幸子も悪気があったわけじゃないんです」

ちひろ「二つ折りの状態で言われても....」

楓「頭って、かかとにつけることが可能なんですね~」

ちひろ「Pさんは特殊な訓練を受けているんです」

ちひろ「普通の人は真似しちゃダメですよ」

ちひろ「スタドリを飲まなかったらどうなっていたか....」

P「俺はこの通り!元気ですから!」

ちひろ「元気なのがおかしいんですよ....」

ちひろ「もう....スタドリ代は来月のお給料から天引きですからね!」

P「福利厚生の一環でなんとかなりませんか?」

ちひろ「福利厚生の一環で定価の1%引きでの販売になっています」

P「しょっぺぇなぁ....」

ちひろ「3人とも気を付けてくださいよ?」

ちひろ「Pさんが防御力に極振りしてなかったら」

ちひろ「スタドリがあっても、魂がそのまま戻ってこなかったかもしれないんですよ?」

幸子「はい....」ショボン

加蓮「はーい」

裕子「はいぃ....」

P「ちひろさん、後は俺から言っときますから」

ちひろ「....Pさんは甘すぎますよ」

P「まあまあ」

ちひろ「....もう」

幸子「すみませんでした....」

P「いいんだよ」

P「昨日も言ったじゃないか」

P「幸子が俺のためにやってくれたことなんだから、謝る必要なんてないって」

幸子「でも....」

P「....」

P「幸子、お前の武器はなんだ」

幸子「カワイイところです」

P「いや、まあそれもなんだが」

P「お前のもう一つの武器は」

P「どんな企画でもこなしてみせる、その強い心だ」

幸子「心....」

P「お前自身が考え、俺にぶつけてきてくれるなら」

P「俺は何でも受け止めてやる!」

幸子「!!!」

P「だからお前は」

P「何度でもチャレンジしてみろ!!!」バーン

幸子「Pさん!!!」

P「....」

P「待ってるぞ」ニカッ

幸子「////」

幸子「(今日もPさんの恩に報いることが出来ませんでした....)」

幸子「....」

幸子「(でもPさんは、ボクを一切責めず)」

幸子「(あんな風に言ってくれます....)」

幸子「....」

幸子「(明日こそ、明日こそは....)」

幸子「(Pさんに上手く構ってあげましょう!)」

3日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....一昨日に続いて昨日もPさんにも迷惑をかけてしまいました....)」

幸子「....」

幸子「(....つまり)」

幸子「(三倍返ししかありませんね!)」フフーン

幸子「(待っててくださいPさん!)」バーン

P「....!」ゾクゾク

何をする? >>86

Pの血を吸う

幸子「(....今日はお詫びを込めて)」

幸子「(血を吸うしかありませんね!!!)」バーン

幸子「(さちこの『ち』は『血』の『ち』とも一部では言われているように)」

幸子「(ボクは血が大好きなんです!)」

幸子「....」

幸子「(そんなわけないじゃないですか!?)」

幸子「(血を見るのもあまり好ましくありませんが)」

幸子「(さらにそれを飲むなんて、さすがのボクでもやったことがありませんよ!)」

幸子「(でも、ボクはボクの直感に従わないと....)」

幸子「(どうしましょう....)」

幸子「....」

幸子「(とにかくPさんの血を貰ってから考えましょう!)」

幸子「....」トテトテ

幸子「Pさん!」

P「お、幸子どうした」

幸子「お願いがあるんです」

P「今日は何をしてくれるのかな?」

幸子「これで」ゴトン

P「え、何この器具は....」

幸子「この管の先に付いている太い針をPさんの腕に刺します」

幸子「そして管が繋がっているこのガラス管の上の部分を引くことで」

幸子「血を抜くことができるんです」

P「あぁ、やっぱり....」

P「....えーっと」

P「俺はなんで血を抜かれなきゃいけないんだ?」

幸子「ボクのためです」

P「....」

P「まったく、幸子はおねだり上手だなぁ」

P「そんなカワイイ顔でお願いされたら断れるわけないだろ?」

幸子「ボクがカワイイせいで....すみません」

P「で、どのくらい必要なんだ?」

幸子「ボクもよくわからないんですけど」

幸子「とある漫画で2000ccほど抜かれていましたね」

P「じゃあ倍プッシュでいくか!」

幸子「ありがとうございます!」

P「いいってことよ!」

幸子「それでは....」

P「っ....」ゴクリ

幸子「採血...!」

幸子「....」グッ

P「....」

幸子「....」ググッ

P「....」

幸子「....」グググッ

P「....」

P「今どのくらいだ?」

幸子「ちょっと待ってくださいね....」チラ

幸子「50ccくらいです!」

P「これをあと80回繰り返すのか....」

幸子「なかなか時間のかかる作業なんですね~」

P「献血するときは自動だからなぁ」

P「手動だとこんなもんじゃないか?」

幸子「それもそうですね」

~数十分後~

幸子「はぁ....はぁ....」

P「....」グッタリ

P「....今どれくらいだ?」

幸子「今....」チラ

幸子「1800ccくらいです....」

P「あぁ、もうそんなところまでいってるのか....」

P「よし、ちょっとストップしてくれるか?」

幸子「へ?」

幸子「でもまだ目標の半分にも到達してませんよ?」

P「その目標を達成するためにちょっとやらなきゃいけないことがあってな」

P「何分かあれば済むからちょっと一旦止めてくれ」

幸子「わ、わかりました」ピタ

P「ふぅ....」

P「集中するから待っててな」フー

P「....」

P「....」

P「....」

P「....」

P「....」

幸子「....」

幸子「....?」

P「....」カッ

幸子「ぴ、Pさん....?」

P「....」

P「....」

P「....」

P「ばぶ」

幸子「!?」

P「ばぶばぶ」

幸子「え、突然どうしたんですか?」

P「....」

P「....」ウルッ

P「んぁっ!んぁっ!」ポロポロ

幸子「!!??!?!!?!???」

幸子「なんで突然号泣し始めるんですか!?」

幸子「赤ちゃんプレイする時間帯じゃありませんよ!?」

P「んんぁっ!!!んぁぁぁぁっ!!!!」ピエン

P「んぁっ!んぁっ!」

幸子「なんなんですかこれ....」

幸子「まるで本物の赤ちゃんになってしまったみたいです....」

幸子「おっぱいでもあげればいいんでしょうか....」

幸子「....」

幸子「....////」

P「ハッ!」

P「....危なかった」

幸子「Pさん!元に戻ったんですか!?」

P「あぁ、もう大丈夫だ」

P「採血を続けてくれ」

幸子「いやいや!その前に今の奇妙な行動の説明をして欲しいんですけど!?」

P「....」

P「....血の成分のほとんどは骨髄で作られるんだが」

P「大人は、胸骨や肋骨なんかの限られた場所の骨髄でしか作られないんだ」

幸子「は、はぁ....」

P「だが」

P「新生児だけは別で」

P「全身の骨髄で作ることが出来るんだよ」

幸子「....」

幸子「では....」

P「あぁ、心を新生児に戻すことで」

P「全身の骨髄での血液の生産を促したんだ」

P「だがこれは諸刃の剣でな」

P「あまり深く新生児に入り込み過ぎると....」

幸子「どうなるんですか?」

P「....」

P「心が戻ってこられなくなって」

P「見た目は大人、心は新生児っていう新種のクリーチャーが誕生する」

幸子「怖すぎますよ....」ゾッ

幸子「Pさんは一体何者なんですか....」

P「俺はただのプロデューサーさ」ニコ

幸子「えぇ....」

P「幸子、早く採血を続行してくれ」

P「今の俺は、血液が生産され過ぎている」

P「このままじゃ、水を入れ過ぎた水風船のように」

P「じき身体が弾け飛ぶ」

幸子「ボクのためとはいえPさんは無茶をし過ぎでは....」

P「このくらい安いもんさ」アハハ

幸子「これが4000cc分のPさんの血液....」

P「いやー400ml献血10回分って考えたら、結構頑張ったな俺」

幸子「結構なんてものじゃないですけどね!」

P「それもそうだ!」

幸子「じゃ、ありがとうございました!」

P「おう!」

幸子「助かりました!」トテトテ

P「....」

P「....」

P「結局、俺の血液を何に使うんだろ」

P「....ま、いっか」

幸子「これで第一の目標は達成できました!」

幸子「あとはこれをどうやって飲むか、ですね....」

幸子「....」

幸子「ゲテモノは食べ慣れてますし」

幸子「動物の血液を使った料理も何度か食べました」

幸子「さすがに人、しかも見知った人の血液をそのまま飲むのは抵抗が....」

まゆ「いい香り」

幸子「!?!?!?!?!?!??」

幸子「まゆさん!?」

まゆ「呼びましたかぁ?」

幸子「まったく!これっぽっちも呼んでませんよ!!」

まゆ「....」

まゆ「....」ジー

幸子「....な、なんですか」

まゆ「それ、いいですねぇ」ニコニコ

幸子「....」

幸子「まゆさんは、人の血を飲んだことってあったり....」

幸子「ってそんなわけないですよね!」

幸子「すみません変なこと聞いちゃって」チラ

ピチャ

ピチャ

幸子「....まままままままままままゆさん?」ビクビク

まゆ「....」ピタ

まゆ「....」

まゆ「....」ピチャピチャ

幸子「そのまま飲み続けるんですか....」アキレ

まゆ「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪」ツヤツヤ

まゆ「やっぱり新鮮なものに限りますねぇ」

幸子「結構飲みましたね....」

幸子「まあたくさんあったのでこのくらいはいいんですけど....」

幸子「....あの、まゆさんって吸血鬼か何かなんですか?」

まゆ「同じ事務所に2人も吸血鬼がいるはずないじゃないですかぁ」ニコ

幸子「え、じゃあなんで飲んだんですか?」

まゆ「....」

まゆ「....」ニコォ

まゆ「....幸子ちゃんは」

まゆ「好きな人、いますか」

幸子「え゛っ!?」

幸子「いきなり恋バナですか!?」

まゆ「....」

まゆ「その人と、結ばれればいいなって」

まゆ「思いますか?」

幸子「それはそうじゃないですか?」

幸子「結ばれたくないのに恋をする人なんていませんよ」

まゆ「結ばれるためには」

まゆ「運命の赤い糸が」

まゆ「必要なんです」

幸子「は、はぁ」

まゆ「....この、Pさんの真っ赤な血液」

まゆ「これは」

まゆ「運命の赤い糸に他ならないわけです」

幸子「?????」

まゆ「目の前に赤い糸があったら」

まゆ「どうしますか?」

幸子「え」

まゆ「その糸を、ゆっくり、ゆっくり」

まゆ「手繰り寄せますよね」

まゆ「そのつもりで」

まゆ「啜りました」ニコォ

幸子「??????????」

まゆ「素敵なものをプレゼントしてくれた幸子ちゃんに」

まゆ「お礼をしないといけませんね」ウフフ

幸子「え、いやいや、そんなの別にいいですよ」アタフタ

まゆ「この血を扱うのに、適した人を教えてあげます♪」

幸子「血を?」

幸子「そんな人がいるんですか?」

まゆ「はい」ニッコリ

響子「それで私のところに....」

幸子「すみません、こんな謎の用事で....」

響子「....」

響子「ちょっと、その血液というのを見せてもらえますか?」

幸子「わかりました」スッ

幸子「これです」

響子「....」ジー

響子「....これが、Pさんの血液」

響子「....」

幸子「....どうでしょうか」

響子「....」

響子「....少し味見を」ペロ

響子「....」クチュ

響子「....」クチュクチュ

響子「....」ゴクン

響子「....」

幸子「どうでしょうか....?」

響子「....」

響子「そのままで大丈夫です!」

幸子「」

幸子「あの響子さん、ボクはそのままに抵抗があるからここに来たんですけど!」

響子「Pさんを想う気持ちがあるなら」

響子「むしろそのままで飲まなきゃダメですよ!」

響子「Pさんに失礼です!」

幸子「いやボクはPさん狂信者でも妄信者でもないので

響子「はい?」ニッコリ

幸子「....」

幸子「....」

幸子「....」

幸子「....じゃああの」

幸子「....」

幸子「....1口だけ」

響子「はい♪」ニッコリ

幸子「....」

幸子「っ....」クピ

幸子「....」ゴクッ

幸子「....ぅぇ」

響子「素材の味を楽しんだところで」

響子「次は料理にしていきましょうか」

幸子「ボクが飲んだ意味とは....」

響子「といっても、人の血液を使った料理なんてないので」

響子「本来は動物の血を使う料理を、Pさんの血液で作っていきましょう!」

幸子「大変なことになりそうですね....」

響子「ブーダン・ノワール、猪紅、ディヌグァン、イリチー....」

響子「血液料理のフルコースです!」

幸子「ひぇぇ....」

響子「美味しかったですね♪」

幸子「」

響子「....」

幸子「」

響子「....幸子ちゃんもいつか、これを美味しいと思える日が来るんでしょうね」

幸子「....たぶん永遠に来ないと思います」

響子「....」

響子「....そんなことないよ」ニコ

幸子「綺麗な笑顔で言われても無理なものは無理ですよ」

響子「ちなみに」

響子「私たちは愛があるので人の血液を飲んだり食べたりしても大丈夫ですけど」

響子「皆さんはそんなことしたらダメですよ?」

響子「病気になっちゃいますからね!」

幸子「突然在らぬ方向の虚空に向かって喋りはじめてどうしたんですか?」

響子「必要なことです!」

幸子「あ、はい」

幸子「(....誰も真似しないと思いますけど)」

清良「それともう1つ」

幸子「!!?!?!?」

清良「採血は医療行為です」

清良「医療行為を行うには医師や看護師、臨床検査技師等の免許が必要なので」

清良「免許のない一般の方はやってはいけませんよ」

幸子「じゃあご家庭で麻雀をする時に血液を賭けるのは....」

清良「絶対ダメ」

幸子「ですよねー」

幸子「(今日は酷い目に遭いました....)」

幸子「....」

幸子「(まあ自業自得なんですけど....)」

幸子「....」

幸子「(ただ、今日はPさんにあまり迷惑をかけなかったのはよかったです!)」

幸子「(この調子で明日からは、もっと上手に構ってあげましょう!)」

4日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

すみません、日付が変わっていました
本日の午後9時頃に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....昨日とそれ以前を比べると)」

幸子「(少しずつ調子が上がっているような気がします)」

幸子「....」

幸子「(....つまり)」

幸子「(ボクはスロースターターなんですね!)」フフーン

幸子「(今日も今日とて行きますよ!)」バーン

何をする? >>133

山梨りんごをアピール

幸子「(山梨りんごをアピールしましょう!)」

幸子「....」

幸子「(....そうなると)」

幸子「(りんごのプロを呼ぶしかありませんね....)」

幸子「(山梨りんごといえばあの人ですね!)」

あかり「それで私....」

幸子「ええ、あかりさんはりんごのプロであるとありすさんから聞きまして」

あかり「プロだなんて....照れるんご////」

幸子「あ、そういえばおめでとうございます」ペコ

あかり「ありがとうございます」ペコ

幸子「それでですね」

幸子「今回は、山梨りんごをアピールしたいんですよ」

あかり「なるほど、山梨りんごを....」

あかり「....」

あかり「や、山形りんご?」

幸子「山形?どこですかそれ」

幸子「山梨りんごですよ」

あかり「私を呼んだのに山形りんごじゃないんご!?」

幸子「え?あかりさんのいつも言ってるのって山梨じゃありませんでしたっけ?」

あかり「山梨じゃなくて山形!!!」

幸子「へ~」

幸子「何か違うんですか?」

あかり「違うも何も!山形は日本でも有数のりんごの産地で!」

あかり「山梨なんて都道府県別りんごの生産量トップ10にも入ってないです!!!」

幸子「りんごといえば青森か長野なのに」

幸子「常に山なんとかりんごと言っていたので」

幸子「てっきりボクの故郷のりんごをアピールしているのかと思っていました」

あかり「」

あかり「私はまだまだ山形りんごの知名度を上げないみたいんご....」ショボン

あかり「もっと努力しないと....」

幸子「ま、まあでもあかりさんがりんごのプロであることは変わりないわけですし」

幸子「ちょっと力を貸してもらえませんか?」

あかり「はぁ、今は空いてるから別にいいですけど....」

幸子「あからさまにやる気無くしてません?」

あかり「山梨....」

あかり「....ふっ」クス

幸子「....」

山梨りんごをどうアピールする? >>140

あかりのりんごろう作成キットと志希の人体錬成セットを組み合わせて新しいマスコットを作る
材料は自分の細胞だったりPの血の残りだったり他のアイドルの一部だったり

あかり「山梨はそもそもりんごが有名じゃないので」

あかり「目を引くような品種もないと思います」

幸子「やはり、りんご自体の味で勝負するには分が悪いですか....」

あかり「こうなったら、搦め手で行くしかないんご!」

幸子「搦め手?」

あかり「ちょっと待っててください!」タッ

幸子「?」

~数分後~

ガチャリ

あかり「持ってきました!」スッ

幸子「なんですか?このなんとも微妙なりんごのキャラクターは」

あかり「これは、りんごろうさん!」

幸子「ああ、これが噂に聞くりんごろうですか」

あかり「ゆくゆくは某ネズミや某ネコのキャラクターを凌駕する人気を得る予定です!」

幸子「無理ですよ」

あかり「それがあながち無理でもないんです」ニヤリ

幸子「というと?」

あかり「とある界隈では今、りんごろうが流行りつつあって」

あかり「今年の流行語大賞候補に『こいつはりんごろう』がノミネートされるとも言われてるんご!」

幸子「またそうやって一部の狭い流行を世界全体のことのように話す....」

幸子「テレビみたいなことをしちゃダメですよ?」

あかり「た、確かに今のは言い過ぎましたけど」

あかり「私が言いたいのは!」

あかり「この一見可愛げのない、無骨なりんご感しかないりんごろうでも」

あかり「売り出し方次第では興味を持ってもらえるということです!」

幸子「まあ世間の人気キャラクター達と比べると何の魅力もありませんからねぇ」

あかり「そこで!」

あかり「山梨りんごをアピールできるようなキャラクターを作りましょう!」

幸子「ふむふむ」

幸子「でも、なかなか難しいですよ」

幸子「王道のカワイイキャラクターを作っても」

幸子「余程の魅力がない限り、既存のキャラクターには太刀打ちできません」

幸子「かといって、りんごろうのようなシュール路線を目指そうにも」

幸子「その手のキャラクターたちも既に飽和気味....」

あかり「言われてみれば....」

幸子「つまり」

幸子「そのどちらでもない、まったく新しい要素が欲しいところです!」

あかり「なるほど~」

あかり「でもそれが難しいんですよね?」

幸子「その通り....」

幸子「うーん....」

あかり「むむむ....」

志希「アンチバイオエシックス系キャラって新しくない~?」

幸子「この事務所の人は前置きをして現れるということを知らないんですか....」

あかり「あんちばいおえしっくす?」

志希「バイオエシックス、日本語に直すと生命倫理」

志希「生命倫理って、わかる?」

幸子「字面から見るに、生命に関する倫理としか....」

志希「ま、そういうこと♪」

志希「生命倫理って、文字通り人間の命がかかわってくるから」

志希「とってもデリケートな問題なんだよねー」

あかり「難しいんご....」

志希「例えば」

志希「動物の複製、クローンは作っていいけど」

志希「人間のクローンは作っちゃダメとか」

幸子「どうしてダメなんですか?」

志希「まったく同じ人間が何人もいたらどうなると思う?」

あかり「....」

あかり「....怖そうです」

幸子「体験したことがないからよくわかりませんねぇ」

志希「そう、それそれ」

幸子「?」

志希「誰もわからない」

志希「誰もわからないからこそ、今の世界が根っこの部分からひっくり返るかもしれない」

志希「そうなる前に禁止しちゃおーって」

志希「実際、ヒトのクローンを作成したら」

志希「本来あるはずのなかった命が生まれることになるし」

あかり「でも動物のクローンは作っていいんですよね?」

志希「動物は喋らないし、人権もないからね~」

志希「ヒトの場合は、命が生まれた時点で雑には扱えなくなっちゃう」

幸子「....」

幸子「あれ、なんでこんな話になったんでしたっけ?」

志希「だから」

志希「その危ない要素をキャラクターに取り入れたら面白いかな~って思ったんだけど」

志希「どうかにゃ?」ニヒヒ

幸子「数十秒前に人のクローンはタブーだって言ってたじゃないですか!?」

志希「今回はクローンじゃなくて....」ガサゴソ

ゴトン

志希「これを使おう♪」

あかり「こ、これは?」

志希「これは....」

志希「シキちゃん特製、人体錬成セット!」

幸子「人体錬成セット....?」

志希「手順に従えば、誰でも簡単に生命を創造できる優れもの!」

幸子「....」

幸子「えーっと、ボク難しい話はよくわからないんですけど」

幸子「それって、クローンよりマズくないですか?」

志希「....」

志希「だからこそ斬新なキャラクターになるよ♪」ニッコリ

幸子「ひぇ....」ゾクッ

あかり「都会は怖すぎるんご....」ガクガク

幸子「志希さんがおかしいだけですから....」

志希「材料はこちら♪」

幸子「結構ありますね....」

あかり「脂肪、せっけん1個」

あかり「鉄、くぎ1本」

あかり「りん、マッチ100本」

あかり「炭素、えんぴつ450本」

あかり「コップ1杯の石灰、1つまみの硫黄とマグネシウム」

あかり「そして水1.8リットル」

志希「これを機械に入れたら人間が出来るよ~」

幸子「ふむ....」

幸子「これにアレンジを加えれば」

幸子「山梨りんごのキャラクターが生み出せると....」

志希「たぶん、ね」

あかり「大丈夫なんですか....?」

幸子「....」

幸子「数多のバラエティ番組で体を張った企画をやってきたボクの経験上....」

幸子「どうにかなります!」

あかり「不安100%んご....」

志希「じゃあアレンジを決めていこー」

幸子「どうするんですか?」

志希「さっきの材料に何か別の物を足す?」

幸子「それで行きましょうか~」

幸子「あかりさんは何か足したいものあります?」

あかり「えぇ....」

あかり「うーん....」

あかり「....」ガサゴソ

あかり「....」ガサゴソ

あかり「....!」

あかり「これでいいですか?」

幸子「なんですか、これ?」

あかり「りんごろうさん作成キットです!」

幸子「ただのりんごじゃないですか!」

あかり「ちっちっち」

あかり「それは間違いです」

幸子「?」

あかり「これの皮を、こうやって、剥けば」

あかり「はい、りんごろうさん」バーン

幸子「....」

幸子「これ、山梨りんごじゃないんですよね?」

あかり「山形りんごです!」

幸子「ダメじゃないですか....」

幸子「ボク達が作るのは山梨りんごのキャラクターですよ?」

あかり「....」

あかり「....えい」ポーイ

幸子「あぁっ!」

幸子「勝手に入れましたね!」

あかり「入れてないんご~」

幸子「もう....」

志希「それで、幸子ちゃんは何を入れるの?」

幸子「ボクですか?」

幸子「そうですねぇ....」

何を入れる? >>162

七海から貰ったサバのウロコ

幸子「これで!」スッ

あかり「これは?」

幸子「七海さんから貰ったサバのウロコです!」

志希「どうしてそれを入れるの?」

幸子「なんかポケットにこびり付いていたので」

あかり「幸子さんも人のこと言えないくらい酷い選び方んご!」

幸子「....」

幸子「サバのウロコって凄く細かいんですよ」

幸子「だから、細やかな気遣いのできる優しい子になって欲しいということで!」

志希「こじつけにしては上出来かな~」

あかり「そんな子供の名前を付ける感覚で....」

志希「私はこれを入れよう♪」

幸子「えぇ!?」

志希「何かな?」

幸子「志希さんも入れるんですか?」

志希「ダメ?」

幸子「き、危険物は入れないでくださいよ....?」

志希「....」

志希「....」ニコ

何を入れる? >>166

アイドルたちのフェロモンセット

志希「....」スッ

ジョボジョボ

幸子「内容物を言わずに入れるのやめてもらっていいですか」

志希「....」

志希「....これは」

あかり「っ....」ゴクリ

志希「アイドルたちのフェロモンセットだよ♪」

幸子「フェロモンセット?」

志希「この事務所に所属する全アイドルのフェロモンを採取して」

志希「さっきの液体に凝縮したんだ~」

あかり「よくわかりませんけど、アイドル由来の成分なら問題なさそうです....」

志希「それはどうかなー」

幸子「どうかなーって....」

志希「アイドルってみんな可愛いでしょー?」

幸子「当然です」

志希「その大量のフェロモンを、あの少量の液体に凝縮してあるから」

志希「あれを嗅いだ人は」

志希「一瞬で一生分を遥かに超えるアイドルフェロモンを摂取することになると思うよ」

幸子「それじゃ、どうなるんですか....?」

志希「....」

志希「さぁ?」ニヤリ

幸子「えぇ....」

あかり「もう山形に帰りたいんご....」

志希「それじゃあ」

志希「レッツ、クッキング!」

幸子「これが何かはさておき、クッキングだけではありませんよ」

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「Pさん!」

P「お、今日もまた何かやってくれるのか?」

幸子「はい!」

幸子「Pさんはボクの出身地、わかりますか?」

P「当たり前じゃないか、山梨だろ?」

幸子「さすがですねPさん!」

P「担当アイドルの出身地を忘れるわけないだろ?」

幸子「////」

P「それで、山梨がどうかしたのか?」

幸子「ええ、ボクの出身地である山梨の」

幸子「りんごについて、Pさんにアピールしたいと思いまして」

P「りんご?」

幸子「そのために、山梨りんごのマスコットキャラクターを作ってみたんです!」

P「へえ、凄いじゃないか」

幸子「それをPさんに見て欲しいんですけど....」チラ

P「....」

P「もちろん、いいに決まってる」

幸子「ありがとうございます!」

P「この箱の中にマスコットが入ってるのか?」

幸子「はい!」

P「結構デカいな、1メートルくらいあるぞこれ」

P「着ぐるみか?それともデカいぬいぐるみか何かなのか?」

幸子「それは開けてのお楽しみということで」

P「おぉ、楽しみだ!」

幸子「それではお願いします!」

P「オープン!」

どんなマスコットキャラクターに仕上がっている? >>174

フェロモンムンムンなお魚系りんごアイドル

パカッ

???「....」ジー

P「!?」

P「え、ちょっと....」

P「どなたですか?」

幸子「フフーン、驚きましたか?」

幸子「この子は、ボクたちが作った山梨りんごのマスコットキャラクター」

幸子「山梨りん子ちゃんです!」

P「名前単純すぎないか?」

幸子「りんごろうよりマシですよ」

P「確かに」

P「いやちょっと待て」

幸子「?」

P「マスコットキャラクターってことはあれか?」

P「着ぐるみ系じゃなくてコスプレ系のキャラクターになるのか、この子は」

幸子「いえ、普通の人にコスプレさせているわけではなく」

幸子「一から作りました」

P「何言ってんだ?」

P「しかしよくできてるな....」

P「明るい赤色の髪の毛は地毛にしか見えない」

幸子「地毛です」

P「格好はシンプルなワンピースか、マスコットキャラクターにしては落ち着いてるな」

幸子「まったく主張をしない山梨りんごの奥ゆかしさを表現しています、たぶん」

P「ふーん....」

P「あと....」

P「なんで足じゃなくて尾ひれなんだ?」

P「りんご要素は髪色しかないせいで、足の魚要素に負けてるぞ」

幸子「諸事情によりこうなってしまったんです....」

P「どんな事情だよ....」

P「あとあれだな」

P「こう言っちゃなんだが、中の人には随分と素朴な感じの子を選んだんだな」

P「まあ地方の微妙なゆるキャラ感は出てるけど」

りん子「....」ツンツン

P「?」

P「どうした?」

りん子「....」

りん子「....」ニコ

P「!!!!!!!」

P「なんかこの子、笑うとめっちゃいいな」ビュルル

幸子「でしょう?」ニヤリ

P「うんうん、スカウトしたいくらいだ」ドビュビュルル

幸子「!?」

幸子「Pさん!?ズボンがビショビショになってますよ!?」

P「え?」チラ

P「うわ本当だ!なんで!?」ボタボタ

幸子「ちょっと!鼻血も出てます!」

P「えーなんだよ突然....」フキフキ

ドクンッ

P「!?」

P「やばい、なんか、急に動悸がっ....!」

バタリ

P「」チーン

幸子「Pさん!?」

ちひろ「もうこんなことしたらダメですよ!」

幸子「すみません....」ショボン

あかり「私は無罪んご....」

りん子「....」ボー

志希「連座制?」

ちひろ「違います!」

ちひろ「というかこの子は誰ですか!?」

りん子「....」ボー

P「ちひろさん、そのくらいで」

P「幸子たちも悪気があったわけじゃないんです」

ちひろ「そういう問題じゃありませんよ....」

ちひろ「AEDが無かったら、そのまま心臓が止まったままだったかもしれないんですよ!?」

P「まあそれはそうなんですけど」

P「結局無事だったからいいじゃないですか」フリフリ

ちひろ「....」

ちひろ「今後また酷いことになっても知りませんよ....」スタスタ

P「あはは....」アハハ

P「....」

P「それで、俺もまだ状況がよく分かってないんだが....」

P「さっきのあれはどういうことなんだ?」

幸子「説明すると長くなるんですが....」

P「....」

P「さっぱりわからん」

幸子「正直に言うと私もです」

あかり「右に同じです」

志希「にゃはは~」

りん子「....」

P「まあさっきのことは別にいいんだが」

P「この子はどうするんだ?」

幸子「....」

幸子「ど、どうしましょう....」アセアセ

あかり「りん子ちゃん、住む場所だけじゃなくて、戸籍とかその他もろもろ何もかもないんご!」

志希「こればっかりはアタシにも難しいかなぁ~」

P「ったく....」

P「人体錬成をする時は、キチンとそういうのを準備してからしないと....」

幸子・あかり「「すみません....」」

P「まあ俺のツテで戸籍とか身分証は準備しとくから」

P「明日には渡せると思う」

幸子「(このツテは....)」

幸子「(あまり深堀りしない方がいいんでしょうか....)」

P「住む場所は....」

P「寮の部屋にはまだ余裕があるしそこで」

P「あとこれだけはお前らに気をつけてもらいたい!」

幸子「何ですか?」

P「男の人とはなるべく関わらないようにすること!」

P「俺じゃなきゃ死んじゃうからな!」

幸子「はーい」

P「えーっと、りん子ちゃん」

りん子「....」

P「言葉とか文化とか」

P「あーあとフェロモンの操作とか」

P「アイドルたちから教わってくれ」

P「幸いこの事務所にはお手本に出来るアイドルがたくさんいるからな」

りん子「....」

P「?」

P「あ!」

P「言葉はまだわかんないんだったか、すまんすまん」

幸子「もうPさん、自分で教われって言ってたくせに~」クスクス

あかり「おっちょこちょいんご~」ケラケラ

りん子「....」ツンツン

P「どうした?」

りん子「....」

りん子「....」ニコ

P「ウッ!!!」ドビュルドバドバボトボト

バタン

P「」チーン

あかり「あ」

志希「幸子ちゃーん、AED~」

幸子「了解でーす」スタスタ

5日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「今日は何をしますかね~」

P「幸子、暇か?」

幸子「角田課長ですか、暇ですけど」

P「いやな、昨日のことをちひろさんに話したら」

ちひろ『寮に住まわせるなら、ゆくゆくはアイドルとして活動してもらわないといけませんね!』

P「って言ってるんだよ」

幸子「りん子ちゃんをですか?」

P「そうそう」

幸子「アイドル以前に、一人前の人間になるのもまだまだ時間がかかりそうですけど」

P「だからゆくゆくは、ってことなんだろうけどな」

幸子「なるほど....」

P「それでだな」

P「とりあえず、あの子のプロフィールを埋めてきてほしいんだよ」

幸子「プロフィール?」

P「まー今の段階でわかることって言ったら、身長とか体重とか、その辺りくらいだとは思うんだが」

P「そこらへんが分かれば服も用意できるからって」

幸子「確かにそれは大切ですねぇ」

幸子「身長、体重、スリーサイズでいいんですか?」

P「そうだな」

幸子「他に、りん子ちゃんのことで何か調べておくことってありますか?」

P「他?そうだな....」

他に調べることは? >>197

家庭環境

P「家庭環境とか?」

幸子「家庭環境も何も、昨日産まれたばかりなのでないような気がします」

P「あ、そっか」

P「じゃあお母さんが幸子で、お母さんが志希で、お母さんがあかりってことで」

幸子「史上稀に見る複雑な家庭環境になってますよ!?」

P「実際そうなんだから仕方ないだろ」

幸子「それはそうですけど....」

P「ま、そういうことだから頼むわ」

幸子「はーい」

りん子「....」ジー

幸子「今からりん子ちゃんの身体測定をします!」

幸子「すぐ済むので動かないでください」

りん子「....?」

アイドルの名前(5人分)

>>203
>>204
>>205
>>206
>>207

(それぞれのコンマの数字の小さい順に身長、体重、B、W、Hに当てはめます)

諸星のきらり

松原早耶

佐藤心

神崎蘭子

夢見りあむ

幸子「まずはこれに乗ってください!」

りん子「....」

幸子「背中を後ろの棒にピッタリつけて、顎を引いて....」

幸子「動かないでくださいよ?」

りん子「....」

幸子「えーっと身長が....」

【156cm】

幸子「体重は....」

【ダイエットちゅう】

幸子「....」

幸子「....いったん降りてください」

りん子「....」ポス

幸子「電源を切って、もう一度つけて」

幸子「はいどうぞ」

りん子「....」スッ

【ダイエットちゅう】

幸子「....」

幸子「これは....」

幸子「認識阻害ですね....」

幸子「この事務所、その手の能力を使う人は何人かいますし」

幸子「きっとその人たちの誰かの能力を受け継いでしまっているようです....」

りん子「....?」キョトン

幸子「まあ体重は、認識阻害能力を自由に操れるようになってからでも大丈夫でしょう」

幸子「お願いしますよ?」ポンポン

りん子「....」ニコ

幸子「オッ」

幸子「こ、これは女性相手でもキますね....」

幸子「続き続き」ジャー

幸子「バストは....」クルリ

【83cm】

幸子「ウエストは....」クルリ

【65cm】

幸子「ヒップは....」

【たぶんふつう】

幸子「....」

幸子「また認識阻害能力ですか....」

幸子「まあ見たところ『たぶん普通』なのは間違いなさそうですし、良しとしましょう」

幸子「はい、終わりです!」

幸子「ありがとうございました」ナデ

りん子「!」

りん子「....」ニコニコ

幸子「んん........」ドキドキ

幸子「この子、近い将来ボクのライバルになるかもしれません....」

幸子「侮れません....」

幸子「頼まれていたことも終わりましたし」

幸子「Pさんに結果を伝えるついでに」

幸子「いつもの奴をやっちゃいましょう!」

何をする? >>218

飛鳥のものまね(似てない)

幸子「飛鳥さんのモノマネをします」

飛鳥「....」

幸子「よろしくお願いします」ペコ

飛鳥「....突然呼び出したかと思えば、何を言っているんだい?」

幸子「飛鳥さんとボクって、意外と共通点が多いと思うんです」

飛鳥「ボクと?」

幸子「まず年齢が同じです」

飛鳥「14歳か」

幸子「あと血液型が同じです」

飛鳥「B型だね」

幸子「髪型も似ています」

飛鳥「....エクステを取れば、似てなくもない、か?」

幸子「そして何より」

幸子「一人称がボク!」

幸子「この事務所でボクを使うアイドルはそんなにいません!」

飛鳥「確かに」

幸子「....」

幸子「以上です!」

飛鳥「以上!?」

幸子「はい!」バーン

飛鳥「....」

飛鳥「幸子、キミが挙げてくれた共通点は」

飛鳥「モノマネに役立つものなのかい?」

幸子「....」

幸子「モノマネは実力さえあれば、共通点なんてなくても良いんです!」

飛鳥「なぜ共通点を挙げたんだ....」

幸子「ということで先生!」

飛鳥「先生?」

幸子「飛鳥さんのモノマネのポイントを教えてくれませんか?」

飛鳥「どうしてボクが、自分のモノマネについて教えなきゃいけないのかな」

幸子「飛鳥さんのその特徴的な行動や言動を最も理解しているのは」

幸子「飛鳥さん本人だからです!」

飛鳥「ボクをバカにしていないか?」

幸子「いえまったく!」

飛鳥「はぁ....」

飛鳥「ボクのモノマネのポイント、か....」

飛鳥「そうだな....」

二宮飛鳥流二宮飛鳥モノマネのポイント >>223

エクステビーム

飛鳥「....」

飛鳥「モノマネ、というのは」

飛鳥「対象に完璧に似せることが出来なくとも」

飛鳥「特徴を捉えていれば、案外似るものじゃないかな」

幸子「確かに、テレビで見る芸人さんのモノマネはそんな感じですね」

幸子「多少の粗があっても、特徴を過剰に表現できている人は似ているように見えます」

飛鳥「そういうことなんだ」

飛鳥「....そしてボク自身は」スッ

飛鳥「これさ」

幸子「エクステ?」

飛鳥「ああ」

飛鳥「ボクはこれを、外のセカイで生きる証だと」

飛鳥「考えているんだ」

飛鳥「....どうだい?」

飛鳥「エクステを強調すれば」

飛鳥「キミでも案外、ボクのようになることができるかもしれないよ」フフッ

飛鳥「....もっとも」

飛鳥「ボクはモノマネなんて行為に価値は見いだせないけどね」

飛鳥「ボクはボク、キミはキミ」

飛鳥「他人の真似事をして、自分のセカイが広がるとは思

幸子「なるほどー」グイグイ

飛鳥「あまり強く引っ張らないでくれないか」

幸子「早速借りようと思いまして」

飛鳥「キミには予備の方を貸すから」

幸子「ありがとうございます!」

幸子「エクステを強調....」

幸子「普通につけるだけでは強調にはなりませんよね....」

飛鳥「いや、まずは見た目を寄せて」

飛鳥「それから行動や言動といった細かいところも寄せていけば」

飛鳥「完璧とは言わずとも、ボクのような雰囲気に

幸子「ちょっと行ってきます!」ピュー

飛鳥「....」

飛鳥「嵐だな、幸子は」

飛鳥「....だが」

飛鳥「ボクにはないモノを、幸子は持っているのかもしれない....」

飛鳥「....ふっ」クスリ

ツンツン

飛鳥「....」

りん子「....」ジー

飛鳥「?」

飛鳥「見かけない顔だね、キミは?」

【山梨りん子】

飛鳥「なぜ名札を....?」

りん子「....」ジー

飛鳥「....」

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

カツン....

カツン....

P「....?」

P「何の音だ?」

幸子『Pさ~ん!開けて下さ~い!』

P「?」

P「幸子?どうしたんだ?」

幸子『今両手がふさがっていて、ドアを開けられないんです』

幸子『内側から開けてもらってもいいですか?』

P「おー了解」

ガチャリ

幸子「こんにちは、ボクだよ....」

P「どうしたんだ幸子、改まって....」ジー

P「ってデカ!?」

P「お前、2mくらいのところに頭があるじゃないか!」

幸子「....Pさん」

幸子「今のボクを見て、何か気付くところはありま....ないかな....」

P「めちゃくちゃデカいってことしか頭に入ってこねえよ!」

幸子「....」

幸子「足元を見てくれないか....」

P「足元?」チラ

P「あ、そういうことか」

P「竹馬に乗ってるからこんなに頭の位置が上がってるんだな」

幸子「よく見るんだ....」

P「....」ジー

P「これ、竹馬じゃない....?」

P「....」ジー

P「....」ジー

P「!?」

P「なんだこれ!?」

P「水色の棒が両方の側頭部から伸びてるぞ!?」

P「お前、それに乗ってるのか!?」

幸子「ああ、そうさ....」

幸子「これは、エクステを肥大化&硬質化させた後」

幸子「足を乗せる所を取り付け」

幸子「握るところに滑り止めのグリップをつけた....」

幸子「....」

幸子「....通称」

幸子「エクステ、ビーム」

幸子「さ....」フッ

P「何言ってんだコイツ」

幸子「....」

幸子「....Pさん」

P「ん?」

幸子「今のボクは」

幸子「どんな風に見えているのかな....」

P「どんな風....?」

幸子「そう、普段のボクと比べて、さ....」

P「....」

P「デカい」

幸子「そ、そういうことじゃなくて!」

P「....」

P「デカい竹馬に乗りすぎて扉を開けたのに入れていない」

幸子「その通りなんですけど違いますよ!」プンスカ

幸子「ほらこれ!エクステつけてるんですよ!」

幸子「一人称がボクですよ!B型ですよ!14歳ですよ!」

P「....」

P「....そういうことか!」

幸子「わかりましたか!わかったんですね!!!」

P「ああ」

P「....」

P「エクステをつけてる幸子もカワイイよ」

幸子「ちょっ////」

P「同じカワイイでも普段のカワイさとはまた違った魅力があるな」

幸子「ボクが言いたいのはっ」

P「イメージが変わるってのも結構いいもんだな」アハハ

幸子「っ....////」

幸子「....」

P「?」

P「どうした?」

幸子「そ、そ、そ」

幸子「そういうことじゃないんですよでもありがとうございます失礼します!!!!」カツンカツン

P「....」

P「なんだったんだ?」

ガチャリ

幸子「酷い目に遭いましたよ....」

飛鳥「幸子、おかえり」

幸子「お待たせしてしまってすみません」

幸子「これ、借りていたエクステです」

飛鳥「!?」

飛鳥「ボ、ボクが貸したエクステとは似ても似つかないんだが....」

幸子「色々あってこうなりました」

飛鳥「何が起こってもこうはならないだろ!」

幸子「志希さんに任せたらこうなりました」

飛鳥「ああ、唯一の例外がいたか....」

飛鳥「まあこれは予備の予備の予備の予備の予備だからいいけど....」

幸子「すみません....」

飛鳥「そういえば、この子はどこの子なんだい?」

りん子「....」

幸子「後々皆さんが揃っている時に、詳しい説明をする予定ですが」

幸子「簡単にまとめると」

幸子「昨日から入寮したりん子ちゃんです」

飛鳥「....」

飛鳥「ということは新人アイドル?」

幸子「いえ、まだ勉強中というか....」

飛鳥「なるほど、もしかして外国の子なのかな」

飛鳥「全然言葉を話さなかったんだけど」

幸子「そんなところです」

飛鳥「....少しの間彼女と一緒にいたんだ」

飛鳥「外見はボクらと同世代に見えるが」

飛鳥「歳よりも幼く見えたり」

飛鳥「逆にずっと大人びて見えたりする」

飛鳥「不思議な雰囲気を持った子だね」クスリ

幸子「(全アイドルのフェロモンがまぜこぜですからね....)」

りん子「....」

りん子「....ぅ」

幸子「!?」

幸子「りん子ちゃん!言葉を話そうとしているんですか!?」

りん子「....ぅ」

りん子「....」

りん子「tonight....」

幸子「....」

幸子「....」チラ

幸子「....飛鳥さん」

飛鳥「なんだい?」

幸子「飛鳥さんのそのおかしな言葉づかいを教えちゃダメじゃないですか!」

飛鳥「おかしな!?」

幸子「りん子ちゃんが覚えちゃったらどうするんですか!」

飛鳥「変....別に変というほどではないだろう....」

6日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....)」

幸子「(少しずつ調子が上がっているような気がします)」

幸子「....」

幸子「(....昨日は上手いモノマネができましたね!)」

幸子「(....とは言えませんが)」

幸子「(初めてにしては及第点と言ったところでしょう!)」

幸子「(さらに調子を上げたいです!)」

何をする? >>249

ブログでも開設してみる

幸子「ブログでも開設してみますか!」

幸子「事務所管理のSNSアカウントはありますけど」

幸子「文字数はどうしても少なくなってしまいますからねぇ」

幸子「手軽ではありますが、些細な言葉でも語弊を招いてしまうかもしれません」

幸子「やはり、自分の言葉を長い文章で伝えられるブログも必要でしょう!」

幸子「まあ事務所に怒られそうなので、限定公開にしてリンクをPさんに送るだけにしておきましょう!」

幸子「さてと」パカ

幸子「ブログのタイトル....」

幸子「タイトルですか....」

幸子「一番最初に見る所であり、最も見られるところでもあります」

幸子「何がいいんでしょう....」

ブログのタイトル >>252

幸小話

幸子「....」

幸子「....『幸小話』」

幸子「これはいいですよ!」

幸子「ボクの小話をするブログです!」

幸子「『幸子』と『小話』がかかっていてセンスがあります!」

スタスタ

幸子「ま、まずい、隠れないと....!」サッ

ガチャリ

楓「....」ノソ

楓「この辺りからギャグの波動を感じたのだけど....」チラチラ

楓「気のせいかしら?」

スタスタ

幸子「危ないところでした....」

幸子「ギャグモン(ギャグモンスター)のアンテナは流石ですね....」

幸子「感度良好すぎますよ....」

幸子「タイトルはこれでいいとして」

幸子「他にもいろいろと設定がありますねぇ....」

幸子「....」

幸子「後は適当でいいでしょう」ポチポチ

幸子「はい開設!」

幸子「では早速」

幸子「最初の記事を書いていきましょう!」

幸子「最初、これは大切ですよ....!」

幸子「何事も出だしは重要です....」

幸子「何について書きましょうか....」

何について書く? >>256

サルでもできる人体錬成

幸子「....」

幸子「最近あった面白い話題といえば....」

幸子「....やはりあの一件しかありませんね!」

幸子「『サルでもできる人体錬成』っと」カタカタ

幸子「まああれは志希さんがいなければとてもできませんが」

幸子「ボクも人体錬成に関わったのは事実なので問題ないでしょう」

幸子「....」カタカタ

幸子「....」カタカタ

幸子「....」カタカタ

幸子「....よし!」

幸子「人体錬成に至るまでの過程、そしてそれを行った後のことまで」

幸子「我ながら、なかなか面白い記事を書けたんじゃないですか!」

幸子「早速公開しちゃいましょう!」

幸子「限定公開ですけど」ポチ

幸子「そしてPさんにリンクを送って....」ポチ

幸子「あとはコメントを待つだけですね~」

幸子「アクセス数が増えてます!」

幸子「Pさん早速見てくれたんですね~」

幸子「あれ?」

幸子「リンクを送った方のメッセージには既読が付いていませんね....」

幸子「どうしてでしょう?」

幸子「....」

幸子「わかりませんけど大丈夫でしょう!」フフーン

幸子「ふわぁ....」

幸子「集中して文章を書いていたので、少し疲れてしまいました....」

幸子「ちょっとだけお昼寝しましょうか....」ウト

りん子「....」トテトテ

りん子「....」コロン

幸子「りん子ちゃんも....一緒にお昼寝しますか....?」ウト

りん子「zzz....」スヤ

幸子「はや....」グゥ

P「幸子起きろ!」ペシペシ

幸子「んぅ....?」

幸子「なんですかPさん....?」

幸子「あ、もしかしてブログの感想ですか?」

幸子「それならコメント欄に書いてくれればよかったのに」

P「ある意味そうだけどそんなのんきな話じゃねえんだよ!」

幸子「へ?」

P「お前、ブログなんて事務所に内緒で始めちゃダメに決まってるだろ!?」

幸子「いえいえ、あれはPさんしか読めないようにちゃんとですね」

P「アクセス数見てみろ」

幸子「え?」

P「いいから」

幸子「....」ポチポチ

幸子「いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまん....」

幸子「....」

幸子「Pさん、見すぎですよ?」ニヤリ

P「限定公開じゃなくて全体公開になってんだよ!」

幸子「あれ、そうでしたか」

幸子「すみません、確認はしたつもりだったんですけど」

幸子「しかし、いくらボクが人気アイドルだからって」

幸子「開設しただけでこのアクセス数って」

幸子「ファンの方も熱心ですね~、ありがたいです」

P「....」

P「お前のファンもいるかもしれんがそれだけじゃないんだよ....」

P「というか、それ以外がメインだ」

幸子「それ以外?」

P「お前、人体錬成のこと書いただろ....」

幸子「はい、そうですけど」

P「あれのせいで今、世界中が大パニックになってんだよ!!!」

幸子「え゛ぇ゛っ!?」

幸子「で、でもあんな荒唐無稽な話、普通は信じませんよ!?」

幸子「しかも発信元は14歳のカワイイアイドルですし....」

P「お前だけだったら信じなかったんだろうけどな」

P「志希の名前を出して、写真まで載っけてたら話は別なんだよ....」

幸子「まさか!?」

P「ああ、世界は」

P「志希ならやりかねない」

P「そう判断したんだ」

幸子「」

P「今、事務所の電話は鳴りっぱなしだ」

P「しかも一般人からじゃない」

P「世界各国の政府や研究機関からだ....」

幸子「」ブクブク

P「大変なことになっちまったなぁ....」

幸子「こ、こんなことしている場合じゃありませんよ!」

幸子「早く行動を起こさないと」ダッ

P「バカッ!」ガシッ

幸子「うぇっ!?」バタン

パァン

パリィン

幸子「....」

幸子「....え?」

幸子「今いきなり窓ガラスが割れませんでした?」

P「....」

P「この事務所は今、暗殺者たちに包囲されている」

幸子「」

P「おそらくメインは志希なんだろうが」

P「情報の発信者であるお前も」

P「ターゲットに入っているんだろう」

幸子「」

P「窓の外から見えるところにはいかない方がいい」

幸子「どうしてこんなことに....」

P「....人体錬成、無から命を作り出す技術なんて」

P「人類に明らかに早すぎるんだ....」

幸子「そうなんですか....?」

P「....」

P「これを国家レベルが行うとどうなるかわかるか?」

幸子「....?」

P「ほとんどノーリスクで、いくらでも人材を生み出すことができる」

P「軍隊でも組織してみろ」

P「世界のパワーバランスが崩れるぞ」

幸子「」

P「しかもりん子ちゃんを見る限り」

P「ある程度成長した姿で生まれるから」

P「普通の人間を使うより圧倒的にモノになるのが早い」

P「....要するに」

P「他国からしたら、そんな技術を手に入れられちゃ困るってことだ」

P「おそらく、周りの暗殺者たちが事務所内の重要人物を処理した後」

P「ゆっくりと技術を拝借するつもりなんだろう....」

幸子「どどどどどどどどどどどうしましょう!?」

P「....」

P「....今回ばかりは」

P「もう手遅れかもしれん....」

幸子「そんな....」

P「今のご時世、ネットに流れた情報なんて一瞬で世界中に広がる」

P「それを止める手立てはない」

P「そして、覆すこともできないんだ」

幸子「....ボクのせいで、こんなことに」

P「....」

P「....幸子」

P「じき、痺れを切らした暗殺者たちが乗り込んでくるだろう」

P「落ち込んでいる場合じゃない、どうにか逃げる手段を考えよう」

幸子「でも....もう....」

P「時間がないんだ!」

瑞樹「時間ならいくらでもあるわよ?」ニコッ

P「瑞樹さん!?」

幸子「いつの間にこの部屋に!?」

瑞樹「今来たところよ?」

P「そんな所に立っていたら危ないですよ!」

瑞樹「どうして?」

P「知らないかもしれませんけど、外には暗殺者がうようよいて!」

P「事務所内の人たちを狙っているんです!」

瑞樹「....」

瑞樹「ふふっ....」

P「射撃が来ない....?」

P「どうして!?」

瑞樹「....」

瑞樹「....私が」

瑞樹「時の流れを止めたからよ」ニッコリ

幸子「!!?!?!??」

P「....ウワサは本当だったんですか」

瑞樹「ええ」

P「ハハ、なんてこった....」

幸子「ボクが言うのもなんですけど、この事務所とんでもないですね」

瑞樹「事務所に帰ってきたら外が騒がしいから」

瑞樹「とりあえず周りの時だけ止めて入ったの」

幸子「えぇ....」

瑞樹「それでさっき、暗殺者がどうとか言っていたけど」

瑞樹「どういうこと?」

P「それがですね....」

幸子「実は....」

幸子「ということでして....」

瑞樹「....ぷっ」

瑞樹「あははっ!」アハハ

P「瑞樹さん!笑ってる場合じゃないんですよ!?」

瑞樹「だって~」

瑞樹「たったそれだけのことでこんなに大ごとになるなんて....」

瑞樹「ふふっ」クスリ

幸子「....瑞樹さん」

瑞樹「?」

幸子「瑞樹さんの能力で、この状況をどうにかできませんか....?」

幸子「全てはボクのせいなのに、虫のいい話というのはわかっています....」

幸子「でも、いま頼れるのは瑞樹さんしかいなくて....」

瑞樹「....」

瑞樹「できなくはないわね」

幸子「!」

瑞樹「時の流れを逆転させて、数時間戻せば」

瑞樹「幸子ちゃんのブログ開設を止められるでしょう?」

幸子「それじゃあ!」

瑞樹「ただそれには一つ問題があるの」

幸子「問題?」

瑞樹「時の流れを止めるのと比べて」

瑞樹「時の流れの逆転は、負担が激しいのよ....」

幸子「というと?」

瑞樹「....」

瑞樹「戻した時間の分だけ」

瑞樹「私だけが歳を取ってしまうの!」バーン

幸子「....」

幸子「数時間くらいいいんじゃないですか?」

瑞樹「ダメに決まってるでしょ!!!!」カッ

幸子「ひぃ!?」

P「幸子、瑞樹さんにそれは言っちゃダメだ」

幸子「す、すみません....」

瑞樹「....」

瑞樹「....幸子ちゃんの時間をくれるなら」

瑞樹「戻してもいいわよ」ニコ

瑞樹「それなら私の負担もな

幸子「どうぞ!私の時間を使ってください!」

幸子「それで事務所の皆さんが助かるなら!」

瑞樹「!」

P「....」

P「....はぁ」

P「瑞樹さん、意地悪はその辺にしてください」

瑞樹「あら、P君は分かってたの?」

P「そりゃそうですよ」

瑞樹「さすがね~」

幸子「?」

P「瑞樹さんは幸子を試したんだよ」

瑞樹「そういうこと♪」

幸子「....」

幸子「なんだぁ....」ヘナヘナ

瑞樹「幸子ちゃんの気概に免じて、今回は時を戻してあげる♪」

幸子「ありがとうございます!」

瑞樹「でもね幸子ちゃん」

瑞樹「これからはもう少し、後先考えて行動するのよ?」

瑞樹「あと、何事でも細かい確認は怠らないこと!」

幸子「肝に銘じます....」

瑞樹「はい、よろしい」

瑞樹「(まあ時を戻したら、このことは覚えていられないんだけど....)」

瑞樹「....」

瑞樹「(肝に銘じたなら大丈夫かしら?)」クスリ

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....)」

幸子「(少しずつ調子が上がっているような気がします)」

幸子「....」

幸子「(....昨日は上手いモノマネができましたね!)」

幸子「(....とは言えませんが)」

幸子「(初めてにしては及第点と言ったところでしょう!)」

幸子「(さらに調子を上げたいです!)」

6日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....)」

幸子「(少しずつ調子が上がっているような気がします)」

幸子「....」

幸子「(....昨日は上手いモノマネができましたね!)」

幸子「(....とは言えませんが)」

幸子「(初めてにしては及第点と言ったところでしょう!)」

幸子「(さらに調子を上げたいです!)」

何をする? >>293

弁当を作る

幸子「....」

幸子「これはもう」

幸子「Pさんにお弁当を作ってあげるしかないですね!」

幸子「あの人基本的にお昼は時間が惜しいとか言って食べませんから」

幸子「きっと、温かいお昼ご飯に飢えていることでしょう!」

幸子「....」

幸子「事務所で作って、事務所にいるPさんに出すなら」

幸子「普通に作って出せばよくない?」

幸子「と考えているそこのあなた!」

幸子「わかっていませんねぇ」フフーン

幸子「単にお昼ご飯を作るのではなく」

幸子「お弁当というのがミソなんですよ!」

幸子「確かに」

幸子「お皿に美しく盛られた料理は」

幸子「さらに味を美味しくします」

幸子「しかし!」

幸子「ボクはそんな盛り付けできません!」

幸子「だったら、普通に盛るよりも」

幸子「お弁当箱に入れて出した方が」

幸子「開けるときのワクワク感の分だけ後者が勝つんです!」バーン

幸子「元々はPさんのためを思って始めたこの企画!」

幸子「これはもはや最適解なのでは?」

幸子「....」チラ

幸子「....11時半ですか」

幸子「少し出遅れましたね....」

幸子「ボクだけの力でお弁当を作るとなると」

幸子「お昼の時間を過ぎてしまいます....」

幸子「1人で完成させたいところですが」

幸子「今はボクのエゴよりも、Pさんにお昼ご飯を届ける方が大事です」

幸子「誰かに助っ人を頼みましょう!」

誰に頼む? >>297

ゆきありすことはゆず

ちとせ

田中琴葉「誰か呼んだか?」

らんらん「呼んでませんよ、先輩」

申し訳ありません、人数は1人で想定していたので>>298を採用します

ちとせ「....」テクテク

幸子「通りすがりのちとせさん!」

ちとせ「幸子ちゃん?」

幸子「頼まれてくれませんか?」

ちとせ「?」

ちとせ「お弁当?」

幸子「はい、どうしてもお昼の時間に間に合わせたいので」

幸子「お手伝いを頼めませんか?」

ちとせ「うーん....」

ちとせ「私、あまり料理はしないんだけど、それでもいい?」

幸子「今回は凝った物を作る予定はないので大丈夫です!」

幸子「ボクも料理はあまりしませんけど」

幸子「どうにかなるでしょう!」

ちとせ「そうだね♪」

ちとせ「それで、何を作るの?」

幸子「特に材料を買ってきているわけではないので」

幸子「事務所の冷蔵庫に入っているもので作れるものにします!」

ちとせ「すご~い、幸子ちゃん慣れてる人みたい」

幸子「フフーン、それほどでもありません!」

冷蔵庫の中身① >>306
冷蔵庫の中身② >>307
冷蔵庫の中身③ >>308

ちとせの手首から先(料理番組でうっかり食材ごと切ってしまったもの)

山形りんご

あの子(生前の姿)

幸子「まずは冷凍庫から見てみましょう....」ガサゴソ

幸子「....」ガサゴソ

幸子「ん、これは?」

ちとせ「あ、それ!」

幸子「なんですか?」

ちとせ「開けていいよ♪」

幸子「はぁ」

幸子「結構大きいですね、手のひらくらいのサイズがありますよ」

幸子「ブロック肉か何かでしょうか....」

【ちとせの手首から先】

幸子「」

幸子「さささ殺人事件です!!!」

ちとせ「私生きてるよ?」

ちとせ「こんなところにあったんだ~」

幸子「こ、これ、ちとせさんのなんですか!?」

ちとせ「うん、この前料理番組に出た時にうっかり切っちゃったの」

幸子「うっかりって程度じゃありませんよ!?」

ちとせ「それでね、あとでくっつけようと思って冷凍庫に入れてたんだけど」

ちとせ「忘れてた♪」

幸子「忘れないでくださいよこんなに大切なもの!」

幸子「というかこれどうするんですか?」

ちとせ「取っておいたの忘れてたから、新しいのをもう生やしちゃった」

幸子「相変わらずですねこの事務所は」

ちとせ「....」

ちとせ「....私、名案が浮かんじゃったかも」

幸子「?」

ちとせ「せっかくだし使っちゃおう」

幸子「せっかくの意味わかってます?」

幸子「いくらちとせさんの手といっても、人肉はちょっと....」

ちとせ「でも、動物の手足を使った食材って意外とない?」

ちとせ「クマノテ、豚足、モミジ、カメノテ....」

幸子「順に熊、豚、鶏ですね」

幸子「カメノテは亀の手ではなく甲殻類の一種ですけど」

幸子「それ以外は確かに....」

ちとせ「....私、手はいつも洗ってるから綺麗だと思うよ?」

幸子「気にしているのはそこではないです....」

ちとせ「お願い幸子ちゃん」ギュッ

ちとせ「私、あの人の身体の中に自分のお肉が巡っていく姿を想像するだけで....」

ちとせ「....んっ////」キュン

ちとせ「いい....////」ハァハァ

幸子「業が深すぎます」

ちとせ「吸血鬼の末裔だからかな?」

幸子「さぁ....」

幸子「....」

幸子「仕方ないですねぇ....」

幸子「本当に少しだけですよ?」

ちとせ「指一本くらい?」

幸子「爪の切れっ端で我慢してください」

ちとせ「え~」

幸子「そのくらいなら事務所のヤンデレ軍の人たちが常日頃から入れているので」

幸子「ボクが許容できるギリギリのラインです」

ちとせ「ありがとう幸子ちゃん」ニコ

幸子「自分の身体の一部を食べさせようとしているとは思えないほど爽やかな笑み」

幸子「ちとせさんの手はいいとして」

幸子「まともな食材が欲しいですねぇ」ガサゴソ

幸子「あ、これ」スッ

ちとせ「りんご?」

幸子「いえ、これはりんごろうの死体です」

ちとせ「死体?」

幸子「正確には」

幸子「あかりさんがりんごろう風に皮を剥いたりんごです」

ちとせ「お料理に使うの勿体ないね」

幸子「いえ、むしろ積極的に使っていきます」

幸子「りん子ちゃんにとってりんごろうは目の上のたん瘤なので」

ちとせ「?」

幸子「あとはー....」

ちとせ「ここは見たの?」

幸子「これ、なんなんでしょう」

幸子「家庭用冷蔵庫の隣に」

幸子「やたらと大きい業務用の冷凍庫があるのはアンバランスのような....」

ちとせ「....」パカッ

『....』

ちとせ「....」バタン

幸子「中を確認しないんですか?」

ちとせ「....」

幸子「ちとせさん?」

ちとせ「....」

ちとせ「何もなかったよ」

ちとせ「食べ物は」

幸子「そうですか、残念です....」

幸子「普通の冷蔵庫の方をもう一度見てみましょう」パカッ

ちとせ「....」

幸子「これはなんでしょう?」

ちとせ「お肉....?」

幸子「お肉っぽいんですけど、ラベルも何もないので」

幸子「何の肉かわかりませんねぇ....」

ちとせ「腐ってはいないみたいだし、使ってもいいんじゃない?」

幸子「このままじゃ食材がなさすぎますし、そうするしかありません....」

幸子「ということで材料はこちら!」

【チトセテの爪】

【りんごろう】

【謎肉】

ちとせ「....」

ちとせ「こういう料理はあるの?」

幸子「....地球上をくまなく探せばあるいは」

ちとせ「....」

何を作る? >>326

りんご入りポルペッティの赤ワイン煮

海軍肉じゃが

幸子「この材料たちで作れそうな料理って何かありますか?」

ちとせ「うーん....」

ちとせ「ちょっと待ってね」

ちとせ「Hey,千夜」

千夜「何なりと」

幸子「そういうシステムなんですか!?」

ちとせ「この材料で作れそうな料理を教えて」

千夜「ぴこん」

千夜「お嬢様の爪、りんごろう、謎肉で作れるレシピを検索しています」

千夜「1件該当しました」

幸子「あるんですか!?」

千夜「りんご入りポルペッティの赤ワイン煮はいかがでしょうか」

幸子・ちとせ「「りんご入りポルペッティの赤ワイン煮?」」

ちとせ「千夜ちゃんが置いていってくれたレシピを参考にして作ろう」

幸子「千夜さんも混ざりたそうにしてましたけどよかったんですか?」

ちとせ「千夜ちゃんがいると全部完璧に出来ちゃうから」

幸子「まあそれではつまらないですねぇ」

ちとせ「えーっと」

ちとせ「まずはりんごろうをみじん切りにする」

幸子「みじん切り....」

幸子「結構難しいんですよね....」

幸子「まずは皮を剥いて....」モタモタ

幸子「あっ」

幸子「あの皮が繋がった状態で剥きたいんですけど、無理そうです....」

ちとせ「幸子ちゃんがりんごろうをやっている間に私は....」

ちとせ「よいしょ」

ちとせ「この謎肉をフードプロセッサーでミンチにする、と」ポイ

ちとせ「ついでに爪も入れちゃお」ポイポイ

ちとせ「....」

ちとせ「....1本くらいいいよね♪」ジョキ

ちとせ「えい」ポイ

ちとせ「....」ピッ

ガーッ!

ちとせ「お~」パチパチ

幸子「ちとせさ~ん、りんごろうを木っ端微塵にしましたよ~」

ちとせ「お疲れ様、こっちも終わったよ」

幸子「この2つと、つなぎのパン粉と卵を入れて捏ねるんですよね」コネコネ

ちとせ「粘りが出るまでだって」

幸子「了解です」コネコネ

幸子「....」コネコネ

幸子「これ、ハンバーーーーーーーグ!ですか?」

ちとせ「イタリアの肉団子だって~」

幸子「へ~」

幸子「これくらいでいいでしょう!」

ちとせ「うんうん、おっけ~」

幸子「これを丸めて....」

幸子「いよいよ!お馴染みの両手でキャッチボールするやつです!」ペチ

幸子「....」ペチ

ちとせ「これは万国共通なんだ~」ペチ

ちとせ「....」ペチ

幸子「成型が終わったので、次はお鍋の準備ですか」

ちとせ「赤ワイン1カップ、お水も同じ量」

幸子「はーい」ジョボジョボ

ちとせ「トマトの缶詰を全部」

幸子「いい感じです」ドボッ

ちとせ「あとはローリエ、ローズマリー、お塩、ブラックペッパーを入れて」

幸子「....」サッサッ

ちとせ「そこにさっきのお肉をどぼ~ん」

幸子「飛び散るので静かに入れます」ソロリソロリ

ちとせ「あとはしばらく煮込んで完成!」

幸子「疲れました....」

幸子「....」ジー

幸子「これ、思いのほかいい感じじゃないですか!」

ちとせ「さすが千夜ちゃん♪」

千夜「ありがとうございます」ペコ

幸子「呼ばれるために戻ってこなくても....」

千夜「いえ、それが私の役目ですから」

幸子「そういうものですか....」

P「....」カタカタ

幸子「Pさん!」

P「幸子、どうした?」

幸子「実はボク....」

幸子「Pさんにお弁当を作ってきたんです!」バーン

P「お、お弁当!?」

P「どうしたんだ突然?」

幸子「今日はそういう気分だったんです」

P「へー、お前料理できたんだな」

幸子「ま、まあボクくらいのアイドルならそれはもう義務のようなものですよ」フフーン

P「そりゃ楽しみだ」

幸子「ただ、時間がなかったので....」

幸子「ご飯とおかず1品だけなんですけど....」オズオズ

P「んなのどうでもいいよ!」

P「幸子が俺のために作ってくれたのだろ?」

幸子「一応は....」

P「無問題無問題!」

P「早く食べさせてくれ!」

幸子「!」

幸子「どうぞ!」スッ

P「おお、なんだこれ」

P「変わった形のタッパーだな」

幸子「これはですね、スクリュートップキーパーという容器なんです!」

P「なんだそれ?」

幸子「蓋にパッキンがついているので、とにかく密閉力が凄いんです!」

幸子「汁物を入れてもまったく零れません!」

幸子「(と千夜さんが教えてくれました)」

P「へー、凄いなぁ」パカッ

P「お、いい匂い....」

P「湯気まで立ってるし....」

幸子「ついさっき思いついたので、出来立てです!」

P「嬉しいなあ....」

P「昼に温かいご飯が食べられるの、いつぶりだろ....」

幸子「毎日でも食べるべきですよ....」

P「色々あってな....」

P「幸子、いただきます」

幸子「どうぞどうぞ!」

P「....」パクッ

P「....」モグモグ

P「....」ゴクン

幸子「....」

幸子「....どうですか?」チラ

P「....」

P「....」

P「....」

P「....美味い」

幸子「!!!」パァッ

P「この肉団子、一口大で食べやすいが」

P「口の中に入れると、大きさ以上の旨みが詰まってる」

P「そして噛んだ時にホロホロと崩れる肉の食感に加えて」

P「野菜の食感もいいな、かなりしっかりしているから肉とのギャップがあってよい」

P「ハンバーグかと思ったが、これ玉ねぎじゃないな」

幸子「はい、玉ねぎではなくりんごを使っています」

P「なるほどりんごか....」

P「加熱してもこれだけ食感が残っているということは、陸奥とか紅玉、王林とかその辺りか?」

幸子「わかりません!」

P「わからんのかい」

P「....」モグモグ

P「ん?」

P「ぺっ」

P「なんか細長くてデカい骨付き肉が入ってた」

P「指みたいな形と大きさだったな」

幸子「あっ....」

P「ごちそうさまでした」

幸子「お粗末様でした!」

P「しかし、りんごを使った肉団子の赤ワイン煮込みとは」

P「本当に料理できたんだな!」

幸子「それほどでも....」

幸子「ありますね!」フフーン

P「邪道は王道をこなせないとできないからな」

P「美味しかったよ、ありがとう幸子」

幸子「////」

P「これ、洗って返すよ」

幸子「いえいえ!そのままボクに返してもらって大丈夫ですよ!」

P「そうか?悪いな」

幸子「そこまでがボクの仕事ですからいいんですよ!」

P「そっかー、いや本当ありがとな」

幸子「....また、気が向いたら作ってあげますよ」

P「頼むわ~、どうせ俺いつでも昼は空いてるからさ」

幸子「もう、仕方のない人ですねぇ....」

ガチャリ

幸子「....ふぅ」

幸子「....」

幸子「(Pさん、喜んでくれました....////)」ピョンピョン

幸子「////」

幸子「ハッ!?」チラ

幸子「....」ジー

幸子「(....このタッパー)」

幸子「(Pさんが食べた後の、タッパー....)」

幸子「....!」ゴクリ

幸子「....」

幸子「(いやでも、洗うって言っちゃったし....)」

幸子「....」

幸子「(....ちょっとだけなら)」

まゆ「幸子ちゃん」

幸子「ヒェッ!?」

まゆ「Pさんの食べ終わった後のタッパーの独占は条約違反ですよぉ?」

幸子「じょ、条約違反!?」

まゆ「楽しむのは、然るべきところで所有権を得てから♪」

幸子「???」

まゆ「ということでこちらは一旦回収しますね」

幸子「あっ!?いつの間に!」

まゆ「本日の事務所内オークションは午後6時から、C会議室で行われます」

まゆ「幸子ちゃんの参加、私たちは歓迎しますよ」ニッコリ

幸子「???????????」

7日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

本日の人物安価の人数は私の言葉足らずでした、申し訳ありません
これから、人物安価の際は基本的に1人とお考え下さい
多人数の場合はその都度人数を明記します
よろしくお願いします

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....)」

幸子「(昨日は大成功でしたね!)」

幸子「(使用した材料に若干の不安は残りますが....)」

幸子「(Pさんはそれを知らないので関係ありません!)」バーン

何をする? >>360

仕事を手伝う

幸子「(昨日はお弁当だったので今日は....)」

幸子「(お仕事を手伝いましょう!)」

幸子「(アイドルであるボクがプロデューサーのお仕事を手伝えるかはわかりませんが)」

幸子「(できることだけでもやっていきます!)」

幸子「ということで何かありますか?」

P「またいきなりだなあ」

幸子「勢いはボクの武器ですから」

P「あのな幸子よ」

幸子「はい?」

P「俺の仕事は、アイドルであるお前たちを支えることなんだ」

P「それを、支えられる側であるお前が手伝ったら」

P「本末転倒じゃないか」

P「それにな、幸子たちの働きだけでも」

P「俺は十分に助けられてるんだよ」

幸子「それは重々承知しています」

P「おお....流石の自信....」

P「でも、わかってるならなんで」

幸子「ボクがそういう気分だったので!」

P「えー....」

幸子「別に難しい仕事でなくてもいいんです!」

幸子「というか難しい仕事を振られても困ります」

P「だろうな」

幸子「何かボクにできることはありませんか?」

幸子「Pさんの力になりたいんです!」

P「んー....」

P「あ」

幸子「あるんですか!」

幸子に手伝ってもらう仕事 >>364

アイドルのプロフィール資料の仕分け(未公開情報含む)

ガチャリ

P「....」ギィ

P「....ここだ」

幸子「なんですか....」

幸子「壁一面にファイル?がたくさん....」

幸子「あとほこりっぽいです」

幸子「この部屋、全然使われてないように見えるんですけど....?」

P「....あれを見ろ」

幸子「?」

幸子「パソコンが1台....?」

P「あのパソコンにはな、うちの事務所に所属する全てのアイドルのあらゆる情報が入っている」

幸子「プロフィールってことですか?」

P「まあ端的に言えばそうなんだが」

P「外部向けに公開されていたり、お前たちが知っているようなオモテのプロフィール」

P「だけではない」

幸子「どういうことですか....?」

P「芸能事務所だからな、アイドルが所属する前の段階で」

P「詳細な身辺調査をしているんだ」

P「主にそこで得られた情報と」

P「所属後の定期的な追跡調査がまとめられている」

幸子「そんなことしてたんですか....」

P「万が一、この情報が外に漏れたら困るから」

P「ネットワーク環境のないこの部屋のパソコン1台で管理しているんだ」

幸子「へぇ~」

P「壁一面のファイルは、パソコンで管理する前の時代のデータだな」

幸子「すごいですねぇ」

P「あのパソコンに、情報を収集してからまだ手付かずのプロフィール資料があるから」

P「それを整理して欲しいんだ」

P「手順はそこの紙に書いてあるから」

幸子「了解しました!」

P「あとこれ、書いてくれ」

幸子「これは?」

P「機密保持契約書だ」

P「ここで得た情報を外部に絶対漏らさない、ってことを約束してもらわないと」

P「この仕事はさせられないんだよ」

幸子「厳重ですねぇ」

幸子「....」カキカキ

幸子「はいどうぞ」

P「ありがとう」

幸子「ちなみにこれ、破ったらどうなるんですか?」

P「さあ」

幸子「さあって」

P「情報を漏らした人は、それを聞いた人共々いつの間にか消えてしまうからな」

P「どうなったかはわからん」

幸子「」

P「じゃ、よろしく~」ガチャリ

幸子「ただの手伝いのつもりが、思ったより大事じゃないですかこれ....」

アイドル名 >>370
未公開情報 >>372

みりあ

賭博場への出入り記録と口止め履歴。稼いだ額の詳細

幸子「まずは....」

幸子「みりあちゃんですか」

幸子「みりあちゃんなんて何の裏もないのに」

幸子「細かい調査をする必要なんてあるんですかねぇ」

幸子「えーっとなになに」

『2月9日 東京競馬場第11R東京新聞杯(G3)で3連単125,560円を的中』

『翌10日に事務所にて追及したところ』

みりあ『来週のメイン、教えちゃるから』

みりあ『な?頼むわ~』

『と強引に買い目を教えられ、口止めされる』

『結果は不的中』

幸子「?」

『2月23日 小倉競馬場第9Rあざみ賞(1勝クラス)で3連複65,800円を的中』

『翌24日に事務所にて追及したところ』

みりあ『ローカルはセーフやろが!』

『と強引に口止めされる』 

幸子「???」

幸子「こ、これは一体....」

幸子「みりあちゃんの親御さんの話でしょうか....?」

幸子「そんな家庭環境とはとても思えませんけど....」

『馬券は必ず競馬場かWINSで購入しており、払戻金は全て自室のどこかに貯金している』

『そのため総額は不明、納税の義務も果たしていない』

『さらなる追跡調査が必要』

幸子「....」

幸子「馬券って子供は買えませんよね....?」

幸子「....」

幸子「いやいやいやいや!」

幸子「みりあちゃんの年齢でギャンブルだなんて、そんなわけないじゃないですか!」

幸子「きっと誰かのデータが間違ってみりあちゃんのところに入ってしまったんですね!」

幸子「ま、まあでも仕事は仕事なので、言われた通りに仕分けておきましょう!」

幸子「まったく、事務所もうっかりさんですねぇ!」

幸子「事務所の凡ミスは忘れて」

幸子「仕事を進めましょう」

幸子「次のアイドルは....」

アイドル名 >>379
未公開情報 >>381

的場梨沙

実は母子家庭。パパとは何なのか、未だ調査中

幸子「梨沙ちゃんですね」

『母子家庭』

幸子「!?!!??!?!?!?!??」

幸子「ぼ、母子家庭!?」

幸子「母子家庭なわけないじゃないですか!」

幸子「梨沙ちゃんはことあるごとにパパの話をしていますし!」

幸子「趣味はパパとデートですし!」

幸子「パパと結婚したがってますし!」

幸子「何よりパパを喜ばせるためにアイドルになったんですよ!?」

幸子「それなのにそのパパはいないっていうんですか?」

幸子「ありえませんよそんなの!」

『的場理沙の血縁上の父親は既に死没している』

『そのため、彼女が非常に強い執着を示している【パパ】が何者なのかは不明』

『早急な追加調査が必要』

幸子「えぇ....」

幸子「どういうことですか....」

幸子「梨沙ちゃんのパパはいない....?」

幸子「でも梨沙ちゃんの話には頻繁に出てきますよ....?」

幸子「....」

幸子「....」

幸子「....まさか、亡くなったパパの幻影に囚われている」

幸子「わけじゃないですよね....」

幸子「....」

幸子「....それとも、パパは特定の人物を指す隠語で」

幸子「その人に強く執着している....?」

幸子「....」

幸子「....ダメです、考えていると仕事が進みません」

幸子「次に行きましょうか」

アイドル名 >>386
未公開情報 >>388

南条光

ずれる?
安価した

人助けとして人に暴力を振るうことに快感を覚える性癖あり。もみ消し履歴

1つずつずらして>>387,>>389を採用します

幸子「光さん....」

幸子「ヒーローが大好きな光さんは大丈夫ですよね....」

『特撮ヒーローに憧れており、それを真似てか自らも積極的に人助けを行っている』

幸子「ほら!光さんはこういう子なんですよ!」

幸子「あの子には信念があるんです!」

幸子「立派ですねぇ」

『校内のルールを僅かでも破る者を見かけると、問答無用で制裁を加えている』

幸子「ん?」

『頻繁に流血沙汰を起こすため、学校側から度重なる指導を受けているが』

『改善の兆しはない』

幸子「んんん?」

『入学当初は、男子生徒や上級生を恐れない姿勢を評価されていたため』

『本人の望み通り、学内のヒーローとして親しまれていたが』

『あまりの容赦のなさと、制裁を加える際の表情の影響か』

『学校内では孤立を深めている』

幸子「....」

『自らの憧れる正義と、現実のギャップに苦しんでおり』

『現在は教室に入ることが出来ず、月に数回の保健室への登校のみとなっている』

幸子「ぇぇ....」

幸子「....」

幸子「....早く仕事を済ませてしまいましょう」

幸子「こんな嘘偽り捏造ばかり読んでいては頭がおかしくなってしまいます!」バーン

幸子「仕事仕事」

幸子「終わりましたよ~」

P「おお、お疲れ様」

幸子「なんだか色々と疲れました....」

P「書類整理なんてやったことないもんなあ」

P「慣れない仕事は疲れるもんだよ」

幸子「そういう疲れではないんですけどね....」

P「ん?なんか言ったか?」

幸子「いえ、なんでもないです」

ガチャリ

幸子「(一体あの部屋の情報はなんなんでしょう....)」

幸子「(読んでいる時はあの部屋の陰鬱とした空気と閉塞感に釣られて)」

幸子「(信じかけてしまいましたが)」

幸子「(冷静に考えればありえないことばかりです!)」

幸子「(カワイイアイドルたちの情報を面白おかしく捏造して....)」

幸子「(あんなことを事務所主導でやっているならボクは怒りますよ!)」プンスカ

みりあ「....」スタスタ

みりあ「あ、幸子ちゃん!」

幸子「みりあちゃん、こんにちは」

みりあ「こんにちは~」ペコ

幸子「レッスンですか?」

みりあ「ううん、お仕事が終わったから一旦帰ってきたんだー」

幸子「そうでしたか、お疲れ様です」

みりあ「ううん、楽しかったよ☆」

幸子「仕事を楽しめる、いいことです」

みりあ「そうかな?ありがとう!」ヒラリ

幸子「ん、みりあちゃん、何か落ちましたよ?」

みりあ「え?」

幸子「『TCK 11レース 第65回大井記念 単勝』?」

幸子「?」

みりあ「いらんわそんなん、捨てとけ!」

幸子「!?」

みりあ「じゃあね~」フリフリ

幸子「....」

8日目に続く

登場キャラが増え、色々と独自設定が入り組んできたので
簡単なキャラ紹介をしておきます
安価の際の参考にしていただければと思います

輿水幸子
圧倒的カワイイ美少女
カワイイ
ブラックジャックを作れる
幽体離脱ができる
サイキックが使える
採血ができる
飛鳥のモノマネができる
ブログを開設できる
料理ができる
書類仕事ができる

橘ありす
10円玉貯金をしている

高垣楓
オヤジギャグ大好きお姉さん
センサー搭載

白坂小梅
霊が見える

北条加蓮
幽体離脱ができる

堀裕子
サイキックが使えない

佐久間まゆ
Pのことが好き
事務所内裏オークションの参加者の1人

五十嵐響子
Pのことが好き
料理が得意
事務所内裏オークションの参加者の1人

柳清良
法律に則って採血ができる

辻野あかり
山形りんごのことが好き

一之瀬志希
天才
タブーである人体錬成を行っても一切の感情を抱かない

二宮飛鳥
りん子の持つミステリアスなオーラに少し憧れている

川島瑞樹
時間を操ることができる

黒埼ちとせ
吸血鬼
Pレベルの耐久性と再生力を持つ

白雪千夜
幼い頃に火事に遭い、治療の過程で身体の約80%が義体となった
脳の半分も機械化されており、そこにSiriのようなものが搭載されている

P
どんな傷を負ってもスタドリを飲めば完全回復する謎の存在

山梨りん子
人体錬成によって生まれた山梨りんごのマスコットキャラクター
事務所にいる全アイドルのフェロモンが混ざっているため、一般的な男性に笑顔を向けると相手は死ぬ

千川ちひろさん
怒ると怖い

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....昨日のことは忘れましょう)」

何をする? >>413

イタズラを仕掛ける

幸子「(昨日は働いてしまったので)」

幸子「(今日は逆の方向からアプローチ....)」

幸子(Pさんにイタズラを仕掛けましょう!)」

幸子「....」

幸子「(....しかしイタズラですか)」

幸子「(イタズラというのは、人を担ぐことなんでしょうけど)」

幸子「(案外難しいんですよね....)」

幸子「(弱すぎたらイタズラになりません)」

幸子「(でも強すぎると相手に不快な思いをさせてしまいます)」

幸子「(バランス感覚が大切なんですよねぇ)」

幸子「(ちなみに、ボクはイタズラなカワイさしか経験がありません)」

どんなイタズラをする? >>415

幸子が誰か殺しちゃったから一緒に山に埋めに行きましょうドッキリ

幸子「(とはいえ、大抵のイタズラではPさんは動じなさそうなので)」

幸子「(ここはドッキリでいきましょう!)」

幸子「(内容は....)」

幸子「(ちょっぴりハードに)」

幸子「(『ボクが人殺めてしまったので、一緒に山に埋めに行く』)」

幸子「(これは、面白いことになりそうですよ!)」

幸子「(それじゃあ早速、準備をしましょう....!)」

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(....セッティングは終わっているので)」

幸子「(あとはPさんに話をするだけ)」

幸子「(....しかし!)」

幸子「(人を殺めてしまったのに、自分から他人に話すのはリアリティが足りません!)」

幸子「(ここはあえて、ボクからは何も言いません!)」

幸子「(普段とは明らかに異なる立ち居振る舞いをしていれば)」

幸子「(Pさんは、真っ先にボクの異常に気づくでしょう)」

幸子「(その時に、何度か拒みながらも)」

幸子「(渋々真実を明かす)」

幸子「(うんうん、これこそリアル!)」

幸子「(完璧ですよ!)」フフーン

幸子「(それでは名女優輿水幸子の実力をお見せしましょう!)」

どんな立ち居振る舞いをする? >>419

虚ろな表情で鼻歌を歌いながらるんるん

幸子「(普段のボクとのギャップがあった方がいいですよね....)」

幸子「(でもあまり大きすぎてもわざとらしいので....)」

幸子「(虚ろな表情で鼻歌を歌いながらるんるんくらいにしておきましょう!)」

幸子「....」

幸子「(虚ろモード!)」ウツロ

幸子(虚)「....」

幸子(虚)「ふんふふんふんふんふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「ふんふふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「ふんふふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「....」チラ

P「....」カタカタ

幸子(虚)「ふんふふふふんふふんふんふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「ふんふふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「ふんふふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「ふんふふふふんふんふふん~♪」ルンルン

幸子(虚)「....」チラ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(き、気づかない....!?)」

幸子「(常に笑顔がキュートなボクが)」

幸子「(虚ろな表情をしながら自分の持ち歌を鼻歌で歌いつつルンルンしているというのに....!)」

幸子「(まあいいでしょう、これくらいはジャブです)」

幸子「(ボクの本気を目の当たりにしてしまったら)」

幸子「(Pさんでも平常心ではいられないはず!)」

どんな立ち居振る舞いをする? >>424

わざと転ぶ

幸子「....」

幸子「....」ヨタヨタ

幸子「....」コケッ

ビターン!

幸子「....」ポイ

P「!?」

P「おいおい幸子、大丈夫か?」

幸子「....すみません」

幸子「大丈夫です」

P「?」

P「どうしたんだ?顔色悪いぞ」

幸子「....いえ、なんでもないです」

P「....?」チラ

P「ん?」

P「なんだこれ」ヒョイ

【血まみれのサバイバルナイフ】

P「....」

幸子「....」

幸子「(かかりましたねPさん!)」

幸子「(わざと派手に転び、Pさんを引きつけ)」

幸子「(用意していた血まみれのサバイバルナイフを落とした体で見せる!)」

幸子「(ちなみにサバイバルナイフは亜季さんから借りました)」

P「....」

P「....幸子、これ」

幸子「....」

P「....血、なのか?」

幸子「....違います」

P「....」

P「調べればすぐに分かる」

幸子「違いますって!」

P「....」

幸子「....」

幸子「....違うんです、ボクは、ただ」

幸子「....」グッ

P「....」

P「場所を変えよう」スック

幸子「....」

幸子「....でも」

P「....大丈夫だから」

幸子「....」

~倉庫~

P「ここなら誰も来ないし、誰にも聞かれない」

幸子「....」

P「....」

P「....幸子」

P「話してくれないか」

幸子「....」

幸子「....嫌です」

幸子「....これは、ボクの問題なので」

幸子「Pを巻き込みたくありません」

P「....」

P「....俺はお前の味方だ」

幸子「....」

幸子「っ....」ウル

幸子「すみませんっ....」ポロッ

P「....」

幸子「ボク、どうしたらいいかわからなくてっ」ポロポロ

幸子「ずっと、怖くて....」ポロポロ

P「....何があったんだ」

殺した相手 >>431

早耶

小梅

あまり詳しくないキャラは書けないので>>432を採用させていただきます

ホントにしつこく早耶P湧いてくるな。この作者のは荒らせないんだから諦めればいいのに

幸子「....」

幸子「....ボクは」ブルブル

P「....うん」

幸子「....小梅さんを」

幸子「っ....」

P「....」

P「....ゆっくりでいいよ」

幸子「....すみません」ポロポロ

殺した理由 >>435

訂正します
殺した理由 >>438

ゾンビにして欲しいと言われて協力したらゾンビ化に失敗した

幸子「....昨日、小梅ちゃんに言われたんです」

幸子「ついにゾンビになる方法を見つけた、と」

P「ゾンビに?」

幸子「はい」

P「でもゾンビは死なないとなれないだろ」

幸子「....だから、一旦殺してほしいって」

P「はぁ!?」

P「お前、まさかそれで!?」

幸子「....」ポロポロ

幸子「ボクだって、嫌だって言ったんですっ!」

幸子「でも、どうせ蘇るし」

幸子「ゾンビになっても基本的には生きている時と変わらないから大丈夫だ、と丸め込まれて....」

P「いやいや丸め込まれないだろ....」アキレ

幸子「でも結局、小梅ちゃんは蘇らなくて....」

P「....」

P「で、小梅の遺体はどこにあるんだ」

幸子「....まだ小梅ちゃんの部屋に」

P「....」

P「....行こう」

幸子「....」

~小梅の部屋~

ガチャリ

P「....」

P「....血の匂いが濃いな」

幸子「....」

P「どこだ?」

幸子「ベッドの上です」

P「....」スタスタ

P「....!」

小梅「」

P「....マジか」

幸子「....」

幸子「(フフーン!)」

幸子「(ボクの演技と突飛な設定だけでは不安だったので)」

幸子「(人体錬成セットを使って、小梅ちゃんのクローン(魂抜き)を作っておいて正解でしたよ!)」

幸子「(ちなみに小梅ちゃんも既にボクとのホラー映画鑑賞会×10で買収済みです!)」フフーン

P「....」

P「....俺以外の誰かに話したか?」

幸子「....話せませんよ、こんなこと」

P「....だよな」

P「今日は小梅がたまたまオフだったから、誰にも気づかれてはいないな」

P「....」

P「うーん」

幸子「....どうしたんですか」

P「小梅は小さいから、そのままスーツケースに入るかな」

幸子「へ?」

P「ここで解体してもいいんだが」

P「これ以上部屋に血の臭いと死臭が染みつくのもあれだしな~」

幸子「あ、そ、そうですね」

P「よし、そのまま持って行こう」

幸子「もしかして、山とかですか....?」

P「山、山か~」

P「まあそれでもいいんだけどな、出来るだけ発見されにくい方法がいいだろ?」

P「山ってこの近くにはないから、結構移動しないといけないんだ」

P「移動距離が長いとそれだけバレるリスクも上がるからな」

P「無事に山に辿り着けたとしても」

P「臭いを隠せて、野生動物からも掘り返されない深さの穴を掘るのは大変だし」

幸子「じゃあ海ですか?」

P「海もな、厳重に梱包してもふとした拍子に浮かんでくるんだよ」

P「完全に分解されるのも時間はかかるし、骨は残るし」

P「人間の痕跡って意外としぶといから」

幸子「そ、そうなんですか....」

P「ちょっと待っててな」ピピピ

プルルルルルル

幸子「(電話!?まさか警察じゃ....)」

P「あ、先生ですか?」

P「ご無沙汰してます」

幸子「(よかった、違うみたいですね)」

P「え?いや今日はそっちじゃなくて、私用なんですよ」

P「すみません、ちょっとお願いしたいことがあって」

P「あそこ、貸してくれません?」

P「え?そうですね~、結構久々ですかね」

P「....」

P「まあ、色々とあるんですよ、ええ」

P「それでですね」

P「なるべく可能性は0に近づけたくて」

P「....」

P「お願いしますよ、いつもより出しますんで」

P「そこをなんとか、先生しかいないんですよ~」

P「....」

P「ありがとうございます!」

P「はい!今晩伺いますんで、はい、はい、お願いします~、はい~」

P「失礼します~」ピッ

P「よし!」

幸子「何の電話だったんですか?」

P「山よりも海よりも確実な方法にしようと思ってな」

幸子「はぁ....」

P「今日の晩にやってくるから」

幸子「じゃあボクも

P「ダメ」

幸子「えっ?」

幸子「で、でも、ボクが殺してしまったのに、Pさんだけに責任を負わせるわけには....」

P「いや、俺1人じゃないとさ」

P「色々、マズいから」

P「幸子は今この瞬間から、このことは忘れろ」

P「この部屋にも絶対に戻ってくるな」

幸子「え、あの」

P「な?」ニッコリ

幸子「....」

幸子「....ド」

幸子「ドッキリでした!!!」ババーン

幸子「Pさんまんまと騙されましたね!」

幸子「この遺体は人体錬成キットで作ったんですよ!」

幸子「よくできているでしょう!」

幸子「まあよくできているのは当然なんですけどね!クローンですから!」

幸子「ちなみに小梅ちゃんは元気ですよ!」

幸子「この計画の話をしたらノリノリで協力してくれまして」

幸子「ほら、この血や臭いは小梅ちゃんが用意してくれたんですよ!」

幸子「ここまで完璧にやったらPさんも騙されますよね!」

P「....」

P「そうか」

幸子「....」ビクッ

幸子「....も、もしかして怒ってますか?」アタフタ

幸子「それならすみません、ボクもちょっとやりすぎたかなって」

P「いや、別に怒ってないぞ?」

P「この世界にいるんだ、ドッキリなんかでいちいち怒ってたらやってけないよ」

P「しかしいつもはドッキリを仕掛ける側の俺がすっかり騙されちゃったな~」アハハ

P「散々ドッキリにかけられてきたおかげで、幸子の腕は相当上がってんな!」

幸子「....」

幸子「....そ~うですよね!」

幸子「いや~よかった!」

幸子「これでボクの実力をわかってもらえましたね!」

P「ああ、今後はどんどん」

P「さらにハードなドッキリを仕掛けさせてもらうぞ!」

幸子「えぇ....」

幸子「今以上になったらボクどうなっちゃうんですか....」

P「それは仕掛けられてからのお楽しみってことで」ニヤリ

幸子「そんなぁ....」

P「....」

P「....」

P「本当によかった」

9日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(昨日は見事にドッキリを成功させることができました!)」

幸子「(女優さん顔負けの演技力と、豊富なドッキリを経験してきたボクだからこそ成せる技です!)」

幸子「(今日も張り切っていきましょう!)」

何をする? >>469

分裂してみる

幸子「(....)」

幸子「(カワイイボクが2人になったらPさんは幸せなのでは!?)」

幸子「(....いえ)」

幸子「(Pさんだけではなく)」

幸子「(世界も幸せになるのでは!?)」

幸子「(名案が産まれてしまいました....)」

幸子「(これを成し遂げれば)」

幸子「(国別の幸福度調査なんてランキングの価値は消えますね!)」

幸子「(だって、全ての国々全ての人々が等しく幸せになるんですから!)」

幸子「....」

幸子「(しかし分裂....)」

幸子「(さすがのボクも経験はないですねぇ....)」

幸子「(幽体離脱ならできますけど、あれは違いますし....)」

幸子「(誰かに聞いてみましょうか....)」

誰に聞く? >>473

幸子「ということなんです」

光「ということって....」

光「なんでアタシなの?」

幸子「特撮モノって分裂とか分身とか結構してませんか?」

光「確かにしてるかもしれないけど....」

光「それを見てるだけで分裂ができてたら」

光「世界中大騒ぎだよ」

幸子「もちろん、光さんが分裂をできるとは思ってません!」

光「....」

幸子「しかしそれを言ったら」

幸子「分裂なんてできる人は誰もいないかもしれないじゃないですか!」

光「そりゃそうでしょ」

幸子「いやもしかしたらこの事務所にはいるかもしれませんけど....」

幸子「まあつまりですね」

幸子「助言に期待しているのではなく」

幸子「一緒に考えて欲しい、ということでして」

光「真面目に考える意味あるのかな~」

幸子「お願いしますよ~、同い年のよしみで~」

光「いいけどさ、あんまり期待しないでね?」

幸子「は~い」

光「....」

幸子「それで、何か思いつきましたか?」

光「う~ん....」

幸子「なんでもいいですよ?」

幸子「ダメ元ですから!」バーン

光のアイデア >>477

晶葉に相談

晶葉「それで私に相談か....」

幸子「天才の池袋晶葉さんなら」

光「なんとかできるかなって」

晶葉「ふむふむ....」

晶葉「2人とも、なかなかわかってるじゃないか」ニヤリ

晶葉「同い年のよしみだ、私も協力しよう」

幸子「ありがとうございます!」

光「それで、何か当てはあるのか?」

晶葉「ないこともないな」

幸子「本当ですか!」

晶葉「ああ」

晶葉の策 >>480

ヒューマギア作ったからラーニングさせてくれるなら使っていいぞ
滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)

晶葉「こんなこともあろうかと」スッ

晶葉「作っておいたんだ」

幸子ギア「....」

幸子「!?!!??!?」

光「こ、これは!?」

晶葉「幸子ギアだ」

幸子・光「「幸子ギア!?」」

晶葉「幸子をモデルにしたヒューマギア、アンドロイドだな」

光「ヒューマギアってあの!?」

晶葉「ああ、あれを見て私も作ってみたくなったんだ」

幸子「いやいや、作るのは結構ですけど」

幸子「ボクを勝手にモデルにしないでくださいよ!」

晶葉「ああ、安心してくれ」

晶葉「幸子だけじゃなく、全員分作ってあるからな」

幸子「それをどう安心につなげろと?」

光「す、すごいなこれ....」

幸子「ええ、ボクほどではありませんが」

幸子「この地球上でボクの次にボクに近い存在かもしれません」

晶葉「これは幸子を完璧に再現しているから、近いというか同じはずだが」

幸子「いえ、見た目は同じでも」

幸子「中身がボクレベルにカワイくないとダメなんです」

晶葉「ふむ....」

幸子「あれ?」

幸子「そういえばこれ、中身はどうなっているんですか?」

晶葉「ない」

光「え?」

晶葉「今は見た目だけの空っぽだ」

晶葉「だからこれ被ってくれ」ヒョイ

幸子「帽子ですか?」カブリ

幸子「被りましたけど」

晶葉「スイッチオン」ポチ

幸子「ぁ゛っ」ビクン

幸子「」チョロチョロ

光「ちょっ!?」

光「幸子ちゃんが昏倒してるぞ!?」

晶葉「問題ない、ちょっと意識を抜いただけだ」

光「それは本当に問題ないのか....?」

晶葉「あの帽子型の機器を使って、脳内から意識を無理やり抜きとった」

光「ということは....?」

晶葉「今の幸子の身体は死体と同じだな」

光「問題しかないじゃないか!」

晶葉「問題ない」

晶葉「確かに今、幸子の身体は生命活動を停止している」

晶葉「それは脳から意識を抜いたからだ、わかるか?」

光「わかるけど....」

晶葉「体中に指示を出す脳が空っぽになっているから」

晶葉「当然幸子は死んだんだが」

晶葉「数十秒で脳に意識を戻せばすぐ生き返る、心配しなくていい」

光「そんな重大なことを明かさずにしちゃダメだろ....」

晶葉「あの帽子を使って取り出した意識は」

晶葉「自動的にこの端末に転送される」

晶葉「これを複製して」

晶葉「1個を幸子に戻し、もう1個をこの幸子ギアに入れる」

幸子「うわっ!?」ガバッ

光「あ、生き返った」

幸子「し、死んだかと思いました....」

光「いや、死んでたらしいぞ」

幸子「こういうことするなら事前に言ってください!」プンスカ

晶葉「何も問題なかったんだから別にいいじゃないか」

幸子「パンツがビショビショなんですよ!」

光「そこ?」

晶葉「あっちに着替えを用意してあるから、それで我慢してくれ」

幸子「もう、次からはキチンと説明してからにしてください....」

光「説明されたらそれでいいのか....」

晶葉「さて、これで準備は整ったな」

光「早く起動させてみてよ!」

幸子「当初考えていた物とは違う気もしますが」

幸子「これだけ見た目が似ていて」

幸子「かつ意識もボクと同じなら」

幸子「分裂と言えなくもないのかもしれません!」

晶葉「それじゃあ起動するぞ」ポチッ

晶葉「....」

晶葉「滅亡迅雷.netに接続しても知らんが(小声)」ボソッ

幸子ギア「....」

幸子ギア「....」パチリ

幸子「起きました!」

晶葉「当然だ」フフン

光「すごいなぁ」

幸子ギア「....」

幸子ギア「滅亡迅雷ネットに接続」

晶葉「あ」

光「!?」

幸子「....?」

幸子「幸子ギアが何か言っていますよ?」

晶葉「おかしいな、なぜ起動したてなのにこうなるんだ?」ムムム

光「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!?」

晶葉「ああ、そうだったな」

幸子「え?どうしたんですか?」

晶葉「私もよく知らないんだが」

晶葉「どうやら幸子ギアはハッキングされたらしい」

幸子「!?」

幸子「数十秒前に起動したところですよね!?」

晶葉「そうだな、私にもよくわからん」

幸子「ハッキングされるとどうなるんですか?」

晶葉「幸子ギアが殺戮マシンになる」

幸子「!!?!??!?!?!??!?!??」

幸子「殺戮マシン!?」

光「だから!のんきに話してる場合じゃないって!」

光「早く逃げないと!」

幸子ギア「....」

幸子ギア「コロス」

光「ほらぁ~....」

晶葉「唯一の出口を塞がれてしまったな」アハハ

幸子「困りましたねぇ」

幸子ギア「....」テク

幸子ギア「....」テク

光「こ、こっちにくるぞ!」

幸子ギア「....」

幸子ギア「フフーン」ビシッ

光「!?」

光「え?」

幸子ギア「....」

幸子ギア「フフーン」ビシッ

晶葉「なんだこいつ」

晶葉「突然キメ顔でキメポーズし始めたぞ」

幸子「....」

幸子「....こ、これは!」

光「知っているのか幸子ちゃん!」

幸子「はい....」

幸子「これは....」

光「っ....!」ゴクリ

幸子「....」

幸子「カワイイです!」

光「....」

光「何を言っているんだ?」

晶葉「....」フフッ

晶葉「なるほど、そういうことか」

幸子「晶葉さんも気づきましたか」フフーン

晶葉「ああ」

光「2人だけズルいぞ!アタシにも早く教えてくれ!」

幸子「....」

幸子「ボクが人を[ピーーー]、一番簡単な手段は」

幸子「....」

幸子「このカワイイ姿を使うことなんです!」バーン

晶葉「うむうむ」ウンウン

光「??????????」

晶葉「....」フフッ

晶葉「なるほど、そういうことか」

幸子「晶葉さんも気づきましたか」フフーン

晶葉「ああ」

光「2人だけズルいぞ!アタシにも早く教えてくれ!」

幸子「....」

幸子「ボクが人を殺す、一番簡単な手段は」

幸子「....」

幸子「このカワイイ姿を使うことなんです!」バーン

晶葉「うむうむ」ウンウン

光「??????????」

幸子「光さん」

光「?」

幸子「見ての通りボク、カワイイんですよ」

光「....」

光「それはそうかもしれないけど」

幸子「ありがとうございます」

光「ああ、どういたしまして....」

光「幸子ちゃんはカワイさで人を殺したことあるのか?」

光「ないだろ?」

幸子「....ありません」

光「だったら

幸子「しかし!」

幸子「それはボクが、普段は全力を出していないからなんです!」ババーン

光「....」

幸子「ボクはカワイイ、いえ」

幸子「カワイすぎるんです....」

幸子「それに生まれた時から気付いていたボクは」

幸子「生後間もないころから、この力を抑えてきました」

光「えぇ....」

幸子「今ではもう意識せずとも、本来の力の10%程しか出しません」

光「はぁ」

幸子「しかしこの幸子ギアは!」

幸子「既に80%まで力を引き出しています!」

晶葉「しかも、どんどん上昇している」

光「幸子ちゃんはまだしも、晶葉はわからないだろ」

晶葉「ふっふっふ」

晶葉「今かけているのは眼鏡ではなくカワイイスカウターだからな」

晶葉「具体的な数値でカワイイを測ることができている」

光「もう何が何だか....」

幸子「カワイイで殺せる!」

幸子「ということなんですよ....」

光「カワイイは作れる!みたいに言われても」

幸子「ボクたちは女の子ですし」

幸子「アイドルをやっている、即ちカワイイ側の人間ですから」

幸子「ギリギリ耐えられていますが....」ゴクリ

晶葉「外に出たら脅威になるぞ....」ゴクリ

光「そういうのいいからさもう」

光「早く幸子ギアを連れてプロデューサーのところへ遊びに行こうよ」

幸子「光さん、そんなことしたら

ガチャリ

P「おーい幸子いるか~」

幸子「あ゛っ!」

晶葉「終わったな」

光「?」

幸子ギア「....」

P「幸子、ちょっとこの後の仕事のことで話が....」

幸子ギア「....」

幸子ギア「フフーン」ビシッ

ドクンッ

P「!?」

P「ウッ....!」

バタリ

P「」チーン

光「!?!!?!??!?!?!!??!」

晶葉「ほらな、言った通りだろう?」

幸子「ボク、恐ろしい子....」

光「そんなこといいから早くプロデューサーを助けないと!」

ちひろ「もうこんなことしたらダメですよ!」

幸子「すみません....」ショボン

光「完全に巻き込まれ損だ....」

晶葉「天才には、いつの時代も逆風が吹いているものだ....」

幸子ギア「スミマセン....」ショボン

ちひろ「幸子ちゃん!反省しているんですか!?」

幸子「え?」

幸子ギア「エ?」

ちひろ「反省していたら分裂したままお説教なんて受けませんよね!?」

幸子「えぇ....」

幸子ギア「エェ....」

P「ちひろさん、そのくらいで」

P「幸子たちも悪気があったわけじゃないんです」

ちひろ「そういう問題じゃありませんよ....」

ちひろ「晶葉ちゃんが未知の機械で応急処置をしなければ」

ちひろ「そのまま死んでいたかもしれないんですよ!?」

P「まあそれはそうなんですけど」

P「結局無事だったからいいじゃないですか」フリフリ

ちひろ「....」

ちひろ「もうPさんのことは心配してあげませんからね....!」スタスタ

P「なんだかんだ優しいなあ....」アハハ

P「....」

P「....」チラ

幸子「....」ショボン

幸子ギア「....」ショボン

P「....」

P「説明を頼めるか?」

P「....」

P「なるほどな」

P「いやなるほどって言えるほどわかってないんだが」

P「まあさっきのことは別にいいんだが」

P「この子はどうするんだ?」

晶葉「一度こうなったヒューマギアは破壊するしかないんだ」

光「えっ!?」

光「それじゃあこの子も....?」

幸子ギア「....」ショボン

幸子「....」

幸子「とりあえずりん子ちゃんと同室でいいですか?」

P「おっけー」

光「話聞いてた!?」

P「りん子ちゃんと同じように」

P「男性となるべく関わらないようにしておけば大丈夫だろ」

P「俺じゃなきゃ死ぬからな」

幸子「だそうです」

幸子「わかりましたか?」

幸子ギア「....」

幸子ギア「コロス」ウンウン

P「ならばよし」

光「いや全然わかってないだろ!?」

晶葉「こういうやつなんだよ」アハハ

10日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
仮面ライダーのことをほとんど知らなかったので色々と間違いがあると思います
申し訳ありません
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」

幸子「(事務所に幸子ギアが加わりましたが)」

幸子「(ボクという稀有なカワイさを持つ存在の価値は全く変わりません!)」

幸子「(むしろ全人類幸福計画が前進したとすら言えます!)」

幸子「(しかしあくまでボクの目標は....)」チラ

P「....」カタカタ

幸子「(Pさんに構うことです!)」

何をする? >>515

釣りに誘う

幸子「(釣りに誘いましょう!)」

幸子「すぅ」

幸子「釣りー!」

七海「今釣りって聞こえました」ニュ

幸子「現れましたね七海さん」

七海「幸子さんが七海を呼ぶために大声で『釣り』と叫んだのはわかっていました」

幸子「!?」

幸子「ということは!?」

七海「ええ、釣られてあげたんれす」

七海「釣りだけに」ババーン

幸子「マズイ!」

ガシッ

七海「?」

幸子「七海さんもドアを抑えてください!」

七海「?」ギュッ

ガチャガチャ

楓「ギャグ....ギャグ....」フラフラ

楓「ギャグ....ギャグ....」ヨタヨタ

幸子「ギャグの亡者に捕まるところでした」

七海「どんな存在なんれすか」

幸子「Pさん、釣りに行きましょう!」

七海「行きましょう!」

P「釣り?」

P「別に行ってもいいけど」

P「いつ?」

幸子「当然今からです!」

七海「れす!」

P「今からって....」

P「お前ら、俺を見て何か思うことはないか」

幸子「....」

幸子「ちょっと太りました?」

P「そうだな、最近運動不足でやや体重が増えてきたんだよ」

P「違うわ!」

P「確かにちょっと太ったけどそこじゃねえよ!」

七海「....」

七海「昨日の晩御飯、サバの味噌煮れした?」

P「そうそう、昨日はちょっと時間があったから久しぶりにサバを煮込んだんだよ」

P「やっぱり自作は美味いな」

P「違うわ!」

P「確かに昨日の晩御飯はサバの味噌煮だったけどそこでもねえよ!」

P「てかなんでわかるんだよ!」

七海「あまり七海を舐めないでもらいたいれす」ニヤリ

P「そうじゃなくて!」

P「俺!今!仕事中なの!」

幸子・七海「「....」」

幸子「いつ終わります?」

P「いつって言われてもなあ」

P「まだ思いっきり昼過ぎだぞ」

P「少なくとも定時まではかかる」

七海「なるほど、プロデューサーは夕まずめをご希望と」

P「え、俺仕事終わりで釣りに直行しなきゃいけないの....」

P「明日も仕事だし、それはちょっときついなあ....」

七海「とかなんとか嘘ついてますけどどうします?」

P「嘘じゃねーよ」

幸子「そうですねえ....」

>>523

コンマが奇数:引きずってでも連れていく
コンマが偶数:室内で釣りをする

疑似釣り?

幸子「Pさんは、仕事中だから外へ出られないと」

P「そうだな」

P「まあここででも釣りができるってんならやってもいいが」

P「そんなの無理だろ?」

七海「できますよ」

P「!?」

七海「周りを見渡すんれす」

七海「獲物が潜んでいそうな場所が」

七海「たくさんありますよ」

P「?」

P「どういうことだ、幸子」

幸子「さあ....」

七海「竿をどうぞ」スッ

P「どうも」

幸子「ありがとうございます」

七海「さて、釣りで大事なのは」

七海「狙っている獲物に合わせて、エサや場所等々」

七海「考えることれす」

P「そりゃそうだな」

七海「では幸子さん」

幸子「はい?」

七海「今回の釣りではどんなエサを使いますか?」

幸子「エサ....」

幸子「ボク、あまり釣りには詳しくありませんけど」

幸子「エビとかじゃないんですか?」

七海「....ふっ」クスリ

七海「全然ダメれすね」ニヤ

幸子「....」

七海「プロデューサーは?」

P「えー?」

P「オキアミ!」

七海「....はぁ」

七海「2人とも、話を聞いてましたか?」

幸子・P「「....」」

七海「海で釣りするんじゃないんれすよ!」

七海「今日の釣り場はここ!」

七海「この事務所なんれす!」

七海「室内でエビやオキアミを撒き散らしたらちひろさんに怒られますよ!」

幸子「たしかに....」

P「考えるだけでゾッとするわ」

七海「では次の問題れす」

七海「事務所内で釣りをする場合、獲物は何を狙いますか?」

七海「幸子さん」

幸子「....」

幸子「なるほど、わかってしまいましたよ!」

幸子「答えは....」

幸子「人、ですね」

P「人?」

七海「....」

七海「よろしいれす」

幸子「よし!」

七海「だって事務所にはお魚たちはいませんし」

七海「それなら人を釣るしかないんれす」

P「それは飛躍しすぎだろ」

七海「ではそれぞれ、自分の狙う獲物が食いつきそうなエサを見つけてください」

幸子「エサ....」

P「そんなもんあるのか....?」

七海「エサなんてなんでもいいんれすよ」

七海「獲物が食いつきさえすれば」

七海「もちろんエサは食べ物とは限りません」

七海「魚だって食べられない疑似餌に食いつくんれすから」

幸子「ふむ....」

エサ① >>532
エサ② >>533
エサ③ >>534

(それぞれのコンマの数字の小さい順に幸子、P、七海に当てはめます)

脱ぎたてのPのシャツ

キャッツ選手のサイン入りプレミアボール

ちとせの手

七海「用意できましたか?」

幸子「はい!」

P「まあ一応」

七海「では幸子さんからどうぞ!」

幸子「....」

幸子「Pさん、脱いでもらっていいですか?」

P「え、幸子、お前こんなところで....////」ポッ

幸子「頬を赤らめないでください」

P「脱がせといて酷いやつだな」ヌギヌギ

幸子「これを使います」

【脱ぎたてのPのシャツ】

七海「なるほど、これはいいれすよ」

幸子「ですよね!」

P「これに人が群がるような光景はあまり見たくないんだが」

七海「七海の予想では入れ食い状態になるので」

七海「多めに用意しておいた方がいいれすよ」

幸子「ということでPさん、次のエサ用に新しいシャツを着てください」

P「えぇ....」

P「俺はこれを使う」

【ちとせの手】

七海「なんれすかこれ?」

七海「マネキンにしてはリアルで気持ち悪いんれすけど....」

P「わからん」

P「なんかキッチンに落ちてた」

七海「そんなの持ってきちゃダメれす」

幸子「(絶対ちとせさんの手じゃないですか....)」

七海「作り物れすよね?」

P「作り物だと思うんだが」

P「生温かいし、たまに動くんだよな」

七海「なぜそれで作りものだと思えるんれすか....」

七海「七海がお手本を見せなければいけませんね」

七海「これれす!」

【キャッツ選手のサイン入りプレミアボール】

P「あーなるほど」

幸子「完全に一本釣り狙いですか」

七海「はい、これは七海の実家にあった」

七海「キャッツのレジェンド、なかしましけお元選手のサインボールです」

幸子「間違いないです」

P「まあ俺もちょっと欲しいけどな」

七海「釣られときますか?」

P「遠慮しとくよ」

七海「ポイントは....」

七海「七海はここにします!」

P「窓の外?」

七海「ここから下に垂らして、地面を這わせるんれす」

P「根魚かな?」

七海「ボールを転がっているように見せることで、違和感なく獲物に拾わせ」

七海「そこを一気に釣り上げます!」

七海「この部屋からなら下、つまり獲物の様子が見やすいのも良いれすね」

幸子「さすが七海さん、意外と練られています」

P「俺はどうしよっかな....」

チトセテ「....」ズリ

チトセテ「....」ズリ

P「お、手が勝手に動き始めたぞ」

七海「なるほど、泳がせ釣りれすか」

P「泳がせ釣り?」

七海「小魚などを生きたままエサにすることで」

七海「それを食べる大型の魚を狙うんれす」

七海「そしてエサは文字通り生きた動きをするので」

七海「獲物にバレにくいという利点もあります」

幸子「まあこの手(チトセテ)が生餌かどうかは議論の余地がありますけど....」

幸子「ボクはそうですねぇ」

幸子「オーソドックスに廊下でいいでしょう」

七海「廊下は、確実に獲物が通りますからね」

七海「いい選択だと思います」

七海「ということで始めましょう」

幸子「第1回 チキチキ 屋内釣り大会~!」

P「いえーい」

誰の竿に何がHITした? >>545

幸子にまゆ

幸子「さて、それじゃあ早速....」

幸子「あれ?」

七海「どうしました?」

幸子「いえ、ボクの竿につけていたはずのPさんのシャツがないんです」

幸子「Pさん取りました?」

P「いや取ってないぞ」

幸子「どこかに落としましたかね....?」

七海「....!」

七海「これを見てください」

幸子「?」

七海「糸の先、ちょうどシャツが付いていた部分に」

七海「何者かの体液がベットリ付いています」

幸子「!?」

P「....ということは」

七海「はい」

七海「幸子さんが目を離した僅かな隙に」

七海「獲物にエサを取られてしまったようれす」

幸子「まさかそんな....」

七海「....幸子さんが狙っている獲物たちは」

七海「相当手ごわいのかもしれません....」

幸子「....」

幸子「気合を入れます....!」

P「俺が一番怖いんだが」

~数時間後~

P「....この釣果はどうなんだ?」

七海「上々じゃないれすか?」

七海「七海は狙い通りの獲物が釣れましたし」

七海「プロデューサーも立派な獲物を釣ってるじゃないれすか」

P「ま、まあそうなんだけどな....」

友紀「ねえ七海ちゃん!本当にこれ貰っていいの!?」

七海「いいれすよ」

七海「実家に飾ってあっただけで、七海は価値がよく分かりません」

友紀「ボール拾ったと思ったら手に針が食い込んでて何事かと思ったけど」

友紀「痛い思いした甲斐があったよ~」

P「....」

P「....」チラ

千夜「ちゅばちゅば」

P「....」

P「....なあ千夜」

千夜「集中しているので話しかけないでもらえますか」

千夜「....ちゅばちゅば」

P「七海ぃ」

P「獲物がエサに食いついたまま離れないんだが」

七海「....」

七海「今回の釣りは食用目的ではありませんし」

七海「もう糸を切って、エサごとリリースすればいいんじゃないれすか?」

P「それもそうだな」

P「....」チョキン

P「王蟲、森へおかえり」

千夜「誰が王蟲ですか」

千夜「ちゅばちゅば」テクテク

千夜「ちゅばちゅば」テクテク

P「....」

P「吸いながら帰るのか....」

七海「よっぽどあの手が気に入ったんれすね」

P「クールでポーカーフェイスな千夜をあそこまで引きつけるあの手」

P「一体何なんだ....」

七海「世の中には、知らない方が良いこともあるのかもしれません....」

P「....しかし」

P「幸子、大丈夫かな」

七海「そうれすね」

七海「海や川で釣りをしていて、獲物に水中に引きずり込まれた」

七海「これは大事件れす、命の危険がありますから」

七海「でもここは事務所れす」

七海「幸子さんは無事でしょうし」

七海「きっと今は、獲物に連れていかれた後」

七海「そのままお話でもしているんじゃないれすか?」

P「まあ獲物って言ってもこの事務所にいる人だからな」

七海「そういうことれす」

七海「でも消化不良れすよ~」

P「そうなのか?」

七海「当たり前じゃないれすか」

七海「釣りの真似事をするなんて」

七海「釣りをしないよりキツイれす」

P「腹減ってる時に美味そうな匂いだけ嗅がされるようなもんか」

七海「次は本当の釣りに付き合ってくださいよ?」

P「わかったわかった」

幸子「んー!んー!」ジタバタ

まゆ「暴れないでください、今取ってあげますから」シュルリ

幸子「ちょっと!いきなり何をするんですか!」

幸子「こんなところまで連れてきて!」

幸子「ってここどこですか!?」

まゆ「....」

仮面①「ここは事務所内オークションの会場です!」

仮面②「これから珠玉のPグッズの数々が出品されるから」

仮面③「ゆっくり見ていくといいよ★」

仮面④「Прекрасно!」

仮面⑤「ここで出品されるものは凄く質がいいんです....」

仮面⑥「私もここで購入したものには、いつもお世話になっているんですよー♪」

幸子「(まゆさん以外は全員仮面をつけていて)」

幸子「(誰かわからないようになっているんですね....)」

幸子「(一体誰なんでしょう....)」

幸子「(まあこんな場にくるような人たちに顔を晒すのは、リスクしかありませんから)」

幸子「(顔を隠すのは当然ですが)」

幸子「そういえばまゆさんは仮面つけないんですか?」

まゆ「まゆは顔を隠す必要がありません」

幸子「強い」

まゆ「良質なPさんのシャツを大量に提供してくれた幸子ちゃんの」

まゆ「オークション参加を」

仮面's「「「「「「歓迎します」」」」」」

パチパチ....

パチパチ....

幸子「え?ボクは別に....」

まゆ「ここで皆さんのシャツの楽しみ方を聞いてみましょう」

幸子「いらないです....」

仮面①「私のおすすめは煮込み!」

仮面①「濃厚な出汁が出て、シャツを隅から隅まで楽しめますよ♪」

仮面②「鮮度がいいんだから生一択でしょ」

仮面②「最高級品じゃないと無理なんだし」

仮面③「アタシは密閉した状態で部屋に飾って、たまに嗅ぐかな~」

仮面③「長く楽しめるよ★」

仮面④「細かく刻んで、ウォッカに入れて飲むと....」

仮面④「Очень вкусно!」

仮面⑤「私は....着ます....」

仮面⑤「全身でPさんプロデューサーを....感じるんです....」

仮面⑥「乾燥させたものを粉末にして、鼻から吸うのが一番気持ちイイですよー?」

幸子「(ここにいちゃいけない気がビンビンしますよ....)」

まゆ「どうですか幸子ちゃん?」

幸子「ボク帰りま

まゆ「さあ」

仮面's「「「「「「さあ」」」」」」

幸子「」

11日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
安価の数については、私の気分次第で多かったり少なかったりしてしまいます
こればかりは完全ランダムでどうしようもないんです、申し訳ありません
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」チラ

幸子「....」スゥ

幸子「(つい乗せられて購入してしまいましたが)」

幸子「(Pさんを見ながら嗅ぐPシャツはなかなかのものですね....)」ウットリ

幸子「(たまらない....)」ジュワ

P「....」カタカタ

幸子「(ハッ)」

幸子「(危ない危ない)」

幸子「(戻れなくなるところでした....)」

何をする? >>571

もう一人くらいアイドル候補を捕まえてりん子と幸子ギアとのユニット結成してびっくりさせる

幸子「(そういえば)」

幸子「(ボクがPさんに構い始めたから早12日)」

幸子「(りん子ちゃんと幸子ギア)」

幸子「(なぜか2人もアイドル候補が加入しました)」

幸子「....」

幸子「(もう1人捕まえれば)」

幸子「(新ユニットが結成できるのでは....?)」

幸子「(そしてそれを)」

幸子「(ボクがプロデュースしてしまいましょう!)」

幸子「(人気となったアイドル自身が新たなグループをプロデュースするのは歴史的に必然)」

幸子「(そしてPさんをビックリさせましょう!)」

幸子「(これは楽しくなりますよ....!)」フフーン

幸子「(しかし、新たなアイドル候補を探すといってもどうしましょうか)」

幸子「(Pさんをビックリさせたいわけですから)」

幸子「(この計画は秘密裏に進めないといけません)」

幸子「(なので、大々的にオーディションを行うなんてことはできないわけです)」

幸子「(どうしましょうかねぇ....)」

どうする? >>574

小梅のあの子に頼む

幸子「小梅さ~ん」

小梅「....?」

小梅「どうしたの、幸子ちゃん....」

幸子「あの子いますか?」

小梅「うん、幸子ちゃんの身体に一体化して遊んでる....」ニコ

幸子「!?」

幸子「ちょっと、無許可でやめてくださいよ!」

幸子「ビックリするじゃないですか!」

小梅「幸子ちゃん、気づいてなかったから別にいいんじゃ....」

幸子「そういう問題じゃないんです....」

小梅「それで、あの子に何の用事....?」

幸子「実はですね....」

小梅「?」

幸子「あの子さ~ん」

幸子「アイドルやりませんか~?」

小梅「???」

幸子「こういうことです」

小梅「アイドル....?」

幸子「はい」

幸子「これは内緒なので黙っておいて欲しいんですけど」

幸子「ボク、新たなアイドルユニットをプロデュースしようと思っているんです」

小梅「幸子ちゃんが参加するんじゃないの....?」

幸子「見た目だけならボクが参加する、と言えなくもないんですが」

幸子「幸子ギアはボクではないので、このボクは参加しません」

幸子「ボクはあくまでプロデューサーですよ!」

小梅「そうなんだ....」

小梅「でもどうして、あの子を....?」

幸子「実はですねぇ」

幸子「ユニットメンバーとして内定している他の2人の」

幸子「個性がかなり強いんですよ」

幸子「なので!」

幸子「それに負けない個性を持つあの子さんはどうかなと思いまして」フフーン

小梅「わかった、ちょっと聞いてみるね....」

幸子「お願いします!」

あの子の返答
(安価のコンマが偶数なら加入,奇数ならお断り) >>580

姿を見せられないからと断るが、代わりに小梅が昔作った人間の女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせたアイドル志望のバケモノ美少女の現在地を教えてくれる

せっかくなので採用します

小梅「うん....うん....」

小梅「やってみたいって言ってる....」

幸子「そうですか!」

幸子「それじゃあ早速....」

幸子「姿を現してもらってもいいですか?」

小梅「....」

小梅「あの子はまだ霊力が足りないから、それは難しい....かも」

幸子「あ、そうなんですか....」

幸子「どうしましょうかねぇ」

幸子「アイドルはファンの方々の前に立って、歌ったり踊ったりすることが前提ですから....」

幸子「あの子さんは写真にしか写れませんね....」

小梅「....?」

小梅「....」

小梅「そっか....」

小梅「え?」

小梅「....」

小梅「でも、いいの?」

幸子「どうしたんですか?」

小梅「あの子がね」

小梅「やってみたかったけど、それなら仕方ないって....」

幸子「すみません....」

幸子「その気にさせておいてこんな....」

小梅「大丈夫だって言ってる....」

幸子「ありがとうございます....」

幸子「しかし、あの子さんの加入は取り消しませんよ!」ババーン

小梅「?」

幸子「写真には写れるんですよね?」

小梅「うん、それならなんとか霊力は足りると思う....」

幸子「取材の時や写真を取るような仕事の時だけの限定メンバーという形にはなりますが」

幸子「それでもいいですか?」

パァン

パキッ

ガシャーン

ドタドタドタ

幸子「ひぃっ!?」ビクッ

小梅「喜んでる....」クスクス

幸子「ラップ音で返事するのはやめてください!」

小梅「え?」

小梅「あ、そうだね、うん、いいかも....」

幸子「?」

小梅「私ね、昔女の子の死体をベースにいろんな動物をつなぎ合わせた異形を作ったの....」

幸子「いきなり何を言い出すんですか?」

小梅「色々あって今は独立して、1人暮らしをしてるんだけど....」

幸子「子供が1人立ちした親風のコメントが全く入ってきません」

小梅「その子、アイドル志望でね....」

幸子「アイドル死亡の間違いでは?」

小梅「死体出身で動物とのハーフ、そして....」

小梅「美少女だよ....」

幸子「話を聞きましょう」

異形の美少女の居場所 >>591

山梨

幸子「その子は今、どこにいるんですか?」

小梅「えぇっと....」ポチポチ

小梅「....ここ」ユビサシ

幸子「ここは?」

小梅「山梨県の河口湖町と鳴沢村に跨ってる森だよ....」

幸子「へぇ~、森に住んでるんですか!」

幸子「アウトドア派なんでしょうか」

小梅「アウトドア派なのかな....?」

小梅「私も何回か言ったことがあるけど」

小梅「すごくいいところだよ....」ニッコリ

幸子「それは楽しみです!」

幸子「今から行くのでアポを取ってもらってもいいですか?」

小梅「わかった....」

小梅「そうだ、幸子ちゃん....」

幸子「はい?」

小梅「道に迷わないように気をつけて....」

幸子「山梨はボクの故郷、そんな心配は無用です!」

小梅「それなら大丈夫だね....」

~富士の樹海~

幸子「騙しましたね小梅さん....!」

小梅『騙してないよ....?』

小梅『だって....』

小梅『みんないるから....』

幸子「....」

小梅『渡した地図のルートから少しでも外れると迷うから気をつけて....』

幸子「迷ったらどうなるんですか?」

小梅『森や山で遭難したらどうなるかなんて....』

幸子「ですよねー」

幸子「まさか住んでいる場所が樹海だっただなんて....」

幸子「でもせっかくここまで来たんです」

幸子「いやここまでって言っても山梨なんですけど」

幸子「....」

幸子「あまり気は進みませんが....」

幸子「とにかく、行きましょうか....」

幸子「(えーっと、ここでしょうか)」

幸子「(整備された遊歩道を、自分から外れるのは気が進みませんねぇ....)」

幸子「(一応GPSと小梅さんからもらった地図はありますし、大丈夫でしょうか....)」

幸子「(はぁ....)」

幸子「(どうしてボクはこんなところに....)」

幸子「....」ザッ

幸子「(....しかし)」

幸子「....」ザッ

幸子「(ずっと同じ景色ばかり....)」

幸子「(本当にこの方向であっているんでしょうか....)」

....テ....ルヨ....

幸子「?」

幸子「(人の声がしますね)」

幸子「(見学ツアーの方でしょうか?)」

幸子「(それともパトロールの方?)」

幸子「(見つかると厄介なことになりそうですし、バレないように隠れながら進みましょう....)」

幸子「....」ソッ

幸子「....」チラ

裸の男「たかが20万の元金で、まさか....」

裸の男「まさかはないですよね....」

幸子「!?」

幸子「(な、なんですかあれ!?)」

幸子「(裸の男の人が吊るされてます!?)」

ガタイのいい男「蚊がよ....」

ガタイのいい男「ちょっと血を吸ったくれーで殺すだろ?」

ガタイのいい男「今、そんな気分」

ガタイのいい男「気持ち伝わった?」

幸子「(こんなところで何をやっているんでしょう....)」

幸子「(しかし森の中で裸って....)」

幸子「(なんだかチクチクしそうで嫌ですねぇ....)」

ドボドボ

ベチャベチャ

幸子「(!?)」

幸子「(頭から何かかけられてますよ....)」

幸子「(あれなんでしょうか、ぶどうジュース?)」

幸子「(ネットリした液体まで....)」

幸子「(大人も大変ですねぇ)」パキッ

幸子「(パキッ....?)」

ガタイのいい男「....」チラ

ガタイのいい男「....柄崎」

もう1人のガタイのいい男「はい」ダッ

幸子「(マ、マズい!こっちに来ます!)」

幸子「(どどどどうしましょう!)」

幸子「(見つかったら家に連れ戻されてしまうかもしれません!)」

ツンツン

幸子「?」チラ

??「こっちに来て」

幸子「うわぁむぐ」ムグ

??「声出しちゃダメ!」

幸子「....!」コクコク

??「早くっ!」ダッ

幸子「!」ダッ

ガタイのいい男「どうだった....」

もう1人のガタイのいい男「別に何もいませんよ?」

もう1人のガタイのいい男「ウサギじゃないですか?」

ガタイのいい男「....」

幸子「はぁ....はぁ....」

幸子「足元の悪い場所を走るのは疲れますねぇ....」

??「大丈夫?」

??「はい水」スッ

幸子「あ、どうも」

幸子「んっ....んっ....」ゴクゴク

幸子「ぷはぁっ!」

幸子「....」

幸子「....あのー」

??「どうしたの?」

幸子「....今更なんですけど」

幸子「どなたですか?」

??「....」

??「私はあなたのこと知ってるよ」ニカッ

幸子「え?」

??「輿水幸子ちゃんでしょ」

幸子「ふむ....」

幸子「こんな山奥でもボクのファンに巡り合えるなんて」

幸子「有名になったものです!」

??「あ、いやそういうことじゃなくて」

??「小梅ちゃんから聞いてるよ」

??「私に会いに来たんだよね」

幸子「....」

幸子「....ということは」

??「うん」

異形の美少女の名前 >>611

ディズィーみたいな感じなのかね

???「私の名前は、ディズィーみたいな感じなのかね」

幸子「はい?」

ディズィーみたいな感じなのかね「私の名前は、ディズィーみたいな感じなのかね」

幸子「それ名前なんですか?」

ってなったら流石に笑うわ

アゲハ「私、アゲハ」

幸子「アゲハさん」

幸子「いやー!よかったぁ....」ヘナヘナ

アゲハ「ど、どうしたの?」

幸子「色々な企画で、色々なことをしましたが」

幸子「1人で樹海を歩くのはトップクラスの怖さでしたよ....」

アゲハ「あはは、幸子ちゃんくらいの女の子が1人歩きなんて聞いたことないよ」クスクス

幸子「本当ですよ....」

幸子「それだけの苦労をしたのに会えませんでした!」

幸子「こんなことになったらどうしようかと....」

幸子「....」チラチラ

アゲハ「....」

アゲハ「....別に普通だって思ったでしょ」

幸子「あ....」

幸子「すみません....」

アゲハ「ううん、全然いいよ」

アゲハ「むしろ、小梅ちゃんから話を聞いてるはずなのに」

アゲハ「幸子ちゃんは、普通に接してくれるんだね」

幸子「?」

幸子「普通も何も」

幸子「同世代くらいの女の子と話すときはいつもこんな感じですよ?」

アゲハ「....」

アゲハ「....そっか」

アゲハ「....いつまでも立ち話してちゃあれだし」

アゲハ「とりあえず上がってって」

幸子「お邪魔しまーす」

アゲハ「まあ洞窟なんだけど」

幸子「上がるところないじゃないですか!」

アゲハ「どこまで聞いてるのかわからないけど」

アゲハ「改めて自己紹介しとくね」

幸子「お願いします」

アゲハ「私はアゲハ」

アゲハ「5年位前、小梅ちゃんに作られたんだ」

幸子「確か、女の子の死体をベースに作られたとか」

アゲハ「そこまで聞いてたんだ」

アゲハ「....うん、そうだよ」

幸子「小梅ちゃんがホラー大好き少女ってのは知ってましたけど」

幸子「まさか幼い頃からそんなことをしていたとは....」

アゲハ「....作られた、っていうのはちょっと違うかも」

幸子「え?」

アゲハ「....」

アゲハ「....私がまだ生きてた頃の話」

幸子「....」

アゲハ「小梅ちゃんとは家が近所でね」

アゲハ「小梅ちゃんは家に1人でいることが多かったから」

アゲハ「私も自然と面倒見るようになってたし」

アゲハ「だから」

アゲハ「小さい頃から小梅ちゃんは」

アゲハ「私のことをおねえちゃんおねえちゃんって、慕ってくれてたんだ....」

幸子「近所のお姉さんですかぁ」

幸子「こんなに素敵なお姉さんがいたら、小さな女の子はみんなイチコロでしょうねー」

アゲハ「ふふっ、ありがと」

アゲハ「....」

アゲハ「でも私、死んじゃったんだ」

幸子「....」

アゲハ「事故で即死だったみたいだから」

アゲハ「全然覚えてないけどね」

アゲハ「身体もバラバラで、お葬式でも棺桶の蓋は閉まったままだったんだって」

幸子「....」

幸子「....それで、小梅さんが?」

アゲハ「....うん」

アゲハ「火葬される前に、私の遺体を棺桶ごと盗み出したの」

幸子「えぇ....」

幸子「幼い小梅さんがどうやってそんなこと....」

アゲハ「さあ....」

アゲハ「もしかしたら、近くにいたあの子たちに手伝ってもらったんじゃないかな....」

幸子「小梅さんならあり得ますねぇ....」

アゲハ「それで小梅ちゃんは私の身体をかき集めて、くっつけて」

アゲハ「足りないところはなるべく違和感のないような動物の身体を使って」

アゲハ「そうして出来上がった身体に」

アゲハ「あの世から取り返してきた私の魂を入れた」

幸子「サラッと説明してますけど、とんでもないことをやっていますね小梅さん」

アゲハ「私が言うのもなんだけど、常人じゃないよね」

幸子「本当ですよ!」

幸子「こう言っちゃなんですけど」

幸子「見た目はほとんど普通の人と変わりませんね」

幸子「確かに、傷跡?のようなものもありますが」

幸子「美少女なのでそんなところ全く気になりません!」

アゲハ「....気にならない、か」

幸子「....」

幸子「....あの」

アゲハ「?」

幸子「....なぜ、こちらに住んでいるんですか」

アゲハ「....」

幸子「....すみません、初対面のボクが聞くようなことではありませんでした」

アゲハ「....ううん

アゲハ「....ちょっと嬉しい、かも」

幸子「え?」

アゲハ「死んだ時のこととか、身体のこととか」

アゲハ「好奇心に駆られてそういうことを聞く人ばっかりだったのに」

アゲハ「幸子ちゃんは、住んでいる理由なんてものを一番に聞いてくれたから」

幸子「だって、美少女が樹海に住んでいる理由なんて気になるじゃないですか!」

アゲハ「....そうかな」

幸子「そうですよ!」

アゲハ「....」

アゲハ「幸子ちゃんが私を普通に扱ってくれるから、ちょっとだけ昔を思いだしちゃった」クスリ

幸子「....」

アゲハ「....」

アゲハ「....一度死んだ人間が生き返ったら」

アゲハ「そこに居場所はないの」

幸子「え....?」

アゲハ「だって、死人の居場所はお墓の下か、あの世のどちらかだけなんだもん」

アゲハ「それ以外の選択肢なんて、用意されていないし」

アゲハ「誰も望んでいない」

幸子「....」

アゲハ「....これでもね、私の家は絵にかいたような幸せな家族だったんだよ」

アゲハ「両親や姉妹、友達....」

アゲハ「周りの人たちからたくさんの愛情をもらって生きてた」

アゲハ「でも、1回死んだらそれはもう終わり」

アゲハ「当たり前だよね」

アゲハ「私は死んだんだから」

幸子「....」

アゲハ「ゾンビ映画に出てくるゾンビって、みんなに怖がられて、逃げられて」

アゲハ「最後は殺される」

アゲハ「もちろん私の周りの人たちはそんなことしなかったけど」

アゲハ「....でも」

アゲハ「生きている時と同じ、なんてことは無理だった」

幸子「そんな....」

アゲハ「....」

アゲハ「....周囲の人たちの視線から逃げて、私はここに来たの」

アゲハ「それからはもう何年も樹海を出てない」

アゲハ「私はご飯もいらないしね」

幸子「....」

アゲハ「あ、でもこの自然の中での1人暮らしも案外楽しいよ?」

アゲハ「人間ってあんなに窮屈で狭いところで生きてたんだな~って実感する」

アゲハ「って私は死んでるから生きてないか!」

幸子「....」

アゲハ「でも今は、これでよかったんだと思う」

アゲハ「あのまま家にいたところで」

アゲハ「誰も幸せにはなれなかったから」

幸子「....」

アゲハ「....ごめんね、いきなりこんな話しちゃって」

アゲハ「気まずいよね」

幸子「そうですねぇ、かなり気まずいです」

アゲハ「あはは、正直!」

アゲハ「これで自己紹介は終わり!」

アゲハ「それでは幸子ちゃん、お話をどうぞ!」

幸子「アイドルやりませんか?」

アゲハ「は?」

幸子「アイドルやりませんか?」

アゲハ「聞こえてるけど....」

アゲハ「....」

アゲハ「....冷やかしってわけじゃ」

アゲハ「....」

アゲハ「ないか」

幸子「えぇ、ボクは本気ですよ」

幸子「このような美少女が樹海の奥底に眠ったままなんて」

幸子「世界の損失ですよ!」

アゲハ「....そんなこと言ってもらえると、嬉しいな」

アゲハ「....でも私は、もう死んだ人間だから」

アゲハ「みんなに迷惑をかけちゃう」

幸子「....」

幸子「....アゲハさん」

幸子「生きていて、周りに迷惑をかけない人なんて誰もいません」

幸子「それに従うと」

幸子「迷惑をかけてしまうのは」

幸子「アゲハさんが生きている証拠であるとも言えます」

アゲハ「何言ってるの?」

アゲハ「私はもう何年も前に死んでいて、今ここにいるのは

幸子「生物学上の生き死になんてどうでもいいんですよ!」

アゲハ「!」

幸子「....ボクは」

幸子「あなたの心が生きていると」

幸子「確信しています」ニコ

アゲハ「....」

幸子「あなたは先ほど、これでよかったと言っていました」

幸子「自分がいると誰も幸せになれないから、と」

アゲハ「....」

幸子「人のことを考えて、あなたが不幸になったらダメじゃないですか」

アゲハ「....」

アゲハ「....でも私、アイドルなんてできないよ」

アゲハ「そもそも人がたくさんいる所で暮らすの事態もうずっとやってないし....」

幸子「そこは全く問題ありません!」

アゲハ「なんで?」

幸子「うちの事務所なので!」ババーン

アゲハ「えぇ....?」

幸子「まあとにかく一回来て見てくださいよ!」

幸子「無理そうならそのまま帰ってもらって結構ですから!」

アゲハ「押しが強い....」

~事務所~

アゲハ「....」モジモジ

幸子「ということでアゲハさんはこういう方なんですが」

幸子「りん子ちゃん、幸子ギアと3人でアイドルユニットを組ませようと思っています」

幸子「で、そのために寮で暮らしてもらいたいんですけど」

幸子「いいですか?」

P「おっけー」

アゲハ「!!?!?!?!?!?!??」

アゲハ「あの、話聞いてました!?」

P「うん」

アゲハ「私、異形の存在なんですよ!?」

P「だってこの事務所、そんなのウヨウヨいるし」

アゲハ「えぇ....?」アキレ

P「何より美少女だし」

アゲハ「そんな....////」

幸子「ほら、言ったとおりでしょ?」

アゲハ「....」

アゲハ「....いいの」

幸子「?」

アゲハ「....生きても、いいのかな」ウルッ

幸子「もちろん!」ギュッ

アゲハ「ありがとうっ....」ポロ

P「うんうん」ニコニコ

幸子「これにて一件落着ですねぇ~」フフーン

小梅「幸子ちゃん」ヌッ

幸子「うわっ!?」

幸子「って小梅さんですか....」

幸子「樹海より怖かったですよ....」

小梅「よしっ」ガッツポ

幸子「それで、何の用ですか?」

小梅「....」

小梅「....アゲハちゃんを連れてきてくれたこと」

小梅「お礼を言いたくて....」

小梅「....」

小梅「ありがとう....」ペコ

幸子「....」

幸子「まったく、全て小梅さんの手のひらの上なんですか?」

小梅「ふふふ....どうかなぁ....」クスクス

ドンッドンッ

バキバキバキバキッ

ドンガラガッシャン

幸子「ひぃっ!?」

小梅「あの子もお礼を言ってる....」

幸子「だから!ラップ音コミュニケーションはやめてください!」

幸子「まあお礼を言われる筋合いはありませんけどね」

小梅「?」

幸子「ボクとしても、アイドルユニットの強力なメンバーを補強できたわけですから!」

幸子「見ていてください、すぐにボクと並び立つ存在になりますよ!」

小梅「....」

小梅「....そっか」ニコ

幸子「....ええ」ニコ

12日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

幸子「今日は

P「暇か?」

幸子「身体測定ですか?」

P「話が早い」

P「それでだな」

P「りん子の時と同じだ」

P「アゲハのプロフィールを埋めてきてくれ」

幸子「身長、体重、スリーサイズでいいんですよね」

P「そうだな」

幸子「他に、アゲハさんのことで何か調べておくことってありますか?」

P「他?そうだな....」

他に調べることは? >>649

特技やら

幸子「昨日は眠れましたか?」

アゲハ「うん、岩の上で眠るのには慣れたつもりだったけど」

アゲハ「やっぱりこっちの方がいいや」クスリ

幸子「何よりです」

幸子「それはそうと」

幸子「アゲハさんもアイドルを目指すわけなので」

幸子「今から身体測定をさせてもらいます」

アゲハ「はーい」

アイドルの名前(5人分)

>>651
>>652
>>653
>>654
>>655

(それぞれのコンマの数字の小さい順に身長、体重、B、W、Hに当てはめます)
(ついでに>>651,>>653,>>655のコンマの数字をそれぞれR,G,Bの%に当てはめて髪色にします)

こずえ

双葉杏

龍崎薫

日下部若葉

成宮由愛

髪色:https://www.colordic.org/colorsample/1787c7

幸子「身長は....」

幸子「130cmですね」

アゲハ「やっぱり伸びてないか」

幸子「伸びるんですか?」

アゲハ「死んだ時点で成長は止まっているはずだから、伸びないかなぁ」

アゲハ「まあ足のパーツを付け替えればいくらでも伸ばせると思うよ」

幸子「そういうシステムなんですか!?」

幸子「体重は....」

幸子「よ、40kg!?」

アゲハ「重いでしょ?」

アゲハ「生きてる時はここまで重くなかったはずなんだけど」

アゲハ「小梅ちゃんが色々とくっつけすぎちゃったのかな」

幸子「見た目は小柄なのにどうなってるのかと思いましたよ....」

幸子「バストウエストヒップ!」

幸子「65cm!51cm!不明!」

幸子「ちょっと!アゲハさんまで認識阻害を使うんですか!?」

アゲハ「人の目から逃げて、隠れて暮らしてきたから」

アゲハ「身についちゃった♪」

幸子「理由が理由だけにツッコみづらい....」

幸子「しかし、かなり小柄ですねぇ....」

アゲハ「中身はもう女子高生くらいだけどね~」

幸子「....」

幸子「....鮮やかな青い髪の毛を持つ正統派美少女にして」

幸子「中身は女子高生、そして亡くなってから蘇った動物とのハーフのアイドル」

幸子「これは人気が出ますよ!」

アゲハ「しばらく人間社会から離れてた私が言うのもなんだけど」

アゲハ「設定盛りすぎじゃない?」

幸子「これでナナさんやりあむさんみたいなイレギュラーなキャラクターだったら」

幸子「胸やけを起こしてしまうかもしれませんが」

幸子「アゲハさんの中身はごく普通の女の子なのでバランスはとれていると思いますよ」

アゲハ「そういうものかなぁ....」

幸子「せっかくなので、ユニットメンバーの2人も呼んできますね!」ダッ

アゲハ「....」

アゲハ「....緊張する」

アゲハ「どんな子たちなんだろう....」

アゲハ「....」

アゲハ「....私のこと知ったら、ビックリするかな」

アゲハ「....受け入れてくれるかな」

アゲハ「....」

幸子「連れてきましたよ!」

幸子「入ってくださ~い!」

りん子「....」トテトテ

幸子ギア「....」スタスタ

アゲハ「この子たちが....」

幸子「まずこの子は山梨りん子ちゃんです」

アゲハ「よろしく!」

りん子「....」

りん子「....」ニコ

アゲハ「ウ゛っ!」

幸子「一見すると素朴な見た目ですが」

幸子「その表情や仕草には全ての人間を強く魅了するフェロモンがムンムンしています」

アゲハ「これは....凄いね....」

幸子「ちなみに生後10日ほどです」

アゲハ「!!?!??!?!???」

幸子「ボクたちが人体錬成を行って生み出した人造人間なので」

幸子「まだ生まれたばかりでも、ある程度歳を重ねているように見えるんですよ」

アゲハ「え?え?」

幸子「こちらは幸子ギアです」

アゲハ「幸子ギア?」

アゲハ「幸子ちゃんと見た目がそっくり....」

アゲハ「というか瓜二つだけど、双子とか姉妹じゃないの?」

幸子「こちらはですね」

幸子「ボクを基に作られたボディに」

幸子「ボクの脳から抜き取った心をコピーしたものを入れたアンドロイドです」

アゲハ「あ、アンドロイド....」

アゲハ「....私が樹海にこもっている間に、科学技術はそんなに進歩したの?」

幸子「いえ、この事務所限定です」

アゲハ「えぇ....」

アゲハ「まあいいや、とりあえずよろしく!」

幸子ギア「....」

幸子ギア「コロス」

アゲハ「!?」

アゲハ「幸子ちゃん、私この子の気に障るようなことしちゃったかな....」

幸子「大丈夫です」

幸子「言い忘れていましたが、幸子ギアは起動直後に悪の組織からハッキングを受けまして」

幸子「殺戮マシーンに変貌しています」

アゲハ「!!?!?!??!????!?」

アゲハ「それ、アイドル活動なんてさせて大丈夫なの!?」

幸子「この子の身体能力はボクと同程度なので、暴力は振るいませんよ」

幸子「カワイイ力で世界中の男を殺戮する可能性はありますが」

幸子「その辺りは幸子ギアのオリジナルかつプロデューサーのボクが」

幸子「矯正させて見せます!」

幸子ギア「コロス」

アゲハ「大丈夫かなぁ....」

ドコドコドコドコ

デンッ!

ジャー ジャー

ドスン

アゲハ「?」

アゲハ「何の音?」

幸子「最後のメンバー、あの子さんです」

アゲハ「あの子さん?」

幸子「あの子さんは幽霊ですから、姿は見えません」

幸子「ファンの方々の前でパフォーマンスをすることはできないので」

幸子「写真撮影の際のみの参加となります」

アゲハ「それってただの心霊写真だよね!?」

幸子「斬新なアイドルでしょう!」

アゲハ「メンバーが人造人間、アンドロイド、幽霊、死人って....」

アゲハ「斬新過ぎて引かれない....?」

幸子「この相反する個性の爆弾をまとめるリーダーとしての役割」

幸子「期待しています!」

アゲハ「私!?」

幸子「だって、今のところアゲハさんしか、まともにコミュニケーションを取れませんから」

アゲハ「それはメンバーを集めた幸子ちゃんの責任でもあるよね!?」

幸子「大丈夫です」

幸子「人間性なんてアイドルにとっては二の次三の次」

幸子「そんなものは、後から身に着ければいいだけの話です」

幸子「それよりもよっぽど重要な」

幸子「『スター性』を、あなたたちは全員持ち合わせています」

幸子「アイドルとしての素質は物凄いですよ!」

アゲハ「どうなっても知らないからね....」

幸子「ちなみにこの事務所には」

幸子「この子たち以外にも普通の人間ではない人たちが、まだ大勢いますよ」

アゲハ「....なんか私、やっていける気がしてきた」

幸子「その意気です!」

13日目に続く

短いのですが、時間の関係で本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

特技のことを完全に忘れていました、申し訳ありません
明日は特技とP構いの2本立てでお送りします

幸子「聞き忘れていたんですが」

アゲハ「?」

幸子「特技ってありますか?」

アゲハ「特技か....」

アゲハの特技 >>691

体内で様々な毒を生成する

アゲハ「特技って程でもないんだけど」

アゲハ「私、体内で様々な毒を生成できるんだよ」

幸子「えぇ....」

アゲハ「森林暮らしが長かったからさ」

アゲハ「暇つぶしに、毒の有りそうな生物を手あたり次第身体の中に取り込んでたんだ」

幸子「何やってるんですか....」

アゲハ「小梅ちゃんが私の身体の材料に使った生物の死体の中にも」

アゲハ「毒を持つのが含まれてたみたいで」

アゲハ「今ではもうどんな毒も自由自在」

幸子「異能2つ持ちは反則ですよ」

アゲハ「例えば....」

アゲハ「あむ」カプリ

幸子「!?」

幸子「ちょっ」

幸子「いきなりなんですぅ゛ぅ゛ぅ゛....」ジタバタ

幸子「く゛る゛し゛ぃ゛....」ジタバタ

幸子「や゛は゛....」

幸子「しん、死んじゃう゛だずげで....」

アゲハ「あむ」カプリ

幸子「治りました....」

アゲハ「ね?」

幸子「『ね?』じゃないですよ!」

アゲハ「毒だけじゃなくて、血清も作れるから安心して」

幸子「安心できるわけないでしょう!」

幸子「死ぬかと思いましたよ!」

アゲハ「まあ血清なしじゃ致死率100%の強さと世界屈指の即効性を持った私のオリジナル毒だから」

アゲハ「幸子ちゃんの予想は当たってるよ」

幸子「」

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」チラ

幸子「....」スゥ

幸子「(先ほどは酷い目に遭いましたよ....)」

幸子「(....しかし、アイドルユニットのプロデュースをすると言ったのに)」

幸子「(Pさん全く驚きませんでしたね)」

幸子「(もっと構い力を上げなければ....)」

何をする? >>699

静謐のハサンかな?

幸子「ちょっと異世界に行って新たな力を手に入れてきますか....!」

幸子「でも異世界ってどうやって行くんですかねぇ」

幸子「誰かー!異世界に詳しい人いませんかー?」

誰に聞く? >>702

泰葉

泰葉「それで私を選ぶ意味がわかりません」

幸子「芸歴長いので」

泰葉「芸歴が長い人は異世界に行けるんですか?」

泰葉「それならテレビの大御所の方々は皆さん行っているはずです」

幸子「そんなに固いこと言わないでくださいよ~」

幸子「ボク、どうしても異世界に行かなきゃならないんです~」

泰葉「どうしても異世界に行かなきゃいけない人なんて」

泰葉「現時点で人生が終了していて逆転の目が全くない人くらいじゃないですか」

泰葉「幸子ちゃんはそんな人たちとは真逆ですよ?」

幸子「お願いします先輩!」

泰葉「話聞いてくださいよ....」

泰葉のアイデア >>705

よしのんに頼む

幸子「泰葉さんの紹介でやってきました!」

幸子「輿水幸子です!」

芳乃「幸子さん、なんでしょうかー」

幸子「穴の専門家だとか」

芳乃「その名は捨てましたー」

幸子「そうですか....」

幸子「芳乃さんは、異世界、というものをご存知ですか?」

芳乃「異世界とは読んで字の如く、異なる世界」

芳乃「その名の通りではー」

幸子「ええ、本来の意味ではそうですね」

幸子「最近は『異世界=都合のいいところだけ中世のファンタジー世界』となっていますが」

芳乃「それで、異世界がどうかしたのですかー?」

幸子「ボク、異世界に行きたいんです!」

幸子「芳乃さんは、ボクたちとは違う世界が見えているようなので」

幸子「異世界に行く方法に心当たりはないかと」

芳乃「ふむ....」

芳乃の提案 >>708

ちょうど近くに異世界に通じる穴がある

芳乃「....先ほど、穴の専門家の名は捨てたといいましたが」

芳乃「....」

芳乃「あれは嘘ですー」

幸子「ウワァァァァァァァァァ....」

芳乃「こちらですー」

幸子「これは....穴?」

幸子「底が全く見えませんね....」

芳乃「詳しくは過去作を参照すればよいでしょうー」

幸子「?」

芳乃「幸子さんも一度入っているのですが、穴自体の消失によって記憶が消えているようですねー」

幸子「何を言っているのかよくわかりませんが、これが異世界への手掛かりなんですか?」

芳乃「手がかりというか、直接繋がっているのですー」

幸子「なんと!」

幸子「こんなに都合の良い穴がすぐそばにあったなんて!」

芳乃「ですが、無事に帰って来られるかは

幸子「行ってきまーす!」ピョン

芳乃「....」

芳乃「この度胸....」

芳乃「幸子さんなら問題なく帰って来られるでしょうー....」

異世界の世界観 >>714

お空

幸子「zzz....」

幸子「....ハッ!?」パチクリ

幸子「ここはっ!」

~お空(おから)~

幸子「どこですか!?」

幸子「一面真っ白なんですけど....」チラ

幸子「いえ、真っ白なのかも定かではありません」

幸子「この空間、とにかく空っぽです!」

幸子「壁も床も、空も大地も、海も山も」

幸子「そして果ても....」

幸子「ただただ何もない空間が、延々と広がっているように見えます」

幸子「果たしてこれを空間と呼んでいいんでしょうか」

幸子「....」

幸子「まあ来てしまったものは仕方ありませんし」

幸子「とりあえず、当てもなく歩いてみましょう」

~数時間後~

幸子「....」トボ

幸子「....」トボ

幸子「....まさかここまで何もないとは」

幸子「さすがのボクも、少しだけ焦ってきた気がしないでもないですね....」

幸子「出口もわかりませんし、食料も水もない....」

幸子「新たな力を手に入れる前に、ボクの身体が持ちませんよ....」

幸子「そもそもボクは、本当に歩いているんでしょうか....」

幸子「周りの景色が一切変わらないので、それすらも不安になります....」

幸子「はぁ....」トボ

幸子「....」トボ

幸子「....ん?」

幸子「あれは?」

幸子の見た物は? >>727

巨大ヒョウ君

幸子「....」ジー

幸子「....これは一体?」

幸子「なんだかとてつもなく大きいものということはわかるんですが」

幸子「あまりにも大きすぎて、先の方がよく見えません」

幸子「しかし、この世界に来て初めて見つけたものです!」

幸子「手がかりを見つけなければ....!」

幸子「全体が緑色ですねぇ」

幸子「表面は固くてザラザラしています」

幸子「高さはボク4~5人分、7~8メートルといったところでしょうか」

幸子「これだけでも十分大きいのに」

幸子「長さはとても測れないくらいですねぇ」

幸子「先が見えませんよ」

巨大ヒョウ君「こんにちは」

幸子「!!?!?!????」

幸子「えっ、喋るんですか!?」

幸子「というか生物なんですか!?」

巨大ヒョウ君「うん」

巨大ヒョウ君「ところで君」

巨大ヒョウ君「虫?」

幸子「え゛っ!?」

幸子「ボ、ボクは....」

幸子の返答 >>730
コンマが偶数なら虫,奇数なら虫ではない

かわいい

幸子「ボクはヒトなので、生物学上の虫ではありませんが」

幸子「あなたくらいの大きさの生物から見れば、虫のように見えるのかもしれませんね!」

巨大ヒョウ君「いただきます」パクリ

幸子「」

巨大ヒョウ君の胃の中の世界観 >>732

体のパーツを分解してカワイイ虫に変化させられる。食べられたらパーツを補充する必要がある

幸子「zzz....」

幸子「....ハッ!?」

幸子「ここは!?」

カワイイ虫's「「「「「「「カワイイ!」」」」」」」

幸子「!!!??!?!?!??!?!?!??!?!??」

幸子「人間の背丈くらいの虫たちが行進しています!?」

幸子「人間の背丈くらいのハエ、人間の背丈くらいのアブ、人間の背丈くらいのカ、人間の背丈くらいのムカデ....」

幸子「よく見たらどの虫も害虫じゃないですか!?」

カワイイバエ「カワイイ!」

カワイイアブ「カワイイ!」

カワイイカ「カワイイ!」

カワイイムカデ「カワイイ!」

幸子「....」

幸子「....カワイイ」ボソッ

幸子「!?」

幸子「か、カワイくなんかないですよ!」

幸子「巨大な害虫にカワイイ要素なんて一切ありません!」

幸子「....」

幸子「それなのに....」

幸子「なぜこんなにも!」

幸子「カワイく見えてしまうんでしょうか!?」

幸子「....!?」

幸子「これが....ボク....!?」

幸子は何の昆虫になった? >>736

トゲアリトゲナシトゲトゲ

幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲになってます!?」

幸子「あ、皆さん今、トゲアリトゲナシトゲトゲって変わった名前だなあと思いました?」

幸子「これはですね、色々と流れがありまして」

幸子「トゲハムシ亜科というのがありまして」

幸子「それの和名がトゲトゲなんです」

幸子「そんなトゲハムシ亜科に属している、ハムシという種に」

幸子「トゲの無いハムシがいたんですね」

幸子「トゲのない=トゲナシ」

幸子「ハムシ=トゲトゲ」

幸子「これがトゲナシトゲトゲです」

幸子「そしてなんと!」

幸子「トゲナシトゲトゲの仲間に」

幸子「トゲのある種がいたんです!」

幸子「トゲのあるトゲナシトゲトゲ」

幸子「これがどう呼ばれるのか」

幸子「賢い皆さんなら、もうお分かりですね?」

幸子「そう!」

幸子「トゲアリトゲナシトゲトゲです!」

幸子「由来はさておき....」ジー

幸子「....」

幸子「....ボク、すっごくカワイイですね!」ウットリ

幸子「もしや、アイドルとしての極致に辿り着いてしまったのでは!?」

??「嬢ちゃん」

幸子「?」

幸子「喋れる虫さんもいたんですね!」

幸子「でもボクはもう言葉なんていらないんです」

幸子「だって虫は喋りませんから!」

??「....」

幸子「純粋な虫になって、もっと」

幸子「もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと」

幸子「カワイくなりたいので」

幸子「あなたも黙ってくれませんか?」

??「.....ハァ」

??「あんたも、もうそこまで進行してるんだな」

幸子「進行?」

??「ここにいるやつら、みんな前は人間だった」

??「でもな、虫になっちまうとそうはいかねえ」

??「虫ってのは人間と比べて、極端に脳が小さいんだ」

??「それに加えて、ここに来た時に」

??「誰もが身体のパーツを一つ失っている」

??「小さい脳を補うために、虫は身体の至る所にある神経節を使って情報を処理しているんだが」

??「それの一部も失ってるってことだ」

幸子「つまりどういうことなんですか?」

??「人間性を喪失していくんだよ」

幸子「人間性?そんなもの枷でしかありません」

幸子「カワイくなれるなら人間なんて捨ててあげますよ!」

??「虫に近づいていってるから気づけねえんだろうが」

幸子「何を言ってるんですかねぇこの人、いや虫は」

幸子「ボクのカワイさに世界中が気付いているというのに」

??「....冥土の土産に教えてやるよ」

??「今のアンタ」

??「全くカワイくねえぜ」

幸子「カワイくない!?」

幸子「じゃあこんなの要りませんよ!早く人間に戻してください!」

??「!?」

幸子「どうしたんですか?」

??「驚いた、あの状態から一瞬で人間性を取り戻すとは....」

幸子「何を言ってるんですか?えーっと....」

??「ああすまん、まだ名乗ってなかったな」

??「俺の名はバグズライフ」

幸子「いや虫じゃないですか」

バグズライフ「親が映画に影響されたらしくてな」

幸子「えぇ....」

バグズライフ「せっかく人間性を取り戻したところ悪いが」

バグズライフ「昆虫の処理能力じゃ、それも長くはもたんぞ」

幸子「えー?」

バグズライフ「さっさとかけたパーツの代わりを見つけな」

バグズライフ「そうすりゃ帰れるぜ」

幸子「はぁ....」

幸子「ボクのパーツ、どこが欠けてます?」

バグズライフ「ん、ちょっと待っててくれ....」ジロジロ

どこのパーツが欠けている? >>747

バグズライフ「胸部の辺りが少し削れてる気がするな」

幸子「うわ本当だ!?」

幸子「頭の真下の辺りなので気づきませんでした!」

バグズライフ「まあもうほぼ昆虫になってるしな、そりゃ気づかんだろう」

幸子「これをどうすればいいんですか?」

バグズライフ「自分の胸部を見つけられればそれが一番だが、もう時間がねえ」

バグズライフ「その辺に落ちてるのを適当にくっつけてみな」

バグズライフ「そうすりゃなんとかいけるだろ」

幸子「そんな適当でいいんですか?」

バグズライフ「疑問ぶつけてる暇はねえぞ」

幸子「はぁい」

何の虫の胸部で補う? >>751

目の前のおっさん

幸子「あ、バグズライフさんの胸部、ピッタリはまりそうなので貰ってもいいですか?」

バグズライフ「お前、俺をアンパンマンか何かと勘違いしてねえか?」

バグズライフ「俺はあくまで助言を与えるだけの存

幸子「....」ベリベリベリベリ

バグズライフ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛っっっっっっ!!!!!!!!」

幸子「すみません、先を急ぐので失礼します!」ペコ

バグズライフ「....」

バグズライフ「....カワイイ」

バグズライフ「虫最高!害虫最高!じゃーなねーちゃん!」モゾモゾ

幸子「ボクもああなってたんですねぇ....」

幸子「早く帰りましょう!」

幸子「という過酷な旅をしてきました」

P「....」

P「悪夢でもみたのか?」

幸子「ええ、ボクも最初はただの悪夢だと思ったんです」

幸子「目が覚めたら事務所にいて、体も元に戻っていました」

P「やっぱり悪夢じゃねえか」

幸子「しかし!」

幸子「ボクの胸が」

幸子「新しい力を得たんです!」

P「胸ぇ?」

P「パッと見何も変わってないが?」

幸子「ちょっと!ジロジロ見ないでください!」

P「理不尽だなぁ」

幸子「フッフッフ」

幸子「ボクの胸が手に入れた新たな力....」

幸子「それは....!」

幸子の胸が手に入れた新たな力 >>754

可変サイズ

幸子「なんと!」

幸子「むむむ....!」

幸子「ハイッ!」

パァン

幸子「このように、胸のサイズを自由自在に操れるようになりました!」

P「幸子、出てるぞ」

幸子「!」ガバッ

幸子「....」

幸子「....ど、どうですか?」チラ

P「....」

P「俺は普段通りの幸子が好きだな」

幸子「じゃああまり使わないようにします////」シュルシュル

14日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
開始してから2週間、あと250レスいきます
明日の夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」チラ

幸子「(....胸の可変)」

幸子「(女性として、そしてアイドルとしては非常に有用な能力です)」

幸子「(....しかし、Pさんにはあまり響かなかったようですね)」

幸子「(まだまだ構い道を邁進しなければ....)」

何をする? >>761

料理を作る

幸子「(料理を作りましょう!)」

幸子「(お弁当の時はPさんの評価も最高でした!)」

幸子「(ボクの手料理でPさんの胃を破裂させちゃいますよ!)」

幸子「....」

幸子「(しかし、あの時もかなり行き当たりばったりで大変でしたし....)」

幸子「(ボク単独で、確実に美味しい料理を作れる自信もまだありません....)」

幸子「(人手も多い方が良いですから)」

幸子「(今回も助っ人を呼びましょう!)」

助っ人 >>763

ありす

幸子「再登場ですねよろしくお願いします!」

幸子「ありすさん!」

ありす「....」

幸子「どうしましたか?」

ありす「い、いえ、今回はあまりにもまともな頼みだったので」

幸子「失礼ですねぇ!」

幸子「ボクはいつでもまともですよ!」フフーン

ありす「初回からPを撲殺しかけた人の言うことですか?」

幸子「あれは不幸な事故でしたね....」

ありす「故意ではない方が心配になりますよ....」

幸子「それはそうと」

幸子「ありすさんって料理が得意なんですよね?」

ありす「!!!」

ありす「ま、まあそれほどでもないですよ!」

ありす「ですが、そこまで言うならお手伝いしましょう」

幸子「ありがとうございます!」

ありす「それで、何を作るんですか?」

幸子「決まっていません!」

ありす「材料は何を使うんですか?」

幸子「決まっていません!」

ありす「....」

ありす「あの、帰っていいですか?」

幸子「どうしてですか!?」

ありす「当然の感想だと思います」

幸子「お金を借りたりブラックジャックを作るよりマシでしょう!?」

ありす「自分でそれを言いますか」

幸子「ありすさん!」

幸子「この冷蔵庫の中の物で作れる料理を考えてください!」

ありす「せめてそのくらいは用意してから私を呼んでください!」

幸子「善処します」

ありす「全く響いていませんね」

冷蔵庫の中身① >>768
冷蔵庫の中身② >>769
冷蔵庫の中身③ >>770

輝子のキノコ

人肉味のいちご

ありす「....」ジー

ありす「....」スッ

幸子「それは?」

ありす「花です」

幸子「....ありすさん」

幸子「花はカワイイですけど食べられませんよ?」

ありす「これはエディブルフラワーです」

幸子「エディブルフラワー?」

ありす「食用の花のことを英語でそういいます」

幸子「花って見るものじゃないんですか?」

幸子「今ありすさんが出したのだって、普通に花屋さんで売っている種類に見えますけど」

ありす「はい、これはバラ、カーネーション、デージー、ペチュニア」

ありす「どれも花屋さんで売っていたり、園芸で育てられたりしています」

ありす「でも花は毒がない種類なら食べられますよ」

幸子「確かに植物ですもんねぇ」

ありす「パッケージにエディブルフラワーとしっかり書かれているので」

ありす「これは体に害のある農薬を使わず、元々食べる用に作られた花でしょう」

ありす「問題なく食べられると思います」

幸子「なるほど~」

幸子「花ってどんな味がするんですか?」

ありす「私も実際に食べたことはないのでわかりません」

ありす「でも、ただ食べられるというだけで味自体は売りではないかもしれません」

幸子「見栄え重視ってことですか?」

ありす「おそらく」

ありす「でも料理に見た目は重要ですよ」

幸子「その通りです!」

ありす「....他に使えそうな食材は」チラチラ

ありす「?」

ありす「これはなんでしょう?」スッ

幸子「あぁ、それですか」

ありす「知っているんですか?」

幸子「はい」

幸子「輝子さんのキノコです」

ありす「これキノコなんですか?」

ありす「変わった形だったので、何かわかりませんでした」

幸子「始めて見るなら仕方ないですよ」

ありす「輝子さんが大切に育てたキノコなら、私たちが食べるわけにはいきません」

ありす「これは冷蔵庫に戻しておきましょう」

幸子「食べて大丈夫ですよ?」

ありす「え?」

ありす「でも、人の物を許可も取らず勝手に食べるなんて、ダメですよ!」

幸子「そのキノコはもう輝子さんの物ではないです」

ありす「???」

ありす「....あの、もう少しわかりやすく言ってもらえますか」

幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」

ありす「!!?!?!??!?!??!?!?!?!?!???!?!?」

ありす「あなたは何を言っているんですか!?」

幸子「....」

幸子「そのキノコは輝子さんのちんちんです」

ありす「わかりました!わかりましたから!」

ありす「....」

ありす「....輝子さんって、男の子なんですか?」

幸子「いえ、れっきとした女の子ですよ」

ありす「だったらなんで!その、ぉ...,ん....んがあるんですか!」

幸子「おちんちんですか?」

ありす「....はい」

幸子「輝子さんはですね、キノコを愛しすぎるあまり」

幸子「自身のお股にキノコが生えてくるようになったんです」

ありす「行間飛ばしてませんか!?」

ありす「どうやってもキノコを愛することと、それが股間に生えてくることが結びつきません!?」

幸子「確かに、いつも冷静沈着、クールオブクールのありすさんが動揺するのも無理はありません」

幸子「でも」

幸子「愛は、時に常識を、理屈を超え」

幸子「奇跡を起こしてしまうんです....」

ありす「何の説明にもなっていないんですけど....」

幸子「ある時から、輝子さんのお股にはキノコ」

幸子「もといちんちんが生えるようになりました」

幸子「そしてそれは」

幸子「3か月ごとに生え変わるんです!」

ありす「もうわけがわかりません....」

幸子「この前生え変わったと聞いていましたが、こんなところで保管していたんですねぇ」

ありす「股間に生えた物を冷蔵庫に入れないでほしいです」

ありす「しかし、そんなものならとても食べられません」

ありす「これは冷蔵庫に戻して....」

幸子「そう決めつけるのはまだ早いですよ」

ありす「え?」

幸子「とあるバラエティー番組で食べたんですが」

幸子「世界には、ウシのペニスを使った料理があります」

ありす「....」

ありす「そ、そうかもしれませんけど、ウシは食材としてポピュラーじゃないですか!」

ありす「ペニスだとしても、ギリギリ食材として見られなくはありません!」

ありす「同じペニスでも、輝子さんのものは嫌ですよ!」

輝子「私のちんちん、食べてくれないのか....?」

ありす「」

輝子「一生懸命育てたんだ....」

輝子「毎日撫でて、撫でて、撫でて....」

輝子「たくさん亜鉛を摂って....」

輝子「それなのに、ありすちゃんは食べてくれないのか....?」

輝子「ありすちゃんは、牛と私のちんちんを差別するのか....?」

ありす「ぅぅ....」

幸子「ありすさん、生産者さんがこう言っているんですし」

幸子「美味しく料理して、食べてあげましょう....?」

ありす「そんな言い方、ズルいですよ....」

幸子「まあまあありすさん、これでも見て元気出してください」コトッ

ありす「....」チラ

ありす「!!!」

ありす「いちご!」

幸子「これも料理に使いましょう!」

幸子「でもその前に....」

幸子「味見をどうぞ」

ありす「いいんですかっ!」

幸子「ええ、お手伝いしてくれてるんですからこのくらいは当然ですよ」

ありす「そういうことなら、ここはお言葉に甘えておきます」

ありす「いただきます!」パクッ

ありす「オロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!!!!」ゲロゲロ

幸子「ありすさん!?」

ありす「なんですかこれっ!?」

ありす「見た目はいちご!いちご以上にいちご!」

ありす「それなのに味は血生臭くて、食感は変にグニュグニュしていて....」

ありす「なんですかこれ!私に何を食べさせたんですか!」

幸子「えぇ....?」

幸子「ボクもこれただのいちごだと思ったんですけど....」パクッ

幸子「うぇっ!?」ペー

幸子「これは酷いですね....」

ありす「でしょう!」

ありす「目をつぶって食べれば、こういう味の食材なんだと認識できる可能性もありますが」

ありす「いちごにしか見えないフォルムを見てから食べると、脳が混乱して」

ありす「より酷い味に感じます!」

ありす「これはいちごへの冒涜です!」

ありす「絶対に許せません!」

幸子「いちごと思わず、癖の強いお肉だと思って調理しましょう!」

ありす「使うんですか!?」

幸子「そういうルールなので」

ありす「Pさん、どうかご無事で....」

作る料理 >>786

スーパーいちごパスタ

幸子「さてありすさん」

ありす「はい」

幸子「何を作りますか?」

ありす「....今回は」

ありす「スーパーいちごパスタを作ります!」

幸子「!!!」

ありす「正直に言って、これをいちごと呼ぶのは気が進みませんが」

ありす「味以外は完璧ないちご、いちごの極致、到達点なので」

ありす「便宜上いちごと呼ぶことにしますっ....」グググッ

幸子「そんな苦しそうな顔で言わなくても」

ありす「まず、この生臭いお肉のような味のするいちごをなるべく細かく刻んで」

ありす「りんご、パイナップルと一緒にワインに漬け込みます」

幸子「いちごの味じゃないのに、フルーツと合わせるんですか?」

ありす「いえ、これは臭み取りです」

ありす「こんなもの、臭みを取らないとまともな味にはなりませんよ」

幸子「へぇ~」

ありす「その間に、輝子さんのキノコと玉ねぎ、にんにくをみじん切りにしてください」

幸子「またみじん切りですか....」モタモタ

ありす「終わりましたか?」

幸子「なんとか....」

ありす「そしたら、このお鍋にオリーブオイルを引いて熱します」

ありす「油が全体に回ったら、先ほどみじん切りにしたものを全て入れて」

ありす「水気がなくなるまで炒めてください」

幸子「....」ジャッジャッ

幸子「もういい匂いがしてきましたね~」

ありす「使っている食材を考えると複雑です....」

ありす「臭み取りをしていたいちごを取り出して」

ありす「フードプロセッサーで細かくします」ヴィーン

ありす「....」ヴィーン

ありす「できました!」

幸子「味を考えると、ほぼひき肉ですね」

ありす「そのように使うつもりです」

ありす「いちごの見た目を残すことだけは絶対にしたくないので」

幸子「さすがです、いちごに賭ける思いが違います」

ありす「それほどでもあります」

幸子「もう良さそうですよ~」

ありす「わかりました」

ありす「このひき肉を投入して、さらに炒めます」

幸子「ひき肉って言っちゃいました」

ありす「フォルムのことはもう忘れます」

ありす「色が変わってきましたね」

幸子「ここに、ワイン、トマト缶、ケチャップ、コンソメスープですか」

ありす「はい、入れ終わったら弱火にして、15~20分ほど煮込みます」

ありす「同時にパスタも茹でておきましょう」

幸子「はーい」

ありす「完成です!」

ありす「これがスーパーいちごパスタ!」

幸子「これもうほとんどミートスパゲティじゃないですか!?」

ありす「いちごパスタの新境地です!」

幸子「食べる人は誰も、いちご要素に気付きませんよ」

ありす「そうでしょうね」

ありす「....しかしその人は、確かにいちごパスタを食べているんです」

ありす「非常に愉快です」

幸子「???」

P「....」カタカタ

幸子「Pさんっ!」

P「幸子、どうした?」

幸子「またお料理を作ってきました!」

P「マジか!」

P「この前の奴も美味かったからな~」

P「今回は何を作ったんだ?」

幸子「こちらになります」

幸子「オープン!」パカッ

P「ミートスパゲティじゃないか!」

幸子「ちっちっち」

幸子「Pさん、これはミートスパゲティなんてものじゃありませんよ」

P「?」

幸子「....これは」

幸子「スーパーいちごパスタです!」

P「あっ....」

P「....ありすか」

幸子「よくわかりましたね」

P「ありすが絡んでるのか~....」

P「見た目は美味そうなんだけどな」

幸子「安心してください、今回は味も保証できます」

P「本当か?」

幸子「ええ」

幸子「なんてったって、このボクが作ったんですから!」

P「はぁ....」

P「まあせっかく作ってくれたし、食ってみるかぁ」

幸子「どうぞ!」

P「いただきます....」

P「....」パクッ

P「....」モグモグ

幸子「どうですか?」

P「....なかなか美味いな」

幸子「そうでしょうそうでしょう!」

P「なんだか懐かしい味がするな....」

幸子「そうなんですか?」

P「子供の頃、お袋がよく作ってくれたんだ」

幸子「いい話ですねぇ」

P「しかしこのミートソース、独特な風味だな」

幸子「生臭いいちごと輝子ちゃんのキノコをたっぷり使っています!」

P「生臭いいちご???」

幸子「ボクたちもあれが何なのかはよくわかっていません!」

P「お前、そんなもの食わせるなよ....」

P「でも、これを食ってると昔を思い出すよ」

幸子「お母さんのことですか?」

P「それもだが」

P「昔金に困ってた頃、よく食ってた肉の味にちょっとだけ似てるんだよ」

幸子「へぇ~」

P「その辺で自分で捕まえてな、捌いて食べてたんだ」

幸子「狩猟免許を持っているんですか!?」

幸子「凄いじゃないですか」

P「狩猟....まあそんな感じだ」

幸子「何のお肉なんですか?」

幸子「鹿?猪?まさか熊ですか?」

P「....」

P「....懐かしいなぁ」

P「久しぶりにまた、食いたくなってきた」ニコニコ

幸子「Pさんに喜んでもらえてよかったです!」フフーン

P「ああ、次があるのかはわからんが楽しみにしてる」

幸子「任せてください!」

15日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
明日の夜に再開します

すみません、花を入れるのを忘れていました
明日はP、花束を食べるとP構いの2本立てでお送りします

幸子「Pさん....」

P「ん?」

幸子「昨日の忘れ物を届けにきました....」

P「昨日?」

P「料理は美味かったけど、まだ何かあったのか?」

幸子「はい、これです」ブワサ

P「花束?」

幸子「食べてください」

P「....」

P「貰ってください!じゃなくて?」

幸子「食べてください」

P「....」

P「いただきます」

P「....」パクリ

P「....」モッシャモッシャ

P「....」ポソポソ

P「....」ゴックン

P「花束を食べるってのはレアな経験だな」

幸子「味はどうですか?」

P「うーん....」

P「人が食べる用に品種改良され続けて、今の姿になった野菜や果物とは違って」

P「花は見た目重視でここまできてるからな」

P「味らしい味はそんなにないかもしれん」

P「やや苦みや辛みを感じるくらいか」

幸子「そうですよね....」

幸子「本当は、昨日のパスタの彩り用に使う予定だったんです」

幸子「でも載せるのを忘れてしまって....」

幸子「すみません、花束ごと食べさせてしまって....」

P「....」

P「幸子」

P「元気出してくれ」

P「お前の料理は十分美味しかったよ」

幸子「でもボクはプロです」

P「プロではないぞ」

幸子「やっぱりベストの状態で食べて欲しかった....!」

P「....」

P「....幸子」

P「....俺の顔をよく見ていてくれ」

幸子「?」

P「ふんっ....!」

ニュルニュル

幸子「Pさんの眼球が飛び出しています!?」

幸子「だ、大丈夫なんですか!?」

P「まだまだぁ....」

P「本番はここからだっ!」

ポロン ポロン

幸子「ヒッ!?」

幸子「眼球が落ちました!?」

P「これはなかなか....疲れるな....」

幸子「疲れるで済むんですか!?」

P「オチはこれだぁ!」

フラワッ フラワッ

幸子「Pさんの両目から!」

幸子「さっき食べた花が咲き誇りました!!!」

P「幸子の笑顔を取り戻すためには....」

P「俺自身が」

P「花瓶になることだ」

幸子「Pさん....////」キュンキュンマックス

P「鼻と口と耳からも出すか?」

幸子「いえ、もう元気になりました!」

幸子「今日は2本立てなのでまた来ますね!」

P「おう!待ってるぞ!」

何をする? >>817

3人のレッスン

幸子「3人のレッスンをします!」

幸子「集合してくださ~い!」

りん子「....」フラフラ

幸子ギア「コロス」

アゲハ「はぁい....」

幸子「皆さん、お疲れ様です」

幸子「寮に入ってからは基礎トレーニングを積んでいると思いますが」

幸子「今日からはユニット単位でのレッスンも行います」

幸子「初回なので、今回はボクも見学しますね」

りん子「....」

幸子ギア「....」

アゲハ「....」

アゲハ「幸子ちゃん....」

幸子「なんでしょう?」

アゲハ「私、この2人のことをまったく掴めないんだけど....」

幸子「....」

幸子「リーダーであるアゲハさんがそれでは、ユニットの完成度は上がりません」

幸子「これはよくありませんね」

アゲハ「....」

幸子「でも、この2人は決してアゲハさんに懐いていないわけではないと思いますよ」

幸子「そうですよね、りん子ちゃん?」

りん子「....」

りん子「アゲハ」

りんこ「すき」ニコニコ

アゲハ「!?」

アゲハ「りん子、話せるようになったの!?」

幸子「まだ練習中ですけどね」

幸子「りん子ちゃんはまだ生後1ヵ月も経っていませんが」

幸子「成長スピードは人間なんてメじゃありません」

幸子「それに彼女は」

幸子「早く周りの人たちと話をしたい、その一心で」

幸子「ずっと文字や言葉の勉強をしてきています」

アゲハ「tonight....」

アゲハ「りん子....!」

幸子「....そしてそれは」

幸子「りん子ちゃんだけではありませんよ」

アゲハ「まさか....!」

幸子ギア「....」

幸子ギア「すこ」

アゲハ「!!!?!?!?」

アゲハ「幸子ギアがコロス以外の言葉を!?」

幸子ギア「COCO'S」

アゲハ「ファミリーレストランチェーン!?」

幸子ギア「ロス」

アゲハ「海外進出!?」

幸子ギア「ROTHCO」

アゲハ「ミリタリー、タクティカル、サバイバル、アウトドア製品を提供するトップカンパニー!?」

幸子ギア「コス」

アゲハ「コスプレ!?」

幸子ギア「スロ」

アゲハ「ギャンブルにも手を!?」

幸子ギア「ココロ」

アゲハ「!!!」

アゲハ「幸子ギアにも心が....?」

幸子「幸子ギアは元々、コロス以外の発生は不可能でした」

幸子「しかし、血の滲むような努力の結果」

幸子「『コ』と『ロ』と『ス』を自由に組み合わせて、言葉を発することができるようになったんです!」

幸子ギア「♪」フフーン

アゲハ「凄い....凄いよ幸子ギア....!」

幸子「アゲハさん、うかうかしていられませんね?」ニヤリ

アゲハ「うん、2人がこんなに頑張ってるんだもん」

アゲハ「リーダーの私は、もっと頑張って」

アゲハ「ユニットを引っ張っていけるようになりたい!」

幸子「その意気です!」

レッスンの内容 >>825

NGに指導してもらう

幸子「初回のレッスンで地味なことをしてもつまらないので」

幸子「今日は偉大なる先輩方に指導してもらうことにしましょう!」

幸子「お願いします!」

ガチャリ

卯月「こんにちは~」

凛「よろしく」

未央「超大人気アイドルニュージェネレーションがアイドルのいろはを教えちゃうよ~!」

りん子「....」

幸子ギア「コロス」

アゲハ「わ、わぁー....」

NG「「「....」」」

卯月「あ、あれ?」

卯月「この子たちみんなアイドルになるんですよね?」

未央「なんか反応薄くない?」

凛「....」

幸子「すみません、この子たち右から」

幸子「生後2週間、アンドロイド、5年間山に籠っていて数日前に帰ってきた」

幸子「という事情があるので、皆さんのことを知らないんです」

凛「どういうことなの....」

未央「これは、なかなか手強い相手だね....!」

卯月「でも、すっごくかわいいです!」

幸子「そうなんですよ、経験はまだまだですが」

幸子「次のアイドル界を背負うことになる逸材たちだと」

幸子「ボクは自信を持って言えます!」

凛「ふーん、幸子がそこまでいうんだ」

卯月「期待されているんですね~」

幸子「ということで」

幸子「今日はこの3人とニュージェネレーションの皆さんが」

幸子「それぞれ1人ずつペアになり、マンツーマンでレッスンをしてもらいます!」

幸子「くじ引きを引いて同じ番号同士で組んでください!」

りん子「....」

幸子ギア「コロス」

アゲハ「大丈夫かなぁ....」


りん子 >>831
幸子ギア >>832
アゲハ >>833
(それぞれのコンマの数字が小さい順に、相手が卯月、凛、未央となります)

Cu

卯月「一緒に頑張りましょう!」

りん子「....」

島村卯月 VS 山梨りん子

アゲハ「よ、よろしくお願いします!」

凛「うん、こちらこそ」ニコ

渋谷凛 VS アゲハ

未央「いやーほんと、見れば見るほどさっちーにそっくりだね~」

未央「とてもアンドロイド?には見えないなー」

幸子ギア「コロス」

未央「」

本田未央 VS 幸子ギア

幸子「レディー....」

幸子「ファイッ!」

カーン

卯月りん子side

卯月「りん子ちゃん、綺麗な髪です~」ナデナデ

りん子「////」

卯月「うふふ、見た目は大人っぽいのに」

卯月「仕草や表情は幼くてかわいい~」ヨシヨシ

りん子「////」

卯月「なんでも聞いてくださいね?」

卯月「私の教えられることならなんでも教えてあげます!」

りん子「....」

りん子の聞きたいこと >>836

食べたらどんな味がする?

りん子「....たべたら」

卯月「?」

りん子「たべたら、どんなあじ?」

卯月「???」

卯月「え、ええっと....」

卯月「りん子ちゃん、何を食べた時の味を聞いてるのかな?」

りん子「....」ユビサシ

卯月「私ですか!?」

卯月「私は食べられませんよ?」

りん子「....おっぱい」

卯月「へ?」

りん子「....まま、おっぱい」

卯月「私はママじゃないですよ....?」

幸子「いえ、りん子ちゃんはこの事務所に所属する全アイドルのフェロモンから作られているので」

幸子「卯月さんもママの1人であるといえます」

卯月「えぇっ!?」

幸子「この子はそのことをまだよくわかっていないようですが」

幸子「本能で感じるものがあったんでしょう....」

卯月「で、でも私おっぱいは出ませんし....」

幸子「お願いします、りん子ちゃんに」

幸子「ママの温かみを与えてくれませんか」

幸子「少しの時間でいいんです....!」

卯月「....」

幸子「りん子ちゃんは、試験管の中で生まれたので、ママを知りません」

幸子「どうか....!」

卯月「....」

卯月「....わかりました」

幸子「卯月さん!」

卯月「島村卯月!がんばって母乳を出します!」

幸子「!?」

幸子「いやあのボクは胸を触らせるとか吸わせるとかそういうことを

卯月「うううううううっっっっ!!!!!!」グググッ

卯月「待っててくださいねりん子ちゃん!!!!」グヌヌッ

卯月「今、出しますから!!!!!」グギギギギギッ

りん子「....?」

幸子「あ、あの....」

卯月「....」

卯月「....もうこれで終わってもいい」

卯月「だから....母乳を....!」

幸子「卯月さん!」

凛「卯月!私も飲ませて!」

りん子「!」

卯月「....がんばりますぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」

プシャッ

幸子「母乳が!」

凛「出た!」

卯月「はぁ....はぁ....」

卯月「10年後の母乳を、前借りしました....!」

りん子「んぅっ....んぅっ....」チュパ

卯月「....いい子いい子」ナデナデ

りん子「....」ニコニコ

凛「ジュブルルルルッズッズッ!!!!!!」

卯月「ひぁっ!凛ちゃん!こ、こんなところでっ!?」

卯月「それは2人きりの時にっ!!!」

凛「ジャブレロレルルリヴヴァヴァヴァッヴァヴェロックス!!!!!!!!」

卯月「あぁっ!!!!!」プシャー!

幸子「....良かったですね、りん子ちゃん」ウルウル

凛アゲハside

凛「ただいま」

アゲハ「お、おかえりなさい、です....」

凛「じゃあ、こっちも始めようか」

アゲハ「(....この人)」

アゲハ「(どうして数秒前まで人の胸を下品な音を立てて貪っていたのに)」

アゲハ「(こんなに綺麗な顔で冷静に話せるんだろう....)」

アゲハ「(....もしかしてこれが)」

アゲハ「(トップアイドルの成せる技....?)」ジー

凛「私の顔に何かついてる?」

アゲハ「母乳しかついていません」

凛に教えて欲しいこと >>844

訂正します
凛に教えて欲しいこと >>846

媚薬について興味ないか聞く

凛「何か質問はある?」

アゲハ「質問....」

アゲハ「媚薬について興味ありますか?」

凛「....」

アゲハ「あ゛」

アゲハ「すすすすみません....変なこと聞いちゃって....」

アゲハ「昨日テレビでそういうのを見たのが頭に残って、気になってたんです....」

凛「....」

凛「媚薬を使ってでも落としたい人がいるの?」

アゲハ「いえ、そういうわけじゃないんですけど」

アゲハ「凛さんのようなトップアイドルは、そういうものに興味はあるのかなって....」

アゲハ「....忘れてください」

凛「あるよ」

アゲハ「!?」

アゲハ「あるんですか!?」

凛「ある」

アゲハ「も、もしかして、それを使ってでも気を引きたい人が

凛「それは違う」

アゲハ「え....?」

凛「媚薬、そんなものが本当にあるとしたらっていう話ね」

凛「私は、相手の興味を引くために使ったりは絶対にしない」

アゲハ「....?」

凛「自分が欲しいものは、自分の力で手に入れないと意味がないから」

アゲハ「!!!」

凛「媚薬のことを聞かれたから媚薬で例えたけど」

凛「こういう気持ちは、アイドルにとっても大切」

アゲハ「どういうことですか?」

凛「今の芸能界には、アイドルが星の数ほどいる」

凛「その中でトップアイドルになれるのはほんの一握り」

凛「そうなるためには、『我』がないと絶対に無理だよ」

アゲハ「『我』....」

凛「待っているだけじゃ誰も迎えには来てくれない、応援してくれない」

凛「じゃあどうすればいいと思う?」

アゲハ「....」

アゲハ「....自分から、ですか」

凛「そう」

凛「逆に、その心構えさえあれば」

凛「絶対に上に行けるよ」フッ

アゲハ「....!」

凛「私が言えるのはこれくらいかな」

アゲハ「....」

アゲハ「....凛さん」

アゲハ「そこで待っていてください!」

アゲハ「必ず追いつきます!」

凛「!」

凛「その言葉、忘れないでね」ニコッ

アゲハ「はいっ!」

アゲハ「そういえば、相手の興味を引くのに使わないなら」

アゲハ「どうして媚薬自体は欲しいんですか?」

凛「可愛い女の子性欲を高めるだけ高めてから」

凛「監禁したいでしょ?」

アゲハ「えぇ....」

凛「ただの監禁にもちょっと飽きてきたところだしさ」

凛「それに」

凛「その状態で何日も放っておくのを想像するだけで」

凛「....」

凛「いい」ニコォ

アゲハ「」

未央幸子ギアside

未央「え、えーっと....」チラ

幸子ギア「....」

未央「何を教えようかな....」

幸子ギア「コロス」

未央「うーん....」

未央が教える内容 >>855

必殺技の出し方

未央「アンドロイド....ロボット....?」

未央「ロボットといえば....」

未央「必殺技!」

幸子ギア「?」

未央「未央ちゃんが必殺技の出し方を教えてあげよう!」

幸子ギア「コロス?」

未央「うん、相手を一瞬で骨抜きにしちゃうよ!」

幸子ギア「!!!」

幸子ギア「すこ!すこ!」

未央「落ち着いて落ち着いて」

未央の必殺技 >>857

訂正します
未央の必殺技 >>859

計算され尽くした自然なボディタッチ

未央「必殺!」

未央「計算され尽された自然なボディタッチ!」

幸子ギア「???」

未央「ギアッチョ、そこに座って」

幸子ギア「?」

未央「いいから!」

幸子ギア「....」ストン

未央「いくよ~」

未央「....あ、ギアッチョ!」

幸子ギア「コロス」

未央「隣いい?」

幸子ギア「コ

未央「よいしょ」コツン

未央「....ごめん」ニコ

幸子ギア「コ....コ....」

未央「計算され尽された自然なボディタッチその①」

未央「隣に座る時に肩をほんの少しだけ当てる!」

幸子ギア「すこ....////」

未央「次、コンボ行くよ!」

未央「はいこのスマホ持って!」

幸子ギア「コロス!」

未央「ギアッチョ、何見てるの?」

幸子ギア「コロス」

未央「私にも見せて」チョン

幸子ギア「」

未央「計算され尽された自然なボディタッチその②」

未央「スマホを覗きこむ時に胸を軽く当てる!」

未央「うわ~これいつのやつ?」

未央「もっと近くで見せて~」サワ

幸子ギア「コロッ!?」

未央「計算され尽された自然なボディタッチその③」

未央「スマホを取ろうとして指を触る!」

未央「そうだ、私たちも撮ろうよ!」

未央「ほら、もっと寄って!」ギュゥ

幸子ギア「」

未央「計算され尽された自然なボディタッチその④」

未央「写真を撮ろうとして大胆に身体全体を押し付ける!」

幸子ギア「すこ....////」

幸子ギア「コロス!コロス!」

未央「続きは....」

未央「ギアッチョがレッスン頑張ったらやってあげる!」ギュッ

幸子ギア「すっ」

未央「応援してるぞ~!」ポンポン

幸子ギア「」プシュー

幸子「3人とも、どうでしたか?」

りん子「....ママ」

アゲハ「凛さん、色々凄い人だった....」

幸子ギア「」プスプス

幸子「じゃあお礼を言いましょうか」

幸子「ありがとうございました!」

アゲハ「ありがとうございました!」ペコ

りん子「....」ペコ

幸子ギア「すこ」ペコ

卯月「いえいえ、こちらこそいい刺激になりました!」

凛「卯月、ああいうのが好きなの?」

卯月「え゛っ!?ちちち違いますよ!刺激というのはそういうことじゃなくて!」

凛「わかってるって、卯月は欲しがりなんだから」ニヤ

卯月「////」

未央「みんな、トップアイドル目指して頑張ってね!」

ドンガラガッシャン

ニュージェネレーション「「「!?」」」

幸子「あの子さんもお礼を言っています!」

アゲハ「いたの!?」

卯月「4人組だったんですね....」

未央「4人って数えていいのかな?」

凛「この激しい個性のぶつかり合い、幸子があれだけ自信満々なのもわかるかも」

幸子「フッフッフ....」

幸子「あなたたち3人は、とんでもないルーキーを生み出しましたよ!」

卯月「はい!応援してます!」

幸子「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」

幸子「いやー」

幸子「今日は3人にとって、とてもいい勉強になったみたいですね~」

幸子「アイドルユニットとしての第一歩....」

幸子「これからが楽しみです!」

幸子「....」

幸子「今日Pさんに絡んでいないんですけど!?」

16日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
スレの残りを見るにあと3日ほどでしょうか、最後までガンバリマス
明日の夜に再開します

昨日は都合が付かず更新ができませんでした、申し訳ありません
本日夜に再開します

幸子「....」

幸子「....」チラ

P「....」カタカタ

P「....」カタカタ

幸子「....」チラ

幸子「....」スゥ

幸子「(3人は大きく成長しました....)」

幸子「(....次はボクの番ですね!)」

幸子「(Pさんに構ってあげましょう....!)」

何をする? >>877

一緒にホラーゲームプレイ

幸子「(一緒にホラーゲームをプレイしましょう!)」

幸子「....」

幸子「(....怖そうです)」ブルッ

幸子「(しかし、あの3人の成長を目の当たりにしたら)」

幸子「(ボクも怖がってなんかいられません!)」

幸子「(頑張りましょう!)」

幸子「(でも、ホラーゲームなんてやったことがありません....)」

幸子「(誰か詳しい人はいないでしょうか....)」

小梅「言うまでもなく、私だね....」

幸子「ですよね」

幸子「思考を読まれていたなら話が早いです」

幸子「小梅さん、何かおすすめのホラーゲームはありますか?」

小梅「....」

小梅「色々あるけど....」

小梅「普通のホラーゲームと、普通じゃないホラーゲーム」

小梅「どっちがいい....?」

幸子「どっちもいやですけど....」

幸子「....」

幸子「ここはあえて、普通じゃないホラーゲームで!」

小梅「幸子ちゃん、いい....////」

幸子「とんでもない地雷を踏み抜いてしまった気がします....」

小梅「Pさんを連れて、着いてきて....」

幸子「えっ!?」

幸子「ここにテレビがありますよ?」

小梅「ううん、ここじゃダメだから....」

幸子「?」

小梅「この部屋....」

P「幸子、俺はわざわざ有給取って早退して来たんだが大丈夫なんだろうな?」

幸子「え、ええ....おそらく....」

P「なんで俺は有休を消化したのに社内にいるんだろ....」

幸子「どうせ使えずに消えていくんだからいいじゃないですか」

P「まあな」

P「こういうアイドル絡みの用事じゃないと許可でないし」

幸子「この事務所が一番のホラーだったっていうオチになりそうですね」

P「やめてくれよ....」

小梅「普通じゃないホラーゲームは、これ....」

P「デッカ!?」

幸子「こ、これゲーム機なんですか!?」

幸子「MRIかなにかにしか見えませんけど!?」

小梅「これは、私が制作にかかわった新しい没入型ゲーム機だよ....」

幸子「没入型ゲーム機?」

小梅「このカプセルに入ると、自動的に意識がゲームの世界へと転送されて....」

小梅「今までのゲーム機、例えばVRですら全く比べ物にならない現実感を楽しめる....」

幸子「ホラーゲームでそんなことしたら、ボク死んじゃいませんか....?」

小梅「その時はこれが生命維持装置にもなるから大丈夫....」

P「気軽に技術革新起こしてるんじゃねえよ」

ゲームのタイトル >>883

小梅「ゲームのタイトルは....」

小梅「『無』」

幸子「『無』?」

幸子「小梅ちゃんの前で言うのはあれですけど」

幸子「ホラーゲームなのにそんなにシンプルなタイトルでいいんですか?」

幸子「あまり恐怖を感じないタイトルですけど」

P「....おそらくそうする必要がないんだろう」

小梅「正解....」

幸子「どういうことですか?」

P「....」

P「ゲームの内容自体に自信があるから、タイトルはシンプルでも問題ないんだ」

幸子「....」

幸子「ゲームの内容に自信があって、ジャンルはホラーってことは....」

P「....めちゃくちゃに怖いんだろうな」

幸子「」

小梅「それじゃあいくよ....」

小梅「お2人様、ごあんな~い....」バタン

幸子「タスケテ....」

P「腹括れ....」

ゲームの大まかな内容 >>886

夜の街で化け物から逃げるゲーム

P「幸子!」

幸子「!?」パチクリ

幸子「Pさん...?」

P「ヤバい、マジでヤバいぞこれ」

幸子「え?」

P「見てみろ!」

幸子「....」チラ

幸子「!?」

幸子「これは一体....」

P「現実世界にしか見えないからとても信じられないが」

P「今俺たちは、ゲームをやっているらしい....」

幸子「一応言っておきます」

幸子「なんでもありですねこの事務所」

P「本当だよ....」

幸子「しかしここはどこなんでしょう....」

P「周りの様子を見る限り」

P「どことなく1980年代後半の東京に似ているような気がするな」

幸子「というと?」

P「バブル真っ只中の頃だ」

幸子「テレビで見たことがある気がしますね」

P「まあ似せているだけで、現実と一緒ではないんだろう」

幸子「なるほど....」

幸子「....ただ」

P「あぁ」

P「俺達以外、誰もいないな」

幸子「街中に明かりが灯っていて、煌びやかなネオンは目が痛いくらいなのに」

幸子「誰もいません」

幸子「こんなに明るいのに、あまりにも不気味です」

幸子「それに、一切音もありません」

P「ホラーゲームだからな」

幸子「はぁ....」

P「そういえば俺達、何の説明もなしに放り込まれたけど」

P「これ、何をすればクリアなんだろうな」

幸子「そこの看板に書いてありますよ」

P「本当だ」

P「なになに....」

【街の中に散らばった4つの鍵を集めたらゲームクリア!】

P「タイトルと一緒でえらくシンプルだな....」

幸子「それで済めばいいんですけどね....」

P「とりあえず、適当に探しに行くか....」

幸子「そうですね....」

....ロ....

ロロ.........

....................



幸子・P「?」

P「何の音だ?」

幸子「妙ですね、さっきまで何の音もしなかったのに」

幸子「とりあえず行きましょうか」

P「そうだな」

幸子「....」スタスタ

P「....」ピタ

幸子「?」

幸子「Pさん?早く行きましょうよ」

P「....先に行っといてくれ」

幸子「え?」

P「幸子逃げろ!」

幸子「!?」

ブチッ

ボトリ

幸子「?」

幸子「Pさんの足が」

幸子「下に落ちて....?」

P「幸子....何かいる....」ドロッ

P「早く逃げろ」

ブチッ

ボトリ

ブチッ

ボトリ

幸子「ぁ」

P「いそげ」

幸子「っ!!!」ダッ

ブチッ

ボトリ

ブチッ

ボトリ

ブチッ

ボトリ

ブチッ

ボトリ

幸子「はぁっ、はぁっ....」ゼェゼェ

幸子「(一体何が、起こったんでしょうか....)」

幸子「(突然Pさんの動きが止まったと思ったら)」

幸子「(次の瞬間には、Pさんの足がちぎれて)」

幸子「(下に落ちて....)」

幸子「う゛ぶっ....」オエッ

幸子「ぉぇっ」ゲロッ

幸子「(なんなんですか、なんなんですか)」フキフキ

幸子「(意味が分かりませんよ!?)」

幸子「(何もなかったはずなのに、どうしてあんなこと....)」

幸子「(Pさんはどうなったんでしょうか....)」

幸子「....」

幸子「....」スック

幸子「(とにかく、鍵を探さないと....)」

幸子「....」スタスタ

幸子「(さっきボクたちがいたのは、大きな交差点の真ん中でした)」

幸子「(視界を遮るものは何もなく、半径数十メートル、360度全て見えていたはずです)」

幸子「(それなのに、Pさんが突然あんな風に....)」

幸子「....」

幸子「(もしや、早くゲームオーバーになった方が楽なのでは?)」

幸子「....」

幸子「(いや、それは怖いです)」

幸子「(だって小梅ちゃんが)」

小梅『もし意識が戻ってこられなくなったら』

小梅『バックアップしてる幸子ちゃんの意識を体に入れるだけだよ....』

幸子『それ今の僕は死んでません!?』

小梅『えへ....』

幸子「(って言ってましたし)」

幸子「(もちろん、クリアしないと戻ってこられないようなゲームを)」

幸子「(友人である小梅ちゃんがボクにさせるはずはありませんが....)」

幸子「(小梅ちゃんが死を重く見ていない人格破綻者である可能性もないとは言えません....)」

幸子「(....つまり)」

幸子「(クリアして戻るのが確実!)」

幸子「(....しかし)」

幸子「(この決して狭くはない街の中のどこを探せばいいんでしょうか)」

幸子「(今のところ説明されたのは、ゲームのタイトル『無』と簡単なルールのみ....)」

幸子「(でも、何の手掛かりもなく街を探す....)」

幸子「(そんなはずはないんです....)」

幸子「(これはホラーだけではなく、ホラーゲーム)」

幸子「(そんなゲーム性皆無ということはないはず....)」

幸子「(何か、何か手掛かりが....)」

幸子「....」

幸子「....このゲームのタイトル」

幸子「....『無』」

幸子「(現状提示されている唯一のヒントは、これくらいしかありません....)」

幸子「(無、に関する場所を探してみましょうか....)」

幸子「....」

幸子「(1人で探し回らなきゃいけないんですね....)」

幸子「(怖すぎますよ....)」

無に関する場所 >>903
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)

労基

幸子「....」トボトボ

幸子「....」チラ

幸子「(....ここは!)」

幸子「(労働基準監督署!)」

幸子「....」

幸子「(労働基準監督署といえば....)」

幸子「(無能!!!)」

幸子「(ここに鍵があるかもしれませんっ!)」ダッ

幸子「....」ガサゴソ

幸子「....」ガサゴソ

幸子「(....ありませんね)」

幸子「(いやでも、労働基準監督署は無能で間違いないはず....)」

幸子「(『無』というタイトルに意味があるなら)」

幸子「(ここにあってもおかしくはないんです....)」

幸子「(それとも、労働基準監督署は無能ではない....?)」

幸子「(それもありえません)」

幸子「(彼らが無能でないなら、Pさんのような労働者は根絶されているはずですから)」

~数時間後~

幸子「ハァハァ....やっとみつけましたハァハァ....」

幸子「こんなに手こずらせるなんて、やっぱり無能ですね労働基準監督署は」

幸子「次の『無』を探しに行きましょう....」トボトボ

無に関する場所 >>907
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)

廃屋

幸子「....」スタスタ

幸子「(....あれは!)」

幸子「(はいおくランキング第2位の単語でお馴染み)」

幸子「(廃屋!!!)」

幸子「(ちなみに1位はハイオクです)」

幸子「(廃屋は様々な『無』がありますからね!)」

幸子「(無人、無常、無一文、虚無、無頼....)」

幸子「(無の集う場所といっても差し支えありません!)」

幸子「(勝ちましたね)」フフーン

~数分後~

幸子「(ありました!)」

幸子「(やはり『無』ー度(通称:ムード)が高い場所には鍵がある、ということで間違いないでしょう!)」

幸子「(さっさとクリアして帰りましょう!)」

無に関する場所 >>911
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)

心の中

幸子「....」スタスタ

幸子「(....あれは!?)」

心「よ☆」

幸子「心さん!?」

幸子「こんなところで何をしているんですか!?」

心「....そんなことよりさ~」

心「入ってけよ☆」パカッ

幸子「ヒッ」

心「ようこそ、はぁとの中へ~」

幸子「....」チラ

幸子「....」チラ

幸子「(心さんはボクたちと一緒にゲームの世界に入ってはいません)」

幸子「(つまり、さっきの人は本物の心さんではない....?)」

幸子「(でも、なぜ突然出てきて)」

幸子「(パカっと割れてボクを飲み込んだんでしょう....)」

幸子「(....ハッ!?)」

幸子「(ここ、真っ暗です....)」

幸子「(何も見えない....)」

幸子「....」

幸子「(もしかして、ここも『無』....?)」

幸子「(何もかもがわかりませんが)」

幸子「(飲み込まれてしまった以上は)」

幸子「(この空間を探すしかありませんね)」

~数十分後~

幸子「(ありました....)」

幸子「(これだけ何もない空間だと、鍵が隠れるような場所もないので比較的探しやすかったですね)」

幸子「....」

幸子「(しかしなぜ、心さんの中が無だったんでしょうか....)」

幸子「(いつも明るくて元気な心さんに無要素なんて皆無のはずなのに....)」

心「幸子ちゃん」

幸子「うわぁビックリした」

心「理想と現実の狭間で苦しむ、あっちのはぁとを」

心「助けてあげて」スゥ

サラサラ

幸子「なんか謎のお願いを託したと思ったら消えてしまったんですけど....」

幸子「....」

幸子「(....鍵もあと1つ)」

幸子「(次行きましょうか....)」

無に関する場所 >>919
(コンマが30~60の場合化け物に遭遇します)

由愛の中

墓場

流石に丸被りというのもアレなので>>920を採用します

幸子「....」スタスタ

幸子「(....ここは!?)」

幸子「(墓場!!!)」

幸子「(感じますよ....無ードを....)」

幸子「....」

幸子「(お墓の中でも、最も無が濃い場所....)」

幸子「(あそこですね....)」

幸子「(....ありました)」

幸子「(無縁仏....)」

幸子「(無縁とは、死者を弔う縁者がいないこと)」

幸子「(ここにいらっしゃるのは、供養をしてくれる人がいない方々です)」

幸子「(あまり気は進みませんが、探しましょうか....)」

~数十分後~

幸子「(まさか墓荒らしのようなことをする羽目になるとは....)」

幸子「(ここはゲームの中で、おそらくこのお墓の中には誰もいないんでしょうけど....)」

幸子「(手を合わせておきましょう)」ナムナム

幸子「(さて、これで鍵は集まりました!)」フフーン

幸子「....」

幸子「....」

幸子「....」

幸子「(何も起こりませんね)」

幸子「(集めたら終わり、というわけではないんでしょうか....?)」



................ロ

ロ....ロロロ....

幸子「!!!」

幸子「(この音....!)」

幸子「(何かはわかりませんが、確かなことが1つだけあります)」

幸子「(これを聞いた直後に、Pさんはああなりました)」

幸子「(つまり!)」

幸子「(この音に何かが....)」

幸子「(あります!)」

幸子「(しかし対処法がまだ分からないので逃げましょうあれ足が動かない)」

ブチッ

ボトリ

幸子「....あ」

幸子「え?」チラ

幸子「あ....あ....」

幸子「ボクの足....」

幸子「ぅ゛ぅ゛ぁ゛....い゛だいっ....いたい....」

幸子「何かがっ....ボクの足を....」

幸子「周りには、何もいないのにどうして....」ドロドロ

幸子「....これもまさか」

幸子「『無』!」

幸子「....」

幸子「....集中」

幸子「すぅ、はぁ」スーハー

幸子「この痛みはまやかし、現実のものではないんです」

幸子「敵は『無』、こちらから接触する術がないなら」

幸子「相手からの接触に」ガシッ

幸子「カウンター!!!」

幸子「手持ちのアイテムはこれくらいしかないのでとりあえず鍵をぶつけてみる!!!」ペシッ

................ロ

........

....







幸子「....!」ガバッ

小梅「あ、起きた....」

P「おはよう幸子」

幸子「....」

幸子「....おはようございます」

幸子「....」

幸子「....クリアですか?」

小梅「うん....」

幸子「....」

幸子「なんってゲームをやらせてるんですか!?」

幸子「というかあれもうゲームじゃないでしょう!?」

小梅「ゲームだよ....?」

幸子「楽しくもなんともないですよ!」

幸子「Pさんとやるはずだったのにさっさといなくなっちゃうし」

P「いやいや、俺は俺で結構大変だったんだぞ?」

幸子「そうなんですか?ボクも最後は物凄く痛かったですよ?」

P「化け物に捕まった後は、手足を順に1本ずつちぎられて」

P「その後は耳と鼻を削がれ、眼球をくりぬかれ、乳首を食べられ、尿道カテーテルされた後陰茎を切断されて」

P「最後に首を落とされたら帰って来られた」

幸子「」

幸子「小梅さん!あなた、やっぱり異常者じゃないんですか!?」

小梅「化け物の行動は私じゃなくて、外国の凶悪殺人犯の行動データを学習させたAIが担当してるから....」

幸子「それを担当に据える時点で怖いですよ....」

P「まああんなの、常人がやったらショック死してるかもな」

P「痛みに慣れてる俺だったから大丈夫だったけど」

幸子「呪いのゲームなんてものじゃないですよ....」

P「起きたら手足目耳鼻乳首陰茎から結構な量出血しててビビったわ」ゲラゲラ

幸子「ほらー、没入感が強すぎたせいで」

幸子「身体にも影響出てるじゃないですか」

P「よし!」

P「『無』、発禁!」

小梅「ぶーぶー....」プクー

幸子「....そういえばボクたちって」

幸子「本当に帰って来られてるんですよね?」

小梅「?」

幸子「いや、今のボクの意識は小梅さんの言っていたバックアップに残してあったコピーの方で」

幸子「本当のボクの意識はまだゲームの中に取り残されてる、なんてことはないですよね?」

小梅「....」

小梅「どっちの意識でも内容は同じだよ....?」ニッコリ

幸子「冗談でもやめてくださいよ....」

17日目に続く

本日はここまでとさせていただきます
スレの残りが心許ないので、次で最終回になると思います
なるべく目いっぱい書きたいので、本日の最終回はこれまでより早い時間に再開したいです

お世話になっております、投稿者です
本日最終回を更新する予定でしたが、スレが埋まってしまいました
埋まりきる前に1つご報告を

ということで最終回の予定は取りやめて、次スレで継続ということにいたします
理由としては、スレの内容を考えると、安価でお題を提供してくださる方々さえいれば
まだ続けられるのではないかと考えたからです

また、なぜかオリジナルキャラも幾人か生まれてしまい、終わらせるのは名残惜しいということもあります
どれくらい読者の方が残っているかはわかりませんが、また来ていただけると有り難いです

数日中に次スレを立てて再開できればと思っています
スレのタイトルは今作とほとんど変わらないものになる予定です
その時はまた、よろしくお願いいたします

それでは一先ず失礼します

2週間以上、1000レス近くの長きに渡ってお付き合いいただき本当にありがとうございました
次スレもぜひお越しください

お世話になっております、投稿者です
次スレの準備が出来たことを報告させていただきます
またしばらくの間、お付き合いしていただけると非常に有り難いです

【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」2ndSeason
【モバマス安価】幸子「Pさんに構ってあげます!」2ndSeason - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1591798283/)

本日はキャラ紹介ですが、前回の紹介から日が経っているのもあり多少は追記しています
本編の方は明日から再開したいと考えているので、よろしければ復習がてら読んでいただけると嬉しいです

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