百合注意
P「楓さん、何してるんですか?」
楓「美優さんを待っているんです。今日は美優さんが私の家にお泊りに来るので」
美優「お疲れ様です」ガチャッ
楓「おっ、来ましたね。それじゃあ早速行きましょうか」
美優「はい」スッ
P「いやぁ~お熱いですねぇ」
美優「お熱い、って……もう、私と楓さんはそういうのじゃありませんよ」
P「え?」
美優「え?」
P「えっ!?楓さんと美優さんって付き合ってないんですか!?」
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楓「あの……本気でそんな風に思ってたんですか?」
P「よく二人っきりで飲みに行ったりしてたので……てっきり」
美優「そんな、二人でお酒を飲むくらいよくあることじゃないですか……」
美優(……いや、でも思い返してみれば、二人で飲んだ記憶は楓さんの割合が特別多い気が……)
美優(誘ってきたのもほとんど楓さんでしたし……いくらなんでも仲が良いだけの相手をこんなに熱心に誘うものでしょうか?)
美優(もしかして今回のお泊まり、楓さんは『そのつもり』で……?だとしたらこのままお泊りに行くのは……)
美優(いや、考え過ぎですよね。楓さんが私を……なんて。ここは全然気にしてないと楓さんにアピールしましょう)
美優「楓さん、今日のお泊まり、楽しみにしてますね」ニッコリ
楓「!?」
楓(何でしょう……今の美優さんの屈託のない笑顔は。プロデューサーさんの発言から熟慮してからのあの笑顔。何か意味があるはず)
楓(もしや、私は『そのつもり』だぞ。というアピール……?)
楓(思えば美優さんとばかり二人で飲んでいた気がする……誘うのもほとんど私でしたし、それをラブコールだと受け取られていた可能性が……?)
楓(これは……どこかで確かめる必要がありそうですね)
楓さん宅
楓「ちょっと待っててくださいね。今鍵を開けますから」チャッ
美優「はい」
楓「それでは……」ガチャッ バタン
美優「えっ?あの、私まだ外なんですけど……」
楓「おかえりなさーい」ガチャッ
美優「!?」
美優(おかえりなさい!?これは……同棲前のカップルがやるタイプのお茶目では……?)
美優(やはり楓さんは私と付き合っているつもりで……!?いや、流石に早計ですよね。この程度の冗談、いつもの楓さんでも言いますし……)
美優(となると、ここでこの冗談を否定しては、まるでさっきのプロデューサーさんの発言を気にしているみたいで、楓さんに失礼ですよね。ここは……)
美優「た、ただいまー……なんて……」ニコッ
楓「!?」
楓(同棲前のカップルがやるタイプのお茶目に乗ってきた……!やはり美優さんは私のことが好き……?)
楓(しかし、はにかみながら冗談に乗ってくれる美優さんは可愛いですね)ホッコリ
楓「これ……お茶です」コトッ
美優「あ、これはどうも……」
美優(ただの友達にお茶なんて出すでしょうか……やっぱり楓さんは私のことを……?)ズズッ
楓(美優さんはおそらく私のことを……けど、まだ確証は……)
\お風呂が湧きました/
楓「……お風呂、湧いたみたいなので、美優さんどうぞ」
美優「あ、いえ、どうぞ楓さんがお先に……」
楓「いえいえ、美優さんが客人ですから」
美優「そういうことなら……」スッ
美優「楓さんの家のお風呂……こんな感じなんですね……」カポーン
美優(楓さんは、ここでいつも体を洗って……何を考えているんでしょう私は)モンモン
美優(でも……この後この湯船に楓さんが入るんですよね……)
美優「!?」
美優(もしかして楓さんは、私の残り湯を楽しむために私を先に……!?)
美優(いや……流石にそれはありえないですよね。変なこと考え過ぎて長風呂になっちゃいました。楓さんのために早くあがりましょう)スッ
楓「美優さん……中々お風呂からあがってきませんね……」
楓(もしや慣れない湯船でのぼせて……!?)
楓「美優さんっ!」ガラッ
美優「!?」キガエチュウ
楓「!?」
楓「し、失礼しましたっ!」バッ
美優「い、いえ……ギリギリ下着は着ていたので、気にしないでください……それに、女性同士ですし……」
楓「あ、はい……そうですね。女性同士ですもんね……」
美優(もしかして、楓さんは私の着替えを覗きに来たのでは……!?)
美優(だとしたらもう少しエッチな下着にしておけばよかったですね……)
楓(まさか私の早とちりだったとは……)
楓「すいません、美優さん。美優さんがのぼせたんじゃないかって、心配で……」
美優「楓さん……」キュンッ
楓(しかしドスケベなカラダしてましたね……)ムラッ
楓「さて……お互いさっぱりしたところで、晩酌にしましょうか」
美優「はい」
美優(湯上りの楓さん、綺麗だなぁ……)ポーッ
楓(湯上り美優さんエッチだなぁ……)ポーッ
楓「さ、さぁ最初のおつまみはお刺身です。お醤油は……」スッ
美優「あっ」スッ
美優(お醤油を取ろうとする手が重なってしまいました!)
楓(けれど、ここで焦って手を離せば美優さんを傷つけてしまうかも……)
美優(ここは楓さんの手が離れるまで、こちらの手は動かさないようにしましょう……)
シーン……
楓・美優(全然手が離れない……)
楓・美優(もう間違いない……楓・美優さんは私のことが大好き!)
楓「美優さん……」ドキドキ
美優「楓さん……」ドキドキ
重なった手は、朝まで離れなかった。おしまい。
以上になります。
普通は同僚の女性二人に「付き合ってるんですか?」と聞くとよっぽど仲良くないとドン引かれますので気を付けてください。
ありがとうございました。
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