果穂「プロデューサーさんって恋人いないんですか!?」 (33)

これはシャニP、小宮果穂、アルストロメリア(大崎甘奈、大崎甜花、桑山千雪)、樋口円香が出るSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1595932010

シャニP(以下、P)「突然どうしたんだ、果穂」

果穂「プロデューサーさんって、とてもかっこいい大人なので! いるんじゃないかなって思ったんです!」

P「そ、そうかあ……?」

果穂「はい!」

はづき「…………」チラッ

甘奈「…………」
千雪「…………」
甜花「ふわぁ……」ネムネム

はづき(……関わるのは、マズいですね~)

甘奈(そ、そういえば甘奈、聞いたことなかったな……)
千雪(大丈夫よ、千雪……プロデューサーさんなら、きっと……)
甜花(時間は……まだあと30分は寝ても大丈夫……)

はづき(忙しいフリ、忙しいフリ)カタカタ

P「果穂にそこまで言われたら、教えないわけにはいかないな」

甘奈(お願い……! 神様! 一生のお願い! いないで!)
千雪(プロデューサーさんがダメだったら、私はこれからどうすれば……!)
甜花(あっ、スタミナ漏れちゃう前に一周だけ回ろう……)

P「恋人はいないよ」

甘奈(っし☆)ガッツポ
千雪(これは朗報! 今夜は牛丼ね!)グッ
甜花(あ、入るクエスト間違えた……)シュンッ

はづき(うわぁ……)

果穂「えー!? プロデューサーさん、恋人いないんですかー!?」

P「か、果穂……あまり大声で言われると……」

果穂「ご、ごめんなさい……でも、意外です!」

P「そうかな。知ってる通り仕事で忙しいし、出会いも言うほど無いしな……」

果穂「スタッフさんとか、それこそ芸能人さんとかでいないんですか?」

P「いやー、意識高い人が多いからなー……俺なんか相手にされてないよ」ハハッ

甘奈(嘘ばっかり。この前、メイクさんに口説かれてたの知ってるんだよ?)
千雪(ドラマで私と共演した女優さんに誘われてご飯行ってましたよね)
甜花(あぅ……パーティも間違えてる……やっぱり眠い時にゲームはしない方がいい……)

果穂「じゃあじゃあ……今、恋人はほしかったりしないんですか?」

甘奈・千雪・甜花「!?」

甘奈(そ、それは踏み込み過ぎだよ!)
千雪(果穂ちゃん……恐ろしい子……!)
甜花(レアドロ……にへへ……)

P「恋人かあ……もう出来る可能性は無いなあ」

甘奈(プロデューサーさんどんだけ自己評価低いの!? 甘奈が恋人になるよ!)
千雪(今度のオフ、ご両親に挨拶に行かなきゃ……)
甜花(……さっきのパーティのリーダースキル、ドロップ率上昇なんだ……知らなかった……)

果穂「えっと……それって、諦めてるってことですか?」

P「極端に言えばそうだな」

果穂「じゃあじゃあ! タイプの女性はなんですか!?」

甘奈(果穂ちゃんナイス! ナイス質問だよ!)
千雪(千雪の旦那さんになる人は幸せだなって言うくらいですし……これは、きっと私に当てはまる条件が……!)
甜花(このキャラ使いたい……けど、レベルが……)

P「うーん……これといって、無いなあ」

甘奈(ざっけ☆)
千雪(千雪みたいな人って言えばいいのに)
甜花(はぁ……レベル上げほどだるい作業はないぃ……)

果穂「えー! なにかあるはずです!」

P「いやー、こうパッと思い浮かばないからさ」

果穂「うーん……年上とか、年下とかないんですか?」

P「特にこだわりは……でも、年齢が近い方が色々と楽でいいなあ、とは思うけど――」

千雪「この瞬間を待っていました」ギュッ

P「ち、千雪!? いきなり手を握って、どうした!? ってか、ソファの方にいたよな!?」

千雪「善は急げ、と言いますし! さあ、婚姻届を提出しに行きましょう! 挙式はハワイで!」

P「えぇ!? その婚姻届はいつ用意したんだ!?」

果穂「わあ! すごいですー! 千雪さんがプロデューサーさんをおひめさまだっこしてますー!」

甘奈「行かせないよ! いくら千雪さんだからって、プロデューサーさんといきなり結婚なんて……甘奈と甜花ちゃんが許さないんだから!」

甜花「なーちゃん、ひっぱらないで……」

甘奈「そんなこと言ってられないよ、甜花ちゃん! このままだとプロデューサーさんが!」

甜花「プロデューサーさんが……?」

甘奈「千雪さんに取られちゃう!」

甜花「……うん、そうなんだ」

P「心底興味なさそうでショックなんだけど」

千雪「ごめんね、甘奈ちゃん……でも、もうこの恋は成就してるから……」

甘奈「どこが!? ただ年齢が近い人がいいなあって言っただけでしょ!?」

果穂「昼ドラみたいですー!」

甜花「うるさい……」

甘奈「プロデューサーさんもいつまでもお姫様抱っこされてないで抵抗してよ! その大きい図体は飾りなの!?」

P「いや、もちろん抜けようとは思ってるんだけど力が強くて……」グググ

千雪「パワー系ユニットの最年長なので」フンス

甘奈「プロデューサーさんのもやし! 鶏ガラ! 風邪っぴき! 千雪さんの姫ゴリラ!」

千雪「幸せを手にした私には、何を言われても効きません」

P「俺はすっごい効いてるよ」シクシク

ガチャッ

円香「お疲れ様で……なんですか、これは」

甘奈「あ、円香ちゃん! 助けて! プロデューサーさんが連れていかれちゃう!」

円香「……あの人が? どこに?」

甘奈「千雪さんが勘違いしちゃってて……このままだと婚姻届を提出されちゃうの!」

円香「ふーん……」チラッ

はづき(我関せず)カタカタ

円香「……」チラッ

甜花「あぅぅ、ランクアップしてスタミナ溢れた……調節しなきゃ……」

円香「……」チラッ

果穂「こ、これからどうなるんでしょう……!」ワクワク

千雪「甘奈ちゃん、お願いだからそこを通して!」

P「円香ー! 円香ー!」ジタバタ

円香「……ふー……」

円香(全く意味が分からない……)アタマカカエ

円香「……それで? 千雪さんを止めればいいんですか?」

甘奈「そう!」

円香「……分かりました。やってみます」

甘奈「頼りになるー☆」

千雪「くっ……円香ちゃんもそちらにつくのね……!」

P「円香、助けてくれ!」

円香「フッ……20cmくらい差がある女性にお姫様抱っこされたままなんて、見るに堪えませんね。醜いにも程がありますよ、ミスター・赤い彗星」

P「俺はロリコンじゃない!」

円香「は? 女子高生に手を出す大人はロリコンじゃないというのですか、あなたは」

P「うぐっ」

千雪「え……?」

甘奈「は……?」

はづき「え……」カタ……

甜花「ふわぁ……」

果穂「え? てをだす……って、プロデューサーさん、ぼうりょくしたんですか!?」

P「ち、違うぞ! 果穂!」

千雪「え……え……?」ボウゼン

P「ぐえっ! い、いきなり落とさないでくれ、千雪!」

甘奈「ちょ、ちょっと円香ちゃん! どういうこと!?」

円香「……そんなことより、ほら。千雪さんが放した今がチャンスなんじゃないですか?」

甘奈「そ、そっか! プロデューサーさん確保ー!」

果穂「かくほー!」

P「あ、圧がすごい!」

甘奈「もう今日は放さないからね!」ギュー

果穂「プロデューサーさん、マメ丸みたいな匂いがします!」クンクン

P「それってマズくないか!?」

甜花「にへへ……フリクエ消化でガチャ……ガチャ回す……!」

千雪「……騙したのね、円香ちゃん」

円香「人聞きが悪いこと言わないで下さい。あの人がそんなことするわけないと、千雪さんが信じられなかっただけでしょう?」

千雪「……そうよね。バカだなあ、私……」

円香「そんなことより、皆さんはレッスンじゃないんですか?」

甘奈「あっ、円香ちゃんたちの次って甘奈たちだったよね!」

千雪「何も準備してない……! ごめん、はづき! 少し遅れちゃう!」

はづき「私もなにも準備してませんから大丈夫ですよ~、一緒に行きましょ~」

甘奈「ほら、甜花ちゃんも!」

甜花「爆死」

果穂「あ! あたしも宿題があるので、もう帰りますね!」

P「お、おう……みんな、気を付けてな! ケガだけはしないように!」

甘奈「うん! この話はまた今度ね、プロデューサーさん!」

千雪「次こそは千雪だって言わせてみせますから……!」

甜花「甜花の10連、返して……! 返してよ……!」

果穂「お疲れ様です、プロデューサーさん!」

はづき「じゃあ私も行ってきますね~、そのまま直帰しますのでここの戸締りはお願いします~」

P「はい! じゃあみんな、お疲れ様!」

円香「お疲れさまでした」

バタンッ

はづき(……ん? でも、円香さんに言われた時のプロデューサーさんの反応、おかしかったような……)

P「ふぅ……助かったよ。ありがとな、円香」

円香「別に。それより、いつになったら言うんですか?」

P「…………」

円香「確実に惚れてますよ、あの二人」

P「ははっ、モテる男は辛いな~……なんて」

円香「は?」

P「すみません……ごめんなさい……」

円香「はあ……その言葉、彼女たちにもちゃんと伝える時は伝えてくださいね」

P「あぁ……」

円香「そんな覇気のない返事はいらないです」

P「……ごめん」

円香「……仕方のない人」

ギュッ

P「……!」

円香「その時は……ちゃんと私が隣にいますから」

P「……その時だけは、嫌だな」

円香「……いつもは、嫌です。だって――」

P「だって?」

円香「……いいえ、なんでもないです。あなたは臭いので」

P「なんでもあるじゃないか……そんな臭いかなあ?」クンクン

円香「えぇ、とっても」

――だって。

いつも隣にいて、それが当然になって。

あなたの隣の居心地の良さを忘れたくない、なんて。

言えるわけないじゃないですか。

――あなた。

以上です。

今更だけどキャラ崩壊注意ってことで。

他にここであげたのはこれです。

・シャニP「どう頑張っても甘奈にAVの隠し場所がばれる」
 シャニP「どう頑張っても甘奈にAVの隠し場所がばれる」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1577102437/)

それでは、また。

壁|

小糸「あわわわわ……っ……」

雛菜「…………ふーん」



こうですね。わかります

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