可奈「一年後の私はどうなるのかな」 (18)

ミリマスのSSです。

矢吹可奈ちゃんが誕生日に15歳組のことをテーマにシアター14歳組のみんなと雑談するだけのお話です。

各媒体ではずっと14歳ですが今作中では可奈が今回の誕生日を迎えて13歳から14歳になった設定にさせていただきます。
そのため誕生日が8月18日以降の登場人物は設定年齢より1歳低くなっています。
ゆえに14歳組と書きましたが作中で静香と志保とやよいは13歳になっています。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1597685688

シアター14歳組「可奈、誕生日おめでとう!」

可奈「ありがとう! 可奈は今日からじゅ~よんさ~い♪ みんなのお祝いうれし~な~♪」

杏奈「プレゼント……準備してあるから楽しみにね」

ひなた「本当は今渡したいけど、まっててねぇ」

静香「この後のパーティで今日来れない人の分も一緒に渡そうってことになったの」

志保「一応買っておいたけどたいしたものじゃないから」

翼「志保ちゃん一生懸命選んでたよね~! 可奈ちゃん愛されてていいな~♪」

未来「志保、全然納得できなくて10軒以上一緒に回ったんだよ」

志保「何言ってるのよ/// 翼! 未来!」

可奈「志保ちゃーん! ありがとう!」ギュウウウ

志保「ちょっと! 可奈/// 抱き着かないで! 今年は暑いんだから!」

数分後

可奈「でも、誕生日が来ても何も変わった気がしないんだあ」

未来「あ、私も私も! 14歳になっても今までと同じだった」

志保「それはそうでしょ。ある日突然変わったらそっちの方がびっくりよ」

静香「二人はもうちょっとしっかりした方がいいと思うけどね。心配事多すぎるのよ」

みらかな「は~い」

ひなた「でも、いつかはあたしたちも変わっていくんだよねぇ」

翼「15歳のみんな全然違うよね。美希先輩、デコリーナ先輩、昴くん、朋花ちゃん、百合子ちゃん、ロコちゃん」

杏奈「可奈も……一年後には……百合子さんたちの誰かみたいに……なる?」

未来「せっかくだし考えてみようよ!」

可奈「可奈の~一年後~♪ どんなふうに~なるのかな~♪」

Case:朋花

志保「最初は朋花さんから考えてみましょうか」

可奈「えっとえっと。とりさんたち~♪ 可奈の歌を~聞きなさい~♪」

志保「全然朋花さんっぽくないわよ。歌ってる時点でいつもの可奈じゃない」

可奈「はれっ!? ああああ。つい~」

杏奈「なんで……とりさん……?」

可奈「えへへ。公園でとりさんの前でよく歌うから子豚ちゃんよりイメージしやすいかなって」

志保(逃げられてるの間違いじゃないかしら?)

可奈「それとうちにけるちゃんってインコがいてよく一緒に歌うんだあ」

ひなた「わぁ~! 会ってみたいべさ」

可奈「じゃあ、今度うちにおいでよ!」

ひなた「いいのかい? じゃあお邪魔させてもらいたいなぁ」

未来「私も行きた~い!」

静香「そもそも物真似しろって話じゃないのよ」

ひなた「でも可奈ちゃんのファンが聞いたら喜んで聞いてくれそうさぁ」

翼「朋花ちゃんの真似だってのは分からなそうだけどねー」

志保「ファンが喜んでくれることをするを考えてやるってのはいいかもしれないわね。今度プロデューサーさんとも相談してみましょうか」

Case:美希

未来「じゃあ次は……美希さん!」

志保「次行きましょう」

杏奈「可奈には……きっと無理」

可奈「ちょっとひどいよ~!」

翼「でも流石に美希先輩みたいにふるまうのは可奈ちゃんには無理だと思うけど」

静香「色気が根本的に足りてないわね」

可奈「できるもーん。えっとうっふーん。あっはーん」

ひなた「莉緒さんの真似かぃ?」セクシーデショ

志保「やっぱり無理じゃない」

可奈「う~う……色気とか分からないよう」

未来「でも美希さんの色気ってなんだろう」

静香「大人っぽさってわけでもないわよね。すごく自由な感じだし」

翼「美希先輩はー! すごくキラキラしてるんだよ!」

6人「キラキラ?」

翼「おしゃれでモテモテですんごくかっこよくて! だから私の1年後は美希先輩みたくなってたい!」

静香「何となくはわかるけど具体的に言葉にするとわからないわ……」

未来「美希さんはすごいってことだよね!」

翼「そうそう! 一瞬一瞬が一生懸命で簡単に言葉にできないのが美希先輩なんだもーん」

Case:ロコ

静香「次はロコとかどう?」

可奈「えっとロコさんといえば、可奈がシンギング~♪ ゲット アテンション お客さーん~♪」

杏奈「うっ……」

ひなた「杏奈ちゃん、どうしたべさ?」

杏奈「少し……嫌な思い出が……」

ひなた「?」

静香「また歌ってるだけじゃない。それにお客さんをなんといえばいいかわからなくなってごまかしたわよね」

志保「今度英語の勉強しましょうね」

可奈「やーだー。夏休みの宿題だけでもいっぱいいっぱいだよー」

志保「補習でレッスン出れなくなったら怒るけどいい?」

可奈「教えてください……」

未来「あはは、可奈頑張れ~!」

杏奈「ファイト……」

静香「あなたたちもよ。前期のテストひどかったんでしょ」

あんみら「え~」

翼「っていうかー、物真似じゃないって話じゃなかったっけ?」

可奈「けどー、ロコさんみたいなロコアートとか作れないし」

ひなた「そういえば、可奈ちゃんすごく絵上手だったよねえ」

静香「絵なら私も負けないわ。今度勝負」ムガムガ

翼「はいはい~。静香ちゃんはちょっと黙ってようね~」

可奈「あれは書きたいなって浮かんだものを素直に描いただけだから」

志保「浮かんだものをそのまま……? それって可奈の歌と同じじゃない」

未来「可奈がいつも歌ってるのが絵に変わった感じ?」

ひなた「思ってるものをみんなに伝えようとしたってことだろうか?」

杏奈「ロコも表現したい自分の中のものを作ってるって……可奈の歌は……可奈にとってのロコアート?」

志保「自分の思いを見てくれる人に届ける。そのための手段を考えていくのが大切なのかしらね」

Case:昴

翼「昴くんは……どう?」

可奈「昴さんとっても野球が上手だし優しいよね。この間私、失敗ばかりだけど昴さん怒るどころか褒めてくれたし」

未来「みんなで野球たのしかったよね! 今度は私も打ちたいな! みんなでやろう!」

翼「たまには思いっきりバット振ってみるのも爽快かも~。やろうやろう!」

ひなた「あたしも参加していいかい?」

杏奈「杏奈も……やってみようかな」

可奈「わーい! みんなで~野球、うれしいな~♪ たのしみだな~♪」

志保「私はもういいわ。審判くらいならやってあげてもいいけど」

静香「へー。やっぱり志保は運動駄目なのね。それでやる前から逃げると」

志保「……やるわ。覚悟しておきなさい!」

静香「そっちこそコテンパンにされて泣かないようにね!」

杏奈「そう言えば……野球の話じゃなくて……昴さんの話じゃ」

6人「あっ」

翼「昴くんみたくかっこよくする? 可奈案外似合うかもしれないよ」

可奈「えへへ。そう? かっこいい~♪ 可奈を~目指してみようかな~♪」

志保「格好よくなりたいならもうちょっとしっかりしないといけないんじゃない? いつもみたくドジやらかしてたら絶対無理よ」

可奈「そっかあ。どうしたらいいんだろう」

志保「昴さんの特技、家事全般らしいわね。可奈も見習っていいんじゃない? 少しは落ち着くかもしれないわよ」

可奈「家事かあ。美奈子さんに料理教えてもらおうかなあ」

志保「急にお願いしたら迷惑でしょう。言い出しっぺとして私が教えてあげるわ」

可奈「いいの!? やった~♪ 志保ちゃんと~お料理練習~♪ 心もおなかもまんぷくに~♪」

静香(美奈子さんなら忙しくても喜んで教えてくれそうじゃないかしら)

杏奈(志保……どさくさに紛れて可奈と約束……どんどん取り付けてる?)

Case:百合子

杏奈「百合子さん……はやめとこう……」ナンデ!

杏奈(百合子さんは……百合子さんが一番)

可奈「でも百合子さん、とっても物知りだよ?」

静香「そうだけど。百合子は年上というよりも同じ年みたいな感覚があるからあんまり真似しても」ヒドイ!

翼「杏奈、ちょっと」コソコソ

杏奈「ん、分かった」

ひなた「?」

翼「そういえば、静香って昴くんやロコちゃん、百合子ちゃんのこと呼び捨てだよね」

杏奈「志保は……ちゃんと……年上にはさんづけしてるのに」

静香「別にほとんど年齢変わらないんだしいいでしょ! それ言ったら未来だって」

志保「子ども扱いしないでくださいとか言っておいて言葉遣いもしっかりできないお子様なのよね。静香は」

ひなた「あわわ。喧嘩はダメだべさ」

可奈「そ~だ!」ピンポーン

志保「何よその余計な事思いついたような顔は」

可奈「今日から私の方が志保ちゃんや静香ちゃんより年上なんだよね! 二人とも私をお姉ちゃんって呼んでもいいんだよ!」

未来「あ、私も呼んでほしい!」

静香「いやよ」

志保「無理ね」

可奈「そんな~!」

未来「え~」

翼「静香ちゃんもー志保ちゃんも、いつもしっかりしろ~って言ってるのにこういうのできないんだ~!」

静香「ちょっと時間をちょうだい。志保と二人で考えさせて」

志保「一人で考えなさいよってちょ、引っ張らないで分かったから」

コソコソ ナルホド

可奈「おかえりー!」

未来「やってくれるの?」

志保「流石にお姉ちゃんはやらないけど、さんづけくらいならね」

静香「どうせやるまで言い続けるんでしょ?」

可奈「やったー!」

未来「わーい! じゃあ早く早く!」

静香「ええやるわ。『春日さん』」

志保「そうね。『矢吹さん』

みらかな「え」ガーン

翼「あっちゃー。静香ちゃんたちのが一枚上手だったか~」

ひなた「ちょっと残念だねえ」

杏奈「そういえば……百合子さんゲームでのサポート……すごく上手。格好よくするためって話した……落ち着くのに参考になるかも」

志保「どちらかというと暴走してるイメージなのに意外ね」

杏奈「前にやった視野を広げる作戦……サポート役で可奈……またやる?」

可奈「あわわわわ。あのトレーニングはもういいかな……」

翼「二人だけでゲームやったの? ズルーい! 私もやりたい!」

未来「野球だけじゃなくてゲーム大会もやりたいね!」

可奈「それならやりたいかな~♪」

静香「志保、負けないわよ」

志保「別にゲームがやりたいわけじゃないけど……静香の鼻っ柱を潰してあげないとね」

翼「はいそこー。バチバチするのは本番でね~」

杏奈「ぜひ……やろう? ひなたも」

ひなた「あたしにはむずかしそうだけど参加してもいいのかい?」

杏奈「ゲームは……みんなでやるの……たのしい。初心者でも……歓迎」

ひなた「ならがんばるよぉ。ありがとうねぇ」

Case:伊織

ひなた「最後は伊織お嬢さんだべさ?」

志保「伊織さん、とても向上心が高くてああいうふうに私もありたいなって」

未来「春香さんがいないときにASの中でもまとめ役をしてたりしていてすごいよね」

翼「ただデコリーナ先輩、素直じゃないんだよね~♪ そういうところは誰かさんたちと同じかなー」

静香「そうね。そういうところは志保と同じね」

志保「あら、静香のことでしょ?」

可奈「でも伊織さん、志保ちゃんを心配してやよいさんと一緒に来てくれた時に、仲間に頼るのも大切だって言ってたよ?」

志保「可奈! 余計な事言わないの!」

静香「へー」ニヤニヤ

志保「あーもう。だから誰にも言わなかったのに」

ひなた「あたしが困ってる時にも声をかけてくれたりでとっても優しかったさあ」

未来「可奈よりも静香ちゃんや志保の一年後って感じだね」

―――
更に少しして

やよい「うっうー! みんなこんにちはー!」

未来「やよいちゃん! こんにちは!」

6人「こんにちはー」

やよい「可奈ちゃん誕生日おめでとー! ハイターッチ!いぇい!」

可奈「いぇーい!」ハイタッチ

やよい「そろそろパーティの準備ができるみたい。だからみんなきてほしいってー」

ひなた「わかったべさ」

静香「もうこんな時間なのね」

杏奈「ビビっとお祝いするよ!」

翼「キラキラなパーティにするからね!」

未来「ケーキも大きいの買ってきてあるからね!」

志保「主役なんだからたっぷり楽しみなさいよ」

可奈「みんなからのお祝い~♪ 気分わっくわっく、うれちいな~♪ えへっ」


―――
パーティー会場

みんな「誕生日おめでとう!」

終わりです。

矢吹可奈ちゃん誕生日おめでとう。

いつまでもその素敵な笑顔で思いをこもった歌を歌い続けてほしいなって。

最初は別に書いていたシリアスっぽいのを投稿しようと思っていたのですが誕生日はほのぼのとしたものがいいなと急遽予定変更した結果今の今までかかってしまいました。
書いたことないキャラの口調や関係性を急遽書くのは難しいですね。
解釈違いや間違ってるところもありましたら申し訳ありません。

前に書いたものです。

【ミリマス】笑い飛ばすような君の夢を見せて
【ミリマス】笑い飛ばすような君の夢を見せて - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1597161616/)

当初書こうとしていたシリアスと合わせて後二つほど書きたいものがあるので投稿できた折にはそちらもお読みいただけると幸いです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom