まる子、デスゲームをする 【後編】 (69)

【前編】まる子、デスゲームをするの巻
まる子、デスゲームをするの巻 - SSまとめ速報
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………


まる子(藤木…あんただけは生きてちゃ行けないよ…)
?ザクッ??藤木「…え?…さ…くら??」ゴフッ

藤木「そん…な…僕が…あああ…」??まる子(たまちゃん…山根…城ヶ崎さん…お母さん…おじいちゃん…皆…ごめん…)??まる子(私もここまで…だよ…)バタンッ

『藤木、さくら、死亡!死亡!』



…………






………………







…………………………


まる子「んにゃ…?」

すみれ「まる子!いい加減起きなさい!!」

まる子「おか…さん?…あれ?皆は…?」

すみれ「何寝ぼけてるの、早くご飯食べちゃいなさい!」

まる子(何かの夢を見てた気がするんだけど…忘れちゃった)

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【学校】
まる子「おはよ~たまちゃん!」

たまえ「おはようまるちゃん!ギリギリセーフだったね!」

まる子「あっ、そうだ、日曜日おじいちゃんと映画に見に行くんだけどたまちゃんも行かない?」

たまえ「えっ?私も行っていいの?行く行く!」

『これまで築いてきた』

城ヶ崎「あっ、笹山さんいい匂い♪」

笹山「分かる?シャンプー変えてみたんだ!」

『平和な日常は』

大野「うし、今日の昼休みサッカーな!」

杉山「おうっ!やろうぜ!」

『一瞬にして』

かよ子「杉山くん…今日もかっこいいなぁ…」

冬田「大野くんも輝いてるわ…!」

『崩れさる』

先生「はーい、皆さん!席に着いてくださーい」




『さて…もう一度だ。』


グシャッ

何かが割れる音ともに教室中が真っ赤に染まる

はまじ「…え?」

丸尾「うわわああああっ!!!!」

かよ子「先生の…血…?」


「「キャアアアアア!!」」

「「何で!?何で先生が!!」」

「「早く!!!誰か先生呼んでこい!」」

「「ドアが開かねぇ!!?何でだよっ!」」

まる子「えぇぇっ…先生が…なんで!?なんで…?」

『~~♪♪』

教室中がパニック状態になっている中、スピーカーから軽快なBGMが流れてくる。
その音楽のリズムに乗りながら、先生の死骸から出てきたのは…


『ここまでは前とおなじだね。』

『やぁ皆、コジコジだよ。』

先生の返り血を浴び真っ赤に染まった謎の生物だった。

大野「ぬいぐるみが喋ってやがる…」

城ヶ崎「もう嫌っ…夢なら早く覚めてよ…!!」

『ガヤガヤうるさいな。ちゃんと聞いてよ。突然だけど皆には今から殺し合いをしてもらうよ。』

関口「はぁっ!?殺し合いだぁ!?何言ってんだよお前…!!」

花輪「殺し合いだなんて物騒だねベイベー…」

『ルールは簡単だよ。今から飛ばす場所で殺しあって4日間生き残るだけだよ。4日間以内に決着がつかないとこの先生みたいになっちゃうよ。』

『さて、説明は以上。早速君達を別々の場所に飛ばすね。ちゃんと殺し合えるために武器もプレゼントするよ』

『じゃ、行ってらっしゃーい』

杉山「なんだよこれ…ふざけんなよ…」

坂口「嫌だ…死にたくねぇよ!!」

全員白い光に包まれ、教室にはコジコジ以外誰もいなくなる。

『ふぅ。やれやれだね。同じ展開はもう見飽きたし、今回も面白いゲームになるといいな。アイテムも交換したり増やしてみたりしたし…2回もこの先生に化けたかいがあったね』

『おっと、こんな面白いゲームを独り占めにするのは良くないね。生放送の準備をしなきゃ。』


………


まる子「あれ…どこだろうここ…あたしゃさっきまで教室に…」

まる子が飛ばされた場所は見渡す限り砂しか無い砂漠。見覚えのあるようなないような腕時計がいつの間にか付けられており、足元には小さな箱が

まる子「腕時計…箱?何だろ…これ… 」

まる子が箱を開けるとそこには…

『つかいかた。このハンコを押すと、おてもやんが出てきて君を守ってくれるよ。最高3体まで。おてもやんが3体死んでしまうと、もう出てくることはないから気をつけてね。 レア度星4』

芋の形をしたハンコと、このハンコの使い方が書いてある紙が入っていた

まる子「おてもやん…?これって前におじいちゃんと作った…」

まる子「試しに押してみようかね…えいっ」

まる子が地面にハンコを押すと、不思議な色と共にからくり人形のような物で作られたおてもやんが出現する

おてもやん「アンタか?ウチを呼んだんわ…」

おてもやんはカタカタとゼンマイを巻く時のような音ともにまる子を持ち上げる。

まる子「うわぁ…ホントに出たよ…不思議だねぇ…」

おてもやん「さて、内容は大体分かっとるしとっとと全員殺しに行こかねぇ」

『つかいかた。このガムを噛んで風船を膨らますと爆発を起こせるよ。噛めば噛むほど、膨らませれば膨らませるほど大きな爆発が起こせるよ。レア度星3』

小杉「んだよガムかぁ…まぁねぇよりマシか…」クチャクチャ



………



『つかいかた。この矢に刺さった相手は君の事を好きで好きでたまらなくなりどんな言う事でも聞いてくれるよ。異性同性関係なし。自分で解除可能。レア度星4』

城ヶ崎「へぇ…怖いけど…少し面白そうね…」


………



山田「あはははははっ、前とちがうじょー!」

『つかいかた。このコンタクトをすると視界に捉えてピントが合った物を爆破させる事ができるよ。でも使いすぎると反動が自分に来るから気をつけてね。レア度星5』

山田「何で皆が生きてるのか分からないけど、もう1回殺れるじょー!」

山田は前回の記憶が何故か残っているらしく、自分のアイテムの実験台になりそうな物を探しており

山田「おっ、あれは杉浦じゃないかい?」

山田の視線の先には、辺りを警戒している杉浦が立っており

山田「この目の能力…ためしてみるじょー!」キュゥゥゥゥン

杉浦「ん゙げっ」バァンッ!!!

アイテムの能力により、杉浦の顔面は爆破され首から上が木っ端微塵になってしまいその場に倒れる

『杉浦、死亡!死亡!!お疲れ様でした。』

山田「おぉ…強いじょー…かっこいいじょー!」

大野「うぉぉぉっ…ヤベぇ…んだよコレ…!!」

『つかいかた。この黒い包帯を巻くと、地獄の遥か地下で封印されていた黒龍に取り憑かれ、地獄の力を使う事が可能になるよ。詳細は使ってみてからのお楽しみ レア度星4』

大野「痛ってぇぇ…この包帯外そうとすると変な力のせいで右腕が締め付けられんだよな…」


………



『つかいかた。この種を人間に当てると白い薔薇が咲き血を吸い取る。種が無くなればすぐ補給されるので心配なし。レア度星2』

花輪「確かに僕に合う武器だが…血だなんて物騒だねベイベー…」

山根「花輪くん…」

花輪「oh…これは山根くんじゃないか…無事で何よりだよ…」

山根「君もアイテムを貰ったのかい?」

花輪「そうさ、君のはどんなアイテムだったんだい?」

山根「僕のは…」

『つかいかた。誰がどこにいるか分かるマップだよ。6時間に1度、誰か1人のアイテムを選べるよ。レア度星2』

花輪「戦闘向きじゃないが…十分役に立つね…」

山根「この近くには…野口がいるね。向かってみないかい?」

花輪「そうだね…クラスの全員と集まりたいし…」


………


『杉浦、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

まる子「ええっ…とくちゃんが…!?」

おてもやん「さっさと歩き、ボサっとしてると杉浦とかいう童みたいになるで」

まる子(誰かがとくちゃんを…ホントに殺し合いが…)

若林「…さくら…か?その後ろにいるのは…」

まる子「若林!?誰かに会えてよか…」

おてもやん「まずは1人目やね…」

長山「えっと…」

『つかいかた。この薬を飲むと体の柔らかさを変えれるよ。腕を硬化させたり体を軟体化させる事が出来るよ。レア度星2』

長山「怪しい薬だけど…誰かが杉浦を殺したし…4日間以内に決着がつかないと全員死ぬんだし…仕方ないよな…」パクッ


………

青木「強え…一瞬で木が粉々だ…」

『つかいかた。箒で触れた者がチリになる。自分には影響はない。レア度星5』

青木「もしかして俺勝てんじゃね…?ふはは…」

前田「ふーん…いい箒じゃん。貰っておくよ」

青木「前田…!あれ?俺の箒は…」

『つかいかた。半径20m以内にいる者のアイテムを自分のものにする事ができる。レア度星3』

前田「ラッキーだったね…これから恐怖に怯えることもないよ」

青木「おい!!やめ…… 」

前田が箒を振ると、青木の体に当たりチリになってしまう

『青木、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

前田「箒…ゲットだね…」


………



藤木「……この画面…何か知ってるぞ…」

『ファイナルコジコジー2!覚えていないだろうけど、久しぶり。』

藤木の腕時計には軽快なBGMとともにコジコジが現れており

藤木「何でだろう…なんで僕…これを…

若林「っぶね…クソ…さくらぁっ!そっちがその気ならこっちだって容赦しねぇぞ!」

まる子「違うんだよ若林!ちょっとアンタもうやめなって!」

おてもやん「名前と顔が一致されんぽっと出キャラのくせに結構粘っとるな…」

若林「くっ…死にやが…」

若林がステッキのようなものをポケットから出すが、おてもやんはまる子の言うことなど耳を貸さず若林の腹を貫いてしまう

若林「あ…あぁ…」

まる子「若林!!アンタ…なんて事を…」

おてもやん「何の能力かも分からへんアイテムなんか出されたら警戒するに決まっとるやろ?」

若林「く……そ…」

『若林、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

まる子「うぅ…若林…」

おてもやん「アイテムも破壊したし、ほな次行こか。」




【若林が死亡してから特に音沙汰も無くゲーム開始から早くも2時間が経過し…】


笹山(うぅ…怖いよぅ…誰かに会いたいよぉ…)

笹山「?…何か踏ん…きゃああっ!!」

笹山の足元には先程山田により生涯を終えた杉浦の死骸があり

笹山「うぅ…もうやだ…帰りたい…」

永沢「…誰かと思ったら笹山じゃないか…」

笹山「…!永沢くん…」

永沢「杉浦を殺ったのは恐らく山田だ。」

笹山「山田…くん?」

永沢「あぁ…僕はこの殺し合いが始まって、たまたま近くにいた杉浦と一緒に行動してたから…目の前で死んだ時は思わず腰が抜けて動けなかったよ…」

永沢「遠くの方で山田が笑いながらどこかへ行ったから恐らくこれはアイツの仕業だ。」

笹山「本当に皆殺し合いを…」

永沢「そうみたいだね…僕はするつもりは全くないけど…どうだい笹山、君さえ良ければ僕と一緒に行動しないかい?」

笹山「う…うん…1人じゃ心細かったから…良かったぁ…」

花輪「どうだい山根くん、近くに誰かいたかい?」

山根「うん…前田が近くに…」

野口「クックック…にしてもそのマップ…本当に役に立つね」

山根「うん…早くこんなのを止めさせないと…!」

花輪「おっと、あれは前田くんじゃないかい?」

山根「あっ、お~い前田!!」

前田「…!いいカモが来たね」

野口「花輪…危ない」

山根「え?…ぎゃ…っ…」

前田は3人の姿を確認すると、いちばん近くにいた山根を箒でチリにしてしまう。
野口はいち早く危険に気づいたのか花輪の膝に蹴りを入れ、箒が当たることを阻止し

野口「危なかったね…花輪…」

花輪「山根くんが…!…君が蹴ってくれなかったら僕も山根くんみたいに…」

前田「一気に3人殺る予定だったんだけどね…まぁいいよ。とっととアイテム回収して次行こうかな」

野口「させないよ」

野口は藁人形を取り出し、人形の右腕に釘を突き刺すと

前田「痛…っ!!良くもやってくれたね…」

『つかいかた。この藁人形を人に向けて釘を刺すと、実際にその人に大きな釘がささるよ。釘の種類は、刺さった箇所が燃える。相手を麻痺させる。痛覚が2倍になる。の3種類だよ。レア度星3』

前田「体が動かない…麻痺系の能力…?」

野口「今アンタを殺すことなんて簡単だけど、小物には興味が無いからね。ここで放っておくよ。」

前田「ぐぅぅっ…許さないよ!!覚えておきな野口!!!」

野口「行くよ花輪、山根のアイテムをちゃんと持ってな。」

『山根、死亡!死亡!お疲れ様でした。』


かよ子「あぁ…誰かいないのかな…うぅ…杉山くん…助けて…」

かよ子は折りたたみナイフを持ちながら歩き

『つかいかた。ナイフを振ると小さな衝撃波が起こせるよ。切れ味は一振で大木を切れる程度だよ。レア度星1』?


…………



長山「よし、いい感じ。硬化をすれば対人でも怖くないぞ」

石原「お願い…長山くん…殺さないで…」

長山「アイテムは?」

石原「は…はい…」

『つかいかた。白いチョークで描いた丸の中に入れば攻撃を防げるよ。赤いチョークは描いたものが本物になるよ。青のチョークで落とし穴を作ることが出来るよ。レア度星2』

長山「ふーん…チョークか。攻撃を防げるって言うのがそそられるね、これは貰っておくよ」

長山「よし…早速使ってみようかな」

長山は青いチョークに円を書くと落とし穴が現れ、そこに石原を落とすと今度は赤いチョークで処刑で使うようなギロチンとタイマーを描き

長山「今から3分後にこのギロチンが作動して君の首をちょん切る。君の右足は折ってあるし、抜け出すのは困難かもね。ま、ファイトだよ」

石原「いや…待って…」

長山「じゃ、僕はもう行くよ。頑張ってね~」



………



関口「いや~…誰かに会えて良かったぜ…早く皆に合流しようぜ」

藤木「そ…そうだね…。」

藤木(クエスト、仲間を見つけよう…クリア!いざとなればコイツを盾にして上手く逃げれるかも…!報酬は『透明化』…!)

藤木(僕は笹山さんだけいればいいんだ…後の奴らは死のうがどうだっていい…)

藤木(今の僕は…最強だ…!)

杉山「…お腹空いたなぁ…もう12時になるぜ…あれからもう4時間か…」

杉山は木に登りながら腕時計を見て

杉山「何で殺し合いなんて…誰がするかよ…」

『つかいかた。スコープ付きサッカーボール。スコープは半径1kmまで見渡すことが出来る。狙った場所は必ず当たるよ。威力は軽く蹴っただけで大木5本はなぎ倒せるよ。レア度星3』



…………



まる子「だから、殺しちゃダメなんだってば!分かった!?」

おてもやん「はいはい分かった分かった。人間はめんどくさいなぁ…友情っちゅーやつか?」

まる子「友情もあるけど…常識なの!」

おてもやん「でも殺さな生き残れんよ?」

おてもやん「あのコジコジとやらが言ってたやろ?4日間以内に2人以上生き残ったら全員死亡って」

まる子「それは……」

はまじ「さっきから誰と喋ってんだ…さくら…うおっ!」

まる子「はまじ!」

突然茂みからはまじが顔を出して、おてもやんの存在に気がついたのか地面に尻をついて驚く

おてもやん「あれは殺してええ?」

まる子「だめ!」




…………





はまじ「ふーん…そういうアイテムなのか。いいなそれ、よし…2人で一緒に行動しねぇか?」

まる子「うん…!その方がいいよ!」

おてもやん「コイツが五月蝿いから構わんけど、ウチはアンタを守る気ないで。」

はまじ「おう…別に守ってもらおうなんて思ってねぇしな」

かよ子「何か音がする…誰かいるのかな…」

前田「よし…釘も抜いたし…血はどうにか止血出来たね…大分体も動くし、野口だけはどうにかして殺さないと…」

かよ子「…前田…さん?」

前田「!!??」

前田「なんだ、山田さんじゃないの。いい所であったね…」

前田は自分のアイテムの能力を発動させ、一瞬にしてかよ子のアイテムであるナイフを奪い取る

前田「動くんじゃないよ、この箒でアンタに触れればすぐチリになるんだからね」

かよ子「ひっっ…殺さないで…」

前田(適当にコイツを脅して仲間にすればいざと言う時盾にはなるね…野口のくせに私に逆らうのが悪いんだ…!)

前田「とりあえず着いてきな、逃げようとしたらすぐ殺すから。」

かよ子「は…はい…」

かよ子(うぅ…よりにもよって会ったのが前田さんなんて…ついてない…)

………



『つかいかた。話したい人の名前をマイクに吹き込むと話すことができるよ。このイヤホンをつければ話したい人の声が聞こえるよ。レア度星2』

冬田「やっと決心がついたわ…試しに大野くんと話を…えっと、話したい人の名前を言うのね…!『大野くん!!!』」

ジジ…ジジ…

冬田「もしもし?大野…くん?」

大野『その声…冬田か!?お前大丈夫なのか!?』

冬田「本当に話せたわ…!ええ、私は大丈夫…!私のアイテムの能力で貴方に話しかけてるの…!」

大野「どこにいるんだ?目印みたいなのはねぇか!?」

冬田「えっと……砂漠…?」

大野「砂漠だな!待っとけ…!」



………



大野「頼むぜ黒龍ってやつ…砂漠まで乗せてってくれ…!」

大野が右腕をおさえながらそう言うと黒いオーラで覆われた大きな黒龍が現れて

大野「冬田って奴の所へ行きてぇんだ…!」

そう言うと黒龍は大野を乗せ、天高くまで舞い上がると体をうならせてあっという間に砂漠に着地する。
着地した衝撃により周りには爆風が起きて

大野「ふぅ…一瞬だったな…よう、冬田」

冬田「おお…のくん…?」

………


小長谷「はァ…はあ…っ…」

山田「あはははは、死ぬじょー!」キュゥゥゥゥン

小長谷「ちょっ…待っ…! 」バァンッ

山田「やったじょー!また小長谷を殺しちゃったじょー!」

山田「あれれ、跡形もなくなったじょー。アイテム欲しかったのに…残念だじょ」

『小長谷、死亡!死亡!お疲れ様でした。』



………



たまえ「まるちゃん…皆…どこにいるの…?」

丸尾「ズバリ!!そこにいるのはほなみさんでしょう!!」

たまえ「丸尾くん…!良かった…誰かに会えて…!」

丸尾「ズバリ、私も安心したでしょう!」

たまえ「丸尾くんもアイテム貰ったの?」

丸尾「えぇ、確か私は…」

『つかいかた。このステッキから雷を出すことが出来るよ。電力は調整できるよ。レア度星3』

丸尾「ズバリ物騒でしょう…ほなみさんのは?」

ほなみ「私のは…」

『つかいかた。このスプレーをかけると相手に幻術を見せる事ができるよ。どんな幻術を見せたいかしっかりイメージをしてからスプレーしてね。レア度星3』

たまえ「ねぇ…何で皆…殺してるのかな…怖い」

丸尾「ズバリ…クラスの中にそんな事をする人がいたなんてショックでしょう。とりあえず、ここは2人でいる方がいいですね。」

城ヶ崎「…近くに誰かいたの?ブー太郎。」

ブー太郎「いえ…近くには誰もいませんでしたブー。」

城ヶ崎「そう。ご苦労だったわね、あとでまたご褒美をあげるわ。」

ブー太郎「はっ、有り難き幸せだブー。」

城ヶ崎(ブヒブヒ言ってついてくる…この矢…本当に便利…♪もし私を殺そうとする人がいてもコイツが守ってくれるし…)


………



えびす「悪いな渡辺…俺は自分1人が生きる方に賭けるぜ」

渡辺「お…おい…ふざけんな……なんで裏切っ…」

えびす「…ふぅ…死んだか…お前の分まで生きてやるぜ、渡辺」

『つかいかた。この注射に入っている致死性のウイルスを人間の体内に打ち込めば、その人はどんなに強くても殺す事ができるよ。レア度星3』


『渡辺、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

【時刻は午後1時】

山田「…あはははははっ…!藤木くん、関口くん、あそぶじょー!!」

藤木「うぇえっ!?山田…!??」

関口「おいっ!今の爆発ってやっぱりアイツじゃねぇか!?」

藤木「ど…どうするのさ!?」

関口「知るかよ!!とりあえずヤバそうだ!!逃げるぞ!!」


今日はここまでです。

藤木「えっと…確かクエスト報酬に…『一定時間素早さ10倍アップ』が…あった…よし!」

藤木は能力を発動すると関口を置いてどこかへ消えてしまう。

関口「おいおいおい待て待て待て置いてくなよっ!!ふざけんじゃねぇ!!ふじ…」パァン

山田「あはははははっ、お腹にトンネルができたじょー」

山田「藤木くんは見失っちゃったじょー。しょうがないなぁ」


………



長山「動かないでね、手が滑るとすぐ殺しちゃうから」

野村「待って…!長山くん…お願い…許して… 」

長山「ん~…懺悔は聞いてないんだよなぁ…まぁいいか、君のアイテムは?」

野村「私のは太刀…アイテム渡すから…お願い…」

『つかいかた。氷を操ることが出来る刀。降れば自由に氷を出現させることが出来るよ。レア度星4』

長山「おお…かっこいいね…試して見るか…」

野村「試すって…まさか私に…」

長山「勘がいいね野村。その通りさ」

野村「きゃあああっ…!!」

長山が剣を振ると、冷気が周りを漂い野村を凍らせてしまう

長山「おお…凍った…これって死んでるのかな?」

『野村、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

長山「あっ、死んだ…結構強いね、コレ」


………


花輪「みんな遠い所にいるねベイベ…」

野口「前田の奴は山田さんを仲間にしたようだね。」

花輪「前田君みたいに殺しにくる人がいる可能性も視野に入れて行動しなきゃだね…」

野口「今生き残っている中で信用出来そうなのは…大野や杉山、さくらさんやほなみさん程度だけど…皆すぐには会えそうにない距離…」

前田「ちゃっちゃと歩きなさいよ!前が詰まるじゃないの!」

かよ子「ご…ごめん…」

前田「アンタが死んでもどうでもいいけど私が殺されたらどうするのさ!」

かよ子(うぅ…誰か助けて…これじゃ奴隷だよ…)




【その後何も起きることなく日は暮れ…】

まる子「もう6時…お腹すいたなぁ…」

『リーンリンランラーンソーセージ』

突然腕時計が鳴り出し、腕時計のモニターにはコジコジが映る

コジコジ「ご飯の時間だよ。君たちの足元に2食分の食料、水そして包帯をプレゼントだよ。中に入ってる黒い玉に食べたい料理を言えばそれが出てくるよ。」

はまじ「…本当かぁ?じゃあ…ハンバーグ…」

はまじ「うおおおっ!ホントにハンバーグになりやがった!」

まる子「ええっ、凄いね…私も…ハンバーグ!!」

はまじ「ホラおめぇもしゃーねーから1口やるよ。」

おてもやん「ウチは人間みたいに飲み食いはせーへん。」

はまじ「人の親切は受け取るもんだぜ…ほらっ」

はまじは無理やりおてもやんの口にハンバーグを入れて

おてもやん「もご…余計な事を……ほー…割といけるやん…」

まる子「最初は驚いたけど、なんか人間らしくなってきたね。」

おてもやん「ふん…そんなん言われてもうれしないわ」

関口「あああああっ…痛い…痛ぇ…まだ生きてるのが奇跡…だぜ…」

関口「藤木のやつ…絶対ぶっ殺してやる…」

関口「この箱にある…包帯を巻けば…助かるか…?」

関口は血塗れの腹に包帯を巻くと痛みがどんどん引いていき

関口「はぁっ!?マジかよ…治りやがった……クソが…もう人なんて信用しねぇ…」

関口「次会ったやつは誰であろうと殺してやる…」


………


大野「おぉ…すげぇな、ホントにラーメンになりやがった…」

冬田「ねぇ…何か寒くない…?」

大野「…あぁ…右手が疼きやがる…誰かいるな…?」

???「…やぁ」

大野「…?あぁ…お前は…長山か…」

長山「久しぶりにあった気がするね大野…今僕は誰でも殺せそうなんだ…」

長山が背負っている太刀を抜くとそこから凍てつくような風が舞い

長山「さぁ…とことん殺れるよ」

大野「…おい待てよ…!俺はお前と殺し合うつもりなんかね…」

しかし大野の意志とは逆に、右腕の黒竜が自動的に発動し長山に襲いかかる

長山(黒龍…!いいね、ワクワクさせてくれるよ)

長山は瞬時に白いチョークで円を描き攻撃を防ぐ

長山「かっこいい龍じゃないか、大事にしなよ…!」

氷を纏わせた刀は大野に向けて振り下ろされるが、それを咄嗟によけ

長山「あらぁ…避けちゃったねぇ…」

大野が攻撃を避け、太刀の先が地面に刺さるとそこから大きな氷柱が出現し真っ直ぐ冬田に襲いかかる

大野「冬田ァっ!」

冬田を守るため、黒龍に長山を喰わせようとするが間に合わず…

長山「綺麗にヒットした…ハハハ」

冬田「おお…の…くん…好……」

氷柱は冬田の胸を貫き、コジコジから貰った包帯を使う余地もなく死亡してしまう

『冬田、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

大野「長山あああああっ!!」

大野「おい黒龍!砂漠に移動した時みたいなスピードでアイツを…冬田の仇を取ってくれ…!」

すると黒龍は体をうならせ目に追えない速さで長山に襲いかかり

長山「な…速…っ!!!??」

長山の下半身が黒龍により削り取られてしまう

長山「…ァ゙…~っ…!」

大野「くっ…やっちまったか…」

長山「………なんてネ」

大野「!??」

長山「まさか壊…される…とは…ね」

長山「…これは分身さ…ハハハ…また会おう…」

大野「…クソ…っ!」

大野「おい黒龍…!本物の長山はど…」

振り向くと黒龍はもうその場にはおらず、すでに大野の右腕の中で眠っており

大野「数分しか出してねぇのに…燃費わりぃな…」

大野(この能力…確かに強いが…数分しか出せねぇんだな…何が地獄の力だよ…ちゃんと説明に書いとけよ…)


………


長山「カメラ7が反応しない…1体殺られたかな」

長山「でも大野の能力は把握した…ラッキーだね」

長山は先程赤のチョークを使い具現化させたのは10体の分身、そして自分の持っているアイテムと10台の小型カメラ、そしてそれを映すモニター。

長山「まさか赤のチョークでアイテムまで作れるなんてね…中々のチートじゃないか…」

【午後9時…】

たまえ「結局誰にも会えなかったね…もうヘトヘトだよ…」

丸尾「ズバリ、早めに寝た方がいいでしょう」

たまえ「ここの茂みにいれば滅多に見つかることはないと思うけど…心配だなぁ」

丸尾「安心してください、この丸尾がついています!」

たまえ「う…うん…じゃあ2時間交代で寝ない?」

丸尾「いい案でしょう!じゃあ先にほなみさん、お休みになって下さい!」

たまえ「いいの…?ありがとっ…」


………


花輪「zzz…」

野口「…!!花輪、危ない…!!」

花輪「わぁっ…!!?」

野口「ちっ…寝込みを襲ってきたね」

内藤「ばれちまったな…」

内藤「ま、俺もタダのモブキャラじゃねぇって事よ。このドライバーでてめぇを分解してやろうと思ったのによ」

『つかいかた。マイナスドライバーで物を好きなように分解できるよ。プラスドライバーは物と物をくっ付けることができるよ。レア度星3』

内藤「人間を分解したら死ぬのか知らねぇけど…興味はあるぜ…!」

内藤がプラスドライバーを地面に刺すと、土が剥がれハンマーのような形になる

内藤「くたばりやがれ…!!!」

………


城ヶ崎「今日はご苦労だったわねブー太郎。ご褒美…何がいい?」

ブー太郎「ご褒美…く…口にチューをして欲しいです…ブー」

城ヶ崎「………キモッ…無理。」

ブー太郎「…ブヒッ!い…今なんと…?」

城ヶ崎「だから…キモイ…って…何であんたなんかとキスしなきゃなんないの?」

城ヶ崎「アンタなんか臭いし汚いし五月蝿いし…生理的に無理…」

ブー太郎「…ハァ…ハァ…有り難き幸せだブー。」

城ヶ崎「…は…はぁっ!?」

城ヶ崎(こいつ…もしかしてM…!?ホントにキモイ…こんなやつに矢さすんじゃ無かった…)

ブー太郎「もう一度!もう一度お願いしまブー!」


…………



野口「どうだい内藤。今の気分は?」

内藤の体には4本大きな釘が刺さり、身動きが取れない状態にあり

内藤「くそ…許さねぇ…ちくしょう…」

野口「アンタはやっぱモブ止まりのキャラだったね…」

野口は藁人形の頭に釘を刺すと、内藤の額に釘が刺さり…

『内藤、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

野口「ドライバーか…まぁまぁのアイテムだね。」

花輪「内藤クン…安らかに眠ってくれたまえよ… 」

野口「気を取り直してもう一度寝直そう…」

『朝もはよから父さんが~~…』

前田「…!!?何だいこの音楽…」

『やぁ皆、おはよう。今の時刻は午前8時。はやくも2日目突入だよ。現在の死亡者は10名。残り32人…かな?コジコジ計算出来ないから分かんないけどね。』

『にしても10人、まぁまぁなペースだね。大体の人が殺すことに抵抗を持たない。これぞ殺し合いって感じだね。』

前田「私を抜いてあと31人殺せば…私は生き残れる…やったね」

『さぁ、2日目も張り切って殺しあおうね。』

かよ子(また前田さんに付き合わされるのか…)

前田「さぁいくよ山田。」

かよ子「う…うん…」

城ヶ崎「待ちなさい…!」

前田「この声は…城ヶ崎…だね。」

城ヶ崎「前田さんと山田さんね…。悪いけど貴方達には死んでもらうか私の奴隷になるかの選択しかないわよ…!」

前田「残念だけど…アンタのアイテムは貰うわよ!!」

前田はアイテムを発動させ、城ヶ崎のアイテムを強奪しようとするが…

城ヶ崎「残念ね、私はアイテムを持ってないの♪」

前田「はぁ…?」

前田が困惑していると背後にブー太郎が迫り

ブー太郎「城ヶ崎様のため、死ぬブー!」

『つかいかた。赤の瓶は、皮膚にかかると一瞬で溶かしてしまう毒。青の瓶は致死性のガスを放出させる瓶。黄の瓶は液体が付着した部分に天空から落雷が発生する瓶。黒の瓶は周りを真っ暗にし敵の視界を奪う瓶。白の瓶は痛覚が10倍になる瓶。これらは付属のガスマスクを付ければ自分に影響はないよ。レア度星4』

ブー太郎は黄色の瓶を投げつけるが狙いが外れ、前田の右腕に付着する。すると空から雷が落ちてきて前田の腕を破壊する

ブー太郎「付着した部分限定にしか落ちてこないのかブー…!」

前田「うぎゃああああっっ!!痛いいいっ!!おい山田!アンタも戦いなよ…!」

かよ子(あれ…なんだろこの感じ…うるさかった前田さんの叫び声が耳に馴染む…)

前田「何してんのよ!早くこいつらを…」

かよ子(あ…前田さんから血が出てる…血……)

かよ子(前にもこんな感じの……)


………


かよ子『どこかなぁ…杉山くん♪』

かよ子『えへへ…あぁぁ…杉山くんの血…美味しい……』

かよ子『いつ死んでくれるかワクワクするね…♪』?

かよ子『あーあ…まぁ…杉山くんになら…いっか……』


………


かよ子「……ぁあっ!!!」

かよ子「…血…♪」

かよ子は前田から奪われたナイフを返してもらうと、前田の左肩にナイフを突き刺す

かよ子「こんな楽しい事…なんで忘れてたんだろ…♪」

今日はここまでです~

前田「はっ…?はぁぁっ…!!??痛いいいっ…!?やりやがったわね!!?」

かよ子「あー…思い出すだけでゾクゾクしちゃう……」

ブー太郎「仲間割れなんて見苦しいブー!」

その瞬間、隙を見てかよ子に襲いかかったブー太郎の視界が真っ赤に染まる。

ブー太郎「…あ……あえ…くび…っ…」ヒューヒュー

城ヶ崎「ブー太郎…!!?」

城ヶ崎「あんな簡単に人を殺すなんて……山田さん…イカれてる……やばい…」

かよ子「ブー太郎の血の方が綺麗…あっはは…」

滝のように流れる血液を止めようと首元を抑え蹲るブー太郎の上に馬乗りになったかよ子は、何度もブー太郎の背中を刺しては抜いて刺しては抜いてを繰り返し…

前田「あああああ城ヶ崎さんたすけでぇ゙え゙!!」

城ヶ崎「あぁもう…うるさいわね…こっち来ないでっ!!」

前田「そんなごどいわ゙だいでよぉぉ゙」

城ヶ崎「わかったから……静かにして…!!」

城ヶ崎「あっ…そうだ…前田さん……貴女アイテムを奪えるんでしょ…?助けてあげるからブー太郎のアイテム奪ってくれない…?」

前田「わ…わがりまぢだ…!」

城ヶ崎(ブー太郎に私のアイテムも預けてたから…取り返せて良かったぁ……)

かよ子はブー太郎に夢中で前田達には目を向けず、今のうちにと前田と城ヶ崎はその場所を後にした。


…………


まる子「さて…どこに行こう…」

はまじ「帰りてぇよぉ…」

おてもやん「あー…ウチらを狙ってるアホがおるわ……」

はまじ「は…!!?」

おてもやん「8時の方向…来るね」

すると突然まる子の頭上に大きな剣が降りかかる。それをおてもやんが間一髪で破壊し

まる子「危なかった…ありがと…」

はまじ「は……は?…」

ひらば「あれ、外れちゃったか。」

まる子「ひらば!!」

おてもやん「悪いんやけどアンタは敵とみなすわ。死に晒せ…」

おてもやんは拳から炎を放ち、ひらばの腹に拳をめり込ませる。

ひらば「ぐぁっ…熱ちぃ…何なんだよそいつ…!」

『つかいかた。このルーペで見た人間の頭上に剣を降らすことが出来るよ。不意打ちにはもってこいだけど隙だらけになるから気をつけてね レア度星2』

ひらばはおてもやんに目線を合わせルーペを覗く。すると頭上から切れ味の鋭そうな剣が
落下してくるがそれを難なく躱し

まる子「待って!殺さないでよ……」

ひらば「助け……っ」

おてもやん「……このアイテムは貰ってくで…」

ひらば「……殺さないのか…?」

おてもやん「あんた殺すと後ろのアイツがうるさくてな、今回だけは見逃したるわ。」

ひらば「アイテム無しで生き残れってか…?」

まる子「何かあったらこのおてもやんが守ってくれるよ。だから一緒に行動しない?」

おてもやん「はぁ?アンタのこと殺そうとしたやつやで?」

まる子「だって私は生きてるもん」

おてもやん「…はぁ…しゃーない。アイツに免じて行動は一緒にしたるけど…助けはせんからな…」

ひらば「はっ…1人じゃ心細かったんでな…」

はまじ「殺そうとしてきたやつがよく言うぜ…」

現在共に行動している人達

・まる子、はまじ、ひらば
・たまえ、丸尾
・城ヶ崎、前田
・笹山、永沢
・野口、花輪


現在の残り生存者
まる子、はまじ、ひらば、たまえ、丸尾、城ヶ崎、前田、笹山、永沢、野口、花輪、えびす、かよ子、小島、沢井、三沢、長田、ケン太、山田、とし子、小杉、関口、杉山、大野、長山、上田、横田、牧村、内田、坂口、高宮

以上 31名

顔が分からないって方はお許しください…!

『冨田、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

小杉「ブー太郎も死んだか…」

小杉「にしてもこのガム噛んでも噛んでも味がなくならねぇから飯に困らねぇや…!」

小杉「お…そこにいるやつ誰だ?」

関口「…小杉…。」

小杉「おーおー!関口じゃねぇか!久しぶりに会った感じがするぜ!」

小杉が関口に触れた瞬間、小杉の胸に大きなタイマーが取り付けられる。

『つかいかた。この服に触れた者はタイマーが取り付けられて呼吸を30回するとタイマーが0になるよ。0になると服に触れた者の肺は停止し息が出来なくなるんだ。ちなみに吸って吐いての1セットで1回とカウントするよ。レア度星3』

小杉「お…おいっ!?なんだよこのタイマー!!」

関口「それは俺の服に触れたからだ…。0にならないよう気をつけるんだな」

小杉「てめぇ……!」

小杉は口に含んでいたガムを膨らませ大きな風船を作り出す。小杉の頭の倍のサイズになったガム風船は割れ大きな爆発を起こす

関口「痛……ちっ…油断した…」

小杉「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…」

関口「おいおい、そんな呼吸を荒くしちまうと…」

小杉の胸のカウントがどんどん減っていき
3、2、1と減っていく…

小杉「…何だよ…何に反応してカウントを…」

タイマーが0を迎えると警告音のような音とともに小杉の顔が青くなっていく

関口「じゃ…せいぜい頑張りな。あばよ小杉」

『小杉、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

花輪 「くっ…また間に合わなかったよ…」

野口「…そのマップも全く役に立たないね…クックック…」

花輪「もうそろそろお昼だよ…」

野口「今1番近くにいるのは…?」

花輪「んーと…みぎわくんが近いね…」

野口「みぎわさんか…遠くない距離だ…会いに行こう…」


……………


大野「こいつ…昨日から起きやしねぇ…約立たずが……」

大野は右腕に眠っている黒龍を起こそうとバチバチと腕を叩くが変化がなく

大野「こんな時に長山とかに会ったら……」

???「……大野?」

大野「…!!!?」

大野「…杉山…。」


…………


花輪「……ん?」

野口「……何かあった?」

花輪「いや…これを見てくれたまえ」

野口「杉山が……2人…?」

杉山「いやー…誰も見つかんねぇ…1人ってのは寂しいもんだな…」

杉山はアイテムであるスコープ付きサッカーボールを覗きながらそう呟き

すると見つけたのは…

杉山「あれは…藤木…か…??」


…………


『藤木、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

藤木「やった…!これでみんなは僕が死んだと勘違いするだろ…」

藤木「クエスト達成報酬『自分が死んだというデマを流す』」

藤木「これで残り1人に生き残った人を漁夫の利で……よし…完璧だね…」

杉山「おい藤木…。」ガサッ

藤木「ひぃっ…!!?す…杉山くん…!?」

杉山「今の死亡ってやつ…何だ?」

藤木「そ…それは……」

杉山「自分は死んだって嘘を流して最後まで生き残ろうって魂胆だな…。お前の考えそうな事だぜ」

藤木「あの……」

杉山「分かってるって、言わねぇよ…。言ったってメリットねぇしな」

藤木「あ…ありがとう!恩に着るよ…」

杉山「一緒に行動してもいいけど…デマを流したんじゃ誰かに会った時に怪しまれるだろ…?悪いけど俺は先に行くぜ。じゃ、頑張れよ」

藤木「うん…お互い生き残ろうね!」

藤木(………なんてね)

お久しぶりです、今日はここまでにします

『横田、死亡!死亡!お疲れ様でした』

かよ子「ふぅ…あと何人なんだろ…何人殺せばいいのかな…♪」

ナイフに付着した血を舐め取りながらかよ子は周りをキョロキョロと見渡す。

みぎわ「ひっ…山田…さん…?」

かよ子「…あはぁっ…次から次と人に会う…おいでみぎわさん…♪」

かよ子はナイフを振り降ろすとそこから刃状の衝撃波がみぎわの元へ放たれる

みぎわ「きゃっ……」

みぎわは間一髪でそれを避けるとアイテムらしき物を取り出す

『つかいかた。このタブレットを食べると1分間だけ力が上がる。でも10錠しかないから考えてつかってね。レア度星2』

粒状のタブレットを1粒口に含むと真っ直ぐかよ子に突撃する。

かよ子「あはっ…♪いいよっ、その調子!」

かよ子は先程殺した横田のアイテムであろう物を何も無い場所から出現させた

『つかいかた。このメガホンで相手に命令すると相手は強制的に言うことを聞かせることができるよ。レア度星5』

かよ子「ストップ」

みぎわ「…!!??う…動けない…」

かよ子「上を向いて」

みぎわはかよ子の言う通り上をむくと、

かよ子「きゃはっ…これで首が切りやすくなるね…!すぐ死なないでよ~?」

血を見るのがそんなに嬉しいのか鼻歌を歌いながらみぎわに近づいていく。、

みぎわ「いや…いや…いやぁっ…」

みぎわ「誰か…助けて…はな……花輪くん!!助けてー!!」

みぎわが叫んだその時だった。

かよ子「痛っ……薔薇?」

かよ子の肩には白い薔薇が刺さっていた。
白い薔薇はかよ子の血を吸いみるみる赤くなっていく

かよ子「誰…?」

かよ子は薔薇を力づくで引きちぎる。

花輪「もう大丈夫だよミスプリンセス…。ここは僕と野口くんに任せたまえ」

みぎわ「花輪くん!!」

花輪「怖かったね…君に涙は似合わないよ」

花輪はみぎわの頬に伝う涙を拭き取ると優しく頭を撫でる。

かよ子「動くn…」

かよ子がメガホンで命令を言おうとしたその瞬間、メガホンを持っていた右腕に釘が刺さった。

かよ子「は…っ!?」

痛みについメガホンを落としてしまい、その隙を狙って野口が先にメガホンを奪う。

野口「動くな」

かよ子「うっっ…」

野口「やっぱり…これは他人に命令できるアイテムだね…。勘が当たったよ…クックック」

野口「形勢逆転だね…さて、どうする?」

かよ子「ざーんねん♪」

かよ子はにこりと笑うとメガホンを消失させる。

野口「なっ…」

かよ子「出現させることが出来るなら消すことも出来るのっ。しかも消したら命令は解除される!これはさっき横田さんで実験済♪」

かよ子は野口の肩を切り裂き花輪とみぎわの元へまっすぐ向かう。

かよ子「無能だよねー…なんの作戦もなく突っ込んでくるんだから!」

メガホンを自分の手に出現させて息を大きく吸い込むと

かよ子「みぎわさんは動いちゃだめ。花輪くんはみぎわさんを殺して…♪」

みぎわ「…!?」

花輪「なんてことを!!!?手が…手が勝手に…」

みぎわ「花輪……くん…」

花輪は動くことの出来ないみぎわの首を強くしめる。

野口「花輪…!!」

かよ子「野口さんは持ってるアイテムを地面において座ってて♪」

野口はかよ子の言われるがまま、自分のアイテムである藁人形、そして殺めた内藤のアイテムであるドライバー、山根のアイテムのマップを床に置いた。

……………………

おてもやん「あ、そやアンタのアイテム貸して」

まる子「…ん?あっいいけど…」

まる子はおてもやんに芋で作った判子を渡す。するとおてもやんは自分に2回判子を押した。

おてもやん「ふーっ、これであと2人のおてもやんの力はうちのもんになったで」

まる子「…!?なにやってんのさ!あと二人あたしを助けてくれるおてもやんがいたのに!」

おてもやん「うちはアイツらのことあんま好きちゃうんや、それに……アンタのことはうちが助けたるから」

はまじ「おーっ、かっけぇぜおてもやん!!どうせなら俺におてもやんパワーくれりゃあ良かったのによ!」

おてもやん「アンタは助けてやらんけどな。あとこれはおてもやん同士にしか出来んやつやで。人間には無理」

はまじ「ちぇーっ、俺もすげーパワー出せると思ったのによ」

『花輪、みぎわ、野口、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

まる子「な……えっ…一気に3人が…!?なんで…」

まる子「うぅ…みぎわさん…花輪くん…野口さん……」

まる子は3人の死亡が伝えられ涙を流す。

ひらば「一体誰が…?」

【そして死人が出ずに正午】

藤木「は…?」

長山「だーかーら!何回も言わせるなよ!
永沢と笹山が一緒に行動して、しかもラブラブしてたんだよ」

藤木「嘘だ!!笹山さんは僕の物なんだ!あんな玉ねぎに僕の笹山さんが…」

長山「ほらみてみなよ」

長山はたまたま合流した藤木にモニターを見せる。そこには笹山と永沢が2人でイチャイチャしている所であった。

藤木「あ…あ…うああああ!!」

藤木は余程許せなかったのかモニターを壊す

長山「おい!何やってんだよ!」

長山(とここまでは計画通り。もちろんこの笹山と永沢は赤のチョークで作ったコピーさ…)

藤木「永沢くんは…永沢はどこ…?絶対あいつを許さない…。」

長山「分かった…そこまでいうなら協力するよ…。」

…………………

丸尾「ズバリ!!!!!誰も見つからないでしょう!!!!!」

たまえ「うわぁぁっ!ビックリしたぁ!急に叫ばないでよ!」

丸尾「これは失敬…。」

たまえ「もう……。まるちゃんに会いたいのに…どうすれば会えるのかなぁ…」

丸尾「ズバリ…お母様に会いたいでしょう…」

たまえ「ん…?丸尾くん、あれなんだろ…。」

たまえは大きな岩の上にキラキラと光る箱のようなものを指す。

丸尾「確かに…なにか光ってますね…ズバリ!宝箱でしょう!」


……………

かよ子「えーっと…このアイテムは…みんながどこにいるかわかるアイテムなのかな…?」

かよ子は野口から奪ったマップを眺めていた。すると、

かよ子「…あれ?杉山くんが2人…?どういうことだろ…。」


……………

大野「ぐぁぁっ!」ドサッ

大野「……くっっそ!なんでこんなことするんだよ!杉山ぁ!」

杉山「そんなもん俺が生き残るために決まってんだろ?お前は死んで俺は生きる。最高じゃねぇか…」

杉山は先に小さな球体のついた杖を振り回すと周囲が爆発につつまれる。

大野「うぐっ…こんな派手に暴れてっと…お前も他のやつに狙われるかもしれねぇんだぞ…!」

【現在共に行動しているペア】
・まる子、はまじ、ひらば
・たまえ、丸尾
・城ヶ崎、前田
・笹山、永沢
・長山、藤木

??現在の残り生存者

まる子、はまじ、ひらば、たまえ、丸尾、城ヶ崎、前田、笹山、永沢、えびす、かよ子、小島、沢井、三沢、長田、ケン太、山田、とし子、関口、杉山、大野、長山、上田、牧村、内田、坂口、高宮

残り27人です

今日はここまでにしますね

杉山「知らねぇよ、来たら来たで返り討ちにすりゃあいい」

大野「んでこんな事…くっ…」

かよ子「大野くん杉山くん!なにしてるの!」

大野「や…山田!?こっち来んな!危ねぇぞ!」

杉山「山田ぁ?あぁそっちか…!まぁいいや、誰が来ようとどうだっていいんだよ!」

杉山が山田のいる方向へ杖を向けようとする

かよ子「……。貴方杉山くんじゃないよね?
今すぐ 正 体 を 明 か し て ?」

かよ子はメガホンを出現させ杉山に命令をする。すると瞬く間に杉山の姿は変わっていき

大野「ケン太…!?」

ケン太「くっそなんだよあのメガホン!!?」

かよ子「杉山くんのフリをするなんて許せない。許せないよ。ケン太くん?」

大野「待て山田…きっとケン太にも事情が…!」

かよ子「その杖で自分の頭を叩いて?」

ケン太「待っ…嫌だ…悪かった!悪かった山田!!死にたくな…っ」

『つかいかた。この杖を対象に向けるとその周囲が爆発に包まれるよ。レア度星3』

『ケン太、死亡!死亡!お疲れ様でした』

かよ子「なーんで杉山くんになれたんだろ…?まいっか。」

かよ子「大野くーん?本物の杉山くんどこにいるか…知らないよね~?」

大野「…ああ。知らねぇ…」

かよ子「は~…。早く本物拝みたいなぁ…」

………

まる子「…あれ?あの岩の上にいるのって…」

まる子は少し遠くに見えるかなり大きな岩を指さす。

はまじ「ほなみと……丸尾じゃねぇか!」

まる子「やっと…やっと会えたね…!」

まる子は嬉しさのあまり目に涙を貯めながら岩へ向かう。すると

おてもやん「あかん、行くと死ぬで!」

おてもやんはまる子の腕をつかみ歩みを阻む。するとまる子の目の前の大木に穴が空く。

山田「あははははは、次は殺すじょーさくら」

まる子「ひっ……山田!」

はまじ「おいおいおい…殺る気マンマンじゃねぇか…!?」

おてもやん「下がっとき、さっさと終わらせるで。」

······························

城ヶ崎「やばいこっち駄目!私たちは丸尾達の方行こ!」

前田「待って!速いんだってばあああんた!」

城ヶ崎「うるさいわね!黙って着いてきなさい!」

城ヶ崎達もまる子の近くで隙を伺っていたようで、山田の乱入にてそれは不可能となり
岩上のたまえ達を狙うことにしたようだ。

皆さん1年振りです。
少しずつまた続きを書いてみることにしました。
次回の更新は未定ですがまた楽しんで頂けると幸いです

<アイテム所持組 ()内は元所持者>
まる子···おてもやん
ひらば···ルーペ
たまえ···幻術を見せるスプレー
丸尾···落雷を起こす杖
城ヶ崎···弓矢、瓶(ブー太郎)、箒(青木)
前田···アイテムを奪う能力
えびす···注射器
かよ子···ナイフ、藁人形(野口)、薔薇(花輪)、メガホン(横田)、マップ(山根)、タブレット(みぎわ)、ドライバー(内藤)、杖(ケン太)

<アイテム所持組 ()内は元所持者>
藤木···腕時計(現在死亡扱い)
山田···爆破するコンタクト
関口···服
杉山···サッカーボール
大野···黒龍、マイク(冬田)
長山···体の柔らかさを変える薬、チョーク(石原)、氷刀(野村)

<アイテム不明>
はまじ、笹山、永沢、小島、沢井、三沢、長田、とし子、上田、牧村、坂口、内田、高宮

たまえ「どう丸尾くん…?取れそう?」

丸尾「ズバリ!あと少しでしょう…!」

たまえ「が…頑張れ!」

丸尾「かあさま!私に力を!うおおおおお!」

丸尾の手が岩の上の宝箱に触れたその時…

たまえ「丸尾くん!背中に矢が…!!」

丸尾「ほぉああぁぁぁん」

城ヶ崎「やった…♪命中ねっ!」

丸尾「この胸のトキメキは…じょ…城ヶ崎様!!あんな所に!」

たまえ「丸尾くん…!落ち着い…」

丸尾「お黙りなさい!私は城ヶ崎様の為に生きるのです!」

丸尾は宝箱から手を離し俊敏な動きで岩を下ると城ヶ崎の元へ飛び込み

城ヶ崎「うぇ…キモ…。丸尾…アンタは今から私を生かすために死ぬのよ、OK?」

丸尾「はっ!私は何をすればいいのでしょうか!」

城ヶ崎「その前に…ほなみさんが邪魔ね。丸尾、消して来ていいわよ」

丸尾「かしこまりました!ズバリ私のこのステッキでほなみさんを灰を化してあげましょう!」

丸尾「ほなみさん、お命いただきます!!」

たまえ「えっと…私のアイテム…スプレー…えっと…えっと…!!」

城ヶ崎「前田さん!ほなみさんのアイテム奪って!」

前田「お…おっけー!」

山田「わーーーーー!!」

城ヶ崎「きゃあ!」

突然まる子達と戦っていた山田が2人の元へ吹き飛ばされてくる。

山田「あはははは!城ヶ崎に前田!元気かい!?」

山田「いやー、あのおてもやんつよいじょー。手も足もでないよお」

城ヶ崎「に…逃げるわよ前田さん!」

前田「えっ!?ほなみさんは!?」

城ヶ崎「ほっときなさい!丸尾がどうにかするでしょ!」

山田「逃げないでおくれよー」キュイイィィン

山田の視線の先には運悪く逃げ遅れた前田の姿が

前田「ぎゃあああっ!いっだあああああ!!」

城ヶ崎「まえださ……っ!」

前田の腰から下は破裂してしまい、誰が見ても助からない状況となった。

前田「わああぁああっ!じょうがざぎざん!おいでがないで!だずげ!だずげで!」

城ヶ崎「……無理…!」タッタッ

前田「そ……んな……」

『前田、死亡!死亡!お疲れ様でした。』

山田「あれれー、城ヶ崎に逃げられちゃったじょー!」

おてもやん「見っけたで阿呆!」

山田「あっ!今度はまけないじょー!」

丸尾「………母さま…?」

丸尾母「末男さん·····?目を覚まして下さい…」

丸尾「し…しかし私は城ヶ崎様のために…」

たまえ(…ほんとに幻術が効いてる…!よし…今のうちに…)

たまえのアイテムの能力は自分がイメージした幻をスプレーにかかった対象に見せることが出来るため、丸尾には母との再開という幻を見せているのである。

たまえ「あれ?城ヶ崎さん達がいない…。下にいるのって…山田と…おてもやん?何で?」

たまえが下に降りればほぼ確実に山田達に巻き込まれることとなり危険な状況となるだろう。しかし…

おてもやん「はよ…死に晒せ!」

おてもやんは山田の腹部を殴打し遠くの木へと叩きつける。

山田「あ…あははは…つよいじょー…目で捉えきれないじょ…」

おてもやん(まだあいつはグズグズしとるんか…はよ岩山にいる友だちとやらを助け出さんかい…!)

おてもやんはまる子が岩の上にいる友達を助けたいという事情を聞き、山田の視界にまる子やたまえが入らないよう遠くで戦うようにしていた。

まる子「たまちゃん…!たまちゃん!」

たまえ「……まるちゃん!!!」

まる子「今すぐそこから降りて!ほら、丸尾も一緒に!」

たまえ「丸尾くんは今ちょっと事情があって降ろせないの…!とりあえず下に行くね…!」

……………

たまえ「良かったぁ…!まるちゃん…やっと会えたぁ!」ぎゅぅぅ

まる子「あたしも会いたかったよたまちゃん…!」

はまじ「にしても丸尾が城ヶ崎にな…。
っておい!急がねぇと山田が…!」

まる子「う…うん!行こ!たまちゃん!」

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