ヲタ「おい、あれマジで惚れ薬なのか？」

マジョ「はい」

ロボ「何が入っているの？」

マジョ「えっと、ムカデの体液と…」

ヲタ「いや、もういい」

ロボ「それで使い方って？」

マジョ「あれは惚れされたい相手に飲ませる薬で…」

マジョ「自分で飲んだら意味ないんですよ」

ヲタ「…自分で飲んだらどうなる？」

マジョ「…大変なことになります」


ヲタ「大丈夫…だよな？」

バカ「ふふふ、これでうちもモテモテに…」ｺﾞｸｺﾞｸ


バカ「ぷはぁ～」ｹﾞｯﾌﾟ


バカ「うっ、変な味…」


バカ「でもなんも変わんないな…」



ロリ「あ、田中！何やってんだ？」

バカ「！」ﾄﾞｷﾝ

ロリ「おーいどうした～」ﾌﾘﾌﾘ

バカ（な、なんだこの気持ちは…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ロリ「田中～？」

バカ（それより…）

ロリ「？」ｷｮﾄﾝ


バカ（ロリってこんな可愛かったっけ…？）

ロリ「た、田中…」

バカ「ロリ」

ロリ「な、なんだよ」



バカ「好きだ」

ロリ「は？」

ロリ「田中…いったいどうしたんだ？」

バカ「ロリ、お前はかわいい」

ロリ「え///」

バカ「だからうちと結婚しろ！」

ロリ「な、なんでだよ！」

バカ「うるさーい！いいから結婚しろ―！」ｶﾞﾊﾞッ

ロリ「うわあああああああああああああ！！！！！」

リリィ「ちょっと待ったぁ！」ｶﾞｼッ

バカ「うおっ！？」

リリィ「うっ…」ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸ

ロリ「リリィ！？」


リリィ「私のロリちゃんに何してんのよこの変態！」

バカ「リリィ…」

バカ「うちにだけそういう反応が出るってのは…」


バカ「逆にうちの事が特別だってことじゃないのか？」

リリィ「はぁ？何バカなこと言って…」

バカ「だから結婚しよう」

リリィ「いやそのりくつはおかしい」

マジメ「皆さん、何してるんですか？」

ロリ「マジメ！」

リリィ「大変なのよ奏！田中さんがおかしくなっちゃった！」

マジメ「それはいつものことでは？」

ロリ「お前、結構ひどいな…」

バカ「マジメ…」

マジメ「はい」

バカ「結婚しよう」

マジメ「えっ…」

バカ「頭のいいマジメと結婚できれば将来安泰だからな！」

マジメ（田中さんのこのパターンはデータにない…）

マジメ「今日の田中さんはおかしいです！」

リリィ「いやだからそう言ってるでしょ！」

ロリ「で、どうするんだ？」

マジメ「ここは逃げるのが賢明かと」

リリィ「そうね！」



ﾀﾀﾀ…



バカ「ま、待てお前ら！結婚してくれ～」ﾀﾀﾀ…

バカ「ハァハァ…」

バカ「くそっ、あいつらどこ行きやがった…」


ヤマイ「おっ」

バカ「あっ」


ヤマイ「一体どうした？」

バカ「・・・・・」

バカ（ヤマイっていつもわけわかんねーこと言ってるけど、結構可愛いよな）

ヤマイ「おい…」

バカ「ヤマイ」

ヤマイ「？」

バカ「うちと付き合わないか？」

ヤマイ「な、ななな何を言ってるんだお前は…」

ヤマイ「まさか、悪魔の呪いではあるまいな…」

バカ（上目づかい）「ダメか…？」

ヤマイ「うっ…」


ヤマイ（いやいや騙されるな、これは神が僕に与えた試練なんだ…多分）

バカ「ヤマイ…」ｷﾞｭッ

ヤマイ「だ、抱き着くなよ…」

バカ「このまま、うちと…」


ヤマイ（うっ、負けそうだ…というか）



ヤマイ（こいつ普通に気持ち悪い）

マジョ「あ！見つけました！」

ヲタ「まずい！ヤマイが襲われそうだ！」

ロボ「…任せて」



ﾄﾞｺﾞッ



バカ「うぐうっ！」ﾄﾞｻ


ヤマイ「み、みぞおちに一発…」

ロボ「大丈夫？」

ヤマイ「あ、ああ…」

バカ「」ﾁｰﾝ

マジョ「やっぱり自分で飲んじゃったんですね…」


マジョ「あれは自分で飲むと目についた人を好きになっちゃうんですよ」

ヲタ「とんでもねぇ薬だな…」

～翌日～

マジメ「成程、そういうことだったんですね」

マジョ「す、すみませんでした…」

ロリ「田中は薬のせいでおかしくなってたのか…」

リリィ「いつでもおかしいけどね」

ヤマイ（やっぱこいつ怖い…）

マジョ「やっぱりこの薬はまだ試作段階ですね…」ｽッ

ヲタ「って持ってきたのかよ！」

ロボ「危険ね」

ロリ「そんな危ないものは私が処分してきてやる！」ｶﾞｼッ

マジョ「あっ…」ﾂﾙッ


ｶﾞｯｼｬｰﾝ


マジョ「あ、薬が気化して…」

ﾀﾀﾀ…


バカ「ういーっす！」

バカ「いや～昨日の記憶がすっぱり消えててさ、お前らなんか知らね？」


ヲタ「・・・・・」

ロボ「・・・・・」

ロリ「・・・・・」

リリィ「・・・・・」

マジメ「・・・・・」

ヤマイ「・・・・・」

マジョ「・・・・・」


バカ「お？お前らどうした？」

ヲタ「バカ…お前ってバカだけどほっとけないんだよな」

ロボ「愛してるわ、バカ」

ロリ「田中ァ…もっと私をイジってくれ…」

リリィ「きっと私のアレルギーも、あなたを特別だと思ってたからなのね…」

マジメ「田中さんを調べていたのは、好意があったからなんですよ」

マジョ「田中さん、私はあなたなしじゃ生きていけません」

ヤマイ「お前を僕の眷属にしてやってもいいんだぞ///」


バカ「え…」

全員「バカ、結婚してくれ」

バカ「は、はぁ？」


バカ「お前らにモテたってしょーがねーんだよー！！！」


～おわり～