【五等分の花嫁】四葉「中野四葉は幸せになりたい」 (516)


・ 五等分の花嫁のヒロイン・中野四葉が幸せになるためSSです。

・ 主人公の四葉が安価で行動していきます。

・ コンマで判定もあります。

・ パラメーターは ①四葉の幸せポイント ②上杉さんの好感度 ③仲良し姉妹ポイント の3つです。

・ 幸せポイントを10にすることが四葉の基本的な目標です。

・ 四葉の幸せポイントは誰かを幸せにすると上昇します。逆に誰かを不幸にすると低下します。

・ 上杉さんの好感度はHPです。0になるとしにます。高いほど四葉は幸せになりやすいです。

・ 仲良し姉妹ポイントは高いほど幸せなイベントが起きやすいですが、低いと不幸なイベントが起きやすいです。

・ エロありです。

・ グロいことが起きると四葉はとても不幸になります。


修学旅行の後、私は上杉さんと放課後の教室で学級委員長として居残りの仕事をこなしていた。

きっかけは、上杉さんの一言から始まった。

風太郎「相談したいことがある」


四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度,  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント, :■■■■■□□□□□


風太郎「二乃に告白された話は知っているよな?」

四葉「はい」

風太郎「一花に告白された話は?」

四葉「えぇ!?」

風太郎「まさか三玖に告白された話は聞いたか?」

四葉「どひぇー!」

風太郎「さらに驚くなよ。なんと、あの五月からも告白された」

四葉「うひょぉー!!」

風太郎「と、俺の修学旅行はそんな感じだった」

四葉「青春ですね。ヨッ!色男!」

一花と三玖が上杉さんの事を好きなのは知っていたけれど、五月までは少し驚き。

風太郎「で、ここからが本題なんだが、正直困っている」

四葉「何を困ることがあるんですか?美人四姉妹、選り取りみどりじゃないですか?」

風太郎「それはお前、ずいぶんとナルシストな発言だな」

四葉「そういう意味じゃなくてですねぇ!で、どうしたんです?告白されて」


風太郎「保留している」

ほっ。まだ誰も選んでいない。まだ、私達五つ子と上杉さんの楽しい日々は続くんだ。そう安堵した。

風太郎「だが、もう答えようと思う」

しかし、その甘い将来像は一瞬で打ち砕かれた。

四葉「で、誰を選ぶんですか」ゴクッ

風太郎「それで困っているんだ。正直、一花も二乃も三玖も五月も俺にはもったいないくらい魅力的だ」

風太郎「だから俺は誰の想いに応えるべきか、決めかねている」

風太郎「しかし、いつまでも彼女たちの気持ちに返事をしないで過ごすというのは不誠実だと思っている」

風太郎「今週末までに、返事をすることは決めたが……四葉の意見を聞きたい」

風太郎「もちろん、お前の意見で決める訳じゃないが、俺より身近で過ごして姉妹の良いところも悪いところも知っているお前の意見を参考にしたいんだ」

風太郎「教えてくれ。俺は誰と付き合うべきだと思う?」


上杉さんの表情は真剣で、藁にもすがる思いのようだ。上杉さんは多分……私が推した人と付き合うだろう。

↓1 誰と答える?


私には決められない。

皆、私に比べたら素敵でいい子たちだ。

それに一花も二乃も三玖も五月も幸せになってほしい。

誰かを選ぶことなんて出来るわけがない。

小一時間、私は迷った。上杉さんはじっと私の答えを待っていた。

四葉「人に決めさせるのはズルいですよ」

結局、そう答えるので精一杯だった。

風太郎「そうか。変な事聞いて悪かった」

その後、私達は黙々と残務をこなして、教室を後にした。


↓1 上杉さんの好感度チェック!
コンマ 50以上 1アップ
コンマ 50未満 1ダウン


上杉さんは私を頼ってくれたが、その期待に答えられなかった。

別れる時、上杉さんは少し寂しそうな顔をしていた。

上杉さんの好感度が1下がった。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□


中野家の食卓。

今日は二乃が本格的な手作りパンを焼いて振る舞った。

一花「夕食がパンってどういう風の吹き回し?」

二乃「ヨーロッパの一般家庭じゃ普通の事よ」

一花「ここ日本」

二乃「細かいことは気にしない。美味しい?」

五月「正直、お店のパンみたいです。中はふっくら、外はカリッ!として。よくウチの設備でこんなパンが焼けましたね」モグモグ

四葉「うん!美味しいよ!さっすが二乃!」モグモグ

二乃「三玖はどう?パン屋さんで働くプロの意見を聞きたいわ」

三玖「ウチの店長が焼くパンの方が美味しい」

二乃「ふーん。じゃあ今度フー君の意見でも聞いてみようかしら?」

一花「三玖のパンの方が美味しいよ、二乃のパンより」

二乃「あんたの意見、聞いてない。五月はどう?あんた、食べ物の味に関しては嘘つけないわよね」

五月「二乃のパンの方が……ジューシーでモチッとした食感があって……とりあえずおかわりを」

3年生に進級してからなんだか家がピリピリしているのが鈍感な私にもわかる。

こんな状況で、上杉さんは誰かを選ぶなんて。どうしよう。私はオロオロするばかりで何も出来ない駄目な子だ。


一花「ところでクラスの女子が前に噂していたんだけど、四葉とフータロー君の噂って本当なのかな?」

四葉「え?」

五月「なんですか?その話は」

一花「あれ?五月聞いたことない?」

三玖「フータローと四葉が学級長同士付き合ってるって噂……一時期流れてた」

二乃「ああ、あの馬鹿げた噂ね。あまりにも荒唐無稽だから誰も気になんかしてないわよ」

そういえば、そんな話あったっけ。上杉さんにも確認したけど、私が上杉さんと付き合うなんて恐れ多い。

一花「で、どうなの?四葉」

四葉「わ、私もパンおかわり~」

二乃「はっきり答えたらおかわりあげるわよ。あんたら付き合ってるの?」


なんて答えよう。私達は付き合っていないから、否定すればいいだけだけど。

↓1 どう答えますか?

考えよう。ここで否定したら?

メリット:二乃の美味しいパンがもらえる。

パンは食べたいけど……私の第六感が囁いてくる。

「頑張れ四葉。ここで否定したあなたは一生負け犬人生だよ」

「『ありえません』なんて答えたら最後、次に目をギラギラさせている一花が言ってくる事を予想しよう!」

「一花『四葉はフータロー君と付き合うつもりはないんだよね?』」

「言質を取りに来るに決まってる!」

「この5人揃った場で、そんな事認めたら、もう私にチャンスなんてなくなっちゃう」

「二乃『はい、格付け終了~』」

「三玖『お疲れ様、四葉。優しい四葉にはきっといい人見つかると思う』」

「五月『そのパンください、四葉』」


み、認めたくない!

でも、私、付き合ってる訳じゃないから!

四葉「ええと、ええっと」

二乃「はっきり言いなさいよ」

三玖「四葉は彼のこと、どう思ってるの?」

五月「そのパンは私の……」


四葉「つき……つき……」

四葉「これから突き合います」(おめめぐるぐる)

四葉「つきつき、つきつき、これからつき……突き合います!」

↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 現状維持
コンマ50未満 1ダウン


四葉(反応やいかに……?)

一花「えいっ」ツキ

四葉「ひゃうっ!」

一花「つき、つき」プニュプニュ

四葉「やめっ、おっぱい突かないでっ」

二乃「つき、つき」ほっぺたプニプニ

四葉「に、二乃も!」

三玖「つきつき……つきつき」プスプス

四葉「ひゃぁ~~三玖、脇は弱いっやめてぇ~~」

五月「つきつきつきつきつきつきつきぃ!」全員につきラッシュ ブスブスブスブス

一花「やったなぁ!五月ちゃん!つきつきぃ!」おなかプニュプニュ

三玖「つきつき」ボスボス

二乃「ちょ、痛い!三玖!痛いからっ!つきぃ!」モニュ

三玖「ひゃうぅ!」ビクッ

二乃「あ、乳首にクリティカルヒット!」

四葉「つきつき つきつき」


仲良し姉妹ポイントは下がらなかった!

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□


四葉「やっぱり姉妹仲良くが1番だよ」

四葉「上杉さんは今週末までに誰か1人を選ぶんだよね」

四葉「私には関係ない話だけど」

四葉「4人の中でだれが選ばれても、このまま仲良く生活したいな」

四葉「そのために私に出来ること」

四葉「まずはみんなどう思っているのか、話を聞いてみようかな」


↓1 誰の話を聞きにいきますか?


二乃「話って何?」

四葉「上杉さんの事なんだけど、二乃はどう思ってるのかなーって思って」

二乃「彼のことは大好き」

二乃「最初の出会いは本当に最悪だったけど、いつの間にか惹かれてて」

二乃「四葉知ってる?彼って実はすっごいイケメンなのよ」

二乃「背も高いし、頭もいいし、それでカッコいいって非の打ち所がないわ!」キャーッ

二乃「この恋は絶対モノにしたい。最初に好きだった三玖には悪いけど、負けたくない」

二乃「もちろん、他の誰にも負けたくない」

二乃「恋に落ちてから、ずっと彼のことばかり考えているの」

二乃「最初に告白したのも私だし、修学旅行でも想いはまた伝えられたわ」

二乃「そろそろ返事……期待しているんだから」


四葉「二乃はもし、選ばれなかったら、どうするの?」

二乃「はぁ?そんな事ある訳ないじゃない。フー君は、絶対私を選んでくれる」

四葉「でもっ!もしも!」

二乃「やめて!」

二乃は大声を出して耳を塞いだ。二乃は真っ直ぐで熱いハートの持ち主だけど、姉妹の中で誰よりも繊細なのを私は知っている。

二乃「四葉は誰の味方なのよ?」

二乃「四葉、あんた裏でコソコソ一花や三玖となにか共謀しているわよね」

四葉「共謀だなんて、そんなこと……」

二乃「フー君の事を、一花や三玖が好きなのは知っている。最近じゃ五月も怪しい」

二乃には動物的な嗅覚があるみたい。

二乃「ま、いいわ。あんたが誰の味方であろうと、裏でコソコソ工作しようと、私には関係のない話よ。大事なのはどれだけ好きかって想いをぶつける事」

二乃「恋愛はパワーッ!フー君に対する想いは誰にも負ける気がしないッ!」

二乃の恋は本気だ。これで振られたらどうなるのか、予測出来ないのが怖い。

二乃「四葉。私がもしフー君と付き合えたら……祝福してくれる?」


そして二乃の本心が少し垣間見えた。彼女もきっと私と同じことを心の中では心配しているんだろう。

今は他の姉妹と1人の男の子を巡って、情念ドロドロの鞘当て合いをしているけど、もともとは仲良し五つ子。

譲れないところはあるけれど、仲良くしたい気持ちは忘れていなかったんだ。

そうだよね。私達の中で、もともと1番姉妹想いは二乃だったんだから。

でも祝福は……私に、上杉さんと付き合った二乃を祝福することは出来るのかな……


↓1 祝福を約束しますか?


二乃のやり方にはなんら恥じるところがない。

真っ直ぐ自分の想いを上杉さんにぶつけている。

そんな二乃を、上杉さんが選んでも、私は納得できる。

四葉「祝福を約束するよ、二乃」

二乃「ありがとう!あんたのことも大好き!」


祝福を約束すると仲良し姉妹ポイントが1アップするよ。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□


四葉「二乃は本気みたい。他の子のことも気になるけど」

四葉「私はこれでいいのかな」

上杉さんとの思いでを振り返る。勤労感謝の日のデート、楽しかったな。

私はまだ割り切れていなかった。

上杉さんが二乃を選ぶなら納得は出来る。でも、後悔しないで済むのかな。

「四葉、四葉」

ぼんやりそんな事を考えていると、誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。

一花「四葉。大事な話があるんだけど」

四葉「わぉ。一花!」

一花「ちょっち2人きりで話そうよ」

一花の誘い。なんだか嫌な予感。


↓1 誘いに乗りますか?


虎穴に入らずんば虎子を得ず!

四葉「話ってなに?」

一花「実はね、私、フータロー君に告白したんだ」

四葉「!」

一花「他の姉妹には秘密だよ」

四葉「上杉さんはなんて?」

一花「返事は待ってほしいって」

四葉(知ってる)

一花「二乃も返事待ちだからねー……どっちが選ばれると思う?」

四葉「どっちもだったらいいなーって、駄目かな?」

一花「ハハハ、フータロー君にそんな甲斐性ないと思うよ」

四葉(ひどい!)

一花「選ばれるのは1人。私は負けたくないっ」ギリッ

四葉「……なんだか嬉しいな」

一花「え?」

四葉「一花があの旅行のときよりイキイキしている」


一花「うん。こんなに素直に、欲しいモノに一所懸命になれたのは四葉のおかげかも」

一花「四葉は私の事、応援してくれているってことでいいよね?」

四葉「私は……」

一花「ウィンザー効果って知ってる?」

四葉「……?」

一花「私が直接、『一花ってすっごく可愛いしフータロー君にお似合いだよ』って言うより、私以外の誰かに言ってもらった方がドキッとくると思わない?」

一花「たとえば、四葉が『上杉さんに一番合っているのは一花だと思います』と彼に言ってくれたら」

一花「今のフータロー君は私を選んでくれる気がするなぁ」

四葉「え……」

一花「そう思わない?」

四葉「私の意見なんて……上杉さんは気にしないと思うよー……」

一花「相変わらずの自己評価の低さにお姉ちゃん、心配だよ」

一花「そんな四葉。取引しようよ」

四葉「とりひき?」


一花「今から2時間、四葉のリボン貸して欲しい」

一花「その2時間で私が四葉としてする行為すべてを、四葉は自分の行為として承認して欲しい」

一花が何をするかは明白だ。

私として、上杉さんに自分を推すつもりだ。

一花「もちろん、タダじゃないよ」

一花「私は四葉の事、好き。ギブ・アンド・テイクで行こうよ」

一花「今回は四葉の2時間を私はもらうけど、今度は四葉が私の2時間使っていいから」

四葉「え?」

一花「私とフータロー君が恋人になった後に、私として彼と毎週2時間ふたりっきりで過ごしていいよ」

一花「好きなんでしょ、彼の事」

四葉「あっ……」

妹のことは何でもわかる。妹の欲しいものは何でもわかる。

一花は昔からそうだったんだ。


一花の取引。

受けたら、一花は上杉さんとお付き合い出来る可能性は高い。そして私もそのお零れにあずかれる。

上杉さんとの二人だけの恋人としての時間。

内心諦めていた、夢のような時間が……でも……四葉としてじゃなくて、一花として。

でもその時、私は幸せなの?


↓1 一花と取引しますか?


一花「四葉は私の事、応援してくれるよね?一緒に幸せになろうよ、四葉」

四葉「うーん……」

一花にはもちろん幸せになってほしい。

でも、そのやり方で、本当に私は幸せなんだろうか。

一花には昔から、私の大切なものを盗られている。

この提案を受けたら、私はもう、これから一生、一花に大切なものを搾取し続けられる。

四葉「……だめっ!」

リボンに手を伸ばしてきた一花の手を振り払った。

四葉「私の2時間は、一花には貸せないっ」

精一杯勇気を振り絞って断った。


↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 現状維持
コンマ50未満 1ダウン


一花「へぇー」

一花「そう来るんだ、四葉は」

一花「協力してくれたら、少しは四葉にも分けてあげようと思ったのに」

一花「お姉ちゃん、とても残念だよ」


勇気を出して自分の尊厳を守ったが、一花との関係が悪化してしまった。

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■□□□□□



四葉(一花は危ない!勝つためなら何でもしかねないよ)

四葉(次もまた誰かを陥れようと画策しているかも)

四葉(私が……なんとかしなきゃ!)

↓1 誰のところに忠告に行きますか?


三玖「話って何?」

四葉「実は一花が」

三玖はがんばり屋さんで、過程をとても大切にしている。

彼女が上杉さんに振り返ってもらうため、勉強も、チョコレート作りも、料理の勉強も一番頑張っていたのを私は知っている。

おそらく、それを間近で見ていた一花は三玖を一番の脅威に思うはず。

私への成り代わりに失敗したら、次は三玖に成り代わって自分を利するよう動くと思う。

いや、それならまだいい。下手をしたら、三玖を蹴落とすような動きを見せるかも。

私は、先程の一部始終を三玖に伝えた。

四葉「三玖も気をつけて!一花、姉妹に入れ替わって、上杉さんを騙そうとするよ!」


三玖「……」

三玖の顔が凄い険しくなった。

三玖「もしかして……あのときの私は」

四葉「ん?」

三玖「四葉、聞いて。ここ最近、私の身に覚えのない事があった」

三玖「フータローに告白した後の事。フータローから『前に一花を応援していると言っていたが、気持ちが変わったのか?』と聞かれた」

三玖「そんなわけがないから、多分フータローの聞き間違いか記憶違いだと思っていたけど」

三玖「一花は私に成りすましていたんだ……!」プルプル

三玖は悲しみとも怒りともつかない表情で、拳を握っていた。


三玖「フータローに伝えにいく。誤解を解きたい」

三玖「四葉も一緒に来て欲しい。私の証言だけより、四葉の証言もあった方がいい」

三玖「ライバルだって信じていた。公平に行こうぜって……言ったのに」

四葉「三玖!気持ちはわかるけど……!上杉さんにそれ言ったら」

多分、上杉さんはすごい怒る。上杉さんは不正が大嫌いってのは、試験に対する姿勢で分かっている。

一花は脱落だ。

四葉「一花が……かわいそうだよ」

三玖「は?」

三玖「私の姿で応援するなんて言われたら、フータローは私の事、意識してくれない」

三玖「私を蹴落とそうとしたんだよ、一花は」

三玖「そんな一花の事なんて、私、知らない」プンスコ

三玖「四葉。一緒にフータローのところに行こう。ついてきて。そして、さっきの話。フータローにして欲しい」

三玖「中立の四葉が言わなくちゃ、フータローは信じてくれない」


↓1 三玖と一緒に上杉さんのところに言って一花を告発しますか?


一花がやった行為が事実だとすれば、それはひどいことだ。

一花は最初、三玖を応援していたのに、三玖からすれば背中から撃たれるようなもの。

今、憤る気持ちはわかる。

でも、これを上杉さんにチクったら、一花は終わり。


一花がひとりぼっちで、泣きながらうずくまっている。

一花の悲しそうな顔が、頭から離れなかった。


三玖「自業自得」

そのとおりだと思う。でも私は……一花を救いたい。

一花が悲しむ姿をみたら、私の幸せポイントが減る気がする。

四葉「上杉さんには言えない」

三玖「……」

四葉「私達が注意するだけに留めようよ。それでこの話はおしまい。それでいいよね、三玖?」

三玖「……」


↓1 仲良し姉妹ポイント判定
コンマ50以上 1アップ
コンマ50未満 1ダウン


三玖「……ありがとう、四葉」

三玖「そうだよね。そんな事言っても、フータローも喜ばないかも」

三玖「姉妹仲良く。大事だよね……お母さんも昔言っていた」

ほっ。三玖の瞳から、渦巻く怒りのオーラが消えた。

三玖「でも……四葉はいいの?」

四葉「何が?」

三玖「フータローの事。好きなんでしょ?」

四葉「ええっ!?」ビクッ

三玖「一花を蹴落とせば、確率アップのチャンスだったのに」

四葉「あははー……ま、まあ、私は上杉さんの眼中にもないですし!」

三玖「それなら、もし、私がフータローと付き合えたら……四葉は祝福してくれるよね」

四葉(ここは約束しないと駄目な気がする!)

四葉「うん……祝福するよ」


四葉の行動で、三玖の怒りが浄化されて仲良しポイントがアップした!

四葉の幸せポイント :■■■■■□□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□


四葉「上杉さん、上杉さん!最近、私の偽物が現れませんでしたか?」

風太郎「は?そんな大きなリボンしてるのはお前だけだろ」

四葉「ほっ……なら安心です!で、話ってなんですか?」

風太郎「この前の話の続きだ」

告白の返事の期限の週末前に、私は上杉さんに呼び出されたのだ。

風太郎「ほら。誰に返事するかって」

四葉「とうとう決めたんですね!」

風太郎「この1週間、悩みに悩んだ。で、結論が出たんだ」

上杉さんの結論。姉妹の恋の行方。

風太郎「お前にだけは、先に伝えておきたくて、な」

これも、私と上杉さんの仲だから、ということでしょうか。

風太郎「俺は↓1の事が好きだ」


コンマ判定 上杉さんの好感度 4/10

コンマ00-40 四葉
コンマ51-99の場合
 コンマ下1桁判定 一花:1、6 二乃:2、7 三玖:3、8 全員:4、9 五月:5、0


四葉「え?」

聞こえなかった。

一花、二乃、三玖、五月。予想していた言葉じゃない。脳が理解を拒否している。

風太郎「……」

四葉「すみません。風が強くて、聞こえませんでした」

風太郎「なら、もう一度言おう」

四葉「ちょ、ちょっと待ってください!」

四葉(一花じゃない?二乃じゃない?三玖でもない?ましてや五月でもない?)

四葉(まさか。上杉さんは……)

四葉「すー、はー、すー、はー」

深呼吸して心の準備を整える。

四葉「さあ、今度はばっちりです。上杉さんの好きな人、教えてください!」

風太郎「四葉。お前の事が好きだ」

四葉「……嘘」


四葉の幸せポイントがアップした!

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■□□□□



上杉さんの顔がゆでダコみたいに赤くなっている。

私も、予想外の答えに、頭が沸騰しそうになる。

乾いたスポンジに、暖かい液体がゆっくり染み込んでくるように、頭の中の幸せ回路が満たされていくのがわかる。

上杉さんの好きな人は私だった!

ビッグニュース!四葉新聞は号外を発行!頭の中の四葉達が歓声をあげる!四葉株が大高騰だ!

私、こんなに幸せでいいんでしょうか。


ですが……他の子達は。

選ばれなかった、他のみんなは……

私を祝福してくれるのでしょうか?

脳内で歓喜する四葉達が一斉に動きを止めた。

これが私の本当の幸せ?

大好きな上杉さんとお付き合いして、一緒の時間を過ごして、愛し合って……

私だけが、幸せになる。

他のみんなの恋は……みんな一生懸命、自分の恋を叶えるために努力していた。

そんな中で、何もしなかった私だけが、幸せになる。

それでいいのかなぁ。

風太郎「お前の返事を聞きたい」

返事は……どうしよう。

↓1 

①私も上杉さんの事が好きでした。お付き合いしてください。
②考えさせてください。
③ごめんなさい。



四葉「……考えさせてください」

風太郎「そうか……」

上杉さんを少し落ち込ませてしまったかも。

でも、上杉さんだってみんなの告白の返事を保留していたんだから、いいよね?

風太郎「いつ、返事もらえるかな」

四葉「そ、それはですね……気が向いたら」

風太郎「わかった。待ってる」

そう言って、上杉さんは逃げるようにその場から立ち去ろうとした。

四葉「上杉さん!」

その前に、これだけは確認しないと。

四葉「他の子への返事、どうするんですか?」

風太郎「それは……全員断ると決めている」

四葉「えっ」

そうだ。上杉さんはそういうお人だ。私の返事を待ってから、他の子への返事をするほど器用じゃないし、ずるくもない。

でも、他の姉妹が誰も幸せになれないと分かって、私は……

上杉さんにもらった幸せがいっぱいで、この時、私はその考えに蓋をする事ができた。

その時、私の心の奥底に、とぐろを巻いた一匹の蛇が生まれた。

その蛇は、不幸を糧に大きくなる。

このまま幸せで居続けないと、蛇がいつか蓋を破って飛び出しちゃう。

だから私は幸せになりたい。

前半戦 終わり


中野家の食卓。

四葉「あれれ?今日はご飯なしですか?」

二乃「とりあえず、インスタント麺あるから、食べたかったら自分で作って」

一花「はぁ……」

三玖「……うっ、ううっ」ポロポロ

四葉「ええっと、五月は!?」

五月「……今日は、そういう気分ではないので」

一花「何がいけなかったのかなぁ」

三玖「やっぱり、私達、負担になっていたんだ、と思う」

二乃「そうね。反省会よ、反省会!」

五月「やはりカレーをおかわりしたのがまずかったんでしょうか」ブツブツ

四葉「……」

三玖「ああ。四葉は知らなかったね。私達、実はみんな彼に告白したていたんだ」

二乃「五月までとは驚きよ」

五月「それで、今日、見事に全員振られた訳です……」



一花「おかしいなー……こんなおっぱい大きくて可愛い子達に好きって言われて何の反応もないなんて」

五月「やっぱり、インポ……」

二乃「インポならまだましよ。ホモなんじゃないでしょうね!?」

五月「ほ、ホモォ」

三玖「それは認めないっ!フータローは……絶対、女の子が好きだから!」

一花「でもおかしい。そうだとしたら誰か1人はOKもらえると思うんだけどなー……」

二乃「ちょっと一回、作戦を練り直しましょうよ。停戦でいいわね、一花」

一花「理由を突き止めて排除するまでだよ、二乃」

三玖「シスターウォーズ、一時休戦……」

五月「とりあえず腹は減っては戦は出来ぬ。二乃、元気の出る料理を」

二乃「仕方ないわねぇ」

わいわい

四葉(た、楽しそう……!)


四葉(なんだか久しぶりだな、姉妹でこうやって和気あいあいとしているなんて)

四葉(喜びも悲しみも五等分。こうやって失恋した悲しみも皆で分け合えば怖くない)

四葉(けれども、これ、上杉さんがこの中から誰か1人選んでたら大変な事になっていたんじゃ)

四葉(絶対ヒエヒエだったよ、この食卓)

四葉(そういう意味じゃ、上杉さんのは悪い選択じゃなかったと思うけど……)

四葉(上杉さんが、全員を振った理由……私のせい?)

三玖「四葉はどう思う?」

四葉「何を?」

三玖「フータローが、誰も選ばなかった理由」

四葉「ええっとー、うーん、ど、どうしてかなー」

一花「そうだよね。この中で告白していない中立な立場は四葉だけなんだから。第三者目線で考えてみてよ」

四葉(なんて答えよう……!)

↓1 どう答えますか?


四葉「ほ、ほかにすきなひとがいたから?」

一花「……」

二乃「……」

三玖「……」

五月「……」


まあ私なんですけどね!

上杉さんの好きな人!

とりあえず嘘ではない。でも、この場で私が上杉さんに好かれているのがバレるのはとてもまずい気がする。

告白せず、みんなの応援団だった私が、上杉の意中の人だったなんて。

まるで鳶が油揚げをさらっていくようなもの。

頑張っていた他の4人からしたら、納得いかないと思う。


↓1 仲良し姉妹ポイントチェック!
コンマ 50以上 1アップ
コンマ 50未満 1ダウン


失恋で結束して仲良し姉妹ポイントは1アップしていた!

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


一花「ないない、クラスの女子、フータロー君と話したことのある子、ほとんどいないよ?」

二乃「ケーキ屋でも私と店長以外とほとんど会話していないわ」

三玖「四葉の説はありえない」

五月「はっ!まさか……」

一花「五月?なにか気がついたの?」

五月「とんでもない事に気がついてしまいました。ああっ、お母さん、私はどうしたら……」

五月「上杉さんの好きな人がわかってしまいました」

四葉「ギクゥ!」

五月「私達4人以外で……上杉さんと一番仲がいいのは……」

四葉「五月!ちょ、ちょっと向こうで話そう!2人で!」アセアセ

二乃「誰よ!フータローの好きな人!教えなさい、五月!」

五月「上杉さんの好きな人は……らいはちゃんだったんですよ!」

一花・二乃・三玖「な、なんだってー!!(AA略」


三玖「確かに……あの溺愛っぷりは怪しい」

二乃「だってまだ、小学生よ?それに血の繋がった妹を、なんて……」

一花「らいはちゃんかー……心苦しいよ……いくらなんでも」

五月「一花、らいはちゃんを傷つけたら許しませんよ!この私が!」

一花「冗談、冗談。でもそっかー……らいはちゃんという手があったか」

二乃「確かに、あいつが一番心を許してるのはあの子よね」

三玖「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」

五月「らいはちゃん推薦があれば、まだ私にもチャンスが……?」

四葉(ほっ。なんとか矛先が私に向かなかった……でも、いつまでも隠し通せる訳じゃないよね)


上杉さんへの返事は保留している。

この状況、二つ返事で上杉さんの告白にOKしなかったのは正解だったかもしれない。

もし、そんな事になっていれば……

全員の振られる理由が、「実は四葉と付き合うことにしたから」

という事になって、仲良しポイントがゴリゴリ削れる未来しか見えなかった。

四葉(私だって上杉さんと幸せになりたい。でも、みんなの悲しむ顔もみたくない)

上杉さんと付き合うために……私に必要なのは姉妹からの祝福だ。


四葉(個別に探りを入れて、私も祝福の約束を手に入れないと)

四葉(全員の祝福が得られたら、満を持して上杉さんにOKの返事をしよう!)

四葉(それが、私が幸せになる一番の方法だ!)

四葉(それじゃあまず、誰のところにいこうかな)

↓1 誰と話にいきますか?


四葉「三玖~今いいかな」

三玖「四葉、私もちょうど話があった」

私はしっかり筋を通したい。私が知る限り、最初に上杉さんに惹かれていたのは三玖だ。

三玖は上杉さんに好かれるために勉強も頑張っていたし、自分磨きもしていた。

そんな三玖を出し抜くように、上杉さんと付き合うなんて事になったら……

私達の関係は終わっていたかもしれない。

三玖「フータローには振られたけど、まだ諦めた訳じゃない」

三玖「フータローはフリー。まだチャンスはある」

四葉(三玖は強い。気が強くて器用でお洒落で自信満々な一花や二乃からは低く見られがちだけど、芯の強さは彼女たち以上だ)


四葉「……もし、上杉さんが、誰かと付き合ったら、三玖はどうするの?」

三玖「そんな悲しいこと言わないでよ、四葉……それでフータローが幸せなら……私は……」

三玖も、上杉さんの幸せを考えているようで安心した。

自分だけが幸せになって得られるものなんてたかがしれている。

三玖「というわけで、私はまだ諦めてない。それを四葉に知ってほしかった」

四葉「うんっ!頑張ろうよ!」

三玖「それで……四葉は……まだ私の事、応援してくれる?」

四葉「あっ……」

どうしよう。以前なら三玖を素直に応援できた。でも、今は。

今、三玖を応援するということは、つまり、三玖の一番の障害になっているのは、上杉さんが好きな私であって。

私も上杉さんが好きで、幸せになりたいのに。でも、そのためには三玖に祝福して欲しいから相談に来たのに。

四葉「ええっと、えーっと」(おめめぐるぐる)

三玖「応援、してくれるよね?」

↓1 どう答えますか?


四葉「ごめん応援できない」

三玖の真剣な気持ちは理解している。だからこそ、私も誠実であろうと思う。

その場しのぎの嘘は自分の首を締めるだけだ。

八方美人でいても、本当の幸せは手に入らない。

三玖「……!」

三玖は私の反応にいささか衝撃を受けているようだった。

気まずい沈黙が流れる。

上杉さんに振られて、いくら強い三玖とはいえ、精神的にただならぬダメージを受けているはず。

そんな中、味方だと思っていた私から支持を取り消されたらどう思うか。

三玖の心の傷に塩を塗るような行為。でも、私が幸せになるためには絶対に必要な事。

私も、心が痛い。

↓1 姉妹仲良しポイントチェック!

コンマ 50以上 現状維持
コンマ 50未満 1ダウン
コンマ ゾロ目  1アップ(祝福ゲット)


三玖「了解した。四葉の気持ちはわかった。私こそ、四葉の気持ち、考えていなかった」

三玖「ごめん」

四葉「三玖!頭あげてっ……」

三玖「四葉が相手でも、私、負けないから」

四葉「三玖……」

三玖は唇を噛み、色々な感情を押し殺していた。

上杉さんに振られ、味方だと思っていた私さえ敵に回る。

彼女の心は今、孤独で一杯。

でも、五つ子だから。みんなで悲しみを分かち合えると、心のどこかで皆信じているから耐えられる。

心が、闇に飲み込まれることなく、相手と正々堂々と向き合える。

でも、私は三玖のボロボロの心にこれ以上塩を塗りたくるようなことは出来なかった。

四葉『三玖を応援できないのは、実は上杉さんに告白されて、私もやっぱり上杉さんの事が大好きだから』

四葉『三玖、私と上杉さんの仲を応援して欲しい』

とはとても言えない。

三玖「四葉。今日は慰めて……」

四葉「うん。我慢しないで泣いていいんだよ、三玖」

三玖「四葉ぁ……私、フータローに振られちゃったぁ」ポロポロ


幸せになる道はなんて険しいんだろう。


四葉(祝福を得るのは思ったより難しいみたい)

四葉(でも、何度か会って話をすれば、理解してもらえる可能性はあがるかも)

四葉(仲良し度が高い時の方が、祝福はゲットしやすいと思う……)

四葉(さあ次は誰のところに)

そんな事を考えていると、スマホにメッセージが届いた。

四葉「ややっ……上杉さんから……上杉さん、いつも宿題ばかり送ってくるから嫌になるんですよね……」

四葉「むっ!こ、これは……」

風太郎『今週末暇か?暇なら買い物に付き合って欲しい。らいはの服を選ぶのを手伝ってくれ』

四葉(らいはちゃんを出汁にデートのお誘い……!)

四葉(ど、どうしましょう!?)

四葉(嬉しいけど……この時期にデートは……他の姉妹にばれたら、結構な修羅場に……)

四葉(……)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)


四葉「おまたせしました!すみません、待ちましたか?」

風太郎「いや。今きたとこ」

駅前の広場で待ち合わせ。上杉さんは珍しく私服姿。

四葉チェック!上杉さんの私服は……残念ながら35点。赤点スレスレのボーダーライン。

まあお金がないのでお洒落出来ないのは仕方ありませんが。

四葉「それにしてもどういう風の吹き回しですかー?急にらいはちゃんの服だなんて」

風太郎「いや……いつも同じ服ばかり着させてて、学校でいじめられてないか心配でな」

風太郎「何着かプレゼントしてやりたいんだが、女の服なんてわからんから……」

上杉さんは照れくさそうに頭を掻いていました。

四葉「でも、らいはちゃんいないと試着できませんよ?」

風太郎「あっ……らいはは、学校の友達と急に遊ぶ約束があるって!」アセアセ

四葉(素直に2人で遊びたいといえばいいのに)ししし

四葉「いいでしょう!私が何着か、らいはちゃんに似合う服見繕いますから、今度らいはちゃん連れて行って試着させてください!」

風太郎「助かるぜ!四葉!」

四葉「それじゃあまずは服選びにレッツゴー!」


らいはちゃん向けにいくつか良さそうな服をチョイスした後は、上杉さんの服選びです。

風太郎「四葉、俺で遊んでないか?」

四葉「いいからいいから!次はこっちのワイルドなので……うーん、このダメンズな感じは一花が好きそうですね」

四葉「じゃあ少し三玖好みの、和を感じるTシャツはどうでしょう?」

四葉「五月はお洒落より食い気ですから、あまりファッション気にしなくていいですよ」

四葉「でも二乃はお洒落ですからね、付き合うなら格好気をつけた方がいいですね」

風太郎「うーむ……お前はどうなんだ?」

四葉「わ、私ですか?私の好みは……お、男の人の服とか選んだ事ないんでわかりませんっ」

店員「あの~こっちの服とかどうでしょう?最近は流行のチェック柄、老若男女に愛されている428ブランドの新作です~」

四葉「あー、これも上杉さんに似合いそうですね!やっぱり428ブランドは最高やで!」

店員「でも背高くてイケメンだから何着ても似合いますよ~さらにこちらですとレディースでも同じ柄のをご用意しておりますよぉ~」

四葉(あれ、これってデジャヴュ……)

店員「彼氏様とペアルックなんていかがでしょう」

風太郎「……///」

四葉(頬を赤らめてないで、なにか言ってくださいよ!上杉さん!)

四葉(ここは私が……)

↓1 ペアルックの服を買いますか?


四葉「ペアルックはないかな」アセアセ

四葉「私達『まだ』付き合っている訳じゃありませんし」

店員「た、大変失礼いたしました!」

風太郎「……」ガックリ

四葉(ごめんなさい、上杉さん!)

~~~

服選びの後、上杉さんは珍しくお昼ご飯にラーメンをごちそうしてくれました。

何でも、らいはちゃんの服選びを手伝ったお礼とか。

風太郎「昔バイトしていた店なんだ。汚い店だが味だけは天下一品だ」

店長「『汚い店』は余計だぞ、上杉」ゴンッ

風太郎「いてぇ!客を殴らないでくださいよ!」

四葉「あはは」

店長「まさか上杉が彼女連れてくるとは、今日は雹でも降るんじゃないか?」

風太郎「彼女じゃありませんっ!四葉は俺の……」

四葉「俺の?」

風太郎「なんでもないっ!早く食って店出るぞ、麺が伸びたら台無しだ」

四葉「はーい」

化学調味料満載で四葉チェック星ゼロのラーメンでしたが、上杉さんのおすすめのお店でのお食事は私の思いでの一ページにしっかり刻まれました。

~~~



ご飯を食べた後、私達は2人で街をぶらぶら歩きました。

風太郎「なあ四葉。変な視線を感じないか?」

四葉「えー?ストーカーさんですか?」クルッ

後ろを見てもだれもいない。

風太郎「気のせいならいいんだが」

後半の上杉さんは少し落ち着きがありませんでした。

日が暮れる前にお別れして、休日デートは無事終了。

心配だった姉妹との遭遇もなく、まるで付き合いたての高校生カップルの初々しいデートという感じでした。

↓1 上杉さんの好感度チェック!
コンマ 50以上 好感度1アップ
コンマ 50未満 現状維持


風太郎『今日はサンキュー、四葉。選んで貰った服、今度らいはにプレゼントするよ』

四葉(わわっ、家帰ったら上杉さんからありがとうメッセージが……!)

四葉『こちらこそラーメンごちそうさまでした』

四葉「っと。なんだか充実した休日でしたね」

デートは成功したみたい!上杉さんの好感度が1あがった。

四葉の幸せポイント :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


四葉(なんか順調だな~)

四葉(でも、ペアルック拒否したときの上杉さん、ちょっぴり寂しそうでしたね)

四葉(お付き合いしたら、とっておきのペアルック着ましょうね!)

四葉(そのためには……姉妹から祝福を得ないと)

四葉「今回は誰と話そうかな……」

↓1 誰と話しますか?


四葉(五月も上杉さんに告白するなんて正直以外だったなー)

四葉(上杉さんの事、一番警戒していたのに)

四葉(でも私からしたら一番与しやすそうなのが五月だよ)

四葉(四葉スキャン発動!私の相性からの攻略難易度は)

四葉(一花>二乃>三玖>五月の順に高い!生まれた順番だね!)

五月「あの。話ってなんでしょうか」

四葉「まあまあ、話の前にしっかりご飯食べてよ!今日は私の奢り!」

五月「他の3人をハブっての相談に加えて、レストランのご馳走……嫌な予感がしますね。いただきはしますが」モグモグ

四葉「ここの料理ほんと美味しいよね!(今度上杉さんと来ようかなー)」モグモグ

五月「この和牛のステーキみてください!肉汁がとろっとろにこぼれそうですよ!ん~~!幸せぇ~~!」モグモグ

四葉(ししし、そろそろ満腹になってきたみたい……五月に本題を切り出そう)

四葉「五月、実はね……」

五月「あ、そうそう。そういえば私も四葉に聞きたい事がありました」

四葉(私ってやつは!いつも先を制されてしまうの!?)


五月「先週末、何をしていたんですか?」

四葉「!」

五月「なにか楽しいことでもあったんですか?週明けからずいぶんとご機嫌な様子ですが」

五月「家にはいなかったようですけど」

五月「何をしていたんですか?」

五月は食事の手を止めて私をじっと見つめてきた。

本当の事を伝える?でも、五月の腹が読めない。

みんなが振られた状況で、上杉さんと二人っきりでお出かけしたなんて、他の子達からみたら完全に出し抜いたようにしかみえないかも。

四葉(ど、どうしよう……!)

↓1 何をしていたと答えますか?


四葉「上杉さんにらいはちゃんの服を選ぶのを頼まれて一緒に出かけてました」

四葉「振った直後だから姉妹のみんなには頼みにくなったみたいです」

四葉(どうだ!)

五月「なら、いいですが……」

一部のスキもない完璧な解答で何かを言いたげな五月を黙らせた!

姉妹仲良しポイントは下がらなかった。


四葉(やっぱり五月は与しやすいっ!これが一花だったら絶対難癖つけてくるよ~)

五月「で、では続いての質問です!四葉は上杉さんの事を」

四葉「ストーップ!四葉ルール発動!連続質問は禁止!次は私のターン!」

五月「ぐっ」

四葉(二乃だったらお構いなしに突っ込んでくるけど、五月なら私でも押せる!)


四葉「で、今日五月を呼んだ理由は大事な相談があるんだ」

五月「上杉さんのことですね」

四葉「……うん」

五月からなんとしても欲しい。祝福が欲しい。

誰よりも不器用だけど、誰よりも責任感が強くて優しい五月の祝福があれば。

私は幸せになれる。

四葉「あのね、五月」

↓1
① 私も上杉さんが好きだから応援して欲しい 祝福ゲット率 10% (仲良しポイントは低下しない)
② 私と上杉さんが付き合う事になったら祝福して欲しい 祝福ゲット率 50% (仲良しポイント低下率 50%)


四葉「私も上杉さんが好きだから応援して欲しい」

もう嘘はつかない。応援団はやめて私もゲームに参加するんだ!

五月「……」

五月は目を丸く見開いて、驚きの表情を隠せていなかった。

四葉「言うの遅くなってごめん」

四葉「私も、上杉さんのことが好き」

四葉「もちろん、五月の気持ちはしっているし、他の子達は今でもみんな好きなのは知っている」

四葉「五月は上杉さんの事、好きなままでいいから、応援して欲しい」

少しズルい気がする。もう上杉さんが私の事を好きなのは知っているのに。

でも、恋愛は駆け引きだ。お互いカードを隠して戦うのは当然だし、これは私の中の正義を裏切るものじゃない。

五月の反応は……

↓1 コンマ
ゾロ目: もちろん応援します!一緒にがんばりましょう!
ゾロ目以外: すぐに答えられる事じゃないので、失礼します


五月「四葉も上杉君のことが好きだったのですね!」ギュッ

五月は私の手を握ってきた。

五月「驚きです。他の皆が聞いたらどう思うか……」

四葉「まだ内緒にして欲しいなー(一花や二乃に圧力かけられるのは辛いから……)」

五月「もちろん応援します!これまで私達の事を応援してくれた四葉の恋ですから」

五月「でも、私だって諦める気はありませんよっ。ここからは正々堂々、一緒に頑張りましょう!」

四葉「うんっ!」

五月の優しさが心に染み渡る。最近ギクシャクしていた姉妹と、また心を通わせる事ができた。

四葉「それで、もし、私が、上杉さんと付き合えたら……五月は祝福……とかって出来る?」

五月「もちろんじゃないですか。他ならぬ四葉が選ばれるのであれば、祝福しますよ」

四葉「ありがとう!ほんとにありがとう、五月!……私、救われた気がする」ポロポロ

五月「泣くのは大げさですよ、四葉。まだ勝負は始まったばかりなんですから」


姉妹からの初めての祝福の約束を手に入れ、四葉の幸せポイントが1アップした。

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■□□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


だか、この時、私は幸せの絶頂で浮かれていた。

後から見れば、すでに上杉さんに告白されているのだから、それを伝えた上で祝福の約束を得るのが筋だった。

こんなにあっさり、五月から一番欲しい言葉が得られたので、私はその確認を怠ったんだ。

気がついた時は後の祭り。幸せは大きければ大きいほど、失ったときの絶望も深い。

五月には、私が上杉さんに告白されていることは知られてはいけない。


金曜日の夜。

上杉さんからのメッセージが来た。

風太郎『明日暇か?前田というクラスの男子から映画のチケットを貰ったんだ』

風太郎『あいつ、彼女と行く予定だったらしいが、彼女に急用が出来てキャンセルになったらしく、俺にチケットをくれた』

風太郎『無駄にするのももったいないから、よければ一緒に観に行かないか?』

四葉(上杉さんからまたお誘い……嬉しいな)

四葉(特に予定はないけど……毎週末上杉さんと出かけてたら、他の姉妹から怪しまれるかも)

四葉(どうしよう)

↓1 上杉さんの誘いをOKしますか? (OK以外では上杉さんの好感度 1ダウン)


四葉(もっちろんOK!)


風太郎「映画観に来るの久しぶりだ」

四葉「私もです!あ、あれ、一花出てるやつですよ!ちょい役らしいですけど!」

風太郎「またB級ゾンビ映画に出てるのか」

四葉「で、どれですか?私達が見るのは。あのハリウッドアクション?それともサスペンス?」

風太郎「いや……あれだ」

上杉さんが指を指したのは、『五分の一の花嫁』。よくある人気漫画の実写映画。

ジャンルは本格派ラブロマンス。

チケット売り場に並んでいる客もカップルが多い。

四葉「……///」

風太郎「仕方ないだろ……前田が彼女と見に行くためのチケットだったんだから……」



お互い顔を真赤にしながら入場したが、まあ映画が始まれば館内は暗くなって気にならなくなる。

悪の組織の陰謀で1/5に縮んでしまったヒロインと、どこにでもいる平凡な男子高校生の恋。

事前の四葉チェックでは星を与えられないチープな作品だったが、こうして映画で見ると案外面白いかも。

上杉さんと2人っきりという状況が、そうさせているのかもしれない。

物語も中盤ですっかり私は映画の舞台に引き込まれていた。

四葉「……ん?」

左手に何かが触れたのがわかった。

四葉(えっと、う、上杉さん!?)

上杉さんの右手が、私の左手に多いかぶさるように乗っていた。

上杉さんの顔をちらっと覗くが、映画館は暗くてよく見えない。

映画は主人公とヒロインの気持ちが通じ合い、これから告白のシーンという大きな見せ場に差し掛かったところだ。

四葉(映画のどさくさに紛れて、私の手を握ろうと……!)

四葉(い、今はまだ乗っかっているだけですが……ど、どうしましょう……!?)

↓1 どうしますか?
①手を握る (上杉さんの好感度1アップボーナス)
②手を引っ込める


カップルで見る映画なんだから、これくらい当たり前だよね。

そう言い聞かせて、私は上杉さんの手を握った。

四葉(男の人の手って大きいなぁ……それに暖かい)

お互い無言。

でも、映画が盛り上がるクライマックスに差し掛かると、握る手がぎゅっと強くなって、心が通じ合う気がした。


上杉さんと映画館で手をつないだ!好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■□□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


エンドロールに差し掛かっても、私達は手を握ったまま動かなかった。

場内が明るくなる。

慌てて、私は手を引っ込めた。

風太郎「それじゃあ、四葉、今日はもう帰ろうか」

四葉「そ、そうですね!」

ドキドキするのが止まらない。

上杉さんの手をずっと握っていた左手が熱い。

映画館を出て、帰路についた。

お互い、ずっと無言。上杉さんもやりすぎたと思っているのかも。

四葉(でも、私の気持ち、通じたよね、上杉さん。告白は保留しているけど、上杉さんの事が好きって気持ちは……)

四葉(今、とてもいいサイクルに入っているかも)

四葉(姉妹仲を保ちながら、上杉さんの好感度もアップして、順調に幸せポイントが溜まっている)

四葉(いまの私、負ける気がしない!せっかくだから、もっと上杉さんの好感度あげておこうかな)

四葉(どうしよう?)

さらに上杉さんの好感度アップチャンス!
↓1 帰り道、上杉さんと手を繋いで帰りますか? 

①手をつないで家まで帰る (さらに上杉さんの好感度1アップ! ただしコンマ50以上で一花・三玖コンビと遭遇)
②手はつながない (特に何もなし)


四葉「うっえすぎさーん」ギュッ

風太郎「!」

四葉「映画、面白かったですねっ!」

四葉「ししし、迷子にならないよう……たまには手つないでかえりましょー!」

風太郎「お、おう!また迷子になられたら大変だ!」

四葉「……」ギュッ

風太郎「……」ギュッ

こうして私達は家の近くまで手を繋いで帰った。

付き合ってもいないけど、付き合う一歩手前。そんな感じ。

今日、手を繋いで、私の気持ち、少しは上杉さんに伝わったかなぁ。

四葉(あとは祝福。祝福が欲しい……)


上杉さんの好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


四葉(五月からは祝福の約束を手にいれたけど、他の3人は……結構難易度高いそう)

四葉(せっかく上杉さんと気持ちが通っているうちに、なんとかしないと)

四葉(でも、手つなぎで映画ってドキドキしちゃった)

一花「おーい、四葉ー」

四葉「ゲッ 一花」

一花「ニヤニヤしてなんか良いことあったの?」

四葉「な、なんでもないよ!」

一花「ふーん……話聞いてよ、四葉」

四葉(一花は振られた後も色々頑張っているみたい。上杉さんから聞いた話だと、最近らいはちゃんに接触して色々貢いでいるらしい)

四葉(上杉さんは、らいはちゃんをあんまり甘やかせないで欲しいみたい)

四葉(でも、振った直後だから厳しく当たれないって困っていた)

一花「今週末、らいはちゃんをウチに呼んでお泊まり会しようと思うの!どうかな?」


四葉「賛成!」

四葉(それは一花らしからぬグッドアイディア!らいはちゃんと一晩過ごせるなんて!)

四葉「上杉さんは来るんですか!?」

一花「誘ったけど、勉強あるから駄目だって。まあ気まずいよねー、振った子4人もいるお家に遊びにくるなんて」

四葉「ま、まあそうだよね」

一花「そういえば私達、仲良し5人姉妹だったと思うけど、誰か1人振られてない子いるよね」

四葉「……あはは、誰だろう?……ひょっとして私!?」

一花「そうそう。四葉はどうなのかなーって思って」

四葉「わ、私は……上杉さんの事……」

一花「え?何?」

四葉「こ、告白は、ま、まだ……してないから、振られてないだけで……」

四葉(一花にはまだ言えない……祝福してほしいけど、私達の関係がバレたら恋の手練手管で上杉さん奪われちゃわないか心配)

四葉(もう少し上杉さんの好感度を高めて、他の姉妹の支持を取り付けて後顧の憂いをなくしてから挑みたいところだよ……)


一花「うーん、四葉って自分の魅力に気がついてる?」

四葉「え?」

一花「実はね、この前別のクラスの男子に『四葉さんと仲良くなりたいんで紹介してください!』って頼まれたの」

一花「結構イケメンだったよ。サッカー部のキャプテンなんだって。一応、周りの評判も確認したけど、悪い評価はほとんどなかったよ」

一花「高校3年間サッカーばっかりして、今まで彼女とかいない、真面目な感じで、スポーツ万能の四葉とは気が合うと思う」

一花「どうする?紹介していい?」

四葉「だ、駄目!」

一花「え?なんで?別に一回会うくらいいいじゃん。そこから先は相手を見て四葉が判断すればいいんだし」

四葉(私には上杉さんって心に決めた人がいるのに……相手の人にも悪いよ……)

一花「ねえ、お姉ちゃんの顔を立てると思ってさ、一回くらい会ってあげてよ」

四葉「とにかく駄目っ!」

一花「……なんで?」

四葉「え?」

一花「理由教えてよ。私も向こうに断るのに必要だし。四葉って今付き合っている人どころか好きな人もいないよね?」

四葉(な、なんて答えよう……!)

↓1 どう答えますか?

四葉「好きな人ならいる、一花だってわかってるでしょ」

四葉(逃げちゃ駄目だ。戦わないと……また一花に盗られちゃう!)

一花「……」

一花の微笑みが凍りついた。

四葉(目ざとい一花が、私が上杉さんの事が好きで仲良くなりたがっている事、知らない訳ない)

四葉(ここで引いたら、負け!逃げずに戦え四葉!)


↓1 姉妹仲良しポイントチェック!
コンマ 50以上 現状維持
コンマ 50未満 1ダウン


一花との女の戦い第一ラウンド。

私達はお互いの目を見据えあった。

この戦いだけは負けられない。

私達の間に火花が散った。

先に目線を切ったのは一花だった。

一花「ふー、わかったわかった。それじゃあ上手いこと言って、紹介の件は断っておくよ」

一花「じゃあ私忙しいからココらへんで。らいはちゃん来るときの料理の事、二乃と打ち合わせないと」

そう言って一花はどこかへ行った。

四葉「はぁ~~ドキッとしたぁ」

でも、この一瞬のやり取りを通じてわかったことがある。一花は絡め手が得意だけど、真っ向勝負にめっぽう弱い。

一花は臆病なんだ。私みたいなのが珍しく強気に出たらしっぽを巻いて逃げていく。

四葉(第一ラウンドは私の勝ち……でも、これで宣戦布告ってことだから……)

四葉(ここから先の戦い、もっと気を引き締めていかないと)


週末。

らいは「おじゃまします!」

三玖「いらっしゃい」

四葉「わわ~~!久しぶりの生らいはちゃんだ~!ぎゅーっとしていい?ぎゅー!」

らいは「ちょっと四葉さん痛い痛い」

三玖「四葉くっつきすぎ……私も」

四葉「らいはちゃんは譲りませんよー!」ギューッ

一花「いらっしゃい~らいはちゃんの遊びたかったゲームあるよ~一緒に遊ぼうよ~」

らいは「わあい!一花さん大好き!」

一花「えへへ」

五月「それより、ご飯先にしましょう!今日はウチのシェフが腕によりをかけてご馳走を用意していますよ!」

らいは「うわっ!すっごい豪華!お店の料理みたい!」目キラキラ

二乃「もしよければ毎日私が作りに行ってあげてもいいわよ」

五月「それは私達が困ります」

わいわい


らいはちゃんのお泊まり会。

みんな色々な思惑はあるけれども、上杉さんと似つかない素直で可愛いらいはちゃんのことは皆大好きで自然にテンションもあがります。

一緒に夕ご飯を食べて、お風呂に入って(誰が一緒に入るかで喧嘩に…!)、ゲームをして、宴もたけなわ……

女の子が6人も集まれば、当然ガールズトークになります。

一花「らいはちゃん、クラスに好きな子いないの~?」

三玖「小学生、意外と進んでるんだね……もうその年でクラスにカップルが5組も……」

二乃「ええっ!?エッチしたことある子もいるの!?」

五月「不純!ふしだら過ぎます!今どきの女子小学生!」

三玖「遅れてるのかな……私」

一花「ある雑誌のデータだと、女子高校生は80%が経験済みらしいよ」

五月「そんなに!?じゃあ私達の中で4人はすでに……」

二乃「一応聞くけど……まさか、この中に経験ある人いないでしょうね?」

三玖「いるわけない」

二乃「一花、あんた映画の仕事でイケメン俳優とかスポンサーのおじさまとかから言い寄られてるんじゃないの?」

一花「んー、そこらへんは社長がうまくブロックしてくれてるから大丈夫」

らいは「お兄ちゃんも経験なさそうだよね」


二乃「あいつに経験ある理由ないじゃない!女の子への接し方が未経験者丸出しよ!」

一花「うわー、ひどいディス入りましたー」

三玖「フータローは大丈夫……私がいるから」

二乃「え?なにかいった?三玖?」

らいは「お兄ちゃんは心配なさそうだね、あはは」

五月「ごほん。それはそうと、らいはちゃん。この中で選ぶとしたら……1番お姉ちゃんになって欲しい人、誰ですか?」

四葉「……!」

場が凍りついた。

上杉さんの妹のらいはちゃんはキーマンだ。ここ最近、みんならいはちゃんとの距離を詰めようと色々頑張っていたみたい。

とはいっても年下との付き合いが下手くそな二乃や三玖はそれほどうまくいっていないみたいだし、一花も貢物のしすぎで上杉さんから注意される始末。

らいはちゃん推薦のチャンスがあるのは……

もともと頻繁に連絡を取り合って一緒に遊びにでかけるまで仲がいい五月と……私。

このタイミングで五月が仕掛けたのも、自信があるからだ。

五月が私の方をみる。どっちが上杉さんに相応しか、ここではっきりさせましょうという挑発的な眼差しだ。

らいは「ええっと、私が1番お姉ちゃんになって欲しいのは……」


↓1 コンマ下1桁
1-4 四葉お姉ちゃん! 上杉さんの好感度1アップ

5-0 五月お姉ちゃん! 上杉さんの好感度1ダウン(相対的低下)


らいは「四葉お姉ちゃんかなー」ギューッ

四葉「らいはちゃん……!」ギューッ

らいはちゃんは私に抱きついてきた。

五月はがっくりうなだれた。他の3人も動揺を隠しきれない様子だ。


上杉さんの好感度1アップ!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


戦いの趨勢は決した。

逆転の手はらいはちゃん推薦しかない。そう縋っていた4人は戦略の大幅な見直しを迫られる。

でも、上杉さんの気持ちは堅い。どんなにアピールしても、振り向いてくれない。

理由は私だけが知っている。上杉さんは私が好きだから。

私も勝負に出よう。

四葉「あのね、私、皆に隠していた事があるの」

四葉「実は、この前、上杉さんから告白されたんだ」

四葉「返事は保留しているけど、私も上杉さんが好き」

四葉「みんなが祝福してくれるなら……私、上杉さんと付き合う」

四葉「だから、祝福して欲しい。お願いっ!」

私は一世一代の大勝負に出た。

らいはちゃんがいるこの場。そして上杉さんの好感度が高くて姉妹仲がいいこの時をおいて他にチャンスはない。

シスターズウォーは私の勝利で決着だ。


つづく。


私は待った。祝福の時を。

五月「驚きですが」

口火を切ったのは五月。

五月「私は祝福します。四葉と上杉さんの仲を応援します」

誰も何も言わない。でも、私は手をぎゅっと握りしめた。

五月「らいはちゃんも認めているのですから。姉妹の仲で誰よりも私達と上杉さんの事を考え、献身的に尽くしてくれた四葉の幸せを」

五月「私達に祝福しない理由がありません」

五月「お母さんがいいました。喜びも悲しみも五等分。祝福しようじゃありませんか」


五月からの祝福で私の心が幸せが注がれていく。

きっと他のみんなも祝福してくれる。そう信じていた。

二乃「私は認めないわっ!」

四葉「!」

二乃「四葉、あんたいつフー君に告白されたのよ?」

四葉「……あ」

二乃「まずそれを答えなさい」

四葉「えっと……3週間くらい前の金曜日……み、みんなが、返事を受ける前……」

二乃「じゃあフー君は四葉が好きだから私を振ったって認識でいいわよね?」

四葉「……そう、だと思う」



二乃「はぁ?とんだピエロだわ!四葉はこの数週間、私達が振られて落ち込んでいたのを、ニヤニヤ眺めてたって訳でしょ?」

二乃「で?何、このタイミング?皆で和気藹々としてる中でらいはちゃんの中で1番のお姉ちゃん候補ってなった時?」

二乃「なにか裏でコソコソしていると思ったら、五月に根回ししてたんでしょ?」

二乃「はぁ~~~!?ほんと、茶番!らいはちゃんもいるし、私にも勝ち目はないし、仲良し姉妹を演じるなら祝福せざるを得ない状況で、それ?」

二乃「筋通せよ四葉」

四葉「わ、私は……そ、そんなつもりじゃなくて……」

早まった。確かに私は勝っていたんだ。

でも真っ向勝負にとことん拘っていた二乃を納得させられない。祝福は、得られない。

心のバケツに大きな穴が空いて、五月に注がれた幸せが急に溢れていくのがわかる。


一花「それはちょっとおかしいと思うな、二乃」

四葉「一花……?」

一花「だって、四葉は別にフータロー君に告白していた訳じゃないし、整理すると向こうから勝手に告白してきたわけでしょ?」

一花「確かに、四葉はフータロー君に好意を抱いていたと思うけど、それは恋心かはっきりしなかった」

一花「そんな時に突然、フータロー君に好きなんて言われちゃったら気持ちを整理する時間が必要だと思うよ」

一花「その後で私達が振られちゃった訳じゃん。私達の気持ちを考えたら、四葉の立場としては言えないよ、告白されたなんて」

二乃「……っ!」

一花「三玖はどう思う?」


三玖「わ、私は……」

三玖「四葉が好きな子と結ばれるのは祝福したいっ……でも、その相手がフータローだなんて」

三玖「正直、悔しい。胸が痛い」

三玖「でも私の本心は……ずっと応援してくれた、四葉の幸せなら……祝福出来る」

三玖「おめでとう、四葉」

四葉「三玖……!」

二乃「はいはい、いい子いい子。で、一花。あんたはどうなの?こんなコケにされて祝福なんて出来るの?」

一花「祝福するよ、私も。おめでとう、四葉」

四葉「えっ……一花」

一花「当たり前じゃん。1人の幸せは皆の幸せ。幸せは五等分。他ならぬ四葉の幸せなんだ。祝福しない理由はないよ」

五月「二乃。大人になりましょう。幸せは五等分ですから」

二乃「私は絶対認めないわ。四葉なんかに負けるなんて。私は独占したい。あんたらみたいに五等分で満足できるほど、安い愛じゃないのよ!」



五月「四葉に謝ってください!二乃!」バシッ

五月は二乃の頬を力いっぱい叩いた。

三玖「あっ」

一花「うわっ」

二乃「……」

二乃はギロッと五月を睨んだあと、私の方をみた。

二乃「祝福は絶対にしない。私はフー君が好き。その気持は誰にも負ける気はないし、諦めてないから」

二乃「まだ勝負はここからよ。料理の腕も、お洒落も、女としての魅力も、四葉、アンタに負けたと思った事なんて一度もない」

二乃「決着がつくまで、私達、少し距離をおきましょう。それじゃあ、バイバイ」

二乃は部屋を飛び出した。

四葉「待って!二乃!」

こんなのってない。上杉さんと付き合えても、二乃が祝福してくれないと、私幸せになれないよ。

一花「ほっとけば良いんだよ。二乃も少し頭冷やせば分かってくれるから」

引き止めようとする私を、一花が制した。

らいは「恋愛って大変なんだね」

らいはちゃんが最後にぽつりとつぶやいた。


次の日の朝、二乃は私達の家からいなくなっていた。

一晩中考えたけど、答えは出ない。

何が悪かったんだろう。

最初に言えば良かったのかな。上杉さんに告白されたってことを。

でも、正直に話しても二乃が祝福してくれる保証なんてないし、そんな事をしたら一花から絶対妨害されていた。

すでに勝敗は決したからこそ、二乃以外の3人から祝福は得られた。

でも、私は幸せになれていない。二乃の祝福が欲しい。

これは私のエゴ。二乃に認められないと、上杉さんに気持ちを伝えられない。幸せになれない。

二乃のことをなんとかしないと。

四葉「どうしよう。誰に相談しよう」

↓1 誰と話しますか?


こんな時頼れるのは上杉さんだ!

風太郎「話って何だ?」

放課後上杉さんを校舎裏に呼び出した。

四葉「あのねっ、相談があるの」

風太郎「相談か……勉強の話か?わからない問題があるのか?」

四葉「ち、違います!勉強じゃなくて……じ、実は!この前の上杉さんの告白にも関係しているんです!」

上杉さんの顔に緊張が走った。

デートに誘われて手もつないで、あとは私の返事待ちって感じになっている関係だけど。

四葉「私がお返事出来ない理由、なんだかわかりますかっ」

風太郎「わからん」

四葉「少しは考えてくださいよ、もー!」

風太郎「お前のことは常々考えているんだが」

四葉「もうっ、上杉さんったら……」

好感度が高いおかげで、上杉さんは私のホの字みたい。



四葉「姉妹のことで悩みがあるんですっ」

風太郎「あっ」

鈍感な上杉さんも察したみたい。

四葉「そのですねー、上杉さんが私にあんなタイミングで告白するから、姉妹仲がギクシャクしたんですよっ!」

風太郎「その点はすまなかった」

四葉「それで私としては、皆に了解してもらった上で、上杉さんにお返事したいんです」

四葉「で、紆余曲折を経て、3人の了解は得ました」

四葉「でも、残り1人が……怒っちゃって、家出したんです」

風太郎「家出といえば二乃か五月だな」

四葉「前者です。で、私としては二乃と仲直りして、きちんと話し合ってお互い納得した上で、お返事したいなーと」

風太郎「そうか、二乃が……」

上杉さんも二乃には思うところがあるみたい。最初に告白して、上杉さんに恋を意識させたのも二乃だから。

四葉「正直、家出した二乃が心配です。今はホテル暮らしみたいですけど、何するかわからなくて……」

四葉「とても思いつめた様子でした。上杉さんも気をつけてくださいっ!」

風太郎「あいつの暴走に振り回されるのは今に始まったことじゃないから大丈夫だ」

風太郎「だが、俺になにか出来ることはあるか?」

四葉「うーん」

↓1
①二乃に家出をやめるように説得してください  
②二乃と二人きりで会わないようにしてください コスト:姉妹仲良しポイント1ダウン



四葉「二乃に家出をやめるように説得してください」

四葉「私じゃメッセージも既読スルーされるんですっ」

四葉「教室では話しかけるなオーラがすごいし」

四葉「他の姉妹は二乃はほっとけば帰ってくるという扱いで何のアクションもないです」

四葉「このままじゃ、姉妹がばらばらになっちゃう」

四葉「それだけは嫌。上杉さん、お願いします」

四葉「……この問題、解決したら、お返事、しますっ」

風太郎「ああ!わかった!俺に任せろ!」

上杉さんのやる気スイッチを押せたみたい。

風太郎「と言いたいところだが……実は昨日、また二乃から告白された」

四葉「ええっ!?」

上杉さんからの衝撃の告白。家出からまだ3日も経ってないのに二乃の動きが早すぎる。

うじうじ誰に相談するか悩んでいた私の時間は何だったんだろう。


四葉「で、答えは……?」

風太郎「保留にしている」

上杉さんは目を一瞬そらした。私の心がズキッと締め付けられる。

風太郎「もちろん、俺の気持ちは変わりない。でも、二乃の気持ちを考えると、すぐに返事は出来なかった」

大丈夫。まだ、上杉さんの好感度は高い。でも、二乃は危ない。

私はこの時、このまま二乃の祝福を待つのが正しいのか疑問をいだいた。

風太郎「だが、その件と家出の件も含めて、二乃としっかり話し合おうと思う」

風太郎「あいつ、いまどこのホテルに泊まっているか知ってるか?」

四葉「上杉さん、二乃のホテル行くつもりですか?」

風太郎「ああ。前も家出した時も何度か通ったぞ。学校やバイト先じゃ込み入った話は出来ないだろ?」

四葉「ですが、ホテルは」

私は恥ずかしくてその先を言えなかった。なんてことを想像したの、四葉!

でも今の二乃なら、上杉さんを誘惑しかねない。危なすぎる。上杉さんだって男の子だ。

二乃に「抱きなさい」なんて言われたらイチコロだ!

四葉「二人っきりは……まずいんじゃないかな」

風太郎「なら、四葉も一緒に来るか?」


こうして私と上杉さんと二乃、三人での会談が急遽予定される事になった。

上杉さんを巡って、私と二乃の第二次シスターズウォーが始まる。

続く。


二乃ホテル。


二乃「いらっしゃい、フー君♥こんな時間に乙女の部屋に遊びにくるなんて大胆だわ♥」

四葉「あの~私もいるよっ」

二乃「なんでアンタまでいるのよ!」

風太郎「まあまあ。姉妹で喧嘩はやめろよ」

二乃「四葉に頼まれて仲裁ってわけね」

二乃はため息をついた。

二乃「で、フー君はどうして欲しいの?」

風太郎「とりあえず家出をやめて五つ子の家に帰れ。ホテル代だって馬鹿にならないだろ」

二乃「いやよっ!あの家にいると私は駄目になる。それに、今の四葉と一緒に暮らすなんて……私にだってプライドってもんがあるの」

風太郎「お前なぁ……」

上杉さんは呆れ気味だ。


二乃「でもホテル代が結構負担なのは事実よ。ねぇ、フー君、ここのお金払えなくなったらお家お邪魔していい?」

二乃「料理は作るし、洗濯と掃除だってするわ。なんなら、下のお世話まで。何でもするわよ」

風太郎「お前っ……!少しは、恥じらいってものを持て!」

二乃に迫られて上杉さんはタジタジだ。

四葉「上杉さん」

私がぎゅっと脇腹をつねると上杉さんは気を持ち直したみたい。一緒に来て本当に良かった。

風太郎「すまん。二乃、お前だって本当はわかってるだろ。1番大事なのがなにか」

風太郎「今のお前は恋に恋して周りが見えなくなってるだけだ。お前にとって1番大事なのは俺じゃない」

風太郎「生まれた時から喜びも悲しみも分かち合ってきた姉妹が1番大事だろ」

風太郎「一時のくだらない感情で、それをぶち壊しにするな」

風太郎「俺は、家族も大事に出来ない奴の事を好きになる気はない」

二乃「……」


上杉さんは男らしく二乃にバシッと言ってくれた。

あとは二乃が納得するだけだ。

二乃の顔色は曇っていた。上杉さんに言われたのは流石に応えたみたい。

二乃「わかったわ」

風太郎「!」

二乃「少し考えさせて。私だって……帰りたいって気持ちはあるんだから」

私は上杉さんと顔を見合わせた。光明が見えてきた。

二乃「あ、そうそう。お客様に飲み物出してなかったわね。アイスティーしかないけどいいかしら?」

風太郎「ああ、頼む」

ホテルの空調のせいか、やけに部屋が乾燥していた。多少の緊張で、私も喉が乾いていた。

二乃がコップに注いだアイスティーを私と上杉さんに差し出した。

↓1 二乃の差し出したアイスティーを飲みますか?


※断ると姉妹仲が1ダウンします。
二乃「飲まないってことはつまり私の事を信用していないって事よね?」


四葉「いただきますっ」グビグビ

四葉「美味しいっ」

乾いた喉に冷たいアイスティーが染み渡る。

さすが高級ホテル、いい葉っぱを使っている。

四葉チェック星3つ。

上杉さんもアイスティーを飲んだ。

二乃の口元に笑みが浮かんだ。

……

↓1
コンマ50 以上 眠気が襲ってきた
コンマ50 未満 アイスティーでリフレッシュ!


なんだか喉が潤ったら眠くなってきたみたい。

視界がかすみ始めた。

風太郎「おい、四葉、大丈夫か?」

最近色々心労が溜まっていたのかなぁ。夜はあまり勉強してないでぐっすり寝ていたつもりだけど。

二乃「眠いならベッド貸すから寝なさいよ」

四葉「大丈夫、眠くなんて……」

そこから先の記憶はない。

……

風太郎「おい、四葉。家ついたぞ」ユサユサ

四葉「ほえ?」

気がついたら私はタクシーの中にいた。

四葉」「二乃は!?」

風太郎「話し合いの最中突然寝るなんて。疲れていたんだな」

四葉「上杉さんは眠くなかったんですか?」

風太郎「ああ。特に。それで二乃と話し合ったんだが……」


↓1 風太郎の話し合いの結果
コンマ 50以上 二乃説得成功 姉妹仲良しポイント1アップ
コンマ 50未満 二乃説得失敗 風太郎の好感度1ダウン(相対的低下)


風太郎「あいつの決意は固いらしい」

風太郎「もう少し時間が必要みたいだ……俺として言うべきことは言ったつもりだが」

風太郎「力になれなくて済まない。とりあえず、二乃にはあまり自暴自棄にならないよう伝えておいたから」

風太郎「それじゃあ、な」


まだ頭がくらくらする。

タクシーの車内で少し上杉さんはよそよそしかった。

いいところまでいったと思ったけど、二乃の説得には失敗したみたい。

私が寝ている間、何があったんだろう。


上杉さんの好感度が相対的に1下がった。

四葉の幸せポイント :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■□□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


中野家の食卓。

三玖「二乃、帰ってこないね」

五月「もう出前のピザは飽きました!」

一花「ごめーん、私もお仕事忙しいし作る暇ないよぉ」

三玖「私が料理担当する?」

五月「石料理はNG。で、そろそろ二乃に帰ってきてもらわないと、本当に困りますね」

今日の議題は二乃。家出して1週間、二乃の貯金も尽きる頃だ。

そして、私達の食糧事情が死活問題になってきた。

一花「二乃もお金なくなったら勝手に帰ってくると思うんだけどなー」

私は、二乃が本当に上杉さんの家に居候し始めないか心配でたまらない。

早急に二乃問題を解決する必要がある。


一花「四葉、ちょいちょい」

食事のあと、私は四葉に呼ばれてベランダに出て二人っきりになった。

一花「最近、フータロー君とはどうなの?」

四葉「どうって、何も……ないよ」

一花「うーん、いつ付き合うのか、お姉ちゃん心配だな」

四葉「お付き合いだなんて!で、でも……告白の返事は二乃の祝福が得られたら」

一花「二乃の祝福って本当に必要?」

四葉「え?」

一花「もたもたしていると二乃に奪われちゃうよ」

一花の言葉が胸に刺さった。

一花「私達としても、二乃に勝たれると困っちゃうんだよね。あの子の目的は独占だから」

一花「ねえ、四葉。二乃の件、私に任せてくれない?なんとか、家に連れ戻すくらいなら出来ると思う」

四葉「ほ、本当!?」

一花「うん。これからは私が四葉を応援する番だよ」

四葉「一花、ありがとっ」

一花「でもね、四葉。約束して欲しいことがあるの。私が二乃を家に連れ戻せたら見返りが欲しい」

一花「四葉がフータロー君と付き合った後でいいんだけど、週1回私にフータロー君を貸して欲しいの」

四葉「!」

一花「その条件で約束してくれるなら、二乃と交渉してくる。四葉がフータロー君と結ばれるよう全力で協力する」

一花「もちろん、四葉がフータロー君の1番ってのは認めるよ」

一花「でも、私にも幸せをちょうだい。2番でいいから、私もフータロー君の側にいさせて……」

一花「四葉は皆と幸せを分け合ってくれるよね?」

一花は私に媚びるように笑った。

そうだったんだ。一花が私を祝福してくれる理由は……。

一花は勝ちの目がなくなったことは認めたけど、まだ諦めた訳じゃなかったんだ。

独占じゃなくて五等分で手を打つ。それが一花の戦略。そのために、独占欲の強い二乃じゃなくて私を祝福した。

二乃問題解決のために、他の姉妹の協力は必要だ。

でも、そのためには私は彼女たちにしっかり見返りを約束しないといけない。

一花は、幸せの共有を求めている。私はそれに応えるべきか。

↓1 どうしますか?

① 二乃の家出問題の解決を一花に頼む (成功率50%)
② 一花の提案を拒否する (仲良し姉妹ポイント 50%で1ダウン)

つづく。


・ 上杉さんの好感度は高いほど上がりやすいです。

・ 姉妹仲良しポイントは四葉以外の姉妹皆が5を目指して動くので、5より高い時は下がりやすく、5より低い時は上がりやすいです。

・ そんなイメージで設定しているので、今は好感度上昇イベントが多く、仲良しポイント低下イベントが多い傾向です。

・ 二乃の暴走は仲良しポイントが5を下回ると、二乃が遠慮して控えめになります。


四葉(二乃のことは一花にお願いしちゃった)

四葉(上杉さんを週1回貸すというのはちょっと……だけど)

四葉(今の優先事項は二乃に帰ってきてもらって、祝福を手に入れること)

四葉(一花のことは上杉さんと結ばれてから考えよう。上杉さんの気持ちだってあるし)

一花に面倒事をお願いした背景には、上杉さんからこんなメッセージが来たからだ。

風太郎『週末予定ある?なければ遊園地で遊ぼうぜ』

ここ最近の上杉さん、これまで勉強で失った青春を取り戻そうとするみたいに積極的。

もちろん返事はOK。

というわけで、私も週末のデートの準備が忙しいから、二乃のことは一花に頼まざるを得なかった。


四葉「遊園地とか久しぶりですねっ」

風太郎「ああ。今日はガッツリ遊ぶぞー!」

朝、遊園地前で待ち合わせて開場に合わせて入場した。

四葉「うーえすぎさーん、あの落下系絶叫マシーンに乗りましょうよ!」

風太郎「落下は……受験生には禁忌だからやめよう!」

四葉「怖いんですかー?」

風太郎「こ、怖くなんかないぞ」

……

四葉「上杉さん!私達が昔住んでたマンション、遠くに見えますよ!あそこあそこ!」

風太郎「南無阿弥陀仏……」ブツブツ

……

ぎゃああああああああああああああ!!!


……

四葉「上杉さん、いい絶叫でしたね~」

風太郎「はぁ、はぁ……機械が壊れたら死んでた……危ないから、次はアッチのコーヒーカップにしようぜ」

……

四葉「回しますよ~回しちゃいますよっ!」グルグルグルグル

風太郎「目がまーわーるー」(おめめぐるぐる)

……

四葉「次はこっちのジェットコースター!その次はあっちのおばけ屋敷!」

風太郎「ひぃ~~」

……


とっぷり日も暮れて、私達は最後に観覧車に乗った。

上杉さんは私がすべてのアトラクションに連れ回したのでクタクタになっていた。

四葉「上杉さん、今日はありがとうございましたっ」

窓の外から夕暮れの街並みが見える。

風太郎「楽しかったか?」

四葉「それはもうっ!最高でしたっ!」

風太郎「よかったな。この前みんなで来た時は、お前遊べてなかっただろ?」

四葉「……!」

赤点スレスレで、観覧車の中でずっと勉強していたときのことを思い出した。

あの時、上杉さんは私に付き合って勉強を教えてくれた。そして、劣等感に苛まされていた私を救ってくれたんだ。


隣に座った上杉さんとの距離が近い。いつの間にか私達は手を繋いでいた。

風太郎「四葉。俺、お前の事が好きだ」

四葉「!」

風太郎「この前の返事。聞かせて欲しい」

上杉さんの顔をまともに見れない。私、顔が真っ赤だ。

四葉「わ、私……」

私はぎゅっと上杉さんの手を握った。伝えたい。私も上杉さんの事が、大好き。

でも。二乃が。ここで二乃に祝福されないで、私だけ幸せになって……いいの?

私が落第しかけたら、何も言わずに一緒に付いてきてくれた、命より大切な姉妹を私は無下にできない。

そこから先、声が出なかった。

やっぱり、私は1人で幸せになれないの。ごめんなさい、上杉さん。

四葉「許して、上杉さん……」

それを言うのが精一杯だ。


風太郎「四葉、何度でも言う。好きだ。」

狭い観覧車の中で、上杉さんは私の手を握りながら、愛を囁いてくれる。

幸せで心が満たされていく。二乃さえ。二乃さえ祝福してくれれば。二乃さえ……いなければ。

私は幸せになりたい。

上杉さんは私の顔をじっと見つめていた。私の返事をじっと待っていた。

観覧車がぐんぐん高度をあげていく。私の心臓は破裂しそうなほど脈打っていた。

上杉さんの顔が気がついたら目と鼻の先に近づいていた。

風太郎「四葉、目閉じろ」

返事が出来ない私に、上杉さんはそう命じてくれた。

ここで目を閉じたらきっと幸せになれる。私達の間に、言葉はいらない。


↓1 目を瞑って上杉さんと幸せなキスをしますか? 二乃に筋を通すまでキスは我慢しますか?


目をつぶった。

二乃のことは忘れて、今は、上杉さんの気持ちに応えたい。

ほどなくして暖かい上杉さんの唇が私の唇に触れた。

思い出の観覧車の中で初キッス(ほっぺたも入れたら2回目)。

唇と唇が触れたのは長い時間じゃないけど、幸せが洪水のように私の心に流れ込んできた。


幸せポイントが1上がった!上杉さんの好感度が1上がった!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■■□□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


言葉には出さなかったけど、伝わったと思う。私の気持ちも、きっと上杉さんに流れこんだ。

観覧車が地上につくまで私達は無言で手を握り合っていた。

このまま時間がとまればいいのに。

このまま、私達ふたりだけで……


一花「四葉、なんかいいことあった?」

四葉「え!?」

一花「週末、フータロー君と遊びにいったんでしょ?遊園地デート、どうだった?」

四葉「ジェットコースターでいい汗流したよ!」

一花「それだけじゃないでしょ~?ひょっとして、お二人はもう……お付き合い始めちゃったとか!?」

四葉「ま、まだ……お返事してないから」

結局、告白の返事は有耶無耶になっている。私達の関係も曖昧。この線引きは流石に二乃の祝福があった方がいいよね?

四葉「でもね、じ、実はね……上杉さんと……キ、キ、キス…!しちゃった!」

一花「……へぇー……付き合ってもいないのに」

四葉「はぁ~~どうしよう、一花。もうっ……私、幸せで限界かもっ……で、どうだった?二乃の件」

一花「ああ、二乃はとの交渉は……」

↓1
コンマ 50以上 二乃、家に帰ってくる (一花の交渉成功)
コンマ 50未満 二乃、家出続行    (一花の交渉失敗)


二乃「た、ただいまー」

三玖「おかえり、二乃」

五月「おかえりなさい。待ってましたよ!」

一花の交渉は成功したみたい。どんな魔法を使ったんだろう。あの二乃を説得するなんて。

一花「おかえり、二乃」ニッコリ

二乃「……」

四葉「……」

二乃は私から目をそらした。

一花「四葉。私は仕事したよ。あとで約束守ってね」

一花との約束。付き合った後、上杉さんを週1回、一花に貸す。

それを決めるのは私じゃなくて上杉さんだけど、上杉さんにどんな顔してこの話をすればいいのかわからない。

二乃が帰ってきた喜びより、後悔の念が強くなる。


五月「やっぱり二乃の料理、おいしいですっ!」モグモグ

三玖「悔しいけど、おふくろの味がする……」モグモグ

一花「ほんと、私達だけだと駄目だね」

二乃「どうせ出前ばかりしてたんでしょ?」

一花「バレバレェ!」

四葉「……」モグモグ

二乃の料理、本当に美味しい。そういえば上杉さんの女の子に求める条件って、確か……料理が上手な女の子。

私、料理なんてろくにしたことないや。


五月「ふー……久しぶりに五人揃いましたね」

三玖「なんだかんだ、五人で集まっての食事が1番」

二乃「それは認める。みんな心配かけてごめんなさい」

二乃が頭を下げた。

一花「よしっ。この話はこれで終わり!」

五月「ではそろそろ本題の話をしましょうか。今の私達が抱える最大の問題」

三玖「1人の男の子を巡る恋の戦い……これからも私達が仲良く暮らすには平和条約が必要」

一花「二乃。いいよね?」

二乃「……そうね。いつまでも喧嘩するのも……馬鹿らしいし」


五月「四葉もそろそろ二乃の祝福が必要だと思います。ハッピーエンドのために、五つ子で取り決めをしましょう」

そして五月は紙を取り出して読み上げた。


五月「第1条 四葉が彼と付き合うのを他の姉妹は全員祝福する」

五月「第2条 四葉の彼に対する優越権を他の姉妹は全員承認する」

五月「第3条 四葉は他の姉妹が彼と幸せになる権利を承認する」

五月「第4条 彼の平日5日間を五等分として、優先的に過ごす相手を曜日ごとに四葉が決める」

五月「第5条 ただし第4条において四葉は他の姉妹の幸せに配慮する義務がある」

五月「第6条 土日過ごす相手は彼の意思により決定される」

五月「第7条 四葉は上記の取り決めを彼に認めさせる義務を持つ」

五月「第8条 取り決めの修正と破棄は姉妹全員の合意が必要である」


五月「ここら辺が落とし所だと思います。彼と過ごす時間を五等分にして、私達全員が実質的にお付き合いするということで」

三玖「幸せの五等分だね」

一花「これならいいんだよね?二乃」

二乃「……異存はないわ」

五月「四葉。二乃もこういっています。この取り決めでハッピーエンドにしませんか?」

一花「対外的には、四葉がフータロー君とお付き合いするということになるよ」

三玖「平日に誰がフータローと過ごすかは、四葉が決めていい。毎週シフトを作って欲しい」

五月「あくまで主役は四葉です。でも私達にもその幸せのお裾分けをください」


一花はこれを他の姉妹と調整して、二乃と交渉していたんだ。

これを認めれば、私は上杉さんとお付き合いできる。

しかし上杉さんは独占できない。

上杉さんは私だけじゃなくて、他の姉妹ともお付き合いする形になる。

喜びも悲しみもあなたさえ五等分。

馬鹿な私にもわかるけど、私に有利な取り決めだ。

でも……それで私は本当に幸せになれるの?


↓1 上杉風太郎五等分条約を締結しますか?



締結拒否コスト:姉妹仲良しポイント 1ダウン

四葉(それで姉妹がまた仲良く暮らせるなら)

四葉(私は上杉さんを分け合うあの条件を受け入れた)

四葉「二乃、祝福してくれるんだよね?」

二乃「……」

四葉(二乃はこの時唇を噛み締め、悔しさを顔にあらわにしていた)

四葉(独占が叶わず、下にみていた私の後塵を拝する屈辱を二乃は必死に飲み込もうとしている)

四葉(私はこの時、得も言われぬ優越感を感じる一方)

四葉(上杉さんを分け合うことの嫌悪感と姉妹で仲良く暮らすことの大切さを心の中で必死に折り合いをつけようとしていた)

四葉(私だって独り占めがいい)

二乃「祝福するわ、四葉」


五等分の約束と引き換えに欲しいものは手に入れた。後は上杉さんと結ばれるだけだ。


四葉(でも、どうやって返事しよう。できればロマンチックな場がいいよね)

風太郎「どうした?そんな思いつめて。さては今日の小テストの点悪かったな?」

四葉「あっ、あははー、上杉さん何でも分かっちゃいますねー!実は……久々の一桁台でした!(100点満点中)」

風太郎「お前、もう少し勉強しろよ」

四葉「もーっ、上杉さんのせいですよっ、最近勉強する暇ないの」

風太郎「……やるか、特別授業」

四葉「げっ、やっぱりいいです」

風太郎「逃げるな。これは四葉の点数を下げてしまった俺の罪滅ぼし」

風太郎「実は、先日商店街の福引でまたしてもこんなチケットを当ててしまった」

風太郎「鄙びた田舎の温泉旅館 1泊2日 ペアご招待券」

風太郎「ここなら他の姉妹の邪魔も入らず、集中した環境下で勉強に取り組める」

風太郎「この学年1位の俺が、マンツーマンで英数国理社の試験問題を、四葉の頭でもわかりやすく丁寧に解説するぞ」

風太郎「ついでにここの温泉は疲労回復だけじゃなく、微量に含まれるラドンが脳の活性化にも有効と評判だ」

風太郎「と、言うわけで……今週末、一緒にいかないか?」

四葉「!」



四葉(上杉さんと二人っきりの勉強会!)

四葉(勉強は嫌いだけど、上杉さんの教え方上手だから、理解できてそんなに辛くないんだよね)

四葉(で、でも……お付き合いもしていない二人が、一泊二日の温泉旅行ってのは……)

四葉(ちょっと……)

風太郎「……」ドキドキ

四葉(上杉さん、この旅行で絶対私を口説きたいんだろうな)

四葉(オッケーしちゃったら、もう逃げられないよね……でも、二乃の祝福も得られたし)

四葉(それに告白のお返事するには、いい機会かも……)

四葉(どうしよ……)

↓1 上杉さんと一泊二日の温泉旅行に行きますか?


※お断りコスト 上杉さんの好感度1ダウン


その旅館は地元からバスで2時間のところにあった。

お昼過ぎについてチェックイン。

部屋は和室で、畳の香りが心地よい。外に家族風呂付きの本格派の温泉旅館だ。

風太郎「よし、早速勉強するぞ!」

上杉さんは到着や否や大きなかばんから大量の教科書と参考書を取り出した。

四葉「えーっ、温泉に来てまでいきなり勉強ってありえませんよぉ」

風太郎「なっ」

四葉「まずは温泉温泉♪大浴場にレッツゴー!」

……



湯質も良くて、お肌がつやつやになった。

四葉チェックで星3つ。

温泉をあがって浴衣に着替えて外に出ると先に温泉を上がった上杉さんがマッサージチェアの上でリラックスしていた。

四葉「うっえすぎさーん!」

風太郎「うわっ」

四葉「いいお湯でしたねー」

風太郎「遅かったな、四葉」

四葉「女の子のお風呂は長いんですっ」

風太郎「……」

四葉「どうしたんですか?」

上杉さんはじっと私を見つめていた。

上杉さんに見惚れられて、嫌な気はしないです。


風太郎「あっ、いや……お風呂上がりでもリボンするんだなお前」

四葉「私にとってリボンはサラリーマンにとってのネクタイ!必須装備ですよ!」

四葉「今日は温泉の浴衣に合うよう、市松模様のリボンにしてみました!」

四葉「それにリボンしていないと四葉ってわかりにくいですよね?」

風太郎「いや、そんなことはない」

四葉「えっ……それって」ドキッ

風太郎「今日はお前しかいないからな!間違えるはずがないぞ」

四葉「もうっ!上杉さんったら!」

四葉(もし三玖が私の振りしたら……上杉さん、気がついてくれるのかな……)ズキン

胸がきゅっと締め付けられる。上杉さんの特別になられて幸せな私だけど、まだ不安が一杯。


結局、お風呂の後、上杉さんと温泉卓球して(私の30戦30勝)、少し外を散歩して、食堂で豪華な夕ご飯を食べた時にはすっかり陽がくれていた。

四葉「楽しかったですねー、上杉さんっ!」

風太郎「結局勉強出来なかった……」

四葉「まだまだこれからですっ!夜は長いんですから」

お部屋に戻ると、机は部屋の隅にどけられていて、お布団が敷かれていました。

四葉(一緒に温泉来たって、つまりこういうこと、だよね……)

四葉「ど、どうしましょう?上杉さん。勉強は……?」

風太郎「……あ、ああ。今日の目的は勉強だったな」

四葉「そ、そうですよね!勉強するために私達、温泉に二人で来たんですよねっ!しかも一泊付き!」


風太郎「とりあえず勉強だ!」

こうして、私達は隅っこの机に向かって教科書を開きました。

30分くらい問題を解いたり、上杉さんの解説を聞いたりしましたけど、全然集中できませんでした。

上杉さんの解説もいつものキレがなく、説明にまとまりがありませんでした。卓球で疲れちゃったのかな?

四葉「うーんっ、もう疲れましたね」

風太郎「ああ、結構問題解いたし(問題集1ページ)、今日はもうおしまいにするか!詰め込み過ぎは逆効果だ」

四葉「それがいいっ。それがいいと思いますっ」

問題集を閉じて、私達はお互いに見つめ合いました。上杉さんの顔は、建前の勉強の時とうって変わって真剣になっていました。

風太郎「……」

四葉「……」

風太郎「四葉……この前の返事、聞かせてくれ」

どうしよう。


姉妹の祝福は得られて、上杉さんに本当の気持ちを伝えるのに何の障害もなくなったはずなのに。

今、私がお返事して付き合う事になったら……

この旅行から帰ったら、上杉さんは私だけのものじゃなくなる。

幸せは五等分。上杉さんと二人っきりで過ごせる甘い時間さえ五等分。

素直に返事できない。私って嫌な子なのかな。結局、二乃のように最初から独占を目指せばよかったの?

祝福なんて何の得にもならない枷だけ背負って、八方美人した結果がこれ。

上杉さんに心から愛さえ伝えられないって、私ってなんて馬鹿なんだろう。

今の私が、上杉さんと付き合って、本当に幸せになれるの?

心の中で蛇がそう囁いた。

四葉(私は幸せになりたい。幸せになるために、今、上杉さんに告白の返事をするべきかな?)


↓1 告白の返事をしますか?


心臓がドキドキする。

上杉さんは私の手をそっと握ってきた。

もう限界。これ以上、お返事を引き伸ばすなんて出来ない。

上杉さんの誘いに乗って、二人で一泊二日の温泉旅行をOKした時に覚悟していたことだ。

他の問題はあとから考えよう。今はただ幸せになりたい。

四葉「私も、上杉さんの事が好きです」

風太郎「!」

四葉「幸せにしてくれますか?」

風太郎「もちろんだ!四葉!」

言っちゃった。上杉さんの告白のお返事。言葉に出したら、もう引き返せない。

上杉さんは私の体を抱くようにゆっくり顔を近づけてきた。

私も目をつぶってそれを受け入れた。

遊園地のキスの時とは違って、長いキス。

お互いの気持ちが通じ合ったことを確認するように何度も何度もキスを繰り返した。

幸せが心の中に注がれていく。



風太郎「四葉……いいよな?」

上杉さんの確認に私は頷いた。男の人と二人っきりで一泊するんだからいくら私でも覚悟はしていた。

四葉「あっ」

上杉さんの手が浴衣の胸元から入り、私の胸を触った。

四葉「んんっ」ビクッ

四葉「あんっ♡」

上杉さんの手が優しく私のおっぱいを揉んで、私は甘い声をあげてしまった。

風太郎「脱がすぞ、四葉」

四葉「いやっ……明かり消してください……」

……

四葉「ああんっ♡」

上杉さんは貪るように私のおっぱいを揉んで吸った。

暗闇の中でも次第に目が慣れてくる。上杉さんの目がギラギラ暗闇の中でも光っている。

やっぱり上杉さんも男だったんだ。

四葉「はぁ、はぁ……んっ、そこはっ」

風太郎「濡れてる」

四葉「言わないで……ください」

大好きな上杉さんに告白されて、デートして、手を繋いで、キスもされて、二人っきりで旅行に出かけた。

告白のお返事も出来た。しっかり気持ちが通じ合ったのを確認できた。私達、これから恋人になる。

風太郎「いいんだな、四葉」

期待、しないわけがない。上杉さんとの初めて。

上杉さんも緊張しているのか、声が上ずっている。

四葉「はいっ優しくしてくださいっ♡」

風太郎「待っててくれ、今準備してくるから」

そう言って上杉さんは荷物の方へ向かった。

天井をぼんやりと眺めながら、私は多幸感に包まれていた。

姉妹で1番のみそっかすだった私が、上杉さんに選ばれ、幸せにしてもらえる。

他の誰でもなく、中野四葉が上杉さんの1番で決着だ。今夜、私は上杉さんの愛を独り占め出来る。

そのさきのことは……忘れよう。今は幸せになろう。

……


四葉(上杉さん、遅いな)

四葉「上杉さん?」

風太郎「ないっ……なぜだっ……このカバンに入れたはずだが……」

四葉「どうしたんですか?」

風太郎「まさか……あの時、数学の教科書がうまく入らなくて、中身を一旦取り出した時か!」

風太郎「すまない。四葉。コンドームを忘れてしまった」

四葉「!」

風太郎「準備はしていたんだ!何度も確認したのにっ……」

四葉「ええっ!?それ、受験の時に受験票忘れるレベルですよっ!う、上杉さん……」

風太郎「近くのコンビニにダッシュで行ってくる!」

四葉「ここ、山道をバスで40分の鄙びた山奥温泉旅館です。最寄りのコンビニまでは上杉さんの足では……朝になっちゃいます」

風太郎「……」ガックリ

四葉「……」

上杉さんの上杉さんがすっかり自信を失っている。

ここまでは上杉さんは男らしく私をリードしてくれていたのに。最後の最後で詰めが甘い。

ここは四葉がなんとかしなきゃ!

↓1 どうやって上杉さんの男としての自信を取り戻させますか?


四葉「とりあえずそのことは一旦忘れて」

四葉「さっき気持ちよくしてもらったお返し、私にもさせてくださいっ」

風太郎「四葉……」ボロン

上杉さんのパンツを下ろすと、男性器が飛び出した。

ショックを受けて少し元気はなくなっているけど、十分大きくなっている。

四葉「手で触りますね」スリスリ

風太郎「うっ」

四葉「握るようにして上下に……」シコシコ

四葉「なんだか先っぽから透明なものが……糸引いてる」シコシコ

風太郎「四葉っ!ちょっと握る力弱めてくれっ!」

四葉「ご、ごめんなさいっ」

上杉さんのはすっかり元気になったみたい。先程とは比べ物にならないくらいカチカチに硬くなってきた。

風太郎「はぁー、はぁー……」

四葉「……続き、しちゃいます?」


上杉さんの男性器に口づけして、まずはゆっくり舌を這わせた。

風太郎「うおっ」

四葉(すこししょっぱい……四葉チェックはやめておきます。他と比較したことないですからっ)

四葉「ほほ、ひもひいへすか(ここ気持ちいいですか)?」チュプチュプ

風太郎「ああっ!気持ちいっ」

四葉「ほれじゃあ、ふあえまふね(それじゃあ咥えますね)」アムッ

風太郎「うっ」

四葉「クポクポっ……んっ、ちゅぷっ、ちゅぱちゅぱっ」

四葉(こうやって、口の中に咥えてしゃぶればいいんですよね?)

風太郎「やべっ、四葉っ……!あっ、歯がっ、口もう少し開けろ!」

四葉「ほ、ほめんなはい(ご、ごめんなさいっ!)、ちゅぽちゅぽ、れろれろ」

風太郎「もう抜いてくれっ……限界っ」

四葉「はいっ」ズポッ

四葉「はぁ、はぁ……これ、顎疲れますね……」

口から抜くと、上杉さんの男性器は立派に屹立していた。

男としての自信を取り戻せたみたい。


風太郎「四葉っ」

四葉「きゃっ」

そんな事をしたら、上杉さんに布団の上に押し倒された。上杉さんの心に火をつけられたみたい。

四葉「あんっ♡そこっ、敏感っ」ビクンッ

上杉さんのに奉仕したら、私もしっかり準備が出来ていたみたい。

上杉さんは私を布団に組み敷いて、色々なところを触って、舐めた。

そして愛を確かめるように深いキスをした。

風太郎「もう、限界だ……」ハァハァ

そして気がついたら上杉さんは私の足を広げ、腰の上に跨っていた。

風太郎「いいよな?四葉?」

上杉さんの目が血走っていた。

フェラチオなんてしちゃったから、上杉さんが狼に!


こういうのって、しっかり避妊しないと駄目だって保健体育の授業で教わったのを、忘れたんですか!上杉さん!

否。勉強が出来る上杉さんが忘れるはずない。おそらく保健体育のテストも抜かりなく満点のはず。

それに、しっかり私の事を考えて、コンドームを用意してくれていたんだ(結果として忘れているけど)。

今の上杉さんは理性が本能に負けて一時的にビーストブーストが発動しているだけだ(それも私のフェラチオのせい)。

でも生は……まずいよね。今日は結構危ない日だ。

でもっ、こんな状況になって、「コンドーム忘れた上杉さんはお断りです!」なんて言ったら。

好感度、下がっちゃわないかなぁ。

風太郎「四葉……好きだ」

そう言って上杉さんは腰をゆっくり前に進めてきた。入り口に、上杉さんの熱いのが触れたのがわかる。

どうしよう……


↓1 上杉さんに生で許しますか? 

※許した場合のリターン: 四葉の幸せポイント1アップ & 上杉さんの好感度1アップ & 体の相性判定 +20ボーナス
※許した場合のコスト  : Bad End(ここまで積み上げてきたすべてが台無し) のリスク 10%



風太郎「ハァハァ」

四葉「ううっ」

上杉さんの動きが止まった。上杉さんの頭の中で理性が必死に本能に抵抗している。

風太郎「四葉、すまん、俺はなんてことを」

四葉「いいですよ、上杉さん」

風太郎「え?」

四葉「このまま、してください♡」

風太郎「」プツン

上杉さんの理性が焼ききれた音がした。

風太郎「いくぞ、四葉」ズプズプ

四葉「♡」

先程まで口の中で行き場を求めて膨張していた上杉さんのが、私の狭い中をゆっくりこじ開けるように進んできた。


四葉「っ~~~!!」ギュッ

私は声にならない声をあげ、痛みをこらえた。

風太郎「ハァハァ」ジュプッ

上杉さんのが奥まで一気に貫いた。

風太郎「動くぞ、四葉」

四葉「はいっ♡」

上杉さんのむき出しの本能が、私の熱く濡れた中で暴れるのがわかる。

痛みがゆっくりと幸せに置き換わっていく。

上杉さんと、私は今日結ばれたんだ。ここまでいろいろあった。姉妹との戦いを制して、ここまでたどり着いた。

戦いに勝って、愛しい人と結ばれる、なんて甘美な悦び!

風太郎「ふーっ」ヌポヌポ

上杉さんと腰をゆっくりと動かした。

そのたびに中がこすれ、ビリビリとした快感が脳髄を揺さぶる。

四葉「あんっ♡やっ、あっ♡」

風太郎「ふぅ、ふぅ」ジュップジュップ

四葉「ああっ♡あぁ~~♡」


四葉の幸せポイントが1上がった!上杉さんの好感度が1上がった!

四葉の幸せポイント :■■■■■■■■■□
上杉さんの好感度  :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント :■■■■■■■□□□


脳幹を幸せがヒタヒタに浸すのがわかる。

女の幸せを掴んだ。上杉さんのモノになって、抱かれて、幸せを注がれる。

この時を、一花も、二乃も、三玖も、五月も夢見ていたんだ。

でも、私が勝った!私が、中野四葉が、上杉さんと結ばれたんだ!

上杉さんは今、私しか見ていない。

私と上杉さんの間に壁はない。心が1つに溶けていくのがわかる。

風太郎「イクぞ!四葉!」パンパン

四葉「あっ!私もっイクッイクイクイクっ!」ビクンッ

腰が自然に跳ね上がった。

上杉さんの腰の動きが加速し、私の絶頂に合わせて、ピタッととまった。

風太郎「うっ」

それから一拍おいて、上杉さんは私の中で達した。

熱いのが注がれていくのがわかる。女子高生の私に、思いっきり膣内射精して、孕ませたらどうなるの?

そんな、社会性を持つ人間としての側面より、今、この瞬間のヒトとしての動物的な快楽を、私達は追求してしまった。

その結果、破滅するかもしれない。それすら、この時の幸せにとってはスパイスでしかなかった。


↓1 体の相性判定 
コンマ + 20 
01-20 :風太郎「あまり気持ちよくなかったな」

21-40 :風太郎「初めてだしこんなもんかな」
41-60 :風太郎「気持ちよかったな」
61-80 :風太郎「めちゃくちゃえがった~」
81以上 :風太郎「もう四葉の体なしじゃ生きられない」

※コンマゾロ目で妊娠 (→Bad End )


風太郎「四葉、愛しているぞ」チュッ

四葉「んっ♡」

上杉さんは私を抱きしめた後、ゆっくり男性器を私の中から引き抜いた。

四葉「あっ♡」ドプッ

上杉さんと結ばれた。膣内に、上杉さんの子種を注がれ、女の幸せを満喫した。

風太郎「あっ」

四葉「思いっきり、中に出しましたね、上杉さんっ♡」

風太郎「す、すまんっ!四葉!俺……なんてことを……」ガクガク

上杉はしでかしたことの大きさに気がついたみたい。

私を孕ませたらどうなるのか、冷静になればわかる。

上杉さんは社会的な信用を失って退学だ。らいはちゃんは悲しむ。

父も私達の事を許さないだろう。かといって、私に父に歯向かう力はなく、扶養に入っている限り、生きていくために父の助けがいる。

お腹の子は堕ろして、上杉さんと二度と会わない事を誓って、私は多分どこか別の学校へ転校。

その時、きっと姉妹の皆は私を侮蔑する。すべてを、私達は失っていたんだ。



四葉「どうします?二回戦」

風太郎「バカ言うな。風呂で汗流して寝るぞ」

四葉「はいっ♡」

部屋付きの家族風呂に一緒に入って、私達は星を眺めた。

幸せな時間……このまま帰りたくない。帰ったら、あの問題と向き合わないといけない。

上杉さんとお付き合いできたら、上杉さんを姉妹皆で分け合う。

きっと、さっきみたいな事を上杉さんとみんなするんだ。

一花は上手そうだし、三玖の体はいい匂いしそう。

二乃や五月も必死に上杉さんに奉仕するだろう。

そうなった時。上杉さんが、結局夜の相性で誰かを選ぶかもしれない。私から1番を乗り換えるかもしれない。

そんな不安で胸がいっぱいになった。

四葉「ど、どうでしたか?気持ちよかったですか?」

風太郎「……まあ初めてだし、こんなもんだろ。これからお互いの事、知っていこうぜ」

そう言って上杉さんは私の頭を撫でてくれた。

女の勘が言っている。上杉さんの金玉は握りきれていない。


新たなパラメータが設定されました。初期値:32

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■■□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■□□□□□□□


結局、お風呂の後、上杉さんと私は同じ布団で寝た。

上杉さんは疲れたのか、すぐ寝ちゃった。

スタミナつけさせないと、五等分は厳しいかも。

これから毎日ランニングさせたい。そして、もっとお互いの気持ちいところを知りたい。

このまま約束通り行くと、来週からは上杉さんの正妻として他の4人の手綱を締めながら、上杉さんの好感度を維持しつつ、真の幸福を目指して分割された幸せポイントを取り戻さないといけない。

でも……まだ夜の相性が高くない今、上杉さんを五等分するのはリスクが高い気がする。

主導権はまだ私が握っている。上杉さんを五等分するタイミングを決めるのも、私の裁量でいいはず。


次の日、私達は帰路についた。これから、どうするか。私はそんなことばかり考えていた。

風太郎「そういや、これからどうするかな」

四葉「!」

風太郎「付き合ったって、みんなに報告しないとな。どうする?次のテスト勉強の前にでも打ち明けるか?」

四葉「上杉さん、そのことでちょっと相談がありまして」

風太郎「なんだ?」

四葉「そのですねっ」

どうしよう。選択肢は……

↓1
① 上杉さんに五等分計画を打診する 
② 夜の相性が高まるまで上杉さんは五等分しない  コスト:姉妹仲良しポイント 4ダウン



五等分ルートではなく、修羅場ルートを選択しました。

つづく。


中野家の食卓

二乃「どういうつもりよ!」ドン!

上杉さんには、お付き合いする事を私から姉妹に報告する事を説明した。

お泊りデートを終えて帰り、祝福ムードの席上での私の報告に激怒したのは二乃だった。

三玖「二乃、落ち着いて。四葉も詳しく説明を」

四葉「結論を言うと、まだ上杉さんに五等分計画を承認してもらっていないの」

五月「彼には提案したのですか?」

四葉「してない。これには理由があって、上杉さんの性格上、いきなりそんな話をしても、認めてくれないと思った」

二乃「フー君が認める認めないの問題じゃあないわよ」

二乃「あんたがフー君と付き合う大前提が、フー君がその案を認めた上でってのが、この前の合意でしょ!?」

二乃「提案して拒否されたなら、私達も協力してフー君に認めさせるよう努力する用意はあるわ」

二乃「結局、四葉が美味しいところだけ取ってるだけじゃない、現状は!」

三玖「で、四葉はいつフータローに五等分計画を認めさせられるの?いつ提案するの?」

四葉「努力はするよ。努力は……提案の時期は、適切なタイミングを見計らって……」

五月「四葉、それは筋違いじゃありませんか!この合意で私達みんな幸せになれるのにっ!」

四葉「でも、あの約束に特に期限は指定されていないよね?」

五月「なっ……!ふ、ふざけるなっ……!」


二乃「条約は破棄!私、祝福を取り消すわ。あんたらもそれでいいわよね?」

五月「二乃に同意します。少なくとも、1ヶ月以内に私が彼と二人でデート出来るようにならないのであれば、その道筋を四葉が示さないのであれば、こんな合意に意味はありません!」

三玖「時間が経てば経つほど、私達が不利」

恋は戦争と誰かが言っていた。

五等分はする。でも、まだその時じゃない。

上杉さんとしっかり関係を深めてから、五等分したあとも主導権を握れる保証を手に入れてからでも遅くはない。

でも、私にとっては、このまま五等分の約束がご破産になっても構わない。

上杉さんの好感度が高い現状、他の4人に付け入る隙はないのだから。

今五等分して、夜の勝負で主導権を奪われるのだけは避けたい。


一花「私は条約破棄に反対するよ」

四葉「!」


一花「二乃、五月、落ち着いて。四葉の言い分には一理ある。確かにフータロー君が素直に五等分を認めてくれるとは思えないんだよね」

二乃「はぁ?あんた、私に説得する時、絶対フー君は認めるからって言ってたわよね?」

二乃「その理由は、四葉がフー君と付き合う時に、付き合う条件で五等分案を承認させるって話だったじゃない!」

一花「そうだったっけ?そんな事、条文のどこにも書いていないけど」

二乃「このっ……女狐!」

一花「でも、合意の破棄には全員の承認が必要。私が反対する限り、私達は四葉を祝福し続けないといけない」

一花「フータロー君も悲しむと思うな。四葉と付き合った途端、仲良し5人がめちゃくちゃになるなんて」

一花「五等分計画は私達を繋ぎ止める鎹(かすがい)だよ。四葉も尊重して欲しい」

一花「四葉のせいで、私達がバラバラになったら、きっと彼、悲しんで……幸せどころじゃなくなっちゃうよ?」

三玖「私も……合意の破棄には反対する。四葉がこれから努力で示せばいいだけ。二乃も五月も焦りすぎ」

五月「……」プルプル

二乃「チッ……わかったわよ、四葉、約束守りなさいよ」


仲良し姉妹ポイントを代償に五等分までの時間を確保した!

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■■□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■□□□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■□□□□□□□


四葉(私としてはあのまま破棄でも良かったけど……だけど、そうなったら確かに上杉さん、悲しむかも)

一花「とりあえず中野家の五つ子の空中分解の危機は脱したね」

四葉「一花!」

一花「で、どうだった?フータロー君との夜は」

四葉「そ、そんな事聞かないでよっ……///」

四葉「……すごく、良かった」

一花「あぁ~いいなぁ~私も、素敵な王子様と早く結ばれたーい」

四葉「さっきは、ありがとう、一花」

一花「どうってことないよ。あの案を調整したのは私なんだから。仲良しじゃないと、天国のお母さんも悲しむと思うしっ」

四葉「でも、二乃も五月も、三玖すら怒ってたよね」

一花「大丈夫、大丈夫。少し時間たてば、あの子たちもわかってくれるって」

一花「幸せになりたいのは四葉だけじゃない。私達、みんなそうなんだ」



一花「あの独占欲が強い二乃が、五等分で妥協したのも、我慢の限界が近かったから」

一花「私達、愛がないとしんじゃう。四葉だってそうでしょ?」

たとえるなら上杉さんの好感度は私達にとってのHP。私もゼロになったらしぬかも。

一花「5人でフータロー君の愛というパイを奪い合って、今四葉が9割くらい独占している」

一花「残りの1割を残りのみんなで分け合ってるの。想像してよ。すごく辛くて苦しいんだよ」

一花「で、その1割の中にも当然、大小があって……1番少ないのが私」

一花「必死になって、色仕掛けしたり、らいはちゃんにプレゼントあげたりしてみたけど……駄目だったの」

一花「最後に……四葉のふりして近づいたら、バレちゃって」

四葉「!」

一花「『もうお前には付き合いきれない』ってはっきり言われちゃった」

一花「私はおわり。1番にはなれない。」

一花「ねえ、四葉。お願いっ。五等分条約の前に約束したよね。何でも協力するから、週1回フータロー君貸してって」

一花「この修羅場、味方がいたほうが楽だと思うよ?」

一花「それに、お姉ちゃん、もう限界だっ。フータロー君の愛が欲しい。愛がないと、しんじゃう」

一花「私だけでいいから、幸せのお裾分け、ちょうだい……」


↓1 一花に上杉さんを貸しますか?

貸す場合のコスト:四葉の幸せポイント 1ダウン
貸す場合のリターン:姉妹仲良しポイント 1アップ
貸す場合のリスク:???


一花は目に涙を溢れさせ、私の足元に縋り付いてきた。

そんな一花の願いを断れる程、私は冷徹になれない。

四葉「いいよ、一花。泣かないでっ」

一花「四葉ぁ……」ポロポロ

四葉「上杉さんには、私から言っておくから。一花のことも大切にするようにって」

一花「ありがとうっ、ありがとうっ……四葉、大好きっ」ギュッ

四葉「でもね、一花。姉妹のふりして騙すのは良くないと思うな」

一花「……」

四葉「次、私のふりして上杉さんを騙そうとしたら、わかってるよね?」

一花「ごめんなさいっ、もうしませんっ」

四葉「……」

一花、謝罪の時はどうするんだったっけ?


四葉ルール。本当にすまないという気持ちで心がいっぱいなら出来るはず。

私だって、部活の一件で迷惑かけた時はみんなにしたよね、土下座。

一花「この度は ご迷惑をおかけしまして……」

あのプライドの高い一花が頭を床に擦り付けた。

一花「全ては私の不徳の致すところでして……」

これから上杉さんに紹介する前に、しっかり禊をすませて女の格付けしておかないと。

一花「大変申し訳なく……」

一花は泣きながら私に詫びを入れた。

四葉「頭上げて、一花。ごめんね、辛い事させちゃって。でもこれで仲直り。一緒に、上杉さんに愛してもらおっ」

私は愛が枯渇してすっかり心が弱ってしまった一花を抱きしめた。

でも、胸が締め付けられるのはなんだろう。幸せが鉋(かんな)でゆっくり削られる痛みがする。


一花と仲良しになって、仲良し姉妹ポイントが1上がった!

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■■□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■□□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■□□□□□□□


風太郎「相談ってなんだ?」

放課後に私は上杉さんを校舎の裏に呼び出した。

四葉「実はですね……!」

胸が痛い。紹介したくない。

四葉「入って」

一花「……フータロー君、聞いたよ。四葉とおめでとう」

風太郎「一花……」

上杉さんは複雑な表情をした。いくら朴念仁の上杉さんとはいえ、告白してきた女の子を意識しないわけがない。

なんたって、一花は学校中の男の子からモテモテの現役女優。

普通の男の子には手が出ない高嶺の華だ。そんな女の子に好きなんて言われて断れるのは上杉さんくらいです。

一花「二人の仲、祝福するよ」

風太郎「ありがとな、一花」


一花「……でもっ、私も、フータロー君の事、今でも……!」

四葉「上杉さん。お願いがあります」

四葉「一花は私にとって、とっても大事なお姉ちゃんです」

四葉「上杉さんに振られた後の一花を見ているのは、正直、私も辛くて、上杉さんにお返事するのが遅れた理由の1つでもあるんですっ」

四葉「それで、一花と相談したのですが……」

四葉「も、もちろん!上杉さんの気持ちが一番大事です!」

四葉「それでも、私の事を愛してくれるのなら……一花のことも……一緒に、どうですか?」

風太郎「ん?」

四葉「週1回、一花のことも愛してあげてくださいっ!」

↓1 コンマ
50以上 風太郎「そこまでいうなら……いいけど」 →四葉の幸せポイント1ダウン
50未満 風太郎「いや、だめっしょ」 

風太郎「一花は……それでいいのか?」

一花「うん。二号でいいから。私もフータロー君の女にしてほしいっ」

一花「街を一緒に歩く時は四葉の格好して、周りにばれないようにするし、週1回だけ会えればいいからっ……」

風太郎「四葉は……いいの?」

胸がズキズキする。確認なんてとらないでっ。駄目って言ってっ!

四葉「もちろんですよっ!一花と一緒なら私、幸せですっ!」

四葉「上杉さん、果報者ですよー?私だけじゃなく、一花の体も堪能できるんですからっ」

風太郎「一花の……体」ゴクッ

上杉さんは、一花の腰回りと胸元をちらっと見た。

それが決め手だったかもしれない。

風太郎「そこまでいうなら……いいけど」

一花「やった」


幸せポイントが1ダウンした。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■□□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■□□□□□□□

四葉(一花1人に貸すだけで、こんなに胸が張り裂けそうになるなんて……もし、あの時五等分をしていたら、私、どうなっていたんだろう)



お付き合いして最初の週末。

いつも誘われてばかりだから、今回は私から上杉さんを誘おう。

なんとか上杉さんといいムードになって、相性良くなりたいな。

↓1 デートはどこに誘いますか?




四葉「週末、水族館行きませんか?っと」

風太郎『OK!』

四葉「恋人同士になってから初めてのデート……楽しみっ」

……

四葉「うっえすぎさーん!こっちこっち!」ピョンピョン

風太郎「おまたせ、四葉」

四葉「さあ、水族館にレッツゴー!」

……

四葉「なんと言ってもこの水族館の目玉はですね、国内最大のイルカショーで」

四葉「イルカの大ジャンプは圧巻ですよっ!」

風太郎「来たことあるのか?」

四葉「ええ。お母さんが生きていた頃、私達みんなを連れていってくれたんですっ」

風太郎「ほんとお前ら仲良しだな」

四葉「はいっ」

……

私達はずっと手をつなぎながら水族館を満喫した。

……

↓1 ムード判定
コンマ 50以上:風太郎「四葉、今日の夜、予定空いてる?」
コンマ 50未満:風太郎「宿題もあるしそろそろ帰るか」


四葉「見てくださいよ!イルカのジャンプ!キャーッ!可愛い!!」

風太郎「水族館のイルカはかわいそうだな。自由に海を泳いでいたのに、こんな狭いプールに閉じ込められて、人間を悦ばせるだけの一生を送るなんて」

し、しまった!上杉さんがイルカに感情移入してしまった!

……

水族館を出ると、陽がとっぷり暮れていました。

当然この次は……期待しちゃう。

デートに備えて一花と一緒にちょっと大人の下着選びもすませてきました。

風太郎「もういい時間だな。そういえば、月曜日までの数学の宿題終わったか?」

四葉「ええっと」(目そらし)

風太郎「終わってないんだな!学生の本分は勉強だ!俺も次の模試近いし、勉強しないと」

四葉「あ、あの」

風太郎「飯、二乃が作って待ってるんだろ?俺も今日はらいはが夕飯作って待ってるから帰ろうぜ」

四葉「……はい」

……


中野家の食卓

二乃「あら?夕ご飯いらないんじゃなかったの?」

四葉「今日は二乃のご飯食べたいなーって思って」

三玖「今日もお泊りかと思ってた」モグモグ

五月「4人前を五等分はひもじいです」モグモグ

一花「……」モグモグ

四葉「……」モグモグ

二乃「でもなんだか、今日のご飯、我ながら美味しいわね。味付け変えたおかげかしら?」

……


四葉(大丈夫。たまたま、上杉さんも勉強が忙しかっただけ。次こそは……)

一花「四葉、ちょいちょい」

四葉「!」

一花「この前のデート、残念だったみたいだね」

四葉「うん。上杉さん、勉強も忙しいみたい。大学受験の勉強もそろそろ本格的になるし……あんまり私達、邪魔しちゃいけないのかな」

一花「うーん、彼どこ行くんだろ。聞いてる?」

四葉「あ、聞いてなかった……」

一花「全国模試上位だからなー、行きたいところどこでも行けちゃうっていいよね」

四葉(そう。高校卒業したら私達はそれぞれの道を進む。いつまでも5人揃ってって訳にはいかない)

四葉(それに、上杉さんはどこへ……)

一花「四葉も勉強しないとフータロー君に置いていかれちゃうぞっ」

四葉「ううっ……でも、いくら私が勉強したところで……上杉さんと同じ大学には行けないよぅ」

一花「あはは。でもいい加減私達も先のこと、考えていかないとね」

四葉(一花になんか余裕がある……この前まで上杉さんのことしか見てなかったのに)

四葉「一花、上杉さんと、なんかあった!?」

一花「んー?」

四葉「隠さないで!」

一花「怒らない?」

四葉「……」

一花「この前のデートの後、しちゃった。ホテルで」

四葉「!」

一花「それで、私達ね……」

↓1 一花と上杉さんの相性チェック!
コンマ判定 (上杉さんの反応は>>229参照)

※四葉の相性(32)以上だと相対的に好感度が1下がります。


一花「初めてだったからかな。凄い痛くて、大変だったよ」

一花「四葉の時はどうだった?」

四葉「痛かったけど、気持ちよかった、かな」

一花「うーん、やっぱり痛いよね!最初だもんね!」

一花「フータロー君も疲れてたみたいだし、1回だけだったんだけど、四葉は何回したの?」

四葉「わ、私も1回だけ」

一花「だよね!普通、最初は1回だけだよね!」

四葉「うん……上杉さん、スタミナないから」

一花「ここから頑張って上手になって、気持ちよくさせてあげたいなー」

……

四葉(なんとなくホッとする。一花も最初はうまくいかないんだ)

四葉(これで一花が何回もしてたら、私、嫉妬でどうにかなりそうだったけど)

四葉(早いところ、私も頑張って上杉さんをメロメロにしないとっ!)

四葉(次の週末はどこに誘おっかな)

↓1 デートはどこに誘いますか?


風太郎「公園はお財布に優しくて助かる」

週末、私達は町外れのちょっと広い公園に出かけてお散歩。

アスレチックで汗を流した後(上杉さんはへばっていたけど)、芝生の上にピクニックシートを張って休憩した。

私の手作りのサンドイッチを上杉さんは美味しそうに頬張ってくれた。

四葉「もうすぐ夏休みですけど、上杉さん、予定はありますかっ」

風太郎「とりあえず家で勉強だなっ」

四葉「もー、勉強ばかりしてちゃ駄目ですっ!運動して体力つけてもらわないとっ」

風太郎「受験に体力は必要か?」

四葉「必要ですよっ!勉強以外にも……その……」モジモジ

風太郎「でも夏休み、どこか一緒に遠出する?」

四葉「!」

風太郎「一緒にどこ行くか考えようぜ」

四葉(上杉さんと夏休みの旅行……今から楽しみですっ)

風太郎「と、その前に期末試験だな。最近お前ら、勉強しているか?」

四葉「してません」

風太郎「だろうな……そろそろ家庭教師、再開するか。でも、なんか気まずいよな」

四葉「大丈夫ですよっ。私達、みんな上杉さんの事大好きですから」

風太郎「そう言ってくれて助かるが……」

上杉さんは私達の関係を気にしてくれているみたい。そういう優しいところ、大好きっ。

……

公園デートはのんびり過ごせた。

……

↓1 ムード判定
コンマ 30以上:風太郎「四葉、これから予定空いてるか?」
コンマ 30未満:風太郎「期末試験も近づいているしそろそろ帰るか」


中野家の食卓。

四葉(もーっ、上杉さんったら!)

四葉(最初の温泉旅行以来、全然そういうムードにならないよ……)

四葉(やっぱり気持ちよくさせてあげられなかったからかな)ズキズキ

四葉(胸が痛い。姉妹の仲をギスギスさせてまで、相性アップの時間を稼いだのに)

三玖「四葉、話聞いてる?」

四葉「え?」

五月「四葉!例の計画の進捗はどうなっているんでしょうか?」

三玖「そろそろ、2週間経つ。フータローがどう思っているのかも気になる」

二乃「打診はしたんでしょうね?」

四葉「あ、そ、それは……」

四葉(まだだめだ。せめて、上杉さんを気持ちよくさせてからじゃないと。今はまずい。時期が悪い)

一花「ちょっと二乃。そんな急かさなくてもいいじゃん」

二乃「あんたは黙ってなさい。私は四葉に聞いてんのよ」

三玖「一花に発言権はない」

一花「……」


家族会議の場で一花の発言力が低下しているのは、私達姉妹、色々察するところがあるんだと思う。

四葉の小判鮫で、上杉さんとの相性も良くないのであれば、当然女として低くみられる。

ここはそういう場だ。弱みを見せると、一気に二乃や三玖が噛み付いてくる。

五月「いい加減、埒が空きませんよ。せめて、次の期末試験が終わるまでにははっきりさせましょう」

二乃「そうね。夏休みだもん。私だってフー君と熱い夏、過ごしたいわ」

四葉「二乃。そのフー君って呼び方、やめてほしいよ……お付き合いしているのは私なんだから」

二乃「!」

三玖「それには激しく同意」

二乃「何よ。お付き合いしてるのにいつまでも上杉さん呼びしか出来ないあんたに指図されたくないわねっ」

二乃の気が立っている。上杉さんの愛情が足りなくて、イライラしているみたい。


五月「それでは私から提案を。次の期末試験の結果で、方針を決めるというのはどうでしょう?」

五月「四葉が1番なら、五等分を実行するタイミングに関して私達は金輪際文句はいいません」

五月「でももし、他の人が1番なら。その1番の人に、四葉は上杉さんの1週間の内、1日を先に分割するというのはどうでしょう?」

三玖「面白い。乗った」

二乃「へぇ。五月にしてはいいアイディアじゃない。これなら勉強に集中して点数も上がって一石二鳥。デートに夢中な誰かさんと違ってね」

四葉(どうしよう!赤点大魔王の私には不利な条件だ……!でも、1番取れば、うるさ型の他の姉妹たちを黙らせる事が出来る……!)

四葉(分割のタイミングさえ握れば、他の姉妹を完全に屈服させられるよ!)

五月「これは譲歩ですからね、四葉。本来であれば、あなたはお付き合いしたらすぐに幸せを五等分しないといけないのですよ」

五月「そういう約束で、私達は祝福しているのですから」

五月「その譲歩すら……認めず、勝負の舞台に立たないのであれば、これはもう、戦争しかないっ……!」

五月「私は、誰がなんと言おうと、この条約から抜けます。つまり、家出です。」

五月「私が家出することの意味。わからない四葉じゃあないですよね?」


五月の目が血走っている。心に与える幸せが足りないみたいだ。

どうしよう。五月が家出したら、その先は……


↓1 五月の勝負の提案を受けますか?

受けなかった場合のコスト:姉妹仲良しポイント 1ダウン
受けなかった場合のリスク:???


期末試験編へ続く。

現時点の1位確率

一花:20% 二乃:20% 三玖:30% 四葉:10% 五月:20%

・ 四葉は行動で成績をアップさせる(勝率をあげる)ことができます

・ 一花がトップだったら体の相性再判定になります。

四葉(でも姉妹の中で1番馬鹿な私が、トップ取れるとは思えない)

四葉(こうなったら……エッチは我慢して今は勉強しかないっ!)

四葉(でも普通に勉強しても勝てる気がしないから、ここは彼女特権を使おう!)

四葉「というわけで、上杉さん、勉強を教えてくださいっ!」

風太郎「四葉がついにやる気になったか!いいだろう。とことん全分野のわからない問題を教えてやる」

私は次の期末試験に向けて上杉さんへの個人授業をお願いした。

四葉「おじゃましますっ」

こうして私は休日泊まり込みで上杉さんのお家にお邪魔することにしたのだ。

四葉「あれ?らいはちゃんはどこですか?」

風太郎「らいはは今日、友達の家にお泊りに出かけた。親父も出張でしばらく帰ってこない」

四葉「二人っきり、ですか」

風太郎「そうだな。これほど勉強に適した環境もないだろう」

上杉さんのお家にお邪魔するのは初めて。失礼だけどとても貧乏そうなお家だ。

テレビすらなく、上杉さんの個室もない。居間にちゃぶ台が1つだけ。

確かに娯楽がないおかげで勉強には集中できそう。

……


理解できない事は上杉さんに聞けば四葉向けにわかりやすく教えてくれる。

そんな安心感もあって、いつもよりいいペースで試験範囲の問題集が進んでいく。

上杉さんとマンツーマンという適度な緊張感もあって、手は抜けない。

最近姉妹で集まって図書館で勉強する時間もなくなり、それぞれ個人個人でする事が多くなった。

私は、1人で勉強するのが苦手。だから、こうして上杉さんに教わりながらが1番効率がいい。

私は時間を忘れて勉強に集中し始めた。

風太郎「なあ四葉」

四葉「わっ」

気がついたら上杉さんが隣に座っていた。

風太郎「最近なかなか二人っきりの時間ってなかったよな」

四葉「そうですね。私、学校だといつも姉妹と一緒ですし、放課後も上杉さんは勉強、私は部活のお手伝いや学級長の仕事で忙しいですから」

風太郎「少しは勉強しろといいたい」

四葉「学生は勉強だけがすべてじゃありませんよ」

風太郎「そうだよな。俺もお前と出会えて変われた。俺はお前がいなかったら平凡以下の男だったよ」

そう言って上杉さんは私の頭を撫で、肩に手を回してきました。

風太郎「今日はもう勉強はやめるか。明日にはらいはも帰ってくるし。こうして一緒に家で過ごせるのってなかなかないよな。久しぶりにどうだ?」

四葉「!」


四葉(いつもは誘っても乗ってこないくせに!こんな時に積極的だなんて上杉さんのバカ!)

四葉(どうしよ……今日は勉強する気まんまんだったからいつものお子様パンツだよ……)

四葉(ううん、そんなことより!この勉強特訓でなんとか1位をとらないといけない。そのための上杉さんとの個人授業なのに)

四葉(でも、相性を高めるチャンスかも)

四葉(上杉さんのお家で……朝まで……)

四葉(どうしよう)

↓1 どうしますか?

※勉強に集中(上杉さんのお誘いをお断り)した場合、四葉のトップ率が10→30%に上昇します


四葉「上杉さん、駄目ですっ」

私は肩に回された上杉さんの腕を払った。

四葉「今日は私、勉強しに来たんですから」

四葉「そういうの困りますっ」

風太郎「あっ……すまん」

上杉さんは私が拒否したのが意外だったのか驚いた顔をして、謝った。

四葉(私だってしたいけど……トップとらないと、上杉さんの彼女として恥ずかしい)

四葉(マンツーマンで教えてもらえる機会なんて他の姉妹にはない特権なのに)

四葉(ここで頑張らないでいつ頑張るの、私!)

上杉さんはとても残念そうにしている。上杉さんも男の子だ。

彼女が誰もいない部屋に来て期待しないわけがないのかも。だけどここは私も心を鬼にしないと。

四葉「上杉さん、この数学の問題、無理数の場合の証明はどうすればいいんでしょうか?」

風太郎「この場合は無限級数を用いてだな」

でも上杉さんはすぐに気持ちを切り替えてくれたようだ。

三度の飯より勉強が好きな上杉さんにとって、私が勉強したいと言ったのに何より感動したのかもしれない。

好感度は下がらなかった。

四葉(ごめんなさい、上杉さん。トップとったら、しっかりお礼しますからっ)

上杉さんの家で徹夜で勉強した!


現時点の1位確率

一花:20% 二乃:10% 三玖:30% 四葉:30% 五月:10%

上杉さんのおかげで知識が整理され、成績がグーンと上昇した。


中野家。

一花「フータロー君、いらっしゃいっ!」

五月「お久しぶりですね、お家に来ていただけるの」

三玖「フータローに教えてほしいことたくさんあったの」

二乃「フーくん、今日は腕によりをかけて頭に良い料理作ったわよ!」

三玖「料理作る暇あったら勉強したら」ボソッ

二乃「はぁ?あんたこそパンばっかり捏ねてて脳がイースト菌で発酵してない?大丈夫?」

三玖「パン作りは仕事だから」

二乃「あんたのパン、店に並んでないじゃない。小麦粉だって食べ物よ。食べ物を無駄にしちゃだめなんて小学生でもわかる常識。そんなんだからいつまでも糞パン屋は私とフー君のケーキ屋に勝てないのよ」ポカポカ

三玖「バイトしてるだけのくせに」ポカポカ

一花「ほらほら、喧嘩はやめて。さあさあ、フータロー君、こっちこっち」

五月「一花!何腕組んでるんですっ!上杉さん困ってるじゃないですか!胸まで押し当てて!」

一花「私とフータロー君の仲だもんね、いいよね?これくらい。」

五月「ど、どういうことですか!説明を求めます!」

一花「えー?フータロー君、五月に教えちゃっていい?」

風太郎「一花、勘弁してくれ」

五月「むむむ……!」


四葉「あ!上杉さん!遅かったじゃないですか!」

風太郎「らいはにお使い頼まれれてて時間かかっちまった。メールしたんだが」

四葉「わっ。ごめんなさいっ、メールチェックわすれてましたっ」

五月「私も心配でメールさせて頂いたのですが……返事は……」

風太郎「ああ、四葉から聞いてると思って」

五月「そうですか」

三玖「……」

二乃「……」

一花「ねえフータロー君っ。私が送った写メは見てくれたよね?」

一花「勉強疲れたら、アレ使ってね♥」

風太郎「いや、お前女優なんだから流出したら大変だろ。削除しておいたぞ」

一花「そんなぁ」

四葉「それじゃあ久しぶりに上杉さんと五つ子の勉強会、みんなで赤点回避目指して頑張りましょー!」

三玖「いや、赤点なんてもう取らないよ」

五月「100点満点で30点も取れないなんて頭の構造がどうかしてますよ」

二乃「この中で赤点とって落第なんて馬鹿、流石にいないわよね」

一花「流石に引くよ。これで進級できないなんてことになったら」

四葉「ご、ごめんなさい……」







風太郎「さあ減らず口叩いてないでとっとと勉強するぞ」

二乃「そうね。今回は全員高得点目指してるのよ」

三玖「きっとフータローがびっくりする点数取れると思う」

五月「ひょっとして私が次の学年1位をとってしまうかもしれません」

風太郎「はははっ!そうなるとお前らが俺のライバルか!」

五月「それじゃあ、私が(姉妹の中で)トップとったら……ご褒美、くれますか?」

風太郎「ふっ。いいだろう。(学年)トップとったら褒美くらいくれてやらぁ」

三玖「!フータローのご褒美!何!なになに!?」

風太郎「そうだな。何でも言うこと聞いてやるぞ。目でピーナツ噛んで逆立ちで町内一周でもいいが」

二乃「な、何でも!?男に二言はないでしょうね!?」

四葉「ちょ、上杉さん!」

風太郎「安心しろよ、四葉。俺は負けないから」

四葉「そ、そういう問題じゃ」

一花「何でも……フータロー君が何でもしてくれるんだ……」


ギスギスしていた勉強会が、上杉さんの軽率な一言で一気に熱を帯びた。

進学予備校の夏期講習会並の熱気の籠もった勉強会になって、上杉さんもご満悦みたい。

私の学力も向上したけど、今回は周りもレベルアップした。



四葉(試験前、最後の週末……どうしよう)

四葉(私は今回の期末試験前は流石に部活動のお手伝いはすべて断って勉強に集中してきた)

四葉(上杉さんの個人授業や、勉強会の甲斐もあって、成績は伸びていると思う)

四葉(それでも、まだ三玖に勝てるか、不安)

四葉(でも、勉強ばかりしいていたせいで上杉さんと最近一緒に過ごす時間が少ない)

四葉(上杉さん、あっちの処理はどうしているんだろう)

四葉(まさか、一花と過ごしているってことはないよね)

四葉(最近、一花と上杉さんの距離がちょっと近い気がするの、気のせいかな……)

四葉(どうしよう。彼女として、上杉さんの家庭教師とバイトの疲れも癒やしてあげないといけないのに)

そう悶々としていると、上杉さんからメッセージが来た。

風太郎『週末、息抜きに遊びにいかないか?』


四葉(ど、どうしよう……これ、断ったら……もうテスト終わるまで相性あげるチャンスないよ……)

四葉(それに、ノリの悪い女って思われて嫌われちゃうかもっ)

↓1 上杉さんと遊びに行く?


遊びにいかずに勉強した場合、1位の確率が30→50%にアップします。

つづく


風太郎「とりあえずゲーセンで遊んで、飯食べようぜ」

四葉「はいっ」

四葉(1時間くらい悩んだけど結局、デートすることにしちゃいました♪)

四葉(今日は勉強の事忘れて思いっきり遊ぶぞー!)

四葉「上杉さんっ!あのUFOキャッチャーのぬいぐるみ欲しいですっ」

風太郎「変なうさぎのぬいぐるみだな」

四葉「このまえ皆で遊びに来た時、みんなで協力して1個ゲットしましたけど皆で五等分しちゃったんですよ」

四葉「一花は頭、二乃は上半身、三玖が下半身、五月ははらわたで、私はしっぽだけ」

四葉「今回はまるまる欲しいですっ」

風太郎「よーし、任せろ!予算は1000円までだがな」

四葉「お願いしますっ」

↓1 ぬいぐるみをゲットできますか?

コンマ 
50以上 ゲット!
50未満 ゲットならず

風太郎「ほら、なんとかゲットしたぞ。やるよ」

四葉「ありがとうございますっ!一生の宝ものにしますっ」ギュッ

私は手に入れたウサちゃんをぎゅっと抱きしめた。

四葉(上杉さんからの二回目のプレゼント。今度は欲しいものをいただけましたっ!)

……

風太郎「そろそろ飯でも食いに行くか」

四葉「はーい」

上杉さんと私はちょっぴりお洒落なイタリアンでディナーをしました。

上杉さん、家庭教師で稼いだお金のおかげで最近生活が少し楽になったみたい。

四葉「美味しいですね、このパスタ」

風太郎「四葉、ほっぺたにミートソース付いてるぞ」

四葉「えーっ、拭いてくださいよ、上杉さーん」

風太郎「おう」

四葉「あ、ハンカチ使うの禁止!手使っちゃ駄目っ」

風太郎「手を使わずにどうやって拭けばいいんだ」

四葉「学年1位なのにそんなこともわからないんですか!昔、私がお手本みせたじゃないですかっ」

風太郎「……いや、四葉、それは流石に恥ずかしい」

四葉「ほらほら、早くしてくださいよっ」

風太郎「一回だけだぞ」チュッ

四葉「~~~っ////」

風太郎「ん。このミートソースいい味だな」

四葉「お礼にあげますよっ。はい、あーん」

風太郎「あーん///」

四葉「しししっ、おいしいですか♡」

私と上杉さんはディナーを満喫した。



美味しいご飯で心もお腹も満たされた後は……

風太郎「四葉、今日の夜予定ある?」

私には勉強の予定が。

四葉「上杉さんに合わせますっ」

四葉(勉強のお誘いかもしれませんし)

風太郎「それじゃあちょっと街歩こうぜ」

四葉「はい……」

私達は腕を組んで、夜の街を歩いた。

駅前の繁華街を少し歩くと……

風太郎「休憩してくか」

四葉「……」コクン

上杉さんに誘われて私はお城の中に入りました。


四葉「はぁはぁ……んっ♡」チュッ

シャワーを浴びた後、ベッドの上で私達は何度もキスしました。

四葉「ひゃっ、あっ♡」

上杉さんはキスしながら私のおっぱいを執拗に揉みしだきました。

四葉「んんっ、ひっ」ビクンッ

ムードたっぷりの非日常的なお部屋で、嫌でも気持ちが高まって体が敏感になっています。

風太郎「ここ、気持ちいいか?」コリコリ

四葉「はいっ、あんっ♡」ビクッ

上杉さんはいやらしく硬くなった私の乳首を弄って、執拗にこねくり回してきます。

四葉「はぁ、はぁ……はぁ、んっ、あっ、んっ」

それに切ない声で答えると、上杉さんの指にも熱がこもってきました。

風太郎「下、触るぞ」ヌチャッ

四葉「んんっ」ゾクッ

触られると、濡れているのがバレバレです。

上杉さんの指が一本ぬぽっと四葉の膣に挿入って、少し乱暴に弄られます。

四葉「んあっ、あんっ、んっ♡あうっ♡」

四葉「んちゅっ、ぷはっ、あっ、そこですっ、そこっ」

キスを合間にはさみながら、上杉さんはしっかり時間をかけて私の体中、弱いところを責めてきました。

風太郎「イッていいぞ、四葉」グチュグチュ

上杉さんの指を動かすスピードが上がりました。どうやら上杉さん、私を前戯で絶頂させたいみたい。

私も上杉さんの期待に応えてあげたいっ!

↓1 上杉さんのテクニックで……
コンマ 50以上 イッちゃう  → 上杉さんとの夜の相性1アップ
     50未満 いけませんでした


風太郎「ここかっ?」ヌチュヌチュコリコリ

四葉「あっ♡はいっ♡」

上杉さんは執拗に何度も指で私のあそこを弄り、舌で舐めたりもしてくれました。

四葉「ううっ」ビクッ

感じてはいる。でも、いけない。イッてあげたいのに……

上杉さんの指使いが焦りからか少し乱暴になってきた。

四葉「あっ、痛っ」

風太郎「すまん」

四葉「はぁはぁ……ごめんなさいっ」

上杉さんの指が私の中の敏感なところに触れて、痛みを感じてしまった。

上杉さんは少し残念そうな顔をして、指を抜いた。

四葉「……もう、準備はできましたから……お願いしますっ♡」

それでも上杉さんのは私の痴態を見て怒張して反り返っていた。

風太郎「ああ。今日はしっかりゴムつけるぞ」ツケツケ

四葉「お願いしますね」

生は危なすぎて毎回リスクは犯せません。上杉さんは私を大事にしてくれるみたいで安心です。


上杉さんのが久しぶりに膣内に入ってきます。

この圧迫感と痛みはまだ慣れませんが、上杉さんと1つになれるのは幸せ。

四葉「んんっ」ギュッ

風太郎「四葉、動くぞ」

四葉「はいっ」

じゅっ……じゅっ……ぱんぱん……ぱんぱんぱんぱん……

四葉「アッ!イイっ!イイですっそこっ♡」

四葉「あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっあんっ♡」

四葉「あんっあんっ、あ~~~、あんっあんっ」

ぱんぱんっ……ぱんぱんぱんっ……

四葉「あぁ~~~!あんっ、あっ、あっ、あっ」

四葉「あっ、あっ、あっ♡」

四葉「はぁ、はぁ……」

風太郎「一旦抜くから、体制かえよう」ヌポポ

四葉「はぁ、はぁ、はいっ」


よつん這いになってお尻をあげた後、上杉さんはぴったり閉じた私のお尻を広げた後、後ろから差し込んできました。

四葉「んっ……これっ、違うとこにあたってるっ」ヌププ

風太郎「動くぞ」

パンパンパンパン

四葉「あ~~!ああっ~~!あっ、やっ、これっ、そこっ♡んっ~~♡」

バックで上杉さんは激しく突き上げてきます。

私は枕を抱きしめながら、歯を食いしばりました。

風太郎「四葉、イクぞ!」

四葉「あ」ビクンッ

上杉さんとタイミングを合わせて、今回もしっかりイけました。頭が真っ白になり、幸せで目の奥がチカチカします。

四葉「はぁ、はぁ……んっ♡」ズポッ

私の膣内から上杉さんのが抜かれました。

摩擦でヒリヒリするけど、最初に比べると幾分かマシになっています。

汗だくになりながら、私は上杉さんの1番になれた幸せを噛み締めていました。

四葉「上杉さん……好きっ」ギュッ

風太郎「俺も好きだ、四葉」チュッ



優しいキスをして、私達はベッドのなかでまた体を触り合いました。

風太郎「リボン外した四葉も可愛いな」

エッチの時はリボンも外します。

風太郎「おっぱいも大きいし、乳首も綺麗だ」チュプチュプ

四葉「んっ♡もうっ、吸わないでっ」

上杉さんが珍しく甘えてきました。上杉さん、意外と母性に飢えているのかもしれません。

お母さんを早くになくしたと聞きました。

私は逆に、父性に飢えているのかも。だから私達、お互い足りないところを補い合ういい関係になれそう。

四葉「お返しですっ、上杉さんっ」

上杉さんの竿を優しく握って手で扱いてあげます。手のなかで、上杉さんのがまた硬くなってきたのがわかりました。


四葉「舐めあいっこしましょっ!」

お互いドロドロの性器を弄り合います。射精したあとで上杉さんのから男臭い匂いが立ち昇ります。

四葉(頭がくらくら……)

四葉「んっ♡」ビクッ

上杉さんはまだ敏感な私の膣内に指を入れてきました。それを私は反射的に締め付けてしまいます。

四葉「上杉さんの……もう逞しく……なってますね」

風太郎「もう1回するか」

そう言ってまた上杉さんは私をベッドに組み敷きました。

四葉「ううっ……また、ですか……」

風太郎「今日は泊まろう。お互い、限界まで……しようぜ」

四葉「そんなにしたら馬鹿になりますよ……」

風太郎「馬鹿になれよ、四葉」

そう言って上杉さんはまた勃起したソレを私の股にあてがいました。

どうしよう……今日、お泊りしちゃったら、明日はお股も痛くなって眠くて気だるくて勉強どころじゃなくなっちゃうよ。

風太郎「いくぞ、四葉」ズプズプ

でもそんなの上杉さんはお構いなしに私を犯してきます。

四葉(どうしよう……)

↓1 
①馬鹿になる      体の相性 2アップ 1位確率 10%まで低下
②しっかり理性を保つ 体の相性 コンマ50以上で1アップ 1位確率 30%キープ


四葉「イクッ、イクっ、イクーー!!」ビクンビクン

二回目の絶頂。上杉さんのおちんちんが何度か私の奥を小突いたら、私の中のスイッチが押されたみたい。

脳全体に電気が走ったみたいに、私は声をあげて体を痙攣させました。

風太郎「おっ……おおっ……すげっ、この締め付けっ」

四葉「はぁ、はぁ、はぁ……はぁーっ♡はぁーっ♡」ピクピク

ぬぷっ……ぬぷぬぷっ

四葉「駄目ですっ♡上杉さんっ、今動いちゃ駄目ですっ♡」

中が信じられないくらい、敏感になってるのがわかる。

上杉さんが引き抜こうとするのを、私は足を絡めて止めた。

四葉「動かないでっ……お願いしますっ……んっ♡」ビクッ

でも駄目だ。上杉さんの太くてたくましいおちんちんが刺さってるだけで感じてしまう。

風太郎「すまん、俺ももう限界かもしれん」ズプッ!

四葉「あぁ~~~!!!またイクッ、イクッ、イク!イクゥ~~~!」

上杉さんに1番弱いところを再びノックされて、頭が真っ白になりかかる。

四葉「はぁ、はぁ、ダメッ、やっ、もうっ、限界っ、はぁ~~♡イクッ!」ビクンッ

風太郎「イっちまえ!四葉っ!」パンパン

四葉「もっ、もうっ、イッてるっ、イってる、イッてますって!ひぃぃ~~!ああんっ♡」


風太郎「おおっ!これ、やべっ、中、うねってるっ!」

四葉「ダメダメダメェー!!馬鹿になるっ、これ、もうっ、ヤダァ~~!!」

風太郎「俺もイクぞっ四葉!」

ずっぽずっぽ

四葉「ひぃぃ~~~♡」ビクンビクン

風太郎「うっ」

どぷっ どくんどくんっ

上杉さんの熱いのが、薄皮一枚越しに跳ね回っているのがわかる。

風太郎「はぁはぁ、うっ、抜くぞ」ヌププ

四葉「~~~♡」ゾクゾク

四葉「抜かないでっ、お願い、今、駄目ですからぁ」

四葉「あぅぅ……」ピュッピュ ピュッ

風太郎「四葉、これ潮吹き……」

上杉さんのが抜けた後、色々緩んでしまった。

四葉「見ないでくださいっ……」ジョボッ ジョロジョロ……チョロチョロ…

絶頂して吹いたのは初めてで、その後におしっこの栓も緩んでベッドをぐちゃぐちゃにしてしまった。

これ弁償?そんなことより、上杉さんに見られるなんて、最悪……


四葉「ううっ……うっ」ポロポロ

風太郎「四葉……」ムクムク

四葉「上杉さん……ごめんなさいっ、体も汚しちゃって……」

風太郎「……もう一回するぞ」

四葉「えっ、きゃっ、やっ、駄目ですっ、綺麗にしてから、あっ」ズポッ

上杉さんは私を押さえ込み、後ろからまた挿入した。

そこから先の記憶は曖昧だ……私と上杉さんは馬鹿になって若さに任せて乱れに乱れた。

気がついたらベトベトのベットの上で、すっかり太陽が昇っていた。

声をあげすぎたのか、喉がガラガラで、頭も痛い。

横で上杉さんは気絶したように眠っていた。

しばらく、勉強どころじゃない。せっかく頑張ったのに、色々吹き飛んでしまった。

でも、代わりにお互いの体の事を知り合えた気がする。


上杉さんと長い夜を過ごして相性が2アップした!
代償としてエッチのことばかり考えるようになって学力が下がってしまった……

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■□□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□

1位確率

一花:20% 二乃:20% 三玖:30% 四葉:10% 五月:20%


期末試験へ続く。


運命の期末試験。

私にしては、そこそこ勉強は頑張った方だと思う。

でも、試験の直前の週末を台無しにしてしまい、あの夜の事を毎日思い出してしまい、直前の勉強は手につかなかった。

五月「四葉。約束忘れちゃいけませんよ」

朝、五月に釘をさされた。

そう。このテストで負けたら、上杉さんの分割を進めないといけない。

幸い、相性を高めることは出来たので、そう安々と主導権は握られないと思うけど。

でも、このテストで勝利すれば、中野家での覇権が確立する。

幸せになるためにも負けられないっ。

……

試験が終わり、結果発表。

栄光の一位は誰の手に……?

↓1
コンマ下一桁
一花:1-2 二乃:3-4 三玖:5-7 四葉:8 五月:9-0

※コンマゾロ目で四葉は赤点をとります(コンマ88は例外で満点です)


五月「それでは四葉。約束は守ってくださいね」

姉妹のトップは五月だった。

歴史にifはないけれども、もしあの夜、ハメを外さなければ。

いや、上杉さんとのデート自体を我慢していれば。

悔やんでもくやみきれない。

五月が1位を取り、望みのものを手に入れる事になった。

負けた三玖は泣いていた。二乃も放心状態で、料理は作れなくなっていた。

それほど、姉妹はみんなこのテストにすべてを賭けていたんだ。

私はその勝者の五月に報いる義務がある……


四葉「上杉さん、話があります」

五月「……」

風太郎「五月?」

四葉「あのですねっ……実は、五月も……う、上杉さんの事が大好き、みたいで」

一花の時と同じで胸が苦しい。

四葉「わ、私としては、上杉さんがいいのであれば……五月も一緒に愛して、欲しいんですっ」

五月「……」

風太郎「あ、いや、その……五月か……」


五月「駄目ですか!」

風太郎「駄目じゃ、ないんだが……四葉はいいの?」

四葉(よくないですっ!上杉さんさえ、上杉さんさえ拒絶してくれれば……)

四葉「もちろんですっ!五月は、私の大事な姉妹ですからっ」

風太郎「じゃあよろしくな、五月」

五月「不束者ですが、よろしくお願いします」

五月が深々と上杉さんに頭を下げ、上杉さんも照れくさそうにしていた。

一花に続いて五月まで……上杉さんはオスの本能に目覚めてしまったみたい。


五月に分割したことで幸せポイントが減少した。
五月の心が潤されて、仲良し姉妹ポイントが1上昇した。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■■□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□


私はそんな二人の空間から逃げるようにその場を離れた。

その晩、五月は家に帰って来なかった。

↓1 五月と上杉さんの相性チェック!
コンマ判定 (上杉さんの反応は>>229参照)

※四葉の相性(50)以上だと相対的に好感度が1下がります。


四葉「上杉さん、五月との夜、どうでしたか?」

風太郎「え?その話するの?」

四葉「彼女としては気になりますよっ」

風太郎「えっと、その、だな……///」

風太郎「五月の奴、脱いだら凄かった」

四葉「……っ!」

風太郎「贅肉が」

四葉「もーっ、上杉さん、茶化さないでくださいよっ」ポカポカ

風太郎(でも抱き心地は正直、四葉以上……)

上杉さんの好感度が相対的に1下がってしまった。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□



風太郎「まあ五月の話はこんなもんで……で、期末試験の反省だが」

四葉「はいっ」

風太郎「国語48点 数学35点 理科36点 社会32点 英語33点」

風太郎「低すぎィ!」

四葉「例年に比べて難化していたはずです!今年の三年前期の期末試験は」

風太郎「でも、お前、勉強会の時はもう少し成績よかっただろ」

四葉「そ、それは……う、上杉さんのせいですよ!テスト直前に、エッチで馬鹿にさせて!上杉さんの点数はどうだったんですか!」

四葉「上杉さんも実は馬鹿になって赤点スレスレ……!」

風太郎「恥ずかしいからやめろーっ!」

私は上杉さんのテスト結果を奪った。

四葉「どっひゃー!ぜ、全部100点だ~~!」

風太郎「ふっ。まあ、当然といえば当然だな。全国の精鋭と戦う全国模試に比べたら、学校の定期試験なぞエンジョイバトルだ」

上杉さんは自信たっぷりにそう言った。

風太郎「でもこれでエッチが原因じゃないというのが証明されたな」

四葉「あうぅ……」


こんな成績じゃ上杉さんの隣を歩いているのが恥ずかしい。彼女失格だ。

彼女に相応しいのは成績優秀(といっても姉妹の中だけで、全体からみたら下から数えたほうが早い)な五月……?

劣等感で、リボンがしんなりしたところ、上杉さんは私にデコピンした。

風太郎「お前は勉強できなくてもいいから、気にすんなよ。」

風太郎「俺はお前と違って50mを6秒台で走れねーし、駅伝も1人で完走できなければ、バスケやサッカーの試合で活躍したこともない」

風太郎「別に俺はお前が勉強できるから好きって訳じゃない」

四葉「上杉さん…!」

上杉さんからの優しい慰めに心がほだされた。

四葉「それじゃあ私は堂々と勉強しないことをここに誓います!」

風太郎「馬鹿野郎!全く反省してないな、このリボンは」ギューッ

四葉「わわっ、リボン(本体)を握り潰さないでくださいっ」

風太郎「それじゃあ反省会だ。赤点スレスレで、姉妹でダントツビリの四葉には……お仕置きだな」

トップを取れなかった罰として、私は上杉さんにお仕置きされる事になりました。

四葉「ど、どんなエッチなお仕置きでしょうか……」ゾクゾク

風太郎「そうだな……こんなのはどうだろう?」

↓1ー3 トップを取れなかった馬鹿な四葉へのお仕置き内容


上杉さんに裸に剥かれた後、目隠しをされ、紐で手足を縛られ、ベッドに拘束されてしまった。

四葉「んっ」モゾモゾ

抜け出そうとしても逃げられない。

四葉「あっ♡」

視界がなくなるとそれを補うために他の感覚器官が敏感になる。

上杉さんに触られたところがいつもより感じやすい。

四葉「ひゃうっ♡」ビクンッ

上杉さんの手がいやらしく私の胸を揉み、硬くなった乳首を抓り、お股の豆を指の腹で擦った。

四葉「あんっ♡」

縛られていて身もだえることしか出来ない。

四葉「きゃっ……上杉さんっ…!」

上杉さんの鼻息が私の秘所にかかる。

今、上杉さんにジロジロと四葉の1番恥ずかしいところを見られているんだ。

風太郎「四葉、奥から白くてエロいの溢れてきてるぞ」

四葉「い、いわないでくださいっ……!」

縛られてちょっと触られただけで濡れてしまった。


四葉「ひっ……♡あんっ…!んっ♡」

四葉「んんっ♡」ビクッ

四葉「上杉さんっ……そこっ……舐めないでっ♡」

四葉「ああんっ♡駄目ぇ♡」ビクンッ

四葉「んっ♡」

上杉さんに長い時間をかけて体中を触られ、舐められ、しゃぶられた。

四葉「はぁ……はぁ……そろそろ、どうですかっ……♡」

風太郎「どうって何が?」クチュッ

上杉さんは私の入り口に先っぽだけ指を入れた。

風太郎「なにしてほしいか言ってくれよ」クチュクチュ

いやらしい音がする。

四葉「あっ、あのっ……エッチっ……してくださいっ」

風太郎「もうしてるだろ、エッチなこと」チュッ

四葉「あんっ♡う、上杉さんの意地悪ぅ……んっ♡」

上杉さんは私の股を弄りながら、首筋にキスをなんどもしてきた。

四葉「お……おちんちん入れてくださいっ!」

私はとうとう我慢できずに、上杉さんに懇願した。


風太郎「どこに?」チュッ

四葉「あっ♡……あううっ……よ、四葉の……お、おま……い、言えませんっ」

風太郎「じゃあ今日はこのままだな」クチュクチュ

こんなに体が熱くなっているのに、縛られたまま放置なんて耐えられるわけがありません。

拘束されて、主導権は上杉さんに握られています。

四葉「あー、もうっ、上杉さんの馬鹿っ!」

四葉「赤点スレスレの馬鹿な四葉の……に、上杉さんの逞しいおちんちんでお仕置きしてくださいっ!」

風太郎「四葉のどこ?」チュプッ……

四葉「お……お……おまんこに……ひうっ♡」ズポッ

風太郎「たいへんよくできました。合格!」ズププ…

目隠しされたまま、上杉さんに挿入され、その日はおちんちんの形をお膣で覚え込まされる事になったのでした……

↓1 上杉さんとの夜の相性判定
コンマ 50以上で 1アップ


……

五月「四葉。その首元の」

四葉「あっ……」サッ

あの夜、上杉さんに反省会と称され目隠しソフト緊縛プレイをされた後で目隠しをとってみると体中にキスマークをつけられていました。

そのことでちょっと喧嘩になってしまったんです。

これじゃあせっかくの夏なのにプールにもいけませんっ。

キスマークをつけるときくらい、了解とって欲しいです。

項の際どいところにもつけられたせいで、学校では不自然な絆創膏を貼って過ごす羽目に。察しのいい子たちなら気がついているよね……

五月「昨日は四葉もお楽しみだったみたいですね」

四葉「ううっ……恥ずかしいよ」

五月「実は私も」

そう言って五月は胸元を開けて私に、上杉さんとの愛の証を見せつけてきた。

五月「彼、何度も私のおっぱいや、股のところに、つけてくれたんです」

五月「四葉、こっちもみますか?」

四葉「い、いいよ!そんなの見せなくても……」

五月はやっぱりなんかずれてる。自慢するものじゃないのに。

でも、上杉さんが私以外の子とそういうことしているという証拠を見せつけられると、胸がチクチク痛む。

五月「まあ何はともあれ、ギリギリのところで彼の愛を受けられて……ほっとしてます」

一時期はライフポイントがゼロに近づいて憔悴していた五月もここのところ肌艶がいいみたい。

でも一花と違って上杉さんとの仲がうまくいってる感じを私に見せつけてくる五月にはいちいち腹がたつ。

上杉さんの1番は私。正妻として早く五月より上杉さんとの相性をあげておきたい。



二乃「四葉。話があるわ」

四葉「二乃」

結局、期末試験の後、五月に上杉さんの1日を分割したけど、その後の五等分計画は完全に宙に浮いていた。

すでに5人のうち3人が関係を持っているので、その3人にとって特に計画を推進する理由もないため、過半数の合意をもって凍結されている。

二乃や三玖は度々議題にだすけど、私は努力してますって答えるだけで、具体的に何かを変える必要がない。

五月や一花が側面支援してくれるおかげで、それ以上の突き上げもない。

中野家の家族会議での力関係は、すっかり様変わりしていてた。

そんな時、私はこれまで度々敵対していた二乃に二人っきりで話を持ちかけられた。


四葉「上杉さんのことなら、努力してますからっ」

二乃がなにか言う前に先手を打つ。どうせいつものお小言だ。二乃も愛が足りなくて最近はイライラしっぱなしだから。

二乃「それはわかっているわ。四葉にはいつも感謝しているのよ、私」

四葉「え?」

二乃が殊勝なことを言った。

二乃「その上で、お願いがあるんだけど……一花は先に四葉の許しを貰って彼と……過ごしてるって聞いたわ」

二乃「私も同じように、彼と過ごさせてほしいの。三玖には悪いけど、同時に五等分じゃなくて……いいから」

あの二乃が私に頭を下げ、幸せのお裾分けを懇願してきた。

二乃とはここまで、上杉さんを巡って熾烈な戦いを繰り広げてきた。

一時は薬を盛られたり、家族会議の場で空気を悪くして私の胃にダメージを与えてきたり……

そして最後まで祝福を与えず、上杉さん五等分条約なんてふざけた提案を私に認めさせたり、ここまで苦汁をなめるさせられてきたんだ。

そんな二乃が、私を正妻と認めて、自ら妾の地位に甘んじるようなお願いをするなんて。


二乃「これまでのことは謝るわっ。私、どうにかしてたの。彼と、お付き合いしたくて、幸せになりたくって」

二乃「ここまで必死に頑張ってきたけど、もう無理よっ」

二乃「愛が足りない。愛が欲しい。このままじゃ、私が壊れちゃう。お願い、四葉。私を助けて……幸せを……恵んで欲しいの」

私は椅子に座りながら、二乃の懇願を聞いた。

この前の五月と同じ。私の幸せの独占によって、二乃は干上がって、とうとう音をあげたみたい。

でも、ここまでの行い、それで許せるわけがない。

四葉ルールだ。心から済まないと思っているならできるはず。

四葉「で?」

私は二乃に禊を促した。


二乃は察したようで、唇をぎゅっと噛み締めた。弱々しくはなっているけど、目の闘志の炎はまだ消えていなかったみたい。

ここでしっかり格付けしておかないと、後々禍根を残す。

二乃は精一杯こらえようとしていたが、この後、私から上杉さんを紹介してもらわないとしんでしまうとあっては背に腹は変えられない。

ゆっくり膝をついて、手を床につき、頭を下げた。

私は椅子に座り、足を組みながら二乃の土下座での弁解を聞いた。

二乃「この度は ご迷惑をおかけしまして……」

二乃の声が震えている。

二乃「全ては私の不徳の致すところでして……」

あのプライドの塊みたいな二乃が、味噌っかすと見下していたであろう私に対して、床に頭を擦り付けて謝罪している。

二乃「大変申し訳なく……」

二乃の屈辱や相当なものだ。しかしそこまでしてでも二乃にとって、上杉さんの愛は必要だ。

恋の暴走機関車もガソリンを止められては戦えない。


二乃の土下座謝罪。

一花の時はこれで許した。一花は私に色々協力してくれたし、一花を暴走させた責任の一端は私にもあったから。

でも二乃は……ここまで私と敵対してきた二乃を、許して、上杉さんに抱かせる許可をこの程度で出していいのかな。

土下座している二乃の顔と腹が見えない。

今はやむなく面従腹背をしているけど、眼にはかつてないほどの怒りと逆襲への情熱の炎をほとばしらせているかもしれない。

そうであれば、二乃を側室に迎えることは今後、第2次シスターズウォーの火種になりかねない。

でも上杉さんの愛を絶たれて餓死寸前の二乃の苦しさを考えると……同じ姉妹として、同情の念を禁じ得ない。


四葉(どうしよう……)

↓1 二乃を許しますか?


四葉「二乃、頭あげて」

私は二乃の肩を優しく叩いた。

四葉「いいよ。二乃も大切な姉妹だもん。私も意地悪してごめんね」

二乃「四葉……許してくれるの?」

四葉「うんっ。一緒に上杉さんに愛してもらおう。私から口利きするよ」

二乃「ありがと、ありがとう、四葉」ギュッ

抱き合って私達は仲直りした。

二乃の心が折れる音は聞こえなかったけど仕方ない。これ以上二乃をいじめたら暴走するかもっ。

大丈夫。私は相性いいし、上杉さんの愛も一心に受けている。


寛容の精神で二乃を許した! 仲良し姉妹ポイントが1アップした。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□



四葉「上杉さん。今日も紹介したい子がいるんですっ」

四葉「さ、入って」

二乃「……」モジモジ

二乃は恥ずかしそうに私の背中に隠れるようにして上杉さんの前に出た。

風太郎「二乃……」

四葉「実は二乃も、上杉さんの事が大好きで」

四葉「私達が付き合った後も、ずっと上杉さんにアピールしていたの知っていますよね?」

四葉「それでこの前二乃と話し合ったんですけど」

四葉「二乃も一緒に上杉さんに愛してもらえれば……と、思いまして」

二乃「……と、言うわけだからよろしく」

四葉「ど、どうでしょうか?上杉さん……」

四葉(上杉さん、駄目って言って。二乃は。二乃は……上杉さん大好きだし、料理も上手だし、姉妹想いだし……私が勝てるところなんて)

風太郎「二人はそれでいいの?」

二乃「私は……いいわよ。あなたに愛してもらえるなら……お妾さんでも」

四葉「わ、私は……姉妹が、幸せになれるならっ」

風太郎「じゃあよろしくな、二乃」

二乃「よろしくねっ、フー君♥」

大丈夫。私だってしっかり相性あげてるんだから……これくらい正妻として余裕みせないと。

恋敵の二乃に上杉さんを割譲して、四葉の幸せポイントが1下がってしまった。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□

↓1 二乃と上杉さんの相性チェック!
コンマ判定 (上杉さんの反応は>>229参照)

※四葉の相性(50)以上だと相対的に好感度が1下がります。



週末。

四葉『上杉さん、今日暇なら街をぶらぶら歩きませんか』

四葉『おーい、上杉さーん』

四葉『うっえすぎさーん』

四葉『面白い映画あるんですっ』

四葉『四葉、暇ですよー』

四葉『フー君♪ なんちゃって』

四葉『上杉さん…?今、忙しいんですか?』

五月「朝からスマホにかじりついてどうしたんですか?」

四葉「五月。上杉さん、風邪とか引いてないかな!?全然連絡取れないんだよっ」

五月「それは心配ですねっ。らいはちゃんに聞いてみましょう!」

四葉「でかした五月!その手があった!」

五月「ぷるるる……もしもし、らいはちゃん?上杉君、今何してますか?え?家にいない?おめかしして朝からどこか出かけた?」

五月「ええ、はい。それじゃあまた今度買い物にでも」プチッ

五月「風邪は引いてないみたいですね」

四葉「……そう、よかった」


上杉さんの好感度が相対的に1下がった。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■□□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■□□□□□



一花「ねえ四葉。最近、フータロー君が全然構ってくれないんだけど」

四葉「……」

一花「噂じゃ、この前の週末、二乃と一緒に一泊二日でどこか旅行に行ったって」

一花「やっぱりフータロー君も男の子だよね。新しい子に夢中になっちゃうのは仕方ないっていうか」

一花「でも二乃はまずいよ、二乃は。あの子、表面的に四葉に今は恭順してるけど、まだ心折れてないよ」

一花「なんであんなあっさり許しちゃったのさ。二乃の奴、彼の金玉掴んだらまた牙むいてくるに決まってるって!」

一花「だいたい四葉は甘いんだから…」クドクド

四葉「一花は少し黙ってて」

一花「は、はい」

四葉(どうしよう。二乃を許したとたん、上杉さんからの愛が流れてくる量が少なくなったのがはっきりと分かる)

四葉(最近、どんどん二乃が綺麗になっていってるし)

四葉(このままじゃ……早く、私も二乃に負けないくらい相性あげないと!)


一花「そんな四葉にお姉ちゃんから提案があるんだっ」

一花「今度、3人でしてみない?」

四葉「え?」

一花「最近、彼が二乃の方に流れてるのは、新しくて刺激的だからだと思うんだよね」

一花「ならこっちも彼に新しい刺激を提供しようよ」

四葉(一花と一緒に……横で、一花が上杉さんに愛されるのを見るのなんて、想像しただけで吐きそうになる)

四葉(でも、このままじゃ二乃に上杉さん奪われちゃうよ……なんとか、二乃に対抗できるくらい相性を早く高めないと)

四葉(この提案、きっと上杉さんは興奮してくれると思うけど……どうしようかな)

一花「ちなみに拒否したら、次は五月に同じ提案しようと思いまーす」

↓1 一花と3Pしますか?

する場合のメリット 上杉さんとの体の相性1アップ確定
する場合のリスク  一花の相性がアップして、上杉さんの好感度1ダウンのリスクあり (一花の相性再判定)

拒否する場合のリスク 一花と五月の3Pにより、相対的に好感度を下げられる(確率 30%で1ダウン)

一花 相性04(四葉に隷属?)
二乃 相性82(依存症レベル)
三玖 相性?(ハブられ中)
四葉 相性50(本スレ主人公)
五月 相性75(勉強頑張ったため一気に逆襲)

>>256で言うところの三玖の分のパイは包装紙くらいしか残って無い感じ?


んちゅ……ちゅぱちゅぱっ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷちゅぷっ……

風太郎「あぁ~~」

ちゅっぱ、ちゅっぱっ、じゅるるるっ……ちゅぷっ、んちゅっ……

一花「んっ、ぷはっ ♥フータロー君、どう?美少女2人のご奉仕♥」

四葉「ぷちゅっ、れろれろっ、あむっ、んっ、ちゅっぱっ、じゅぽじゅぽ」

一花「あーもうっ、四葉ったらがっつきすぎぃ!私もっ……んっ」

一花と二人で上杉さんの股ぐらに顔をうずめて精一杯の口奉仕。

二乃から取り返すにはこれくらいしないとっ。

上杉さんのそれも、興奮していつもより硬くなっているのがわかる。

夜の相性50と相性4は足し算で54じゃない。掛け算で200だ。

風太郎「うっ、やばっ……」ゾクッ

一花「もう限界って感じだね……じゃあそろそろ、こっちで……♥」クパァ

一花がベットでお尻を突き出した。

四葉「上杉さん、私にもお願いしますっ♡ああっ♡」ズポッ

脇目も振らず、上杉さんは私の中に熱り立ったおちんちんをはめ込んだ。


四葉「んっ、くぅ」

一花「やっぱり最初は四葉かぁ……んっ」

私に挿れながら、上杉さんは一花の中を指で弄っていた。

一花「んっ、ああっ♥気持ちいよっ♥んっ♥」グチュグチュ

四葉「あっ、あんっ♡あ、あっ、あっ、あっ♡」パンパン

四葉「んっ、んっ、ひゃっ、うっ♡」ビクンッ

軽く中イキして腰が跳ねると、上杉さんは私の膣からおちんちんを引き抜いた。

風太郎「一花、イクぞ」

一花「はい、お願いしますっ♥」

一花「んっ♥ああっ♥ひゃっ、これっ、好きぃ!んっ♥」ズッポズッポ

一花「あっ、あっ、あっ、やっ、ああっ、ああぁ~~!あんっ♥あんっ♥あんあんっ♥」パンパン

四葉「はぁ、はぁ……」

上杉さんに愛されて一花は雌猫のように喘ぎ声を出した。

一花「イクッ、イクイクッ!」ビクンッ

一花「はぁ、はぁ……ううっ♥」ズポッ

風太郎「四葉、次いくぞ」


四葉「はい……んっ♡」ヌポポ

一花「四葉、可愛いっ」モミモミ

四葉「ちょっと、一花ぁ!今はダメッ!」ビクッ

上杉さんに犯されて、余裕のない時に一花は私の胸をいじってきた。

風太郎「ふぅ、ふぅ、ふぅ」パンパン

そんな私たち姉妹の乳繰り合いも上杉さんを興奮させるスパイスだ。

四葉「ひっ、やっ、んんっ、これっ、イクッ!」ビクンッ

四葉「あっ、ああぁ~~♡はぁ、はぁ」ズポッ

イッたら抜かれる。

風太郎「一花。ケツ上げろ」

一花「はいっ♥お願いしますっ♥」ズプッ

一花「はぁ~~~♥これっ、やばっ♥」ゾクッ

一花「フータロー君っ、待ってっ、ちょっと、これっ、知らないよっ、あっ、キテるっ、んっ♥」パンパン

一花「知らないのキテるからっ、やっ♥」ズッポズッポ

一花「あぁ~~~!」

一花は上杉さんに突き上げられ、必死に媚びた声を出していた。

相性が低かった彼女にとって、逆転のチャンス。私と一緒になって、気持ちが昂ぶった上杉さんに抱かれて、相性を高めたいところなんだろう。

四葉「上杉さんっ、こっちもお願いしますっ」

一花「四葉っ、今っ、私が……んっ!」


早く一花をイかせて上杉さん奪わないと。そのために一花の張りのいいおっぱいを揉みしだき、乳首を甘噛した。

風太郎「やばっ、膣内うねって……四葉、もっと頼む」

四葉「はいっ」コリコリ

一花「ダメッ、ダメダメっ、イクッーーーー!!!」ビクッ

一花「はぁ、はぁ……これ、もうっ……気持ちよすぎて…」

一花「あっ」ズポッ

上杉さんのを引き抜かれたときの一花の顔はとても切なそうだ。

風太郎「四葉。」

四葉「はいっ♡」

こうして私と一花は上杉さんの前でお尻を並べて抱かれ続けた。

突き上げられて甘い声をだす私を、一花は指をしゃぶりながらじっと見ていた。私から欲しいものを強引に奪っていったあの嫌な一花の顔。

女の戦い第二ラウンド。負けられない。上杉さんの1番は私だ。


↓1 
一花の相性再判定 コンマがが新しい一花の夜の相性になります

コンマ 50以上で…… 最初に射精するのは一花で。 相対的に好感度1ダウン
コンマ 50未満で…… 最初に射精するのは四葉で。 一花に勝って好感度1アップ


風太郎「はーっ、はーっ」パンパン

四葉「あんっ、あんっ、あんっ、あっあっ♡」

風太郎「はぁはぁはぁ」パンパン パンパン

四葉「あっあっあっああんっ♡ひっ♡あぁ~~駄目ぇ~~」

風太郎「四葉、俺もっ、そろそろ限界っ」パンパン

四葉「キテッ!キテ下さい!上杉さんっ!私の中でっ!1番最初にっ!」

風太郎「やっぱり四葉が1番だっ、イクぞっ、四葉っ!うっ」

四葉「あっ♡」ビクンッ

ここまでチャージされた上杉さんのが中で暴れているのがわかる。長い長い射精だ。

四葉「はぁ~~~♡はぁ~~~♡幸せぇ……」ピクピク

となりで一花が私と上杉さんの幸せな時をじっとみつめていた。


上杉さんが四葉が1番だと再確認して好感度が1アップした!
はじめての3Pを経験して、夜の相性が1アップした!

四葉の幸せポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□


四葉(結局、あの後3人共足腰立たなくなるまでヤッたけど……)

四葉(3人ではそうそうやるもんじゃないよ……もしあの場で、上杉さんが、私より先に一花で射精してたら)

四葉(嫉妬でどうにかなっちゃいそうだったもん)

二乃「一花、腰痛くて寝込んでるみたいだけど大丈夫かしら?」

四葉「一花は久しぶりって言ってたから、しばらく寝込むんじゃないかな」

二乃「それはそうと、四葉。本当にありがとう。四葉が仲人してくれたおかげで、今、私とっても幸せだわっ」

二乃「次の週末も、フー君にお出かけに誘われちゃってっ」キャーッ

二乃「ねえねえ、四葉。彼の好みのファッション教えなさいよ。下着とか……どんなの好みかしらっ」

二乃「このフリフリの奴?それともアダルトな……こういう、割れ目入ってるやつ?」

四葉(私は誘われてないっ……!週末は私が上杉さんとイチャイチャしようと思っていたのにっ!)

四葉(どうしよ、これ以上、二乃を増長させないほうが良いのかな?)

↓1 どうしますか?
① 二乃にフー君呼びをやめさせる
② 二乃にデートは断るよう圧力をかける
③ 正妻の余裕で二乃の行動を黙認する
④ その他自由安価


二乃の馬鹿みたいな下着選びに付き合ったあと、私は上杉さんにメッセージを送った。

四葉『上杉さん、な、なんと!』

四葉『次の週末、お付き合いしてちょうど50日の記念日なんですっ!』

四葉『たまには二人っきりで一緒に過ごしませんか?』

四葉『お返事待ってますっ』

四葉(二乃には悪いけど……これで週末は私が上杉さんと過ごせる……)

四葉(返事遅いなあ。勉強でもしてるのかな)

四葉(上杉さん、信じてますよ)


↓1 コンマ判定
ゾロ目以外 風太郎「OK」 :二乃の幸せを吸い上げて四葉の幸せポイント1アップ!
ゾロ目    風太郎「週末は予定があるから断る。」 :上杉さんの好感度1ダウン

風太郎『OK』

四葉「やった」

二乃に勝って幸せポイントが1アップした!

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□

四葉(ごめん、二乃。でも、これ以上は譲れないよ。上杉さんのこと)

……

週末、私は上杉さんとのんびり街を歩いて、ショッピングを楽しんだ。

買い物に映画、テレビで話題のプラネタリウムを鑑賞して夜はホテル……

お付き合いした記念日を私は上杉さんと満喫した。


ホテルで愛を確かめあった後……

風太郎「なあ、四葉は俺が他の姉妹と付き合ってて……本当にいいのか?」

風太郎「俺はできるだけ、お前を優先してやりたいと思ってるけど」

風太郎「今日も、二乃や五月から遊ぼうって誘われてて」

風太郎「付き合うからには、彼女たちのことをあんまり蔑ろにするのは、なあ」

上杉さんは優しかった。私の事を1番に想ってくれているけど、他の子たちの気持ちも大切にしている。

そんな彼を独占しようとするなんて、私はなんて嫌な子なんだろう。

少しだけ自己嫌悪を感じる。

風太郎「そういえば、姉妹といえば三玖だけど」

三玖。彼女はテストで負けてからというもの、動きがない。二乃みたいに自分からお願いにくると思っていたけど。

風太郎「三玖だけ、こういう関係じゃないけど……大丈夫か?」

四葉「上杉さんは、三玖とこういう関係になりたいんですかっ」ギュッ

上杉さんのおちんちんを握りながら尋ねてみた。しっかり硬くなっている。

風太郎「あ、いや……」

上杉さんは、三玖のこと、気にしているみたい。


家庭教師になりたての上杉さんの事を最初に認めて受け入れたのは三玖。

上杉さんにとって、三玖は少し特別だった。

どうしよう。三玖の事。少し考えよう。

三玖も上杉さんとの愛が足りなくて、追い詰められているのは間違いない。

でも、三玖は我慢している。三玖は忍者だ。忍者とは耐え忍ぶもの。

二乃みたいに私に頭を下げず、今はこらえて虎視眈々と最後に笑おうとしているのかも。

私にとって1番いいのは、三玖をこのまま干し上げてて従属させてしまうこと。

私にとって1番最悪なのは三玖の体に我慢できなくなった上杉さんが、三玖に浮気する事。

三玖に浮気をされると、私と三玖の関係は、私と他の姉妹みたいに従属関係ではなく対等の関係になる。

かつては応援していた三玖と上杉さんを巡るドロドロの三角関係になるのは嫌だ。

四葉「三玖のことですが……」

↓1
① 上杉さんは三玖と連絡とらないようにして欲しいです
 コンマ 50以上で三玖干しあがる(土下座でエッチ懇願) 
 コンマ 50未満で仲良し姉妹ポイント1ダウン
 ※コンマゾロ目で浮気発生

② 上杉さんは三玖と今まで通り接してあげて下さい
 三玖関係、特に変化なし

③ 今度三玖誘って3人でしちゃいますか?
 ???


四葉「今度三玖誘って3人でしちゃいますか?」

風太郎「冗談やめろよ」

そう言って上杉さんは顔を赤くした。

握ったおちんちんに血流がドッと流れて、ぐんぐん硬くなっていくのがわかる。

四葉「もーっ、上杉さん、スケベですねっ んっ」クポッ

しっかり抜いてあげないと、いつ三玖に浮気するかわからない。

四葉「れろれろっ、ちゅぷっ、じゅるるるっ、じゅぷっ」チュプチュプ

風太郎「ああっ……四葉、いいぞっ」

四葉「気持ちいですかっ」レロレロ

上杉さんのを丁寧に舐めあげて、しっかりお口で気持ちよくするコツもわかってきた。

三玖……早くなんとかしないと。


三玖「話って何」

最近、三玖は私達姉妹と距離を置いている。

私以外の3人が上杉さんと関係を持っているのは公然の秘密。

いくら鈍感な三玖でも察するところはあると思う。

四葉「上杉さんのことで、ちょっと、ね。三玖って、まだ上杉さんの事好きなんだよね?」

三玖「もう好きじゃないよ」

四葉「え?嘘でしょ?」

三玖「嘘じゃないよ」

三玖は絞り出すようにそう答えた。

見え見えの嘘だ。三玖の肩が震えている。


四葉「無理しないで、三玖。ごめんね、これまで意地悪して。三玖、一緒に上杉さんに愛してもらおっ」

四葉「喜びも悲しみも五等分。私達姉妹はそうやって育ってきた。上杉さんの愛もしっかり五人で共有しようよっ」

三玖「私にも、フータローの事、分けてくれるの?」

四葉「うんっ。私から口利きしてあげる」

四葉「でもね、三玖。これまで強情張って、姉妹の仲をかき回したのはよくないよ。みんな上杉さんの事大好きだったんだから」

四葉「しっかり、ごめんなさいしてから……ほら、わかるよね……あれして」

三玖「土下座してお願いしたら、フータローと一緒に過ごしていいの?」

四葉「うんっ。上杉さんも三玖の事、待ってるよっ。一緒に愛してもらおうよ」

三玖「私は……」

↓1 コンマ
50以上 三玖、心が折れて土下座
50未満 三玖、四葉の提案を断る


三玖を屈服させれば五等分計画は完結。

私が花嫁で、上杉さんの1番になって幸せにしてもらいながら、他の姉妹とも仲良く過ごせる。

私が幸せを独占することはできないけど、中野家の五つ子みんなで幸せになれるのならハッピーエンドだ。

三玖「お願いすれば本当にフータローと恋人になれる?」

四葉「もちろん、約束するよ」

三玖「でも断る」

四葉「!」

三玖「この中野三玖が本当に欲しいのは、フータローの1番、つまり花嫁の座」

三玖「私が他の姉妹と同じだと思った?」

三玖「甘く見ないで、四葉。幸せは恵んでもらうものじゃなくて自分の手で勝ち取るものだッ!」

三玖「それにフータローの愛は思い出の中にある。今はそれでいい」


三玖のやせ我慢によって、姉妹仲良しポイントが1ダウンした。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■■□□□
上杉さんの好感度   :■■■■■■■■□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□


三玖を落とせなかった。そのけじめは私がつけないといけない。

四葉「上杉さん、ごめんなさいっ」

風太郎「……」

あの晩、私は上杉さんに三玖との3Pを約束し、上杉さんに事前に三玖を愛するよう説得した。

上杉さんは、いやいや言いながらも、内心乗り気だったんだ。

上杉さんは三玖から抱きつかれたり、バレンタインチョコを貰ったり、誕生日プレゼントを貰ったりした時、三玖の好意に対して満更でもなさそうだった。

上杉さんにとって、異性から初めて好意を向けられたのが三玖。

そんな三玖を連れてくると、上杉さんに約束した夜。

約束を果たせなかった私は落とし前をつけないといけない。

三玖と過ごすつもりだった上杉さんのを、私一人で満足させないと、上杉さんの三玖への未練が大きくなる。

そうなれば上杉さんは……


私は上杉さんの股の前で、裸になって土下座した。

四葉「全ては私の不徳の致すところで」

四葉「大変申し訳なく」

四葉「三玖の代わりに、今宵の夜伽、中野四葉が務めさせて頂きます」

顔を上げるとすでに上杉さんのは熱を帯びて硬く屹立していた。

これを満足させないと。これまで積み上げてきたすべてが、終わるかもしれない。


↓1 上杉さんとの夜の相性 60
コンマ40以上 必死の奉仕により、上杉さんから三玖への未練を打ち消せる 幸せポイント&好感度&夜の相性 1アップ!

コンマ40未満 1人では満足させられず、上杉さんの三玖への想いに火がつく 上杉さんの好感度8→4へ半減

三玖との骨肉の争い編へ続く。

(おそらく最終章です)


その夜の上杉さんは滾っていたました。

四葉「んっ、あっ♡はぁっ♡イッ♡」パンパン

四葉「はぁっ、あんっ、イクッ♡」ビクッ

四葉「はぁーっ、はーっ、はーっ♡」ビクンッビクンッ

四葉「駄目ですっ……上杉さん、今は待って……あっ♡」ヌププ

四葉「あっ、あっ、あんっ♡あんっ♡あんっ♡」ジュポジュポ

上杉さんは私の腰を掴みながら何度も何度も硬くなったおちんちんで私を突き上げてきました。

四葉「ひっ♡」バシッ

よだれを垂らしながらだらしなく枕を握りしめて頭を真っ白にして馬鹿になっている私のお尻を上杉さんはキツく叩きました。

四葉「ごめんなさいっ♡あんっ♡」キュッ

反射的に謝って、おまんこを締めると上杉さんの腰使いに熱がこもるのがわかります。

四葉「あっ、あっ、あぁ~~~♡ひっ♡」バシッ


上杉さんにお尻を叩かれながら情けない声を出して、懺悔のセックスです。

四葉「ごめんなさいっ♡約束を守れない馬鹿な女でごめんなさいっ♡」ヌッポヌッポ

四葉「お願いしますっ、あっ、イクッ、イクッ、んっ♡四葉ので我慢して下さいっ♡四葉でイッてくださいっ♡」パンパン

四葉「三玖のことは忘れてっ、私でイッてくださいっ!」ビクンッ

四葉「あぁーっ!イクッ♡」ピクピクッ

絶頂しておまんこを痙攣させながらの必死の懇願も上杉さんには届きませんでした。

風太郎「今日はもうやめだ」ヌポポ

上杉さんはそう言うと、私の膣内から硬くはちきれんばかりの肉棒をゆっくり引き抜きました。

四葉「えっ……」

風太郎「理由は言わせるな」

それだけ言って上杉さんは私の汁でぐっしょり濡れたコンドームを外しました。

長い時間をかけてのエッチで上杉さんは結局一回も果てませんでした。行き場を失った情熱が、上杉さんの大きな精巣にずっしりと溜まっています。

上杉さんにとって今日は私じゃなくて三玖の日。三玖で決めるために溜めていた熱は行き場を失い上杉さんの心を動かします。

手に入らないもの程、欲しくなるものです。このまま上杉さんを帰らせては三玖に浮気しちゃうかも。


どうしよう……

↓1 
① 生でエッチ懇願 
② 三玖になりきってエッチ懇願 
③ その他自由に上杉さんを満足させる方法 

④ 今日は諦めて仕切り直す 上杉さんの好感度 8→4ダウン確定

四葉「待って下さい、上杉さん」ギュッ

このまま上杉さんを帰らせる訳にはいかない。

三玖にだけは取られたくない。

幸せは競い合い、奪い合い、勝ち取るもの。

それを教えてくれたのは1番になれなかった一花であり、二乃であり、五月であり、そして、上杉さん、あなたなんですっ。

四葉「今日はお詫びしますよ、上杉さん」

四葉「久しぶりに……生でどうでしょうか……」

四葉「安心して下さいっ。きちんと後からピルで避妊しますからっ」

四葉「お願いします。三玖の代わりに、私で気持ちよくなって下さい」

四葉「上杉さんの愛を私に下さい」クパァ

ベッドの上で股を広げて上杉さんを誘ってみた。

四葉「中出し……お願いします」

↓1
コンマ 50以上 風太郎、もう一度四葉を抱く
コンマ 50未満 風太郎「馬鹿な事言うな」  幸せポイント -1 


風太郎「馬鹿な事言うな」

四葉「!」

風太郎「もっと自分を大事にしろ。アフターピルだって100%じゃないだろ」

風太郎「出来たらどうするんだ、お前」

風太郎「俺、責任取れないぞ」

上杉さんの言っていることは多分正しい。

女子高生でママになんてなれない。上杉さんも、私も、私の赤ちゃんもみんな不幸になる。

それでも、上杉さんにそうはっきり言われてしまうと、私の心にヒビが入って、幸せがこぼれてしまうのがわかる。

覚悟を決めての生エッチ懇願も拒否されて、幸せポイントが1下がってしまった。

四葉の幸せポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度   :■■■■□□□□□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□

それでも、私の精一杯のおねだりに上杉さんのはまた一層怒張して、はちきれんばかりになっている。

興奮はしてくれているんだ。

三玖との3Pの約束不履行と、膣内射精のおねだりして興奮させた責任、取らなきゃ……

↓1 どうしましますか?

①三玖になりきってエッチ懇願
②他の姉妹と3P約束
③その他自由に上杉さんを満足させる方法


上杉さんはシャワーを浴びている。

私は放心状態で天井を眺めていた。

このまま上杉さんを不完全燃焼で帰したくない。

今の上杉さんの心に、三玖の占める割合が大きくなっているのがはっきりわかってしまう。

もう今日はこれしかない。上杉さんが三玖に決めているなら、三玖がご奉仕するしかない。

私は鞄から一花に事前に借りた道具を取り出した……

風太郎「四葉、シャワーあがったぞ……え?」

四葉「フータロー。四葉はもう帰ったから。代わりに私が相手するよ」

四葉「遅れてごめんね、フータロー。エッチ、しよ?」

四葉(どうですか上杉さん!完璧な変装ですよ!これは!)

四葉(私は三玖、私は三玖、私は三玖……)ブツブツ

四葉「あなたのことがずっと好きでした。フータロー……抱いて」

↓1
コンマ 50以上 風太郎「三玖、俺もお前の事が……」
コンマ 50未満 風太郎「冗談でも笑えないぞ、四葉」 上杉さんの好感度 -1

続く。


風太郎「三玖、俺もお前の事が……」

そう言って上杉さんは三玖の肩を抱き寄せた。

四葉「フータロー……」

至近距離でじっと上杉さんと目が合う。

風太郎「お前、本物の三玖だよな?」

四葉「!」

風太郎「とりあえず、三玖、後ろ向いてくれ」

四葉「?」

上杉さんは訳のわからないことを言い、私はお尻を上杉さんに見せた。

風太郎「うーん……」スリスリモミモミ

四葉「ひゃうっ!うえっ、フータロー!?」

上杉さんは私のお尻を撫でるように触り、もみ始めた。

風太郎「肉付きが……三玖にしては……」ブツブツ

四葉「恥ずかしいよ……んっ」

上杉さんは私のお尻をしっかり検分し、スイカの中身を確かめるようにお尻を叩いた。

風太郎「お前、本当に三玖だよな?」バシッ


四葉「あっ♡当たり前だよっ、本物の三玖だよ!」

風太郎「タイツ下ろすぞ」ヌギッ

上杉さんは乱暴に三玖の服を剥いてお尻を丸出しにさせた。

風太郎「これが三玖のケツか」バシッ

四葉「うっ」

風太郎「筋肉質で硬い、競走馬のような尻だな。三玖の奴、いつの間にこんな筋肉付けたんだ?」バシッ

四葉「あっ♡」

風太郎「おい、三玖。ごめんなさいするなら今のうちだぞ」バシーン

四葉「ひぐっ!」

上杉さんは力強く私のお尻をひっぱたいた。しまった。上杉さんは私が三玖じゃないと怪しんでいるっ!

やっぱり上杉さんにとって三玖は特別だ。三玖とそれ以外の姉妹の区別はしっかりつくんだ。

胸がぎゅっと締め付けられた。お母さんは言っていた。愛があれば私達の見分けがつくと。

どうしよう。今のうちなら上杉さん、許してくれるかな?

↓1
① 変装した事を謝る  コスト:上杉さんの好感度 -2
② あくまで三玖で突き通す


四葉「うっ……ううっ……」ポロポロ

涙が溢れてきた。上杉さんの、三玖への愛が憎い。そんな事を思ってしまう自分が1番いやになる。

四葉「ごめんなさいっ、三玖じゃない……です」

上杉さんの尻を叩く手が止まった。

風太郎「そうか」

寂しそうにそうつぶやいて、上杉さんは立ち上がった。

四葉「……私の事、誰だか、わかりますか?」

風太郎「……」

五つ子ゲームですよ、上杉さん。三玖に変装した姉妹、当ててみて下さい。

風太郎「くだらねーな、誰が誰に変装したとか。興醒めだからもう三玖の振りはするな。俺は先に帰るから……」

そう言って上杉さんは先にホテルを出ていった。

愛が、冷えていくのを感じる。

上杉さんの好感度が2下がった。
(※②を選択していた場合は変装プレイで盛り上がって全ポイントアップか、上杉さんを激怒させて好感度ゼロかのハイリスク・ハイリターンルートでした)

四葉の幸せポイント  :■■■■■■□□□□
上杉さんの好感度   :■■□□□□□□□□
仲良し姉妹ポイント  :■■■■■□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□


四葉(もうどうしようもないのかな)

四葉(まだ上杉さんは私の事を愛してくれているけど、お付き合いしたての頃に比べると、冷めてしまったみたい)

四葉(この愛が……ゼロになったら……予感がある)

四葉(上杉さんは三玖と浮気する)

四葉(そうなったら私は私じゃなくなる)

四葉(だからなんとかしなくちゃ!)

↓1 どうしますか?
① 一花に協力を仰ぐ
② 二乃に協力を仰ぐ
③ 五月に協力を仰ぐ
④ 三玖と対話する
⑤ 上杉さんと対話する


大事な話があると言って上杉さんを喫茶店に呼んだ。

あの一件以来、私達の間に会話は少なくなっていて、ラブラブメールもなく、ぎこちない空気が漂っている。

お付き合いして3ヶ月ぐらいが危険と言われている倦怠期だ。

幸せになるために、ここを乗り越えたい。そのための話し合い。

風太郎「俺もちょうど、四葉としっかり話し合いたかったんだ」

話を切り出したのは上杉さんだった。

風太郎「お前との関係や他の姉妹との関係……なんか拗れちまってるよな」

風太郎「お前はこれから俺とどうしたいんだ?」

風太郎「俺は、あくまで四葉としっかりお付き合いしたい。その気持は今でも変わりないのは信じて欲しい」

風太郎「一花や二乃や五月とは、成り行きで関係を持ってしまったが」

風太郎「三玖のことは、俺も馬鹿だった。お前と一緒の時に、三玖を抱きたいって自己中心的で屑な事をしたのは謝る」

風太郎「それで、色々考えたんだけど」

風太郎「一回、俺達の関係、綺麗に精算しないか?」

四葉「!」

風太郎「このままじゃ、お互いにとって良くない事が起きる気がするんだ」

風太郎「一旦、距離をおいて、お互い元の家庭教師と生徒に戻った方がいい気がする」

風太郎「お前はどう思う?」

上杉さんは信じられない提案をしてきた。対話の時期はまだ早かった。


四葉「ありえないよ……」

風太郎「!」

四葉「で?私と別れた後、どの子とお付き合いするの?」

風太郎「いや、一旦他の3人とも、関係は精算するつもりだ」

四葉「嘘。上杉さん、絶対忘れられないよ。特に二乃とのなんて。熱い夜、過ごしてるよね?」

風太郎「うっ」

図星だったみたい。上杉さんの目が一瞬泳いだ。

四葉「だから別れるという方向はなし!」

風太郎「だが……」

四葉「私の初めて、上杉さんに捧げたんだよ。責任……とってよね。幸せにしてくれるって、あの夜約束してくれたよね……」

風太郎「じゃあどうしてほしいんだ?」

風太郎「もちろん、お前への愛がなくなった訳じゃない。でも、これ以上拗れる前に問題は解決した方がいいだろ!」

上杉さんは珍しく大きな声を出した。


店員「お客様、大声は控えていただけますと……」

風太郎「すみません」

最初に注文したコーヒーはすっかり空っぽになっていた。

それからまた長い沈黙。

私もどうしたらいいのかわからなかった。

三玖に浮気されたくなかっただけなのに。

いや、上杉さんが一花や二乃や五月と一緒に過ごすのも……実は最初から許せていなかったんだ。

上杉さんとデートした時、ウサちゃんのぬいぐるみを一匹丸々プレゼントしてくれた事を思い出した。

あの時、嬉しかった。

遅まきながら私は自分の気持にようやく気がついた。私は五等分が許せない。幸せになるには、もう、独占しかない。

風太郎「どうしてほしいんだ、四葉は。俺で出来ることであれば……それを叶えるので、責任とるって形にしてくれないか?」

上杉さんは私の願いを1個叶えてくれるみたい。


↓1
① 他の姉妹全員と関係を絶って下さい コスト:仲良し姉妹ポイント-4 リターン:四葉の幸せポイント+4
② 三玖のこと、もう一回しっかり振って下さい コスト:仲良し姉妹ポイント -1 リターン:四葉の幸せポイント+1
③ とりあえず続きはホテルで  仲直りエッチ作戦。コンマ判定で好感度と夜の相性アップチャンス(問題解決先送り)
④ その他自由に上杉さんにおねだり


私にとって幸せとは?

最初は姉妹みんなが仲良く暮らせればそれで幸せだった。

私が落第して、他の姉妹の足を引っ張ったときも、笑って私の地獄に一緒に付き合ってくれたみんなの事が大好きだった。

そんなみんなが恋したのが上杉さん。

いつの間にか私も上杉さんに惹かれて、大好きになっていった。

1人の男の子を奪い合う。私達はケーキだって五等分出来ないのに、愛を五等分出来るはずはなかったんだ。

誰かが幸せになるということは、別の誰かが不幸になるということ。

でもこの世界には女の子の数だけ男の子もいるし、幸せの形だって星の数ほどある。

一花は女優になって銀幕の下で輝けばいいし、二乃は上杉さんよりイケメンの金髪男子を見つけて幸せになればいい。

五月は教師になってお母さんの夢を継ぐのが幸せだ。

そんな姉妹に比べて私は上杉さんの隣にいることでしか幸せになれない女。

私達姉妹にももうひとり、そんな子がいる。

昔はその子に幸せになってほしくて応援もしていた。

でも今は……私が幸せになりたい。


姉妹の幸せと、私の幸せ。

どちらかしか選べないし、どちらかを選ぶのは今だ。

四葉「他の姉妹全員と関係を絶って下さい」

これが私の選択。

上杉さんは目を大きく開いた。

風太郎「わかった」

上杉さんは力なくそう答えた。

私を責めるでもなく、ほんの少しだけ寂しそうに……


四葉の幸せポイント  :■■■■■■■■■■
上杉さんの好感度   :■■□□□□□□□□
仲良し姉妹ポイント  :■□□□□□□□□□
上杉さんとの夜の相性:■■■■■■□□□□

姉妹との関係を犠牲に、幸せになる道を選びました。


波の音がする。

引いては打ち、引いては打ち、繰り返し繰り返し波は打ち寄せ、長い月日をかけて星を削る。

遠くの汽笛の音が木枯しに乗ってここまで届く。

四葉「寒いですね」

風太郎「ああ」

上杉さんは優しく私の肩を抱いてくれた。

上杉さんはしっかり私の願いを叶えてくれた。

でもその代償は大きかった。

私は中野家にはいられなくなって、上杉さんのお家に少し厄介になった。

でもその後、私の父と上杉さんの父でなにか大人の話し合いがあったようで、私は上杉さんと引き離される事が決まった。

それで、駆け落ち。

上杉さんは受験前の大事な時期だった。

新幹線で遠くに逃げて、私達は青い日本海をぼんやりと崖の上で眺めていた。

風太郎「結婚しよう、四葉」

追い詰められた果ての断崖絶壁の上で、私は花嫁になった。

四葉「はい。末永く、よろしくお願いしますっ」

欲しいものをようやく貰いました。

あなたは今、幸せですか?


四葉「中野四葉は幸せになりたい」

終劇

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