【現代or異世界】安価で自由に物語【trpg風?】 (122)

安価スレになります。キャラから舞台まで構成していきます。
基本的によほど酷い安価でなければ大体通ります。(エロは軽度までなら)
またキャラの性格をいつだつした行為はコンマによる判定を行うかもです。
指定忘れた場合などは安価下で
何か助言などあれば、どんどん教えてください。

では設定埋めていきます。

【名前】主人公の名前です。名は性を表します、重要かもしれません。
【年齢】若いほど未熟で活発的で、老いるほど達観した人になるはずです。年齢は12~30まででお願いします。

名前は安価下、年齢は>>5

16歳で

レスありがとうございます


次は舞台設定になります。
【舞台】この人物の生きる世界の大まかな状態です。例)現代の孤島でサバイバル、牢に幽閉された冤罪の主人公の脱獄、異世界など。


安価下3までとります。コンマ高いもの、しかし組み合わせることができそうなら全部とります。舞台について情報足りないな、と思った場合追加で安価とります。テキトーに埋めてきましょう

【大まかな舞台設定】西洋風世界、魔法と科学が共存あるいは対立している。ひとつの大陸に複数の国があり、いつ戦争になってもおかしくない。精霊などのクリーチャー?もいるかも

王道の異世界ものですね

次いきましょう

【目的】目的です。これを達成することがシナリオのゴールになります。主人公以外のキャラも目的を持っていますが知るには信頼を築くか、もしくは…

ずっと継続主人公というわけではないので、目的を果たした場合やその他特別な場合はキャラが変わります。尤も目的を果たした後も安価で継続希望があれば続投もありえます。とりあえず、一つの指針と思ってもらえれば幸いです。

安価下3から、最もコンマの高いもの。コンマ低かったものも両立しうるものならサブ目的として追加採用。

【目的】メイン・・・革命された国を取り戻しかつての王政を再興する。
サブ・・・他国との戦争を食い止める。緊張を高めている暗躍者を倒すor逮捕。
サブ・・・命を救ってもらった恩人に恩返しをする。

次は一気に二ついきます。

【性別】性別です。単純に男と女以外に男の娘や男(オカマ)などもありえます。
【職業】その人物の職、あるいは肩書きです。この職に応じる専用能力または技能を獲得します。

性別は安価下4で多いもの、職業はコンマの高いもの。


運び屋

男の娘
魔法使い

もしできたら職業変更できますか?
無理なら次にコンマが高い>>22さんの奴で

>>24 おけです。

22さんのでいきましょう。

現状のデータ
【名前】グリン・ローラン【年齢】16
【大まかな舞台設定】西洋風世界、魔法と科学が共存あるいは対立している。ひとつの大陸に複数の国があり、いつ戦争になってもおかしくない。精霊などのクリーチャー?もいるかも
【目的】【目的】メイン・・・革命された国を取り戻しかつての王政を再興する。サブ・・・他国との戦争を食い止める。緊張を高めている暗躍者を倒す。サブ・・・命を救ってもらった恩人に恩返しをする。
【性別】男【職業】魔法使い

【経験】職業のレベルのようなものです。高ければ色々できると思います。(住人の平均3)
【一人称・二人称】自称と他人の呼び方になります。

コンマ1の桁で経験を判定(0~9)、>>28
一人称・二人称、>>29

一人称:僕 二人称:あなた

【特徴や性格】しゃべり方や見た目の特徴と、キャラの性格についてです。

安価下4までで、コンマの高いもの。組み合わせられる場合は低いものも一部とります。

基本的に敬語で優しい紳士的な性格
ただし、キレると態度が一変する。ただ、めったにはキレない

一部取り入れられるかな?
ちょっと被っているところもあるし

おけです。

【特徴】童顔、やや赤目
【性格】敬語で善良な礼儀正しい性格、ただどうしても許せないことがあると怒る

髪色と体格はもう一回安価とりますね。

安価下3まで

緑髪のポニテ

これでいきますね

【特徴】童顔、やや赤目、赤毛短髪、やや低めかつやや筋肉質
【性格】敬語で善良な礼儀正しい性格、ただどうしても許せないことがあると怒る

【秘密】なくても可能です。もしまわりにバレたらヤバイ秘密がある場合、旅路の難易度は上がるかもしれません。

安価下2でコンマ高いほう

あとはステータスだけです。

【体力】打たれ強さです。最も大事なパラメーターかもしれません
【筋力】打撃や斬撃の威力に影響します。アイテムの所持量にも関連します。
【知力】頭の良さになります。技能の習得に関連します。
【敏捷】動きの機敏さです。器用度にも影響します。
【精神】メンタルの強さです、魔力の量とも関連してます。
【魅力】カリスマ性になります。信頼や友好を育みやすくなります。

魔法使いなため知力精神に+15の補正、体力敏捷に-10の補正。【特徴】やや筋肉質、により筋力の-補正なし


コンマで判定(1~100)
体力 >>46
筋力 >>47
知力 >>48
敏捷 >>49
精神 >>50
魅力 >>51

へい

そぉい

えいさ

全体的に低めか

【体力】7
【筋力】24
【知力】16
【敏捷】15
【精神】101
【魅力】87

ちなみにステータスの成長はもちろんあります。てか、ないと死にます体力的に

なんか劉備に見えてきました

お次は職業能力です。魔法使いですから得意魔法書いてもらえれば良いですね。

例)肉体再生、風を操るなど


安価下3まででコンマの高いものをメインウェポン。コンマ低いものもとると思います。チート染みたものは再安価になると思います。

普通に重力使いは強いから戦闘面は悪くなさそう

おはようございます。
メイン・・・重力(土属性)
サブ・・・電気(雷属性)、治療(光属性)

次で、最後です。

【技能】・・・日常生活で使えるものが基本です。別に使い道なさそうなものとっても面白いかもしれません。

例)『釣り』、『歴史』、『拳』など

安価下3まで基本すべてとります。

睡眠学習

言い忘れてたんですけど、コンマ値が技能値ってことで(高いほうが良い)

料理45
催眠術9
本46

キャラシ完成です!

・基本事項
【名前】グリン・ローラン【年齢】16
【大まかな舞台設定】西洋風世界、魔法と科学が共存あるいは対立している。ひとつの大陸に複数の国があり、いつ戦争になってもおかしくない。精霊などのクリーチャー?もいるかも
【目的】【目的】メイン・・・革命された国を取り戻しかつての王政を再興する。サブ・・・他国との戦争を食い止める。緊張を高めている暗躍者を倒す。サブ・・・命を救ってもらった恩人に恩返しをする。
【性別】男【職業】魔法使い
【経験】4
【特徴】童顔、やや赤目、短髪赤毛、やや低めかつやや筋肉質
【性格】敬語で善良な礼儀正しい性格、ただどうしても許せないことがあると怒る
【秘密】満月に女を襲う(物理)
【一人称・二人称】僕・あなた
・ステータス
【体力】7
【筋力】24
【知力】16
【敏捷】15
【精神】101
【魅力】87
【技能】「催眠術」9%、「本」46%、「料理」45%
【職業能力】重力(土)、電気(雷)、治療(光)

地の文は

1、あり
2、なし

安価下3まで多数決

安価が多いなら2
少ないなら1

安価やや多めかとは思います、ってことでなしでいきましょうか

全部地の文の意味じゃなかったか。
それなら1だった。ごめん……

>>73>>70の人です?

大陸について先に決めましょっか。


大陸の国家数

安価下2の下一桁のコンマが国の数

地の文、再安価しますね

ありorなし

安価下3までで多数決

>>77 国の数1じゃ背景と矛盾するので最低値の2ってことにします。

では、投稿していきます。

『絶望というものはある日、唐突にやってくる。そして……』



今日も、いつもと変わらない一日を送っている。歯を磨くことと同じように、書物を読み漁るのが僕の日課だ。

読むのは普通の本もだが、大体を魔術についての読書もとい研究に時間をあてている。

ただ如何せん内容の理解が追い付かない。初級程度なら難なく飲み込むことができるが中級になると全く手が出なくなる。魔力量は幸いなことに多かったが魔法を学ぶための知力があまりにも欠けていたのだ。

天は二物を与えず、とは聞いたことがあるがここまで極端に偏っていると溜め息も吐きたくなる。

「まぁ、一番の問題は軽く走っただけで体が悲鳴をあげることなんですけどね……」

 この部屋には誰もいない。

 だが隣町まで買い物に行っただけで息を荒げるのを考えると、不満を独り吐かずにはいられなかった。

「グリン」

 扉をノックする音が聞こえる。机からから顔を背け、すぐにドアを開けた。僕にはそれが誰か分かっていたからだ。

「師匠」

なんか一マスあけるのミスってるけど、見過ごしてください…

以下、安価下2で魔法についての師匠の簡易キャラシ。コンマ高いほう採用。年齢は35~60まででお願いします。

【名前】
【年齢】
【性別】
【特徴】
【性格】
【一人称・二人称】


「どうしたんですか?」

フィル「どうしたって……お前なぁ、何時まで部屋に籠ってるつもりなんだ?」

 きっと他の人が見たら、ただの生意気な幼女にしか見えないであろう声の主が、他でもない僕の師匠だ。

 なんでも魔力抑制だとかの理由で、こういう姿をしているらしい。

 本当の姿を見たのは一回だけだ。確かあの時は──



 ん?何時って

 時計のほうを見ると短針と長針が重なっていた。

「二十四時になってる!?」

 師匠は見るからに呆れた顔をしていた。

フィル「勉強始めたの確か十三時だったろう?」
 
 無言で頷く。

 となると十一時間もこの部屋に籠っていたのか、全く気づかなかった。

 決してマイペースというわけではないはずなのだが、どうも集中すると時折こうなる。

フィル「ほんと忍耐力の化け物だよ、我が弟子は」

 微かに笑う師匠の姿が瞬間揺らぐ。視界が暗闇に覆われ、思わず倒れそうになる。

フィル「……ただ悲しいかな。体力には驚くほど恵まれなかったみたいだ」

「いや、まだ出来ます師匠。もっとやらなきゃ一人前になれません」

フィル「いや駄目だ。お前が自分の力の無さを痛感しているならしているほど先を急ぐことは危ない道だ」

「……わかりました」

フィル「……それに、明日は大切な日だ。だから早く寝なさい」

 大切な日?何か予定があっただろうか?

 修行か、研究か、はたまた遠征か。

 どんな予定があったか、全く覚えてない。だが師匠に「明日の予定なんでしたっけ?」っと聞こうものなら、彼女の魔弾が頭に飛んできかねない。

 その様子を悟ったのか師匠がニヤリとほくそ笑んだ。

フィル「グリン。お前勘違いしてるだろう?別に修行とかそういうものじゃあないよ」

「え?」

 師匠から返ってきたのは予想外の言葉であったし、その様子が普段の厳しさからは想像できないほど柔らかい顔つきだったため、思わず間の抜けた声が出てしまった。

フィル「明日はお前を拾ってから丁度十年目の日なんだ」



 その後、師匠は一枚の封筒を渡してきた。

 一見普通のものだが、中には何が入っているのか。

 封を開け、手を突っ込むと何か固い金属のような、ザラザラとした触りつきのものと、一通の紙があった。

 そこには『夜19時、ここで待つ』とだけ書かれていた。

 こことは?暗号だろうか。師匠は何を考えているか分からないからありうる。

 次に金属のようなものを取り出すと、先程の疑問は解決した。

(第二書斎の鍵……!)

 それは鍵だった。だが普通の鍵ではない、長年入ることを禁じられてきた、いわば未知の領域を開けるものだ。

 そこに何があるか分からない。だが僕は免許皆伝を受けた心持ちで、興奮が収まらなかった。


『お前を拾ってから丁度十年目なんだよ』

 師匠の言葉が頭の中で反芻する。

「十年か……」

 思えば、そんなに経つのか。魔の道を切り開いてから、自分は無我夢中にそれにしがみついた。

 まだまだ劣等だが、最初に比べると大分ましにはなった。

──いつの日か師匠を越える魔法使いに……

 そんなことを考えていると、次第に心地好い睡魔に襲われた。


二つの国について

主人公側が魔術の国(帝政)

もう1つが科学の国


それぞれの国(名前や特徴)について安価下3でコンマ高いもの。

魔術の国(帝政)
アスティーア
かつて六人の偉大なる魔法使いが中心となり、土地を開拓し、国を作ったと言われている、四季がはっきりとした豊かな国
六人の中でも中心的だった魔法使いの子孫(と伝えられている)が皇帝として国を治めている
魔法はより国家、国民の幸福のためという認識が強く、優秀な魔法使いは尊敬の対象となる。魔法至上主義も一部ではあるが、大多数の人間はそこまで過激な思想は持っていない

もう1つが科学の国
スティオリア
科学技術は人の努力と研鑽によって培われたものという価値観が強い。やや寒冷な地域だが、貧しいというほどではない
科学の武器や防具を使いこなす鉄騎団(てっきだん)という強力で、国民からの支持も高い軍隊が治安を守っている。

>>93に加えて科学側民主制でいきましょう


 この国、アスティーアは帝政が敷かれている魔術国家だ。隣のスティオリアとはあらゆる制度や価値観が百八十度違う。

 魔術は才能主義のきらいがあるのに対して、科学の国では万人がその技術の立役者として役割を自覚している。

 才能主義と努力主義は交わらない。

 イデオロギーの違い云々の前に両者の共存は事実上不可能だった。

 これはその性質ともいうべきか、科学の発展した世界では霊脈や魔力の源泉ともいうべき土地の神聖さが次第に失われ、ついには魔が消える。

 また逆に、魔術が衰えていない世界では科学の産物は魔法使いが触れると磁石のSとMのように反発し、あらゆる技術を破壊する。

 これは誰それが望まずとも起こることだ。

 飲食店の窓から外の景色を見ながら、そんな思索に気持ちを巡らせた。

 尤も自分は、半人前の魔法使い。何か為すことができるとは思ってもいない。

 だが対立を少しでも融和することができれば、街を歩く人の顔は今よりも安心したものになるだろうに。

「どうにかならないものかな」

「何がだ?」

「何がだ?」


主人公の友人の台詞です。

簡易キャラシに友人の設定埋めてください。
【名前】
【年齢】
【性別】
【職業】
【特徴】
【性格】
【一人称・二人称】

安価下3まででコンマの高いもの

【名前】ネル・オリカ
【年齢】17
【性別】女
【職業】シスター
【特徴】銀髪のセミロングで目が髪に隠れている
【性格】内気で常にオドオドしてるが心優しい性格

>>99で。


一人称・二人称安価下

申し訳ありません書き忘れていました
>>102でお願いします

>>103 おけです。ついでに皇帝と革命派リーダーについてのキャラシ作りましょう。(年齢は40~65)


【名前】
【年齢】
【性別】
【特徴】
【性格】
【一人称・二人称】


>>105 皇帝
>>108 革命派リーダー

【名前】レオンハルト
【年齢】50
【性別】男
【特徴】外見は金髪で肌が白い美青年(皇帝に即位してから外見が変わっていない)
帝国随一の魔法使いでもあり、政治の傍ら魔法の研究も続けている
【性格】老成と言えるほど達観しており、世俗にはあまり興味と関心がない
【一人称・二人称】我(われ)・貴様

【名前】 アンドリュー・グラディウス
【年齢】 54
【性別】 男
【特徴】 白髪混じりの黒髪に無精髭。常に酒を飲んでいる酒豪である。しかしその風態に似合わず体は鍛えられている細マッチョ。
【性格】 常に飄々としており、何事にも動じない策士。
しかし、その瞳の奥には皇帝・皇族や魔法使い達への根深い復習の念が込められている。
【一人称・二人称】 俺・お前

【名前】ガイアール(ガイ)
【年齢】45歳
【性別】男
【特徴】金髪の短髪の大男。髭が生えており、筋肉質なので初対面の相手はちょっとビビる
革命はあの時の国が情勢が悪かったこともあり仕方がないことだと思っている。ちなみに妻と娘が二人おり、愛妻家で親バカ
【性格】おおらかな気の良いおっさん。ノリがよく人が良い。ただし、真面目な時は落ち着いた感じに。プライベートと仕事をきちんと分けるタイプ
【一人称・二人称】私、君(or名前で呼び捨て)

こんにちは、喉痛めました。そろそろ投稿はじめます。

─アスティーア首都城下町─



ネル「何が……?」

 そう訪ねるのは友人のネルだ。いつもおどおどしてるが、それでも最初に比べると大分マシになった。

 かれこれ付き合いは七年くらいになる。

 さっき散歩していたら、たまたま出会ったため、近場の飲食店でまったりすることにしたわけだ。

「いや、なんでもないよ」

ネル「……ふーん」

「それよりめでたい話があるんだけど、前にさ、開かずの書斎があるって言ったよね?…そこに今日入れるかもしれないんだ」

ネル「へぇ、グリンずっとそこに何があるか気になるって言ってたもんね」

「魔法使いにとっては未知っていうのは刺激的なんだ」

ネル「そっかぁ」

 聞いてるのか聞いていないのか、なんとも言えない返事を彼女はした。

 視線の先は窓側へと向いている。

「何見てるの?」

ネル「分かんない……あれ、なにかなーって見てただけだから」



視線の先には? >>114

不思議な形状の小動物

お久しぶりです。案の定、熱にかかって大分苦しまされました……

埃吸うと体調悪くなるので本当困ります


「動物かな?」

ネル「動物?……あんな見た目の生き物みたことないよ」

 それは不思議な姿をしていた。その奇怪さは生命を感じさせないが、直感的にそう感じたのだ。

「見てみよう」

 席を立ち、それがよく観察できるように近付いた。

「……?」

 見れば見るほど、その動物?が何なのか分からなかった。

 新種の生き物かと問われれば断固としてNo、と言える。根拠はないがそれは間違っていないだろう。




以下主人公の台詞安価下

1、「もしかして、俗に言うクリーチャーかな?」

2、「不思議な形だけど、かわいい動物だ。ペットにしよう」

3、「その他」


「ペットにしよう」

ネル「え?」

 不意にその言葉が出た。その動物の珍妙さにひかれたのかもしれない。

???「キュウウ~」

 動物は、まるで狐を丸くして灰色に全身を染めたような姿だ。

 この説明をされても、誰もパッとしないだろうが事実そんな奇怪な見た目をしている。

ネル「育てるのは良いけど、お師匠様に怒られない……?」

「……確かに」

 師匠は動物というものが好きではない。いや別に嫌いというわけでもないのだが、面倒を見てくれないのは間違いないし、不意な目で見てくるだろう。

 前、小動物を買おうとしたときも却下された。なんでも『ただでさえ、デカイペットを買ってるから、そんな余裕ないのよ』らしい。

 当然その時、僕は黙るしかなかった。

「どうしようかな……」

ネル「うーん……じゃあ、少し預かっててあげるよぉ。教会はそういうの寛容だからね」

「あ、本当?」

 願ってもいない話だった。ネルが引き取ってくれるなら、かなり助かる。師匠もあんなことを言ってるが僕が一人前になったならば多少は言うことを聞いてくれるはずだ。

──そして、それがもしかしたら今日かもしれないのだ。未来は明るく見える。

──皇帝の間──


レオンハルト「それで、最近の首尾はどうかね?フェデル少将」

フェデル「はっ!此度の第四次スティオリア調査報告によりますと、保守勢力は依然として勢力を伸ばしており、鉄騎団の軍備強化も年々増えています。先の月には国境付近を跨ぎかねないほど彼等は挑発を続けています……間違いなく我々への圧力かと」

レオンハルト「非道な科学人らしい。陰湿かつ狡猾な狐のようだ」

サルトリ「フェデル少将のおっしゃる通りで、奴等は全く我々を舐めきっています。軍備を今まで以上に増強することが抑止にな──」

レオンハルト「──手ぬるい」

サルトリ「……!」

レオンハルト「抑止などと宣うのも良いが、戦いは必ず起きる。我は平和を願った愚か者を何人も見てきたが、そやつらは皆理想に殉じていった」

レオンハルト「我々はいずれ全面戦争を行わなければならない。ならばするべきはあらゆる外交、経済、軍事を使った大戦略を練ることである」

サルトリ「は……はっ!まさしくその通りでございます!科学人に対して些か甘く考えていたこと誠に反省いたします……」

レオンハルト「よい。貴様は我々の国にとって有益な人材である。一層励み、その身を国体に捧げよ」

バイエル「陛下の弁舌には全く頭が上がりませぬ。工作員に扇動されている民衆にも聞かせたいほどです」

レオンハルト「へつらいはよい……それよりバイエル議長、今、見たところ一人欠員がいるようだが」

バイエル「アンドリュー中将が私用で欠席しています」

レオンハルト「国議に、私用による休みなど認めた覚えはない。それはあまりにも目に見張る行動ではないか」

バイエル「い、いえ、お言葉ですが、中将は陛下から特別に認可を受けたと申しておりました……」

レオンハルト「なに……?」

 次の瞬間、城は怒号に襲われた。


──フィル宅──


 あれから暫くネルと話していたら大分時間が経った。

「師匠、只今戻りました」

 家に入り、そう声を発しても返事は帰ってこなかった。

 時計の時刻は十九時手前。師匠は多分書斎に居るのだろう。

 手短に顔を洗い、歯を磨いた。一種の緊張の気休めだが大分ましになった。

 ポケットから鍵を取りだし、奥の書斎に近づく。

 一応、扉にノックをする。だが何も帰ってこない。

「師匠、入りますよ」

 念入りにそう言って、もう一度ノックをして、ようやく鍵を使い、ソコを開いた。

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