【モバマス】どスケベ一ノ瀬志希が自壊オナニーで絶頂する話 (14)



 一ノ瀬志希は知りたかった。人間の体がどうやったら壊れるのか。どこまで持つのか。どのタイミングで壊れるのか。

「ふーん♪ふーん♪」

 もちろん同意のない人体実験はしない。だが被検体を利用すれば簡単に答えがわかるのは事実だ。

「なら、答えは出てるハズだよね」

 志希は自問自答をする。そう、結局のところ、自分自身で試すのが一番手っ取り早いのだ。

……


 一ノ瀬志希は性的快楽で満足したことは一度も無い。オナニーでイクことはあっても、それは志希を満足させるものでは無かったからだ。


「うわっエッグい❤」

 事務所の地下にある志希のラボ。その部屋の机に置かれたバイブレーターを見てつぶやいた。そのバイブは男性器を模している大きなものだった。さらに根本からもう1本の突起があった。

「これがクリトリス責め用か〜にゃは❤」

 クリトリスに当たる部分にはシリコン製のたくさんのひだが付いていた。このバイブはクリ派に大人気らしい。

「ローションをたら〜んたら〜ん❤」


 バイブの先端に特製ローションを垂らす。男性の分泌物を分析して作ったそれは、においフェチの志希にとって、たまらないものだった。

「くっさぁい❤❤トリップしちゃいそう❤」

 志希はオナニー衝動に駆られながらも、次の準備をする。棚から南京錠を1つ、引き出しから下着型のベルトを取り出した。

 そのベルトは形こそパンツのようだが、材質は防刃性能のある合成繊維で出来ており、人間の力ではもちろんハサミですら破壊することのできないものだった。

「バイブを挿れて、ベルトに南京錠付けちゃえば完成❤」

 そう志希はバイブを挿入したあと、脱げない下着型ベルトで上から押さえ込み、固定することで強制絶頂するのだ。

「でも簡単に外せたらつまんないよね❤」

 そうつぶやき、志希は冷凍庫から氷の塊を取り出した。氷の中には南京錠の鍵が見える。

「じゃーん、氷タイマー!!」

 そう南京錠を一度掛けてしまえば、氷が解けるまで南京錠を外すことが出来ないのだ。これで好きなだけイク事ができる。志希は期待を膨らませた。


 ラボの隅にある簡易ベッドの上に移動した志希はさっそく準備を始める。まずはバイブの挿入からだ。

「んっ❤ンンンん゛❤キツイっ……❤」

じゅぼ

 ローションで滑りが良くなってるとはいえ、極太バイブを挿入するのは大変だった。

「きっ❤❤ンンンっ❤」

 膣内に挿れたバイブが思った以上にキツい。だがこのあとベルトで固定する前に電源を入れなければならなかった。

「スイッチ隠さないと強制絶頂できないよね……」

 志希は恐る恐るスイッチを入る。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「アッ❤んっんっ……お゛❤❤〜〜〜〜❤」

 快感に襲われるがそれに耐えつつ、すかさずベルトでバイブを固定する。バイブのスイッチがちょうど隠れるようにしたため鍵をあけてベルトを外さないと、この振動から解放されることはない。

ガチャッ

 南京錠の締まる音が振動音に混ざって部屋に響く。そうこれがスタート。氷が解ける電池が切れるか……それまで一ノ瀬志希は極太バイブに犯され続けるのである。


「んっ❤おっ゛おおあああ〜❤やめっ❤」

 強力な振動とベルトによる密着で最速で絶頂へと向かう志希だったが、まだ始まったばかり。耐えなければ後がきついと思い、なんとか我慢する。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「すごっ❤バイブに……犯されっ❤〜〜〜あぁん❤クリ……だっ……めっ……❤❤」

 女性のクリトリスは男性器の先、亀頭よりも感度が高いと言う。そんなクリトリスをバイブに取り付けられた“ひだ”が蹂躙すれば……

「あっッ❤〜〜〜〜!❤オオオオ゛❤」

ガクガクガクガク 

 そういともたやすく絶頂を迎えるのである。だが固定されたバイブはさらに志希を責めたてる。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「いアッ〜❤んっオオォ❤うほ…お゛❤!ンン゛❤❤」

 無機質な機械による蹂躙は続く。そう、少なくとも鍵の入った氷が溶けるか、バイブの電池切れまでは犯され続けるのである。


「も、もう❤うお゛❤イッてる……のおおお❤❤」

ガクガク

 絶頂の連続。普段の彼女からは想像できないほど乱れる。志希の秘部は大洪水になっていた。意識が飛びそうになる中、突然バイブの振動が不規則になる。

ヴ……ヴ

「はぁ……❤はぁ……❤電池切れ?」

 そんなはずはない。新品の電池を入れているため少なくとも数時間は持つはずだ。志希は疑問に思いつつもとりあえず深呼吸をする。

「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜〜❤」

ビクッ

 身体が反応する。そう激しい責めにより感度が上がっているのだ。

「にゃは❤カラダっておもしろ〜い❤」

 消化不良感はあるが、あとは氷が溶けるのを待つだけだ。そのはずだった……


ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「!!!!!!????」
「ああああああああああ❤❤❤」

 突然バイブが動き出したのである。しかも最大で振動している。突然の刺激に志希は対応出来なかった。

「あああああっ❤にゃ……んでっ❤❤いやぁぁぁぁ❤❤」

 そう下着型ベルトに溜まった志希の愛液によりバイブが故障したのだ。しかも停止ではなく制御をする回路を故障させたのが不運だった。

「いやっあ❤❤イキたく……っなあああ……❤ぃ❤」

ビクンビクン

 無様に嘆願するが、相手は機械そんな事を聞くはずがない。志希の精神が少しづつ崩壊していく。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「あっ〜❤やだヤダ!やだ❤❤ああああ❤❤」

 後悔。快楽に押し潰されるそんな想像をしていた彼女だったが、現実は呼吸が苦しくなるような拷問だった。身体中が悲鳴をあげているのがわかる。


「だああめっ……❤あああああッっ!❤うああっ❤」

ビクン

 普段の彼女からは想像できないような喘ぎ声だった。限界などすでに超えていた。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

 無機質な振動音の中、唯一の志希の意識を繋いでいたモノ、それは氷漬けの鍵だった。

(鍵さえ……あれば……!)

 首をねじり鍵を探すとすぐに見つかった。まだ完全に氷は溶けていなかったが、半分ほど見えていた。これなら無理矢理取れば逃げ出すことができる。

「はぁっ……❤これで……ああああ❤」


 何度も絶頂をしながら鍵を取り出そうとする。だが予想以上に残った氷の部分が硬い。元々筋力のある方ではない志希だったが、火事場の力で強引に氷から鍵を取り出そうとした。だが……

 ぐにゃり

 手に伝わるのは嫌な感触だった。南京錠の鍵の下半分が90度に折れ曲がったのである。

「うああああああああああ❤❤」

 希望が絶望に変わる……

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「やだやだやだやだやだやだやだ❤あああ〜ッああ❤❤」

 そう彼女に残された道は電池切れを待つことだけ。だが何十分、何時間先になるのか、想像がつかない。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「ひいっ❤〜ああああ〜いっグゥ❤おおん゛んっ、ああああああ❤」

 発狂、錯乱そんな言葉が今の彼女にはピッタリだった。もはやアイドル一ノ瀬志希ではなく、ただの絶頂する人形であった。

ビクンビクン

 強烈な絶頂を迎え志希は意識を失った。しかし……


ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「……ん!あっ❤いやああああ❤❤」

 バイブの振動は気を失う事など許してはくれなかった。だが志希は無様にも許しを乞う。

「ゆ、許してぇぇぇ❤お願いっ……だから❤❤」

 無様すぎる醜態を晒し、もはや当初の目的など忘れてしまっていた。一度イク度に意識が飛ぶが、バイブの振動によって、無理やり起こされるという拷問のような時間が続く。

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

「……❤ぁ……❤❤ぃ……ゃ……❤」

 腰がビクビクと痙攣を起こす。精神的ダメージだけでなく、体力的なダメージも確実に蓄積されていく。

「……❤ッ…………あ゛❤❤」

 もう一ノ瀬志希に抵抗する気力も体力も残っていなかった。

カシャッ

 誰もいないはずの部屋に人影が見える。どうやら、この状況をスマートフォンで撮影されているようだ。

「あはは❤……❤」

 そう誰もいないはずなのに……志希はついに幻覚を見てしまったらしい。

「あたし……壊れちゃった……❤」

 バイブの電池が少なくなってきたのか、振動が弱まってきた。疲労感とともに志希の意識が飛んだ。


──


「…希よ……ろ」

 誰かの声が聞こえる。年下の女の子のような声。

「志希、おきろ」

「あ……きは…ちゃん…?」

 朦朧とした意識の中で目に飛び込んできたのは、同じくアイドルの池袋晶葉だった。

「派手にやったな」

 どうして?と志希は問いかける。

「私がラボにいたら悲鳴が聞こえてな……まさかこんな事になってるとは」

「ごめんなさい……」

 イキ疲れた志希はとても素直だった。ベルトとバイブは取り外されていたが、とにかく身体中が痛い。

「このラボに入るのにも南京錠を壊すにも大変だったんだぞ。せっかく作った鍵開け君Zが壊れてしまったじゃないか……」

 あぁそうだ……ここで一ノ瀬志希はオナニーが池袋晶葉にバレた事を認識する。

「ひィッ❤晶葉ちゃん……」

「安心しろ性癖は人それぞれ否定はしない……」

 だが、と晶葉は一呼吸おいて言った。


「手間賃は払ってもらわないとな。その身体でな!!」

 キョトンとする志希だったが、少しずつ状況を把握する。そう、池袋晶葉も一ノ瀬志希に匹敵する変人なのである。

「新型絶頂マシンの試作機が完成したんだ。その身体で楽しませてもらうぞ❤」

 悪名?高き池袋博士の発明など信用できない。志希は晶葉をハッキリと否定する。晶葉はそれも想定内といった表情で……

「そうか、それじゃこの醜態写真を他のみんなに見てもらおうか」

 晶葉はスマートフォンの画面を志希に見せた。そこにはイキ狂う志希の姿があった。意識を失う寸前に見えたのは幻覚ではなかったようだ。

「いや……っ」

 壊れかけた精神に羞恥心が芽生え、志希の頭の中がぐちゃぐちゃになる。

「なんでも言うこと聞くから……お願い!」

 晶葉の提案をすべて受け入れた志希。この後、絶頂マシンの被験者になるのはまた別のお話。


 (おしまい)

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