【艦これ】加賀は言いなり【R18】 (181)

キャラ崩壊注意
地の文注意



某鎮守府――間宮――



「加賀さんはカッコいいなあ……」

「さすがは鎮守府のエースにゃし」

「それに唯一のケッコン艦っぽい」

「司令官さん、ジュウコンしたらいいのにー」

「そもそも睦月たちがケッコンするには、色々と実力が足りないのね」

「加賀さんくらい素敵な人じゃないとダメっぽい!」





「……」

間食中、間宮から聞こえる私の噂話。

鎮守府で最高練度、ただ一人のケッコン艦、後輩育成に注力、戦場での敢闘――。

確かに、言葉だけ聞けば、私は優秀な艦娘かもしれない。

感情表現が苦手なことを差し引いても、だ。

自慢はあまり好きではないので、自分で言うことはないけれど。

「あ! ちょっと、キモデブさん!?」

突然の叫び声。

「何勝手にパンツ覗こうとしてるんですか!?」

「あ、いや、その、小銭を拾おうと……ブヒヒ……」ニタニタ

「嘘にゃし! そんな音しなかったよ!」

「わざわざ部屋の端から忍び寄るなんて、完っ全に不審者! 変態! ぽい!」

振り返るとそこに、贅肉だらけの中年男性がいた。

彼は、鎮守府の雑用係として着任した民間人だ。

その見た目から『キモデブ』と呼ばれていた。

いつも私たち艦娘を性的な目で見ていて、隙さえあればセクハラばかりしている。

そのせいで、彼の評価はいつも最低だった。

提督の温情で食いつないでいるだけで、本当ならとっくに解雇されている身だ。

今日は、床に膝をつき、艦娘たちの机の下に潜り込もうとしていたらしい。

その巨漢で、どうしてバレないと考えたのかしら。

冷や汗か脂汗か分からない液体を流しながら、ねばついた笑みは絶やさない。

心から、気味の悪い男。

「……ごちそうさま」

「またあなたの仕業?」

彼女たちのもとに向かったのは、間宮特製デザートを平らげてからのことだった。

そこは譲れません。

「あ! 加賀さん!」

「またキモデブがセクハラしてきたにゃし!」

「ぽいとかじゃなくてガチで!」

三人娘の顔が明るくなる。

「あなた、倉庫整理は終わったの?」

「いやそれは、これから本腰を入れるところで……エヘヘヘ……」ニタァ

「もう食べ終わったのでしょう? 早く任務に戻りなさい」

「は、はい!」

膝をついたまま、へりくだった姿を見せるキモデブ。

このスタイルで彼は何度も、クビを逃れてきたのだ。

「今日は私も付き添います、分かりましたか?」

「はい!」

威勢の良い返事のあと彼は、慌てて間宮を後にした。

「加賀さん、本当に良いんですか?」

「何が?」

「あんな人のそばにいるなんて、私には無理です」

「睦月も!」

「夕立も!」

どうやら、私の付き添いを心配してくれているらしい。

とても心強く、とても心優しい子たちに育って、私は嬉しくなる。

「構いません、それが誰もしたくない任務であっても」

私の視線が、左薬指に向かう。

「それが提督の意向なら、なおさらよ」

「「わあ……!」」

三人の目がキラキラと輝いている。

そう、これが私。

鎮守府の皆から羨望と憧れの目で見られる、それが私だ。

廊下――



「あ、加賀さん、おはようございます」

「おはようございまーす」

道中、何人もの艦娘たちから挨拶される。

自分で言うのは恥ずかしいけれど、この鎮守府のエースは私だ。

幾多の海域を乗り越え、数多の武勲を挙げ、そして提督とケッコンカッコカリもしました。

これでも彼とは何度も体を重ねています。

ゆくゆくは、彼とケッコンカッコガチもするでしょう。

そう、私は艦娘の憧れ、誰もが夢見る艦娘の理想。

国民を愛し、艦娘を愛し、鎮守府を愛し、提督を愛す、艦娘の鑑。

そして今日も、鎮守府の平和を守るため、あの男の仕事を確認しにいく。

これもすべて、みんなのために――。



――――――――
――――

資料室――



グプッ♥ グポッ♥ ゴプッ♥

くぐもった水音が、部屋中に染み入っていく。

「おっほ! そこそこ! 気持ちいいですなぁ~!」

施錠された部屋の中央、下半身を露出したまま仁王立ちするキモデブ。

口からよだれをパタパタ撒き散らしながら、快楽を楽しんでいる。

そんな彼に口奉仕しているのが――









「あむっ♥ じゅぷっ♥ じゅるるるっ♥」









――私。

膝立ちになり、口を彼の陰部と同じ高さにし、喉奥まで吸い付く。

両手は彼の腰を優しく掴み、バキュームが弱まらないようにしている。

いかに私を弄ぼうか企む顔と、いかに彼に尽くすか悩む顔。

先程までの私たちとは、真逆の立ち位置にいた。

「ブヒヒヒ……加賀タンも慣れたものだねえ」

汗だくの手のひらで私の頭を撫でるキモデブ。

「あんなに高圧的な加賀タンが、今では自分からおちんぽしゃぶってくれるなんて」

欲望にまみれた顔で、私を上から見下ろしてくる。

「じゅぽっ♥ ぐぷっ♥ れ゛ろんっ♥」

悔しいけれど、彼の言う通りだわ。

一番悔しいのは、この状況を悔しいと感じなくなってしまったこと。

それだけ、この関係が当たり前になってしまった。

私は鎮守府の内外問わず人気の艦娘。

彼は社会の底辺を這いずり回る人間。

なのにこの状況といったら何かしら。

私は浅ましく媚を売る従順な性奴隷。

彼は私の全ての手綱を握るご主人様。

そしてそれが覆される気配は見えず。

「あっ、あっ、あっ、くるっ、のぼってきたよぉ~!」

頭上から情けない声が聞こえてきた。

膝をガクガク震わせながら彼は、私の頭を両手で掴み、前後に激しく動かしてくる。

その速度についていけない私は、彼のなすがままだ。

咥内を舌と頬で締め付け、射精を促すだけの存在へと成り下がった。

まるでオナホールね。

「お゛ぉ~! イクイクイクぅ~!」

喉奥をズンズンと亀頭で叩き付けられながら、ラストスパートの号令を聞いた。

男根への刺激を増すため、咥内の体液を溢さないよう、私は呼吸を止める。

吸引力も強くなり、より肉棒の快楽は増していく。

私はオナホール。

男性器に気持ちよく射精してもらうためにサポートするのが役目。

ドチュッ♥ ドチュッ♥ ドチュッ♥ ドチュッ♥

今日は、いつもより射精が遅いわね。

そろそろ、息が切れそう。

でも、ここで呼吸したら、刺激が弱まって、気持ちいい射精を邪魔してしまうわ。

だからお願い、早く射精してっ。

オナホール加賀のお口に、ドピュドピュザーメン発射してっ。

息苦しいっ、でもオナホールしないとっ。

ああっ、もうダメっ、息継ぎしちゃうっ。

早く射精してっ、どっぴゅんしてっ。






射精して……おちんぽ様……♥




ドプンッ♥

ああっ♥ ああっ♥ おちんぽ様っ♥

おちんぽ様のお射精っ♥ お待ちしておりましたっ♥

どうぞっ♥ ご自由にどうぞっ♥

オナホール加賀の熱々お口まんこにっ♥ こってり白濁ザーメンっ♥

お好きなだけぴゅっぴゅしてくださいませっ♥

ご主人様のご命令通りっ♥ 一滴も飲み込まずっ♥ お口に貯めさせていただきましゅっ♥

お口まんこのザーメンプールっ♥ どうぞご堪能くださいぃっ♥

あ、やだ、ここで息がっ。

「すぅうぅぅ~~~……」

んはあぁあぁぁあんっ♥

口の中の精液がっ♥ 鼻の隅々にまでっ♥ ぷんぷん香っていらっしゃいましゅっ♥

ああっ♥ 白状しますっ♥ ここに白状いたしますっ♥

私こと加賀はっ♥ 度重なるおちんぽ様のご奉仕によりっ♥

栗の花の香りでもおまんこがキュンキュン震えるまでになりましたあっ♥

でも♥ これはおちんぽ様のせいっ♥ おちんぽ様のせいなんですっ♥

ご主人様のご奉仕艦に任命されたおちんぽ様のいけずのせいでしゅぅぅっ♥

「んおっ、おほっ、ぶひひっ……」

ああ、ご主人様がザーメンをひり出すお声♥

なんて醜くオスオスしいのでしょう♥

絶対に妊娠しない場所に♥ お口がリスになるほどのザーメンを流し込んで♥

でも、そんなご主人様に逆らえない私♥ ああっ♥ なんて無様なのかしらっ♥

「ふぃ~……射精した射精した……」

口の中から、ゆっくりと引き抜かれていく肉棒。

まるで、それを名残惜しむかのように、唇で強く締め付け、離さないようにする。

……ち、違います♥

これはひょっとこフェラではありませんっ♥

精液と唾液でパンパンに膨らんだお口の中に、おちんぽ様が浮いているのよ♥?

だから引き抜かれるとき、しっかり吸い付き舐め取らないと、汚れたままになってしまうわ♥

だから、これは義務なのよ♥

そう、仕方ないことなの♥

「ぶふぅ~~……気持ちよかったぁぁ~~~……」

溶けそうな、くだけた笑み。

私のお口で満足していただけたようね。

私も気分が高揚します。

「……」










違う。








おかしいわ。

嫌々させられていたはずなのに、どうしてここまで献身になる必要があるというの?

彼は最低な男なのよ?

提督のケッコン艦と知っておきながら、こうして私を支配しようとするなんて。

私に、提督を裏切らせるなんて。

本当の私なら、いとも容易く、彼の魔の手から逃れられたはず。

なのに、それをしないだけでなく、彼のために積極的に尽くしてしまう。

体とか、心とか、そういう話じゃない。

無意識に彼の役に立ちたがっている。

まるでそれが自然の成り行きかのように。

でも、駄目。

このままじゃいけない。

彼との関係を断ち切り、これまでの日常に戻らなければ。

まずは、この口一杯の精液を吐き出して――。

「今日は、これに出してもらおうかな」

そう言って彼が差し出したのは、間宮の食器でした。

そう、ついさっき私が食べていたアイスの器です。

スプーンも付いているのを見て、彼の要求が分かりました。

私は、さらなる服従を求められている。

無理矢理喉奥に流し込まれるのではなく、自分の意志で遺伝子を取り込む。

それはすなわち、彼への服従を意味していた。

駄目よ、絶対に従っては駄目。

これまで何度も似たことをされてきましたが、今日こそ拒否しなければ。

これ以上続けていたら、最後まで付き合わされてしまいます。

絶対に、絶対に従ってはいけない――!

気付けば私は、器を両手で掴んでいました。

今日はこれですね♥

私の痴態をお楽しみください♥

私は笑顔で返事をしました。

ゴプッ♥ ドロォォォ……♥

口を開いた瞬間、堰を切ったように、精液が飛び出します。

それだけ私の口の隅々が犯されていた証拠です。

一滴もこぼさないよう、器に精液を溜めていきます。

「うんうん、上手にうつせたねえ~」

「ハァ……ハァ……♥」

ああ、なんてこと♥

口から吐く息が、ザーメンの臭いしかしません♥

「さあ加賀タン、召し上がれ」

ニヤニヤと笑われる私。

地面にペタリと座り込み、白濁液に満ちたデザートを食べる姿を、これから見られてしまう。

そんな屈辱的なシーンなのに、私の鼓動はいっそう早まっていく。

「いただきます」

スプーンを一すくい。

ドロッ♥ ニチャァ……♥

汚ならしい音とともに、ネバネバの糸を引く精液。

ゴクリ……♥

そんな汚物を前に、私の喉が大きく鳴りました。

「あ……む♥」

大きな口で、ザーメンをパクリ。

口の中に触れた瞬間、ビリビリとした刺激が口から頭、そして体を伝って足先まで到達する。

「ハッ♥ ハヒッ♥ ハアッ♥」

苦くて、しょっぱくて、生臭くて、生温かい味。

嫌なはずなのに、これを感じるだけで私は、興奮する体になってしまっていた。

だから、こうして味わわされでもしたら――

「美味し……おいひいっ……んっ……♥」

発情してしまうに決まっているわ♥

「ああっ♥ ご主人様の精液っ♥ ザーメンっ♥」

人目を気にせず、ガツガツと食べ進めていく私♥

「こんにゃにおいひいものっ♥ 食べたことありまひぇんっ♥」

あまりの美味しさに、スプーンを口に運ぶたびに、ひょっとこ顔を公開してしまいます♥

「美味しいっ♥ アイスよりもっ♥ ずっとずっとっ♥」

「ああんっ♥ もう食べちゃった♥ 食べきっちゃいまひた♥」

誰に何を言われようと関係ありませんっ♥

ご主人様の精液を、最後まで味わい尽くすため♥

器に顔を突っ込み、直接舌でペロペロっ♥ ネブネブネブッ♥

「あむっ♥ じゅりゅっ♥ れろんっ♥ れ゛ろお♥ ちゅぱっ♥」

「ブヒヒヒー! 加賀タンのザーメン本気食いだー!」

「あんっ♥ ご主人様っ♥ ご主人様のいじわるっ♥」

「何がかなー?」

「わらひがこうなっひゃうこと♥ わかってたのれひょう♥?」

「そうだよ、加賀タンが僕専用便所なのは、分かっていたよ」

「んぢゅっ♥ ぢゅりゅっ♥ なら、恥じらう必要はありまへんね♥」

ヂュパッ♥ ズリュリュリュリュッ♥ ズゾゾゾーッ♥

器に顔を突っ込んだまま、こびりついた白濁液を下品に吸い取る♥

最後の一滴まで♥ 私の血肉に♥

「ブッヒッヒ……このがっつき具合、男冥利に尽きますなあ!」

「あむっ♥ ぢゅるっ♥ ……っぷはぁ♥」

静かに器を床に置く。

並々と注がれていたザーメンはすべて、私のお腹の中に収まりました。

ああ……呼吸するたびに、精液臭が私の鼻を刺激します……♥

「ブッヒー、加賀タンのエッチな姿を見てたら、またおっきくなってきちゃったんだよねえ」

「まあ……それは大変♥」

「だから、加賀タンには責任を取ってもらう必要があるなあー……?」

「~~~っ♥」

その性的な視線は、今の私にとっては媚薬です♥

「ああ……ご主人様ぁ……♥」

ご主人様の目の前で、胸当てなどの装備と下着を脱ぎ、急いで仰向けで寝転がる私♥

そのまま両足を上げ、両手は顔の隣に、猫の手で♥

まるで発情したペットのように、大事なおまんこを曝け出し♥

「どうぞ♥ どうぞ加賀のおまんこっ♥ お使いください♥」

「ブ、ブ、ブヒーッ」

ビキビキビキッ♥

雄叫びと同時に男根が硬直する。

「加賀タンっ、加賀タンっ、うおおーっ」

無抵抗の私の体目掛けて、その巨体でダイブするご主人様♥

「お゛ん゛っ♥」

やだ♥ 私ってば、なんてはしたない声を出すのっ♥

股関節が外れそうになる衝撃が♥ 身体中を駆け巡り♥ ビリビリの性的興奮に変換されてるっ♥

女の秘部を委ねた瞬間から♥ 私、もう完全に♥ ご主人様のおもちゃになってしまいましたぁ♥

「加賀タンのおまんこに……挿入~」

私の上に覆い被さるご主人様♥

身動き一つ取れないまま、私の大切なところに男性器が侵入を始めた♥

ズブッ♥ ズニュッ♥ ズプズプズプ……♥

「んあっ♥」

容赦なく突き進む肉棒の感触に、私の思考が掻き回される♥

私には想い人がいるのにっ♥ 裏切りたくないのにっ♥

とても好きになれない男の言いなりになるなんてっ♥

ズチュッ♥

「ん゛んっ♥」

「ブヒ~ン……加賀タンの赤ちゃん部屋に到着~」

私を貫く男根が、膣奥にまで到達してしまった♥

いつもよりも硬く勃起していることが、きゅうきゅう締め上げる膣壁の感触で分かってしまう♥

こんな膣奉仕♥ あの人にすらしたことないのにっ♥

どうして私の体は、こんな最低な男に媚びてしまうのっ♥?

「う、動いてっ♥ お願いっ♥」

口から出てくるのは、思ってもいない肉欲の懇願ばかり♥

とはいえ、これはまだ序の口♥

そのうち、咥内射精の時のように、思考も膣に支配されてしまうのだから♥

「加賀タンってば、積極的だなぁ~」

パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

「あっ♥ そこっ♥ いっ♥ んあっ♥」

身体中を走る快感が、私に嬌声を叫ばせる♥

悔しいけれど……んっ……本当に気持ちいい、のよね……♥

「ブヒーッ、ブヒヒーッ」

口からよだれを撒き散らしながら、腰だけを動かし続けるご主人様♥

私はまんぐり返しの状態で、おまんこをほじくり返されるだけ♥

贅肉の塊に押し潰された私は、辛うじて呼吸するのがやっと♥

その拘束感と敗北感が、膣奥の刺激を高めていくっ♥

ご主人様が与えてくださる快楽は、とどまるところを知らないっ♥

「ひぐっ♥ んぐっ♥ んあっ♥」

我慢できずに、わずかに動く両手両足がっ♥ ご主人様を抱き締めてっ♥ 離さなっ♥ あっ♥

「ゃだっ♥ やだっ♥ 消えるっ♥ やだっ♥ あっ♥ あっ♥」

だいしゅきホールドしたままっ♥ 意識がっ♥ 快感に飲み込まりぇてっ♥

「あ゛っ♥ あ゛あ゛ーっ♥ ん゛ぁっ♥ お゛ぉおおんっ♥」

「おっほッ、加賀タンのおたけびキターッ」

「僕のおちんぽ、そんなに欲しかったんだねっ」

「お゛う゛っ♥ お゛んっ♥ う゛おぉ゛んっ♥」

「おちんぽもっ、おちんぽミルクもっ、ぜーんぶ加賀タンにあげちゃうねっ」

「きゃうんっ♥ くぅん♥ くうぅぅんっ♥」

「よーしよしよしっ。良い子には無責任生膣射精のごほうびだッ」

パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

「おふっ♥ うお゛んっ♥ お゛ほぉお゛ぉぉ~っ♥」

「うおおおおおイクイクイクイクイクイクぅうぅぅ~~ッ」

「お゛ほっ♥ んおっ♥ お゛ぉんっ♥」









ドビュッ♥

「ん゛ほお゛おぉ゛お゛ぉおぉ゛ぉ~~~んっ♥」

ガクガクッ♥ ビクンッ♥ ビクンッ♥

「うおぉッ。孕め加賀ぁッ。僕の赤ちゃん孕めえッ」

ビュブッ♥ ドピュッ♥ ブビュルルル♥

「ふぃ~……種付けプレスからの強制生膣射精、最っ高~……」

ビュクッ♥ ビュプッ♥

「加賀タンもだいしゅきホールドしちゃって……そんなに僕との赤ちゃんが欲しかったのかな?」

ドプッ♥ トクンッ♥

「いいよお、今日はずっとこのままピュッピュしてあげるからねえっ」









――――――――
――――

脂ぎった醜い欲望から解放されたのは、それから二時間が経ってのことだった。

あの男の姿はどこにもない。

残されたのは、黄ばんだ精液の海と、そこに沈む私だけ。

潰れたカエルのようながに股姿は、それは滑稽だったわ。

乾いた精液でパリパリになった肌のまま、部屋を換気し、床を丁寧に拭きました。

こんな状況、誰にも知られるわけにはいきません。

床の溝に入り込んだ精液を念入りに拭き取っているうちに、自分の今の立場を思い知らされます。

誇り高き一航戦であり、鎮守府中から慕われ、提督とケッコンし愛し合っている――。

これほど恵まれた私がなぜ、こんな惨めな思いをしなければならないのか。

どうして道具のように扱われなければならないのか。

耐え難い屈辱の最中にいながら、それなのに私は――



「んっ……♥」

ボタッ♥ ボタタッ♥



――興奮で締まった膣から溢れ出る精液で、拭いたそばから床を汚し続けました。



――――――――
――――

次の日――昼――
某鎮守府――執務室――



「今日は演習を受けてくれて、どうもありがとう」

「いえ、提督の決めたことなので」

演習が終わった後、珍しいことに提督は、演習先の旗艦を執務室に呼んだ。

ドイツから来た少女、マックス。

彼はどうも、この子と話がしたかったみたいね。

だけど私は、二人の話など上の空で、ずっと考え事をしていた。

「どこかで聞いたことあると思ったけど……まさか君だったとはね」

「ええ、物珍しいでしょう?」

どうして、あの男を庇う必要があるのかしら?

「そりゃ、あんなこと、普通は信じられないさ」

あれだけの行為を突きつけられて、無事でいられる人はいない。

「それで? 普段の様子はどんな感じなのかな?」

「残念だけど、いたって普通よ」

提督は優しい人だけれど、脅しに屈する人じゃないわ。

「私はあの人を愛し、あの人は私を愛してくれている……それで十分なの」

「そ、そっか……」

私が助けを求めれば、すぐ動いてくれるに違いありません。

「……実は僕も、少し考えていてね」

「君の意見を聞きたいと思ったんだ」

バレるのが怖い?

「ふぅん……」

いいえ、私は大したことじゃないと思っている。

「残念だけど、今はまだ何も言ってあげられないわ」

「えっ」

確かにこの幸せを失うのはとても辛い。

「必要なのはお互いの情熱、肝心のあなたがその調子では、秘書艦さんも納得してくれないでしょうね」

でも、愛する提督を騙していることの方が、私にとってはずっとずっと辛いこと。

「そうか……確かに、それはそうだな」

この件でよそへ飛ばされても、それが提督のためなら、いくらでも受け入れようと思います。

「僕の気持ちが固まったとき、また相談してもいいかい?」

それなら、どうして黙り続けているの?

「もちろん」

どうして自分の気持ちに嘘をつき続けるの?

「その時は、私の鎮守府もよろしく」

「ハッハッハ、見事に売り込まれてしまったな」

分からない……私には分からない……。

「加賀さん」

「……」

「加賀さん?」

「あっ、ええ、何かしら?」

いけない、全然聞いていなかったわ。

そんな私たちを見つめるマックス。

「話は終わったから彼女を見送って欲しいんだ」

「ええ、任せて」

ふう、助かりました。

「ふうん」

「一つ、お願いをしても良いかしら?」

異国の少女が手を挙げた。

「何かな?」

「私、こちらの素敵な秘書艦さんと、ぜひ仲良くなりたいと思って」

「えっ」

それはつまり……私と?

この子は突然何を言い出すの?

「おおっ、それで?」

「しばらくの間、どこかでお話をさせてもらえれば、と」

口元に浮かぶ、わずかな笑み。

……なんだか不気味な子ね。

ここはやんわりと断りましょう。

「気持ちは嬉しいけれど、まだ仕事が――」

「良いとも」

「――え?」

提督……どうして?

「廊下を歩いてすぐそこに空いてる会議室があるから、そこを使ってくれ」

「Danke」

ニッコリと微笑む姿は、まるで西洋人形のよう。

それとは裏腹に、私の中の評価は、みるみる下がっていく。

「加賀、鍵の管理は任せたよ?」

そこで投げ掛けられた、提督から私への応援の言葉。

私を信頼していることが分かる、屈託のない笑顔。

……この素敵な顔を曇らせたくなかった。

「分かったわ。私についてきて」

「Ja」



……………………
…………

会議室――



二人ずつ対面で座ることが出来る程度の、小さな会議室に到着する。

私は客人を招き入れ、鍵を閉めた。

「適当に座ってちょうだい」

そう言って先に座る。

「失礼します」

「!?」

この子……わざわざ私の隣に座ってきたわ。

私と一対一になったことといい、一体何が目的なの?

「ケッコンカッコカリ」

「えっ」

「長いんでしょう? 彼と」

『彼』というのはつまり、私の提督のことだ。

「ええ」

「ふうん……」

「どうして?」

「ずいぶん仲が良く見えたから」

「いいえ、あなたには負けるわ」

「そう?」

「ええ。なにせ――」










「艦娘として初めて、しかも二回りもの年の差でケッコンカッコガチした艦娘ですもの」








しばらくの真顔。

「フフッ」

部屋の空気を打ち破ったのは、少女の小さな笑い声だった。

「無理やり連れ込んだことは謝るわ。Es tut mir leid」

思いの外簡単に頭を下げたドイツの少女。

「……ただ」

でも、その視線の鋭さは、まだ消えていない。

「あなたからは、臭いがするの」

不適な笑み。

「私と同じ類いの臭いが」

「っ……!」

すべてを見透かしたような、赤い茶褐色の瞳。

見ているだけで心を読まれそうな気分になった私は、思わず目をそらす。

「あなたからずっと漂ってきている、その臭い」

核心をついた言葉に、ギュッと裾を握りしめてしまう。

「生臭い、生き物の臭い……よく知ってるわ」

さすがは本妻。

「昨日はずいぶんとお楽しみだったようね?」

「え……ええ」

「旦那さんと?」

「……えっ?」

「ケッコン艦がするといったら、旦那さんとでしょう?」

先程までの空気から一変、年相応の顔でキョトンとするマックス。

「違うの?」

「……いえっ、違わないわ!」

なんだ、ただ女子トークがしたかっただけなのね。

警戒して損したわ。

「ええ、私の旦那と」

「やっぱり、旦那さんとだったのね」

「ええ、ええ、そうよ、ええ」

「ふぅん……旦那さんと……ふぅーん……」










「それはどっちの『ご主人様』かしら」

「!?」








しまった。

さっきの顔は演技だったなんて。

本当はずっと私の真実を見抜いていたんだわ。

私の薄暗い心を、そのつぶらな瞳がすべてを見透かしていく。

「まあ、さすがの私も、どっちかまでは分からないわ」

「……どうして分かったの?」

「何が?」

「っ、言いません」

「あなたに付きまとう男の存在に気付いた理由かしら?」

「!?」

「これは図星ね? そうでしょう?」

「……知りません」

「ふう~ん」

端正な顔に張り付いたニヤニヤ笑いが、私の心をガチャガチャとかき回してくる。

「最初に言った通りよ」

何だったかしら?

「『私と同じ臭いがする』」

「……それは、精液のこと?」

「それもあるけど、もっと大事なことよ」

精液よりも大事な臭い?

「それが、あなたが別の男を振り払えない理由なの」

「!?」

「お、教えて!」

思わず彼女の両肩を強く掴んだ。

「私、もう嫌なのよ! あの人を裏切るなんて! 自分に嘘をつくなんて!」

「違うわ」

「……え?」

まさかの否定。

「あなたが想い人を裏切っているのは事実だけど、それは嘘をついているわけじゃないわ」

「どういうこと?」

「逆よ。あなたは正直に生きているの。あなたの本能が、あなたをそう行動させているの」

「わけが、分からないわ……」

「どれだけ思い当たる? 数えてみて」

「彼の要求を拒めなかった。彼に逆らえたことがなかった。彼の役に立ちたかった。彼に物のように使われて嬉しかった。彼の精液に触れるとおかしくなってしまった。彼の精液を無駄にできなかった。彼の命令をきくのが気持ち良かった。彼に壊されても構わなかった。彼とのセックスの快楽で壊れてしまった。彼のことをいつも庇ってしまった。彼に一生を捧げてしまった」

ああ……あれも……これも……。

「いくつ?」

「……最後以外は」

「私は全部よ」

「……え?」

フフンと鼻を鳴らす異国の少女。

「勘違いしないで、私は自分で選んだの。私の素敵なご主人様の糧になることこそ、私が生まれてきた理由だから」

狂気染みた言葉を、さも当然のように口にするマックス。

「その証拠に……ホラ」

そう言って彼女が帽子を脱ぐと、そこにはカチューシャが一つあった。

「それは、メイドが頭によくつけてる……」

「よく知ってたわね」

当然よ。

コスプレセックスを強要されたとき、グダグダとありがたい講釈をしてもらったもの。

「私は、ご主人様のただのお嫁さんではないわ」

純白のフリルが小さく揺れる。

「夫婦生活も主従関係もこなし、ご主人様のために人生すべてを捧げる存在、それがおよメイドよ」

そこまで講釈されなかったけれど、彼女の言葉はなんとなく理解できたわ。

「要は、生涯の性奴隷ということね」

「彼のためなら」

私の嫌みは、その圧倒的な自負によってかき消されてしまった。

「何があなたをそうさせるの?」

「その質問、あなたに返すわ。どうしてそこまでして『ご主人様』に尽くすの?」

「それは……」

答えに詰まる。

なぜなら、自分でも分からないから。

「分からないでしょう? 私が教えてあげる」

しばらくの沈黙の後、少女は口を開いた。

「私とご主人様は『遺伝子クリティカル』なのよ」

「それは何?」

「私たち女の子は、その男性が最適な遺伝子を持っているかどうか、臭いで判別できるの。この相性が良ければ、たとえどんなに臭い人でも、その子にとっては病み付きになる香りになるわ」

「……信じられない」

「いえ、経験はあるはずよ? この国では『生理的に無理』っていうらしいけれど」

合点がいった。

確かに、臭いで人を判別するということはあるわ。

「かつて艦船だった私たちは、人の温もりに飢えているわ。そこで出会った人が遺伝子レベルで最高の相性だったらどうなるか……その結果が私」

「自分の人生を、その人の性奴隷として投げ捨てることが出来る……と?」

「当然。だって、それだけ尽くしたい人なんだもの。この想いの前では、年齢や性癖や自分の意志なんてゴミ同然よ」

「……にわかに信じられないわ」

「でもあなたも、同じことをしているのよ?」

「私が?」

「どんな手を使ってでも『ご主人様』に被害が及ばないよう尽力してるんでしょう?」

「!」

そう、彼女の言う通り。

私はあの男を嫌っていながら、一度だって彼を貶めようと動いたことがない。

それは私が甘いのだと思っていた。

でもこれが、遺伝子によって引き起こされているのだとしたら――!

「……あら、もうこんな時間」

少女は立ち上がる。

「え?」

「おやつの時間よ。ご主人様がゆっくり休憩をとる間、机の下でおちんぽ様をお口で労ってあげる時間なの」

駆逐艦の口から次々と飛び出す卑猥な言葉。

「て、徹底してるのね……」

「もちろん、私のすべてはご主人様のためだから」

彼女は脱いでいた帽子を被り、フリルカチューシャを隠した。

彼女のこの秘密を知る者は、彼女のご主人様と私くらいだろう。

「どうして、教えてくれたの?」

「……フフッ」

小さな微笑み。

「同じ、遺伝子レベルでパートナーを見つけた艦娘として、お友だちになりたくなって……嫌かしら?」

「……いいえ」

年相応の表情になるマックス。

すべてを見透かしていた赤い茶褐色の瞳が、今は愛らしく見えた。

「一つだけ教えてちょうだい」

私は尋ねる。

「いくらでもどうぞ」

「私、まだ認めたくないの」

「でしょうね。遺伝子クリティカルが発覚した時の私も、同じ気持ちだったわ。今となっては笑い話だけど」

「だから教えて。彼と私が遺伝子クリティカルかどうかを調べる方法を」

「良いわ。と言っても、とても簡単よ?」

それは一体……?

「彼のザーメンティッシュを嗅ぎなさい」

「ざ、ザーメン……ティッシュ……」

「そうね……この部屋で、鍵は開けて、それでティッシュを嗅ぐの」

「それから?」

「途中でやめたら、あなたは遺伝子クリティカルではないわ」

「途中で手を止めれば良いのね? 簡単じゃない」

「いえ、遺伝子クリティカルの子には不可能なの」

「まさか」

「私は、ご主人様のティッシュで最後までオナニーしたわ。そして、その日のうちに彼のおよメイドになる誓いを立てた」

「うっ……」

「安心して。手を止められれば、原因は何だって構わないわ」

「どういうこと?」

「あと少しでアクメを迎えようとした時に、たとえば深海棲艦の強襲が発覚して、急いで出撃したとするわ」

「ええ」

「その時点であなたは、その男性と遺伝子クリティカルではないの」

「えっ、そんな理由でも良いの!?」

「その程度でオナニーを止められる子が遺伝子クリティカルなわけがないわ。あれはもっと神聖で、絶対で、運命だもの。経験者が言うんだから、間違いないわ」

「なるほど」

すごい説得力ね。

「あなたが、今の『ご主人様』と離れたければ、絶対にその手を止めて見せなさい。いいわね?」

「分かったわ、ありがとう」

「未来のママ友のお願いだもの、いくらでも頼ってちょうだい」

今の私には、目の前の小さなお嫁さんが、とても頼もしい存在だった。

「あの、今日のこの話は……その……」

「分かっているわ、お互い秘密……ね?」

まだ小さいのに、唇に指を添える姿が、とても艶かしい。

こんな子を合法的に抱いているなんて……どんな人なのかしら?



……………………
…………

そして、マックスは帰っていった。

遺伝子クリティカルという言葉を私に伝えて。

つまり私は、女性を幸せにしてくれないあの男と遺伝子レベルで相性が良い、ということになる。

そして私は、もう一生、彼から離れることは出来ない。

今のままでは。

「……認められません」

私は会議室を飛び出しました。

まだ『使用中』のままにしたのは、このあと使う予定があったから――。



――――――――
――――

しばらくして――
会議室――



「持ってきてしまったわ……」

机の中央に置かれた、丸まったティッシュのゴミ。

そう、ザーメンティッシュだ。

あの男が仕事中で良かったわ。

おかげで部屋のゴミ箱から、これを回収できたのだから。

あの子の話によれば、これを嗅ぎながらのオナニーを止められれば、私はあの男の呪縛から解き放たれる。

しかも、それは偶発的な理由でも構わない、と。

「簡単ね」

そんなの、すぐに手を止めればいいこと。

あの男に命令されているならまだしも、ここには私しかいない。

そもそも、誰かが入ってくるかもしれない状況で、自慰に夢中になるなどありえない。

私は立ったまま、ティッシュを手に取った。

朝からだいぶ時間が経っているはずなのに、精液のズシリとした重みが感じられる。

「ここにまだ……乾いてない、精液が……」

息が荒くなるのを抑えながら私は、鼻をティッシュに埋め、深呼吸をした。

スゥー。

「を゛ひんッッ♥」

身体中の筋肉が、痛いほど収縮する♥

内腿同士を押し付け、ビリビリ走り回る快楽を堪えなければ♥

「あっ♥ あひっ♥ あへっ♥ ……しゅ、ごぃぃぃ~……♥」

迂闊だった♥

一ヶ所に溜め、ジメジメした場所で半乾きにした精液が、こんなにも香ばしく臭うなんて♥

ああっ♥ もう頭が♥ ピンク色になっている♥

なんて精液♥ さすがはご主人様ザーメンっ♥

「……い、いけないっ……♥」

危うく性欲に心を支配されるところだったわ♥

これで良い♥ これで構わない♥

私の目的は、オナニーの手を止めること♥

止めさえすれば、私は男のもとを去ることが出来るのだから♥

だからまずは、私の秘部を慰めなくては――♥



グチュッ♥ クチュッ♥ ニチュッ♥



私の右手は、いつの間にか下着の中へ潜り込み、愛液でグチョグチョに濡らしていた♥

「……あら、もう始めてたの……んっ……ちょうど良かったわ♥」

もう、我慢の弱い指なんだから♥

それにしても、もうこんなに濡れているなんて♥

やっぱり、あの男に近付いてはいけないわ♥

「んっ♥」

あ、やだっ♥ 指、挿入れちゃった♥

中の方が弱いのに♥

ダメよ♥ 今日は途中でおしまいにするの♥

止めた後なら♥ いくらでも弄ってあげるからっ♥

クポックポックポックポックポックポッ♥

「あっあっあっ♥ あっ♥ ああんっ♥」

上半身をテーブルに預け、膣奥にまで指をいれてしまう♥

「これっ♥ おなっ♥ 本気オナニーっ♥ んっ♥」

いけないことだと分かっているのに、指が止まらない♥

本気の指使いに、ガクガクと膝が笑っている♥

「ほ、ほんとにっ♥ だめっ♥ 本当に♥ 止めなくちゃ♥ あっ♥ んっ♥」

勢いに乗り出した自慰のペースを落とすことほど、難しいことはない♥

しばらく本気オナニーを楽しみながら、少しずつ、指の速度を落とすしかなかった♥

「はっ♥ はひっ♥ も、もぉすぐっ♥ んっ♥ ふうっ♥」

指の動きが遅くなるまで、どれだけ時間がかかったかしら♥

私の膣は、あらゆる男性器を簡単に挿入できるほど、トロトロに蕩けてしまった♥

途中、何度も絶頂に至りそうになりながら、なんとかここまで我慢できたわ♥

「はひっ♥ も、もう十分よっ♥ 早く、指を抜かなきゃ――」










『加賀さん?』

「ひゃう゛っ!?」








「て、てて、提督っ?」

『ああ、良かった、ここにいたのか』

突然の提督の呼び声に、私は思わず叫び声をあげてしまった。

一航戦、加賀、不覚だわ。

『ずいぶん遅いようだけど、何かあったのかな?』

「あ……そ、掃除ですっ」

『汚れてたのかな? 僕も手伝おうかい?』

「だ、大丈夫よっ。一人で十分だからっ」

『そっか、それならお願いね』

恥ずかしい姿を見られたくなかったからとはいえ、最愛の人に嘘をついてしまった。

……辛いわ。

『そうそう、そのまま聞いてほしいんだけれど』

……あれ?

私、手が止まってる?

『実はここに間宮券があってね』

そうよ、間違いありません。

だって膣を這いずる指の感覚が無いんだもの。

『なんでも今日から新デザートが登場らしいぞ』

やりました、さすがは私。

とうとうあの男の支配から抜け出せました。

『どうだい、一緒に行かないかい?』






グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッッッ♥



「ええ行くわア゛ン゛ッッッ♥」



グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッッッ♥




まるで工事現場で使われるハンマーのように♥ 私の指が高速で動いているッ♥

『だ、大丈夫かいっ? なんかすごい音が聞こえたけど?』

「らい……りょう……ぶぅぅ……♥」

ち、違うッ♥

手が止まったから何も感じなかったんじゃないッ♥

これだけの激しい快楽を理解するのに♥ 時間がかかってただけエ゛ぇン゛ッ♥

「アヒッ♥ ハヒッ♥ ハヘッ♥」

こ、呼吸がッ♥ アへ声になりゅッ♥

バレてはいけにゃいのにッ♥ 私ったりゃッ♥

猛スピードでまん壁擦りあげてたにゃんてえヘェえ゛ぇエンッ♥

ドチュドチュドチュドチュドチュドチュッ♥

やっ♥ らめっ♥ も゛っ♥ 無理ぃッ♥

『加賀さん、大丈夫かい?』

愛しの夫のすぐそばでッ♥

ズチュズチュズチュズチュズチュズチュッ♥

別の男のザーメンティッシュ♥ フガフガ♥ フガフガ嗅ぎながりゃっ♥

『今日はやめておこうか?』

イッちゃ♥ らめっ♥ らめなアクメっ♥ キメちゃウ゛うゥゥ゛~ッ♥

グポォグポォグポォグポォグポォグポォッ♥

「……ァ……ィ……♥」

だ、め……♥









「イクぅう゛ぅう゛ぅ゛ぅ~~~ッッッ♥♥♥」

ブシャアッッ♥ ブシュッッ♥ ビチャビチャビチャアッッ♥

部屋中に響き渡る、無様なイキ声っ♥

ああっ……イッてしまった……♥

膣に挿入した指で、陰核の裏をゴリゴリ刺激しながらの絶頂っ♥

飛び散るよだれっ♥ 弾け飛ぶ愛液っ♥

私に出来ることは♥ 口からベロリと飛び出した舌を噛みきらないよう♥ 上手にイクことだけっ♥

『そんなに行きたいのかい?』

「イクッ♥ イクッ♥ イキましゅうぅっ♥」

ビシャッ♥ ダパパパッ♥ ビチャアッ♥

イキ声を晒すたび、下着を乗り越え、床に叩き付けられる愛液っ♥

床にドロドロの水溜まりが出来てしまったわ♥

『アッハッハ、加賀さんはお茶目だなあ』

「ごめなひゃっ♥ ごっ♥ ごめんなしゃいっ♥」

他人ザーメンでオナった私を許してっ♥

『僕は先に行ってるから、終わったら来てくれるかな?』

「んっ♥ んんっ♥ う゛んっ♥」

身体中の肉が、ビクンビクンと痙攣しているっ♥

頭の天辺から足の爪先まで♥ 私が絶頂に屈した証拠っ♥

ああ♥ 絶頂♥ 絶頂♥ 気持ちいい絶頂~っ♥

『それじゃあ、間宮でね』

夫が立ち去った後、私は机の上に倒れ込んだ。

「ハッ……ハァッ……ハアッ……♥」

絶頂の後の荒い息を聞くのが、私の自慰の余韻の浸り方だから。

「なんて、こと……」

それと同時に、私の中でわいてくる、ゾワゾワとした感情。

嫌いな男のザーメンティッシュでオナニーし、絶頂してしまった。

しかも夫に見られるスリルに興奮して、逆に盛り上がってしまうとは。

これでは私が、あの男の女みたいじゃない。

『ザーメンティッシュを嗅いで絶頂したらおしまい――』

あの子の言っていた条件に、私が達してしまうなんて。

でも、最後まで自分を慰め続けていたのは、他ならぬこの私だ。

彼にバレてはいけないという恐怖も、オナニーのオカズにしてしまった。

……本当に私は、彼の遺伝子レベルで相性最高なのかもしれない。

真実を知るのが怖くて仕方ない。

何も知らない今のままなら、私がただ痴女なだけで済む。

でも、真実を知ってしまったら最後、私の運命の人が決まってしまう。

怖い、でも知りたい。

でも今は――

「……はぁ」

本気汁だらけのこの会議室をなんとかしましょう。



――――――――
――――

後日――夜――
鎮守府敷地内――職員寮前――



鎮守府の片隅にひっそりと存在する、ボロボロのアパート。

ここにあの男が住んでいる。

他の職員はみんな新しい寮に住んでいるので、ここは実質あの男の所有物みたいなものだ。

私が今夜、彼の部屋に訪ねることは、あらかじめ伝えている。

もちろん名目は、別れ話をするため、だ。

「失礼します」

以前から渡されていた合鍵で、部屋の中に入る。

「ん゛ッ♥」

その臭いが鼻に入ってきた瞬間、私の股間の奥がキュンッと震えた。

私を痴女に変える、湿った臭い。

「おお、加賀タンだあ」

誰も入ってこれないよう、しっかりと鍵を閉め、私は部屋に上がる。

そこは文字通りゴミ屋敷だった。

あらゆるゴミが床を覆い尽くし、足の踏み場もない。

部屋の中央に敷かれたしわくちゃの万年床は、弱い明かりでも黄ばんでいるのが分かる。

閉めきった部屋中に漂う、汗や脂や尿や精の臭い。

その原因の一つは、枕元で積もり山となったザーメンティッシュだ。

「……掃除くらいしていると考えていた私が間違いでした」

とても女の子を招き入れる部屋ではない。

「やあやあ、僕の部屋へようこそ、加賀タン」

そう言いながら彼は、汗だくの服をすべて脱いでいく。

私の目の前に現れたのは、ギトギトとしたテカりを放つ、醜い脂肪の塊だ。

動くたびにブルンブルンと震える様は、まるで妖怪のよう。

そして股間の凶器は、私の訪問に興奮したらしく、天井を仰ぐほど勃起していた。

その姿を見るやいなや、彼の前で膝立ちをし――









「あむ゛っ♥ ぢゅぱっ♥ ぐぽっ♥」









さも当然のようにフェラをする。

「んほォオ~ッ。デリ娘加賀タンのご挨拶ディープスロートッ。ホカホカのアチアチで最高~ッ」

失礼ね、私はそんな下卑た存在じゃないわ。

私はただ、このおちんちんが射精を望んでいたから、そのお手伝いをしているだけ。

あなたに奉仕しているわけではないこと、どうして理解してくれないのかしら。

「じゅぼっ♥ ぎゅぷっ♥ じゅるるるるるっ♥」

「ぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ♥」

そう、これは愛情なんかではないわ。

お互いが冷静になって話し合うために、仕方なくやっているの。

射精が終わったら、金輪際関わらないことを告げなくては。

「じゅっぽじゅっぽじゅっぽ♥」

「ブヒ、ブヒヒッ」

あ、そろそろ射精するわね。

射精そうな時はブルブル震えるから、分かりやすくて助かるわ。

「い、イク、イク、イクぅ~ッ」

ちゃんと気持ちよく吐精できるよう、バキュームを強め、喉を締めていく。

私の喉を、ご立派な男性器が、ゴリゴリと壁を穿っていくのが分かる。

「でる、でる、イクイク、イクイクイク~ッ」

今日はオナホにしないのね?

分かりました、私が全身全霊で射精させてあげます。

「ぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽっ♥」

「ア゛ァ~~~イクう゛ぅぅ~~~ッ♥」









ドプッ♥

あっ♥ 射精たっ♥ 射精たっ♥

私の喉奥に濃厚精子ビュルビュル吐き出してるっ♥

ビュブッ♥ ドピュッ♥ ビュビュビュビュッ♥

私をただのザーメンタンクにしようとするなんてっ♥

おちんぽ様のイケズ♥ 酷いわぁっ♥

ビュグッ♥ ビュブッ♥ ビュビューッ♥

ああん♥ ダメよ♥ 悦んではダメっ♥

これじゃ、いつまで経っても別れられないじゃないっ♥

ドプドプッ♥ ビュルッ♥ ビュービューッ♥

でも♥ 今は♥ 今だけはっ♥

この愛しいご主人様のおちんぽケースでいさせてえっ♥

ドピュルルルルル~~~……ッ♥

「ブフゥ~……」

ご主人様の口から漏れ出る、ご満悦の吐息♥

ズルリと音を立てて、おちんぽ様が引き抜かれていく♥

ああ、もっと喉にいても良いのに……♥

「やっぱり、加賀タンの尺八サービスは、いつも気持ちいいねえ」

「あ……ありがとう、ございます……♥」

やだ、どうして照れてるの♥?

彼とはもう会わないって覚悟してきたのに♥

「さーて、と」

私を撫でる手を離すご主人様。

「そろそろ加賀タンには、立ち位置をハッキリさせてもらおっかなー♪」

そう言いながらご主人様は、仁王立ちで私を見下ろす。

普段の生活なら絶対にあり得ない、私が見下されるという構図が、私を興奮させる。

ニチャ……♥

その音は確かに私の股間から聞こえました。

「加賀タンは僕のこと、どう思ってるのかな?」

「それ、は……」

「今日はそれを伝えに来たんでしょ? ねえそうでしょ?」

私が告白しに来たと勘違いし、ウキウキになるご主人様。

いいえ、違います。

私はあなたと別れるために来ました。

――なんて言えたら、どれだけすぐに終わっていたことか。

でも……もう隠すのは終わりです。

身も心も、私のすべてがご主人様のものだと、納得してしまいましたから。

私は、目の前の汚れた布団に、四つん這いになりました。

ご主人様の眼前には、私のデカケツが、プリンと丸見えでしょう。

そのまま顔を突っ伏し、両手で膣口を開いて見せます。

「んっ♥ ぁ♥ はふっ♥」

鼻に直接、彼の臭いが体内に入り込んでいく。

なんだか自分が、布団と一体化したような気持ちになりました。










「あ、あなたのおまんこ……ご自由に、お使い、くだしゃいぃ……♥」








「う……うお……うおおおおおおおッッ」

ご主人様の男らしい絶叫が、部屋中に響き渡りました。

「加賀タンがッ。自らの手でッ。セックスを望んでるッ」

恥ずかしいことを言われるたび、開かれた穴からダラダラと、熱い愛液が流れていくのが分かります。

「い、良いんだねっ? これもう、そういう意味だよねっ?」

「はい……♥」

「僕を選ぶんだよねっ? 提督じゃなくてっ? この僕を選ぶんだよねっ?」

「はい……♥」

「僕にもう逆らわないって意味だよねっ? ねっ? ねえっ?」

「はい……♥」

興奮するご主人様……可愛いわね♥

「私は♥ 理解しました♥ 私が本当に愛しているのは♥ ご主人様♥ あなただけです♥」

「ご主人様ッ。僕がご主人様ッ」

「はいご主人様♥」

「も、もうキャンセル効かないからねっ? ご主人様に何されても文句言わない性奴隷お嫁さんになるってことだよねっ?」

「はい……♥ あなただけの……えっと……」

確かあの子は、こう言ってたわね……。










加賀「……およメイド……です……♥」








「か……かか……加賀タぁぁンッッ」

ズブニュルルルッッ♥

差し出した膣に、ご主人様の肉棒が捩じ込まれました♥

感極まったご主人様からのお情けです♥

「僕のこと! そこまで愛してるんだねっ? 一生を僕にくれるんだねっ?」

パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

ああっ♥ ご主人様のおちんぽっ♥ ご立派だわっ♥

「はいッ♥ はひッ♥ その通りでひゅッ♥」

「僕に逆らわず、裏切らずッ。加賀タンの一度きりの人生をッ。僕だけに消費するんだねッ?」

「はひッ♥ 使いましゅッ♥ ご主人様にょためにッ♥」

「僕のッ。僕によるッ。僕のためのッ。加賀タンでいるんだねッ?」

「そ、それがッ♥ ご命令でしゅねッ♥?」

「命令じゃないッッ。加賀タンの常識だろぉッッ?」

パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

「はひッ♥ 誓いましゅッ♥ ご主人様のためならにゃんでもッ♥ この加賀ッ♥ なんでもしましゅぅぅうぅ~ッ♥」

「あーあ、聞いちゃったッ。僕、今の聞いちゃったッ。これで加賀タンは僕だけのものーっ」

パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥ パンッ♥

パンパンパンパンパンパンッッ♥

「およメイド人生初の命令だッッ。僕がイったら、無様な顔を晒してイけッッ」

「はひッ♥ あッ♥ あひッ♥ イクッ♥ イクッ♥」









ドプンッッ♥

ビュルルルルッッッ♥ ドピュッッッ♥ ドクドクドクッッッ♥

「ブヒイィイイィィイィィ~~~ンッッッ」

「イクぅううぅぅううぅぅ~~~ッッッ♥」

ビュッビュッッッ♥ ブリュリュッッッ♥ ビュビュビューッッッ♥

膣中を埋め尽くす、ご主人様の熱々のお精子♥

あんなに嫌いだった人を、こんなに激しく求めるなんて?

提督、ごめんなさい♥

私の本当の運命の人は、ご主人様でした♥

「ブッヒイィイィィイイ~~~ッッ」

そう、私の上で豚のような雄叫びをあげる、素敵なキモデブ様なの♥

「よいしょっと」

グポッ♥

ゴポッ♥ ブリュリュリュッ♥ ボタタタッ……♥

「んあっ♥」

おちんぽ様の抜けた膣穴から、ご主人様の子種が溢れてしまいました♥

「ああ……ごめんなさい……♥」

「ブヒヒッ、いーよいーよ、これから毎日注いであげるから」

毎日の子作りエッチ――

「んっ♥」

ブルルッ♥

その官能的なフレーズに、私は小さくイく。

「いやー、これを用意しておいて良かったなあー」

部屋のゴミから掘り出されたもの、それは首輪だった。

「少ない給料をやりくりして、やっと買えたんだー」

犬をつなげるものと同じデザインで、綺麗な青色をしている。

「加賀タンは首が細いから、中型犬サイズにしたんだよー。もしかしたらちょっと小さいかもだけど」

ウキウキでそれを見せびらかすご主人様。

ぶら下がる骨型のメタルプレートには、私とご主人様の名前が彫られていた。

「ほら、つけるから顎上げて」

私の顎をツンツンとつつくご主人様。

少し前までの私ならきっと、嫌々する姿を見せるか、心の中で悪態をついていたに違いない。

でも、自分の立場を思い知った今なら、話は別。

「ん……♥」

ご主人様の意に沿うよう、クイと顎を上げ、白い喉元を晒して見せる。

隷属の証である結婚首輪を、しっかり嵌めてもらうために。

「えっと、こうやって……サイズはギリギリだなー」

間近に迫るご主人様の顔。

この脂ぎったブヨブヨの脂肪の塊も、今は愛おしく見えます。

「よいしょっ」

ギュチッという音を立てて、私の首輪が締められる。

これまでに経験したことの無い、首回りを締め付ける拘束感。

そのすぐ下を、メタルプレートが揺れるのが分かる。

……これが、支配される感覚なのね……♥

「ブヒーッ。加賀タン可愛いーッ」

豚足のような前足による拍手。

今はそれがとても誇らしい。

もう彼には逆らえないと分かったんだもの。

それなら、この境遇を満喫しなくてはいけないわ。

他ならぬご主人様のためだもの。

「加賀タン、お手」

目の前に出された手のひら。

「……わん♥」

私はそれに手を置き、啼いた。









――――――――
――――

後日――
鎮守府――執務室――



「ごめんなさい」

執務室で私は頭を下げる。

「やっぱり私は、あなただけの女性になれません」

提督は悲しそうな顔をしていた。

「『国民の未来のために』……か」

「はい。やっぱり私は、一人の艦娘でいたいです」

「なるほど……」

「あなたとは何度も体を重ね、愛しあいました。あの時の気持ちに嘘はありません」

「それなら――」

「だけどふと、思い出してしまうんです。自分の存在意義を、一航戦としての誇りを」

しばらく頭を抱える提督。

「……そうか、分かった」

絞るように出された言葉でした。

「君みたいな素敵な人と別れるのは、本当に辛い。でも、君の言うことも理解できる。提督として僕は……その気持ちに応えよう」

「ありがとうございます」

深々と礼をする。

「ケッコンカッコカリに人数の制限はありません。どうか私ではなく、他の子を選んでください」

「……善処するよ」

「失礼します」

苦悩する提督を残して私は、部屋を出ました。

廊下――



目の前からやって来る三人の駆逐艦たち。

「加賀さん、 提督さんと別れたって本当っぽい?」

「ええ、本当よ」

「なんで? 二人とも、あんなに仲良しだったのね」

「……確かに、私たちは愛し合っていました」

「なら、どうして?」

「そうね……結局のところ、彼よりも仕事を選んだのよ」

「「仕事……?」」

「私たち艦娘が深海棲艦と戦う使命を持っているように、私は私の使命に従うことにしたの。だから彼と交際を続けられなくなりました」

あまり納得していない顔を見せる後輩たち。

そこへ――

「ブフフ……おやおや、何か問題でも起こりましたかな?」

「あっ、キモデブさんッ、キモいッ」

「臭いから近寄るでないぞッ」

「臭いッ。キモいッ。いやガチでッ」

「あなた、また任務を放り出したの?」

「あ……いやー、自発的に鎮守府警備を……」

「あなたの任務はトイレ掃除よ。提督のため、丁寧に掃除することね」

「ブ、ブヒ……」

「分かりました、それでは私が確認にいきます」

「ブヒーッ」

ドシッドシッドシッ

大慌てで男性トイレへ走り去っていく。

>>121>>122の間で抜けがありました



「いやあ、加賀タンがわざわざご奉仕に来てくれるなんて、男冥利に尽きるなあ~」

脂まみれの手が、私の髪をクシャクシャと撫でる。

「ち、違うわっ」

私は咄嗟にその手を払いのけた。

ふと油断をすれば、私の体に触れてくる。

やっぱり、この人のそばにいてはいけない。

「私はもう、あなたと縁を切ろうと――ッ」

「ええっ? 加賀タン、僕のこといらないのー?」

「僕のこと、嫌いだった?」

「ええッ。嫌いよッ。大嫌いッ」

ちょっと言い過ぎたかしら?

……い、いいえっ。

もう彼のことはどうだっていいでしょう?

「そういうことなので、もう二度と私に近付かないでください。あなたがいると思うだけで、吐き気がするわ」

ここはハッキリ断らないと、いつまでもズルズル引きずってしまうわ。

「ええー、うそだあー」




「だってこんなにおまんこ待ちかねてるじゃないかーっ」

クチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュクチュッッ♥

「ん゛ほおォ゛オ゛ぉおオ゛ォおぉ゛お゛ォンッッ♥」


ま、まただわ♥

彼のすべてを振り払うつもりでいたのに♥

気付いたら、こんなに密着してるなんてっ♥

袴に手を突っ込まれて♥ 下着の上からクチュクチュッと撫でられただけで♥

だらしないオホ顔絶頂姿を晒してしまったわ♥

い、今のは仕方ありません♥

次こそ♥ 次こそは、あの豚の前足を払って見せます♥

「うんうん、気持ち良さそうな顔だねー」

彼の手が動き出したわ。

あれは……私の頬を撫でる動きね。

フフン、これが一航戦の実力です。

そうと分かれば、さっそくその手を空中で仕留めます。

彼の手が、どんどん上がっていく。

艦娘の動体視力があれば、人間の手の動きを追跡するくらい、わけないわ。

私の顔と同じ高さにまで上がった手は、今度は頬に近付いてきた。

そうね、近付けないと、私の頬を撫でられないわね。

ああ、もうすぐ私の頬が撫でられる。

まったく、こんなことの何が楽しいのかしら?

彼が言うには、私のぽかぽかのほっぺならずっと触れていたい、なんて言ってたわ。

フフッ……相変わらず子供っぽいんだから、もう……。

「……」

あら? どうして手が止まっているのかしら?

……ああ、そうだったわ。

ちゃんと私が頬を差し出さなくちゃいけないんだった。

「ん……」

撫でやすくなるよう、頬を差し出す。

そんな私の動きを見て、ようやく頬を撫でてくれた。

「ブヒヒ……加賀タンは偉い子だなあ~」

ナデナデ♥

「ん♥」

分厚い脂肪に覆われた前足でネットリ撫でられ、思わず顔が綻んでいくのが分かる。

それはまるで、ご主人様に撫でられ喜ぶ飼い犬のよう。

ああ……逃れられない……♥

どんなに意志を持って行動しても、彼の支配を望んでしまいます……♥

これまでもそう、今もそう……♥

ごめんなさい♥ 自分に嘘をついて本当にごめんなさい♥

彼が運命の人だってこと、本当は認めていました……♥

愛を誓いあった提督のことよりも♥ ずっと、ずっと♥

私は彼を――いいえ♥

ご主人様を愛しています……っ♥

>>144の続き



「ごめんなさい、新しい任務が入ったからこれで……」

「あ、はい……」

ポカンとする三人を置いて、私は歩き始めました。

彼の仕事を確認するため。

いいえ。



愛しのご主人様に呼ばれたので♥



――――――――
――――

男性トイレ――



「ブヒヒヒヒーッ」

パンッパンッパンッ♥

「やっぱり加賀タン便器は最高だぁ~」

「おっ♥ おほっ♥ お褒めにあずかりっ♥ 光栄でしゅっ♥」

「あぁ~腰が止まらないなぁ~っ」

パンッパンッパンッ♥

私は今、小便器に並んでいる。

やり方は簡単です。

パンツを脱ぎ、足を肩幅よりも大きく開いてから、頭が床につくように腰を曲げ、そのまま背中を壁につけます。

この時、小便器の間の隙間に入るのがポイントです。

これにより、女の秘部をさらけ出しながら逃げ場を失う、まさしく小便器になれます。

今の私は、ご主人様専用お便器艦として一生懸命ご奉仕中です♥

ご主人様の両手が、私の尻肉を鷲掴みします♥

まんこのすぐそばにあるムチムチの肉が、手すりとして最高なのだそう♥

その分、彼の全力と体重がかかるため、すぐに腰と背中が壁から離れそうになるわ♥

だけどそうならないように、彼にとって世界一使いやすい小便器でいるため、私は必死で体を支え続けるの♥

艦娘の腕力と脚力を駆使し、隣の小便器で体を固定し、ご主人様にとって射精しやすい膣を提供する――♥

それが今の私の仕事、それが今の私の存在意義♥

パンッパンッパンッパンッパンッ♥

「あ~~~っ、イク、イクっ、イクイクイクぅぅぅ~っ」

パンッパンッパンッパンッパンッ♥









ビュリュッッッ♥

「ブヒッッッ」

「を゛ほぉ゛ンッッッ♥♥♥」

ビュブッッッ♥ ビューッッッ♥ ブリュリュリュリュッッッ♥

ああッ♥ イっちゃった♥ イってしまったわッ♥

愛するご主人様のお精子ッ♥ 濃厚でッ♥ 熱々でッ♥

あんッ♥ もおッ♥ ご主人様のいけずぅッ♥

こんな素敵なザーメンッ♥ 強制種付けされたら不意打ちオ゛ホ顔キメるに決まってるわッ♥

「お゛ひッ♥ オ゛ヘッ♥ あヘッ♥」

ちゃんとッ♥ 可愛くッ♥ アへ顔しなくちゃッ♥ あんッ♥

「あっ♥ あひっ♥ あへっ♥」

ドビュプッ♥ ビュルルッッ♥ ビュビュビューッッ♥

溜まっていたドロドロザーメンの次は、出来立てホヤホヤのサラサラザーメンが、私の膣を満たしていきます♥

私の大切な場所が、これでもかと、ご主人様にマーキングされていく♥

その感覚に私は、最後の一滴まで搾り尽くすように、膣を収縮させるの♥

すべての遺伝子を、私に植え付けてもらうために♥

「くぅ~~……っしょっと」

ギュポッ♥

「ん゛ッ♥」

男性器がすっぽ抜ける感触で、私はさらにイキました。

ドサッ

すべての子種を搾った達成感に、体の力が抜けた私は、まだ洗われていないトイレの床に仰向けで倒れこみます。

「最高の便器だったよ、加賀タン♪」

真上から見下ろされる光景。

「あんっ♥」

それが私が、ご主人様に見下されているように見えて、さらにイってしまいます♥

「ほら、ご挨拶して」

そう言ってズイと突き出される、ご主人様の男性器。

「……はい……♥」

今の私に、それを断る術は、何一つ持ちません。

首のプレートをカラリと鳴らしながら、私とおちんぽ様の口が近付いていきます。

ごめんなさい、提督。

一つだけ、明らかに嘘をつきました。

私の一番はあなたではありませんが、国民でもありません。

この男性器に、その持ち主に、忠誠を誓うこと。

それが私の望みでありすべてです。

なぜなら、私はただの――










「お射精……ありがとう、ございます……♥」

チュッ♥









――ご主人様のモノだから。



おわり

おまけ



加賀が部屋を出てからほどなくして、提督は電話を掛けていた。

「……ということがあったんだ」

『ふぅん……』

その相手は、他鎮守府の艦娘だ。

「でも彼女は、僕を嫌ったわけではないらしい」

『そうみたいね』

彼女はこの提督から、恋の相談を受けていた。

「僕が真摯に頑張っていたら、また振り向いてくれるかな?」

『そうね……あ、ちょっと待って』

艦娘とのケッコンカッコガチをした、夫婦生活の先輩、それは――

他鎮守府――



そこは、別の鎮守府。

「それじゃあ僕は先に戻るね?」

「ええ、また後で」

電話を受けた妹を気遣って、一足先に自室へ戻るレーベを見送るマックス。

「……ごめんなさい」

『いや、構わないよ。それで、どう思うかな?』

「今の情報だけでは、判断しかねるわ」

「でもあれだけ仲良しだったもの、頑張ってみるのが一番ね」

『そうか……』

「でも、覚悟は決めておいた方が良いわ。女の子は、いつ男から離れていくか、分からないもの」

『ええッ? そんなぁ』

「だから覚悟を決めておくべきなの。分かった?」

『……はい……』

少女の口角がわずかに上がった。

「相手の許可は得たんだから、新しい子を探しても良いのよ? あなたがそうなると見越してすすめたはずだもの」

『理屈は分かるが、それはまだ僕には無理だよ』

「……ま、そうね。男の子って諦めが悪いもの。良くも悪くも」

『ハハハ……耳が痛いな』

「だから、精一杯頑張るの。どんなことになっても良いように、今から手を打っておきなさい。それが全員のためよ」

『うん……そうだな、ありがとう』

「辛くなったらまた連絡してちょうだい。その時は夫をよろしく」

『ああ、もちろん。それでは』

ガチャリ。

通話の切れる音。

「……嘘ではないわ」

受話器を置くマックス。

(カガの意見を聞いていないから、判断しかねるのは当然。でも十中八九、事態は把握している)

彼女の視線が窓に向かう。

(カガは『本当のご主人様』を選んだ……それだけの話よ。そして、それはもう覆ることはないわ)

水平線を進む仲間の姿が見える。

(そう、私のように)

(遺伝子クリティカルに逆らえる子なんて存在しない、それが真理なの。それがキモデブだろうと、鎮守府中の艦娘にザーメンティッシュを嗅がせる変態さんだろうと、惚れた弱味は一生覆らない)

少女の手が帽子を撫でる。

そこにある、カチューシャの手触りを確認するために。

(ごめんなさい。私は、真のご主人様を慕う子たちの味方なの)

彼女はこれからも、当たり障りの無い返事をしながら、加賀とキモデブの仲を応援し続けるだろう。

それが、仲間である加賀の幸せのためだから。

(……フフッ、たまにはこんな大人な駆け引きも良いものね)

まるで自分がレディになったかのような気分に、顔を綻ばせるマックス。

(今日は大人な態度で、ご主人様と接するのも悪くn――)



<おーいマックスー



「(その声のトーン……フリフリドレスを着てお兄ちゃんと甘える洋ロリ無知ックスプレイをご所望ね?)今行くわッッッ♥」



――――――――
――――

某鎮守府――
廊下――



「うーん……」

電話で相談したものの、いまだ腑に落ちない提督。

(本当に加賀は帰ってきてくれるだろうか……今の僕は彼女がすべてなんだ……)

彼は心から彼女を愛していた。

鎮守府と国民とご飯と赤城を愛し、凛として戦い続ける彼女が、ようやく自分も愛してくれるようになったのだ。

そう簡単に諦められることではなかった。

(なんとか彼女の気持ちを理解したい……でも、どうすれば……)

考え事をしながら彼は、男子トイレへと入る。

すると、そこには――

男子トイレ――



ジャッジャッジャッ……

「……あら、提督」

「加賀さんッ?」

そこには、デッキブラシで床を掃除する加賀の姿があった。

「どうして君が掃除をしているんだいっ?」

「偶然汚れに気が付いたの」

「でも、それは彼の仕事じゃ……?」

「気が付いた人が掃除をするのは、何も不思議なことではないわ」

「それは……そうかも、だけど……」

水気を含んだブラシが、小気味いい音を奏でる。

「でも君は、この鎮守府のエースじゃないか。そんなことをしなくても別に――っ」

「違います」

言葉を遮られた提督。

「私は、この鎮守府を愛しています。だからこそ、どんな小さなことでもしたいんです」

「っ」

「それが私だから」

その言葉に提督は気付かされた。

(そうだ、彼女はずっとずっと心優しい子だ。だから鎮守府のことは何でもしたがっていたじゃないか)

感情表現の苦手な加賀だが、その行動力は誰よりも高い。

(僕と付き合い始めたのも、僕が一生懸命頑張っていたからだったじゃないか。なのに今の僕は、彼女にかまけてばかりだったんじゃないか?)

彼はすぐに決意した。

彼もまた、高い行動力の持ち主なのである。

「加賀さん……僕、頑張ります」

「?」

「加賀さんがいつまでも誇っていられるほどの鎮守府にするために、僕は頑張りますっ」

突然の決意表明の真意を理解できず、しばらく真顔を続ける加賀。

でも、自分の尊敬する上司が、慢心せず努力すると表明しているのである。

彼女は微笑んだ。

「はい……これからも、よろしくお願いします」

(私がフってしまったのに、それでも頑張れるなんて……さすがは提督だわ)

彼女の評価は上がった。

(ええ、これからも頑張っていきましょう。そうすれば――)

ボタッ……ボタタッ……♥

彼女の股間からこぼれる白濁液に、提督は気付かない。

(私とご主人様が一緒にいられる時間が増えるもの……♥)



おまけのおわり

以上です、ありがとうございました。

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