ドラえもん「それはおそらく、なろうアニメの粗製濫造だよ」
のび太「粗製濫造?」
ドラえもん「質の悪いものを大量に作り出す、って事だよ。例としてアタリショックを挙げてみよう」
ドラえもん「まず初めに1970年前半、ポンの発売によるアーケードゲームブームはアメリカ中を席巻したんだ。このブームの中心的存在だったのがアタリ社だったんだよ」
ドラえもん「その社長だったブッシュネルさんは経営権をワーナー社に売却して、それで得た資本金と今までの売り上げを資金源にAtariVCSを開発したんだ」
ドラえもん「だけど価格が高めだったのに加えて当時アーケードゲームが隆盛だったため当初はあまり人気は出ず、ブームの裏でひっそりと売れる程度にとどまっていたんだ。このゲーム機の普及は、移植版スペースインベーダーの発売まで待たなければならなかったって訳だよ」
ドラえもん「ところがアタリの親会社となったワーナーはアーケードよりも家庭用ゲーム機の売り上げに執心するようになり、会社設立当時からあったアーケード部門の予算を削減するなど、アーケードを切り捨てる方針に走ったんだ」
ドラえもん「だから会社立ち上げ当時から参加していた古株の社員は次々と姿を消して、社長だったブッシュネルさんも例外ではなく、経営方針で衝突してクビになったんだそうだ」
ドラえもん「また、当時の家庭用ゲーム機部門の重役が門外漢ばかりだったためその後も家庭用ゲーム機部門を重視したにも関わらず、アーケード部門の方が売れてワーナー肝煎りの家庭用ゲーム機部門は前述の通り長期にわたり不振が続く事態が続いたんだ」
ドラえもん「だけど当時人気のスペースインベーダーがAtariVCSに移植されると、その前人気により在庫がだぶついていたAtariVCSは大いに売れて家庭用ゲーム機部門の汚名は返上されたかに見えたんだ」
のび太「見えたって?」
ドラえもん「この早すぎる好況は今のキャラゲーのような発想を招き、新規サードパーティによる粗製濫造ソフトが大量に生産されるようになったんだ。これら粗製濫造されたソフトは多くが発売直後に新品のまま中古市場へ流れ、新品の買い控え現象が発生したんだよ」
ドラえもん「ソフトの粗製濫造わ販売を防止する対策の不備、これら粗製濫造ソフトが中古品として大量に市場に流れ込んだことなどが原因で値下がりが起こりアメリカの商習慣としてメーカー側が小売店に対し返品、値引き分を補填するというものがあり、小売店の過剰在庫、叩き売りの痛手をアタリ社はもろに受けることになったんだ」
ドラえもん「追い打ちをかけるように、マイコンの躍進と低価格化が活発化や他社製品の発売、それを受けてアタリ社自身が後継機としてAtari5200を発売したことなどにより、AtariVCSの魅力は薄れていったんだそうだ」
のび太「なるほど……やっぱり質の悪いソフトのせいでアタリ社の株価は暴落したんだね」
ドラえもん「それだけじゃない。その煽りを受けて他社の売上の低下が原因のアタリショックによりアメリカのゲーム業界は氷河期になってしまったんだ、それと同じ事が今の日本のアニメ業界に起こっているんだよ」
のび太「だったら僕にそれを打破するいい方法があるよ!」
ドラえもん「なんだい?」
のび太「 ア ニ メ ー タ ー を 皆 殺 し に す る ん だ よ !! 」
ドラえもん「 虐 殺 ! ? 」
ドラえもん「よせよせ!どうせまたろくな目に合わないんだ、なんの罪も無いアニメーターの人達を虐殺しようだなんてやめるんだ!それよりみさくらなんこつ先生のエロ同人を……」
のび太「うるさい!時代はぐじら4号だ!!僕はなろうアニメなどという現代社会の負の遺産をこの世からひとつ残らず消し去る為に大義を成そうとしているんだぞ!!」
ドラえもん「だからといって虐殺する理由になる訳ないでしょ!?それに、皆殺しにする手段なんて一体……」
のび太「決まってるじゃないか?このスペアポケットを使うんだよ!」(どこでもドアを出して消え去る)
ドラえもん「ああっ、また行ってしまった……」
某アニメ会社
アニメーターA「う、うわあああああああ!!!こ、殺さないでくれぇぇええええ!!!!」
アニメーターB「お願いです、どうか娘だけは……!!」
のび太「あっはは~みんな必死に泣きわめいてる~!気持ち悪いからバラバラにしてやろう!」
あきたのでおわり
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