★登場人物
★男 高2♂ 冷静沈着 落ち着いている。 フツメン
★幼馴染 高2♀ 男の幼馴染 頭がいい かなりかわいい いじめられっ子 精神脆い 男に好意
★アホ 高2♂ とにかくバカ バカ 熱血漢 ツンデレ好きだが自分でもわからない←バカ
★インテリ 高2♂ 幼馴染より優秀 幼馴染に好意 フツメン 熱血な一面も
★ツンデレ 高2♀ ツンデレ 洗濯板 まぁまぁかわいい 実はアホに好意
★イケメン 高2♂ かなりのイケメン スポーツができる
ジャンルはホラー系です。多少グロ表現あり ご注意を
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先生「よーし!じゃあこれで授業終わりだ!みんな充実した夏休みを過ごすように!!」
生徒1「ウオオおおお!!!やったZEEEE!!」
生徒2「イェーイ!!」
男「..........」
幼馴染「ねえねえ!夏休みどっか遊びに行こうよ!男くん!」
男「........なあ、知ってるか?」
幼馴染「.....えっ?」
男「あの山の上にある.....建物」
幼馴染「っ!?.......」
男「あそこに...肝だめ」
幼馴染「やだッ!そんなとこに行くの絶対やだ!!」
アホ♂「おいおいでっけー声出してどうしたんだよ」
男「アホ.....ちょっとな、肝試し行こうって言ったらこいつがな...」
幼馴染「だって....あそこは.....!」
アホ「へー面白そうじゃん!!俺もいっていいよな!?な!」
男「アホ....おめーこないだの数学のテスト12点だったんだろ。大丈夫なのかよ...?」
アホ「んなもん適当にあしらっとけばいいんだよ!」
お嬢「へぇ~面白そうじゃない。肝試し」
男「あっ...!お嬢....?お前お化け苦手じゃなかったっけ?」
お嬢「それは昔の話!!今は全然怖くないんだからッ!」
幼馴染「本当かなぁ....?」
男「行ったら最後、戻ってこれないって噂だぜ」
お嬢「ッ!?.....そ、そんなのウソに決まってるわ!」
イケメン「おう!どうしたんだいそんな集まって」
アホ「イケメン!!」
お嬢「イケメンくん....//あっ!イケメン君もどうかな!?肝試し」
お嬢「私ひとりじゃ不安なの...」
男(この女ぁ.....)
イケメン「面白そうだね!みんなで行ってみようよ!」
男「じゃあ、8月○日に現地前集合で、友達誘える奴は誘っといて」
アホ「おっし任せろ!100人くらい連れてきてやるよ!!」
男「シャラップ」
アホ「」
幼馴染「..............」
幼馴染「...男くんのバカ....」
8月○日 現地
男「.....みんないるか?」
男「来たのは....幼馴染と」
幼馴染「..........うん」
男「アホと」
アホ「いっ..意外と怖そうだなぁ..やべっ、小便もらしそう」
男(あの威勢はどこへ行った)
男「お嬢と」
お嬢「イケメン君..こわいよ...!」
イケメン「大丈夫だよ!何があってもお嬢の事は守るから」
お嬢「イケメン君!!あっ、ありがとう!!」
男(.............)
男「あと...ツンデレ」
ツンデレ「幼馴染が誘ってくれたから来てみたけど.....大したことなさそうじゃない」
幼馴染「ツンデレちゃん....」
ツンデレ「こんな作り物で私をビビらそうなんて10年早いわね!」
男(短くね?)
男「あと、インテリ」
インテリ「みなさん、アホの紹介で来ました、インテリです。宜しくお願いします」
幼馴染「よろしくね!インテリくん!」
インテリ「....!!はっ...はい!!////」
男(...............こいつ幼馴染に惚れたな....?)
男「この7人でいいか?」
男「じゃあ、リーダーは...」
アホ「なにいってんだ、男に決まってんだろ!」
幼馴染「そうだね、その方がいいと思う」
インテリ「僕も男くんがリーダーに適任だと思います。」
男「.....わかった」
男「じゃあ、いくぞ」 タッタッタ
お嬢「..........」 ピッピッ
アホ「....ん?お嬢何してんだ?」
お嬢「....!いえ、ちょっと家に連絡をしただけ、私の父、厳しいから」
アホ「そっか、じゃあ行こうぜ」
お嬢「ええ」
廃墟 一階
男「.............暗いな、懐中電灯は持ってきてるのか?」
お嬢「私が全員分用意しといたわ、受け取りなさい」
幼馴染「あっ..有難う!」
イケメン「ずいぶん用意がいいね!さすがお嬢だ」
お嬢「///////」
男「よし、取り敢えずみんなで進もう。」
幼馴染「............」
ツンデレ「なに?幼馴染ビビってんの?こんなの作り」ガタンッ!
ツンデレ「ひゃぁっ!!?」
お嬢「きゃっ!!?」
幼馴染「ッ....!?」
男「さっきの音は....!?」
インテリ「たぶん何かが落ちた音でしょう。幼馴染さん大丈夫ですか?」
幼馴染「えっ....あっ!ありがとう..」
男「.........」
アホ「おいおい、ツンデレビビってんじゃん!」
ツンデレ「ちっ!ちがうわよ!!さっきのはッ...ちょっと、驚いただけなんだから」
アホ「ホントにィ~??」
ツンデレ「ほんとよ!!」
イケメン「お嬢?大丈夫かい?怪我はなかった?」
お嬢「......!!!いや、大丈夫よ、ごめんなさい心配かけてしまって...」
男「........また」
男「また、この感じ」
男(胸が、苦しい)
3年前 球技大会で
男子1「おい、男!」
男(中2)「えっ...?」
男子1「お前、足手まといなんだからコートに入るんじゃねえよ!!」
男子2「お前がいると勝てる試合も勝てなくなるんだよ!とっとと外野へ消えろッ!!」
男「....っ!」
男子1「なんか文句あんか!?」
男「...なんでもないよ」
男「......っつ!!」
男(胸が、苦しい)
男(これが....孤独か....)
幼馴染「ねえ男くん!!」
男「....!!!!」
幼馴染「どうしたの?顔色悪かったよ...?」
男「...ごめん、なんでもない..」
イケメン「無理はしない方がいい。調子が悪くなったらすぐに言ってくれ」
男「サンキュ」
ためておいたものを投下します。
(グロ表現多少出現します。ご注意ください)
男「これは...地下への階段?」
インテリ「見た感じ、その通りのようですね」
お嬢「一体、なにがあるのかしら....」
幼馴染「男くん.....」
男「.....行ってみよう」
アホ「よっし!!その言葉待ってたぜ!」
ツンデレ「...........アホ、あんた、足震えてるわよ...」
アホ「」
廃墟 地下1階
男「....これは...」
幼馴染「道が....三つに分かれてる..」
インテリ「ちょっと待ってください。通路の脇に何か書かれてますよ?」
イケメン「ほんとだ、インテリ読める?」
インテリ「任せてください....えっと左から」
インテリ「『潰』」
インテリ「『狂』」
インテリ「『犠』........ですね」
男「どれも、危険そうな文字だな」
インテリ「この場合、7人で行くよりも3・2・2でわかれて、ルートを攻略していくのが得策かと」
男「そうだね、じゃあどこにするか決めよう」
アホ「ん~じゃあ俺真ん中でいいや」
男(まあ元から狂ってるようなもんだからなぁ)
イケメン「じゃ、俺は右に行こうかなぁ?」
お嬢「....!じゃ、じゃあ私も右に行こうかしら」
男「分かった」
男「じゃあ俺は左に行く。幼馴染は?」
幼馴染「男くんと一緒のところがいい....かな//」
インテリ「.....!!!」
男「....インテリも来るか?」
インテリ「!....ええ、是非」
アホ「ツンデレ真ん中決定ね」
ツンデレ「...まあ、アホもいるから怖くはなくなるかな....?」
男「よし、じゃあみんな、危険を感じたらすぐに戻るんだ、いいな?」
みんな「おう!!」
男「よし、じゃあいくぞ」
『潰』
インテリ「何があるかわかりません、注意していきましょう」
男「おう」
幼馴染「うん....?ねえ、壁になんか書いてあるよ?」
男「え?」
インテリ「すみません、見せてください」
インテリ「.....『死』....!?」
男「なッ、死って...」
幼馴染「いやぁっ...怖いよ.....男くん」ギュ
男「あっ...幼馴染...?大丈夫さ、俺もインテリもいるんだからさ」
インテリ「...............」
幼馴染「うぅ....うん、ごめんね」
インテリ「....!!また文字....『潰』?」
男「入口の字か....」
男「................」
男「結構歩いたな...」
インテリ「ええ、今まで見た漢字は5つ、『死』、『潰』、『殺』、『血』、『肉』ですね」
幼馴染「いやにグロそうな漢字ばっかだったね...」
幼馴染(なんか..嫌な予感がする...)
男「そうだな....ッ!!!??幼馴染ッ!!さがれぇッ!!」
幼馴染「えっ....?」ガッ
幼馴染「いやああぁぁぁっ!!なにこれッ!?取れない...ッ!!」
インテリ「幼馴染さんッ!!これは足枷!?...なっ!!??」
インテリ「男さんッ!!天井がッ!!」
男「なっ、天井が落ちてくる!!??」
幼馴染「えっ!?いやああぁっ!!、つっ!潰される!!」
男「止めなきゃ幼馴染が...!これは!?」
インテリ「コンピュータです!パスコードを要請されています!」
インテリ「文章が書いてある!えっと,
音を読む漢字、51の魔翌力の文字、ピタゴラスの大好物におきかえ、代入せよ」
男「ッ!?なんだよこれ!」
インテリ「男くん、書かれてある漢字を音読みしてください!」
男「えっ!?えーっと...シ・カイ・サツ・ケツ・ニク!」
インテリ(51の魔翌力の文字.....51....?50じゃない?...っ!!)
インテリ「分かりましたッ!!カタカナです!ピタゴラスの大好物は数字ですから...」
男「やばいぞ!!時間がない!」
インテリ「わかってます!」
幼馴染「...たっ...たすけてぇッ...男くん...インテリくん...!」
インテリ(音読みを数字に置き換える...?「シ」は....12番目...そうか!)
男「分かったぞ、シは12!カとイは6と1だ!サ・ツは....」
インテリ「違います!!代入ですから音読み1つ1つを文字とすると...」
男「掛け算か!!だから....!」
幼馴染(.....お願いっ.....)
インテリ「12 6 187 153 216!!」
男「........止まれぇ!!!」
インテリ「止まってくださいッ!!!」
コンピュータ「~~~~~パスコードが違います~~~~~」
男「なっ!!?」
インテリ「じゃあ全部掛けてやるッ!!」
インテリ「.............」
いよいよ幼馴染の身体に天井が圧し掛かった....!!
幼馴染「ああっ...いっ..痛いよぉ...あっ..助け..」
男「...........インテリぃ!!!!!」
インテリ「444958272!!」
男「.............」
コンピュータ「~~~~パスコード認証クリア・ストップします~~~~」
男「.......や.....」
男・インテリ「いやッたああああぁぁぁあ!!!!」
男「幼馴染ッ!!大丈夫か!?」
幼馴染「うっ....何とか...だい...じょうぶ...」
インテリ「...今出します!!」
男「俺も手伝うぜ!!」
幼馴染「いいっ!!?たぁッ!男くんちょっとまってッ!」
男「え?」
幼馴染「む..胸がつっかえて...////」
男「」
インテリ「」
『狂』
アホ「...なんかこの道、寒くねえ?」
ツンデレ「ちょっ、ちょっと!不気味なこと言わないでよ...」
アホ「ははーん、やっぱびびってんだな?」
アホ「安心しろよ、何かあったらおれが守ってやるって!」
ツンデレ「っ!!///」
ツンデレ「何よッ!別にあんたなんかに守ってもらわなくても平気だs」ドォン!
ツンデレ「ひぃっ!!」ギュ
アホ「うわ!抱き付くとかどんだけ怖がりなんだよwwwwww」
ツンデレ「!!.....」
ツンデレ「ちっちが...さっきのはちょっと」
アホ「安心しろよ。守ってやるって言ってんだろ?」
ツンデレ「アホ.....」
アホ「ふー先進も.............」
ツンデレ「....アホ..?どうかしたの?」
アホ「...................うぅぁ...!!」
アホ「うがああぁぁぁぁぁあああっ!!!」
ツンデレ「ひぃぁッ!!??」
アホ「うぐぐぎがあああぁぁアアアアアああ!!!」
ツンデレ「いやぁ!ちょっとアホ落ちついてッ!!」
アホ「アアが義いいイイいい!!!」
ツンデレ「いや...いや...逃げなきゃッ....!!」
アホ「マアあアあてエエええぇぇぇえ!!!」
ツンデレ「ッ!?出口がッ!無い!?」
アホ「アアががツン...デ..レ...」
ツンデレ「...!!アホ!?しっかりして!!」
アホ「ぐがっが...俺おおお殺ししテてええぇ!!」
ツンデレ「...!?そんなこと...できるわけないじゃない!!」
アホ「こっ...殺セエエエエエえ!!!」
ツンデレ「アホ..うっ、ひっぐ...元のアホにッ....戻ってよぉ..」
アホ(泣くなよ。ツンデレ)
ツンデレ「...えっ!?」
アホ(俺が、守ってやる)
アホ(お前を、俺が死んでも)
アホ「ウオオおおああああぁぁあアアア!!!」ギリィッ!!
アホは舌を噛み切った!!アホの口から血が溢れ出す...!
ツンデレ「あっ..ああぁッ!!」
アホの血が、ツンデレの身体に生々しくこびり付く..
ツンデレ「あ、ぁああぁああ..」
ツンデレ「いっ..いやああああぁぁああッ!!!!!」
アホ(ごめんな、ツンデレ)
アホ(俺のせいで、泣かせちゃったな)
アホ(お前は、確かに生意気で、胸も洗濯板だけどさ)
アホ(俺は、そんなお前が...強気なお前が....)
ツンデレ「...!ばか..!.....」
ツンデレ「うぅ...うう....ッ!」
ツンデレ「うわああぁあああぁああぁぁっ!!!!!」
『犠』
お嬢「イケメン君...こわいわ...」
イケメン「大丈夫だよ。ゆっくり、落ち着いて進もう」
お嬢「....イケメン君、手、握ってくれる?///」
イケメン「うん...いいよ」ギュ
お嬢「.....あったかいな、イケメン君の手..」
イケメン(.....?)
イケメン(なんか...嫌な予感がする)
イケメン「お嬢、気を付けて!」
お嬢「えっ!!?」ガラガラ
イケメン「....!!!!」
イケメン「お嬢ッ!!走れ!壁が迫ってくるぞッ!!」
お嬢「えっ!?ひっ!いやああぁ!!」ガラガラ
イケメン「はあ...はっ...」
お嬢「うっ...もうだめ...」
イケメン「諦めてんじゃねえ!!背中乗れッ!」
お嬢「イケメン君...」
イケメン「...そっ.そんな...」
お嬢「....え?」
イケメン「行き....どまりだ....」
お嬢「......そん....な....」ガラガラ
イケメン「....!!上に出口がある!!」
イケメンは、上に通路を発見した。
イケメン「....そうか」
イケメン(入口の『犠』は...『犠牲』の『犠』だったんだ...)
イケメン「.....お嬢ぉっ!!」
お嬢「...イケメン君!?なにをして!?」
イケメン「うおらぁあっ!!」
お嬢「きゃあああぁッ!!?」ドスッ
お嬢「えっ!出口...?...!!イケメン君ッ!!?」
イケメン「ごめんな。お嬢、ここでサヨナラだ」
お嬢「いやよッ!!イケメン君も早く!!」
イケメン「お嬢!!」
イケメン「絶対生き延びろ!!、そして、あいつらを支えてやってくれッ!!」
お嬢「イケメン君!!!?まさか」
イケメン「早く行けえぇぇ!!!!」
お嬢「.....ッ!!!ううぅ.....」タッタッタ
イケメン「お嬢.....」ゴゴゴ
イケメン「ごめんな...」ゴゴガガ
イケメン「..........ふふ」ガガガ ブチ
「..............................」
少々お待ちください...。
投下します~
男「そんな.....っ.............」
幼馴染「.................」
インテリ「................」
ツンデレ「................うぁ」
お嬢「................」
男「...アホ..イケメン....くっ...くそったれッ!!」
ツンデレ「うわあああああっ!!」
男に、ツンデレの平手打ちが飛ぶ!
ツンデレ「あんたがッ!あんたがこんなことを誘わなければッ!アホは死なずに済んだのに!!」
男「ッ......済まない」
幼馴染「...ツンデレちゃん...!!」
お嬢「...」
ツンデレ「うああああああ!!!」
インテリ「やめろぉ!!!」
ツンデレ「ひっ!?」
お嬢「.......」
幼馴染「.....!!」
インテリ「おまえら、仲間割れしてどうすんだよ!!敵の思う壺だぞ!」
インテリ「お前らがッ!男くんをどんなに殴ったって、アホとイケメンはもう帰ってこないんだよ!!」
インテリ「はぁ..はぁ......!!す、すみません...」
幼馴染「...インテリくんの言うとおりだよ」
インテリ「幼馴染さん....」
幼馴染「ツンデレちゃん、お嬢ちゃん、こんなことになったのは、男くんのせいじゃない」
お嬢「..............」
幼馴染「こんなことをした犯人がいるはずだよ。絶対ソイツを、探し出す」
ツンデレ「幼馴染...?」
男「...幼馴染の言うとおりだ」
男「俺は....絶対アホとイケメンを殺したやつを許さない...」
インテリ「その通りです。どのみち、後にも戻れませんし」
男「みんな、これを」
男「万が一の時のために武器を持ってきておいた」
男「幼馴染」
幼馴染「これは...BBガン?」
男「ああ、でも改造してある」
男「インテリ」
インテリ「これは、バタフライナイフですね」
男「お嬢とツンデレはこれだ」
ツンデレ「....BBガン?」
男「ああ」
ツンデレ「...さっきはゴメン、はたいたりして...」
男「....いや、俺も悪かった、本当にすまない...」
男「....じゃあ、奥に進むぞ?準備はいいか?」
インテリ「バッチリです」
幼馴染「うん。大丈夫だよ」
ツンデレ「......はい」
お嬢「..............」
男(ツンデレとお嬢は精神的ダメージが大きいか、まあ無理もないか...)
廃墟 地下2階
男「......また、2つ分かれ道か...」
インテリ「....人数を分けましょう」
ツンデレ「...!?いっ、いやよ!そんなの!」
お嬢「そうよ。ここは全員で固まった方が....」
幼馴染「....それじゃだめだよ」
お嬢「!?」
インテリ「そうですね。まとまっていくとここに潜む殺人鬼に狙われやすくなります。」
男「その通りだ。ここは3・2で別れて進もう」
ツンデレ「.........わかった」
男「じゃあ、俺は右に行く....幼馴染は」
幼馴染「右に行く!!男くんについていく..」
インテリ「.........わかりました」
インテリ「じゃあ僕は、ツンデレとお嬢と左に行きます」
インテリ「それでいいですね?二人とも」
お嬢「.........」
ツンデレ「...........」こくっ
男「....じゃあ、いくぞ」
右
男「...............」
幼馴染「.............」
男「........」サッ
幼馴染「....えっ?」
男「....怖いんだろ..?」
幼馴染「...../////」ギュ
幼馴染(男くんの手....あったかい....)
男「幼馴染....ちょっと話がある....」
幼馴染「...え?」
男「お前の....この手首の傷はなんなんだよ....!」
幼馴染「ッ!!?」
男「.......」
幼馴染「こっ...これは....関係ないよッ!男くんに!!だから..放してッ!!」
男「関係なくないだろッ!!俺らは!『親友』じゃなかったのかよ!!」
幼馴染「!!!!!」
幼馴染の脳裏にある記憶が浮かぶ....
過去
幼馴染(中2)「うぅ...うええええん....」
男(中2)「.....幼馴染」
幼馴染「なんでッ....なんで私だけこんな目に合わなきゃならないの....ッ!!?」
幼馴染「...このまま生き続けるくらいなら...いっそ死」パシィ
男は平手打ちをした!
男「ふざけんな!!死ぬなんて...軽々しく口にすんじゃねぇよ!!」
幼馴染「..........ぅ」
男「....ごめんな...お前を..守ってやれなくて....本当に...」
幼馴染「........」
男「.....俺ら、『親友』だろ..?なんかあったら絶対相談しろよ?」
男「...絶対お前を助けてやる」
幼馴染「ぅ....ぁ........あ...!」
幼馴染「うわあああぁぁぁあん.......!!」
男「......なにがあったんだ...?」
幼馴染「うぅ.....じっ..実は...女子1達が..」
男「!!!」
幼馴染「男くんが...外国行っている間にッ....!!」
女子1「あんたさあ、頭いいからって調子乗ってるよね」
幼馴染「.....えっ?」
女子2「はっきり言って、ウザイ。顔もいいからってさ」
幼馴染「わたしが...何をしたって言うの...?」
女子1「はぁ?お前バカじゃねえのか!?」
女子3「ちょっとさー調子乗ってるこいつに恥かかせようよみんな!」
女子1「そーだね、おいお前ら、こいつの服脱がしてやろうぜ!」
幼馴染「いや.......止めてぇ....ごめんなさい....」
女子1「騒いでんじゃねぇ!!」パシィ
幼馴染「うっ.....ごめんなさい....」
女子3「取り敢えずこいつ脱がせようよ!」
幼馴染「いやぁっ....やめてぇぇ!!!」
幼馴染「..........ぅぅ」
幼馴染「いつも....いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも!!!」
幼馴染「私ばかりッ!!私が!一体何したっていうのよぉッ!!」
幼馴染「あんな...あんな奴らに...」ジャキッ
幼馴染は剃刀を取り出す!
幼馴染「.....うっ..ごめんね...パパ、ママ...」
幼馴染「...男くん...」グジュ
幼馴染の手首から鮮血が溢れ出す...
幼馴染「....あっ...ああぁ....血が..」
幼馴染「もう、いやあああぁぁあああああぁぁ!!!!!」グジュギィ!
幼馴染父「幼 染ッ!?...お前 に てんだ!?」
幼馴染母「い ああっ!?幼馴 ッ!し りして」
幼馴染「...................」
幼馴染父「早 !救 車をッ!!」
幼馴染母「え っ!わかっ わ!!」
幼馴染(ゴメン...パパ...ママ....)
男「俺がいない間に.....そんなことが...」
男「ごめんな...守ってやれなくて..!!」
幼馴染「....ねえ」
幼馴染「もう一回...手をつないでくれないかな..」
男「.....おう」ギュ
男「先へ....進もう。何もなきゃいいんだけど」
男「.........!!なんか気配がする...!」
幼馴染「えっ!?」
男「幼馴染ッ!!武器を出せ!」ジャキ
幼馴染「うっ、うん!」
男「.........!!」カツカツ
男(足音...!?人間か!?)
幼馴染「怖いよ...!男くんッ...!!」ギュ
男(なんだ!?誰だ誰なんだ!?)
男(あいつらか?いや違う!あいつらは違うルートに進んだはずだ)
男「くそっ!来るならこい..!!」カツカツ
幼馴染「.....誰か来るよ!?」
??「ああっ!男!幼馴染!!」
男「.....え....っ...?」
幼馴染「その....声...は....!?」
アホ?「やっぱりそうだ!!よかったお前らに会えて!」
男「あ.....アホ...お前は...」
アホ?「ツンデレと一緒に行動してたんだけどはぐれちゃってさぁー...全く何処行ったんだよアイツ」
幼馴染「................」
男「......お前は...誰なんだ!!?」
アホ?「はぁ?お前何言ってんだよ!俺は」
男「お前は...舌を噛み切って死んだはずだ...!!」
アホ?「へ?」
男「お前は一体...『誰』なんだよッ...!!?」
幼馴染「..................」
アホ?「......何を勘違いしてるか知らねェが...俺は生きてるぞ」
俺「.....じゃあ...ツンデレが見た『あれ』は一体なんだ?」
幼馴染「...っ..」
アホ?「おいおい...一体なに言ってんだよ....頭狂ったか?」
幼馴染「...一つだけ聞きます」
アホ?「なっ..なんだよ...」
幼馴染「あなたは...本当にアホ君ですか?...私たちが知っている....アホ君なんですか...?」
アホ?「あっ....あたぼーよ!!」
俺「.....その言葉に嘘は」
アホ?「ねーよボケ!!」
幼馴染「...分かった。あなたを信じる」
男「....幼馴染」
幼馴染「一緒に行動しよう?二人じゃちょっと不安だったから」
アホ「......ありがとう」
男「.....じゃ行くぞ、幼馴染、アホ!」
幼馴染「うん!」
アホ「おう!」
廃墟 地下3階
男「......ここは...」
幼馴染「なんか....胸がキリキリする....」
アホ「雰囲気ちげーなおい...なんか変な匂いもするしよ.....」
男「...扉があるな..」
幼馴染「...開けてみようよ..」
アホ「じゃ、開けるぞ!」
男「あっ、バカ!!」ガチャ
アホ「.....う..!?」
アホ「うわああああぁぁぁぁ!!!!!」
幼馴染「えっ...?いっ..!?いやああああぁぁあああぁ!!!!」
男「.....なんだよッ!!?なんなんだこれは!!」
そこには、ぐちゃぐちゃにされた人間「だった」モノが散らばっていた
内臓は飛び散り、脳漿がぶちまけられ、この世のものとは思えない地獄絵図が広がっていた...
幼馴染「ううっ...げほぉッ...うぇッ...!!」
男「幼馴染..大丈夫か..?」
アホ「うぐぅ.....くそ..っ!!」
幼馴染「....うぐっ..ご..ごめん...足が..」
アホ「こんなところを...進んで行けっていうのか..!?冗談じゃねェ!!」
男「アホ!!」
アホ「....っ..わかってるよ、帰れねえってことぐらい...」
男「...幼馴染...背中乗れ...」
幼馴染「...迷惑だよ...大丈夫だから..」
男「...大丈夫じゃない!!お前は、もう心も体もズタボロのはずだッ!!」
男「無理するなよ...乗れ..」
幼馴染「....うぅ..ごめん...本当に...ごめんね...」
男「アホ....ホントに大丈夫か...?」
アホ「.....ああ、俺は男だぜ。こんなところでくたばってたまるかってんだ!」
男「アホ...じゃあ.....行くぞ」
アホ「.....おう」
3人は死体部屋へと足を踏み入れた...
男「.....うぐぅ...キツイな...!」
アホ「はあ....はあっ....うえぇ..ぐ...っ!」
幼馴染「..............」
ゆっくり....ゆっくり歩を進める....。
男「................」グジュ
男「....っ!.....」バギィ
男「......くそ...頭がイカれそうだ....ッ」
バタンッ!!
アホ「.....なんだ!?さっきの音は!?」
男「まっ....まさか....閉じ込められた!?」
幼馴染「.....そんな....まさか...!?」
アホ「どっ....どうすんだよ!!」グジュウ
アホ「ひっ!!?うわああああ!!」
男「落ち着け!!出口を探すんだ!!」
アホ「違う!!この部屋...何かがいる!!」
男「.....なんだって!!?」
幼馴染「...............!!?」
男「出口はッ.....!?」
アホ「..................ッ!!あそこだ!!」
アホ「急げ!!扉が閉まってくぞ!」
男「うおおおおおおおぉぉぉ!!」
男(間に合えッ!!)
インテリ「...............」
ツンデレ「......................」
お嬢「.................」
インテリ「なんだか...雰囲気の違う空間ですね...。」
ツンデレ「....ちょっと..怖い..」
お嬢「..............」
インテリ(お嬢は....?様子が?)
インテリ「お嬢」
お嬢「...........」タッタッタ
インテリ「お嬢?どこへ...?」
お嬢「........」
ツンデレ「.........お嬢!!進んじゃダメッ!!」
その刹那
お嬢の身体は,バラバラになった。
インテリ「......え?」
分解された身体から、血が、内臓が、肉が、ぐちゃぐちゃになり飛び散った。
その血が、二人の身体に生々しくこびり付く。
ツンデレ「ぁ.........ああぁ....」
ツンデレ「いやあああああぁぁぁああああぁぁぁああっ!!!!!!」
インテリ「.......ぁ.........ああ.....」
ツンデレ「うわああああああ!!いやぁッ!!いやああああぁぁ!!」
インテリ「ツンデレ!!落ち着いてください!!」
ツンデレ「何で!?何で落ち着けなんて言えるのよ!!」
ツンデレ「まさかッ...!?あんたが犯人!?」
インテリ「何を言っているんですか....!?」
ツンデレ「あんたが...あんたが犯人なんでしょ!?きっとそうだ!!」
ツンデレ「アホをッ!!イケメンをッ!!お嬢を殺したのはすべて」パシィ!
インテリ「いい加減なこと言ってんじゃねぇ!!」
ツンデレ「!!!」
インテリ「落ち着いてくださいって言っているでしょう!!このままだと、あなたまで死にますよ!!」
ツンデレ「っ........」
インテリ「.....見てください」
インテリ「通路にピアノ線が張り巡らされています。しかもかなり鋭利な....」
ツンデレ「.....................」
インテリ「..........この先はかなり危険です.....僕がナイフで切りながら進みますから、僕の『真後ろ』に立って進んでください」
ツンデレ「.........」
インテリ「このピアノ線に触ったら、一瞬でお陀仏です。気を付けて進みましょう」
ツンデレ「.....ええ」
インテリ「...................」パチン パチン
インテリ(なんて鋭いんだ....ナイフにキズが付くなんて....)
インテリ「......................」
ツンデレ「...................お嬢」
ツンデレの真下には、見るも無残な『お嬢』だったモノが横たわっていた。
インテリ「ツンデレ」
ツンデレ「....え?」
インテリ「お嬢の事を悲しんでいる暇は有りません。自分たちが生き残ることを最優先してください」
ツンデレ「...............」
?????(.......1人雌豚が死んだか......ふふふ)
?????(今そっちに行くよ....)
?????(幼馴染.....ふふっ...ヒヒヒヒヒヒヒヒャハハハ!!!!!)
幼馴染「ビクッ!!」
幼馴染(なっ...なに...?いまの寒気....?)
男「....どうした?大丈夫か...?」
幼馴染「...なんか、誰かに見られてる気がするの...怖い...何かに」
アホ「大丈夫だって!俺が」
男「俺らが守ってやる。心配すんな」
幼馴染「うん.....ありがとう」
アホ「」
インテリ「....あっ!あれは!!」
ツンデレ「あっ....あああぁ....あれは....」
男「!!!あいつらは!」
幼馴染「インテリくんとツンデレちゃんだ!!」
アホ「おっ!!あいつらか!!」
アホ「おーい!!お前ら久しぶりだなどこいって」ギュ
ツンデレ「......っ」
アホ「.....おっ..おい?...ツンデレどうした...?///」
ツンデレ「ばかぁ....寂しかった...寂しかったよぉ...」
インテリ「なんで....なんでアホが?」
男「それは....」
インテリ「そうだったんですか....」
ツンデレ「ううぅ....うっ....アホっ....良かったぁ」
アホ「やめろよ...ツンデレ恥ずかしいだろ?////」
アホ「ところで、お嬢はどうした?」
インテリ「!!!!」
ツンデレ「っ!!!」
男「え...まっ...まさか..」
幼馴染「....そっ..そんな....!」
インテリ「.......実は」
男「.......そんな」
幼馴染「いやっ...いや...嘘だよ...お嬢ちゃん...!!」
アホ「....そんなことってあんのかよ....」
インテリ「.............」
ツンデレ「.................」
インテリ「とりあえず、アホとも合流できました」
男「もう、別れて進むのは危険だな」
男「あの死体部屋から察するに、俺らもああなる可能性が高い」
幼馴染「!!」
アホ「な....」
男「.......絶対離れるな。離れた瞬間、自分の命と内臓はなくなると思った方がいい」
ツンデレ「っ!!」
男「.....慎重に、ゆっくり進もう。こんなことをした奴らを、絶対見つけ出す....!!」
廃墟 地下3階
.
男「....くそぉッ!!」
ツンデレ「幼馴染...一体どこ行ったのよ!!」
インテリ「懐中電灯が一瞬ショートして、真っ暗になったその隙に誰かが...」
男「とにかく手当たり次第に探すぞ!」
アホ「おっ、おい男!!」
インテリ「待ってくださいッ!罠が仕掛けてあるかも」
男「ふざけんな!!こうしてる間にも幼馴染が殺されているかもしれないんだぞ!!」
インテリ「とにかく、落ち着いてください!!」
男「うるさいッ!!」
インテリ「お嬢みたいになりたいんですかッ!!」
男「ッ!!!?」
インテリ「他のみなさんを危険な目に合わせてもいいんですかッ!?あなたはリーダーなんでしょ!?」
男「.....っ」
インテリ「....一つ一つの部屋を丁寧に探していきましょう。恐らく犯人はそう遠くに逃げてないでしょう」
インテリ「そして、その攫った犯人が....」
ツンデレ「元凶ってことね.....」
インテリ「.....ええ」
男「まってろ...幼馴染...今助けに行ってやる..」
幼馴染「...........あれ?」
幼馴染「男くん...?みんな...?どこにいるの..?」
幼馴染「つッ...!頭が痛い.....記憶がない....」
幼馴染「.......ここは、どこ?」ガチャ
幼馴染「!!!!??」
?????「やあ、お目覚めかい?僕の愛しい、幼馴染?」
幼馴染「あっ.....あなたは...イケメンくん!?」
イケメン「やっと...二人っきりになれたね...。幼馴染」
イケメンは幼馴染の腕をつかみ、押し倒した!
幼馴染「きゃっ!?イケメン君!?やめてっ!!痛いよッ!!」
イケメン「ふふふ...幼馴染が痛がっている顔もいいね......」
幼馴染「....いやぁ...やめて...」
イケメン「ふふふ....僕はね、ずっと前から幼馴染を愛していた」
幼馴染「....えっ?」
イケメン「でもねぇ....幼馴染は男のことしか見てなかった」
イケメン「憎かったよ、本当に。殺したくなるほど。男がさ」
幼馴染「.............」
イケメン「.....だから、殺してやった!!」
幼馴染「!!!??」
幼馴染(男くんが....殺された?)
幼馴染(嘘だ...嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)ドクン
イケメン「ふふ...じゃあ邪魔者が消えたところで、早速楽しもうか」
幼馴染(なんで?何で何で何で?男くん?何で)ドクン
イケメン「放心しちゃった?ごめんね。まあ、どうでもいいけど」
幼馴染(死んだ....の?本当に)ドクンドクン
イケメン「かわいい服だね、ナイフで切るのは勿体ないかな」
幼馴染(『コイツ』が、殺した...?)ドクンドクンドクン
イケメン「幼馴染、いい身体してるね.....これは期待できそうだ。ひひひ」
幼馴染(.................!!!!!!)ドクン
幼馴染「[ピーーー]」
イケメン「はぁ?」
イケメン「あははは!!何言ってんの?ジブンも殺せない幼馴染に俺を殺せるはずがないでしょ!?」
イケメン「ふざけたことぬかすなよ...?」
幼馴染「..........」グギィ
幼馴染は、イケメンの指を捩じり折った!
イケメン「.....いっ!!?」
幼馴染「言ったでしょ?[ピーーー]って」
幼馴染は、落ちている石でイケメンの目を突き刺した!
イケメン「ギャアアアアァアァァ!!!」
幼馴染「ふふふ....!!!!あはははははッ!!!」
イケメン「ヒィッ!!?」
幼馴染は、イケメンのもう片方の目を潰した!!
イケメン「ガアアアァアァァアアアァァ!!!!?」
幼馴染は、イケメンのナイフを奪った!
幼馴染「ねえ?叫んでないで教えてよ。どうやって男くんを殺したの?」
イケメン「ィィィ...ガアアァ...あ...」
幼馴染「......シラを切るつもり?じゃあ、あんたの首も切ってあげるよ」
イケメン「やっ...やめ」
幼馴染「......もう遅いのよぉッ!!」
イケメン「うっ、うわあああああああぁぁ!!!」
幼馴染「死ッ..!....ぐあっ!?」ガッ
男「もうやめろぉ!!幼馴染ッ!!!」
イケメン「ガ....グ」
男「......................はぁ..はぁ」
幼馴染「..............」
幼馴染「.......ここは、どこ?」
幼馴染「なにも見えない..暗い...怖いよ....」
男?「................」
幼馴染「.....!!男くん!!」
男?「幼馴染」
幼馴染「.....え?」
男?「ちがう」
幼馴染「..?」
男?「出てこいよ、しらばっくれてんじゃねえ!」
男が言うと、右から幼馴染と全く同じ姿の人間が出た。
幼馴染「..!!!?」
幼馴染?「......男くんじゃない、なんで邪魔したの?もうちょっとで、アイツをぶち殺せたのに」
男?「止めろ。幼馴染の姿で、そんな言葉を発するな」
幼馴染?「はぁ?何言ってんの?」
幼馴染「ちょ...ちょっと!この人は誰!?」
幼馴染?「私はあんたの心の裏の人間、裏のあんただよ」
幼馴染「....!?」
裏の幼馴染「....イケメンを殺した時の事、覚えてる?」
幼馴染「...え?なんの事?殺し...た?」
裏の幼馴染「あれが...あの時の私が、『私』の本性。アンタの本性」
幼馴染「...え?」
男?「やめろ.....それ以上言うな」
裏の幼馴染「アンタと私は同じ。だから」
男?「言うな!!」
裏の幼馴染「...一つだけ言っとく」
裏の幼馴染「私は、アンタを喰らう。アンタを喰らって、私はアンタと取って代わる」
幼馴染「....え?」
裏の幼馴染「それまで精々、残りの人生....まあ、この後の恐怖とやらを存分に楽しめばいいわ」
幼馴染「.........」
裏の幼馴染「.....じゃあね」
裏の幼馴染は消えてった.....
男?「......とにかく、幼馴染」
幼馴染「........」
男?「俺は、『お前』を守る」
幼馴染「.............」
男?「.....じゃあな」
幼馴染「待って!!おいていかないで!!」
幼馴染「いやぁっ...!!一人はいや...ぁ...」
幼馴染「....ッ!光が!!」
幼馴染「....眩しい....でも、あったかい..まるで、男くんみたいな...」
ツンデレ「...あっ!!幼馴染!」
幼馴染「...........ツンデレ....ちゃん?」
インテリ「大丈夫ですか?起きられますか?」
幼馴染「インテリ.........くん」
アホ「よかった~!!目が覚めたか!」
幼馴染「誰だっけ...!!アホ君!」
アホ「」
男「...大丈夫か?今まであった事、話せるか?」
幼馴染「........うん」
ツンデレ「.....イケメン...あいつが..」
男「ちくしょう!!」
男「誰が死んで...誰が生きてるんだよ.....!」
アホ「...男」
幼馴染「.....私が、イケメン君を殺したの?」
インテリ「.....違います。イケメン君は、幼馴染さんに刺された後、どこかに逃亡したそうです」
男「....もうちょっと来るのが遅かったらと考えると、ぞっとするな」
幼馴染「.......ごめんね、迷惑かけて...」
アホ「そんなことね」
男「そんなことはない!安心してくれ」
アホ「」
ツンデレ「とにかく、合流できてよかった」
インテリ「先程部屋に書類を見つけました。この建物についてです」
男「....どんな施設なんだ?」
インテリ「.....実験施設....です」
インテリ「あの部屋にあったという死体は....皆被験者です...。恐らく..ですが」
ツンデレ「...なんの実験を....?」
インテリ「.......極限の恐怖に置いた時の人の反応という題名です。」
アホ「極限の恐怖...?」
インテリ「例えば、人を固定させ、生きたまま解剖にかけた時の反応」
男「.....ッ」
インテリ「...少しずつ迫る壁に対する反応..」
幼馴染「....ぁ..」
インテリ「..親友同士での殺し合い」
ツンデレ「.....うっ、ごほっ...」
アホ「.........」
インテリ「..他にも、様々な残虐な実験が書いてあります」
男「.....まさか、俺らも!!?」
インテリ「ええ、早く脱出しないと...いっ..命が危ないですね...」
ツンデレ(インテリが...震えてる...)
男「....奥に進むぞ、絶対に脱出してやる」
アホ「おっ...おおっ!!」
廃墟 地下4階
男「.....くそ、暗いな」
インテリ「この建物は地下4階建のようですね。最下層です」
アホ「もう少しってことだな!」
ツンデレ「........」
幼馴染「.......」
幼馴染(裏の『私』...?いったい...だれ?)
廃墟 地下4階 大広間
男「.........ここは」
インテリ「ここは、被験体を放置しておく場所のようです。そして....最奥」
インテリ「実験場が、2・3階、死体置き場が3階のようですね」
ツンデレ「....ここに元凶が」
インテリ「ええ、いるでしょうね。確実に」
男「.....この穴は?」
部屋の中央には、半径3メートルくらいの大きな穴が開いていた。
インテリ「....この穴は、実験を待っている間に狂い死んだ人間を処理する、いわば「ゴミ捨て場」のようなもの」
幼馴染「........」
アホ「なっ...なんだって!!?」
インテリ「この中には、ピアノ線が張り巡らされているようです。落ちたら、確実に死にますね」
インテリ「.....探しましょう。元凶を」
ツンデレ「.....いや」
幼馴染「その必要はないみたいよ....」
インテリ「.....!!!!」
アホ「....お前が!!」
男「....姿を見せろッ!!」
???「....ふふふ」
人間が、姿を現す....!
男「!!!!!!!??」
幼馴染「えッッ!!?」
男「....アホと同じか........」
インテリ「.....」
アホ「...............」
男「....お前がッ!!お前が俺らを苦しめ、殺そうとしたのか!?」
男「.......お嬢!!!」
お嬢「....あははははは!!」
ツンデレ「....お嬢.....」
お嬢「....ふふふ、ようこそ。この恐怖の底へ」
幼馴染「...なんで」
お嬢「貴方達が、怯え、恐怖し、苦しむ姿は面白かったわ、最高の見物だった」
インテリ「あなたは、死んだのでは無かったのですか!?」
お嬢「.....あっはははは!!!」
お嬢「インテリ君ともあろう人が、分からないとはね。いいわ、教えましょう」
お嬢「『あれ』は、私の身体をインプットして作られたいわば『クローン人間』」
お嬢「私は、イケメン君が死んだあと、あれと交換した、その証拠に、あれは何一つ喋らなかった筈よ」
インテリ「.....そういえば」
ツンデレ「.....アホを、私を騙したのも」
お嬢「すべて私。ふふふ、滑稽だったわ」
お嬢「電波を流しただけであの慌てよう。最高だったわよ」
ツンデレ「ッッ!!許せ....ない」
アホ「.....お前の目的は何だ?」
お嬢「...目的?そんなもの決まってるじゃない。私の娯楽。あの実験もね」
アホ「なんだと...!?」
男「...一つ聞こう」
男「イケメンを『あんなのに』変えたのもお前か?」
お嬢「....?話が見えないわね。イケメン君は壁に潰されて死んだんでしょ?」
男「.....?」
お嬢「まあいいわ、ここが、貴方たちの終着点すなわち」カチャ
お嬢は、銃を構えた!
男「....ッ!」
お嬢「死ぬ所よ」バァン
お嬢の放った銃弾が、ツンデレの肩を貫く!
ツンデレ「きゃぁっ...!っ...あぁ...」
インテリ「ツンデレッ!!...お嬢お前!!」
幼馴染「ツンデレちゃん!?大丈夫しっかりして!!」
お嬢「次はあなた」
お嬢は幼馴染に銃口を向ける!
幼馴染「....!!」
インテリ「....危ない!!」バァン
インテリ「うわああぁぁっ!!」
インテリのわき腹から血が流れる!
幼馴染「あぁっ..!!いっ..いやああぁあぁああぁっ!!インテリ君!!」
アホ「インテリ!!!?しっかりしろ!!」
インテリ「うっ..ぐぅっ.....逃げ..て...」
男「.....お嬢ぉッ!!!!!」
お嬢「.....死になさい。男」バァン
お嬢の銃弾が、男の腕を貫いた!!
男「ぐあぁッ...!!うぐ..ッ!?」
幼馴染「.....あ..あぁ」
アホ「ちくしょう!!お嬢てめぇ!!」
お嬢「死に損ないが...!![ピーーー]ッ!!」
お嬢は何発も銃弾を放った!
アホ「ぐああっ!!がっ..いてぇ...!」
幼馴染「....あっ...ああぁ..みんなっ...」
お嬢「...さて、最後は貴方」
お嬢「死になさい!!」バァン
幼馴染「............」
.........コロセ
裏の幼馴染「.....ふふ、苦しんでるみたいね」
裏の幼馴染「...頃合かしらね...」
裏の幼馴染「.....」ドクン
幼馴染「...............」ドクンドクン
幼馴染「.......!!!」バシュッ
お嬢「えっ!!?どこに消えた!?」
幼馴染「.......ここよ」
お嬢「なっ...いつの間に...きゃあっ!!」ガシッ
幼馴染はお嬢から銃を奪い取った!
幼馴染「形勢逆転ね」バァンバァン
幼馴染は、お嬢の四肢を貫いた!
お嬢「いっギャアアアアアぁああぁあ!!!」
幼馴染「ふふ....さっきの声とは打って変わってるわね」
男(あれは.....)
インテリ(きっと...あの幼馴染さんだ...)
お嬢「やっ..やめ...ぎいいぃ...ッ!?」
幼馴染「虫のいいこと言わないでよ」
幼馴染「この穴、ピアノ線が張り巡らされているのよね?..ふふふ」
お嬢「まっ....待って..」
幼馴染「アンタもあの『クローン人間』の末路を辿らせてあげる」
お嬢「...いっ..いや..やめてくだ..」
幼馴染「.....都合のいいことばかり言ってんじゃないわよぉッ!!!」
お嬢「ひぃッ!!?」
幼馴染「アンタのせいで、アンタのせいで、「あの」幼馴染がどんなにつらい思いをしたかわかってる?」
お嬢「.....ッ!!」
アホ(あいつは....)
ツンデレ(....)
幼馴染「....まあいいわ、釈迦に説法よね」
お嬢「やめっ...やめてぇ」
幼馴染「.....死になさい」
?????「待てぇ!!」
幼馴染「....何、きゃあっ!!?」
突然奥から現れた人物が、幼馴染を突き飛ばした!!
幼馴染「....ッ!イケメン!?あんた死んだんじゃ!?」
イケメン「そいつを[ピーーー]のは俺なんだよぉ!!散々すり寄ってきやがってこの糞ビッチがぁ!!」
お嬢「なっ...あんたは」
イケメン「一緒に地獄へラン[ピザ]ーだぜェ!!」
お嬢「えっ!?いやあああぁぁあぁぁああ!!!!!!」
イケメンはお嬢を抱いて、穴へ飛び降りた!!
グジュリと鈍い音がした後、暗く錆びついた空間に静寂が訪れた...。
男「..............」
インテリ「................」
幼馴染「..................」
ツンデレ「..............」
アホ「.......................」
ラン[ピザ]ーが,,,ランピザーに..なった...しまった...。
男「.......ぐう...皆、立てるか?」
インテリ「ええ...!キズは、浅かったようです...」
アホ「ぐっ...あいつらは、死んだのか?こんなところ、早く...」
ツンデレ「そうね.....アホ、大丈夫?肩かそうか?」
アホ「へへっ...ツンデレに肩貸してもらうなんてな...」
ツンデレ「ベっ..別にアンタの為じゃないわよ!!アンタがみんなの迷惑にならないように」
アホ「心配してくれてんじゃねーか...」
ツンデレ「...//////」
幼馴染「..........裏の私..」
裏の幼馴染「.....都合のいいことばかり言ってんじゃないわよぉッ!!!」
裏の幼馴染「アンタのせいで、アンタのせいで、あの幼馴染がどんなにつらい思いをしたかわかってる?」
幼馴染(......ありがとう)
男「....大丈夫か?」
幼馴染「.....うん」
あの後、男たちは無事に脱出できた
脱出後、男たちは警察に保護され、事情聴取された。
あの施設も調べられ、お嬢の会社は倒産、家族全員国外逃亡したという。
そして.......一か月後 学校にて、
男「おう!幼馴染!」
幼馴染「...あっ!男くん!おはよ!!」
男「...........あれから一か月か....」
幼馴染「そうだね...」
男「....なあ、幼馴染」
幼馴染「.....え?」
男「.....おれさ、ずっと..お前の事が...好きだった」
幼馴染「...............」
男「....付き合って...ください」
幼馴染「....うぅ...うっ..」
男「....幼馴染」
幼馴染「うぅ..うぁ..ありが...とう...」
幼馴染「.....はい..!よろしく...お願いします...ッ!!」
男「.....ありがとう」
裏の幼馴染「...............クスッ」
裏の幼馴染「.....よかったわね。」
裏の幼馴染「...男くん、幼馴染をよろしくね。幸せになりなよ」
幼馴染「...................ありがとう...またね」
END
ここまで読んでくれた方、本当に有難う御座いました
ランDEBーがピザになってしまった...(泣)
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