乙倉悠貴「キラキラの舞台(ステージ)へっ!」 (52)












注意
・某作品を平気でパクリます(複数)。
・どの作品のパクリかバレたら喜びます。
・過去のSSと世界観を一部共有します。
・過去の作品がバレたら喜びます。
















SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1600438997











━ トップアイドル



━ それはアイドルを志すもの、アイドルであるものが目指して已まない頂点。



━ 群雄割拠の「アイドル戦国時代」にトップアイドルを目指し、戦闘戦斗の華咲かす乙女達の生き様は.....












?「レッスン着よしっ、タオルよしっ、水筒よしっ」


ブーッ!ブーッ!


?「....LINE?友ちゃん達だっ。」


?「えっと....『頑張って』『目指せトップアイドル』......」


?「.......えへへっ。『う・ん・っ!が・ん・ば・る・よっ!』っと!」


?「よしっ!お母さんっいってきますっ!」







━━ 都心の外れ。



━━ そこにひっそりと佇む事務所があった。



?「.......ワンドのエース。」ペロッ


?「あの、.....それはどんな意味ですか....?」


藤居朋「えっとねー、確か正位置なら『出発点・創造』で、逆位置なら『終着・破壊』だったはず。」


朋「.......だったわよね? 小アルカナなんてひさしぶりだからなぁ.....」スマホヲトリダシトタチツテ


朋「うん、合ってる!流石アタシ!」


朋「乃々ちゃんも占ってあげよっか!」ペロッ




朋「.........うげっ!」


森久保乃々「ええっ....なんですか?」


朋「い、いやっ!なんでもない!」ワチャワチャ


乃々「ううっ.....何だか物凄く身の危険を感じるんですけど.....」


朋「ち....ちがうわよぉ.....」Σ(゚Д゚;≡;゚д゚アセアセ


?「フフッ、『出発点』か。まぁ、あながち間違ってないかもね。」


朋「えっ、随分思わせぶりね。」


朋「あいさん。」




東郷あい「それも言いたくもなるさ。なんたって今日は新しい子が入ってくるからね。」


朋「えっ!ホント!?」


あい「ああ、社長がそういっていたよ。」


乃々「あわわわ」


あい「フフッ、乃々にもやっと後輩が出来るね。」


乃々「も..もりくぼが....先輩に....」


朋「しっかり!センパイ!」(`・ω・´)ゞ


乃々「ひぅっ....そんな....もりくぼにはむりぃ....」


朋「じゃあ、そんなセンパイになる乃々を占ってあげる!」ペロッ


朋「ゲゲッ!」


乃々「なんでもりくぼの時だけそんなに引きが悪いんですかぁ.....わざとですか..... 。」


朋「ホントッ!違うのよぉ!」アセアセ


カランカラン!


乃々「!?」クルッ


朋「乃々ちゃん無視しないでー」


あい「おや、きたかなっ?」


?「おはようございますっ!」


乃々「ヒッ!」


あい「フフッ、元気一杯だ。」
















悠貴「今日から『シンデレラプロジェクト』でお世話になりますっ!乙倉悠貴ですっ!よろしくお願しますっ!」
















あい「えっ?」


乃々「えっ?」


朋「( ̄▽ ̄)ニヤッ」


シーン


悠貴「あ、あれ.......?」


乃々「.......あの。」


悠貴「はい?」


朋「(*´ω`*)ニコニコ」


乃々「すごく、言いにくいんですけど.....その.....。」


乃々「この事務所は.....その....『シンデレラプロジェクト』やっている所じゃなくて......」


悠貴「えっ!?」


朋「°*☆( *´ω`* )☆*°」


乃々「ヒッ! だから.....その.....」


あい「そのプロジェクトをやっている所は『346プロダクション』だね。ウチは『シンデレラプロダクション』」


朋「°*.(✩˙︶˙✩).*°」


悠貴「えっ! ......ってことは。」


あい「ああ、間違えてウチに所属したようだね。」


朋「(´ω`ノノ゙ぱちぱちぱち」




悠貴「ええええええええええええええええっ!!」


あい「ちなみにその間違いは、朋に続いて二人目だ。」


乃々「良かったですね朋さん。」


朋「仲間ができたわ(*ノωノ)ポッ」


悠貴「そんなぁ.....」ショボン


------------------------------------------------


悠貴「みんなっ!私『シンデレラプロジェクト』に入ることになったのっ!」


友達1「えっ!本当に!? 悠貴ちゃんはやっぱりすごいなっ!」


友達2「........流石。」


友達3「フンッ! 途中でおめおめ逃げ帰ってきたら許さないんだからっ!」


友達1「そんなこといって!」


友達2「悠貴がアイドル目指すって言ってたとき1番寂しがってた......」


友達3「ちょっとちょっとちょっと!余計なこと言わなくていい!!」


------------------------------------------------


悠貴「はぁぁぁぁ.......。」ショボン


あい「乙倉くんかなり落ち込んでるね......。」


朋「社長、ちゃんと言えばいいのに。」


あい「いや、社長はあれからちゃんと伝える様にしているよ。」


あい「だけど、朋みたいに........」


朋「あーやめて、今思い出しても『あ゛あ゛あ゛っ』てなるの。」アセアセ(;´・ω・)




あい「.......フフッ。なら、今あの子の気持ちがわかるのは.....朋なんじゃないかい?」


朋「あっ.......!」


朋「そうね....いってくる!」(`・ω・´)フンスフンス!!


トテテテテ


乃々「あ、あの......あいさん。」オソルオソル


あい「おや、どうしたんだい?」


アノ.....フジイセンパイ?


乃々「わ、わたしも......い、行っていいですか?」


あい「おや、ずいぶん殊勝な心がけじゃないか。どうしたんだい?」


乃々「そっ.....その、もりくぼは先輩....になるから。」




センパイトカカタイワヨ!


乃々「.......その。あの、私が入ったときにしてもらった......みたいに、暖かくお、お迎え出来たら....いいなって..... 」


あい「......フフッ」


あい「じゃあいっておいで。乃々。」ナデナデ


乃々「あうぅ、.....い、いってきます。」


ジャア.....


悠貴「朋ちゃんでっ!」


朋「おぉ.....ホップからジャンプ」彡( °°)ピョン


悠貴「じゃあ朋ちゃん先輩でっ!」キラキラ


朋「ううっ、眩しい!」


乃々「あ、あぅぅ.....。」モジモジ


朋「?」


朋「乃々ちゃん?」




乃々「あ、の、....私は森久保.....乃々なんですけど.....」


悠貴「あっ!はいっ!よろしくお願いします森久保先輩!」


 乃々(先輩!先輩!せんぱい!センパイ!センパイ.....)


乃々(あうぅ、脳内でリフレインされて.....)


乃々「や、やっぱりむりぃ....」ダダッ!


悠貴「ええっ!?」


朋「あーダメだった。」




【別室】


あい「ナイスファイトだったよ、乃々」ポンポン


乃々「や、やっぱり.....も、もりくぼに先輩なんて無理です.....」


あい「スグに先輩になれとは言っていないさ。」


あい「乃々はさっき、大きな1歩を踏み出した。それも、自分の意思で。」


あい「それは、イヤイヤだったかい?」


乃々「...........。」


乃々「その......べつに私はイヤとかでは無いんですけど.....」


あい「フフッ...、面と向かって言えないのなら。背中で語るのもひとつだよ。」


あい「少しずつなっていこう。頼りの先輩アイドルに。」ヨシヨシ


乃々「は、はい......。」
































【レッスン室】


トレーナー「あなたが新入りの子ですか。」


悠貴「はいっ!乙倉悠貴ですっ!」


悠貴「よろしくおねがいしますっ!」


トレーナ「今の段階で大分ダンスができる体ね.....ダンスやってるの?」


悠貴「いえっ!ただ陸上部に所属していますっ!」


朋「おおっ........」


トレーナー「なるほど、それは今後に期待が持てそうね。」


トレーナー「じゃあ、今日は何も考えずに周りに合わせて踊ってごらんなさい。」


トレーナー「ダンスの雰囲気を今日は体感して、次回から本格的なレッスンに入るわ。」


悠貴「はいっ!」





トレーナー「はい!1・2・1・2!」


乃々(1,2,3!)クルッ


乃々「」パッ


クラッ!!


バタッ!!


乃々(ま.......また.......)


乃々(も、もう1回......)スクッ


キュッキュ!!



トレーナー「はい!OK!」


朋「ふぅ......」


悠貴「あの......朋ちゃん先輩。」


朋「なに?どうかしたの?」


悠貴「最後のステップどうしてもできないんですけど......朋ちゃん先輩はどうされてるんですか?」


朋「あー、そのステップかぁ.....」スクッ


朋「えっとね.......」キュッキュ


朋「こう、『キュッキュでクルッ!』として!」クルッ!


朋「『バッ!』って.....こんなかんじ!!」\( 'ω')/バッ


朋「どう? できそう?」


悠貴「え、えぇっと......。」


悠貴「あ、あはは......ありがとう.....ございます?」



トレーナー「はい!1212!」


乃々「ハァッハアッ......む、むりぃ.....」キュッキュッ


乃々「」クルッ


乃々「」パッ


トレーナー「できたっ!?」


乃々「やった......」ゼェ....ハァ....


トレーナー「森久保さん、少し座りなさい。」


乃々「は......はい......」


乃々「ゼェ......ゼェ.....。」スッ


乃々(.....やっとこのステップができるように.....)ハァ....ハァ.....


乃々(  )チラッ


悠貴「」キュッキュッ


クルッ


悠貴「⸜(* ॑꒳ ॑*  )⸝パッ」


乃々「!?」



朋「おお.....すごいわねもう出来るようになったんだ。」


朋「しかも、全然余裕そう........さすが陸上部.....。」


悠貴「いえっ....流石にダンスレッスンは初めなので体の使い方がっ。」


乃々「ゼエッ.....ゼエッ.....ハァッハアッ」


トレーナー「森久保さん、キツイならここまでにしましょうか?」


乃々「も、もうむりぃ....」


乃々「......だけど、やるくぼ......です。」スクッ


トレーナ「えっ!?」


あい「.......フフッ。」


あい「それじゃあ、乃々。『タータタタ』のところからいってみようか。」


トレーナー「えっ!?.....でもっ!?」


乃々「ハイ.....や....やります。」


トレーナー「......わかりました。」




ハイ、タータタターター.....


乃々「ハァッハアッ.....」


トレーナー「ほら!腕が下がってきてる!」


乃々「は、はい.......」


トレーナー「そんな調子ならやらない方がマシよ!」


乃々「はい!」キュッキュッ


悠貴「乃々さん....あれだけ辛そうにしているのにどうして......」


あい「.......負けたくないんだよ、あの子は。」


悠貴「.....負けたくない?」


あい「ああ。」



あい「乙倉くんより早くこの世界に来て、歳も乙倉くんは一つ下。」


あい「.....それだけに焦りがでているんだと思うよ。」


あい「知らないだろうけど、さっきのそのステップはね、乃々が一週間死にものぐるいで覚えたステップなんだよ。」


悠貴「えっ.....。」


あい「乙倉くんもいずれ分かるが、この世界は冷酷だ。」


あい「どれだけ努力していても、そんなものはみんなやっていて。」


あい「血ヘドを吐いてまで登った舞台(ステージ)をライバルが鼻歌交じりに通り過ぎていく。」


あい「乃々にとっては乙倉くん、君がそうさ。」



あい「負けてられない。先輩だからって立ち位置が同じわけじゃない。」


あい「乙倉くんはトップアイドル目指す為に立ちはだかったライバル......壁なんだって乃々に気づかせたんだ。」


あい「だけど、だからといって遠慮をしてもいけないよ。」肩ポン


あい「私たちは、先輩後輩であり、同志であり、超えるべきライバルなんだ。」


悠貴「」ゾクッ


あい「さあ、私達も頑張ろう!」


あい「社長から聞いているだろう?早速来月の舞台がキミのデビューだよ」


悠貴「」ニイッ


悠貴「はいっ!!」
































【ライブ会場】


悠貴「すごい......」


朋「その様子だと、テレビで見るライブバトルくらいしか知らないのね..... 。」


朋「あの人.....東郷あいさんは事務所のなかで最もランクの高いCランク。」


朋「あの人のランクくらいになれば、何千人のライブが出来るようになる。」


乃々「も、もりくぼ達みたいにランクが低いアイドルは......もっと狭くて人もいませんが.....」


朋「でも、いつかあんなに大きくてキラキラとした舞台(ステージ)に立ちたいって、みんな努力してるわけ。」


観客「ワアアアアアアアアアアッ!!」


悠貴「.........素敵。」


乃々「...........。」


朋「そうでしょう!」


朋「あたしたちも、あんなキラキラしたアイドルになるために.......」


朋「一緒に頑張ろうね。悠貴ちゃん!」


悠貴「..........。」



悠貴(ああ、そうか......私は)


朋「あ、あれ? 悠貴ちゃん?」


悠貴(『何処で何をするか』じゃなくて、『何処に入るか』しか考えなかった.....)


悠貴(......。)


 悠貴(だけど.....違うっていまならいえる.....)


悠貴(だって、ここにいる誰もが目線が高くて....。)


悠貴(目標にむかってキラキラ輝いてる.......。)


悠貴(トップアイドルになるために。)


悠貴(自分はそんな事務所の一員になれたんだ......。)



朋「悠貴ちゃーんやぁい」|ω・)チラッ


悠貴「!?」ビクッ


朋「あたしの話し聞いてくれた?」


悠貴「えっ、あっ!はいっ!一緒に頑張りましょう!」グッ!


朋「うん!いい返事!」


ワアアアアアアアアアアッ!!!


乃々「あっ......あいさんがもどって......」


朋「ゲゲッ!お迎えの準備わすれてた!悠貴ちゃん乃々ちゃん!助けて!」アワアワ


二人「はっ、はいっ!!」


あい(.......おや?)


朋「あわわわわわ」アセアセワチャワチャ


乃々「むりぃ~」(目が回る)


悠貴「あわわわわ」ドタドタ


あい「..........フフフっ。」



あい「なにをモタモタしているんだい朋。」ニコッ


朋「ごめんなさーい(。;ω;。)」


あい「乙倉くんも、つぎはキミの番だろう?」


悠貴「えっ!あっ!」


あい「早く準備に行くんだ」


悠貴「は、はいっ!」





















朋「さあ! それじゃあ『せーの!』で鏡見せるからね!」


悠貴「ドキドキしますっ。」


あい「フフっ、大丈夫。可愛いよ。」


朋「じゃあ!いくわよ!『どーん』!!」バッ


あい「『せーの』じゃないんだね.......。」


悠貴「わぁ.....キラキラしてますっ!」


悠貴「これが......私.......。」



あい「会場は温めておいたよ、全力をだしてくるんだ。」


乃々「ゆ、悠貴ちゃん。.....ファイト。」


悠貴「はいっ!いってきますっ!」


ガヤガヤ


観客「新しいアイドルは『乙倉悠貴』って名前らしいぞ」


観客「どんな子なんだろうな......。」


ワアアアアアアアアッ!!


観客「オッ!来たな!」


観客「おおっ!プロポーションいいなぁ、ビジュアルタイプか?」




━ すごく広い会場.....



観客「あのスラッとした足はダンスよ、私にはわかるわ。」


━ 陸上の大会でもこんなに人は居なかったなぁ。


━ 緊張で、心臓がドクドクしてるっ


━ でもっ、高翌揚してるからか身体が軽いっ


━ そう、まるで......


観客「ザワザワザワザワ」


観客「なんだなんだ!」


乃々「えっ!?」


朋「( ゚д゚)ポカーン」


朋「(;つд⊂)ゴシゴシ」


朋「( ゚д゚)ポカーン」


あい「あれは......」


観客「ま、まるで.....」















━ 羽根が生えたかのようっ!




























観客「天使だ.......。」
















ワアアアアアアアアアアッ!!


あい「天使が踊っているのかと見紛うほどの軽やかなダンスだね。」


朋「歌声もレッスンの時から良かったけど、ライブになるともう一段とプルンとするわね。」


朋「これは私達もうかうかしてられないね、乃々ちゃ......」


乃々「」ジッ.....


 朋「............。」


朋(なんて、言うまでもなかったかぁ.......。)フイッ


観客「す、すげぇ。」


記者「シンデレラプロダクション、大型新人連れて堂々帰還だ!!」


ワアアアアアアアアアアッ!!!


社長「すごい!大成功じゃないか!」


朋「そうね!」


あい「おっと、主役のおかえりだ。」


悠貴「あっ!?」


悠貴「社長っ!」



社長「どうしたんだい?」


悠貴「あの、ありがとうございますっ!こんな最高のステージに出させて頂いて。」


悠貴「それだけじゃなくて、あいさんや、朋ちゃん先輩。乃々ちゃん先輩が居なかったらここまで楽しくやってこれましたっ!」


乃々「の、乃々ちゃんせんぱ......」


朋「シッ!」クチフサグ


乃々「ムググ.....」


悠貴「私.......この事務所でよかったですっ!」


社長「.........。」


悠貴「」キラキラ


社長「......そうか。ありがとう乙倉くん。」



社長「だけど何だね、引退ライブの後みたいな雰囲気だよ.....。」


あい「確かに.....」


朋「悠貴ちゃんお元気で」(ノД`)シクシク


悠貴「ええっ、そんなぁ!これからもっよろしくお願いしますよっ!」


朋・あい・社長「アハハハハハハハハハ!」


悠貴「むぅ......。」


乃々「乃々ちゃん先輩.........」ボソッ















━ こうして、彼女の初舞台は成功に終わった。
















━ 次の日


【喫茶室】


あい「どうしたんですか........。みんなを喫茶室に呼び出して..... 。」


社長「.......報告をしようとおもってね。」


社長「ついに営業許可をもらったんだ。」


あい「営業許可......?」


朋「プロダクションの?」


乃々「なんでですか.......。」


社長「ハハハッ、違うよ朋くん。この喫茶室を丸ごと喫茶店にするんだよ。」




社長「私のもうひとつの夢だったのさ..........。」


社長「仕事に疲れた君達や、街の人々をここで優しく受け入れたいんだ。」


社長「これまで経験培った、自慢のコーヒーをみんなに飲んでもらいたい。そして、心の拠り所になってほしいのさ。」


朋「それじゃあ、社長なんてよべないじゃない!マスターよっ!」


悠貴「ええっ!そんな安直な!」


社長「マスターか....ふむ、それも悪くは無いね!」


朋「決まりっ!マスター!」


あい「朋、話が脱線しつつあるよ。」


社長あらためマスター「ははっ、まぁいいじゃないか。」


マスター「そこで、みんなに相談というのはね、事務所兼カフェの名前を変えようと思ってね。」


あい「喫茶店はともかくとして......。」


乃々「じ、事務所もですか......」


朋「ねぇ、いいの?今の事務所の名前って......」


マスター「.......いいんだよ。向こうのプロジェクトが大成功したいま、いつまでも『シンデレラ』と名乗る訳にもいかないよ。」


朋「.......。」


あい「........そうですか。」


悠貴「えっ、なにかあったんですか?」


マスター「悠貴くんにも、いつか話すよ.....。」


朋「..................。」


朋「それじゃあ.....こういうときこそ」ゴソゴソ


朋「占いでしょ!」トンッ


悠貴「ええっ!占いでですかっ!」


朋「何をビックリしてるの悠貴ちゃん!昔は政策とかを占いで決めてたこともあったくらいよ!」


悠貴「へぇ......」


朋「......って社長......じゃなかった、マスターがいってたわ。」


あい「受け売りなのかい。」



悠貴「あ、あはは.....」


乃々「と、朋さんすごいこと知ってるなって......思ってたのに。」


朋「なによ、みんなして」(`〃;н;´)プクー


パララッ


あい「おや、いつもみたいに何枚も引かないのかい?」


朋「んー、まぁそれでもいいんだけど。みんなで、1枚引いて占いたいのよね。」シャラシャラ


朋「シャッフル終わったわよ。どうぞ。」チャッ


あい「おや、珍しい。円形に並べてるのは初めてだね。」


朋「あんまりサークリングは行わないから。」


悠貴「サークリング?」


朋「『運命はホーエンの断りにずいする』考え方から出来たやりかただけど....」


悠貴(ホーエン?)ポカン


乃々(ずいする?)ポカン



マスター「『水は方円の器に随(シタガ)う』なら聞いた事あるよ......」


朋「あ!そんな感じ!」


朋「思いを念じて選んで、カードを引くの。」


朋「運命を自分の器に引き寄せるの!」


朋「さあ、どうぞ!」


マスター「と、いうと。ここから1枚引けばいいのかな?」オデコニスッ


あい「社長、インディアンポーカーじゃないんですから......」


朋「珍しいわね、社長がボケに回るって。」


マスター「はははっ、たまには良いじゃないか。それ、ご対面だ。」クルッ


マスター「これは.....【節制】かい?朋くん。」


朋「そうね。しかも正位置.....いまの社長にピッタリ!」



朋「じゃあ次!あいさん!」


ペロッ


あい「これは......【恋人】だね。正位置だ。」


朋「乃々ちゃんも!ホラッ!」


乃々「あぅ.....最近朋さんがもりくぼで悪い悪い運勢ばかり引いてるからイヤなんですけど.......」


朋「だ.....大丈夫だってさ....ホラ!」


乃々「........【法皇】」


朋「おおっ......凄い。」


朋「しかも、さっきから正位置ばっかり。」


あい「人生の転換とか......だったかな?」


朋「そうね!これから乃々ちゃんに大きな変化があるかも!」


あい「!?.......ほう。」



朋「悠貴ちゃん!ハイ!」スッ


悠貴「ええっと、私は......【力】?これは......」ペロッ


朋「『勇気』よ!」


悠貴「悠貴だけにですねっ!」


乃々「な、何を言ってるんでしょう.....あのふたり.....」


朋「じゃあ....最後に新しいこの事務所の今後をうらなって......」


あい「『ゲッ!』っていうのはやめておくれよ。」


朋「乃々ちゃんでそのフリは終わったわよ.......」ペロッ


朋「ぉ............。」ワナワナワナワ


ナマスター「おや?どうしたのかな震えて。」


あい「怖がらずに【塔】を引いたっていえばいいんだよ。」


朋「言わないわよ!見て!【世界】の正位置!!」


朋「最っ高の結果よ!大当りってかんじ!!」


乃々「!?」



あい「【世界】って解釈なんだったかな。」


乃々「あ、あの.......」


朋「正位置なら『念願成就』!最っ高の結果でしょ!?」


乃々「あっ.....あの......」


マスター「おや、どうしたんだね。乃々くん。」


乃々「それなら、朋さんの占いが当たるように願いを込めて『ボナンザ(大当り)』ってなまえは......どうで.....。」


あい「!?」クルッ

乃々「しょう.....。」

マスター「!?」クルッ


乃々「えっ、あの。どうしたんですか....向かい合って......」


マスター「それ、いいネーミングだね。ティンときた。」


あい「『シンデレラプロダクション』改め、『ボナンザ(873)プロダクション』......ですか。」


あい「凄くしっくりくる。いい名前じゃないか。」


フフッ


あい「?」


朋「(^∇^)アハハハハ!」


乃々「ヒッ! 朋さんどうしたんですか....。」


朋「ボナンザ.....大当たりねぇ、本当に面白いわ。」


朋「【節制】【恋人】【法皇】【世界】」


朋「そのどれもが『正位置』なんて。」


社長「.......確かに。」


悠貴「えっ!えっ!どういう事ですか?」



あい「タロットはトランプの様にシャッフルするわけはいかないんだ。正位置と逆位置があるだろう?」


悠貴「あっ、はい。確か....どっち向きかでタロットの意味が変わるんでしたよね.......」


朋「そうなの。だからタロットはこう、『シャラシャラチャッ!』とシャッフルするの。」シャラシャラチャッ


悠貴(うーん、分かるような分からないような.......。)


朋「まぁ、だから引いたカードの位置がどっちかに集中するのはない事もないわ。ただ、問題はね。」


朋「気になって『残りのタロット』見てみたの。どうなってたと思う?」


悠貴「えっ......。」


乃々「あ、あの......これって.....。」


マスター「これがどうかしたのかい?」


朋「他のタロットは見事に全部『逆位置』........つまり悪い意味になってたの。」




あい「ふむ....、そうなると私たちは導かれるまま自分の運勢を引き当てた。」



東 郷 あ い(C級アイドル)



朋「そう!まさにボナンザ(大当たり)なの!乃々ちゃんいいセンスしてるわね!」



藤 居 朋 (D級アイドル)



乃々「あう......なんか照れます.....。」



森 久 保 乃 々 ( E級アイドル )














━ トップアイドル



━ それはアイドルを志すもの、アイドルであるものが目指して已まない頂点。














朋「よーし!それじゃあ!」


朋「新生プロダクション立ち上げ記念にみんなで『エイエイオー』ってやらない?!」


乃々「ええっ....」マスター「それはいい。みんなでやろうじゃないか。」


朋「よーし!それじゃあ社長.....じゃなくてマスター意気込みを!」








━ 群雄割拠の「アイドル戦国時代」にトップアイドルを目指し、戦闘戦斗の華咲かす乙女達の生き様は.....








マスター「新生事務所『ボナンザ(873)プロ』!みんな頂点目指して頑張ろう!」


マスター「エイ!エイ!」


あい・朋・悠貴・マスター「オーッ!」


乃々「お、オー。」















━━ 美しい。




























乙 倉 悠 貴(アイドル見習い)
















あい「所で、社長.....いえ、マスター。」


あい「結局『あの子』は来ないままでしたか。」


マスター「.....そうだね。やはり再起となると時間がかかるんだろうね。」


乃々「あの子.....ですか?」


あい「ああ、乙倉くんと一緒に入所する予定だったんだけどね。.....前の事務所での傷がまだ癒えないみたいだ。」


朋「ふーん」ペロッ!!



朋「【隠者】の逆位置......」ゾクッ



朋「ちょっとちょっと! 一体どんな奴を連れてくるつもり!?」


あい「.........『輿水幸子』。」


乃々「えっ」ドキッ


朋「...........輿水幸子っていったら。」


マスター「......そうだよ。」


マスター「その実力はA級以上と言われながらも、A級にたどり着くことなく姿を消した」















マスター「『元B級アイドル・輿水幸子』」

















あとがき

次のデレステイベント丁度輿水幸子ちゃんでビックリです。
注意書きにあるような露骨なパクリは今回そんなに多くないとは思っています。

良ければ次回もご覧いただけるとうれしいです。

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