琴葉「おはようございまーす。あれ？」

琴葉「なんだ恵美来てたんだ。言ってくれたら良かったのに……」

琴葉「恵美……？？」

琴葉「死んでる……」

琴葉「こ、こういう時は……えっと、そうだ！」

琴葉「人工呼吸だ！」

琴葉「すーーー、ふぅぅ」

琴葉「すーーー、ふぅぅ」

琴葉「ごめん、恵美、脱がすよ！」

琴葉「心臓マッサージ、イチ、ニッ！イチ！ニッ！」

琴葉「もういっかい……！」

～～給湯室～～


百合子「あ、あれって……琴葉さんと恵美さん？？」

百合子「こんな事務所であんな激しいキスを……！！？？」


～～～～～～

琴葉「ん？　恵美からメッセージきた……あれ？」

琴葉「今から事務所行くけど、琴葉もう居る？……？？」

琴葉「じゃあ、この恵美は一体……！？？」

琴葉「ああっ！？　まさか……人形？？」

琴葉「いったい……どうしてこんなところに恵美そっくりの人形が？」

琴葉「でも、……ということは恵美じゃないってこと……」

琴葉「確かに目を開けて死んでいたから奇妙だなぁって思ってたけど」

琴葉「あ、でもそしたらさっき人工呼吸でチューしちゃったけど、あれもノーカンね！」

琴葉「良かった良かった……」

琴葉「……」

琴葉「も、もう一回だけなら……」

琴葉「よし、誰も見てない！」

琴葉「……っ」

琴葉「こ、これすっごいドキドキする……」

琴葉「って、いけない！　これは誰かのなんだ……」

琴葉「というか大方プロデューサーの私物ね……」

琴葉「肌感とかリアルだし、絶対えっちなことに使うんだろうなぁ」

琴葉「……」

琴葉「まあ私がこっそり持って帰ったとしても、処分の仕方には困るし」

琴葉「……見なかったことにしよう」

琴葉「恵美には直接レッスンに行くよう言っておかなきゃ」

琴葉「あ、そうだ……。布かけておかないと」

琴葉「誰かが来て見つけたら大変だもんね」

P「こ、琴葉……！！」

琴葉「あ、」

P「ち、違うんだ琴葉！」

琴葉「いや私はまだ何も言って……」

P「ち、違うんだ～～～～！」

琴葉「あ！　どこ行くんですか！？　ちょっと待ってください！」

亜利沙「おはようございまっ！！？」

亜利沙「ふおおお！？　こ、これは！！？」

亜利沙「どうせプロデューサーのものでしょうけど、ここは亜利沙が一時預かりということでジュルリ」

亜利沙「ふふふ、今日はレッスンはお休みで一日おうちでこの恵美ちゃんドールとレッスンとイキマスよ～～！」

後日、プロデューサーは恵美ラブドールが行方不明になったが
自分のものだとは言い出せず、泣き寝入りするのであった。


終わり！！！！！