ロン「ん〜と………つまり、終わりの文字と始めの
文字をつなげて交互に言い合って、んが付いたら　
負けになるって事？　よく分かんないな」

ハリー「まあやってみようよ。リンゴ、ゴだよ」

ロン「ゴーンズレーン式簡単魔法のダイエット」

ハリー「えっ？　ロン？」

ロン「『え』って言った？　僕の勝ちだ！」

ハリー「いや待ってよロン」

ロン「何だよハリー往生際が悪いぞ」

ハリー「何その言葉。僕知らない」

ロン「知らないの？　魔法界で大人気のダイエット本さ。
既に７巻まで出ているんだけど、うちのママはその愛読者
なのさ。効果はないけどね」

ハリー「もっと普通の言葉っていうかさ………僕が分かりそうな言葉でやってよ」

ロン「でも、これ僕達には常識的だよ」

ハリー「うーん、文化の違いかあ………」

ロン「仕方ないな………分かったよ」

ハリー「ありがとうロン」

ハリー「じゃあいくよ、ネコ」

ロン「コリン」

ハリー「ロンの負けだよ」

ロン「なんでよ！？」

ハリー「だって『ん』がついたから」

ロン「じゃあコリン・マクリービー」

ハリー「まあ、うん………ビーフ」

ロン「フロワーバーム」

ハリー「ム、ム………むし」

ロン「シスネレラ印の真っ赤っ赤ジュース」

ハリー「ロン！」

ロン「君、また間違えたね。あと『ん』が付いてる。僕の完全勝利だ！」

ハリー「一応聞くけど………シス………それなに？」

ロン「魔法界で大人気の痩せるジュースだよ」

ハリー「ああそう」

ロン「うちのママはこれを毎月２ダースも買ってるけど全然効果ないんだ。あと凄く辛いんだよ」

ロン「結構面白いね。じゃあ次は僕からいくね」

ロン「チョコレート」

ハリー「とり」

ロン「リンピジョッツのエクササイズマシーン」

ロン「あちゃっ！　『ん』が付いちゃった！」

ハリー「………それもダイエットアイテム？」

ロン「そう魔法界で大人気なんだよ」

ハリー「君のお母さんも？」

ロン「もちろん使ってるよ。しかも夫婦で」

ハリー「君のお母さんは１度鏡にこれまで買ったダイエットグッズの明細を写したらどうだい！」

ハリー「………じゃあ次は呪文縛りでいこう」

ロン「なるほど、呪文だけでやるんだね」

ハリー「ロンからどうぞ」

ロン「よーし………エンゴージオ！」

？？？「うぁぁ！」

ハリー「ロン！　なんで杖を持ったの！」

ロン「あ、しまった」

ハリー「誰に太らせ呪文が当たったんだろうか」

マルフォイ「うおおい！　なんだこれは！」

クラッブ「うわぁ、僕らより太ってる」

ゴイル「何を食べたのさ？」

マルフォイ「良いから助けろぉ！」


ロン「マルフォイなら良いか！」

ハリー「あー、そうでもない」


マクゴナガル「ポッター、ロン・ウィーズリー！　何をしているんですか！　後で私の部屋へ！」


ロン「あー、最悪」

ハリー「君のせいでね」

＿＿マクゴナガル教授の自室前

ハリー「あーあ、また減点されちゃった」

ロン「しかも罰則付き」

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「貴方達何やってるのよ！？」

ハリー「何って………ただのしりとりだ」

ロン「そう。しりとり」

ﾊｰﾏｲｵﾆｰ「あらそう、じゃあ私も参加させて」


ハリー＆ロン「「いいえ結構です！」」